| 【発明の名称】 |
ルアーケース |
| 【発明者】 |
【氏名】荻野 吉英 【住所又は居所】東京都東久留米市前沢3丁目14番16号 ダイワ精工株式会社内
|
| 【要約】 |
【課題】ルアーの釣り針の損傷を防止し、複数のルアーを収容した場合でも、それぞれの釣り針の絡みを防止することのできるルアーケースを提供すること【解決手段】内部をルアー収納部20としたケース本体12と、このケース本体のルアー収納部を開閉する蓋体16と、このルアー収納部内にケース本体の周壁側壁と底壁側に空間を設けて延設され、ルアーに取付けられた釣り針6を掛ける釣り針係止部材22とを備えているルアーケース。
【解決手段】内部をルアー収納部20としたケース本体12と、このケース本体のルアー収納部を開閉する蓋体16と、このルアー収納部内にケース本体の周壁側壁と底壁側に空間を設けて延設され、ルアーに取付けられた釣り針6を掛ける釣り針係止部材22とを備えているルアーケース。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 内部をルアー収納部としたケース本体と、このケース本体のルアー収納部を開閉する蓋体と、このルアー収納部内にケース本体の周壁側と底壁側に空間を設けて延設され、ルアーに取付けられた釣り針を掛ける釣り針係止部材とを備えていることを特徴とするルアーケース。 【請求項2】 前記ケース本体内にルアー収納部を区画する仕切壁を備え、この仕切壁は前記釣り針係止部材に沿って移動可能であることを特徴とする請求項1に記載のルアーケース。 【請求項3】 前記蓋体は、釣り針係止部材に向けて突出する突部を有することを特徴とする請求項1または2に記載のルアーケース。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、魚釣用のルアーを収容するためのルアーケースに関する。 【0002】 【従来の技術】ルアーを釣り場に携行する場合は、直接手で携帯する場合を除き、蓋付きのケースに収容して釣人のポケットあるいはバッグに入れるのが一般的である。また、このようなケースで携行する場合には、複数のルアーをまとめて収納している。このように複数のルアーをまとめてケースに収納した場合には、ケース内でルアーが移動することにより、それぞれのルアーに設けられた釣り針が互いに絡み合う。このため、目的とするルアーを取り出すのに時間を要し、また、ルアー自体を損傷する虞もある。特開平8−214749号公報および実用新案登録第3026411号公報は、このようなルアーの釣り針を係止することにより、ルアーの移動を防止するルアーケースを開示する。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平8−214749号公報に記載のルアーケースは、多数の通し溝を形成した係止板をケース本体に接着固定し、これらの通し溝に釣り針のシャンクを挿通するものである。このため、濡れた釣り針を通し溝に差し込んでおくと、この部分から釣り針に錆が生じ易い。また、通し溝に釣り針を差し込んで収納して持ち歩いたりあるいはこれから取外す際、針先がこの係止板に当接又は引っ掛かり、これにより、針先が甘くなったり、あるいは欠けてしまう虞がある。 【0004】また、実用新案登録第3026411号公報に記載のルアーケースは、ルアーを係止可能な凹部を形成した板状のベイトラックを容器本体内に設け、閉蓋時に、これらの凹部を中皿の底部で塞いでルアーが外れるのを防止するものである。このため、釣り針がこの凹部内で移動することにより、針先が板状のベイトラックに当接しあるいは引っ掛かり、針先が甘くなったり、あるいは欠けてしまう虞がある。 【0005】本発明は、このような事情に基づいてなされたもので、ルアーの釣り針の損傷を防止し、複数のルアーを収容した場合でも、それぞれの釣り針の絡みを防止することのできるルアーケースを提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発明のルアーケースは、内部をルアー収納部としたケース本体と、このケース本体のルアー収納部を開閉する蓋体と、このルアー収納部内にケース本体の周壁側と底壁側に空間を設けて延設され、ルアーに取付けられた釣り針を掛ける釣り針係止部材とを備えていることを特徴とする。 【0007】 【発明の実施の形態】図1から図5は、本発明の第1の実施形態によるルアーケース10を示す。図1および図2に示すように、本実施形態のルアーケース10は、上部が開口しかつ後述するルアー8の釣り針6(図3〜図6参照)を収容可能な深さに形成した箱状のケース本体12と、このケース本体の一側に、ヒンジ14を介して一体に結合した蓋体16とを備え、この蓋体16を閉じたときに、ケース本体12に設けた止め具13と蓋体16に設けた止め具17とが互いに係合し、蓋体16を閉位置に保持する。これらのケース本体12と蓋体16とは、金属、木材あるいは合成樹脂等の適宜の材料で形成でき、この開口部を開閉できるものであれば、必ずしもヒンジ14で枢着することを要しない。これらのケース本体12と蓋体16とを完全に分離した構造に形成することも可能である。 【0008】ケース本体12内には、金属、木材あるいは合成樹脂で形成した仕切壁18が配置され、これらの仕切壁18により、複数のルアー収納部20が区画されている。更に、このルアー収納部20に収容したルアー8の釣り針6を掛けるため、これらの仕切壁18を貫通して例えば金属あるいは合成樹脂によりバー状に形成した細長い釣り針係止部材22,24が、延設されている。 【0009】これらの釣り針係止部材22,24は、ルアー収納部20の中央よりそれぞれケース本体周壁の側壁12c,12d側に近い位置に設け、又、周壁から離隔すると共に、底壁12eからも離隔させて開口部側に近い位置に延設されている。これらの釣り針係止部材22,24が側壁12c,12dおよび底壁12eから離隔する距離は、釣り針6を後述する態様で係止するのに必要な大きさに形成する。側壁12c,12dとの距離は、例えばいかり針である釣り針6の1本の針先側を掛けたときに、他の針先を配置できる大きさとし、例えば1mm〜30mmが好ましく、底壁12eとの距離は、シャンク6aを底壁に対して垂直に配置した状態で針先6bを自由に挿通できる大きさ、例えば5mm〜100mmとするのが好ましい。これらの釣り針係止部材22,24は、両端部をケース本体周壁の端壁12a,12bで支えられている。なお、これらの釣り針係止部材の径は、後述するように釣り針6を掛けたときに、釣り針6の返し部が接触しない大きさとするのが好ましい。 【0010】この釣り針係止部材22,24は、例えば少なくとも一方の端壁12a,12bを貫通する孔から挿入して、これらの端部を端壁12a,12bで支えることも可能であるが、図2に示すように内側に開口する2つの非貫通穴あるいは溝で支えることも可能である。特に、ケース本体12を合成樹脂等の弾性部材で形成する場合には、端壁12a,12bを互いに離隔する方向に広げることにより、この釣り針係止部材22,24の端部を、非貫通穴に容易に嵌合させることができる。 【0011】本実施形態では、各仕切壁18をケース本体12と別部材で形成し、図1および図2に鎖線で例示する仕切壁18aのように、ルアー係止部材22,24に沿って移動することにより、ルアー収納部20の幅を収納するルアーの大きさ等に合わせて適宜に調整することができる。この場合、これらの仕切壁18は、その全部を移動可能とすることに代えて一部のみを移動可能としてもよい。また、ルアー収納部20内に収容したルアー8の移動を抑制できるものであれば、仕切壁18がケース本体の底壁12eに当接するものでなくともよい。更に、ケース本体12の側壁12c,12dの内面には、仕切壁18の両端を位置決めするための図示しない溝あるいは突起を設けてもよく、一方、釣り針係止部材22,24が仕切壁18を所要位置に保持できる場合には、これらの仕切壁18の端部を側壁12c,12dに当接させることを要しない。また、釣り針係止部材22,24は仕切壁18で保持し、ケース本体12で支持しなくてもよい。 【0012】一方、蓋体16の内面には、釣り針係止部材22,24と対応した位置に突部26,28が延設されている。これらの突部は、ゴムあるいは合成樹脂等の軟質材料で形成し、この蓋体16を閉じたときに、図5に示すように、釣り針係止部材22,24上に釣り針6を弾力的に押圧することが好ましい。 【0013】このルアーケース10にルアー8を収容する場合は、次のように行う。図3から図5に示すように、ヒンジ14を中心としてケース本体12から蓋体16を引起し、ケース本体12のルアー収納部20を開放する。ルアー8の釣り針6を下側にして、この釣り針6を釣り針係止部材22,24間からルアー収納部20内に挿入し、釣り針係止部材22,24の一方に向けて移動する。この釣り針6が、シャンク6aと1つの針先6bとの間に形成されるふところ6c内に、図示の実施形態では丸棒状の釣り針係止部材22を受入れた状態で引っ掛けて、ルアー8の胴体を図3に矢印Dで示すように回動させてルアー収納部20内に移動する。このとき、ルアー8の釣り針6が釣り針係止部材22から外れないように、特にその初期の段階で張り状態を保持するのが好ましい。ルアー8の胴体は、図4に示すように、釣り針6を係止した釣り針係止部材22と反対側に向けて底壁12e上に載置される。このルアー8の収容において、釣り針6が釣り針係止部材22,24の周囲を回動することとなるため、釣り針係止部材22,24のそれぞれの側壁12d,12c側と底壁12e側に空間を設けて釣り針6の係止操作を容易にしている。 【0014】ルアー8がルアー収納部20内で底壁12e上に載置されると、この釣り針6が止め環4を介してフックハンガ8aに揺動自在に連結されているため、釣り針6は釣り針係止部材22に引掛けられた状態で、その自重により、この釣り針係止部材から垂れ下がり、ルアー8が保持されて、他のルアーの釣り針とからみにくくなる。針先6bは内側を向き、釣り針係止部材22の径がこの釣り針6のふところ6cに収まる大きさに形成されているため、針先6bが傷付くことはない。又、釣り針係止部材22,24に係止された釣り針6はふところ6cを有する湾曲部からシャンク6aにかけてケース本体の周面の側壁12d,12c側と底壁12e側に設けた空間に収まり、ルアー8の重さにより、下方に引かれながら係止されているため、振動を受けても釣り針6は釣り針係止部材22,24の周囲を回動するように振れて脱落しにくい。 【0015】このように所要のルアー8をルアー収納部20内に収容した後、ヒンジ14を中心として蓋体16を回動し、ケース本体12の開口したがってルアー収容部20を閉じる。これにより、弾性材料で形成した突部26と釣り針係止部材22との間に釣り針6が保持される。この際、図5に示すように、突部26が釣り針6に直接接触することにより、ルアー8がルアー収納部20内で移動しても、釣り針6の振れ回りあるいは移動を防止し、これにより釣り針6が釣り針係止部材22から外れるのを確実に防止することが可能である。 【0016】なお、突部26が釣り針6に接触しない場合であっても、釣り針6が釣り針係止部材22から外れるのを防止できる程度であれば、突部26と釣り針6との間に僅かな間隙を設けることも可能である。この場合には、突部26を省略し、蓋体16だけで釣り針6の移動を規制することも可能である。釣り針6が乾燥し易く、したがって錆びの発生を抑制することができる。 【0017】このように形成されたルアーケース10は、ルアー8自体が狭いルアー収納部20内で動きを規制されると共に、その釣り針6が細長い棒状(バー状)の釣り針係止部材22に掛けられ、蓋体16で動きを規制されるため、ルアーケース10が大きく揺れあるいは振動しても釣り針6が釣り針係止部材22に保持される。したがって、複数のルアー8を同じルアー収納部20内に収納した状態でも、これらのルアーの釣り針6が互いに絡み合うことはなく、迅速かつ安全にルアーケース10からルアー8を取出すことができる。 【0018】勿論、他方の釣り針係止部材24に釣り針6を掛ける場合も同様であり、この場合には突部28で釣り針6の移動が規制される。また、仕切壁18を移動し、ルアー収納部20をルアー8の大きさ等に応じた幅に調整することにより、ルアー8の胴体自体の動きを規制することができる。 【0019】なお、図6に示す釣り針係止部材22のように、釣り針6を落しこむ凹部23を適宜の位置に形成することも可能である。この場合にも、仕切壁18はこの釣り針係止部材22に沿って移動することができる。この際、凹部23の反対側から突出する湾曲部は仕切壁18の移動範囲を定めるストッパとして作用させることもできる。また、このような波状構造は釣り針係止部材22,24の一方にのみ形成し、あるいは双方に形成することも可能である。 【0020】図7から図9は、本発明の第2の実施形態によるルアーケース10Aを示す。以下の実施形態では、上述の実施形態と同様な部位には同様な符号を付し、その詳細な説明を省略する。本実施形態のルアーケース10Aは、仕切壁18と釣り針係止部材32とが一体構造に形成されている。具体的には、複数の仕切壁18を一端側で一体的に連結する薄板状の補助カバー部材30に、釣り針6の針先6b(図3)を挿入するための長円状あるいは楕円状の孔31を形成し、ルアー収納部20の開口に近接する補助カバー部材30の縁部とこの孔31との間に形成される細長い部分で板形棒状(バー状)の釣り針係止部材32を形成してある。又、釣り針係止部材32は、側壁(周面)12dと底壁12eから離隔されて空間が形成されている。 【0021】この補助カバー部材30と仕切壁18とは、ケース本体12と別部材で形成されているため、これらの補助カバー部材30のを、図示のように側壁12dに近接する位置と、これとは反対側の側壁12cに近接する位置とに自由に入れ換えることも可能である。なお、このような補助カバー部材30を仕切壁18の両端側に設け、あるいは中央部に設けることも可能である。中央部に設ける場合には、釣り針係止部材32をこの孔31の両側に形成することができる。 【0022】このルアーケース10Aにルアー8を収容する場合は、上述の実施形態と同様に、ルアーの釣り針6をケース本体12のルアー収納部内から孔31に挿通し、釣り針係止部材32に引っ掛けることで行うことができる。釣り針係止部材32に掛けられた釣り針6の移動が、孔31および蓋体16で規制されていることで、複数のルアー8を同じルアー収納部20内に収納した状態でも、これらのルアーの釣り針6が互いに絡み合うことはなく、迅速かつ安全にルアーケース10Aからルアー8を取出すことができる。尚、孔31の形状は楕円形状に限らず、円形状、四角形状等他の形状、大きさとすることができる。 【0023】図10から図13は、第3の実施形態によるルアーケース10Bを示す。本実施形態のルアーケース10Bは、仕切壁18および釣り針係止部材42をケース本体12と一体的に形成したものである。このルアーケース10Bは、特に合成樹脂で形成する場合に有益である。 【0024】図11に示すように、本実施形態の釣り針係止部材42は、各ルアー収納部20毎にケース本体の側壁12cの頂部から外方に突出させた一対の腕部40の間に延在する薄肉構造を有し、側壁12cとの間に釣り針6の針先6bを挿通するための孔41を形成する。これらの一対の腕部40の間隔すなわち釣り針係止部材42の長さはルアー収納部20の幅より狭くしたが、適宜に設定可能である。ルアー収納部20の有効利用を図るために、釣り針係止部材41の長さをルアー収納部20の幅と同じに形成することもできる。この場合には、腕部40を、仕切壁18およびケース本体の端壁12a,12bと重なるように形成することもできる。一方、これとは逆に、腕部40間の間隔を狭く形成し、各ルアー収納部20毎に1あるいは複数の釣り針係止部材42を設けることも可能である。 【0025】このルアーケース10Bを使用する場合は、腕部40および釣り針係止部材42を図11に矢印で示すように回動して、ケース本体12の内側に配置する。腕部40が側壁12cで支えられるため、釣り針係止部材42は、図12に示すように、ケース本体12の頂部に近接した位置に保持される。更に、本実施形態では、図13に示すように、蓋体16の外面側から内面側に向けて蓋体16と一体の突部46突出させてあり、この突部46が、釣り針係止部材42の弾力に抗して釣り針6を支え、脱落を防止することができる。突部46が蓋体16と一体構造に形成されているため、蓋体16の剛性が増大する。 【0026】なお、本発明は上述の実施形態のいずれかに限定されるものではなく、必要に応じて各部材を適宜に組合せて用いることが可能なことは明らかである。例えば、図11に示す釣り針係止部材42のように、腕部40と共にケース本体12の外側から内側に折り曲げることに代え、当初からケース本体12の内側に形成してもよい。 【0027】 【発明の効果】以上明らかなように、本発明のルアーケースによれば、ルアーの釣り針の損傷を防止し、複数のルアーを収容した場合でも、それぞれの釣り針の絡みを防止することができる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000002495 【氏名又は名称】ダイワ精工株式会社 【住所又は居所】東京都東久留米市前沢3丁目14番16号
|
| 【出願日】 |
平成14年1月11日(2002.1.11) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100058479 【弁理士】 【氏名又は名称】鈴江 武彦 (外4名)
|
| 【公開番号】 |
特開2003−204745(P2003−204745A) |
| 【公開日】 |
平成15年7月22日(2003.7.22) |
| 【出願番号】 |
特願2002−5117(P2002−5117) |
|