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【発明の名称】 釣り竿
【発明者】 【氏名】伊東 浩一
【住所又は居所】静岡県浜松市西ヶ崎町1590番地の1 メガバス株式会社内

【要約】 【課題】強度あるいは剛性を向上させるととに、優れた意匠的効果を有する釣り竿を提供する。

【解決手段】ロッド1の基端部をグリップ10に挿着し、グリップ10を把持する。グリップ10はフロントグリップ部11、リールシート部12およびリヤグリップ部13を含み、これらいずれかの部位におけるロッド1またはその外嵌部材の露出部分に、薄パイプ材2を被着する。薄パイプ材2は金属または合成樹脂により形成され、ロッド1または外嵌部材の少なくとも露出部分に圧入される。ロッド1の強度を高めるとともに損傷を防止することができる。さらに、意匠的にも剛性感を得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ロッドの基端部をグリップに挿着し、該グリップを把持するようにした釣り竿であって、前記グリップはフロントグリップ部、リールシート部およびリヤグリップ部を含み、これらいずれかの部位における前記ロッドまたはその外嵌部材の露出部分に、薄パイプ材を被着したことを特徴とする釣り竿。
【請求項2】 前記薄パイプ材は金属または合成樹脂により形成され、前記ロッドまたは前記外嵌部材の少なくとも露出部分に圧入されることを特徴とする請求項1に記載の釣り竿。
【請求項3】 前記リールシート部の前記ロッドにカーボンパイプが外嵌し、このカーボンパイプの露出部分および前記リヤグリップ部における前記ロッドの露出部分に前記薄パイプ材が被着されることを特徴とする請求項1または2に記載の釣り竿。
【請求項4】 前記リールシート部および前記リヤグリップ部の前記ロッドにカーボンパイプが外嵌し、各部位における該カーボンパイプの露出部分に前記薄パイプ材が被着されることを特徴とする請求項1または2に記載の釣り竿。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえばルアーロッドあるいはフライロッド等のルアー釣りに好適な釣り竿に係り、特に該釣り竿のグリップまわりの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の釣り竿においてたとえば、ロッドの基端部をグリップに挿着し、該グリップを把持するようにしている。従来の釣り竿、特にそのグリップまわりの構造において所謂、ブランクスルー等と呼ばれ、グリップの挿通孔に挿入されるブランク(ロッド)が、該グリップを貫通するというものである。
【0003】この場合グリップはフロントグリップ部、リールシート部およびリヤグリップ部を含み、たとえばリヤグリップ部においてこれに挿通するロッドがそのまま露出する構造のものがある。このようにグリップの一部を露出させることで、グリップを把持し易くする等の効果が得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の釣り竿では前述のようにグリップの一部でロッドを露出させると、その露出部分のロッドが傷つき易くなる等の問題があった。この場合、ロッド材質としてカーボンあるいはグラスファイバ等にあっては特に傷に弱く、一方意匠的にも剛性感を得るのが難しい。
【0005】本発明はかかる実情に鑑み、強度あるいは剛性を向上させるとともに、優れた意匠的効果を有する釣り竿を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の釣り竿は、ロッドの基端部をグリップに挿着し、該グリップを把持するようにした釣り竿であって、前記グリップはフロントグリップ部、リールシート部およびリヤグリップ部を含み、これらいずれかの部位における前記ロッドまたはその外嵌部材の露出部分に、薄パイプ材を被着したことを特徴とする。
【0007】また、本発明の釣り竿において、前記薄パイプ材は金属または合成樹脂により形成され、前記ロッドまたは前記外嵌部材の少なくとも露出部分に圧入されることを特徴とする。
【0008】また、本発明の釣り竿において、前記リールシート部の前記ロッドにカーボンパイプが外嵌し、このカーボンパイプの露出部分および前記リヤグリップ部における前記ロッドの露出部分に前記薄パイプ材が被着されることを特徴とする。
【0009】また、本発明の釣り竿において、前記リールシート部および前記リヤグリップ部の前記ロッドにカーボンパイプが外嵌し、各部位における該カーボンパイプの露出部分に前記薄パイプ材が被着されることを特徴とする。
【0010】本発明によれば、グリップにおけるフロントグリップ部、リールシート部およびリヤグリップ部いずれかの部位のロッドまたはその外嵌部材の露出部分に、薄パイプ材を被着する。このように薄パイプ材を被着することでロッドの強度を高め、またロッドあるいは外嵌部材自体が直接露出しないため損傷を防止することができる。さらに、意匠的にも剛性感を得ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に基き、本発明による釣り竿の好適な実施の形態を説明する。図1は、本発明による釣り竿の第1の実施形態を示している。この例ではたとえばカーボンあるいはグラスファイバ製のロッド1(メインブランク)の基端部がグリップ10に挿着され、該グリップ10を把持するようになっている。このグリップ10はブランクスルー構造を有し、グリップ10の挿通孔10aに挿入されるロッド1が、該グリップ10を貫通している。
【0012】グリップ10はフロントグリップ部11、リールシート部12およびリヤグリップ部13を含み、このうちフロントグリップ部11およびリヤグリップ部13はゴム材あるいはコルク材等により形成される。また、リールシート部12はたとえばナイロン樹脂製である。リールシート部12にはトリガ14が設けられる。リヤグリップ部13の後端部にはグリップエンド15が付設される。
【0013】この実施形態ではリヤグリップ部13は後部寄りの途中適所で前部13aと後部13bに2分割されており、これら前部13aと後部13bの間においてロッド1が本来露出する部分に薄パイプ材2(斜線部)が被着されている。また、トリガ14前部のリールシート部12における湾曲部12aにおいても、ロッド1が本来露出する部分に薄パイプ材2(同様に斜線部)が被着されている。
【0014】薄パイプ材2は金属または合成樹脂により形成され、ロッド1に圧入することにより被着される。薄パイプ材2の材質としてはたとえばアルミニウム、真鍮、鉄あるいはチタン等の金属、またはプラスチックその他のものが採用される。この場合、薄パイプ材2の表面に文字を印字し、あるいは模様を付し、さらに塗装やメッキ処理等を施してもよい。なお、薄パイプ材2の肉厚はたとえば十分の数mm程度とするが、これに限らず適宜設定可能である。
【0015】また、薄パイプ材2の適用領域として、前述のようにリヤグリップ部13の少なくとも前部13aおよび後部13b間の領域、あるいはリールシート部12の湾曲部12aの領域を含む。このように個々の部分もしくは領域に薄パイプ材2を設定してもよく、この例のようにロッド1がリールシート部12からリヤグリップ部13にかけて同一形態で挿通している場合には、これらの領域全体を一体化して薄パイプ材2を設定してもよい。
【0016】上記構成において本発明によれば、グリップ10におけるリールシート部12あるいはリヤグリップ部13の部位のロッド1の露出すべき部分に、上記のように薄パイプ材2を被着する。このように薄パイプ材2を被着することでロッド1の強度を高め、またロッド1自体が直接露出しないため損傷を防止することができる。さらに、カーボン製のロッド1にあってはその材質により外観的または意匠的に剛性感を得るのが難しいが、金属製等の薄パイプ材2が被着されることで高い剛性感を出すことができる。
【0017】つぎに、本発明による釣り竿の第2の実施形態を説明する。図2は、本発明の第2の実施形態を示している。なお、第1の実施形態と実質的に同一または対応する部材には同一符号を用いて説明する。この第2の実施形態における基本構成は、第1の実施形態の場合と同様であり、したがってカーボンあるいはグラスファイバ製のロッド1の基端部がグリップ10に挿着され、該グリップ10を把持するようになっている。グリップ10はフロントグリップ部11、リールシート部12およびリヤグリップ部13を含む。
【0018】特に第2の実施形態では、リールシート部12のロッド1に外嵌部材としてのカーボンパイプ3が外嵌する。そして、このカーボンパイプ3の少なくとも露出部分(湾曲部12aの領域)に薄パイプ材2′が被着される。また、リヤグリップ部13の少なくとも前部13aおよび後部13b間の領域にも薄パイプ材2が被着される。
【0019】薄パイプ材2または薄パイプ材2′は金属または合成樹脂により形成され、ロッド1またはカーボンパイプ3に圧入することにより、それぞれ個々に被着される。第2の実施形態においても第1の実施形態の場合と同様に、ロッド1の強度を高め、またロッド1あるいはカーボンパイプ3自体が直接露出しないため損傷を防止することができる。さらに、意匠的にも剛性感を得ることができる。
【0020】つぎに、本発明による釣り竿の第3の実施形態を説明する。図3は、本発明の第3の実施形態を示している。なお、第1の実施形態と実質的に同一または対応する部材には同一符号を用いて説明する。この第3の実施形態における基本構成は、第1の実施形態の場合と同様であり、したがってカーボンあるいはグラスファイバ製のロッド1の基端部がグリップ10に挿着され、該グリップ10を把持するようになっている。グリップ10はフロントグリップ部11、リールシート部12およびリヤグリップ部13を含む。
【0021】特に第3の実施形態では、リールシート部12からリヤグリップ部13にかけての領域でロッド1にカーボンパイプ3′が外嵌する。そして、この場合カーボンパイプ3′の少なくとも露出部分(湾曲部12aの領域)に薄パイプ材2′が被着される。また、リヤグリップ部13の少なくとも前部13aおよび後部13b間の領域にも薄パイプ材2′が被着される。
【0022】第3の実施形態においても第1または第2の実施形態の場合と同様に、ロッド1の強度を高め、またロッド1あるいはカーボンパイプ3自体が直接露出しないため損傷を防止することができる。さらに、意匠的にも剛性感を得ることができる。
【0023】なお、上記実施形態における具体的数値例等は、上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、必要に応じて適宜変更、設定可能であり、上記実施形態と同様な作用効果を得ることができる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、この種の釣り竿においてグリップにおけるフロントグリップ部、リールシート部およびリヤグリップ部いずれかの部位のロッドまたはその外嵌部材の露出部分に、薄パイプ材を被着することでロッドの強度を高めるとともに損傷を防止することができる。さらに、意匠的にも剛性感を得ることができる等の利点を有している。
【出願人】 【識別番号】595015214
【氏名又は名称】メガバス株式会社
【住所又は居所】静岡県浜松市西ヶ崎町1590番地の1
【出願日】 平成14年2月5日(2002.2.5)
【代理人】 【識別番号】100090273
【弁理士】
【氏名又は名称】國分 孝悦
【公開番号】 特開2003−225037(P2003−225037A)
【公開日】 平成15年8月12日(2003.8.12)
【出願番号】 特願2002−28595(P2002−28595)