| 【発明の名称】 |
蚕の切開方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】伊藤 宰 【住所又は居所】愛知県名古屋市港区大江町9番地の1 東レ株式会社名古屋事業場内
【氏名】米澤 康男 【住所又は居所】滋賀県大津市園山1丁目1番1号 東レ株式会社滋賀事業場内
【氏名】竹川 貞雄 【住所又は居所】滋賀県大津市園山1丁目1番1号 滋賀殖産株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】蚕の体液中に生産された例えばインターフェロン等の有用物質を取り出すために蚕を簡単にかつ連続的に効率よく切開する方法を提供する。
【解決手段】蚕に上下または左右から一対の回転刃を接触させ、該一対の回転刃を蚕を巻き込む方向に回転させて蚕の表皮または体を切り、蚕の体液を取り出すことを特徴とする、蚕の切開方法。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 蚕に上下または左右から一対の回転刃を接触させ、該一対の回転刃を蚕を巻き込む方向に回転させて蚕の表皮または体を切り、蚕の体液を取り出すことを特徴とする、蚕の切開方法。 【請求項2】 蚕搬送手段中に蚕の上下または左右から一対の回転刃を臨ませ、該蚕搬送手段上を搬送されてくる蚕の表皮または体を、前記一対の回転刃を蚕を巻き込む方向に回転させ切開することを特徴とする、蚕の切開方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、蚕の体液中に生産された例えばインターフェロン等の有用物質を取り出すために蚕を切開する方法に関する。 【0002】 【従来の技術】近年、遺伝子組換えウイルス等を蚕に感染させ、蚕の体液中でウイルス等を増殖させて例えばネコのウイルス病治療に使うインターフェロン等の有用物質を生産する研究が行われている。 【0003】ところが、このような蚕の体液中で生産された有用物質を取り出す方法としては、蚕を手で持ち、表皮を刃物等で傷付ける方法や蚕を摺りつぶす方法があるが(特許文献1)、切開処理に時間を要し実用的ではなかったり、体液が飛散して体液中のウイルス封じ込めに問題が残ったりしている。 【0004】 【特許文献1】特開昭62−208276号公報(第3頁) 【0005】 【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような実情に鑑みてなされたのであり、蚕の体液を簡単にかつ連続的に効率よく取り出すことを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】この目的に沿う本発明の蚕の切開方法は、蚕の上下方向または左右方向から一対の回転刃を接触させ、該一対の回転刃を蚕を巻き込む方向に回転させて蚕の表皮または体を切り、蚕の体液を取り出すことを特徴とする方法からなる。 【0007】また、より具体的には、本発明に係る蚕の切開方法は、蚕搬送手段中に蚕の上下または左右方向から一対の回転刃を臨ませ、該蚕搬送手段上を搬送されてくる蚕の表皮または体を前記一対の回転刃を蚕を巻き込む方向に回転させ切開することを特徴とする方法からなる。 【0008】このような方法においては、一対の回転刃が上下または左右に一つまたは数個設けられ、該一対の回転刃が蚕を巻き込む方向に回転されるので、蚕の切開と排出方向へ向けた蚕の搬送が同時に行われる。また、一対の回転刃に蚕を重力または圧空またはベルトコンベア等を利用した搬送手段により連続的に供給して蚕を切開することもできる。蚕は回転している刃により切開されるのであるから、極めて円滑にかつ効率よく切開される。また、回転刃を搬送手段中に臨ませる形態とすれば、体液の飛散も容易に防止される。 【0009】上記回転刃は、円盤状やノコギリ状のものなど蚕の表皮または体が切れるものであればよく、また蚕の供給角度も水平から垂直までのどの角度でもよい。 【0010】 【発明の実施の形態】以下に、本発明の望ましい実施態様を、図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施態様に係る蚕の切開方法を示している。図において、1は切開対象となる蚕を示している。蚕1は、搬送手段としての斜めに延びる中空通路状の滑り台2中を、上方から下方に向けて供給される。供給を連続的に行うと、切開も連続的に行われる。 【0011】通路状の滑り台2中には、上下から一対の回転刃3の刃先が、蚕1の通過部位に臨んでいる。滑り台2の下端にはホッパ4が接続されており、切開された蚕1およびその体液を下方の受器5に向けて落下、収集できるようになっている。 【0012】このような装置を用いて蚕1の切開が行われる。滑り台2中に供給された蚕1は、滑り台2の傾斜に沿って自重で自動的に下方へ滑落していき、その途中で図1の矢印方向に回転する回転刃3の間に巻き込まれて表皮または体が切開される。また、前記巻き込みは蚕1を排出する方向、すなわちホッパ4方向へ移送する方向であるから、切開された蚕1およびその体液は、円滑に滑り台2中からホッパ4内を介して下方の受器5に自動的に集められる。 【0013】 【実施例】実施例1蚕を落下供給させるための傾斜滑り台の先端にスリットを入れ、その上下に円盤状の回転刃を2個セットしてその刃先をスリットから滑り台中に臨ませた。滑り台の下端には切開された蚕と体液を受けるためのホッパを付け、蚕と体液が飛び散らないようにした。ホッパの下には蚕と体液の受器を準備した。回転刃を蚕を巻き込む方向に回転させ、滑り台から蚕を連続的に供給して切開を行った。回転刃は直径100mmのものを使用し、回転数は0〜1700rpmの範囲で設定可能となっている。蚕の大きさや状態により回転刃の回転数や、滑り台の角度、回転刃と滑り台の距離を調整した。 【0014】実施例2ノコギリ状の刃先を有する回転刃の刃先に水平に蚕供給用のベルトコンベアを付けた。コンベアの先端部には切開された蚕と体液を受けるためのホッパを付け、蚕の体液が飛び散らないようにした。ホッパの下には蚕と体液の受器を準備した。ノコギリ状の回転刃を蚕を巻き込む方向に回転させ、コンベアから蚕を連続的に供給して切開を行った。蚕の大きさや状態により回転数や、コンベアの速度、回転刃とコンベアとの距離を調整した。 【0015】実施例1、2ともに、円滑にかつ連続的に効率よく蚕の切開を行うことができ、所望の体液を収集することができた。 【0016】 【発明の効果】本発明によるときは、一対の回転刃が蚕を巻き込む方向に回転されるので、蚕を滑り台やベルトコンベア等の蚕搬送手段に供給するだけで、蚕を実質的に自動的に切開することが可能となり、蚕の体液を簡単にかつ連続的に効率よく取り出すことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003159 【氏名又は名称】東レ株式会社 【住所又は居所】東京都中央区日本橋室町2丁目2番1号
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| 【出願日】 |
平成7年7月18日(1995.7.18) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100091384 【弁理士】 【氏名又は名称】伴 俊光
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| 【公開番号】 |
特開2003−225036(P2003−225036A) |
| 【公開日】 |
平成15年8月12日(2003.8.12) |
| 【出願番号】 |
特願2003−25610(P2003−25610) |
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