| 【発明の名称】 |
大規模式飼鶏舎の鶏糞悪臭処理施設 |
| 【発明者】 |
【氏名】桑原 信雄
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| 【要約】 |
【課題】化学物質を用いないで、鶏糞を発酵処理して飼鶏舎内の鶏糞を無臭状態に脱臭しかつ大規模施設で処理する。
【解決手段】地下に鶏糞を貯留する鶏糞貯留穴を設けかつ該鶏糞貯留穴の両側面に温度制御付の空調機を有する外気塔を埋設してなる鶏糞貯留ピットと、前記鶏糞貯留ピットの上面に層流状のすのこを敷設しかつ両側面の前記外気塔に対置させて換気装置を内設し更に両側傾面に自家発電用の太陽電池モジュールを付設してなる平家飼鶏舎を設け、該平家飼鶏舎に炭化装置・原液調整槽・発酵槽・脱水乾燥機・排水脱臭機とから構成される生物処理を可能にする鶏糞脱臭装置を取付けてなる大規模式飼鶏舎の鶏糞無臭処理施設の提供。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 飼鶏舎内に貯留される鶏糞の処理装置において、地下に鶏糞を貯留する鶏糞貯留穴を設けかつ該鶏糞貯留穴の両側面に温度制御付の空調機を有する外気塔を埋設してなる鶏糞貯留ピットと、前記鶏糞貯留ピットの上面に層流状のすのこを敷設しかつ両側面の前記外気塔に対置させて換気装置を内設し、更に屋根の中央に排気管を設けかつ両側傾面に自家発電用の太陽電池モジュールを付設してなる平家飼鶏舎を設け、該平家飼鶏舎に鶏糞の受入ピットと各受入ピットの混合槽と廃熱ボイラー及び冷却コンベアに接続される炭化装置と原液調整槽及び消化汚泥・貯槽に接続される発酵槽と該発酵槽と接続される脱水・乾燥機及び排水・脱臭機とから構成される生物処理を可能にする鶏糞脱臭装置を取付け、更に該脱臭装置を備えた前記平家飼鶏舎を少なくとも2棟以上配設してなることを特徴とする大規模式飼鶏舎の鶏糞無臭処理施設。 【請求項2】 前項記載の鶏糞脱臭装置が、各飼鶏舎の各棟から各受入ピットに搬送された鶏糞を混合槽に集めて炭化装置に定量供給する工程と、前記炭化装置に搬送された鶏糞を廃熱ボイラーを介して加熱しかつ冷却コンベアで消化汚泥貯槽の発酵鶏糞と混合する工程と、前記消化汚泥貯槽内の汚泥を脱水機で脱水しかつ乾燥機で排ガススクラバ状にして排水貯槽へ送込み排水する工程と、前記乾燥機で乾燥ケーキホッパを介して汚泥炭化装置に送込み集塵機及び脱臭機を介して排気する工程とから構成される請求項1記載の大規模式飼鶏舎の鶏糞悪臭処理施設。 【請求項3】 請求項1記載の平家飼鶏舎の鶏糞処理方法が、鶏糞から発生する悪臭ガスに外気を送風しかつ層流状のすのことを介して鶏舎外に排気する工程と、該排出される悪臭ガスを生物処理して脱臭かつ無臭状態にする工程とからなる請求項1及び2記載の大規模式飼鶏舎の鶏糞悪臭処理施設。 【請求項4】 請求項3記載の鶏糞脱臭方法において、貯留鶏糞に送風される層流状のすのこの温度を20℃から30℃程度に調節制御する請求項3記載の大規模式飼鶏舎の鶏糞悪臭処理施設。 【請求項5】 請求項1記載の平家飼鶏舎において、飼鶏舎1棟の飼鶏頭類を10,000羽から20,000羽程度の飼鶏を可能とする平家鶏舎にしてなる請求項1及び2記載の大規模式飼鶏舎の鶏糞悪臭処理施設。 【請求項6】 請求項1記載の鶏糞悪臭処理施設において、数10棟からなる無臭の平家飼鶏舎の周辺用地に鶏糞無臭処理施設を併設し、かつ鶏肉・鶏卵の食品加工施設及び温水利用施設などの関連施設を併設してなる請求項1及び2記載の大規模飼鶏糞の鶏糞悪臭処理施設。 【請求項7】 請求項1記載の鶏糞悪臭処理施設において、鶏卵抗体に活用する胃潰瘍予防卵・虫歯予防卵・コレラ予防治療卵・出血性大腸菌症治療卵・食中毒治療卵・経口感染症予防治療卵等のメディカル卵及び家畜飼育添加栄養補助・牛豚類のロタウィルス下痢症予防治療卵・養殖魚各種微生物感染症予防治療卵・経口感染症予防治療卵等の水蓄産業活用卵の大量生産を可能にする鶏舎にする請求項1及び2記載の大規模鶏糞の鶏糞悪臭処理施設。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は鶏糞の処理方法に関するが、詳しくは飼鶏舎内に貯留されている鶏糞から発生する悪臭ガスを脱臭して無臭状態にする大規模式飼鶏舎の鶏糞脱臭処理施設に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来の家畜糞尿等を処理する方法及び装置としては、例えば特公平7−42185号(堆肥製造方法及び装置)、特開平6−316478号(発酵肥料の製法と製造装置)、特開平8−26866号(特殊肥料製造方法及びその装置)などが開発されている。 【0003】特公平7−42185号の堆肥製造方法及び装置(従来例1)は、人糞・牛糞・豚糞・鶏糞などの家畜糞や屎尿処理残渣や魚介野菜類の処理屑や残飯類などから乾燥した粉末状の堆肥を製造する方法及び装置に関するものであり、動物糞及び蛋白質原料に泥槃状に水を加えて36〜43℃で保持して元菌体を得る第1の工程と、この元菌体を液状に水で希釈しエアレーション下で36〜43℃で保持して菌液を得る第2の工程と、この菌液を十分湿潤状態に植物質微細片に含浸させて該含浸物に温風を送風しながら攪拌して乾燥菌体を得る第3の工程と、この乾燥菌体を混入した堆肥原料を長時間貯蔵して乾燥粉状堆肥を得る第4の工程とよりなる堆肥の製造方法である。 【0004】また、特開平6−316478号の発酵肥料の製法と製造装置(従来例2)は、鶏糞と焼酎廃液を主成分とする発酵肥料の製造にあたり、鶏糞に対する焼酎廃液の添加量の増加と短時間での発酵処理ができるよにするため、鶏糞と焼酎廃液とを仕込み重量比で略等量で配合して、発酵温度が70℃に達したのち鶏糞に対して発酵温度を実質的に維持できる範囲で焼酎廃液を少量連続的に散布しては攪拌し、更に該添加と攪拌とが発酵槽上を巡回走行する焼酎廃液供給機と攪拌機の連続運転により繰り返し4〜5日程度行って所望の量まで焼酎液の添加量を増やしながら一定時間発酵させるところにある。 【0005】また、特開平8−26866号の特殊肥料製造方法及びその装置(従来例3)は、有機物質の混入していない有機性廃棄物を短時間で脱臭殺菌処理して肥料化するため、食品製造に由来する余剰汚泥・滓、動植物性の残渣、家畜の糞尿等の有機性廃棄物に水の存在下で酸化カルシウムを添加混合して所定時間反応させる反応工程と、反応後の有機性廃棄物を所定時間放置しその放置期間中少なくとも1回以上の切返しを行なう熟成工程とで脱臭殺菌発酵して肥料化するところにある。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】かかる従来方法は、飼鶏舎内で発生した大量の鶏糞を1個所に集積されて発酵処理して発酵肥料を製造する方法であり、しかもその発酵に酸化カルシウム・焼酎廃液・菌体・木屑・コーヒー粕等の発酵剤が用いられている。また、これらの方法からなる装置は、飼鶏舎の1棟又は数棟から発生する鶏糞を舎外の郊外若しくは専用処理室で処理するために発酵処理時に発生する悪臭ガスが外部に漏れて環境面において多くの問題が生じていた。 【0007】更に、このような従来装置は1棟又は数棟の飼鶏舎ごとに処理される小規模形式の処理装置であり、しかも1棟に1万羽以上を飼鶏し鶏卵処理・餌配処理・鶏糞処理等を一環処理するような装置や施設は存在していない。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明は上記の如き課題を解決するために開発したものであって、飼鶏舎内に貯留される鶏糞の処理装置において地下に鶏糞を貯留する鶏糞貯留穴を設けかつ該鶏糞貯留穴の両側面に温度制御付の空調機を有する外気塔を埋設してなる鶏糞貯留ピットと、前記鶏糞貯留ピットの上面に層流状のすのこを敷設しかつ両側面の前記外気塔に対置させて換気装置を内設し更に屋根の中央に排気管を設けかつ両側傾面に自家発電用の太陽電池モジュールを付設してなる平家飼鶏舎を設け、該平家飼鶏舎に鶏糞の受入ピットと各受入ピットの混合槽と廃熱ボイラー及び冷却コンベアに接続される炭化装置と原液調整槽及び消化汚泥・貯槽に接続される発酵槽と該発酵槽と接続される脱水・乾燥機及び排水・脱臭機とから構成される生物処理を可能にする鶏糞脱臭装置を取付け、更に該脱臭装置を備えた前記平家飼鶏舎を少なくとも2棟以上配設してなることを特徴とする大規模式飼鶏舎の鶏糞無臭処理施設の提供にあり、また前記鶏糞脱臭装置が各飼鶏舎の各棟から各受入ピットに搬送された鶏糞を混合槽に集めて炭化装置に定量供給する工程と、前記炭化装置に搬送された鶏糞を廃熱ボイラーを介して加熱しかつ冷却コンベアで消化汚泥貯槽の発酵鶏糞と混合する工程と、前記消化汚泥貯槽内の汚泥を脱水機で脱水しかつ乾燥機で排ガススクラバ状にして排水貯槽へ送込み排水する工程と、前記乾燥機で乾燥ケーキホッパを介して汚泥炭化装置に送込み集塵機及び脱臭機を介して排気する工程とから構成される大規模式飼鶏舎の鶏糞悪臭処理施設の提供にある。 【0009】また本発明は、前記平家飼鶏舎の鶏糞処理方法が鶏糞から発生する悪臭ガスに外気を送風しかつ層流状のすのことを介して鶏舎外に排気する工程と該排出される悪臭ガスを生物処理して脱臭かつ無臭状態にする工程とからなり、また前記鶏糞脱臭方法において貯留鶏糞に送風される層流状のすのこの温度を20℃から30℃程度に調節制御する大規模式飼鶏舎の鶏糞悪臭処理施設の提供にある。 【0010】また本発明は、前記平家飼鶏舎において飼鶏舎1棟の飼鶏頭類を10,000羽から20,000羽程度の飼鶏を可能とする平家鶏舎にしてなり、また前記鶏糞悪臭処理施設において数10棟からなる無臭の平家飼鶏舎の周辺用地に鶏糞無臭処理施設を併設しかつ鶏肉・鶏卵の食品加工施設及び温水利用施設などの関連施設を併設してなる大規模飼鶏糞の鶏糞悪臭処理施設の提供にある。 【0011】更に本発明は、前記の鶏糞悪臭処理施設において鶏卵抗体に活用する胃潰瘍予防卵・虫歯予防卵・コレラ予防治療卵・出血性大腸菌症治療卵・食中毒治療卵・経口感染症予防治療卵等のメディカル卵及び家畜飼育添加栄養補助・牛豚類のロタウィルス下痢症予防治療卵・養殖魚各種微生物感染症予防治療卵・経口感染症予防治療卵等の水蓄産業活用卵の大量生産を可能にする鶏舎にする大規模鶏糞の鶏糞悪臭処理施設の提供にある。 【0012】 【発明の実施の形態】本発明の実施形態は、飼鶏舎内に貯留される鶏糞の処理装置において地下に鶏糞を貯留する鶏糞貯留穴を設けかつ該鶏糞貯留穴の両側面に温度制御付の空調機を有する外気塔を埋設してなる鶏糞貯留ピットと、前記鶏糞貯留ピットの上面に層流状のすのこを敷設しかつ両側面の前記外気塔に対置させて換気装置を内設し更に屋根の中央に排気管を設けかつ両側傾面に自家発電用の太陽電池モジュールを付設してなる平家飼鶏舎を設け、該平家飼鶏舎に鶏糞の受入ピットと各受入ピットの混合槽と廃熱ボイラー及び冷却コンベアに接続される炭化装置と原液調整槽及び消化汚泥・貯槽に接続される発酵槽と該発酵槽と接続される脱水・乾燥機及び排水・脱臭機とから構成される生物処理を可能にする鶏糞脱臭装置を取付け、更に該脱臭装置を備えた前記平家飼鶏舎を少なくとも2棟以上配設してなり、また前記鶏糞脱臭装置が各飼鶏舎の各棟から各受入ピットに搬送された鶏糞を混合槽に集めて炭化装置に定量供給する工程と前記炭化装置に搬送された鶏糞を廃熱ボイラーを介して加熱しかつ冷却コンベアで消化汚泥貯槽の発酵鶏糞と混合する工程と前記消化汚泥貯槽内の汚泥を脱水機で脱水しかつ乾燥機で排ガススクラバ状にして排水貯槽へ送込み排水する工程と前記乾燥機で乾燥ケーキホッパを介して汚泥炭化装置に送込み集塵機及び脱臭機を介して排気する工程とから構成される大規模式飼鶏舎の鶏糞悪臭処理施設であるから、平家飼鶏舎内から発生する悪臭ガスを鶏舎内で完全に処理することができるとともに大量な鶏糞を大量に発酵処理することができる。 【0013】また本発明の実施形態は、前記平家飼鶏舎の鶏糞処理方法が鶏糞から発生する悪臭ガスに外気を送風しかつ層流状のすのことを介して鶏舎外に排気する工程と該排出される悪臭ガスを生物処理して脱臭かつ無臭状態にする工程とからなり、また鶏糞脱臭方法において貯留鶏糞に送風される層流状のすのこの温度を20℃から30℃程度に調節制御する大規模式飼鶏舎の鶏糞悪臭処理施設であるから、従来処理方法のような一切化学的な発酵剤を使用せずに発酵処理が可能となるので無臭状態で完全なる有機肥料を製造することができる。 【0014】また本発明は、前記平家飼鶏舎において飼鶏舎1棟の飼鶏頭類を10,000羽から20,000羽程度の飼鶏を可能とするとともに、前記鶏糞悪臭処理施設において数10棟からなる無臭の平家飼鶏舎の周辺用地に鶏糞無臭処理施設を併設しかつ鶏肉・鶏卵の食品加工施設及び温水利用施設などの関連施設を併設してなる大規模飼鶏糞の鶏糞悪臭処理施設であるから、従来の発想では考えられないような集中管理システムによる大量鶏糞の発酵処理とその悪臭処理施設を提供することができる。 【0015】更に本発明は、前記の鶏糞悪臭処理施設において鶏卵抗体に活用する胃潰瘍予防卵・虫歯予防卵・コレラ予防治療卵・出血性大腸菌症治療卵・食中毒治療卵・経口感染症予防治療卵等のメディカル卵及び家畜飼育添加栄養補助・牛豚類のロタウィルス下痢症予防治療卵・養殖魚各種微生物感染症予防治療卵・経口感染症予防治療卵等の水蓄産業活用卵の大量生産を可能にする鶏舎にする大規模鶏糞の鶏糞悪臭処理施設であるから、21世紀型の畜産事業を創出するのに大いに役立つ処理施設といえる。 【0016】 【実施例】以下、図面によって本発明の実施例について説明する。図1と図2は、本発明の飼鶏舎の鶏糞脱臭装置を示したものであり、1が平家飼鶏舎で2が鶏糞脱臭装置である。平家飼鶏舎1は、地熱Hを有する地下Pに鶏糞を貯留するための鶏糞貯留ピット2と、該鶏糞貯留ピット2の両側面に埋設する外気塔4と、該外気塔4と鶏糞貯留ピット2との間に付設する温度制御用の空調機T及び空調ピット3と、前記鶏糞貯留ピット2の上面に層流状Sに配設するすのこ5と、平家飼鶏舎1の両側面に配設する換気装置Bと、該換気装置Bの上面屋根Rに張設する自家発電用の太陽電池モジュール7と、屋根Rの中央部に平家飼鶏舎1から発生する悪臭ガスを排出する排気管8と、該排気管8から排出される排気Wを生物処理する鶏糞脱臭装置Aと、から構成されている。 【0017】この鶏糞脱臭装置Aは、図3のフローチャードに図示されているような構成で処理されるシステムになっている。まず、前記平家鶏舎で発生した鶏糞を各受入ピットに搬送投入し、この各受入ピットの鶏糞を混合槽に投入し混合する。混合槽で混合された鶏糞は定量計測して供給設備に搬送されて更に炭化装置に投入される。この炭化装置に搬送された鶏糞悪臭の一部は廃熱ボイラーの蒸気を介して排気されるが、そのほとんどの悪臭は冷却コンベアに搬送される発酵液を更に炭化物ホッパに送り込み炭化物にする。その際の発酵液は、原液調整槽から送り込まれた原液を発酵槽内で発酵させたものであるが、一方発酵槽から発酵された発酵液は脱硫設備と消化汚泥貯槽に送り込まれる。脱硫設備に送り込まれた発酵液はガスホルダーを介して一部は燃焼塔で燃焼されるが、そのほとんどは発電設備で電気エネルギーに替えられる。一方、消化汚泥貯槽内の発酵液は薬注設備を備えた脱水機に送り込まれてその一部は排水貯槽に搬送されて排出されるが、そのほとんどは脱水ケーキホッパを介して乾燥機に送り込まれる。この乾燥機に搬送されたものは乾燥ケーキホッパを介して汚泥炭化装置に送り込まれ更に集塵機と脱臭機を介して排気される。なお、本実施例の発酵液は鶏糞のみを用いているが、鶏糞の中に牛糞・豚糞などの糞尿や生ごみを用いれば更に効果を高めることができる。 【0018】また図4は、前述の平家鶏舎に鶏糞脱臭装置を併設してなる本発明の大規模式飼鶏舎の鶏糞悪臭処理施設を示した説明概要図である。本図からも明らかのように本発明の施設は無臭の平家飼鶏舎の周辺に汚泥・排水処理施設、鶏卵食品加工施設及び温水利用施設などの施設が併設されている。このような大規模鶏糞の鶏糞悪臭処理施設にすることによって、脱臭効果以外の単独でエネルギー変換させることが可能となる。特に、最近の日本においても鶏糞単独のバイオガス化の研究が進んでいる。例えば、地球温暖化抑制のCO2削減のために化石エネルギーによらないクリーンな自然・未利用エネルギーの活用が重要となっており、現在問題となっている鶏糞をメタンガス化して光エネルギーと熱エネルギーに変換することが各種公約試験研究所で研究されている。すなわち、いま社会問題となっている畜糞を光エネルギーと熱エネルギーに変換した残滓から2次加工製品として飛散防止材(畜産汚泥を脱水後残滓(スラリー)を無害化のり状物質で固め、その中に植物の種子(例ティモシーケンタッキーなど)を入れたものであって、海岸等の土手に並べて雨水により残滓部分は土壌に還元され植物のみが成長してゆくシステムのこと。)を生産する有益なリサイクルシステムを提供することである。これによって、ダイオキシンなどの有害な物質を出さないで公益目的である畜産汚泥の処理やリサイクルを可能として社会に貢献しようとする考え方のことである。 【0019】この考え方に基づいて本発明による鶏糞悪臭処理施設を活用すれば、■臭気発生局所は個別に処理、■投入ホッパー粉末臭は臭塵機にて吸入後混合槽送り、■消火汚泥は脱水脱水後炭化処理施設へ、■発酵液及び脱水液は活性汚泥処理後消火汚泥として生物処理、■発液処理水は三次処理後再利用、■除砂は洗浄処理後建設資材として使用、■消火汚泥の一部は高度技術の人工窒素処理その他は溶融処理など臭気対策には有効で最適な対策を図ることができる。具体的実験データー(バイオ処理有機物鶏糞1日160トンで嫌気性処理して得られる年間のバイオガス量)は、次のとおりである。 160トン×50m3/t×365日=2,920,0003/年コージェネ発電機の効率は最大85%、うち発生熱エネルギーは65%、電力35%バイオガス1m3当りエネルギー量6.25kwh効率を考慮した年間獲得総エネルギー2,920,000m3/年×0.85(%)×6.25kwh/m3=15,512,500kwh/年、うち熱源65%15,512,500kwh/年×0.65(%)=10,083,125kwh/年、またうち電力35%15,512,500kwh/年×0.35(%)=5,429,375kwh/年発酵槽への供給熱エネルギーは年間創出エネルギーの25%、従って年間利用出来る熱エネルギーは10,083,125kwh/年×0.75(%)=7,562,343kwh/年必要とされるコージェネ発電機能力5,429,375kwh/年/365日=14,875kwh/日、14,875kwh/日/24時間=620kwh必要とされる発電機容量は600kwh〜800kwhの範囲にあると予測されるために電気出力約200kwhのコージェネ発電機4台の設置予定更に、本発明による鶏糞脱臭装置は将来は21世紀型の鶏卵産業界に大いに役立ち貢献することができる。すなわち、従来の「食」としての卵から「医」や「バイオ」の世界に目を向けた卵「メディカルエッグ」へと卵の価値変換を可能にするのに大いに役立つ装置を提供することができる。特に、鶏卵抗体の活用としては次のようなことが考えられる。 メディカル卵胃潰瘍予防卵(抗ヘリコバクター・ピロリ抗体含有卵)、虫歯予防卵(抗虫歯ミュータンス抗体含有卵)、コレラ予防・治療卵(抗ビブリオ・コレラ抗体含有卵、抗コレラ毒素抗体含有卵)、出血性大腸菌症治療卵(抗大腸菌抗体含有卵、抗ベロ毒素抗体含有卵)、食中毒治療卵(抗サルモネラ菌抗体含有卵)、そん他経口感染症予防・治療卵など。 水蓄産業活用卵家畜・家禽飼育添加栄養補助、牛・豚のロタウイルス下痢症予防・治療卵(抗ロタウイルス抗体含有卵)、養殖魚各種微生物感染症予防・治療卵、その他経口感染症予防・治療卵など。 【0020】 【発明の効果】本発明は、飼鶏舎内に貯留される鶏糞の処理装置において地下に鶏糞を貯留する鶏糞貯留穴を設けかつ該鶏糞貯留穴の両側面に温度制御付の空調機を有する外気塔を埋設してなる鶏糞貯留ピットと、前記鶏糞貯留ピットの上面に層流状のすのこを敷設しかつ両側面の前記外気塔に対置させて換気装置を内設し更に屋根の中央に排気管を設けかつ両側傾面に自家発電用の太陽電池モジュールを付設してなる平家飼鶏舎を設け、該平家飼鶏舎に鶏糞の受入ピットと各受入ピットの混合槽と廃熱ボイラー及び冷却コンベアに接続される炭化装置と原液調整槽及び消化汚泥・貯槽に接続される発酵槽と該発酵槽と接続される脱水・乾燥機及び排水・脱臭機とから構成される生物処理を可能にする鶏糞脱臭装置を取付け、更に該脱臭装置を備えた前記平家飼鶏舎を少なくとも2棟以上配設してなることを特徴とする大規模式飼鶏舎の鶏糞無臭処理施設であり、また前記鶏糞脱臭装置が各飼鶏舎の各棟から各受入ピットに搬送された鶏糞を混合槽に集めて炭化装置に定量供給する工程と前記炭化装置に搬送された鶏糞を廃熱ボイラーを介して加熱しかつ冷却コンベアで消化汚泥貯槽の発酵鶏糞と混合する工程と前記消化汚泥貯槽内の汚泥を脱水機で脱水しかつ乾燥機で排ガススクラバ状にして排水貯槽へ送込み排水する工程と前記乾燥機で乾燥ケーキホッパを介して汚泥炭化装置に送込み集塵機及び脱臭機を介して排気する工程とから構成される大規模式飼鶏舎の鶏糞悪臭処理施設であり、また前記平家飼鶏舎の鶏糞処理方法が鶏糞から発生する悪臭ガスに外気を送風しかつ層流状のすのことを介して鶏舎外に排気する工程と該排出される悪臭ガスを生物処理して脱臭かつ無臭状態にする工程とからなり、また前記鶏糞脱臭方法において貯留鶏糞に送風される層流状のすのこの温度を20℃から30℃程度に調節制御する大規模式飼鶏舎の鶏糞悪臭処理施設であるから、従来の発酵処理方法で発生していた悪臭ガスを何ら化学的に処理せず完全に無臭状態で脱臭することができる。 【0021】また本発明は、前記平家飼鶏舎において飼鶏舎1棟の飼鶏頭類を10,000羽から20,000羽程度の飼鶏を可能とする平家鶏舎にしてなるとともに、前記鶏糞悪臭処理施設において数10棟からなる無臭の平家飼鶏舎の周辺用地に鶏糞無臭処理施設を併設しかつ鶏肉・鶏卵の食品加工施設及び温水利用施設などの関連施設を併設してなる大規模飼鶏糞の鶏糞悪臭処理施設であるから、鶏糞のみならずその他の家畜糞尿も一体処理することが可能となり、しかも家畜の糞尿処理とこれらの家畜の食品加工処理も一体処理することも可能となる。 【0022】また本発明は、前記の鶏糞悪臭処理施設において鶏卵抗体に活用する胃潰瘍予防卵・虫歯予防卵・コレラ予防治療卵・出血性大腸菌症治療卵・食中毒治療卵・経口感染症予防治療卵等のメディカル卵及び家畜飼育添加栄養補助・牛豚類のロタウィルス下痢症予防治療卵・養殖魚各種微生物感染症予防治療卵・経口感染症予防治療卵等の水蓄産業活用卵の大量生産する鶏舎にする大規模鶏糞の鶏糞悪臭処理施設であるから、単に鶏糞悪臭を処理する施設だけでなく従来の食用卵から新医学用に活用できる卵の量産を可能とした施設を提供することができる。 【0023】更にこれらの家畜糞尿処理と家畜食品加工とを併設することによって、レジャー施設や宿泊施設を周辺に併設することも可能となり省エネとエネルギー資源としても再利用することも可能となるので、21世紀向けの大規模なクリーン施設を提供することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】501465481 【氏名又は名称】杉浦 寅彦
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| 【出願日】 |
平成13年12月3日(2001.12.3) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100077296 【弁理士】 【氏名又は名称】唐木 浄治
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| 【公開番号】 |
特開2003−164235(P2003−164235A) |
| 【公開日】 |
平成15年6月10日(2003.6.10) |
| 【出願番号】 |
特願2001−368027(P2001−368027) |
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