トップ :: A 生活必需品 :: A01 農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業




【発明の名称】 植生防水シート
【発明者】 【氏名】菊地 悠三

【要約】 【課題】テント膜等の防水シートの表面を植生可能化して、テントや建物の屋根(屋上)やテラス、法面などを緑化し、省エネと快適な環境等を維持することができる植生防水シートを提供する。

【解決手段】植生防水シートは、防水シート本体1の一側表面にメッシュ状固定材2を固着すると共に、メッシュ状固定材2を介して防水シート本体1の一側表面に植生培地材3を固定し、植生培地材3に種子4を保持せしめるように構成される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 防水シート本体の一側表面にメッシュ状固定材を固着すると共に、該メッシュ状固定材を介して上記防水シート本体の一側表面に植生培地材を固定し、該植生培地材に種子を保持せしめるように構成したことを特徴とする植生防水シート。
【請求項2】 上記植生培地材の表面に保護フィルムを剥離可能に付着したことを特徴とする請求項1に記載の植生防水シート。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防水シート、特に芝等の植物を植生することのできる植生防水シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建物の屋上や屋根の表面を緑化する技術はいろいろ提案されているが、テント膜等の防水シートの表面を緑化する技術は全く開発されていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、テント膜等の防水シートの表面を植生可能化して、テントや建物の屋根(屋上)やテラス、法面などを緑化し、省エネと快適な環境等を維持することができる植生防水シートを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の植生防水シートは、防水シート本体の一側表面にメッシュ状固定材を固着すると共に、該メッシュ状固定材を介して上記防水シート本体の一側表面に植生培地材を固定し、該植生培地材に種子を保持せしめるように構成したことを特徴とする。また、上記植生培地材の表面に保護フィルムを剥離可能に付着したことも特徴とするものである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。図1において、1は防水シート本体、2はメッシュ状固定材、3は植生培地材、4は種子、5は保護フィルムである。
【0006】上記防水シート本体1は、合成または天然繊維により織成された補強用の織物1aを基布として、その隙間や両表面に防水樹脂層1bを含有せしめて加工されている。上記合成繊維としては、例えば、ポリエステル系繊維、ポリアミド系合成繊維、アクリル系繊維、ポリビニルアルコール系合成繊維、ポリプロピレン繊維、ポリ塩化ビニル系繊維、ビニリデン繊維などの素材であり、また、上記天然繊維としては、例えば、綿、麻類、羊毛など適度な引っ張り強度を有する素材であればいずれでもよい。さらに、上記防水樹脂層1bとしては、例えば、塩化ビニル樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合樹脂などの素材である。
【0007】上記メッシュ状固定材2は、合成または天然繊維をメッシュ状に編成または成形して構成され、熱溶着あるいは接着剤などの適当な固着手段により上記防水シート本体1の一側面に一体的に固着されている。
【0008】上記植生培地材3は、例えば、架橋ポリアルキレンオキシドに水や培養液を吸収させたゲル、水や培養液を含有するシリコーンゴムやシリカゲル、が好ましいが、これらに限定するものではなく、風雨に晒されても上記メッシュ状固定材2に安定して固定されて剥がれたり流失する恐れがなく、種子4や培養液を安定して包有することができる素材であればいずれでもよい。
【0009】上記種子4は、例えば、芝やセダム類(べんけい草、万年草、つめレンゲ、きりん草など)の種子のように、天候に強く、水や施肥管理が容易な植物の種子が好ましいが、これらに限定するものではなく、上記植生基材3で十分に発芽、生育が可能な植物であればいずれでもよい。
【0010】上記保護フィルム5は、例えば、ポリエチレンフィルムなど薄膜状のフィルムであって、上記種子4が発芽しないように保護しておくものである。一般に、種子4の発芽条件としては、温度、水分、光の要素があるが、このうち温度の管理は困難であり、また、水分も上記植生培地材3が水や培養液を含有するゲルの場合には、発芽条件となってしまうため、上記保護フィルム5は特に光を遮る機能が期待される。この保護フィルム5は、植生現場において剥離するようになっている。
【0011】本発明の植生防水シートの用途としては、テント、特に倉庫として長期間設置されるテントの屋根部分の膜に植生させて、テント内部や周囲の温度上昇を抑制して、省エネルギーや快適な環境を維持することに効果的である。また、建物の屋上や屋根、テラスなどに敷設したり、道路や造成地の法面に敷設してもよい。
【0012】
【発明の効果】1)防水シート本体の一側表面にメッシュ状固定材を固着すると共に、該メッシュ状固定を介して上記防水シート本体の一側表面に植生培地材を固定し、該植生培地材に種子を保持せしめるように構成したので、テント膜等の防水シートの表面を植生可能化して、テントや建物の屋根(屋上)やテラス、法面などを緑化し、省エネと快適な環境等を維持することができる。
2)植生培地材の表面に保護フィルムを剥離可能に付着したので、植生防水シートを現地に設置したり敷設するまで、植生を抑制することができる。
【出願人】 【識別番号】595054213
【氏名又は名称】株式会社オルセン
【出願日】 平成14年5月14日(2002.5.14)
【代理人】 【識別番号】100080252
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 征四郎
【公開番号】 特開2003−325047(P2003−325047A)
【公開日】 平成15年11月18日(2003.11.18)
【出願番号】 特願2002−138229(P2002−138229)