| 【発明の名称】 |
ペット排泄物処理剤およびその製造方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】藤田 茂樹
【氏名】前田 嘉洋
【氏名】加藤 進
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| 【要約】 |
【課題】ネコやイヌなどのペットの尿を吸収して固化させる能力に優れ、また消臭効果があり、軽量でかつ焼却可能であるとともに、容易に製造可能なペット排泄物処理剤およびその製造方法を提供すること。
【解決手段】アオイ科フヨウ属植物のケナフ( Hibiscus cannabinus Linn. /Hibiscus Sabdariffa Linn. )の粉末を含有する造粒物の表面を水膨潤性物質で被覆してなるペット排泄物処理剤およびその製造方法。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 アオイ科フヨウ属植物のケナフ( Hibiscus cannabinus Linn. / Hibiscus Sabdariffa Linn. )の粉末を含有する造粒物の表面を水膨潤性物質で被覆してなるペット排泄物処理剤。 【請求項2】 造粒が湿式で行われる請求項第1項記載のペット排泄物処理剤。 【請求項3】 造粒物中の水分の割合が、造粒用粉体に対して50〜300%である請求項第2項記載のペット排泄物処理剤。 【請求項4】 造粒物の粒径が1〜6mmである請求項第1項ないし第3項のいずれかの項記載のペット排泄物処理剤。 【請求項5】 嵩比重が0.2〜0.8である請求項第1項ないし第4項のいずれかの項記載のペット排泄物処理剤。 【請求項6】 水膨潤性物質がベントナイトである請求項第1項ないし第5項のいずれかの項記載のペット排泄物処理剤。 【請求項7】 ケナフの粉末の配合割合が、ペット排泄物処理剤100重量部に対し10〜90重量部である請求項第1項ないし第6項のいずれかの項記載のペット排泄物処理剤。 【請求項8】 アオイ科フヨウ属植物のケナフ( Hibiscus cannabinus Linn. / Hibiscus Sabdariffa Linn. )の粉末を含有する粉体を湿式で造粒して造粒物とし、該造粒物の表面に水膨潤性物質を被覆することを特徴とするペット排泄物処理剤の製造方法。 【請求項9】 水膨潤性物質がベントナイトである請求項第8項記載のペット排泄物処理剤の製造方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ペット排泄物処理剤およびその製造方法に関し、さらに詳しくは、ネコやイヌなどのペットの尿を吸収して固化させる能力に優れ、また消臭効果があり、軽量でかつ焼却可能であるとともに、容易に製造可能なペット排泄物処理剤およびその製造方法に関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、ネコやイヌなどのペットの尿を処理するために、砂や新聞紙などの紙類が使われていたが、近年ではこの処理を簡便かつ衛生的に行うために、いわゆるトイレ砂と呼ばれるようなペット排泄物処理剤が種々提案されてきた。これらの例としては、ベントナイトおよびパーライトからなるペット用トイレ砂(特開平4−287626号公報)や、ゼオライト粒の表面にベントナイトを被覆した動物用排泄物処理砂(特開平6−14669号公報)、モンモリロナイトおよび活性白土を含んでなる組成物成型物からなる小動物用トイレ砂(特開平9−65789号公報)などが知られている。しかし、このような鉱物質系成分を主成分とするペット排泄物処理剤は、廃棄にあたって焼却処理ができないという欠点を有していた。 【0003】一方、焼却が可能なものとして、例えば、茶殻に他原料を混合して成形した猫砂(特開平6−7051号公報)、水不溶性の高吸水性樹脂粉末と木粉の混合物を粒状に成形した排泄物処理剤(特開平5−211825号公報)、有機物と高吸水性樹脂を混合した主剤に重炭酸カルシウムを添加してなる混合物を造粒したペット用トイレ砂(特開平7−203793号)、ヤシガラ活性炭を含むチップの表面にポリマーおよび鉱物微粉末を被覆したペット用トイレ砂(特開平7−322786号)、粉粒状炭化材料と団塊生成剤を添加して造粒したペット用トイレ砂(特開平8−47352号)などが知られている。しかし、これらは本来ペット排泄物処理剤に要求される、尿を吸収して固化させるという性能が十分でなかった。 【0004】また、上記のペット排泄物処理剤の多くは、尿の吸収成分となる粉体を粒核として、他の粉体成分を混合し、粒核の表面に粉体を被覆してなるものであったが、その製造方法としては、一般的には、水の噴霧と粉体の混合及び乾燥を交互に、あるいは連続的に行う必要があるため、操作が煩雑であったり、専用の装置が必要であるという、製造上の問題も有していた。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的は、ペットの尿を吸収して固化させる能力に優れ、消臭効果があり、軽量でかつ焼却可能であるとともに、製造も容易なペット排泄物処理剤およびその製造方法を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明者らは、ペット排泄物処理剤に関し鋭意研究した結果、表面に水膨潤性物質を被覆したアオイ科フヨウ属植物のケナフ( Hibiscus cannabinus Linn. /Hibiscus Sabdariffa Linn. )の粉末(以下、「ケナフ粉末」とする)を含有する造粒物が、ペットの尿を効率よく吸収、固化することができ、さらに消臭効果があるとともに焼却可能で処理が容易であることを見出した。また、このように、ケナフ粉末を含有する粉体を湿式で造粒して造粒物とすれば、煩雑な操作及び専用の被覆装置を用いることなく、該造粒物の表面に容易に水膨潤性物質を被覆することができ、さらに、乾燥時に微粉の発生が極めて少ないとの知見を得て、本発明を完成した。 【0007】すなわち本発明は、ケナフ粉末を含有する造粒物の表面を水膨潤性物質で被覆してなるペット排泄物処理剤を提供するものである。 【0008】また本発明は、ケナフ粉末を含有する粉体を湿式で造粒して造粒物とし、該造粒物の表面を水膨潤性物質で被覆することを特徴とするペット排泄物処理剤の製造方法を提供するものである。 【0009】 【発明の実施の形態】本発明のペット排泄物処理剤は、ケナフの粉末を含有する造粒物の表面を水膨潤性物質で被覆したものである。 【0010】本発明で使用されるケナフ粉末の原料となるケナフ( Hibiscus cannabinus Linn. / Hibiscus Sabdariffa Linn. )は、アオイ科フヨウ属の1年生、双子葉植物であり、熱帯から亜熱帯で栽培される南方型と温帯で栽培される北方型があるが、本発明では、これらのいずれのケナフをも使用することができる。 【0011】ケナフ粉末は、上記したケナフの茎を皮ごとまたは皮を除いた芯の部分を通常用いられる木材裁断機等で機械的に裁断、破砕、粉砕することにより得られるが、粉末化する方法は特に限定されない。 【0012】本発明に用いられるケナフ粉末の粒径は、目開きが150μmの篩を10%以上、好ましくは30%以上通過する程度の粒度のものを使用することが好ましい。また、本発明のペット排泄物処理剤におけるケナフ粉末の配合割合は、本発明のペット排泄物処理剤100重量部(以下、単に「部」で示す)に対して通常10部〜90部であり、好ましくは15部〜70部である。また、ケナフ粉末の嵩比重は、0.02〜0.15であることが好ましい。 【0013】また、このケナフ粉末に、ケナフ粉末以外の粉体成分、例えば造粒性向上剤を含有させて、造粒用粉体としても良い。造粒性向上剤は、ケナフ粉末を造粒するのに補助的に加える物質であり、該造粒性向上剤の種類は特に限定されないが、例えば、クレー、珪藻土、炭酸カルシウム等の鉱物質類、ホワイトカーボン等が挙げられる。また、造粒性向上剤には、後述する水膨潤性物質を適当量使用することもできる。これらの造粒性向上剤を用いる場合は、ケナフ粉末を造粒するのに必要な最少量を実験により求め、適宜当該増粒性向上剤を配合するのが望ましい。 【0014】一方、本発明において用いられる水膨潤性物質は、水と接触すると吸水・膨潤する性質を持つ物質であり、この水膨潤性物質は、例えば、自重の1〜1000倍の水を吸収することができるような物質で、その例としては、鉱物質類、天然物由来あるいは合成の高分子類が挙げられる。 【0015】水膨潤性物質のうち、天然物由来あるいは合成の高分子類としては、例えばポリアクリル酸塩、デンプングラフト共重合体(デンプンポリアクリルアマイドグラフト共重合体、デンプンポリアクリル酸グラフト共重合体、デンプンポリ酢酸ビニルグラフト共重合体、デンプンポリアクリルニトリルグラフト共重合体など)、セルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド、ゼラチン、キサンタンガム、デキストリン、アルファー化デンプン、アルギン酸、アルギン酸塩、キチン、キトサンなどが挙げられる。また、鉱物質類の例としては、例えば、ベントナイト、バーミキュライト、ゼオライト、セピオライト、アタパルジャイトなどが挙げられる。 【0016】本発明では、上記した水膨潤性物質のうち、安価であることや、ペットが誤って食べた場合に問題がないこと等の理由でベントナイトを使用することが好ましい。ベントナイトは粘土を構成する代表的な鉱物の一群であり、モンモリロン石群鉱物およびこれを主成分とする鉱物群を意味し、その構造は三層構造をとるフィロケイ酸塩鉱物からなり、交換性陽イオンとしてナトリウム、カルシウム、マグネシウム等を層間に有するものである。そしてベントナイトは、一般にナトリウム型ベントナイトの膨潤性が高く、カルシウム型ベントナイトはそれよりも低いので、本発明において、ベントナイトを使用する場合は、ナトリウム型ベントナイトを単独で、あるいはナトリウム型ベントナイトにカルシウム型ベントナイトを適宜混合して使用することことが望ましい。 【0017】これらの水膨潤性物質は、粒径が0.1μm〜1mmの粉末状であることが好ましく、さらに、粒径が1μm〜500μmであることが好ましい。また、水膨潤性物質の配合割合は、本発明のペット排泄物処理剤100部に対して通常10部〜90部であり、20部〜80部であることが好ましい。 【0018】本発明のペット排泄物処理剤は、前記したケナフ粉末を含有する粉体を湿式で造粒し、その表面を水膨潤性物質で被覆後、乾燥することにより製造される。 【0019】具体的に、ケナフ粉末を含有する粉体を湿式造粒する方法としては、例えば以下のような方法により行うことができる。すなわち、まず、ケナフ粉末に、必要に応じて前述の造粒性向上剤や他の任意成分を添加後、混合し、造粒用粉体を調製する。次いで、この造粒用粉体に水を加えて混練し、これを孔の開いたプレートより押し出すことにより造粒物を得ることができる。また、別の方法としては、造粒用粉体を、水を噴霧しながら攪拌する方法や、造粒用粉体を傾斜させた回転円盤プレート上で転がしながら水を噴霧する方法等によっても造粒物を得ることができる。 【0020】上記の造粒を行うにあたっては、造粒物中の水分の割合を、造粒用粉体に対して50〜300%とすることが好ましく、80〜200%とすることがより好ましい。造粒用粉体に対する水分の割合をこの範囲とすることで、造粒物は多量の水分を含むこととなり、造粒物の表面に容易に水膨潤性物質を被覆することができるので好ましい。 【0021】造粒後の造粒物の形状は、特に制限はないが、円柱、球、丸みを帯びた不定形状であることが好ましい。また、造粒物の粒径についても、特に制限はないが、1〜6mmが好ましく、2〜5mmがより好ましい。 【0022】一方、得られた造粒物の表面を水膨潤性物質で被覆する方法は、特に限定されるものではないが、例えば、回転するドラムの中に造粒物と水膨潤性物質を入れて転がしながら混合する方法等を使用することができる。 【0023】以上のような操作で得られた水膨潤性物質を被覆した造粒物は、流動乾燥等の一般的な方法で乾燥することにより、目的物であるペット排泄物処理剤とすることができる。 【0024】なお、本発明のペット排泄物処理剤の調製にあたっては、上記の成分の他に、必要に応じて着色剤、抗菌剤、消臭脱臭剤、増量剤などの任意成分を、造粒用粉体あるいは水膨潤性物質に適宜配合することができる。 【0025】このうち、着色剤としては、例えば、β−カロチン、アナトー、クチナシ色素、マリーゴールド色素、パプリカ色素、アカダイコン色素、紅麹色素などの天然色素、アマランス、エリスロシン、ニューコクシン、ローズベンガル、アシッドレッド、タートラジン、サンセットイエローFCF、ファストグリーンFCF、ブリリアントブルーFCF、インジゴカルミン、アルミニウムレーキなどの合成色素、銅クロロフィル、銅クロロフィリンナトリウム、鉄クロロフィリンナトリウムなどの無機顔料などが挙げられる。これらは1種を単独で、または2種以上を組み合わせて使用することができる。 【0026】また、抗菌剤としては、例えば、安息香酸及びその塩類、ソルビン酸及びその塩類、サリチル酸及びその塩類、デヒドロ酢酸及びその塩類、石炭酸、パラオキシ安息香酸エステル、パラクロルメタクレゾール、ビチオノール、ヘキサクロロフェン、硼酸、レゾルシン、塩化ベンザルコニウム、ジデシルジメチルアンモニウムクロライド、銀、銅、カテキンなどのポリフェノール類などがあげられる。更に消臭脱臭剤としては、活性炭、シクロデキストリン、酸化チタン、針葉樹あるいは茶などの植物から抽出される天然物などが挙げられる。これらは1種を単独で、または2種以上を組み合わせて使用することができる。 【0027】増量剤としては、例えば、木粉、おから、パルプ、及びフライアッシュ、パーライト、シラスバルーン、マイクロスフェアー等の無機あるいは有機の中空体などが挙げられる。これらは1種を単独で、または2種以上を組み合わせて使用することができる。 【0028】かくして得られる本発明のペット排泄物処理剤は、家庭等で一般的に広く用いられる方法で使用することができる。すなわち、箱などのペット用トイレに敷き詰めて使用され、そして、使用後は焼却、土壌への埋設したり、トイレに流す等の手段により、簡単に処理及び廃棄することができる。 【0029】また、本発明のペット排泄物処理剤の嵩比重は、一般に0.2〜0.8が好ましく0.3〜0.6がより好ましい。嵩比重がこのような範囲にある本発明のペット排泄物処理剤は、十分な排泄物吸収能力がありながら軽量であるので、運搬等が容易である。 【0030】 【作用】本発明で使用するケナフ粉末は、従来の木粉等の植物質粉末と比べて吸水性が極めて高いものであり、湿式で造粒する際に、多量の水を吸水する。よって、このケナフ粉末を含有する造粒物は、多量の水を含有した状態であり、水膨潤性物質と混合したときに、造粒物表面から水分が順次水膨潤性物質に移行し、水膨潤性物質を湿潤状態とする。そのため、特に水の噴霧等を行うことなく、単純に混合するだけで、造粒物の表面を多量の水膨潤性物質で被覆することが可能になるのである。 【0031】そして、この水膨潤性物質で被覆された造粒物を乾燥することにより、付着した水が蒸発するとともに造粒物表面と水膨潤性物質がしっかり結合するので、動物の屎尿を安定に吸着することができ、しかも体積当たりの大部分が燃焼しやすいケナフ粉末であるので、焼却処理が可能となる。 【0032】 【実施例】以下、本発明を実施例および試験例を示して具体的に説明するが、本発明はこれらにより何ら制約されるものではない。なお、以下の実施例において、「部」は重量部を表す。 【0033】実 施 例 1アオイ科フヨウ属植物のケナフ( Hibiscus cannabinus Linn. / Hibiscus Sabdariffa Linn.:以下実施例2〜5について同じ )の粉末(目開きが150μmの篩を90%通過する粒度)65部とアルファー化デンプン(アミコールH:日澱化学(株)製)12部の混合粉体を、傾斜させた回転円盤プレート(パン型造粒機:(株)東武製作所製)上で転がしながら水を150部(混合粉体に対しては195%)噴霧して、粒径が2〜4mmの造粒物を得た。得られた造粒物を回転するドラム(コンクリートミキサー:堀鉄工所製、下同)に入れ、転がしながら水膨潤性物質であるデンプン−アクリル酸ナトリウムグラフト共重合体架橋物(サンフレッシュST−100MPS:三洋化成工業(株)製)23部を加えて混合し、造粒物の表面に水膨潤性物質を被覆した。その後、80℃の温風で流動乾燥して、ペット排泄物処理剤(本発明品1)を得た。 【0034】実 施 例 2ケナフの粉末(目開きが150μmの篩を90%通過する粒度)44部とナトリウム型ベントナイト(クニゲルVI:クニミネ工業(株)製)15部の混合粉体を攪拌造粒機(バーチカルグラニュレーター:パウレック製)のチャンバーに入れ、混合粉体を高速で攪拌しながら水を90部(混合粉体に対しては153%)噴霧して、粒径が1〜3mmの造粒物を得た。得られた造粒物を回転するドラムに入れ、転がしながらデンプン−アクリル酸ナトリウムグラフト共重合体架橋物(サンフレッシュST−100MPS:三洋化成工業(株)製)12部とナトリウム型ベントナイト29部(クニゲルVI:クニミネ工業(株)製)より成る水膨潤性物質混合粉体を加えて3分間混合し、水膨潤性物質を造粒物の表面に被覆した。その後、80℃の温風で流動乾燥し、ペット排泄物処理剤(本発明品2)を得た。 【0035】実 施 例 3ケナフの粉末(目開きが150μmの篩を50%通過する粒度)23部、ナトリウム型ベントナイト(朝日1号:啓和炉材製)7部およびアタパルジャイト(アタゲル50:ネオライト興産製)3部の混合粉体に水40部(混合粉体に対しては121%)を加えて混練し、2mmの孔を開けたプレートより押し出して造粒物を得た。得られた造粒物を回転するドラムに入れ、転がしながらカルシウム型ベントナイト(クニボンド:クニミネ工業(株)製)17部とナトリウム型ベントナイト(朝日1号:啓和炉材製)50部より成る水膨潤性物質混合粉体を加えて3分間混合し、水膨潤性物質を造粒物の表面に被覆した。その後、80℃の温風で流動乾燥し、ペット排泄物処理剤(本発明品3)を得た。 【0036】実 施 例 4ケナフの粉末(目開きが150μmの篩を50%通過する粒度)30部とナトリウム型ベントナイト(クニゲルVI:クニミネ工業(株)製)10部の混合粉体に水50部(混合粉体に対しては125%)を加えて混練し、3mmの孔を開けたプレートより押し出して造粒物を得た。得られた造粒物を回転するドラムに入れ、転がしながら水膨潤性物質であるナトリウム型ベントナイト(クニゲルVI:クニミネ工業(株)製)60部を加えて3分間混合し、水膨潤性物質を造粒物の表面に被覆した。その後、80℃の温風で流動乾燥し、ペット排泄物処理剤(本発明品4)を得た。 【0037】実 施 例 5ケナフの粉末(目開きが150μmの篩を50%通過する粒度)20部、ナトリウム型ベントナイト(クニゲルVI:クニミネ工業(株)製)7部およびカルシウム型ベントナイト(クニボンド:クニミネ工業(株)製)6部の混合粉体に水40部(混合粉体に対しては121%)を加えて混練し、3mmの孔を開けたプレートより押し出して造粒物を得た。得られた造粒物を回転するドラムに入れ、転がしながら水膨潤性物質であるナトリウム型ベントナイト67部(クニゲルVI:クニミネ工業(株)製)を加えて3分間混合し、水膨潤性物質を造粒物の表面に被覆した。その後、80℃の温風で流動乾燥し、ペット排泄物処理剤(本発明品5)を得た。 【0038】比 較 例 1木粉20部、ナトリウム型ベントナイト(クニゲルVI:クニミネ工業(株)製)7部およびカルシウム型ベントナイト(クニボンド:クニミネ工業(株)製)6部の混合粉体に水40部(混合粉体に対しては121%)を加えて混練し、3mmの孔を開けたプレートより押し出して造粒物を得ようとしたが、水分過多の状態となり造粒することができなかった。 【0039】比 較 例 2木粉20部、ナトリウム型ベントナイト(クニゲルVI:クニミネ工業(株))7部およびカルシウム型ベントナイト(クニボンド:クニミネ工業(株)製)6部の混合粉体に水13部(混合粉体に対しては39%)を加えて混練し、3mmの孔を開けたプレートより押し出して造粒物を得た。得られた造粒物を回転するドラムに入れ、転がしながら水膨潤性物質であるナトリウム型ベントナイト(クニゲルVI:クニミネ工業(株)製)67部を加えて3分間混合し、造粒物の表面に被覆しようとしたが、全量を被覆することはできず、半量以上は粉体として残った。該粉体の部分を取り除いた後、80℃の温風で流動乾燥し、ペット排泄物処理剤(比較品2)を得た。 【0040】比 較 例 3木粉35部、ナトリウム型ベントナイト(クニゲルVI:クニミネ工業(株))12部およびカルシウム型ベントナイト(クニボンド:クニミネ工業(株)製)12部の混合粉体に水23部(混合粉体に対しては39%)を加えて混練し、3mmの孔を開けたプレートより押し出して造粒物を得た。得られた造粒物を回転するドラムに入れ、転がしながら水膨潤性物質であるナトリウム型ベントナイト(クニゲルVI:クニミネ工業(株)製)41部を加えて3分間混合し、水膨潤性物質を造粒物の表面に被覆した。その後、80℃の温風で流動乾燥し、ペット排泄物処理剤(比較品3)を得た。 【0041】比 較 例 4木粉20部、ナトリウム型ベントナイト(クニゲルVI:クニミネ工業(株)製)7部およびカルシウム型ベントナイト(クニボンド:クニミネ工業(株)製)6部の混合粉体に水13部(混合粉体に対しては39%)を加えて混練し、3mmの孔を開けたプレートより押し出して造粒物を得た。得られた造粒物を回転するドラムに入れ、転がしながら水膨潤性物質であるナトリウム型ベントナイト(クニゲルVI:クニミネ工業(株)製)47部を加えて3分間混合し、造粒物の表面に被覆した。その後、さらに水27部を噴霧しながらナトリウム型ベントナイト20部を徐々に加える操作を30分行って混合し、水膨潤性物質を造粒物の表面に被覆した。最後にこの造粒物を80℃の温風で流動乾燥し、ペット排泄物処理剤(比較品4)を得た。 【0042】試 験 例 1上記の製法で調製された本発明品1〜5及び比較品2〜4のペット排泄物処理剤について、以下に示す方法により、「嵩比重試験」、「吸水固化性試験」、「消臭性試験」および「燃焼性試験」の各項目について比較・評価した。この結果を表1に示す。 【0043】( 嵩比重試験 )1L容のメスシリンダーに試料を1L入れて試料の重量を測定して、試料の体積で除して嵩比重を求めた。 【0044】( 吸水固化性試験 )1L容のビーカーに、試料を高さ5cmになるように入れ、ホールピペットを用いて2cm上から1%塩化ナトリウム水溶液10mLを滴下した。1時間後にアルミ製のバットをビーカーに載せ、倒立して試料をアルミ製のバット上に移し、固化状態を肉眼観察し、以下の評価基準にて評価した。 【0045】( 評価基準 ) 評 価 内 容○ : 固化した部分が崩れていない△ : 固化した部分が一部崩れる× : 固化部分が認められない【0046】( 消臭性試験 )300mL容の共栓付フラスコに試料20gを入れ、10%アンモニア水溶液0.1mLを滴下した。10分後に官能試験によりアンモニア臭を調べ、以下の評価基準にて評価した。 【0047】( 評価基準 ) 評 価 内 容1 : ほとんど臭わない2 : やや臭う3 : 臭う【0048】( 燃焼性試験 )試料1gを磁性皿に少量の紙片とともに入れ、ライターで着火し、燃焼性を肉眼観察し、以下の評価基準にて評価した。 【0049】( 評価基準 ) 評 価 内 容○ : 燃焼し炭化する× : 燃焼しない【0050】( 結 果 ) 【表1】
【0051】表1の結果に示されるように、本発明品1〜5のペット排泄物処理剤は軽量であり、吸水固化性、消臭性、燃焼性も問題なく、またその調製も容易なものであった。 【0052】一方、比較品2及び3の処理剤は軽量であり、消臭性、燃焼性は問題ないものの、吸水固化性が劣るものであった。また、比較品4の処理剤は、吸水固化性、消臭性、燃焼性は問題ないものの、若干嵩比重が大きいことから、ペット排泄物処理剤として好ましいものではなかった。さらに、その調製時の水膨潤性物質の被覆についても、本発明品1〜5の10倍以上の長い時間が必要であり、かつ、被覆させるという操作自体も非常に煩雑であるという製造上の問題もあった。 【0053】 【発明の効果】本発明のペット排泄物処理剤は、水膨潤性物質の被覆が容易であり、乾燥時に微粉の発生が極めて少なく、製造も容易なものである。また、吸水性が高く尿を吸収し、固化させる能力に優れることから、後処理が容易であり必要以上の排泄物処理剤を除去する必要がない経済的なものである。 【0054】さらに、本発明のペット排泄物処理剤は、消臭性に優れ焼却が可能であるため、衛生的かつ廃棄の簡便性も高く、また、軽量であるため運搬も容易で利便性の高いものである。 以 上 |
| 【出願人】 |
【識別番号】000000169 【氏名又は名称】クミアイ化学工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成14年1月31日(2002.1.31) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100086324 【弁理士】 【氏名又は名称】小野 信夫 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−219744(P2003−219744A) |
| 【公開日】 |
平成15年8月5日(2003.8.5) |
| 【出願番号】 |
特願2002−23843(P2002−23843) |
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