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【発明の名称】 刈込み装置
【発明者】 【氏名】岡村 英澄
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株式会社内

【氏名】中村 雅道
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株式会社内

【氏名】小田 尚
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株式会社内

【要約】 【課題】庭木バリカンなどのモータ、切刃およびグリップを備えた刈込み装置において、使用者が庭木の剪定や草刈りなどの作業を長時間行っても、疲れにくくて使いやすく、安全性が向上した刈込み装置を提供すること。

【解決手段】モータ1を内蔵した本体2と、この本体2下部に前方へ突設してモータ1により往復駆動する切刃4と、この本体2上部に突設してモータ1位置よりも前方に配置したグリップ3とを備え、これによりモータ、切刃およびグリップのバランスが良くなり、全体の重心に近い位置で使用者が手で支えるため、疲れにくくて使いやすくなっている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 モータを内蔵した本体と、この本体下部に前方へ突設してモータにより往復駆動する切刃と、この本体上部に突設してモータ位置よりも前方に配置したグリップと、を備えてなることを特徴とする刈込み装置。
【請求項2】 本体のグリップと切刃との間に保護カバーを設けてなることを特徴とする請求項1記載の刈込み装置。
【請求項3】 グリップと保護カバーとを先端部で一体に形成してなることを特徴とする請求項2記載の刈込み装置。
【請求項4】 本体の左右から補助グリップをそれぞれグリップ先端部に向けて突設するとともに、両補助グリップの先端部とグリップ先端部とを一体に形成してなることを特徴とする請求項1乃至3記載の刈込み装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、庭木などの樹木の剪定や草刈に用いられる刈込み装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、刈込み装置として、モータを内蔵した本体と、この本体下部に前方へ突設してモータにより往復駆動する切刃と、この本体上部に後方へ突設したグリップとから形成したものがある。本体には、商用電源に電気接続するための電源コード、モータを回転駆動させるスイッチ、モータに連結されて低速にする減速ブロック、減速ブロックに連結されて回転する回転軸、回転軸と切刃を連結して回転運動を往復運動に変換する偏心カムなどが取り付けられている。
【0003】このような刈込み装置では、グリップを手で支え、スイッチを投入してモータを回転させて切刃を前後方向に往復運動させ、切刃両側の櫛刃状の切断部を庭木の枝や草に当てることにより、樹木の剪定や草刈を行うようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来の刈込み装置では、モータや切刃などにより全体の重量が重くなったものを端部に設けたグリップを手で支えて刈込み作業を行うものであり、使いにくいとともに、この作業を長時間行うと、手にかかる負担が大きくなって疲れやすくなり、安全性が低いという問題がある。
【0005】本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、使用者が疲れにくくて使いやすく、安全性が向上した刈込み装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、モータを内蔵した本体と、この本体下部に前方へ突設してモータにより往復駆動する切刃と、この本体上部に突設してモータ位置よりも前方に配置したグリップとを備えてなることを特徴として構成している。
【0007】このような刈込み装置では、グリップが本体のモータ位置よりも前方に配置されているので、グリップが重量の重いモータや切刃の間にある重心位置に近い側に配置されることになり、グリップを手で支えたときのバランスが良く、使いやすいとともに刈込み作業を長時間行っても疲れにくいものとなっている。
【0008】また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、本体のグリップと切刃との間に保護カバーを設けてなることを特徴として構成している。
【0009】このような刈込み装置では、本体のグリップと切刃との間に保護カバーを設けているので、切刃により切断されて飛散する枝葉を保護カバーで遮蔽し、作業者の手元に届かないようにしており、安全性が向上している。
【0010】また、請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、グリップと保護カバーとを先端部で一体に形成してなることを特徴として構成している。
【0011】このような刈込み装置では、グリップと保護カバーとが先端部で一体に形成されているので、グリップと保護カバーの取り付け強度が向上している。
【0012】また、請求項4記載の発明は、請求項1乃至3記載の発明において、本体の左右から補助グリップをそれぞれグリップ先端部に向けて突設するとともに、両補助グリップの先端部とグリップ先端部とを一体に形成してなることを特徴として構成している。
【0013】このような刈込み装置では、補助グリップを設けているので、グリップを一方の手で支え、補助グリップのどちらかを他方の手で支えて刈込み作業を行えるため、手にかかる負担を両手に分散させることになり、より疲れにくいものとなっている。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1乃至5に基づいて説明する。
【0015】図1は、本発明の実施の形態の刈込み装置を示す一部破断視した側面図である。
【0016】図1に示すように、この刈込み装置は、モータ1を内蔵した本体2と、この本体2下部に前方へ突設してモータ1により往復駆動する切刃4と、この本体2上部に突設してモータ1位置よりも前方に配置したグリップ3とを備えているものである。
【0017】また、基部を本体2に固定して対向配置した上下一対の保持板5a,5bと、櫛状の刃部を有し、両保持板5a,5b間に保持されて差動状に往復運動して刃部を擦り合わせて切断作用をなす少なくとも一方を可動とした上下一対の切刃4a,4bと、両切刃4a,4b間に介装されて上下の切刃4a,4bの基部が接触しないよう遮蔽する中間材9とを備えている。このような刈込み装置として例えば庭木バリカンが挙げられ、以下庭木バリカンに関して説明を行う。
【0018】庭木バリカンは、本体2の前部に長尺の上下の切刃4a,4bを突出させ、上部にスイッチ11を有するグリップ3を設けている。本体2の内部にはモータ1および減速ブロック6を設け、この減速ブロック6に回転出力軸7が取り付けられている。保持板5a,5bは、本体2下部に基部が固定され長手方向に間隔を隔ててリベットのような結合部(図示せず)にて遊嵌結合し、この両保持板5a,5b間に上下の切刃4a,4bを往復運動自在に保持している。
【0019】回転出力軸7には、切刃4a,4bと連結して往復運動させるための偏心カム8が取り付けられている。偏心カム8は、略円盤状に形成され、回転出力軸7下部の上下に離間してそれぞれ中心をずらして固定され、回転出力軸7の回転により楕円回転を行う。また偏心カム8は互いに回転の位相が180度反対になるよう配置され、上側の偏心カム8aが前側に突出したときには、下側の偏心カム8bは後側に突出し、上側の偏心カム8aが後側に突出したときには、下側の偏心カム8bは前側に突出するようにしている。また切刃4a,4bには、それぞれ偏心カム8a,8bと係合する連係孔が設けられ、連係孔に偏心カム8を係合して切刃4a,4bが差動状に往復運動するようにしている。
【0020】また、中間材9は、略平板状に形成され、後部が下側の保持板5bに固定され、切刃4a,4bが接触しないように仕切っている。
【0021】このような庭木バリカンでは、スイッチ11を投入してモータ1を回転させることにより、減速ブロック6を介して回転出力軸7が低速回転し、偏心カム8が互いに180度位相の異なる楕円回転を行い、切刃4a,4bが差動状に往復運動して刃部を擦り合わせることによって、庭木の枝などを切断する。また、グリップ3が本体2のモータ1位置よりも前方に配置されているので、グリップ3が重量の重いモータ1や切刃4の間にある重心位置に近い側に配置されることになり、グリップ3を手で支えたときのバランスが良く、使いやすいとともに刈込み作業を長時間行っても疲れにくいものとなっている。
【0022】図2は、本発明の実施の形態の同上と異なる刈込み装置を示す側面図である。
【0023】図2に示すように、この刈込み装置は、同上に示すものと同様に、モータ1を内蔵した本体2と、この本体2下部に前方へ突設してモータ1により往復駆動する切刃4と、この本体2上部に突設してモータ1位置よりも前方に配置したグリップ3とを備えているものである。異なる点は、本体2のグリップ3と切刃4との間に保護カバー12を設けていることである。保護カバー12は、板状に形成されて本体2における切刃4根元部分にグリップ3先端部に向けて斜め上方へ突設されている。
【0024】このような刈込み装置では、本体2のグリップ3と切刃4との間に保護カバー12を設けているので、切刃4により切断されて飛散する枝葉を保護カバー12で遮蔽し、作業者の手元に届かないようにしており、安全性が向上している。
【0025】図3は、本発明の実施の形態の同上と異なる刈込み装置を示す側面図である。
【0026】図3に示すように、この刈込み装置は、同上に示すものと同様に、モータ1を内蔵した本体2と、この本体2下部に前方へ突設してモータ1により往復駆動する切刃4と、この本体2上部に突設してモータ1位置よりも前方に配置したグリップ3とを備え、本体2のグリップ3と切刃4との間に保護カバー12を設けている。異なる点は、グリップ3と保護カバー12とを先端部で一体に形成していることである。
【0027】このような刈込み装置では、グリップ3と保護カバー12とが先端部で一体に形成されているので、グリップ3と保護カバー12の取り付け強度が向上している。
【0028】図4は、本発明の実施の形態の同上と異なる刈込み装置を示す側面図である。
【0029】図4に示すように、この刈込み装置は、同上に示すものと同様に、モータ1を内蔵した本体2と、この本体2下部に前方へ突設してモータ1により往復駆動する切刃4と、この本体2上部に突設してモータ1位置よりも前方に配置したグリップ3とを備え、本体2のグリップ3と切刃4との間に保護カバー12を設け、グリップ3と保護カバー12とを先端部で一体に形成している。異なる点は、本体2の左右から補助グリップ13をそれぞれ前方へ突設するとともに、両補助グリップ13の先端部とグリップ3先端部とを一体に形成していることである。左右の補助グリップ13は、ほぼ対称位置に設けられており、略矩体状の本体2側面に側方へ突設された直線部と、この直線部先端をグリップ3先端部に向けて曲折して延設し、先端をグリップ3先端部に一体とした曲折部とから形成されている。
【0030】このような刈込み装置では、補助グリップ13を設けているので、グリップ3を一方の手で支え、補助グリップ13のどちらかを他方の手で支えて刈込み作業を行えるため、手にかかる負担を両手に分散させることになり、より疲れにくいものとなっている。
【0031】図5は、本発明の実施の形態の同上と異なる刈込み装置を示す側面図である。
【0032】図5に示すように、この刈込み装置は、同上に示すものと同様に、モータ1を内蔵した本体2と、この本体2下部に前方へ突設してモータ1により往復駆動する切刃4と、この本体2上部に突設してモータ1位置よりも前方に配置したグリップ3とを備えている。異なる点は、モータ1長手方向を水平にすなわちモータ1を横置きにし、本体2後端部に配置していることである(図示せず)。この場合、モータ1の回転軸方向と回転出力軸とが直角方向になるが、減速ブロックとしてウォームギアを用いることにより、回転方向を直角方向に変換している。また、グリップ3の前端部および後端部がそれぞれ本体2の前端部および後端部と一体に形成され、上方に配置されたグリップ3とその下方に配置された本体2との間にグリップ3を握る手を収納する空間が形成され、スイッチ11がグリップ3前部の下方に突設されている。
【0033】このような刈込み装置では、モータ1を横置きにしているので、全体のバランスが良くなり、疲れにくいものとなっている。
【0034】
【発明の効果】請求項1の発明は、グリップが本体のモータ位置よりも前方に配置されているので、グリップが重量の重いモータや切刃の間にある重心位置に近い側に配置されることになり、グリップを手で支えたときのバランスが良く、使いやすいとともに刈込み作業を長時間行っても疲れにくいものとなっている。
【0035】請求項2の発明は、本体のグリップと切刃との間に保護カバーを設けているので、切刃により切断されて飛散する枝葉を保護カバーで遮蔽し、作業者の手元に届かないようにしており、安全性が向上している。
【0036】請求項3の発明は、グリップと保護カバーとが先端部で一体に形成されているので、グリップと保護カバーの取り付け強度が向上している。
【0037】請求項4の発明は、補助グリップを設けているので、グリップを一方の手で支え、補助グリップのどちらかを他方の手で支えて刈込み作業を行えるため、手にかかる負担を両手に分散させることになり、より疲れにくいものとなっている。
【出願人】 【識別番号】000005832
【氏名又は名称】松下電工株式会社
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1048番地
【出願日】 平成14年2月25日(2002.2.25)
【代理人】 【識別番号】100111556
【弁理士】
【氏名又は名称】安藤 淳二
【公開番号】 特開2003−250340(P2003−250340A)
【公開日】 平成15年9月9日(2003.9.9)
【出願番号】 特願2002−48859(P2002−48859)