| 【発明の名称】 |
動物に少なくとも二種類の飼料を自動的に供給する装置及び方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】ルシアン エリザ ニールズ フート
【氏名】カレル ヴァン デン バーグ
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| 【要約】 |
【課題】動物に飼料を自動的に供給する改良した装置を提供する。
【解決手段】乳牛等の動物に、少なくとも二種類の飼料を自動的に供給する装置であって、該装置は、一種類づつの飼料を蓄えた複数ホッパーと動物が出頭できる給餌区画とを有する。該装置は、制御デバイスを有し、該制御デバイスは制御信号を発生して、該装置を制御して、時間的に、少なくとも一種類の飼料が他種類飼料と基本的に別に該給餌区画に供給される。前記装置は、動物を識別する動物識別デバイスを備え、前記制御デバイスがメモリを有するコンピュータを備え、該メモリーは、供給される飼料の種類に関連して各動物のデータを記憶する。該コンピュータは該動物識別デバイスからのデータと該メモリからのデータを利用して制御信号を発生し、該制御信号は前記装置を制御し、複数種飼料が前記給餌区画に供給される順序がそれらデータに基づいて決められる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 乳牛等の動物に、少なくとも二種類の飼料を自動的に供給する装置であって、該装置は、一種類づつの飼料を蓄えた複数ホッパーと動物が出頭できる給餌区画とを有し、該装置は、制御デバイスを有し、該制御デバイスは制御信号を発生して、該装置を制御して、時間的に、少なくとも一種類の飼料が他の種類の飼料と基本的に別に該給餌区画に供給されて、一種類の飼料が他種類の飼料と同時に給餌区画に基本的に共存しないように構成されたことを特徴とする上記装置。 【請求項2】 前記制御信号は、前記装置を制御して、時間的に、全ての種類の飼料が他の種類の飼料と別に該給餌区画に供給されて、一種類の飼料が他種類の飼料と同時に給餌区画に基本的に共存しないように構成されたことを特徴とする請求項1記載の装置。 【請求項3】 前記制御信号は、前記装置を制御して、複数種類の飼料が前記給餌区画に供給される順序が任意であることを特徴とする請求項1又は2記載の装置。 【請求項4】 前記装置は、動物を識別する動物識別デバイスを備え、前記制御デバイスがメモリを有するコンピュータを備え、該メモリーは、供給される飼料の種類に関連して各動物のデータを記憶し、該コンピュータは該動物識別デバイスからのデータと該メモリからのデータを利用して制御信号を発生し、該制御信号は前記装置を制御し、複数種飼料が前記給餌区画に供給される順序がそれらデータに基づいたことを特徴とする請求項1又は2記載の装置。 【請求項5】 前記メモリ内のデータは、環境条件による飼料摂取に関連した動物毎データを含んでいることを特徴とする請求項4記載の装置。 【請求項6】 前記装置は、大気状態を計測する大気状態計測手段を有し、大気状態を示す信号を前記制御デバイスに発することを特徴とする請求項5記載の装置。 【請求項7】 前記メモリ内のデータは、動物毎に、その日の時刻による飼料摂取に関連したデータを含んでいることを特徴とする請求項4から6の何れかに記載の装置。 【請求項8】 前記装置は、その日の時刻を計測し、前記制御デバイスに時間信号を発する時計を有することを特徴とする請求項7記載の装置。 【請求項9】 前記メモリ内のデータは、動物毎に、その年の季節による飼料摂取に関連したデータを含んでいることを特徴とする請求項4から8の何れかに記載の装置。 【請求項10】 前記装置は、その年の季節を計測し、前記制御デバイスにその年と季節の信号を発する時計を有することを特徴とする請求項9記載の装置。 【請求項11】 前記動物は乳製品用動物であり、前記メモリ内のデータは、動物毎に、乳分泌時期による飼料摂取に関連したデータを含んでいることを特徴とする請求項4から10の何れかに記載の装置。 【請求項12】 前記メモリ内のデータは、動物毎に、その動物の健康状態による飼料摂取に関連したデータを含んでいることを特徴とする請求項4から11の何れかに記載の装置。 【請求項13】 前記装置は、その動物の健康程度を計り、前記制御デバイスにその健康程度を示す信号を発する手段を有することを特徴とする請求項12記載の装置。 【請求項14】 前記動物は乳製品用動物であり、前記メモリ内のデータは、動物毎に、乳非分泌間の飼料摂取に関連したデータを含んでいることを特徴とする請求項4から13の何れかに記載の装置。 【請求項15】 前記装置は、乳非分泌間の瞬間時を計測し、前記制御デバイスにその乳非分泌間の時刻信号を発する時計を有することを特徴とする請求項14記載の装置。 【請求項16】 前記メモリ内のデータは、動物毎に、飼料の種類毎に、飼料摂取率に関連したデータを含んでいることを特徴とする請求項4から15の何れかに記載の装置。 【請求項17】 前記装置は、動物毎に、飼料の種類毎に、飼料摂取率を計測し、前記制御デバイスにその摂取率の信号を発する手段を有することを特徴とする請求項16記載の装置。 【請求項18】 前記動物は乳製品用動物であり、前記メモリ内のデータは、動物毎に、ミルク収穫量に関連したデータを含んでいることを特徴とする請求項4から17の何れかに記載の装置。 【請求項19】 前記メモリ内のデータは、動物毎に、提供されたエネルギー量、及び/又は、蛋白質、及び/又は、脂肪、及び/又は、ミネラル、及び/又は、アミノ酸に関連したデータを含んでいて、そして、前記メモリ内のデータは、飼料の種類毎に、エネルギー量、及び/又は、蛋白質、及び/又は、脂肪、及び/又は、ミネラル、及び/又は、アミノ酸に関連した、重量単位毎データを含んでいることを特徴とする請求項4から18の何れかに記載の装置。 【請求項20】 前記動物は乳製品用動物であり、前記メモリ内のデータは、動物毎に、その動物から得られるミルク内の脂肪、蛋白質、糖分等の必要要素に関連したミルクデータを含んでいることを特徴とする請求項4から19の何れかに記載の装置。 【請求項21】 前記コンピュータは、メモリにデータを入力する入力デバイスを有することを特徴とする請求項4から20の何れかに記載の装置。 【請求項22】 前記制御デバイスは、メモリーに記憶するためにそれ自体でデータを作成することを特徴とする請求項4から21の何れかに記載の装置。 【請求項23】 前記データは連続的に更新されることを特徴とする請求項4から22の何れかに記載の装置。 【請求項24】 前記装置は、給餌区画に添加物を加える添加手段を有することを特徴とする先行する請求項の何れかに記載の装置。 【請求項25】 前記装置は、動物により消費された各種飼料の量を測定し、前記制御デバイスにその消費された量に関する信号を発する手段を有することを特徴とする先行する請求項の何れかに記載の装置。 【請求項26】 前記装置は、ある量の飼料が供給された後のある時点で、前記給餌区画内の飼料の量を測る検知デバイスを有して、該検知デバイスは、検知量結果による信号を発することを特徴とする先行する請求項25記載の装置。 【請求項27】 前記検知デバイスは、給餌区画における飼料の量を計測する計量手段をを有することを特徴とする先行する請求項26記載の装置。 【請求項28】 少なくとも二種類の飼料が前記給餌区画に順次供給され、前記制御デバイスは、前に供給された飼料のある特定量または全量が動物により消費された後に、次ぎの飼料が供給されるようにすることを特徴とする請求項25から27の何れかに記載の装置。 【請求項29】 前記制御デバイスは、前記動物が消費した飼料量の信号と限界値とを比較し、比較結果の信号を作成する比較デバイスを有し、前記制御デバイスは、その比較結果信号に基づいて前記装置を制御して、更に供給される複数種飼料の順序及び/又は量が調整されることを特徴とする請求項25から28の何れかに記載の装置。 【請求項30】 前記給餌区画は、飼料桶が設けられ、該飼料桶は閉鎖手段で閉じることができ、前記制御デバイスは該閉鎖手段の作動を制御可能であることを特徴とする先行する請求項の何れかに記載の装置。 【請求項31】 前記装置は、搾乳ボックスに組み込まれたことを特徴とする先行する請求項の何れかに記載の装置。 【請求項32】 前記装置は、給餌ポストを有することを特徴とする請求項1から30の何れかに記載の装置。 【請求項33】 前記装置は、飼料ホッパー内の飼料の種類を判定する飼料判定手段を有することを特徴とする先行する請求項の何れかに記載の装置。 【請求項34】 前記装置は、飼料受と移送手段とを有し、該移送手段は、ある量の飼料をホッパーから該飼料受に移送する第一コンベアと、その飼料を該飼料受から前記給餌区画に移送する第二のコンベアを有することを特徴とする先行する請求項の何れかに記載の装置。 【請求項35】 前記飼料受は、前記飼料受内に在る飼料を計量する計量手段を有することを特徴とする請求項34記載の装置。 【請求項36】 前記飼料受は、開閉される底を有することを特徴とする請求項34又は35記載の装置。 【請求項37】 前記装置は、前記飼料受の底の開閉を制御する制御器を有することを特徴とする請求項36記載の装置。 【請求項38】 前記第二のコンベアは、筒形又は溝型シュートで構成されたことを特徴とする請求項34から37の何れかに記載の装置。 【請求項39】 乳牛等の動物に、少なくとも二種類の飼料を自動的に供給する方法であって、該方法は、時間的に、少なくとも一種類の飼料が他の種類の飼料と基本的に別に給餌区画に供給される工程を有し、一種類の飼料が他種類の飼料と同時に給餌区画に基本的に共存しないように構成されたことを特徴とする上記方法。 【請求項40】 前記方法は、時間的に、全ての種類の飼料が他の種類の飼料と別に該給餌区画に供給される工程を有し、一種類の飼料が他種類の飼料と同時に前記給餌区画に基本的に共存しないように構成されたことを特徴とする請求項39記載の方法。 【請求項41】 複数種飼料が前記給餌区画に供給される順序が任意であることを特徴とする請求項39又は40記載の方法。 【請求項42】 前記方法は、動物を識別する工程と、供給される飼料の種類に関連して各動物のデータをメモリーに記憶する工程と、該データに基づいた順序において、複数種飼料が基本的に別々に前記給餌区画に供給される工程とを有することを特徴とする請求項39又は40記載の方法。 【請求項43】 前記方法は、大気状態を計測する工程を有することを特徴とする請求項42記載の方法。 【請求項44】 前記方法は、その日と時刻とを計測する工程を有することを特徴とする請求項39から43の何れかに記載の方法。 【請求項45】 前記方法は、動物の健康程度を計測する工程を有することを特徴とする請求項39から44の何れかに記載の方法。 【請求項46】 前記方法は、動物毎に、飼料種類毎に、飼料食べ率を計測する工程を有することを特徴とする請求項39から45の何れかに記載の方法。 【請求項47】 前記方法は、動物毎に、その動物から得られるミルク内の脂肪、蛋白質、糖分等の要素に関連したミルクデータを計測する工程を有することを特徴とする請求項39から46の何れかに記載の方法。 【請求項48】 前記方法は、動物毎に、飼料種類毎に、飼料食べ量を計測する工程を有することを特徴とする請求項39から47の何れかに記載の方法。 【請求項49】 前記方法は、動物に供給される飼料量を計測する工程を有することを特徴とする請求項48に記載の方法。 【請求項50】 前回供給された飼料のある特定量または全量が動物により消費された後に、次ぎの飼料が供給される工程を有することを特徴とする請求項39から49の何れかに記載の方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、請求項1の前提部に記載のように、動物に少なくとも二種類の飼料を自動的に供給する装置に関する。 【0002】 【従来の技術】そのような装置は、飼料混合装置として知られ(例えば、特許文献1参照)、この装置では、給餌区画に出頭する個々の動物により、供給される飼料の量と混合比は、個々の動物に従って、動物の重さ及び/又は、その重さに関連する量から決められる管理量に応じて決められる。 【0003】 【特許文献1】独国特許出願公開第4137387号明細書【0004】 【発明が解決しようとする課題】この発明の目的の一つは、動物に飼料を自動的に供給する改良した装置を提供することである。 【0005】 【課題を解決するための手段】この発明により、この目的のために、前述の形式による動物に飼料を自動的に供給する装置は、請求項1の特徴部による手段を有する。この発明は、供給に関するかなりの公知の機器を伴なうけれども、動物の飼料摂取が最適ではないことを洞察したことに基づいている。その飼料は予め配合された飼料であるからである。長期間の研究により、動物は、統一のために、多分配合飼料が一方的に好まれるために、最適な量の飼料が消費されていない。供給飼料量の変化を持たせることは、他種飼料を供給することにより、非常に限定した程度までには可能である。他方で、動物を経済的に利用するために、乳製品用、食肉用、スポーツ用の動物のために、他の多種類の飼料の供給は、経済的に意味が少なく、または、全体的に見てその動物への使用には意味が無い。例えば、生産されるミルクの品質及び/又は香り、または、生産される食肉は、他の種類の飼料を使用することのより、悪影響があるこがある。また、スポーツ用の動物の場合は、動物のパーフォーマンスが、他の種類の飼料を使用することにより、悪影響があることがある。この発明により、供給飼料変化を持たせる、その装置には、制御器が設けられ、その制御器はその装置を制御する制御信号を作り、少なくとも一種の飼料が、他種の飼料から少なくとも基本的に時間的に分離して給餌区画に供給され、一種の飼料が、多種の飼料と、給餌区画内で、同時に基本的に共存しない。このように、その一種の飼料は、分離して供給され、例えば、非配合飼料であり、同時に、多種の飼料が供給される順序は、変えられる。これは、動物にとって魅力的であり、飼料をより多く消費して、しかし、目指す経済的効果のための飼料の組み合わせは変える必要がない。 【0006】しかし、時間的に、飼料桶に一種の飼料を分けて供給し、そして、残りの飼料を混ぜることは可能であるが、供給飼料のより大きい変化を持たせるために、制御信号がその装置を制御して、全種類の飼料が少なくとも互いに分離して給餌区画に供給され、少なくとも略、種類の異なる飼料が同時に給餌区画に共存しないようにすることが好ましい。この場合には、種類の違う飼料は略別々に供給され、即ち混合されない。 【0007】この発明の装置の実施例では、制御信号が、その装置を制御し複数種の飼料が少なくとも略分けて分けて、給餌区画に供給される複数の種類の飼料の順序は随意的である。これにより、供給し区画に略分離した供給される飼料の種類の、漂樹順序から異なり、複数種の飼料が動物に供給される順序は、動物により変化する。 【0008】特に判明したことは、ある動物は、特定種類の飼料を強く好み、この飼料だけを食べて、それに最も食欲がそそわれる。更に、飼料の食べ量に影響する他のいろいろな状況がある。それらの動物が、経済的効果と、健康の維持とに必要な全ての材料を確実に摂取するために、その装置は、動物を識別する動物識別デバイスを備え、そして、その制御器がメモリを有するコンピュータを有する場合には、このメモリーは、供給される飼料の種類に関連して各動物のデータを記憶し、そのコンピュータは、その動物識別デバイスからのデータとそのメモリからのデータを利用して、制御信号を発生し、その制御信号は、その装置を制御して、複数種飼料が給餌区画に供給される順序がそのデータに基づくようにすることが望ましい。 【0009】特に、メモリ内のデータは、大気の状態、居住環境などの環境条件による食べる飼料に関連した動物毎のデータを含んでいる。例えば、食べる飼料は、特に、湿度、気温、気圧、風速、動きの自由度、居住区画の明るさ等に左右される。これらの環境において、供給される複数種飼料のを順序を決めて、所望の飼料消費が確実となる。その装置は、好ましくは、大気状態を計測する大気状態計測手段を有し、大気状態を示す信号をその制御装置に発して、変化する大気条件を、例えば、温度、湿度、気圧、風速等を自動的に考慮することが可能となる。 【0010】長期間の研究により、最適な飼料摂取が得られる複数種飼料供給順序は、その日の時刻が関係していることが判明した。この発明による装置の実施例では、メモリ内データには、動物毎に、その日の時刻による飼料摂取に関連したデータを含んでいる。特に、その装置は、その日の時刻を計測し、制御デバイスに時間信号を発する時計を有して、その日のその時刻に、供給される複数種飼料の順序を決める時に、その時刻が自動的に考慮される。例えば、飼料摂取の挙動は、朝、昼、晩で動物毎に変わることが判明してきている。 【0011】長期間の研究により判明したことであるが、最適飼料摂取が得られる複数種飼料供給順序は、その年の季節により、この発明による装置の実施例では、メモリ内のデータには、動物毎に、その年の季節による飼料摂取に関連したデータを含んでいる。特に、その装置は、その年の季節を計測し、制御デバイスに季節間信号を発する時計を有して、その年のその季節に、供給される複数種飼料の順序を決める時に、その時刻が自動的に考慮される。例えば、動物は冬では、乾燥飼料を好むことが判明してきている。 【0012】判明したことであるが、乳製品用動物では、最適飼料摂取が得られる複数種飼料供給順序は、乳分泌時期に関連している。この発明による装置の実施例では、メモリ内のデータには、動物毎に、乳分泌時期による飼料摂取に関連したデータを含んでいる。供給される複数種飼料(量と比率)は、既知の乳分泌時期に応じて調整され得て、しかし、複数種飼料が供給される順序は、乳分泌時期の計画に従った好ましい飼料摂取を助長可能である。 【0013】長期間の研究により判明したことであるが、最適飼料摂取が得られる複数種飼料供給順序は、その動物の健康程度にる。この発明による装置の実施例では、メモリ内のデータには、動物毎に、その動物の健康程度による飼料摂取に関連したデータを含んでいる。特に、その装置は、その動物の健康程度を計測し、制御デバイスにその動物の程度を出力する手段を有して、その動物の健康程度が、自動的に考慮される。例えば、その動物の状態値が標準状態からずれた値であれば、供給される複数種飼料の順序により、要求される種類の飼料が動物に確実により良く摂取されるよにする。 【0014】長期間の研究により判明したことであるが、最適飼料摂取が得られる複数種飼料供給順序は、乳非分泌の間の時刻に対応し、この発明による装置の実施例では、メモリ内のデータには、動物毎に、その乳非分泌間の動物の飼料摂取パターンに関連したデータを含んでいる。特に、その装置は、その動物毎の乳非分泌間における瞬間的時刻を計測し、制御デバイスにその乳非分泌間の時刻を示す信号を発する時計を有して、複数種飼料順序を決める時に、その乳非分泌間の時刻が、自動的に考慮される。 【0015】長期間の研究により判明したことであるが、最適飼料摂取が得られる複数種飼料供給順序は、動物の食べる速度に関係している。この発明による装置の実施例では、メモリ内のデータには、動物毎に、飼料種類毎に食べる速度に関連したデータを含んでいる。特に、その装置は、その動物毎の、飼料の種類毎に食べる速度を計測し、制御デバイスにその食べる速度の信号を発する手段を有して、複数種の飼料順序をめる時に、食べる速度が考慮される。その食べる速度は、動物がある種の飼料に魅力を感じている程度の指標となる。その魅力的な飼料が最後に供給されれば、その動物は、その前に供給された飼料を全て消費することが判明している。 【0016】メモリ内のデータが、乳製品用動物毎に、ミルク収穫に関連したデータを含んでいると有利である。これにより、供給される複数種飼料の適切な順序を決めることによりミルク収穫を最適にできる。飼料と収穫ミルクのエネルギーの間の関連は知られているが、この発明は、複数種飼料供給順序がそのエネルギー量が実際に確実に有効になることの洞察に基づいている。 【0017】更に、メモリ内のデータが、動物毎に、提供されるエネルギー量、及び/又は、蛋白質、及び/又は、脂肪、及び/又は、ミネラル、及び/又は、アミノ酸に関連したデータを含んでいると有利である。また、メモリ内のデータが、飼料の種類毎に、提供されるエネルギー量、及び/又は、蛋白質、及び/又は、脂肪、及び/又は、ミネラル、及び/又は、アミノ酸に関連した、重量単位毎にデータを含んでいると有利である。これにより、動物に供給される飼料の全体が動物に必要な要素を含み、しかも、供給される複数飼料の順序に十分変化が未だ可能である。このデータは、特に、動物毎の、その動物から得られるミルク内の脂肪、蛋白質、糖分等の必要材料に関連したミルクデータに統合される。それらのデータは測定により得られ、搾乳工程の後に、ミルク内の必要な要素(例えば脂肪)の正確な測定により、供給される複数飼料の順序が要すれば変更される。 【0018】そのデータを入力するために、コンピュータは、メモリにデータを入力する入力デバイスを有する。 【0019】前述のデータには農夫に知らされていないものがあるので、その制御デバイスはそれ自体で、メモリー内にデータを作成する機能があると有利である。例えば、その制御デバイスは、特定の周囲温度で飼料供給順序を変え、選択された給餌順序の各時点において、動物の摂取量を計測可能である。このように、この制御デバイスはそれ自体で、特定の周囲温度の時に、最適な順序を検定できる。 【0020】動物は連続的に成長するので、データが連続的に更新されると有利であり、複数種飼料の供給順序を決める時に動物の成長が考慮できる。 【0021】ある動物用に、薬等の添加物を加えるために、給餌区画に添加物を加える添加手段がその装置に設けられると有利である。 【0022】この発明による装置の好適実施例では、動物により消費された飼料の量を測定し、制御デバイスに消費された量に関する信号を発する手段が設けられる。ある量の飼料が供給された後のある時点で、飼料桶内に飼料量を測る検知デバイスが向けられ、そのデバイスは、検知量結果を示す信号を発して、例えば、飼料の種類毎に動物の食べ率を計ることができる。この検知デバイスは、特に、給餌区画における飼料の量を計測する計量手段を有し、図形認識機等の手段も同様に使用される。 【0023】少なくとも二種類の飼料が給餌区画に次々に供給されると、好ましくは、その制御デバイスは、前回の種類の飼料のある量が動物により消費された後で、好ましくは、その飼料が完全にその動物により消費されたと判断された後で、次ぎの飼料の供給を許容する。このように、動物は、魅力的な飼料が供給されるまで、待つことなしに、食べつづけることが確実にできる。各種飼料の完全消費についての基準の他に、限界値(調整可能)が採用される。このために、この発明による装置の好適実施例では、その制御デバイスは、消費した量の信号を限界値と比較し、比較結果の信号を作成する比較デバイスを有する。制御デバイスは、その比較結果信号を基にその装置を制御して、更に供給される複数種飼料の順序及び/又は量が調整される。 【0024】動物に給餌された後に、動物が給餌区画で待ち時間が無いように、この発明による装置のある実施例では、給餌区画には飼料桶が設けられ、その飼料桶は閉鎖手段で閉じることができ、制御デバイスがその閉鎖手段の作動を制御可能である。 【0025】この発明の装置は、搾乳ロボットを有する搾乳ボックスに特に適用可能である。しかし、この発明は、特に、その装置に給餌ポストが設けられると有利であり、その場合には、数等の動物が同時にその装置を利用できる。その目的のために、中央軸の回りにフレームが従来の方法で配置され、そのフレームに多数の飼料桶とホッパーが固定される。 【0026】個々のホッパーについて、給餌の種類に関するデータが入力可能であるけれども、各ホッパーにおける給餌の種類を決めるための給餌決定手段が、その装置に設けられると好ましい。その給餌決定手段は、例えば臭気計、色識別手段、または、図形認識手段を有し得る。 【0027】この発明による装置のある優位な実施例では、その特徴として、その装置は、飼料受を有し、移送手段が、ある量の飼料をホッパーからその飼料受に移送する第一コンベアと、その飼料を飼料受から給餌区画に移送する第二のコンベアを有する。その飼料受は、好ましくは、計量手段を有し、飼料受内にある飼料を計量する。これにより、給餌区画に送られる飼料の量を決めることができる。 【0028】飼料は、別の移送手段により飼料受から取り出すことが可能であるが、構造を簡明にするために、そのために別の機構が使われないほうが有利である。そのために、傾斜可能な飼料受が使用され、傾けられると飼料が飼料受から落下する。しかし、その装置の衛生的な使用のために、飼料受が開くように設計された底を有すると好ましい。飼料受は、好ましくは、底の開閉を制御する制御デバイスを有する。第二コンベアが溝形又は筒状のシュートにより形成されると特に適切であることが解った。 【0029】この発明は、乳牛等の動物に、少なくとも二種類の飼料を自動的に供給する方法に関し、特徴的には、その方法は、動物に少なくとも二種類の飼料を少なくとも略順次供給する工程を有し、少なくとも一種類の飼料が多種類の飼料と同時に給餌区画に存在しないようにする。ある好適実施例では、その方法は、全ての種類の飼料を動物に少なくとも略順次供給する工程を有し、全ての種類の飼料が他種類の飼料と同時に給餌区画に略存在しないようにする。好ましくは、任意の順序で、少なくとも順次動物に供給される。置換的または付加的に、その方法は、動物を識別する工程と、動物毎に供給される飼料の種類に関係したデータをコンピュータのメモリに記憶する工程と、そのデータに基づいて、動物にある順序で複数種飼料を供給する工程とを有する。置換的または付加的に、大気状態が計測される。置換的または付加的に、日にち毎に時刻が計測される。置換的または付加的に、動物の健康状態が計測される。置換的または付加的に、飼料の種類毎に、食べ率が算定される。置換的または付加的に、動物から得られたミルク内の、脂肪、蛋白質、糖分等の要素の量に関連したミルクの値が動物毎に計測される。置換的または付加的に、動物に消費される飼料の種類毎の量が計測される。地寒冷として又は付加的に、動物に供給される飼料の量が計測される。置換的または付加的に、前回の種類の飼料が、動物により完全に消費されると、次の種類の飼料が供給される。 【0030】 【発明の実施の形態】この発明は、図面に示した実施例を参照して、更に詳細に説明される。図1に図示した実施例では、略円形の周囲を有するフレーム構造1が中央軸2の回りに配置される。多数のホッパー9、10(図には2個を図示)がフレーム構造1の上側に配置される。ホッパー9、10を設置するために、フレーム構造1に更に設備(図示しない)が設けられる。各ホッパー9、10は特定種類の飼料を入れる。 【0031】フレーム構造1には、取り外し可能に配置される隔壁4が設けられる。動物のための複数の飼料桶6が、その装置の下部に円形に配置される。その装置の幾何形状により、給餌ポストにより構成されたその実施例では、この構造はスペースが小さくて良く、しかし動物が給餌ポストに四方から近づくことができ最適である。 【0032】給餌ポストは、更に移送手段を有し、その移送手段が、飼料をホッパー9に移送する第一コンベアと、その飼料を飼料桶6に移送する第二コンベア3を有する。飼料は、ホッパー9、10から飼料桶6に直接移送され得る。図示した実施例では、飼料受12が設けられ、例えば中央に配置されて、ホッパー9、10から飼料受12に第一コンベア11により移送される。これにより、給餌区画に送られるある量の飼料の量を受け取る。第一コンベア11として、スクリュウと、グリッパーと、コンベアベルトと、他の公知構造が飼料移送のために使用される。 【0033】第二コンベア3は、好ましくは、溝形シュート又は筒形シュートにより構成され、飼料受12から飼料桶6にある量の飼料を移送できる。飼料を飼料桶6に移送するために、筒形シュート3が回転可能に給餌ポストに取付けられると有利である。各溝形シュートの対応する筒形シュートは、好ましくは、ステンレス鋼製である。 【0034】その装置は制御デバイス19が設けられる。制御デバイス19はその装置の構成要素を制御し、後述するように、一種類の飼料が、好ましくは、全種類の飼料が、互いに分けて飼料桶6に供給される。このように、各種類の飼料が略分けて動物に供給され、即ち混合されていないことが実現する。この状況で、“略”とは飼料桶に一種類の飼料の外に、他の飼料が全く存在していないことを意味しない。他種類の飼料(前回供給された)の少量(残量)が存在することがある。 【0035】以下に、複数種飼料が飼料桶6に供給される順序を更に詳細に説明する。その装置は、ホッパー9、10内の飼料の種類を決める飼料種決定手段5を有し得る。そのような給餌決定手段は、例えば、臭気計、色認識手段、または図形認識手段を有する(例えば、米国特許第4843561号に記載されているように)。 【0036】一種類の飼料14のある量を筒形シュート3に移送するために、飼料受12は開くように設計された底を有する。図示した実施例では、これは、軸15の回りの枢動する二つの半体16、17とを有する。半体16、17が互いに離れると、シュート孔18が生じて、そこを通って、飼料14のある量が筒形シュート3内に落ちる。 【0037】制御デバイス19は、他の制御デバイスがこの目的のために同様に使用され得るが、飼料受12の底開閉を制御する。制御デバイス19は、好ましくは、第一・第二11、3、の作動順序を制御して、複数種飼料の供給が迅速に実行できる。 【0038】各動物を識別する動物識別デバイス7が設けられる。図示した実施例では、識別デバイス7はフレーム構造1上に取付けられ、しかし、その識別デバイス7は他の場所、例えば飼料桶6に配置され得る。識別デバイス7を使用して、飼料桶6の近くに居る動物の識別が自動的になされる。例えば、制御デバイス19のメモリに記憶されるデータを使用して、以下に説明するように、その動物に意図された複数種飼料のある量が供給され得る。公知の計量手段20を使用して、第一コンベア11により飼料受12に移送される量が検査され得る。制御デバイス19は、識別デバイス7からのデータを利用して、筒形シュート3の動きを更に制御して、筒形シュート3が目指す飼料桶6の直ぐ上に位置するようにする。制御デバイス19は、更に第一コンベア11の駆動を制御する。 【0039】図2は、搾乳ボックス22の側面図であり、搾乳ボックス22は、乳牛24が搾乳ボックス22内に留まっている時に、乳牛24の周囲近くに配置されたフェンス23を有する。搾乳ボックス22の片側に、搾乳ロボット25が配置される。搾乳ロボット25は、例えば、ロボットアーム26を有し、また、ロボットアーム26の先端の保持部材27に支持された乳頭カップ28を有する。乳頭カップ28の近くのロボットアーム26上に、センサ29が更に配置され、そのセンサ29を利用して、乳牛の乳頭位置が測定できる。 【0040】搾乳ボックス22の前面近くに、飼料桶31がポスト30に固定される。図示された実施例では、飼料桶31は平行四辺ヒンジ構造32によりポスト30に固定される。飼料桶31は、支持ビーム33によりその下部が支持される。支持ビーム33と飼料桶31の下部との間に、計測デバイス34が更に配置され、計測デバイス34により、内容物を有する飼料桶31の重量が計測され得る。この実施例では、計測デバイス34は、圧電素子を有する。この発明が、飼料桶の内容物が計測されるこの特別な方法に限られないことは明らかである。以下に、内容物を有する飼料桶の重量を測定する幾つかの置換例の方法を説明する。 【0041】飼料桶31の上側に供給調量手段35がポスト30に取付けられ、供給調量手段35は多くのホッパー(この図には非図示)と筒形シュートとを有する。各ホッパーは、一種類の飼料を扱う。供給調量手段35は、複数種飼料のホッパーを囲むリザーバ36を有する。リザーバ36の外壁に付けて、識別デバイス(図示しない)の一部を構成する受信器37が配置される。受信器37は、例えば乳牛24の首回りのカラー39上に配置される。他の種類の識別デバイスが、この発明に適用可能であることは明らかであり、この発明は、特定の識別デバイスに限定されない。その受信器と送信器は違う場所に配置され得る。例えば、受信器は、飼料桶31上に配置され得て、送信器は、乳牛に体に埋め込んでも良い。 【0042】飼料桶31の上側近くに、液体供給手段40がポスト30に取り付けられる。液体供給手段40は例えば噴射口を有して、液体例えば水、シロップまたは糖蜜等の粘性のある流体のある量が飼料桶31内の飼料に添加される。 【0043】この装置は、以下のように作用する。乳牛24が搾乳ボックス22に入り送信器38が受信器37の受信範囲に来ると、乳牛24は、自動的に、識別デバイスにより識別される。特定の動物に供給される飼料の種類とその量に関する、動物毎に各給餌回毎のデータが、従来の方法で、コンピュータ42のメモリー41に記憶される。 【0044】乳牛24が識別されると、その識別デバイスはコンピュータ42に信号を送り、コンピュータ42は、メモリー41に記憶されたデータを使用して、供給調量手段35を制御して、乳牛24に関する複数種飼料とそれらに対応する量が供給される。 【0045】複数種飼料を特定順序でまたは任意に供給する外に、以下に更に詳細に説明するように、乳牛により消費される飼料の量は、液体供給手段40を使用して、ある種の飼料にある量の液体を加えることにより、更に最適となる。動物毎に、飼料の種類毎に、添加されるべき液体の量が、コンピュータ42のメモリー41内のデータを使用して、決定される。そのデータは、乳牛毎に、その種類の飼料の摂取量と液体の添加量の関係を、例えば所望のミルク生産量を得るために、含むようにする。このように、乳牛24が識別された後に、コンピュータ42は、液体供給手段40に信号を発して、この量の液体を供給する。このために、コンピュータ42は、メモリー41からのこのデータを使用する。 【0046】この発明による装置を使用するために、先ず、キーボード43のような入力手段を利用して、これらのデータがメモリー41に入力される。これは、農夫によりなされ、彼は経験に基づいて、乳牛毎に、飼料種毎に値を入力する。コンピュータ42は、この入力を助長し確認するするためにディスプレイ画面44を有する。 【0047】この装置は、好ましくは、気温、湿度、気圧、風速等の大気状態を計る計測手段45を有する。メモリー41のデータは、飼料種類毎に、添加される液体の量と環境条件との関係を含んでいる。その関係は、所望の飼料摂取に対応する。 【0048】このように、記載した実施例では、乳牛が搾乳ロボットに出頭した後に以下のデータがメモリに記憶される。即ち、飼料の種類毎の消費量、飼料の種類毎の添加液体量、気温、湿度、気圧、風速、ミルク収穫量である。乳牛が供給された飼料を全て消費すると、そのデータはコンピュータによりメモリに記憶されて、同じ状況で、その乳牛が次に出頭した時に、それらの種類の飼料に同量の液体が添加される。 【0049】乳牛が飼料の全部を消費しない場合には、その乳牛が次に周到した時に、飼料の種類に応じて添加される液体の量を変化させ、又は、複数種飼料が供給される順序を変えることができる。添加される液体の量を変えるために、違った手段もある。例えば、添加液体量が次に出頭した時に、5%だけ増加される(勿論、他の増加率、減少することも可能である)。その後で、消費量が計測される。その結果、動物が供給飼料を全部食べるまで、搾乳ボックスに乳牛が出頭する度に、液体量が自動的に変えられる。後者の状況では、コンピュータのメモリ内に標準値として記憶される。そうでなければ、データは一時的に記憶され、標準値を得るために使用される。コンピュータを有する制御デバイスは、プログラムにより、あるデータが優先して、添加液体量を決めるようにする。例えば、優先順序は、飼料の種類別消費量、ミルク収穫量、乳分泌期間、空気湿度、気温、気圧、風速の順である。勿論、農夫の要求により、他の順序も可能である。このように、最適な飼料摂取を得るために添加される液体量を決めるために反復法が提供される。 【0050】液体供給手段40は、液体用加熱又は冷却手段46を有して、液体を最適飼料摂取に適切な温度にし、粘性のある液体を処理し易くする。加熱又は冷却手段46の作動は、識別デバイスからのデータとメモリー41からのデータを利用して、コンピュータ42により制御される。 【0051】その装置は、飼料に添加物を加える添加手段47を有する。添加手段47は、コンピュータ42により制御され、例えば識別デバイスからのデータとメモリー41からのデータを利用して、バルブ48を制御する。その結果、各乳牛のために各々、薬、ビタミン、魚油、塩、ミネラルなどの添加物が、飼料に、好ましくは、その乳牛が最も良く食べる種類の飼料に加えられる。 【0052】計測デバイス34を使用して、供給される種類毎の飼料量と、添加液体量が、別々に測定される。これらのデータは、メモリ内のデータを連続して更新するようにし、乳牛が消費する飼料が測定され、乳牛の変化する食餌状態に対応できるようにする。 【0053】前述のように、飼料桶の重量を計る、特にその内部の飼料の量を計る他の置換方法を以下に説明する。 【0054】図3は、飼料を入れる飼料桶49の第一実施例を図示いている。入口開口50により、動物が、限定はしないが例えば乳牛が、飼料桶49に到達できる。従来の識別デバイス、即ち動物識別デバイス51が、飼料桶49の近くに配置されて、飼料桶49に近づき、その使用を欲している動物を認知する。動物識別デバイス51を使用して、制御デバイス52は、飼料桶49にある種の飼料のある量を飼料桶49に供給する。その量の飼料が例えば筒形シュート53を通って飼料桶49に落下する。 【0055】飼料桶内にある飼料量を測ることにより、ある特定の動物によりある特定の種類の飼料がどの位消費されたか、そして、飼料桶に飼料が残っているかどうか判定される。飼料桶内にある飼料を計る手段が、好ましくは制御デバイスに接続されて、動物識別デバイスと計量手段からのデータを使用して、飼料桶に一種類の飼料のある量を供給し、一方、前回動物が残したある種の飼料とその量が考慮される。 【0056】図3において、飼料桶49内にある飼料を計量する手段は、枢動軸56の回りに枢動する飼料桶49を有する。枢動の程度は、飼料桶49内にある飼料の重量により決定される。飼料桶49の枢動程度を決め、飼料桶49内にある飼料の重量をそこから引くために、枢動計測デバイス57が設けられる。飼料桶49の枢動程度を計る枢動計測デバイス57は、飼料桶と接触する計測ロール58を有する。計測ロール58の回転の程度から枢動の程度即ち飼料桶49内の飼料の重量が測定される。 【0057】飼料桶49の枢動程度を計る枢動計測デバイス57、計測ロール58が動物識別デバイス51に組み込まれているので、小型の構造となる。 【0058】置換的又は付加的に、図4に見られるように、飼料桶60の枢動程度を計り、飼料桶60内に在る飼料の重量を求める枢動計測デバイス70は、検力器71を有する。図示した実施例では、飼料桶60は、支持アーム72を介して検力器71に載っている。飼料桶60は、枢動軸73の回りに枢動する。検力器71は、好ましくは、動物識別デバイス62に統合される。 【0059】図3、4に見られる実施例では、計測重量に小さい違いがある、何故ならば、各検力器71の枢動軸56、73と計測ロール58は互いに少し離れているからである。 【0060】好ましくない不具合の場合、例えば、動物が飼料桶を下に押して、計測ロール、検出器等が損傷しないように、その二つの実施例では、飼料桶49、60を支えるために、支持カム59(図3)、74(図4)が設けられる。 【0061】図5に図解した第三実施例では、飼料桶内にある飼料を計量する手段は、可動飼料桶75を有する。モーター82がロール83を駆動して、可動飼料桶75を往復動する。この動さにより、トルクが生じ、そのトルクから、飼料桶内に在る飼料の重量がトルク計測デバイス84により計測される。そのトルクと飼料の重量との正確な関係が、予め簡単な較正試験で用意される。 【0062】図5の実施例はコンパクトな構造であり、可動飼料桶75を駆動するモーター82と、動作中にトルクの大きさを測り計測されたトルクの大きさから可動飼料桶75内にある飼料の重量を算出するトルク計測デバイス84とは、動物識別デバイス77内に統合される。 【0063】飼料桶は、動物識別デバイスからのデータを利用して、動物を引き止める手段を有する。それは、動物が、動物が予定されない時刻に飼料桶を使用したがったり、動物が過剰に飼料桶を利用するの阻止するためであり(例えば、残っている飼料を求めて)、または、動物がこれ以上飼料桶を使用しないようにするためである。その場合に動物識別デバイスを使用する。その結果、給餌する時間でない動物が飼料桶に頭を入れることを効率的で安価な方法で可能とし、また、飼料桶内に在るその種類の飼料を、別種類の飼料が供給される前に、食べ尽くすように動物を教育する。 【0064】図3に示す第一実施例では、動物を引き止める手段は、動物がいやがる音を発する拡声器55を有する。置換的に又は付加的に、動物を引き止める手段は動物がいやがる光を発する投光器54を有する。特に、数個の飼料桶が並置される場合には、動物抑止光は好ましい。何故ならば、この光は、特定の飼料桶に効果を生じるように焦点を向けるのが可能である。 【0065】図4に示した第二実施例では、動物を引き止める手段は入口開口61を横切って動く閉鎖手段65を有する。閉鎖手段65が入口開口61を横切って動くと、動物が飼料桶60の内容物に触れられないようになる。図示した実施例では、閉鎖手段65は、軸66の回りに回転できる容器形の要素で構成されている。軸66はモータで回転される軸であり、モータは動物識別デバイス62からのデータで制御される。 【0066】また、電力供給デバイス67が設けられて、閉鎖手段65に動物が嫌がる電圧を供給する。飼料桶60に近づく動物は、しばしば飼料桶60に触れて好ましくない。動物は、特にその鼻で閉鎖手段65に触れる。動物が何時も触れる飼料桶のそれらの要素を特に、電力供給デバイス67に接続すると、動物が接近するのを妨げることができる。そのような電力供給デバイス67が、閉鎖手段とは独立に設けられることも可能なのは明らかである。 【0067】第二実施例はまた、給餌のために制御デバイス63と筒形シュート64とを有する。動物を引き止める手段が動物識別デバイスに統合されると、前述の装置は極端に小型化される。置換例として、動物を引き止める手段は別に設けられても良い。 【0068】図5に示す第三実施例では、閉鎖手段は動くように設計された可動飼料桶75自体で構成されている。図示した構成では、飼料桶75は、軸81の回りに回転可能であり、軸81はモータで回転される軸であり、モータは動物識別デバイスからのデータで制御される。 【0069】可動飼料桶75が入口開口76を閉じる時に、飼料が飼料桶75から落ちるのを防ぐために、飼料桶75は、残っている飼料を捕獲する壁部80を有する。壁部80はまた、筒形シュート79を通って飼料桶75に供給される飼料を案内する手段として作用する。 【0070】前述のように、第二・第三実施例では、簡明な確実な構造である閉鎖手段は軸回りに回転し、その閉鎖手段は動物識別デバイスにより制御されるモータにより駆動される。簡明性と確実性に加えて、コンパクト構造とするためにロール69又は83がモーター68又は82により駆動され、ロール69、83は、閉鎖手段65と飼料桶75に接触する。第三実施例では、飼料桶75はロール83を介して動物識別デバイスに77載っている。 【0071】ロール83として分離したトルクロールが使用されるが、ロール83は、飼料桶75が閉鎖手段自体の場合には、それを駆動する機能と、トルクロール又は計測ロール機能の両方を有する。勿論、飼料桶75がモーターにより駆動の軸81により回転される場合には、そのトルクはモータで計測され得る。 【0072】図6に図示したように、第四実施例は、動物識別デバイスに87からのデータを利用して、飼料桶85を使用を欲している動物を引き止める手段と、飼料桶85内に在る飼料を計量する手段とを有する。 【0073】その引き止める手段は、軸90の回りに回転する別の開閉手段91により構成されている。開閉手段91はそれと接触可能であるロール92により回転され、動物識別デバイスに87により制御されるモーター93により駆動される。 【0074】この実施例では、計量手段は、軸94の回りに回転可能な飼料桶85により構成される。飼料桶85は、ロール92と接触可能であり、ロール92を駆動するモーター93の正確な往復動により動かされる。飼料桶85の動きにより、そのトルクがトルク測定デバイス95により計測される。 【0075】図6の構成では、ロール92は飼料桶85に接触し、飼料桶85は動いて、飼料桶85内に飼料が残っているか判定する。動物がある種の飼料を食べた後に、飼料の残量がトルクを計測して算定される。その後、ロール92はモーター93に制御されて、入口開口86を部分的に被うようにする。飼料桶85の捕捉手段96は、開閉手段91がロール92に当接するまで、開閉手段91を捕捉している。その後、ロール92は開閉手段91を駆動して、入口開口86をを完全に被うようにする。飼料桶85がロール92と接触しなくなると、飼料桶85は開始位置に戻り、次の種類の飼料が筒形又は溝形シュート89を通って供給される。 【0076】図7に示す第五実施例は、図6から、飼料桶97が回転する枢動軸104の位置が相違している。枢動軸104は、飼料桶97を駆動しトルクを測るロール101に近づけて配置されて、飼料重量の極小さい差を計測できる。また、飼料桶97の動き過ぎを止める停止部材103が設けられる。閉鎖手段100は、軸102の回りに枢動して入口開口98を閉じる。 【0077】この発明を、乳牛に供給される飼料の種類を考慮して、以下に説明する。その飼料の割り当ては次の4種類からなり、それらは、濃縮物、生牧草、トウモロコシ、ビール粕である。他の種類の飼料が加えられても、及び/又は、ある種のものが他種類のものに置換されても良いことは明らかである。ある量の液体を添加することは既に説明したので、ここでは再説明しない。 【0078】従来は、その四種類の飼料が混合物として、飼料桶に供給され、供給される飼料の変化は、飼料の種類毎の量を変えたり、飼料の種類について互いの割合を変えて実施されてきた。この発明では、供給飼料の変化は、制御デバイス19、42、52、63、78、88がその装置を制御して、複数種類の飼料が飼料桶6、31、49、60、75、85、97に時間的に別々に供給され、言い換えれば、飼料が混合されて飼料桶に供給されない。複数種飼料が、乳牛に供給される順序は可変である。例えば、その順序は、濃縮物、生牧草、トウモロコシとビール粕の混合物の順であり、または、生牧草、トウモロコシと濃縮物の混合物、分けたビール粕の順である。勿論、全ての種類の飼料が時間的に分けて供給されても良い。飼料の種類毎の量は、制御デバイスで制御可能なのは、明らかである。 【0079】制御デバイスから発せられる信号がその装置を制御して、複数種飼料が別々に供給されるその順序は任意であり、動物が飼料桶に到着する時に、どの種類の飼料が供給されるか動物に興味を持たせる。 【0080】しかし、その順序は、各動物の好みと、環境条件と、望ましい経済効果とにより決められる。 【0081】ある乳牛は例えば他種類の飼料よりもビール粕を好み、一方、他の乳牛は、濃縮物を好みビール粕に魅力を感じないことが解った。この発明では、後者の乳牛が、飼料にビール粕が在ると予定よりも食べる量が少ないことを防いで有利である。例えば、この状況では、ビール粕が他の種類の飼料が含む栄養素により補える場合には、この乳牛にはビール粕は与えられない。乳牛がビール粕内にしかない栄養素を必要としている場合には、制御デバイスは、それらの飼料を調整して、ビール粕が最初に供給されるようにする。この時点で、乳業は食べ始める前であり、最も食欲があるので、それをより早く食べ尽くすと予想される。特にこれは、制御デバイスが、ビール粕の後に、その乳牛が最も好む種類の飼料を供給することにより促進される。制御デバイスによるその制御は、それに関するデータがコンピュータに記憶されているので可能である。 【0082】湿った環境では、乳牛は、乾いた牧草を好み、湿った濃縮物には興味が少ないことが解っている。又、居住環境も飼料の食べ方に影響があり、そのデータはメモリに記憶されると良い。 【0083】前述の大気状況計測手段は、計測した気温、湿度、大気圧、風速等に応じて、飼料の順序及び/又は量が自動的に確実に変えられる。 【0084】人間と同様に、乳牛の最適な飼料の摂取は、その日の時刻に影響され、例えば、朝食、昼食、夕食を区別するようにする。例えば、これらのデータは、メモリに記憶される。時計が、図面には図示されていないがコンピュータには当然内蔵されていて、その日の時刻を示して、対応する時刻信号を制御デバイスに送って、その時刻が自動的に考慮される。最適な飼料摂取を得るための、乳牛毎に、季節による飼料の供給順序があることが解ったので、時計を使用してこれが自動的に考慮される。 【0085】また、乳牛の乳分泌時期、健康状態、乳非分泌時刻、食べ率(それから動物の好みが解る)、ミルクの収穫量の他に、収穫したミルクに含まれるエネルギー及び/又は蛋白質及び/又は脂肪及び/又はミネラル及び/又はアミノ酸等がメモリ内に適切なデータとして記憶されて、複数種飼料の供給順序及び/又は飼料種類毎の量が制御される。 【0086】それらのデータは、添加液体に関して前述したと同様に、キーボードまたは他の入力手段によりコンプータに入力されてメモリに記憶される。そのようなデータは、また、制御デバイス自体で自動的に作成できて、飼料の供給順序と量に変化を与え、それによる飼料摂取または経済効果を判定し、その結果に応じて、飼料供給を自動的にかえる。このフィードバック方式は、動物の成長のも対応できる。 【0087】多数のデータが制御信号作成のために、制御デバイスにより使用されるので、優先アルゴリズムが使用されて、複数種飼料の提供順序を決めるために、あるデータ(例えば空気湿度)を他データ(例えば食べ率)に優先させて制御信号を作る。更に、重要度が種々のデータに付けられて、複数のデータが同時に考慮可能にできる。そのようなプログラム又はアルゴリズムは、その分野の熟練者には良く知られたものである。 【0088】乳牛毎のデータには多数の組み合わせ方があるので、それらを全部説明はできない。上記の情報を基に、その分野の熟練者であれば、試行錯誤法により、飼料供給順序を望ましくすることは可能である。この発明は、飼料桶について特に説明されているが、この発明は、給餌区画に関する他の実施例にも適用可能なことは明らかである。 【0089】 【発明の効果】この発明により、動物に飼料を自動的に供給する改良した装置を提供することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】501363040 【氏名又は名称】レリー エンタープライジズ アクチェンゲゼルシャフト
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| 【出願日】 |
平成14年10月3日(2002.10.3) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100060690 【弁理士】 【氏名又は名称】瀧野 秀雄 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−158934(P2003−158934A) |
| 【公開日】 |
平成15年6月3日(2003.6.3) |
| 【出願番号】 |
特願2002−291045(P2002−291045) |
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