| 【発明の名称】 |
飼鶏舎の鶏糞脱臭法とその装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】桑原 信雄
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| 【要約】 |
【課題】化学物質を用いないで、鶏糞を発酵処理するとともに飼鶏舎内の鶏糞を完全に脱臭する。
【解決手段】鶏糞から発生する悪臭ガスに外気を送風しかつ層流状のすのことを介して鶏舎外に排気する工程と、該排出される悪臭ガスを生物処理して脱臭かつ無臭状態にする工程とからなる飼鶏舎の鶏糞脱臭法と、地下に鶏糞を貯留する鶏糞貯留穴を設けかつ該鶏糞貯留穴の両側面に温度制御付の空調機を有する外気塔を埋設してなる鶏糞貯留ピットと、前記鶏糞貯留ピットの上面に層流状のすのこを敷設しかつ両側面の前記外気塔に対置させて換気装置を内設し、更に屋根の中央に排気管を設けかつ両側傾面に自家発電用の太陽電池モジュールを付設してなる平家飼鶏舎と、前記排気管の排出部に生物処理を可能とする脱臭装置とから構成される飼鶏舎の鶏糞脱臭法とその装置の提供。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 飼鶏舎内に貯留される鶏糞の処理方法において、鶏糞から発生する悪臭ガスに外気を送風しかつ層流状のすのことを介して鶏舎外に排気する工程と該排出される悪臭ガスを生物処理して脱臭かつ無臭状態にする工程とからなることを特徴とする飼鶏舎の鶏糞脱臭法。 【請求項2】 前項記載の鶏糞脱臭法において、貯留鶏糞に送風される層流状のすのこの温度を20℃から30℃程度に調節制御する請求項1記載の飼鶏舎の鶏糞脱臭法。 【請求項3】 請求項1記載の鶏糞脱臭法において、メディカル卵・水蓄産業活用卵等の鶏卵抗体に活用する請求項1記載及び2記載の飼鶏舎の鶏糞脱臭法。 【請求項4】 飼鶏舎内に貯留される鶏糞の処理装置において、地下に鶏糞を貯留する鶏糞貯留穴を設けかつ該鶏糞貯留穴の両側面に温度制御付の空調機を有する外気塔を埋設してなる鶏糞貯留ピットと、前記鶏糞貯留ピットの上面に層流状のすのこを敷設しかつ両側面の前記外気塔に対置させて換気装置を内設し、更に屋根の中央に排気管を設けかつ両側傾面に自家発電用の太陽電池モジュールを付設してなる平家飼鶏舎と、前記排気管の排出部に生物処理を可能とする脱臭装置とから構成されることを特徴とする飼鶏舎の鶏糞脱臭装置。 【請求項5】 請求項4記載の鶏糞脱臭装置において、空調機の温度を調節制御するのに空調ピットを付設してなる請求項4記載の飼鶏舎の鶏糞脱臭装置。 【請求項6】 請求項4記載の鶏糞脱臭装置において、層流状のすのこの中央に空調ピットを介して鶏糞貯留ピット内に外気を送風しかつ該外気を排出管に排出するネストを付設してなる請求項4記載の飼鶏舎の鶏糞脱臭装置。 【請求項7】 請求項4記載の鶏糞脱臭装置において、空調機で制御される温度を20℃から30℃程度に自動的に保温制御を可能にした請求項4記載の飼鶏舎の鶏糞脱臭装置。 【請求項8】 請求項4記載の鶏糞脱臭装置において、飼鶏舎1棟の飼鶏頭類を10,000羽から20,000羽程度の飼鶏を可能とする平家鶏舎にしてなる請求項4記載の飼鶏舎の鶏糞脱臭装置。 【請求項9】 請求項4記載の鶏糞脱臭装置において、生物処理可能な脱臭装置が鶏糞の受入ピットと、各受入ピットの混合槽と、廃熱ボイラー及び冷却コンベアに接続される炭化装置と、原液調整槽及び消化汚泥・貯槽に接続される発酵槽と、該発酵槽と接続される脱水・乾燥機及び排水・脱臭機とから構成される請求項4記載の飼鶏舎の鶏糞脱臭装置。 【請求項10】 請求項9記載の鶏糞脱臭装置が、各飼鶏舎の各棟から各受入ピットに搬送された鶏糞を混合槽に集めて炭化装置に定量供給する工程と、前記炭化装置に搬送された鶏糞を廃熱ボイラーを介して加熱しかつ冷却コンベアで消化汚泥貯槽の発酵鶏糞と混合する工程と、前記消化汚泥貯槽内の汚泥を脱水機で脱水しかつ乾燥機で排ガススクラバ状にして排水貯槽へ送込み排水する工程と、前記乾燥機で乾燥ケーキホッパを介して汚泥炭化装置に送込み集塵機及び脱臭機を介して排気する工程とから構成される請求項9記載の飼鶏舎の鶏糞脱臭装置。 【請求項11】 請求項4記載の鶏糞脱臭装置において、鶏卵抗体に活用する胃潰瘍予防卵・虫歯予防卵・コレラ予防治療卵・出血性大腸菌症治療卵・食中毒治療卵・経口感染症予防治療卵等のメディカル卵及び家畜飼育添加栄養補助・牛豚類のロタウィルス下痢症予防治療卵・養殖魚各種微生物感染症予防治療卵・経口感染症予防治療卵等の水蓄産業活用卵の大量生産を可能にする請求項4記載の飼鶏舎の鶏糞脱臭装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は鶏糞の処理方法に関するが、詳しくは飼鶏舎内に貯留されている鶏糞から発生する悪臭ガスを脱臭して無臭状態にする飼鶏舎の鶏糞脱臭法とその装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来の家畜糞尿等を処理する際に発生する悪臭防止装置とその方法としては、例えば特開平7−82060号(発酵装置)、特開平5−246789号(鶏糞を使用する肥料の製造装置)、特開平8−119778号(発酵肥料の製造方法)、特開平11−79874号(家畜糞尿の無臭発酵処理法)などが開発されている。 【0003】特開平7−82060号の発酵装置(従来例1)は、刈草やゴミ等を発酵処理する発酵槽から発生する悪臭の漏洩を防止するため、図5に示すように発酵槽12内のガスを排気径路17に介在する二酸化塩素水を充填した脱臭槽19に導入して、該ガスの悪臭成分を二酸化塩素によって酸化分解させ構成の装置にしたところに特徴を有する。その際、発酵槽12内に投入された原料は通常発酵菌を添加して加熱手段15によって加熱され、攪拌手段13によって攪拌され発酵処理されるので、発酵槽12内のガスは二酸化塩素水を充填した脱臭槽19に導入されてガス中に含まれる悪臭成分が酸化され脱臭されることになる。 【0004】また、特開平5−246789号の鶏糞を使用する肥料の製造装置(従来例2)は、処理工場から発生する悪臭を極減して悪臭の原因となる有機ガスを燃料に有効利用するため、鶏糞に生石灰を混合して攪拌する攪拌機と攪拌機で生石灰を攪拌した鶏糞を加熱して発酵させるとともに乾燥する加熱室と、この加熱室を加熱するバーナーとを備えている。また、攪拌機は閉鎖されるが気密には密閉されない構造となっており攪拌機とバーナーとをガス排気管で連結されている。そして、攪拌機で発生した有機ガスをバーナーに供給して燃焼するように構成されている。具体的には、図6に示されているように攪拌機21はベルトコンベア25で送り込まれてくる鶏糞に生石灰を添加して攪拌し、攪拌羽根27は底板の中心を貫通する回転軸28に固定され、回転軸28は減速モーター29に連結されて回転される。また、攪拌機21のケーシングは添加される生石灰によって発熱される鶏糞から発生するアンモニアガスやメタンガス等の有機ガスを外部に放出しない構造となっている。また、攪拌機21の上部はベルトコンベア25を介して飼育舎30に連結されており、ベルとコンベア25は飼育舎30の底部に配設され飼育舎30の鶏糞を攪拌機21に移送するように構成されている。このように構成することによって、生石灰を添加して鶏糞は水和発酵発熱されてアンモニアガスやメタンガス等の有機ガスを発生する。この有機ガスは、攪拌機21からバーナー23に送られ有機ガスが燃焼させて熱エネルギーを発生するとともに悪臭のないガスとなる。たとえば、アンモニアガスは燃焼すると二酸化窒素と水にメタンガスやブタンガスは炭素ガスと水となって悪臭のない気体になる。 【0005】また、特開平8−119778号の発酵肥料の製造方法(従来例3)は、処理方法が問題である産業廃棄物を用い高品質の野菜や果物を栽培可能な発酵肥料の製造方法を提供するため、鶏糞・汚泥・おから及び木屑を発酵層に入れ加熱して好気性条件下に攪拌させて発酵肥料を製造する方法である。この従来例3の方法は、鶏糞・汚泥・おから及び木屑を発酵槽に入れて55〜85℃で好気性条件下に発酵させ、その際の産業廃棄物の配合比を窒素・リン等の肥料成分のバランス、又は肥料を使用したときの土の水分保持性等より決められるが、鶏糞1重量部に対して汚泥0.05〜5重量部、おから0.05〜5重量部、木屑0.05〜5重量部の範囲にあるのが好ましいとされている。 【0006】また、特開平11−79874号の家畜糞尿の無臭発酵処理法(従来例4)は、悪臭公害に悩む豚糞尿や牛糞尿のごとき高含水糞尿を脱臭効果の高いコーヒー粕を主原料に鋸屑・木屑・米糠等を水分調整材として、混合攪拌・無臭発酵させて無公害処理をして良質の有機肥料を得る目的で含水率60%ないし80%の豚牛糞尿を発酵しやすい含水率約60%程度にするため、低含水率のコーヒー粕・鋸屑・木屑・米糠等に散布し混合攪拌して発酵を開始させ、更に混合後に10時間ないし18時間で発酵温度は65℃に達し水分が蒸発減少して温度を下降させ、以後糞尿の散布と攪拌エアレーションを繰り返し、更に約60日ないし90日で糞尿の散布を停止して温度が約40℃に低下後に搬出して再度攪拌を行い水分を蒸発させれば乾燥有機肥料が得られる処理方法である。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】かかる従来方法は、処理対象物に二酸化塩素水及び生石灰などの物質を用いて化学処理する方法や、木屑・おから・コーヒー粕などの物質を用いて発酵処理する方法であり、またこれらの方法により処理対象物質を発酵させて肥料を製造する方法でもある。従って従来方法では、発酵時に発生する悪臭などの有機ガスを化学的に酸化分解して脱臭するところに特徴を有するものである。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明は上記の如き課題を解決するために開発したものであって、飼鶏舎内に貯留される鶏糞の処理方法において鶏糞から発生する悪臭ガスに外気を送風しかつ層流状のすのことを介して鶏舎外に排気する工程と該排出される悪臭ガスを生物処理して脱臭かつ無臭状態にする工程とからなることを特徴とする飼鶏舎の鶏糞脱臭法の提供にあり、また前記鶏糞脱臭法において貯留鶏糞に送風される層流状のすのこの温度を20℃から30℃程度に調節制御する飼鶏舎の鶏糞脱臭法の提供にあり、更に前記鶏糞脱臭装置においてメディカル卵・水蓄産業活用卵等の鶏卵抗体に活用する飼鶏舎の鶏糞脱臭法の提供にある。 【0009】また本発明は、飼鶏舎内に貯留される鶏糞の処理装置において地下に鶏糞を貯留する鶏糞貯留穴を設けかつ該鶏糞貯留穴の両側面に温度制御付の空調機を有する外気塔を埋設してなる鶏糞貯留ピットと、前記鶏糞貯留ピットの上面に層流状のすのこを敷設しかつ両側面の前記外気塔に対置させて換気装置を内設し更に屋根の中央に排気管を設けかつ両側傾面に自家発電用の太陽電池モジュールを付設してなる平家飼鶏舎と、前記排気管の排出部に生物処理を可能とする脱臭装置とから構成されることを特徴とする飼鶏舎の鶏糞脱臭装置の提供にあり、また前記鶏糞脱臭装置において空調機の温度を調節制御するのに空調ピットを付設してなり、また前記鶏糞脱臭装置において層流状のすのこの中央に空調ピットを介して鶏糞貯留ピット内に外気を送風しかつ該外気を排出管に排出するネストを付設してなり、また前記鶏糞脱臭装置において空調機で制御される温度を20℃から30℃程度に自動的に保温制御を可能にするとともに飼鶏舎1棟の飼鶏頭類を10,000羽から20,000羽程度の飼鶏を可能とする平家鶏舎にしてなる飼鶏舎の鶏糞脱臭装置の提供にある。 【0010】また本発明は、前記鶏糞脱臭装置において生物処理可能な脱臭装置が鶏糞の受入ピットと各受入ピットの混合槽と廃熱ボイラー及び冷却コンベアに接続される炭化装置と原液調整槽及び消化汚泥・貯槽に接続される発酵槽と該発酵槽と接続される脱水・乾燥機及び排水・脱臭機とから構成される飼鶏舎の鶏糞脱臭装置の提供にあり、また前記鶏糞脱臭装置が各飼鶏舎の各棟から各受入ピットに搬送された鶏糞を混合槽に集めて炭化装置に定量供給する工程と、前記炭化装置に搬送された鶏糞を廃熱ボイラーを介して加熱しかつ冷却コンベアで消化汚泥貯槽の発酵鶏糞と混合する工程と、前記消化汚泥貯槽内の汚泥を脱水機で脱水しかつ乾燥機で排ガススクラバ状にして排水貯槽へ送込み排水する工程と、前記乾燥機で乾燥ケーキホッパを介して汚泥炭化装置に送込み集塵機及び脱臭機を介して排気する工程とから構成される飼鶏舎の鶏糞脱臭装置の提供にある。 【0011】更に本発明は、前記の鶏糞脱臭装置において鶏卵抗体に活用する胃潰瘍予防卵・ 虫歯予防卵・コレラ予防治療卵・出血性大腸菌症治療卵・食中毒治療卵・経口感染症予防治療卵等のメディカル卵及び家畜飼育添加栄養補助・牛豚類のロタウィルス下痢症予防治療卵・養殖魚各種微生物感染症予防治療卵・経口感染症予防治療卵等の水蓄産業活用卵の大量生産を可能にする飼鶏舎の鶏糞脱臭装置の提供にある。 【0012】 【発明の実施の形態】本発明の実施形態は、飼鶏舎内に貯留される鶏糞の処理方法において鶏糞から発生する悪臭ガスに外気を送風しかつ層流状のすのことを介して鶏舎外に排気する工程と該排出される悪臭ガスを生物処理して脱臭かつ無臭状態にする工程とからなり、また前記鶏糞脱臭法において貯留鶏糞に送風される層流状のすのこの温度を20℃から30℃程度に調節制御する飼鶏舎の鶏糞脱臭法であり、また鶏糞脱臭装置においてメディカル卵・水蓄産業活用卵等の鶏卵抗体に活用する飼鶏舎の鶏糞脱臭法であるから、従来方法のような化学物質などの処理物質を使用せずに発酵処理することができるとともに発酵時に発生する悪臭ガスを生物処理により脱臭処理することが可能となるとなり、更にこのような装置を有する飼鶏舎を使用すれば鶏卵抗体用の鶏卵を大量に生産することが可能となる。 【0013】また本発明の実施形態は、飼鶏舎内に貯留される鶏糞の処理装置において地下に鶏糞を貯留する鶏糞貯留穴を設けかつ該鶏糞貯留穴の両側面に温度制御付の空調機を有する外気塔を埋設してなる鶏糞貯留ピットと、前記鶏糞貯留ピットの上面に層流状のすのこを敷設しかつ両側面の前記外気塔に対置させて換気装置を内設し更に屋根の中央に排気管を設けかつ両側傾面に自家発電用の太陽電池モジュールを付設してなる平家飼鶏舎と、前記排気管の排出部に生物処理を可能とする脱臭装置とから構成されることを特徴とする飼鶏舎の鶏糞脱臭装置であり、また前記鶏糞脱臭装置において空調機の温度を調節制御するのに空調ピットを付設してなり、また前記鶏糞脱臭装置において層流状のすのこの中央に空調ピットを介して鶏糞貯留ピット内に外気を送風しかつ該外気を排出管に排出するネストを付設してなり、また前記鶏糞脱臭装置において空調機で制御される温度を20℃から30℃程度に自動的に保温制御を可能にするとともに飼鶏舎1棟の飼鶏頭類を10,000羽から20,000羽程度の飼鶏を可能とする平家鶏舎にしてなる鶏糞脱臭装置であるから、1棟の平家鶏舎内に生ずる大量の鶏糞を大量処理することが可能であるばかりか同時に発生する悪臭ガスも脱臭させることもできる。 【0014】また本発明の実施形態は、前記鶏糞脱臭装置において生物処理可能な脱臭装置が鶏糞の受入ピットと各受入ピットの混合槽と廃熱ボイラー及び冷却コンベアに接続される炭化装置と原液調整槽及び消化汚泥・貯槽に接続される発酵槽と該発酵槽と接続される脱水・乾燥機及び排水・脱臭機とから構成され、また前記鶏糞脱臭装置が各飼鶏舎の各棟から各受入ピットに搬送された鶏糞を混合槽に集めて炭化装置に定量供給する工程と、前記炭化装置に搬送された鶏糞を廃熱ボイラーを介して加熱しかつ冷却コンベアで消化汚泥貯槽の発酵鶏糞と混合する工程と、前記消化汚泥貯槽内の汚泥を脱水機で脱水しかつ乾燥機で排ガススクラバ状にして排水貯槽へ送込み排水する工程と、前記乾燥機で乾燥ケーキホッパを介して汚泥炭化装置に送込み集塵機及び脱臭機を介して排気する工程とから構成される飼鶏舎の鶏糞脱臭装置であるから、前記平家鶏舎の大量な鶏糞を大量処理することができるとともに両システムを併設することによって鶏糞の悪臭処理を可能にして脱臭させることができる装置といえる。 【0015】更に本発明の実施形態は、前記鶏糞脱臭装置において鶏卵抗体に活用する胃潰瘍予防卵・虫歯予防卵・コレラ予防治療卵・出血性大腸菌症治療卵・食中毒治療卵・経口感染症予防治療卵等のメディカル卵及び家畜飼育添加栄養補助・牛豚類のロタウィルス下痢症予防治療卵・養殖魚各種微生物感染症予防治療卵・経口感染症予防治療卵等の水蓄産業活用卵の大量生産を可能にするの飼鶏舎の鶏糞脱臭装置であるから、鶏糞の脱臭装置以外にも活用することができる。 【0016】 【実施例】以下、図面によって本発明の実施例について説明する。図1と図2は、本発明の飼鶏舎の鶏糞脱臭装置を示したものであり、1が平家飼鶏舎で2が鶏糞脱臭装置である。平家飼鶏舎1は、地熱Hを有する地下Pに鶏糞を貯留するための鶏糞貯留ピット2と、該鶏糞貯留ピット2の両側面に埋設する外気塔4と、該外気塔4と鶏糞貯留ピット2との間に付設する温度制御用の空調機T及び空調ピット3と、前記鶏糞貯留ピット2の上面に層流状Sに配設するすのこ5と、平家飼鶏舎1の両側面に配設する換気装置Bと、該換気装置Bの上面屋根Rに張設する自家発電用の太陽電池モジュール7と、屋根Rの中央部に平家飼鶏舎1から発生する悪臭ガスを排出する排気管8と、該排気管8から排出される排気Wを生物処理する鶏糞脱臭装置Aと、から構成されている。 【0017】この鶏糞脱臭装置Aは、図3のフローチャードに図示されているような構成で処理されるシステムになっている。まず、前記平家鶏舎で発生した鶏糞を各受入ピットに搬送投入し、この各受入ピットの鶏糞を混合槽に投入し混合する。混合槽で混合された鶏糞は定量計測して供給設備に搬送されて更に炭化装置に投入される。この炭化装置に搬送された鶏糞悪臭の一部は廃熱ボイラーの蒸気を介して排気されるが、そのほとんどの悪臭は冷却コンベアに搬送される発酵液を更に炭化物ホッパに送り込み炭化物にする。その際の発酵液は、原液調整槽から送り込まれた原液を発酵槽内で発酵させたものであるが、一方発酵槽から発酵された発酵液は脱硫設備と消化汚泥貯槽に送り込まれる。脱硫設備に送り込まれた発酵液はガスホルダーを介して一部は燃焼塔で燃焼されるが、そのほとんどは発電設備で電気エネルギーに替えられる。一方、消化汚泥貯槽内の発酵液は薬注設備を備えた脱水機に送り込まれてその一部は排水貯槽に搬送されて排出されるが、そのほとんどは脱水ケーキホッパを介して乾燥機に送り込まれる。この乾燥機に搬送されたものは乾燥ケーキホッパを介して汚泥炭化装置に送り込まれ更に集塵機と脱臭機を介して排気される。なお、本実施例の発酵液は鶏糞のみを用いているが、鶏糞の中に牛糞・豚糞などの糞尿や生ごみを用いれば更に効果を高めることができる。 【0018】図4は、前述の平家鶏舎に鶏糞脱臭装置を併設してなる本発明の飼鶏舎の鶏糞脱臭装置を示した説明概要図である。本図からも明らかのように本発明の装置は無臭の平家飼鶏舎の周辺に汚泥・排水処理施設、鶏卵食品加工施設及び温水利用施設などの施設が併設されている。このような鶏糞脱臭装置にすることによって、脱臭効果以外の単独でエネルギー変換させることが可能となる。特に、最近の日本においても鶏糞単独のバイオガス化の研究が進んでいる。例えば、地球温暖化抑制のCO2削減のために化石エネルギーによらないクリーンな自然・未利用エネルギーの活用が重要となっており、現在問題となっている鶏糞をメタンガス化して光エネルギーと熱エネルギーに変換することが各種公約試験研究所で研究されている。すなわち、いま社会問題となっている畜糞を光エネルギーと熱エネルギーに変換した残滓から2次加工製品として飛散防止材(畜産汚泥を脱水後残滓(スラリー)を無害化のり状物質で固め、その中に植物の種子(例ティモシーケンタッキーなど)を入れたものであって、海岸等の土手に並べて雨水により残滓部分は土壌に還元され植物のみが成長してゆくシステムのこと。)を生産する有益なリサイクルシステムを提供することである。これによって、ダイオキシンなどの有害な物質を出さないで公益目的である畜産汚泥の処理やリサイクルを可能として社会に貢献しようとする考え方のことである。 【0019】この考え方に基づいて本発明による鶏糞脱臭装置とその脱臭方法を活用すれば、■臭気発生局所は個別に処理、■投入ホッパー粉末臭は臭塵機にて吸入後混合槽送り、■消火汚泥は脱水脱水後炭化処理施設へ、■発酵液及び脱水液は活性汚泥処理後消火汚泥として生物処理、■発液処理水は三次処理後再利用、■除砂は洗浄処理後建設資材として使用、■消火汚泥の一部は高度技術の人工窒素処理その他は溶融処理など臭気対策には有効で最適な対策を図ることができる。具体的実験データー(バイオ処理有機物鶏糞1日160トンで嫌気性処理して得られる年間のバイオガス量)は、次のとおりである。 160トン×50m3/t×365日=2,920,0003/年コージェネ発電機の効率は最大85%、うち発生熱エネルギーは65%、電力35%バイオガス1m3当りエネルギー量6.25kwh効率を考慮した年間獲得総エネルギー2,920,000m3/年×0.85(%)×6.25kwh/m3=15,512,500kwh/年、うち熱源65%15,512,500kwh/年×0.65(%)=10,083,125kwh/年、またうち電力35%15,512,500kwh/年×0.35(%)=5,429,375kwh/年発酵槽への供給熱エネルギーは年間創出エネルギーの25%、従って年間利用出来る熱エネルギーは10,083,125kwh/年×0.75(%)=7,562,343kwh/年必要とされるコージェネ発電機能力5,429,375kwh/年/365日=14,875kwh/日、14,875kwh/日/24時間=620kwh必要とされる発電機容量は600kwh〜800kwhの範囲にあると予測されるために電気出力約200kwhのコージェネ発電機4台の設置予定更に、本発明による鶏糞脱臭装置は将来は21世紀型の鶏卵産業界に大いに役立ち貢献することができる。すなわち、従来の「食」としての卵から「医」や「バイオ」の世界に目を向けた卵「メディカルエッグ」へと卵の価値変換を可能にするのに大いに役立つ装置を提供することができる。特に、鶏卵抗体の活用としては次のようなことが考えられる。 メディカル卵胃潰瘍予防卵(抗ヘリコバクター・ピロリ抗体含有卵)、虫歯予防卵(抗虫歯ミュータンス抗体含有卵)、コレラ予防・治療卵(抗ビブリオ・コレラ抗体含有卵、抗コレラ毒素抗体含有卵)、出血性大腸菌症治療卵(抗大腸菌抗体含有卵、抗ベロ毒素抗体含有卵)、食中毒治療卵(抗サルモネラ菌抗体含有卵)、そん他経口感染症予防・治療卵など。 水蓄産業活用卵家畜・家禽飼育添加栄養補助、牛・豚のロタウイルス下痢症予防・治療卵(抗ロタウイルス抗体含有卵)、養殖魚各種微生物感染症予防・治療卵、その他経口感染症予防・治療卵など。 【0020】 【発明の効果】本発明は、飼鶏舎内に貯留される鶏糞の処理方法において鶏糞から発生する悪臭ガスに外気を送風しかつ層流状のすのことを介して鶏舎外に排気する工程と該排出される悪臭ガスを生物処理して脱臭かつ無臭状態にする工程とからなることを特徴とする飼鶏舎の鶏糞脱臭法であり、また前記鶏糞脱臭法において貯留鶏糞に送風される層流状のすのこの温度を20℃から30℃程度に調節制御する飼鶏舎の鶏糞脱臭法であり、更に前記鶏糞脱臭法においてメディカル卵・水蓄産業活用卵等おの鶏卵抗体に活用する飼鶏舎の鶏糞脱臭法であるから、従来方法では得ることができなかった地熱の温度を利用した天然発酵による発酵処理と完全に悪臭を脱臭させることができるとともに、鶏卵抗体用の鶏卵を大量に生産することが可能となる方法を提供することができる。 【0021】また本発明は、飼鶏舎内に貯留される鶏糞の処理装置において地下に鶏糞を貯留する鶏糞貯留穴を設けかつ該鶏糞貯留穴の両側面に温度制御付の空調機を有する外気塔を埋設してなる鶏糞貯留ピットと、前記鶏糞貯留ピットの上面に層流状のすのこを敷設しかつ両側面の前記外気塔に対置させて換気装置を内設し更に屋根の中央に排気管を設けかつ両側傾面に自家発電用の太陽電池モジュールを付設してなる平家飼鶏舎と、前記排気管の排出部に生物処理を可能とする脱臭装置とから構成されることを特徴とする飼鶏舎の鶏糞脱臭装置であり、また前記鶏糞脱臭装置において空調機の温度を調節制御するのに空調ピットを付設してなり、また前記鶏糞脱臭装置において層流状のすのこの中央に空調ピットを介して鶏糞貯留ピット内に外気を送風しかつ該外気を排出管に排出するネストを付設してなり、また前記鶏糞脱臭装置において空調機で制御される温度を20℃から30℃程度に自動的に保温制御を可能にするとともに飼鶏舎1棟の飼鶏頭類を10,000羽から20,000羽程度の飼鶏を可能とする平家鶏舎にしてなる飼鶏舎の鶏糞脱臭装置であるから、従来の飼鶏舎での鶏糞処理装置では見られない画期的な鶏糞発酵と、その際発生する悪臭を完全に脱臭させることができる鶏糞脱臭装置を提供することができる。 【0022】また本発明は、前記鶏糞脱臭装置において生物処理可能な脱臭装置が鶏糞の受入ピットと各受入ピットの混合槽と廃熱ボイラー及び冷却コンベアに接続される炭化装置と原液調整槽及び消化汚泥・貯槽に接続される発酵槽と該発酵槽と接続される脱水・乾燥機及び排水・脱臭機とから構成され、また前記鶏糞脱臭装置が各飼鶏舎の各棟から各受入ピットに搬送された鶏糞を混合槽に集めて炭化装置に定量供給する工程と、前記炭化装置に搬送された鶏糞を廃熱ボイラーを介して加熱しかつ冷却コンベアで消化汚泥貯槽の発酵鶏糞と混合する工程と、前記消化汚泥貯槽内の汚泥を脱水機で脱水しかつ乾燥機で排ガススクラバ状にして排水貯槽へ送込み排水する工程と、前記乾燥機で乾燥ケーキホッパを介して汚泥炭化装置に送込み集塵機及び脱臭機を介して排気する工程とから構成される飼鶏舎の鶏糞脱臭装置であるから、従来の発酵処理装置のように発酵させるのに化学物質などの発酵剤は使用せずに専ら鶏糞のみで発酵させることができるので、発酵処理された鶏糞を完全な有機肥料にして再利用することができる。また、発酵された鶏糞を排水や排気するだけではなく電気エネルギーや温水などのエネルギー源としても再利用ができるので、省エネ対策やエネルギー資源対策にも大きな効果を発揮できる装置を提供することができる。 【0023】更に本発明は、前記鶏糞脱臭装置において鶏卵抗体に活用する胃潰瘍予防卵・虫歯予防卵・コレラ予防治療卵・出血性大腸菌症治療卵・食中毒治療卵・経口感染症予防治療卵等のメディカル卵及び家畜飼育添加栄養補助・牛豚類のロタウィルス下痢症予防治療卵・養殖魚各種微生物感染症予防治療卵・経口感染症予防治療卵等の水蓄産業活用卵の大量生産を可能にする飼鶏舎の鶏糞脱臭装置であるから、単に鶏糞等から発生する悪臭を処理するだけではなく従来の食用卵、から新医学用の卵に活用できる卵の量産を可能とした装置を提供することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】501465481 【氏名又は名称】杉浦 寅彦
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| 【出願日】 |
平成13年12月3日(2001.12.3) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100077296 【弁理士】 【氏名又は名称】唐木 浄治
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| 【公開番号】 |
特開2003−164232(P2003−164232A) |
| 【公開日】 |
平成15年6月10日(2003.6.10) |
| 【出願番号】 |
特願2001−368026(P2001−368026) |
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