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【発明の名称】 摂取監視システム
【発明者】 【氏名】ロナルド・イー・キャンペル

【氏名】マイケル・ジー・グリグスビー

【要約】 【課題】所定の期間にわたって実験小動物によって摂取される液体の量を正確に検出する。更に、そのような高精度な小動物による液体摂取の検出のための装置を、製造及び操作が比較的低コストなものとして提供する。

【解決手段】この液体摂取監視システム10は、単位所定少量(液滴D)の飲用液体を、液体供給容器22から液体送出チューブ26の開口端部へと吐出する液体分与部20と、実験小動物による摂取後に、液体送出チューブ26の開口端部に保持された液滴Dの不在を検出する液滴センサ部40と、液滴センサ部40による液体送出チューブ26の開口端部における液滴Dの不在の検出に応答して、新たな液滴Dを液体供給容器22から液体送出チューブ26へと吐出させるシステム制御部60とを有する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 実験小動物によって所定時間にわたって液滴量ずつ摂取される液体の量を測定するための摂取監視システムであって、液体供給容器と、この液体供給容器に接続され、各ポンプ制御信号入力に応答して不連続な液滴を間欠的に吐出する容積式ポンプと、この容積式ポンプに接続され、この容積式ポンプから個々の不連続な液滴を受け取る液体送出チューブと、この液体送出チューブを包囲するととともにそれから離間して配置されたシッピング(sipping)チューブとを有する液体分与部、前記液体分与部と協働して、前記液体送出チューブの端部と、その周囲に離間配置された前記シッピングチューブの端部との間の領域における液滴の存在及び不在を感知し、その存在及び不在についてそれぞれに出力信号を生成する液滴センサ部、及びカウンタ部を備えるとともに、前記液滴センサ部と協働し、前記液滴センサ部の出力信号に応じてポンプ制御信号を生成するシステム制御部、を有し、前記システム制御部は、前記液滴センサ部が、前記液体送出チューブの端部と、その周囲に離間配置された前記シッピングチューブの端部との間の前記領域において液滴の不在を感知したときは、不連続なポンプ制御信号を生成し、これを前記容積式ポンプに入力することを特徴とする摂取監視システム。
【請求項2】 前記液体分与部の液体送出チューブ及びシッピングチューブはそれぞれ導電性を有し、前記液体供給容器内に保持される液体は導電性を有し、前記液滴センサ部は、前記液体送出チューブと前記シッピングチューブとの間の電気回路が、前記液体送出チューブとシッピングチューブとの両端部間の領域における液体の不在によって不連続になった時は、不連続な出力信号を生成することを特徴とする請求項1記載の摂取監視システム。
【請求項3】 前記液体分与部のシッピングチューブは透光性を有し、前記液滴センサ部は光源と受光素子とを有し、前記液滴センサ部は、前記光源から放出された光線が、前記液体送出チューブとシッピングチューブとの端部間の領域における液体の不在により、前記透光性のシッピングチューブを通り抜けて高い強度で前記受光素子に受けられた時は、前記システム制御部に入力される不連続な出力信号を生成することを特徴とする請求項1記載の摂取監視システム。
【請求項4】 前記液体分与部のシッピングチューブは透光性を有し、前記液滴センサ部は光源と受光素子とを有し、前記液滴センサ部は、前記光源から放出された光線が、前記液体送出チューブとシッピングチューブとの端部間の領域における液体の不在により、前記透光性のシッピングチューブに反射して低められた強度で前記受光素子に受けられた時は、前記システム制御部に入力される不連続な出力信号を生成することを特徴とする請求項1記載の摂取監視システム。
【請求項5】 前記液体分与部のシッピングチューブは透光性を有し、前記液滴センサ部は光源と受光素子と一対の光ファイバ束とを有し、前記光源から前記透光性のシッピングチューブへ、そしてこの透光性のシッピングチューブから前記受光素子へと伝送される光線が、前記一対の光ファイバ束を介して順次伝送されることを特徴とする請求項1記載の摂取監視システム。
【請求項6】 前記液体分与部の液体送出チューブは、その周囲に離間配置された前記シッピングチューブの長手軸に一致する長手軸を有することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の摂取監視システム。
【請求項7】 前記液体分与部の液体送出チューブは、その周囲に離間配置された前記シッピングチューブの長手軸に対して側方にオフセットされた長手軸を有することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の摂取監視システム。
【請求項8】 前記液滴センサ部は、導電性材から成る少なくとも1つの電極を有することを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の摂取監視システム。
【請求項9】 前記電極は、前記シッピングチューブの外側に延出していることを特徴とする請求項8記載の摂取監視システム。
【請求項10】 前記電極は、前記シッピングチューブの内側に延出していることを特徴とする請求項8記載の摂取監視システム。
【請求項11】 長期にわたる実験小動物による飲用液体の摂取を監視する方法であって、前記実験小動物が到達可能な位置に、所定量の飲用液滴を提供する工程、前記実験小動物が到達可能な前記位置における前記所定量の飲用液滴の不在を感知し、不連続な液滴復帰信号を生成する工程、前記生成された不連続な液滴復帰信号に応じて、前記実験小動物が到達可能な位置に所定量の飲用液滴が復帰するように供給する工程、及び前記長期間にわたって生成された前記不連続な液滴復帰信号の総数をカウントする工程、を有することを特徴とする飲用液体の摂取監視方法。
【請求項12】 前記請求項11に記載された方法に加えて、前記不連続な液滴復帰信号の生成された総数に、各前記飲用液滴の復帰のための前記所定量を掛け合わせることによって、前記長期間にわたって前記実験小動物によって摂取された飲用液体の量を算術計算する工程を有することを特徴とする飲用液体の摂取監視方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小動物による液体の摂取の監視、特に、長期にわたって実験小動物によって摂取される液体の検出と正確な測定とが必要とされる研究作業において有用な装置と方法に関する。
【0002】
【従来の技術】実験動物によって摂取される液体の量を測定するには2つの周知の古典的な方法が存在する。その第1の方法は、液体分与装置を動物が舐める回数を数える方法である。動物がシッピングチューブを舐める毎に、チューブ舐めカウンタが起動され、その後、総舐めカウント値を使用して、舐めカウント値を、シッピングチューブを動物が舐める毎の推定単位液体摂取量と掛け合わせることによって、所定期間にわたって動物によって摂取された液体の総量を算術的に決定する。しかし、動物がシッピングチューブを舐めるのではなく、それを吸い込むことにより、動物が、その推定単位舐め量、すなわち推定又は仮想される一回舐める毎の液量よりも多く消費するときには、測定精度の問題が生じる。
【0003】第2の方法は、動物の体重データを用いることによって、摂取された液の量を測定するために高精度体重計を利用する方法である。残念ながら、体重計に与えられる浮遊振動によって測定の精度に悪影響を受ける。また、そのような高精度体重計は極めて高価である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明に係る液体摂取監視システムの主要な課題は、所定の期間にわたって実験小動物によって摂取される液体の量を正確に検出する装置を提供することにある。
【0005】本発明の第2の課題は、そのような高精度な小動物による液体摂取の検出装置を、製造及び操作が比較的低コストなものとして提供することにある。
【0006】本発明の第3の課題は、それに関連して、実験小動物による液体摂取の量を測定するための算出方法を、推定単位摂取値に依存しないものとして提供することにある。
【0007】本発明のその他の課題及び利点は、以下の説明及び図面等から明らかとなるであろう。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するための本発明に係る摂取監視システムの第1の特徴構成は、請求項1に記載したように、液体供給容器と、この液体供給容器に接続され、各ポンプ制御信号入力に応答して不連続な液滴を間欠的に吐出する容積式ポンプと、この容積式ポンプに接続され、この容積式ポンプから個々の不連続な液滴を受け取る液体送出チューブと、この液体送出チューブを包囲するととともにそれから離間して配置されたシッピング(sipping)チューブとを有する液体分与部、前記液体分与部と協働して、前記液体送出チューブの端部と、その周囲に離間配置された前記シッピングチューブの端部との間の領域における液滴の存在及び不在を感知し、その存在及び不在についてそれぞれに出力信号を生成する液滴センサ部、及びカウンタ部を備えるとともに、前記液滴センサ部と協働し、前記液滴センサ部の出力信号に応じてポンプ制御信号を生成するシステム制御部、を有し、前記システム制御部は、前記液滴センサ部が、前記液体送出チューブの端部と、その周囲に離間配置された前記シッピングチューブの端部との間の前記領域において液滴の不在を感知したときは、不連続なポンプ制御信号を生成し、これを前記容積式ポンプに入力するという点にある。
【0009】すなわち、本発明に係る液体摂取監視システムの装置は、基本的に、保持とその後の実験小動物による摂取のために、単位所定少量(すなわち、液滴)の飲用液体を、液体供給容器から液体送出チューブの開口端部へと吐出する液体分与部(サブアセンブリ)と、前記実験小動物による摂取後に、前記液体分与部の液体送出チューブの前記開口端部に前もって保持された飲用液体の液滴の不在をその都度検出する液滴センサ部と、前記液滴センサ部による前記液体送出チューブの開口端部における飲用液体の液滴の不在の検出に応答して、新たな液滴を前記液体供給容器から前記液体分与部の液体送出チューブへと吐出させるシステム制御部とを有する。更に、前記システム制御部のカウンタ部は、対象期間に関して、前記システム制御部によって前記液体分与部が前記液体送出チューブへ単位所定液体量を吐出させた総回数を計数するものであって、好ましくは、計数値を表示するものとし、更に好ましくはリセット可能なものとする。
【0010】このような本発明の第1の特徴構成によれば、実験小動物により液体分与部の液体送出チューブ及びシッピングチューブの開口端部から液滴が摂取されたことを正確に検出するとともに、そのように液滴が摂取されたことを検出する毎に、容積式ポンプを駆動して正確に一定量(すなわち単位量)の液体を液滴として新たに送出することができるので、容積式ポンプにより液滴として送出した一回あたり液体の量と容積式ポンプを駆動した回数とに基づいて、所定の期間にわたって実験小動物が摂取した液体の量を正確に検出することができる。
【0011】また、高精度体重計等の高価な装置を使用しないため、システムを比較的安価に製造することができる。更に、正確に一定量送出された液体の量とその送出回数とに基づいた簡易な算術計算により実験小動物が摂取した液体の量を正確に求めることができるので、システムの操作を容易なものとすることができる。
【0012】本発明に係る摂取監視システムの第2の特徴構成は、請求項2に記載したように、前記第1の特徴構成に加えて、前記液体分与部の液体送出チューブ及びシッピングチューブはそれぞれ導電性を有し、前記液体供給容器内に保持される液体は導電性を有し、前記液滴センサ部は、前記液体送出チューブと前記シッピングチューブとの間の電気回路が、前記液体送出チューブとシッピングチューブとの両端部間の領域における液滴の不在によって不連続になった時は、不連続な出力信号を生成するという点にある。
【0013】このような本発明の第2の特徴構成によれば、摂取される液体が導電性を有していることが条件であるが、液体送出チューブ及びシッピングチューブをそれぞれ導電性を有する材料により製造するというだけの簡易な構成により、液体送出チューブとシッピングチューブとの両端部間の領域における液滴の存在又は不在を検出することができるので、その検出の確実性を高めることができるとともに、システムの特に液滴センサ部の構成を簡単かつ安価なものとすることができる。
【0014】本発明に係る摂取監視システムの第3の特徴構成は、請求項3又は4に記載したように、前記第1の特徴構成に加えて、前記液体分与部のシッピングチューブは透光性を有し、前記液滴センサ部は光源と受光素子とを有し、前記液滴センサ部は、前記光源から放出された光線が、前記液体送出チューブとシッピングチューブとの端部間の領域における液体の不在により、前記透光性のシッピングチューブを通り抜けて高い強度で前記受光素子に受けられた時、又は前記透光性のシッピングチューブに反射して低められた強度で前記受光素子に受けられた時は、前記システム制御部に入力される不連続な出力信号を生成するという点にある。
【0015】このような本発明の第3の特徴構成によれば、摂取される液体が導電性を有していない場合であっても、液体送出チューブとシッピングチューブとの両端部間の領域における液滴の存在又は不在を検出することができる。
【0016】本発明に係る摂取監視システムの第4の特徴構成は、請求項5に記載したように、前記第1の特徴構成に加えて、前記液体分与部のシッピングチューブは透光性を有し、前記液滴センサ部は光源と受光素子と一対の光ファイバ束とを有し、前記光源から前記透光性のシッピングチューブへ、そしてこの透光性のシッピングチューブから前記受光素子へと伝送される光線が、前記一対の光ファイバ束を介して順次伝送されるという点にある。
【0017】このような本発明の第4の特徴構成によれば、摂取される液体が導電性を有していない場合であっても、液体送出チューブとシッピングチューブとの両端部間の領域における液滴の存在又は不在を検出することができるという上記と同様の作用効果に加えて、前記液体送出チューブとシッピングチューブとの端部間の領域において伝送される光線の通路を正確に確定させることができるので、液滴の存在又は不在をより正確に検出することができる。
【0018】本発明に係る摂取監視システムの第5の特徴構成は、請求項6に記載したように、前記第1から第4の特徴構成に加えて、前記液体分与部の液体送出チューブは、その周囲に離間配置された前記シッピングチューブの長手軸に一致する長手軸を有するという点にある。
【0019】このような本発明の第5の特徴構成によれば、液体送出チューブの中を送られてきた液滴を、液体送出チューブとシッピングチューブとの両端部間の領域に好適に保持することができる。
【0020】本発明に係る摂取監視システムの第6の特徴構成は、請求項7に記載したように、前記第1から第4の特徴構成に加えて、前記液体分与部の液体送出チューブは、その周囲に離間配置された前記シッピングチューブの長手軸に対して側方にオフセットされた長手軸を有するという点にある。
【0021】このような本発明の第6の特徴構成によれば、液体送出チューブの中を送られてきた液滴の粘度や表面張力特性によっては、液体送出チューブの長手軸をシッピングチューブの長手軸に一致させるよりも好適に、液体送出チューブとシッピングチューブとの両端部間の領域において液滴の保持を行うことができる。
【0022】本発明に係る摂取監視システムの第7の特徴構成は、請求項8、9、又は10に記載したように、前記第1から第6の特徴構成に加えて、前記液滴センサ部は、導電性材から成る少なくとも1つの電極を有し、あるいは、それに加えて、その電極は、前記シッピングチューブの外側又は内側に延出しているという点にある。
【0023】このような本発明の第7の特徴構成によれば、この電極を介して液滴センサ部を構成する電気回路を液体送出チューブに容易に接続することができる。
【0024】本発明に係る飲用液体の摂取監視方法の第1の特徴構成は、請求項11に記載したように、長期にわたる実験小動物による飲用液体の摂取を監視する方法であって、前記実験小動物が到達可能な位置に、所定量の飲用液滴を提供する工程、前記実験小動物が到達可能な前記位置における前記所定量の飲用液滴の不在を感知し、不連続な液滴復帰信号を生成する工程、前記生成された不連続な液滴復帰信号に応じて、前記実験小動物が到達可能な位置に所定量の飲用液滴が復帰するように供給する工程、及び前記長期間にわたって生成された前記不連続な液滴復帰信号の総数をカウントする工程、を有するという点にある。
【0025】このような本発明に係る方法の第1の特徴構成によれば、実験小動物により液体分与部の液体送出チューブ及びシッピングチューブの開口端部から液滴が摂取されたことを検出する毎に正確に一定量の液体を液滴として新たに送出して前記開口端部に復帰させるとともに、そのように液滴が復帰された回数をカウントするので、液滴として送出した一回あたり液体の量と液滴の復帰回数とに基づいて、推定単位摂取値に依存することがなく、所定の期間にわたって実験小動物が摂取した液体の量を誤差なく正確に検出することができる。
【0026】本発明に係る飲用液体の摂取監視方法の第2の特徴構成は、請求項12に記載したように、請求項11に記載された方法に加えて、前記不連続な液滴復帰信号の生成された総数に、各前記飲用液滴の復帰のための前記所定量を掛け合わせることによって、前記長期間にわたって前記実験小動物によって摂取された飲用液体の量を算術計算する工程を有するという点にある。
【0027】このような本発明に係る方法の第2の特徴構成によれば、液滴として送出した一回あたり液体の量と液滴の復帰回数とを用いた単純な算術計算により、所定の期間にわたって実験小動物が摂取した液体の量を正確に検出することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る摂取監視システムの好適実施例10を略示するものであり、この摂取監視システム10は、液体分与部20と、液滴センサ部40と、この液滴センサ部40の出力信号に応答して液体分与部20を間欠的に起動するシステム制御部60とを有する。なお、このシステム制御部60の制御器62としては、従来より公知のコントローラやコンピュータを用いることができる。
【0029】液体分与部20は、液体供給容器22と、システム制御部60からの出力パルス、すなわちポンプ制御信号によって起動されて、液体供給容器22から、正確な所定量の液滴を、小さい開口端部28を有する液体送出チューブ26へと吐出する容積式ポンプ24とを備えている。流体流ライン30及び32によって、容積式ポンプ24が液体供給容器22に、液体送出チューブ26が容積式ポンプ24に、それぞれ接続されている。シッピングチューブ34は、液体送出チューブ26を包囲するととともにそれから離間して配置され、流体流ライン30へ送り込まれて最終的には液体送出チューブ26の開口端部28(図2(a)を参照)へと送出される液体の各液滴Dを、実験小動物Aによって到達可能な位置に配置されたその開口端部36に保持させる機能を有する。
【0030】容積式ポンプ24は、蠕動式ポンプ、ダイヤフラム式ポンプ、又は、ステッピングモータポンプを備えた注射器等のいずれのタイプであってもよく、好ましくは、システム制御部60から受け取られた各ポンプ入力制御パルス、すなわちポンプ制御信号に応答して、20〜40マイクロリットル(すなわち、0.00002リットル〜0.00004リットル)の小量範囲の所定量の液体を送り出す。また、摂取監視システム10の液体送出チューブ26とシッピングチューブ34とは、それぞれ導電性であり、好ましくは、ステンレススチール合金、あるいは、金属コーティング又は金属含浸されたプラスチック又はガラスから製造される。一実施例として、液体送出チューブ26は、0.060インチ(1.52ミリメートル)の呼び内径と、0.072インチ(1.83ミリメートル)の呼び外径を有する15ゲージのステンレススチールの皮下注射針から製造された。また、この実施例においては、シッピングチューブ34も、ステンレススチールから形成され、0.3125インチ(7.93ミリメートル)の呼び外径、0.020インチ(0.51ミリメートル)の呼び壁厚、そして、0.040〜0.070インチ(1.02〜1.78ミリメートル)の範囲の径の開口端部36とを有するものとしている。なお、このシッピングチューブ34の開口端部36の正確な直径は分与される液体の粘度及び表面張力特性に応じて選択される。一般に、液体送出チューブ26の開口端部28は、その縁が、シッピングチューブ34の開口端部36の最も近い縁から、約0.1インチ(2.5ミリメートル)以下で離間するように配置される。
【0031】図1の構成における液滴センサ部40は、基本的には、クロック信号発生器42、抵抗器44、抵抗器46、コンデンサ48、及び、シュミットトリガー50等の電圧振幅コンパレータとから構成される。図示されているように、コンデンサ48は、電極52によって液体送出チューブ26に電気接続され、シッピングチューブ34は、グランド54に電気接続されている。
【0032】通常の水道水などの導電性の液体の液滴Dが、液体送出チューブ26の開口端部28とシッピングチューブ34の開口端部36との間に保持された時、コンデンサ48からグランド54への回路が、接続された導電性の液体送出チューブ26、開口端部28と36の間に保持された液体の液滴、及び導電性のシッピングチューブ36が接続されることによって完成される。このコンデンサ48からグランド54への接続の結果、抵抗器46とシュミットトリガー50を介して伝送されるセンサのクロック信号は、図3に示されているような小振幅の統合された(integrated)センサ出力パルス56となる。しかしながら、実験小動物Aが、シッピングチューブ34の開口端部36から液体の液滴Dを摂取した時は、コンデンサ48からグランド54への接続が絶たれ、それによるコンデンサ48の蓄電によってシュミットトリガー50へ入力されるセンサのクロック信号は、図3に示されているような高振幅パルス58となる。シュミットトリガー50によってクロック信号の電圧振幅の増加が感知された時は、センサ出力パルス58がシステム制御部60の制御器62に入力され、1ストローク分ポンプ24が作動され、カウンタ部64の値が1つ増加される。
【0033】図2(a)に示されているように、液体送出チューブ26の長手軸とシッピングチューブ34の長手軸とは一致することが好ましい。しかしながら、この摂取監視システム10の一部の用途においては、図2(b)に示されているように、これら軸が互いに対して僅かにオフセットされる方が都合のよい場合もある。また、図2(c)に示されているように、摂取監視システム10の別実施例として、液体送出チューブ26からの液体を、チューブ開口端部28からではなく、側壁開口又は穴29から排出する方が都合のよい場合もある。図2(d)は、液体送出チューブ26とシッピングチューブ34とがプラスチック等の非導電性材から形成され、一対の互いに離間した電極35aと35bがシッピングチューブ34の外側から下方に延出し、開口端部36の両側が終端となっている実施例を図示している。場合によっては、両電極35aと35bは、液体送出チューブ26とシッピングチューブ34との両方の開口端部28、36の間の空間内に突出することが可能である。もちろん、これら電極35aと35bの一方又は両方を、シッピングチューブ34の内部に配置することも可能である。また、液体送出チューブ26とシッピングチューブ34との一方が導電性材から形成される場合には、一方の電極だけを使用することも可能である。
【0034】図4は、摂取監視システム10の液滴センサ部の別の構成を略示している。これは参照番号70によって示され、その主要な構成要素は、シッピングチューブ34の一側方に配置された、独立した電源を有する発光ダイオード(LED)72と、シッピングチューブ34の下端部を通り抜けて伝送され、又は、シッピングチューブ34の下端部から後方散乱されたLED72からの光線を受けるように配置されたフォトダイオード又はフォトトランジスタセル74とである。この別構成に係る液滴センサ部70においては、両チューブ24及び34は、導電性である必要はないが、シッピングチューブ34は透光性でなければならない。フォトダイオード又はフォトトランジスタセル74としては、液体送出チューブ28とシッピングチューブ34との端部間の領域に保持されるはずである液体の液滴Dの不在による光伝送の障害の欠如によって生じる光線の強度レベルの増加を感知した時には、制御器62への低電圧信号の入力が起こるような感度のものが選択される。図4に示すような構造の摂取監視システム10は、システムの送出チューブ26とシッピングチューブ34とを介して蒸留水が分与される場合のように、分与される液体が非導電性である場合に特に有用である。
【0035】図5は、摂取監視シッピング10の液体分与部の別の構成を図示している。これは参照番号80によって示され、液体供給容器82、液体絞り弁84、及び、互いに協働する液体送出チューブ26とシッピングチューブ34の組み合わせを有して構成されている。液体供給容器82と前述した液体供給容器22との相違は、この液体供給容器82が作動中常に流体を一定の圧力に維持しなければならないことにある。液体絞り弁84は通常は閉じられており、システム制御部60から受けた制御信号によって起動された時に、システム制御部60によって決定された連続性を有する単位時間、開放される。従って、液体供給容器82の一定の圧力と、液体絞り弁84の連続開放時間とが判っていれば、液体供給容器82から液体送出チューブ26へ流れる液体の液滴の量を、容積式ポンプ24を作動させる場合と同様に、予め正確に決定することができる。
【0036】摂取監視システム10の液滴センサ部の更に別の構成90が図6に図示されている。この図6の構成においては、光ファイバ束92、94を利用して、例えばLED96等の光源からの光を、液体送出チューブ26とシッピングチューブ34との両方の開口端部間の領域へ、更に、この開口端部間の領域から光起電力セル98へ、それぞれ伝送する。
【0037】特許請求の範囲に記載された意味、範囲、又は意図から逸脱することなく、以上の発明の詳細な説明に記載した本発明に係る構成要素の形状、相対的寸法、及び材質は、種々に改変可能であり、ここに開示された種々の構成要素について、それらの機能的均等物と置換することが可能である。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る摂取監視システム又は飲用液体の摂取監視方法によれば、所定の期間にわたって実験小動物が摂取した液体の量を正確に検出することができる。また、システムを比較的安価に製造することができるとともに、そのシステムの操作を容易なものとすることができる。
【出願人】 【識別番号】502441905
【氏名又は名称】ジャン・エイ・チェカジェウスキー
【氏名又は名称原語表記】JAN A. CZEKAJEWSKI
【住所又は居所原語表記】4348 SHIRE COVE ROAD, HILLIARD, OHIO 43026, UNITED STATES OF AMERICA
【出願日】 平成14年12月6日(2002.12.6)
【代理人】 【識別番号】100107308
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 修一郎
【公開番号】 特開2003−225028(P2003−225028A)
【公開日】 平成15年8月12日(2003.8.12)
【出願番号】 特願2002−354543(P2002−354543)