| 【発明の名称】 |
キノコ栽培用培地 |
| 【発明者】 |
【氏名】白 承▲学▼
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| 【要約】 |
【課題】培地調製時における熱処理工程を省略若しくは簡略化することができる結果、エネルギーの浪費を防止し得、特に栄養分の破壊といった問題も生じず、良質なキノコを効率よく栽培することが可能な、新規なキノコ栽培用培地の提供を目的とする。
【解決手段】培地原料成分として、トウモロコシの実を除去した茎部、おが屑、及び米糠を合計で96〜98重量%;並びに添加剤として、タバコの粉、卵の殻、及び炭を合計で2〜4重量%含有するキノコ栽培用培地である。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 培地原料成分として、トウモロコシの実を除去した茎部、おが屑、及び米糠を合計で96〜98重量%;並びに添加剤として、タバコの粉、卵の殻、及び炭を合計で2〜4重量%混合した後、殺菌処理することを特徴とするキノコ栽培用培地。 【請求項2】 前記添加剤として、タバコの粉を1.2〜1.6重量%、卵の殻を0.6〜1重量%、炭を0.6〜1重量%混合するものである請求項1に記載のキノコ栽培用培地。 【請求項3】 前記殺菌処理は、100℃の蒸気で1時間殺菌するものである請求項1または2に記載のキノコ栽培用培地。 【請求項4】 培地原料成分として、トウモロコシの実を除去した茎部、おが屑、砂糖黍、及び綿の種を合計で96〜98重量%;並びに添加剤として、タバコの粉、卵の殻、及び炭を合計で2〜4重量%含有することを特徴とするキノコ栽培用培地。 【請求項5】 前記添加剤として、タバコの粉を1.2〜1.6重量%、卵の殻を0.6〜1重量%、炭を0.6〜1重量%含有するものである請求項4に記載のキノコ栽培用培地。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はキノコ栽培用培地に関し、詳細には、通常のキノコ栽培用培地中に、殺菌成分を有するタバコの粉、カルシウムを高度に含有する卵の殻、及び中和作用を有する炭からなる添加剤が少量添加されたキノコ栽培用培地に関するものである。本発明のキノコ栽培用培地を使用すれば、タバコの粉による培地及び種菌の殺菌作用、卵の殻によるカルシウムの補給、炭による培地の中和作用により、良質なキノコを生産性良く栽培できるという利点がある。特に米糠を含有しないキノコ栽培用培地の場合、原料の熱処理工程を省略することができるので培地の調製工程を簡略化でき、エネルギーの浪費を防止し得ると共に、殺菌処理をしない為に栄養分の破壊も起こらない等、キノコ栽培用培地として非常に有用である。 【0002】 【従来の技術】一般にキノコ栽培に当たっては、種子として用いられる菌体(種菌)を培地で一定期間培養して増殖させた後、この増殖した種菌を培養室に移し、大量の子実体、即ち、キノコを生産するという方法がとられている。 【0003】ここで、キノコの種子として用いられる種菌には、培養初期の増殖過程では、有害な菌が種菌に侵入するのを阻止しながら必要な栄養源を充分供給する作用の他、キノコ栽培土壌となる培地を中和(酸性化若しくはアルカリ性化としないこと)させて培養条件を最適化するという作用も要求されており、これにより、キノコの発芽率が高められ、良質なキノコの大量生産が可能となる。 【0004】従って、種菌を培養する培地は、最適の培養条件を備えていることが好ましく、かかる観点から、キノコ栽培を行なう農家や研究所の間では、キノコ栽培用培地に関する多くの研究や実験がなされている。 【0005】従来のキノコ種菌栽培用培地は、キノコの種類に応じて様々な培地が提案されており、例えば稲藁を主成分とするもの、稲藁及び米糠を主成分とするもの、稲藁及びおが屑を主成分とするもの等がある。最近になって、トウモロコシの実を除去したトウモロコシの茎部(コーンコ部と呼ばれる)、おが屑、米糠を主成分として含有する培地中に、綿、砂糖黍、炭酸カルシウム、貝の殻及び豆等の添加剤を添加したキノコ栽培用培地が量産されている。 【0006】しかしながら、上述したキノコ栽培用培地を調製するに当たっては、キノコの種菌を接種する前に予め、その内部に存在する有害な菌を殺菌すると共に、米糠中に含まれるカタラーゼ酵素を活性化させる目的で所定の熱処理工程が施されている。 【0007】例えばエノキ茸の種菌栽培用培地では、100℃の蒸気状態で2時間程度殺菌した後、40〜50分かけて温度を更に124℃まで上昇させ、当該温度にて約1時間30分殺菌するという熱処理工程が施されている。また、平茸用種菌栽培用培地では、70〜80℃で10〜12時間殺菌した後、更に50℃で3日間殺菌する熱処理工程が施されている。 【0008】ところが上述した熱処理工程はいずれも、長時間にわたる熱処理を余儀なくされる為、種菌の培養工程が長くなって生産性が低下したり、燃料の消耗が多くなってキノコの生産コストが上昇する等の弊害がある他、当該熱処理は高温で行われる為、種菌に必要な栄養分が破壊されて良質の種菌を培養することができないといった問題も抱えている。 【0009】その他の問題点として、上述した熱処理工程を施したとしても培地を充分殺菌することができず、仮に殺菌できたとしても、培養中に外部から様々な有害菌が種菌に浸透する等し、これら様々な原因によって種菌培養の発芽率はせいぜい約80〜90重量%程度にとどまっていることが挙げられる。即ち、残りの約10〜20重量%の種菌は有害菌に感染する等し、キノコ栽培の成功を妨げている。 【0010】その為、最近では、キノコ栽培用培地を殺菌するに当たり、上述した熱処理方式の代わりに、培地中に抗菌剤を添加してキノコを栽培する方法が提案されている。しかしながら、この方法では、使用する抗菌剤が、キノコの種菌には無害であるが、キノコ栽培に有害な菌には殺菌作用を有しているという前提条件を満足することが必要である。 【0011】この様な方法として、例えば特許文献1には、米糠を燃焼した灰中に、脈斑岩(elvan)及び炭酸カルシウムを添加した抗菌剤組成物が開示されている。しかしながら、この方法では、米糠を燃やして灰を得る為の設備が別途必要となること;また、原料として、高価な脈斑岩及び炭酸カルシウムを使用する為、コストが高くなるという不具合がある。 【0012】そこで、キノコ栽培に有害な菌には優れた抗菌作用を有するが、キノコの種菌には無害である、新規な抗菌剤を配合したキノコ栽培用培地の提供が切望されている。 【0013】 【特許文献1】大韓民国特公第95−45145号 【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した従来技術の問題点を解決する為になされたものであり、その目的は、キノコ栽培に有害な菌に対しては優れた抗菌作用を発揮するが、キノコの種菌には抗菌作用を発揮せず無害である、新規な抗菌剤を配合したキノコ栽培用培地を提供することにある。 【0014】 【課題を解決する為の手段】上記課題を解決し得た本発明のキノコ栽培用培地は、(1)培地原料成分として、トウモロコシの実を除去した茎部(コーンコ部)、おが屑、及び米糠を合計で96〜98重量%;並びに添加剤として、タバコの粉、卵の殻、及び炭を合計で2〜4重量%混合(好ましくは上記添加剤として、タバコの粉を1.2〜1.6重量%、卵の殻を0.6〜1重量%、炭を0.6〜1重量%混合する)した後、殺菌処理する(好ましくは、100℃の蒸気で1時間殺菌する)ところに要旨を有するものであるか、(2)培地原料成分として、トウモロコシの実を除去した茎部(コーンコ部)、おが屑、砂糖黍、及び綿の種を合計で96〜98重量%;並びに添加剤として、タバコの粉、卵の殻、及び炭を合計で2〜4重量%含有する(好ましくは上記添加剤として、タバコの粉を1.2〜1.6重量%、卵の殻を0.6〜1重量%、炭を0.6〜1重量%含有する)ところに要旨を有するものである。上記(2)のキノコ栽培用培地を調製するに当たっては、前述した培地原料成分及び添加剤を混合するだけでよく、上記(1)のキノコ栽培用培地の様に殺菌処理を施さなくともよいというメリットがある。 【0015】 【発明の実施の形態】まず、上記(1)のキノコ栽培用培地を構成する成分について説明する。上記のキノコ栽培用培地は、培地原料成分として、トウモロコシの実を除去した茎部(コーンコ部)、おが屑、及び米糠を合計で96〜98重量%;並びに添加剤として、タバコの粉、卵の殻、及び炭を合計で添加剤2〜4重量%含有するところに特徴がある。 【0016】このうち培地原料成分は、トウモロコシの実を除去した茎部(コーンコ部)、おが屑、及び米糠から構成されており、これは、キノコ栽培用培地として通常用いられているものである。まず、上記「コーンコ部」は上述した通り、トウモロコシの実を除去した茎部を意味する。このコーンコ部には、キノコの発育に必要な栄養分が含まれており、キノコ栽培に使用する際には、培地中に酸素供給用の空間を確保する目的で、当該茎部を約0.5cm以下の大きさに細かく裁断する。 【0017】また、上記「おが屑」には、フェノールや樹脂成分等の有害物質が含まれていない為、培地成分として有用である。尚、使用に当たっては、前述したコーンコ部の場合と同様、培地内部に酸素供給用の空間を提供する目的で、1〜3mmのサイズに細断する。 【0018】更に本発明発明に用いられる「米糠」には、多種多様で豊富な栄養分が非常に多く含まれている為、主な栄養供給源として用いられる。尚、培地全体に占める上記培地原料成分(コーンコ部、おが屑、及び米糠)の合計含有比率は、96〜98重量%である。次に本発明の培地を特徴付ける添加剤について説明する。本発明の培地に用いられる添加剤は、タバコの粉、卵の殻及び炭を合計で2〜4重量%含有するものである。 【0019】このうち「タバコの粉」には周知の通り、タール、ニコチンを始めとして殺虫剤の原料に用いられるDDT等、優れた殺菌作用を有する成分が種々含まれている。これらの成分は、喫煙時の煙の中に多く存在している為、特に喫煙者に対して有害であると言われており、タバコを吸うと身体の内部に直ちに取り込まれることから、その有害性は極めて深刻なものである。 【0020】しかしながら、タバコの粉は燃焼しなければタバコの葉の様な状態であり、毒性はあるが、その有害性の程度が燃焼するときに比べて、さほど大きくはない。殺虫剤、殺菌剤、抗菌剤等はどの様なタイプのものであれ、毒性を有しており、タバコの粉もそのうちの一つであるが、本発明では、人体に無害な量をキノコ栽培用培地に配合するというものである。本発明では、上記タバコの粉を、培地全体に対して1.2〜1.6重量%(最も好ましくは1.4重量%)含有することが推奨される。 【0021】上記タバコの粉には、他の殺菌剤と同様に殺菌成分が含まれている為、1.6重量%を超えて添加すると、種菌の培養が抑制されてしまう恐れがあり、一方、1.2重量%未満では、所望の殺菌作用が得られないからである。 【0022】また、上記「卵の殻」には、カルシウムを多量に含有するカルシウムカーボネート、及び細胞を培養するときに用いられるコラーゲン等が含まれており、キノコの種菌に対してカルシウム供給源として作用し、キノコの培養促進に寄与する成分である。上記卵の殻は、培地全体に対して0.6〜1重量%(最も好ましくは0.8重量%)含有することが推奨される。 【0023】また、上記「炭」は概ね、炭素85重量%、水分10重量%、ミネラル4重量%、揮発粉2重量%から構成されている。炭の内部には複数の穴が多数形成されており、この穴が微生物等をトラップする空間として作用し、有害菌や臭いを吸着・除去する作用を果たしていると言われている。更に炭は、マイナスイオンを発生して酸素濃度を高める為、キノコの増殖が促進される他、このマイナスイオンが、培地中の水を酸性化若しくはアルカリ性化させずに中和させる(中和作用)ことで水を活性化していることも知られている。この様な効能を有する炭は、従来のキノコ栽培用培地にも少量ではあるが添加されていたが、本発明では培地中に、好ましくは0.6〜1重量%(最も好ましくは0.8重量%)と、非常に多く配合している。 【0024】尚、上述したタバコの粉、卵の殻、及び炭といった添加剤の含有比率は、栽培対象となるキノコの種類や栽培条件等に応じ、最大の効果が得られる様に適宜調節することが好ましい。 【0025】本発明のキノコ栽培用培地は、上述した培地原料に前記の添加剤を添加して混合した後、キノコの種菌に水分を提供する目的で水を加える。次いで、これらの混合原料を約100℃の蒸気で1時間加熱処理し、キノコの生育に有害な菌を死滅させると共に、おが屑、及び米糠中に含まれるカタラーゼ酵素を変性させて当該酵素の活性を失活させることにより、米糠とおが屑から高熱が発生することを防止する。 【0026】上記熱処理法は、従来法に比べて熱処理温度が約100℃と低く、且つ、熱処理時間も1時間と短い為、エネルギーの浪費を大幅に低減することができる。更に熱処理温度が従来法よりも低い為、米糠に含まれる栄養分等が熱等によって殆ど破壊されず、キノコの種菌に必要な栄養分を充分供給することができる為、キノコの収穫期間を従来法に比べて約10〜12日程度短縮できるというメリットもある。最後に、上述した熱処理を施した後の混合原料を約12〜24時間かけて冷却すれば本発明のキノコ栽培用培地が得られる。この培地を用いてキノコを栽培する際には、当該培地にキノコの種菌を接種し、約14〜18℃の温度に維持された培養室で約22〜24日間培養した後、培養したキノコの種菌を分離し、生育室で生育させれば所望のキノコを収穫することができる。 【0027】次に、前述した(2)のキノコ栽培用培地を構成する成分について説明する。前述した通り、上記(2)のキノコ栽培用培地は、培地原料成分として、トウモロコシの実を除去した茎部、おが屑、砂糖黍、及び綿の種を合計で96〜98重量%;並びに添加剤として、タバコの粉、卵の殻、及び炭を合計で2〜4重量%含有するところに特徴がある。ここで、前述した(1)のキノコ栽培用培地と相違するのは、培地原料成分として、「米糠」の代わりに「砂糖黍、及び綿の種」を使用した点のみであり、それ以外の培地原料成分及び添加剤については、前記(1)の培地と同じであるので、説明を省略する。尚、上記培地原料成分(コーンコ部、おが屑、砂糖黍及び綿の種)の合計含有比率は、96〜98重量%である。この様に本発明のキノコ栽培用培地には、米糠を含まない培地も包含される。米糠を含有しない培地の場合、米糠中に含まれるカタラーゼ酵素を失活させる為の熱処理が不要になる為、前述した熱処理を省略できるというメリットがある。その結果、熱処理に伴う設備(熱処理装置及び冷却装置)を別途備えなくても良い為、費用が低減される他、キノコの発育を従来法に比べて約10日余り短縮することができ、歩留まりの向上、消費エネルギーの節約等の点で極めて有用である。 【0028】以下実施例に基づいて本発明を詳述する。ただし、下記実施例は本発明を制限するものではなく、前・後記の趣旨を逸脱しない範囲で変更実施することは全て本発明の技術範囲に包含される。 【実施例】実施例1(上記(1)のキノコ栽培用培地を用いた実験)本実施例で使用した培地の組成は以下の通りである。まず、培地原料として、コーンコ部380kg、おが屑480kg、及び米糠500kg(重量比率に換算すると、コーンコ部28重量%、おが屑35重量%、及び米糠37重量%となる)を使用し、これに添加剤として、タバコの粉、卵の殻、炭を2〜4重量%添加(各添加剤の比率は、タバコの粉1.2〜1.6重量%、卵の殻0.6〜1重量%、炭0.6〜1重量%である)し、混合機で混合した。この様にして得られる培地原料及び添加剤を含有する混合原料を、スチーム装置を用いて約100℃蒸気下で約1時間殺菌し、おが屑及び米糠中に含まれるカタラーゼ酵素を変性させ、米糠及びおが屑から高熱が発生しない様にする。 【0029】次に、この様にして調製した培地を850CC容量の瓶に入れ、キノコの種菌を接種した後、空気通用口の付いた栓で瓶の入口を塞ぐ。この瓶を約14〜18℃の培養室で約22〜24日間培養すると、培地の色は茶色からクリーム色に変わり、培養が完了したことを示した。尚、この様にして培養したキノコの種菌及び培地中には、菌の生育は認められなかった。次に、この培地で培養した元菌を分離し、生育室で生育させたところ、そのうちの約98重量%をキノコ子実体として収穫することができた。 【0030】従来の培地を用いたときには培養期間が約32〜35日と長期間要していたことを考慮すると、本実施例では、培養期間を約10〜12日程度短縮できることが分かった。この様に培養期間を短縮できた理由は、本発明法では、培地の熱処理温度が従来法に比べて低く、且つ、熱処理時間も短い為、培地原料中に含まれている栄養分が熱処理によって破壊されず、この栄養分と、添加剤中に含まれる栄養分が、キノコの元菌(種菌)に充分に供給される結果、キノコの培養が促進されること;及び、添加剤として添加されるタバコの粉が優れた抗菌作用を発揮することに起因するものと考えられる。 【0031】実施例2(上記(2)のキノコ栽培用培地を用いた実験)本実施例では、キノコ栽培用培地中に米糠を含有しない培地を用いて実験を行なった。 【0032】本実施例で使用した培地の組成は以下の通りである。まず、培地原料として、コーンコ部380kg、おが屑480kg、砂糖黍250kg、及び綿の種250kg(重量比率に換算すると、は夫々、コーンコ部28重量%、おが屑35重量%、砂糖黍18.5重量%、及び綿の種18.5重量%となる)を使用し、これに添加剤として、タバコの粉、卵の殻、炭を2〜4重量%添加(各添加剤の比率は、タバコの粉1.2〜1.6重量%、卵の殻0.6〜1重量%、炭0.6〜1重量%である)し、混合機で混合した。 【0033】この様な組成からなる培地中には米糠が含まれていない為、タバコの粉による抗菌作用(キノコの種菌成長を阻害する有害菌を殺菌する作用)が充分に発揮されるものと予想される為、混合後に熱処理は施さなかった。 【0034】次に、以下に示す■〜■の培養条件下にて、キノコの種菌を培養した。 ■上記の様にして調製した混合培地を850cc容量の瓶に入れ、キノコの種菌を接種した後、約22〜25℃の培養室で約20〜22日間培養した(瓶培養)。 【0035】■上記の様にして調製した混合培地を50cm×50cmの大きさのポートに入れ、キノコの種菌を接種した後、蓋で覆い、同温度にて培養した(ポート培養)。 【0036】■上記の様にして調製した混合培地を、板上に取り付けられたビニールに蒔いた後、キノコの種菌を接種し、同温度にて培養した。その結果、これら■〜■のいずれの培養条件下においても、キノコの種菌及びキノコ栽培用培地には菌の生育は認められず、タバコの粉を添加するだけで優れた抗菌作用が発揮されることが分かった。更に上記培地で培養したキノコの種菌を分離し、生育室で生育させると、実施例1と同様、その約98重量%がキノコの子実体として収穫できた。 【0037】 【発明の効果】本発明のキノコ栽培用培地は上記の様に構成されているので、以下の利点がある。 【0038】まず、本発明のキノコ栽培用培地には、添加剤としてタバコの粉を使用している為、キノコ培養の際、外部から混入する菌等を効果的に殺菌することが可能であり、キノコ栽培の歩留まりを向上させることができる。また、米糠を含有するキノコ栽培用培地の場合、従来法に比べて熱処理工程を低温且つ短時間とすることができる為、当該熱処理工程に伴う時間及び費用を削減でき、培地の調製時間を短縮すること可能となる。 【0039】一方、米糠を含有しないキノコ栽培用培地では、米糠を使用しない為、熱処理工程が不要となって培地の調製工程を簡略化することができ、熱処理に伴う栄養分の破壊といった問題も発生しない。従って、前述したタバコの粉による抗菌作用、卵の殻によるカルシウム供給作用、炭の添加による培地の中和作用が効果的に発揮される結果、良質なキノコの種菌を効率よく栽培することが可能である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】503050412 【氏名又は名称】白 承▲学▼
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| 【出願日】 |
平成15年2月5日(2003.2.5) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100067828 【弁理士】 【氏名又は名称】小谷 悦司 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−235348(P2003−235348A) |
| 【公開日】 |
平成15年8月26日(2003.8.26) |
| 【出願番号】 |
特願2003−28636(P2003−28636) |
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