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【発明の名称】 クールマット
【発明者】 【氏名】山本 善宏
【住所又は居所】大阪府大阪市東成区深江南1丁目16番14号 ドギーマンハヤシ株式会社内

【要約】 【課題】容易に吸水作業ができるクールマットを提供を提供する。

【解決手段】水分を貯留できる貯留溝を内部に有し、かつ、注水部が縁部に形成された貯水トレイと、この貯水トレイの上面側に収納可能な吸水機能を有する吸水部材と、この吸水部材を上から被覆することができ、かつ、前記注水部に対応する部分を捲り上げることができるように前記貯水トレイの縁部に取り付けられる外カバーとを備えているクールマット。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 水分を貯留できる貯留溝(9)を内部に有し、かつ、注水部(13)が縁部(7)に形成された貯水トレイ(2)と、この貯水トレイ(2)の上面側に収納可能な吸水機能を有する吸水部材(3)と、この吸水部材(3)を上から被覆することができ、かつ、前記注水部(13)に対応する部分を捲り上げることができるように前記貯水トレイ(2)の縁部(7)に取り付けられる外カバー(4)と、を備えているクールマット。
【請求項2】 前記貯留溝(9)は、相互に間隔を開けて前記貯水トレイ(2)の底壁(5)から凸状に起立した突起部(8)と、前記貯水トレイ(2)の底壁(5)と、前記貯水トレイ(2)全周にわたりこの底壁(5)より起立した側壁部(6)とにより構成され、この側壁部(6)には、水蒸気を通す通気孔(11)が設けられたことを特徴とする請求項1記載のクールマット。
【請求項3】 前記吸水部材(3)が左右方向にずれないように、前記貯水トレイ(2)と前記吸収部材(3)との間に、ずれ防止用の突起部(14)が設けられたことを特徴とする請求項1又は2記載のクールマット。
【請求項4】 前記吸収部材(3)が、水分を吸収できるように、前記貯水トレイ(2)内部には、水溜まり溝部(10)が設けられたことを特徴とする請求項1〜3記載のクールマット。
【請求項5】 互いに縦方向又は横方向に連結具(19)により連結可能となる連結部(12)が前記縁部(7)に設けられていることを特徴とする請求項1〜4記載のクールマット。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ペットに対して冷却効果を与えるクールマットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、夏場等の気温の高い季節において犬や猫等のペットに清涼感を与えるために、水の冷却効果及び水の気化熱を利用したペット用クールマットが開発されている。従来のクールマットは、図7に示すように、吸水性のあるマット50と、表面が通気性のある袋状のシート51からなるものがある。このような、クールマット53は、吸水性のあるマット50をシート51から取り出し、このマット50を水に十分浸透させた後、マットを再びシートに戻して、マット50をシート51に収納してから、使用するようになっている。
【0003】また、別のクールマットでは、図8に示すように、水を貯蓄するトレイ52と、その上面に吸水性のマット50を設け、シート51によりトレイ52とマット50を袋状に包んだものがある。このような、別のクールマットにおいても、上記のクールマット53同様に、トレイ52をシート51から取り出し水を貯留させた後、再びトレイ52をシート51に戻して、トレイ52をシート51に格納してから、使用するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来のクールマットでは、吸水作業のたびに、マット50やトレイ52を袋状のシート51から取り出さなくてはならず、吸水作業が非常に面倒であった。さらに、吸水したマット50やトレイ52を再び袋状のシート51に戻す際、吸水された水が壁や床にこぼれ落ちやすく、衛生的にも問題があった。そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、容易に吸水作業ができるクールマットを提供するようにしたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記の目的を達成するために、本発明に係るクールマット1は、貯水トレイ2と、吸水機能を有する吸収部材3と、外カバー4とを有している。前記貯水トレイ2は、水分が貯留できる貯留溝9を内部に有していて、この貯水トレイ2の縁部7には、水などが注ぎ込むことができるように注水部13が形成されている。前記吸収部材3は、前記貯水トレイ2の上面側に配置されていて、前記貯水トレイ2内部に貯留している水分を吸収するようなっている。
【0006】外カバー4は、前記吸収部材3を上から被覆することができて、前記注水部13に対応する部分を捲り上げることができるように、前記貯水トレイ2に取り付けられている。このようにクールマット1を構成すると、外カバー4が貯水トレイ2に取り付けている状態で、注水部13に対応する外カバー4の部分を捲り上げて、この注水部13から水を注ぐことにより、吸水作業ができるようになる。したがって、吸水作業において、外カバー4を取り外すことなく容易に吸水することができる。また、水の入った容器等を用いて吸水作業を行うと、この吸水作業のために、貯水トレイ2を移動させる必要がないので、貯水トレイ2に貯留している水が貯水トレイ2からこぼれ落ちる心配もなくなると共に、ペットがクールマット1上に横たわっている状態でも、吸水作業をすることが可能である。
【0007】また、貯水トレイ2の内部の貯留溝9を、相互に間隔を開けて貯水トレイ2の底壁5から凸状に起立した突起部8と、貯水トレイ2の底壁5と、貯水トレイ2全周にわたりこの底壁部5より起立した側壁部6とにより構成して、さらに、この側壁部6に水蒸気を通す通気孔11を設けると、貯水トレイ2の内部で気化した水がこの通気孔11から出るので、クールマット1の上に横たわっているペットに、一層の清涼感を与えることができると共に、複数の突起部8がリブの役割をするので、貯水トレイ2の強度を向上させることができる。
【0008】また、貯水トレイ2と吸収部材3との間に、ずれ防止用の突起部14を設けることにより、クールマット1上面に横たわっているペットが動いても、吸収部材3はこの突起部14に密着しているので左右方向に動くことがなく、安定した形状を維持することができる。また、互いに縦方向又は横方向に連結具19により連結可能となる連結部12が前記縁部7に設けられているので、大型のペットの場合でも各クールマット1を縦方向又は横方向に連結することにより、対応することができるようになっている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1〜6に基づいて説明する。図1に示すように、本発明実施の形態のクールマット1は、貯水トレイ2と、吸水部材3と、外カバー4を有している。吸収部材3は貯水トレイ2の上面に配置されて、外カバー4は上面から貯水トレイ2に取り付けられているので、このクールマット1は全体として長方形状に形成されている。
【0010】貯水トレイは1、長方形板状に形成された底壁部5と、側壁部6と、縁部7と、突起部8とを備えていて、合成樹脂材により長方形状に形成されている。また、この貯水トレイ2の内部には水を貯留できる網目状の貯留溝9と水溜まり溝部10が設けられている。側壁部6は、角筒状の合成樹脂樹脂からなり、底壁部5の外周に沿って底壁部5から上方に起立するように配置している。この側壁部6の側面には、水蒸気を通すことのできる長方形状の通気孔11が形成されている。
【0011】この通気孔11は、気化した水(水蒸気)が貯水トレイ2の内部より外部に出ることのできるように、突起部8の上面より高い位置に設けられ、その水蒸気が均等に貯留トレイ2の内部より出ることができるように、側壁部6の長手方向の側面に6個、短手方向の側面に4個設けられている。縁部7は、側壁部6より外方突出するように側壁部6の上部全周にわたり枠状に形成されていて、この縁部7の長手方向と短手方向にそれぞれ一対の連結部12が設けられている。この連結部12は、円柱状に形成されていて、縁部7より貯水トレイ2の裏側方向(下側)に向かって凸状に突起している。
【0012】また、縁部7には、注水部13が形成されている。この注水部13は、縁部7の内周側(側壁部6の内面側)に全周にわたり設けられ、この注水部13に対応する外カバー4の部分を捲り上げて、注水部13に水等を注ぎ込むことにより、水が貯水トレイ2に貯留できるようになっている。貯留溝9は、底壁部5と、側壁部6と、底壁部5から凸状に起立した複数の突起部8とにより、構成されている。この複数の突起部8は、それぞれが方形状の突起で形成されいて、貯水トレイ2内部で相互に一定の間隔Dを開けて規則的に配列しており、底壁部6より一定の高さを維持しながら上方に起立している。
【0013】水溜まり溝部10は、吸収部材3が、ペットの体重により押圧されて溝の内部に落ち込むように、貯留溝9の幅(突起部8の間隔D)よりも幅が広くなるように形成され、貯水トレイ2の中央付近に配置されている。これにより、吸収部材3は貯留溝9に比べ溝の内部に落ち込みやすくなるので、吸収部材3は貯留溝9に比べ貯留トレイ2内部の水を吸収しやすいようになると共に、この水溜まり溝部10に貯留している水の気化量が貯留溝9よりも増加するので、この水溜まり溝部10の上面付近では、冷却効果が増加する。
【0014】したがって、水溜まり溝部10の位置は、中央に限定されず、水の冷却効果を増加させたい対応した位置にこの水溜まり溝部10を設けるとよい。吸水部材3は、吸水性、保水性を有する吸水ウレタン等の吸水性樹脂により、側壁部6の内面と吸収部材3の外周が嵌合するように、長方形状に形成されていて、側壁部6の内面と吸収部材3の外周の嵌合により、吸収部材3は貯水トレイ2の上側に配置されている。吸収部材3と貯水トレイ2の突起部8との間には、吸収部材3が左右方向にずれないようにずれ防止用の突起部14が複数設けられている。この複数の突起部14は、円柱状に形成されていて、一部の突起部8より凸状に突起している。
【0015】外カバー4は、通気性を有するナイロン等により、貯水トレイ2の縁部7に対応するように長方形状に形成されており、この外カバーの裏側には、ゴム等の収縮材で形成された一対のサイドバンド15と、中央バンド16と、止部17が設けられている。中央バンド16は、サイドバンド15と同様にゴム等の収縮材で形成されて、中央バンド16の一方の端部は、外カバー4の長辺の中央部付近に取り付けられている。中央バンド16のもう一方の端部18は、止部17と嵌合可能となるように、マジックテープ(R)等が取り付けられている。
【0016】止部17は、中央バンド16の端部18と嵌合できるように、マジックテープ(R)等により形成され、中央バンド16が取り付けられている外カバー4の反対側の中央部に取り付けられている。この外カバー4は、外カバー4の外周と貯水トレイ2の縁部7の外周が揃うように外カバー4を貯水トレイ2に覆い被せて、サイドバンド15を貯水トレイ2の裏側に掛け合わせ、さらに、中央バンド16の端部18を貯水トレイ2の裏側に通して止部17と嵌合することのより、外カバー4は吸収部材3を被覆するように貯水トレイ2に取り付けることができる。
【0017】このとき、吸水部材3は、外カバー4とずれ止め突起部14とより挟み込まれるので、外カバー4からの押圧により、貯水トレイに強く保持されるようになっている。本発明実施の形態のクールマット1は、大型のペットでも対応できるように、連結部12が設けられているが、それぞれのクールマット1を縦方向や横方向に連結するためには、図5に示すように、連結部12に対応した連結具19が必要である。
【0018】この連結具19は、合成樹脂により形成されていて、この連結具19には、連結部12が嵌合できるように、一対の凹状の嵌合孔20が設けられている。そして、この連結具19を用いることで、それぞれのクールマット1が連結できるようになる。例えば、図6に示すように、第1のクールマット1a(元のクールマット)の連結部12aに、連結具19の嵌合孔20aを挿入して、それに対応する第2のクールマット1b(連結しようとするクールマット)の連結部12bをもう一方の嵌合孔20bに挿入することにより、第1のクールマット1aと第2のクールマット1bが連結される。
【0019】勿論、これを繰り返すことにより、複数のクールマット1が連結でき、ペットの大きさに合わせたクールマット1を形成することができる。本実施形態のクールマットの吸水作業の方法は、まず、貯水トレイ2に外カバー4が取り付けられた状態で、注水部13に対応する外カバー4の部分を捲り上げて、この注水部13より水を注ぎ込めばよい。そうすることにより、吸収部材3は水を吸収すると共に、貯水トレイ2の貯留溝9及び水溜まり部10には水が貯留される。
【0020】そして、この吸水作業の後に、吸収部材3は、水の冷却効果により、冷やされることにより、クールマット1の全体の温度が下げられる。さらに、貯留トレイ2に貯留されている水や吸収部材3の内部の水が気化することにより、低温になったクールマット1の温度が維持されると共に、気化した水蒸気の一部は貯水トレイ2の内部から通気孔11を介して貯水トレイ2の外部に排出される。このような状態のクールマット1の上面にペットが横たわったり、座ったりすることにより、ペットは清涼感を感じることができる。
【0021】なお、上記の使用では、水を使用したが、水に変わる冷却液体を用いても同様の効果を得ることができる。また、貯留トレイ2の内部に上記の水の代わりに、氷を含んだ水溶液(氷でもよい)を貯留して使用することもできる。このことにより、水よりも冷却効果を高めることができる。本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。クールマット1の形状は、長方形状に限らず正方形、円形や楕円形でもよく、多角形でもよい。
【0022】また、通気孔11は、気化した水(水蒸気)が貯水トレイ2の内部より外部に出ることのできるように、突起部8の上面より高い位置に設けられ、その水蒸気が均等に貯留トレイ2の内部より出ることができるように形成していれば、上記実施の形態に限られず、クールマット1の仕様に対応した数だけ設けてもよい。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、容易に吸水作業ができるクールマットを提供することが可能となる。
【出願人】 【識別番号】000111638
【氏名又は名称】ドギーマンハヤシ株式会社
【住所又は居所】大阪府大阪市東成区深江南1丁目16番14号
【出願日】 平成14年2月5日(2002.2.5)
【代理人】 【識別番号】100061745
【弁理士】
【氏名又は名称】安田 敏雄
【公開番号】 特開2003−225026(P2003−225026A)
【公開日】 平成15年8月12日(2003.8.12)
【出願番号】 特願2002−28775(P2002−28775)