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【発明の名称】 ペット用しつけ用具
【発明者】 【氏名】木根 博文
【住所又は居所】大阪府大阪市東成区深江南1丁目16番14号 ドギーマンハヤシ株式会社内

【要約】 【課題】ペットに装着される首輪等の装着具を取り換える場合にも、しつけ用具をそのまま使用してペットを訓練することができるようにする。

【解決手段】ペットに繋いだ引き紐1を引っ張ったときに、スイッチ機構38が動作して発音体36が音を発するようにしたペット用しつけ用具において、引き紐1のペット連結側に連結されるケース11が設けられ、引き紐1を引っ張ったときにスイッチ機構38が動作して発音体36が音を発するように、ケース11内に、前記発音体36と電源37とスイッチ機構38とが収納されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 スピーカ等の発音体(36)と発音体(36)に電力を供給する電源(37)とスイッチ機構(38)とを備え、ペットに繋いだ引き紐(1)を引っ張ったときに、スイッチ機構(38)が動作して発音体(36)が音を発するようにしたペット用しつけ用具において、引き紐(1)のペット連結側に連結されるケース(11)が設けられ、引き紐(1)を引っ張ったときにスイッチ機構(38)が動作して発音体(36)が音を発するように、ケース(11)内に、前記発音体(36)と電源(37)とスイッチ機構(38)とが収納されていることを特徴とするペット用しつけ用具。
【請求項2】 前記ケース(11)の一端部に、引き紐(1)が着脱自在に連結される第1連結体(15)が設けられ、ケース(11)の他端部に、ペットに装着した装着具(16)に着脱自在に連結される第2連結体(17)が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のペット用しつけ用具。
【請求項3】 前記発音体(36)が、複数種の音を発するように構成され、発音体(36)の発する音を複数種に切り換えるスイッチ(45)が、ケース(11)に、外部から切り換え操作可能になるように設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のペット用しつけ用具。
【請求項4】 前記ケース(11)が長細い筒状に形成され、前記発音体(36)と電源(37)とスイッチ機構(38)とがケース(11)の長手方向に一列状に配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のペット用しつけ用具。
【請求項5】 ケース(11)の筒軸方向が引き紐(1)の長手方向と略一致するように、ケース(11)が、ペットに装着される装着具(16)と、引き紐(1)との間に着脱自在に連結されていることを特徴とする請求項4に記載のペット用しつけ用具。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、犬等のペットを発生音により訓練するためのペット用しつけ用具に関する。
【0002】
【従来の技術】スピーカ等の発音体と発音体に電力を供給する電源とスイッチ機構とを備え、ペットに繋いだ引き紐を引っ張ったときに、スイッチ機構が動作して発音体が音を発するようにしたペット用しつけ用具(ペット用ボイストレーナー、ペット用サウンドトレーナー)があるが、この種の従来のペット用しつけ用具は、犬等のペットに装着される首輪に、前記スピーカ等の発音体と発音体に電力を供給する電源とスイッチ機構とを固定して取り付けていた(例えば特開平11−169009)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、従来の場合、ペットに装着する首輪を取り換える場合、ペットをしつけ用具を使用した訓練を続けるためには、発音体と発音体に電力を供給する電源とスイッチ機構とが取り付けられたしつけ用具機能を具備する新たな首輪を購入しなければならず、非常に不便でかつ不経済であった。本発明は上記問題点に鑑み、ペットに装着される首輪等の装着具を取り換える場合にも、しつけ用具をそのまま使用してペットを訓練することができるようにしたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この技術的課題を解決する本発明の技術的手段は、スピーカ等の発音体36と発音体36に電力を供給する電源37とスイッチ機構38とを備え、ペットに繋いだ引き紐1を引っ張ったときに、スイッチ機構38が動作して発音体36が音を発するようにしたペット用しつけ用具において、引き紐1のペット連結側に連結されるケース11が設けられ、引き紐1を引っ張ったときにスイッチ機構38が動作して発音体36が音を発するように、ケース11内に、前記発音体36と電源37とスイッチ機構38とが収納されている点にある。
【0005】本発明の他の技術的手段は、前記ケース11の一端部に、引き紐1が着脱自在に連結される第1連結体15が設けられ、ケース11の他端部に、ペットに装着した装着具16に着脱自在に連結される第2連結体17が設けられている点にある。本発明の他の技術的手段は、前記発音体36が、複数種の音を発するように構成され、発音体36の発する音を複数種に切り換えるスイッチ45が、ケース11に、外部から切り換え操作可能になるように設けられている点にある。
【0006】本発明の他の技術的手段は、前記ケース11が長細い筒状に形成され、前記発音体36と電源37とスイッチ機構38とがケース11の長手方向に一列状に配置されている点にある。本発明の他の技術的手段は、ケース11の筒軸方向が引き紐1の長手方向と略一致するように、ケース11が、ペットに装着される装着具16と、引き紐1との間に着脱自在に連結されている点にある。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。図2〜図4において、1は犬等のペットに繋がれる引き紐であり、一端部には飼い主が把持等するための環状部2が設けられている。引き紐1のペット連結側の端部に連結部材3が取り付けられている。この連結部材3は連結金具(通称ナスカン)により構成され、連結部材3は基端環状部4と先端連結部5とを備える。基端環状部4は、引き紐1のペット連結側の端部に形成した環状連結部7に、鎖状に挿通することによって連結されている。連結部材3の先端連結部5は可動片8と操作片9とを有し、可動片8は矢印a,b方向に移動自在に支持されると共に、図示省略のバネにより矢印a方向に付勢されており、通常の状態ではバネの付勢によって可動片8が矢印a方向に移動して、先端連結部5が閉じた状態であり、操作片9を操作することにより、可動片8を矢印b方向に移動させて、環状の先端連結部5を開くことができるようになっている。
【0008】引き紐1のペット連結側に、ケース11が着脱自在に設けられている。このケース11は、図1又は図5〜図7に示すように、一対の半割円筒状のケース構成体12,13を備えてなり、一対のケース構成体12,13の接合端部を凹凸嵌合により互いに接合することにより、一対のケース構成体12,13が円筒状に組み合わされ、これにより、ケース11が細長い円筒状に形成されている。ケース構成体12,13の一端部間に締め付けキャップ14が外嵌され、ケース構成体12,13の他端部同士はボルトナット等の締結具25により締結されている。
【0009】ケース11の一端部に、引き紐1が着脱自在に連結される第1連結体15が設けられ、ケース11の他端部に、犬等のペットに装着した首輪(装着具)16に着脱自在に連結される第2連結体17が設けられている。第1連結体15はリング部材(通称丸カン)により構成され、ケース11の一端から外方突出した軸体19に取付孔20を介して挿通することにより、第1連結体15は軸体19に連結保持されている。軸体19は、一対のケース構成体12,13の一端部間に、軸方向外方に突出した状態で軸方向に摺動自在に保持されている。
【0010】第2連結体17は連結金具(通称ナスカン)により構成され、第2連結体17は基端環状部22と先端連結部23とを備え、基端環状部22は、ケース11の他端から突出したストラップ24に鎖状に連結されている。ストラップ24は帯状の布等により構成され、図1に示すように、ストラップ24の両端部を、一対のケース構成体12,13の他端部間で挟持した状態で、前記締結具25を挿通して該締結具25で一対のケース構成体12,13の他端部間を締め付けることにより、ストラップ24がケース11の他端から環状に外方突出するようにケース11に固定され、このストラップ24の環状に突出した部分に第2連結体17の基端環状部22が連結されている。
【0011】図2に示すように、第2連結体17の先端連結部23は、固定片26と可動片27と操作片28とを有し、可動片27は支軸29廻りに回動自在に支持されると共に、可動片27は図示省略のバネ等により矢印c方向に付勢されており、通常は、バネ等の付勢によって、可動片27が固定片26に接当して先端連結部23が閉じ、操作片28を矢印d方向に操作することにより、可動片27が固定片26に対して離間することにより、環状の先端連結部23が開くようになっている。
【0012】図1及び図5〜図7において、前記ケース11内に、発音体収納部32と電源収納部33とスイッチ機構収納部34とが軸方向(長手方向に)形成され、発音体収納部32にスピーカ等の発音体36が収納され、電源収納部33に、発音体36等に電力を供給するボタン電池又はコイン電池等の電源37が収納され、スイッチ機構収納部34にスイッチ機構38が収納されている。発音体36と電源37とスイッチ機構38とはケース11の長手方向に一列状に配置され、スイッチ機構38は引き紐1(第1連結体15)側に設けられ、発音体36はペット連結(第2連結体17)側に設けられている。
【0013】電源収納部33は、一方のケース構成体13に径方向外方が開口した凹部状に形成され、この電源収納部33の開口部を開閉自在に塞ぐ蓋体40が、ケース構成体12,13とは別体に設けられている。電源収納部33の内壁部33aに、発音体36を駆動する発音体駆動回路を有する回路基板41が取付けられている。回路基板41に対応して一方のケース構成体12に、スイッチ収納部43が設けられ、このスイッチ収納部43に、切り換えスイッチ45が収納され、切り換えスイッチ45の操作ボタン部45aは通孔46を介してケース11の軸方向中央部から径方向外方に突出されており、この操作ボタン部45aを介して切り換えスイッチ45をケース11の外部から押圧操作することにより、回路基板41の発音体駆動回路が動作し、切り換えスイッチ45を押圧操作するごとに、発生体36が発する音の種類が、音A(例えばチャイム音 「リリリン」)、音B(例えば落雷音「ドーン」)、音C(例えばアラーム音「ピーピー」)、音D(例えばサイレン音「ウーウー」)、音E(例えば無音「OFF」)に順次変化するように構成されている。
【0014】図1及び図8に示すように、前記スイッチ機構38は、前記軸体19の他に、軸体19に外嵌したアクチュエータ49と、軸体19に外嵌固着した止め輪50と、トリガースイッチ52と、軸体19に外嵌したバネ54とを備える。トリガスイッチ52はスイッチ部52aと押しボタン部52bとを有し、スイッチ部52aはケース構成体12,13の係止片51に、係合保持され、押しボタン部52bは、アクチュエータ49の支持筒部49aに内嵌保持されている。バネ54はアクチュエータ49及び止め輪50を介して軸体19を矢印e方向に付勢し、引き紐1を引っ張ったとき、バネ54の付勢に抗して軸体19、アクチュエータ49、止め輪50及びトリガースイッチ52の押しボタン部52bが、ケース11及びトリガースイッチ52のスイッチ部52aに対して矢印f方向に移動し、これにより、押しボタン部52bがスイッチ部52aを押圧し、その結果、発音体駆動回路が動作して発音体36が、前記切り換えスイッチ45により設定した所定の音を設定された所定期間だけ発生するようになっている。
【0015】上記実施の形態によれば、引き紐1の連結部材3をケース11の第1連結体15に連結すると共に、ケース11の第2連結体17の先端連結部5を、犬の首輪16に連結しておけば、犬の首輪16と引き紐1との間にケース11が着脱自在に介在される。この状態で、犬の飼い主は、引き紐1を把持して犬を連れて散歩等をすればよい。この際に、犬が不意に突き進んだり、勝手な方向へ行こうとし、又は吠えたりしたときに、犬をしかると同時に、引き紐1をやや強く引っ張ると、バネ54の付勢に抗して軸体19がケース11に対して矢印f方向に移動し、これにより、トリガースイッチ52の押しボタン部52bがスイッチ部52aを押圧し、その結果、スイッチ機構38が動作し、発音体駆動回路の動作により発音体36が、犬の近くで、切り換えスイッチ45により設定した所定の音を発生する。以上のような動作を繰り返すことにより、犬は、発音体36の音を警報音と認識し、「これはいけない」と気づくようになり、犬を容易にしつけることができる。
【0016】また、犬を引き紐1で柱等に繋いでいるときには、犬が引き紐1を引っ張ることにより、発生体36が音を発するので、激しく動き回ったり吠えたりするのを効果的に抑制することでき、犬をおとなしく待たせておくことができる。また、細長い円筒状に形成されたケース11は、ケース11の筒軸方向が引き紐11の長手方向と略一致するように、犬に装着された首輪16と引き紐11との間に介在されるので、引き紐11の太さに対してケース11が大きく外方突出するようなことがなくなり、違和感を感じさせたり散歩等の際に邪魔になったりするもなく、しつけ用具(ボイストレーナー、サウンドトレーナー)を首輪16と引き紐1との間に良好に連結しておくことができる。
【0017】また、発音体16はスイッチ機構38の動作により、発音体16は電源37の電力によって所定の音を設定された所定期間だけ発生するため、引き紐1を引っ張る力や引っ張る速度等によって、発音体16が発生する音の大きさや発生する音の期間等が変化したりすることがなくなり、犬に対して、設定された所定の音を確実に聞かせることができ、この点からも、犬の訓練を良好に行うことができる。さらに、発音体36が発する音を変えたい場合には、切り換えスイッチ45をケース11の外部から押圧操作することにより、順次音の種類を変えることできるし、切り換えスイッチ45の押圧操作によって、発音体36が音を発しないようにすることもでき、犬の種類や犬の状態または訓練度合い等によって発音体36が発する音をた易く変更することが可能となり、非常に便利である。
【0018】また、犬に装着した首輪16を交換する場合には、第2連結体17を首輪16から外して、犬に装着した新しい首輪16に、第2連結体17を連結すればよく、しつけ用具をそのまま使用し続けることができ、非常に便利でかつ経済的である。また、しつけ用具が不要な場合には、首輪16及び引き紐1からしつけ用具を簡単に外して、犬に装着した首輪16に、引き紐1の連結部材3を連結することにより、引き紐1をしつけ用具を介さずに直接首輪16に連結することも簡単になし得、犬等のペットに対して、首輪16や引き紐1等を変えることもなく、他の犬等のペットにしつけ用具を簡単に使用することもできる。
【0019】なお、前記実施の形態では、発音体36として警報音等を発するスピーカを使用しているが、発音体36は、スピーカに限定されず、例えば、発音体36として、IC等を利用した録音再生装置を使用し、この録音再生装置に飼い主等の音声を録音しておき、引き紐1を引っ張った際に、発音体36が飼い主等の音声を発するようにしてもよい。また、この際に、切り換えスイッチ45の操作によって、発音体36が発する複数種の音声又は警報音を切り換えることができるようにしてもよい。
【0020】また、前記実施の形態では、ケース11の他端部が着脱自在に連結されているペットの装着具として、犬の首輪16を利用しているが、ケース11の他端部が着脱自在に連結されるペットの装着具は、首輪18に限定されず、例えば犬等のペットに装着される胴輪又は胴着その他であってもよい。また、前記実施の形態では、スイッチ機構38は、軸体19とアクチュエータ49と止め輪50とトリガースイッチ52とバネ54とを備えてなるが、これに代え、スイッチ機構38を他の構成部材で構成して、引き紐1を引っ張ったときにスイッチ機構38が動作して発音体36が音を発するようにすることも可能である。
【0021】また、前記実施の形態では、ケース11は細長い円筒状に形成されているが、これに代え、ケース11を細長い楕円筒状又は角筒状に形成してもよい。また、第1連結体15及び第2連結体17は、前記実施形態の構成のものに限定されず、例えば第1連結体15又は第2連結体17を、引き紐1の連結部材3と同様の構成もので構成するようにしてもよい。また、本発明のペット用しつけ用具が使用されるペットは、犬に限定されず、猫、猿その他のペットであってもよいことは勿論である。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、ペットに装着される首輪等の装着具16を取り換える場合にも、しつけ用具をそのまま使用してペットを訓練することができるようになり、経済的でかつ非常に便利である。
【出願人】 【識別番号】000111638
【氏名又は名称】ドギーマンハヤシ株式会社
【住所又は居所】大阪府大阪市東成区深江南1丁目16番14号
【出願日】 平成14年2月1日(2002.2.1)
【代理人】 【識別番号】100061745
【弁理士】
【氏名又は名称】安田 敏雄
【公開番号】 特開2003−225029(P2003−225029A)
【公開日】 平成15年8月12日(2003.8.12)
【出願番号】 特願2002−25902(P2002−25902)