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【発明の名称】 育苗ポットの押さえ部材
【発明者】 【氏名】秋本 順次
【住所又は居所】三重県阿山郡阿山町槙山3567−1 株式会社秋本天産物内

【氏名】茂田 勝美
【住所又は居所】京都府京都市下京区梅小路通猪熊東入南夷町180 タキイ種苗株式会社内

【氏名】土肥 孝喜
【住所又は居所】京都府京都市下京区梅小路通猪熊東入南夷町180 タキイ種苗株式会社内

【氏名】増田 晃士
【住所又は居所】滋賀県甲賀郡甲西町夏見八田ケ谷1966 株式会社テイエス植物研究所内

【要約】 【課題】育苗ポットの移動トレーの種類に拘わりなく、特に、比較的安価に大量に流通している仕切りのない箱型の、育苗ポットを横並びに前後左右に詰めて納めるトレーであっても、移送中の振動により、育苗培土の崩れや育苗ポットの飛び出しをより確実に防止する育苗ポットの押さえ部材を提供しようとする。

【解決手段】トレー内に収納した育苗ポットの一部分を覆う覆い部と、該トレーの開口縁部などに着脱自在に係合する係合部とを備え、前記覆い部に育苗ポット中の育苗培土と接触したり突き刺さる接触部が設けられた育苗ポットの押さえ部材である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 トレー内に収納した育苗ポットの一部分を覆う覆い部と、該トレーに着脱自在に係合する係合部とを備え、前記覆い部に該育苗ポット中の育苗培土との接触部が設けられた育苗ポットの押さえ部材。
【請求項2】 前記係合部が前記トレーの開口縁部に係合する請求項1に記載の育苗ポットの押さえ部材。
【請求項3】 前記接触部が前記培土に突き刺さる突き刺し部を有する請求項1又は2に記載の育苗ポットの押さえ部材。
【請求項4】 前記接触部が付勢手段を備える請求項1乃至3のいずれかに記載の育苗ポットの押さえ部材。
【請求項5】 前記覆い部が細長に形成された長尺部を含み、該長尺部が、一の列を構成する複数の前記育苗ポットの列方向に配され、該一の列を構成する複数の前記育苗ポットの一部分と、該一の列と隣接の他の列を構成する複数の前記育苗ポットの一部分とが1の前記長尺部で覆われる請求項1乃至4のいずれかに記載の育苗ポットの押さえ部材。
【請求項6】 前記覆い部が格子状又は櫛状に形成された請求項1乃至5のいずれかに記載の育苗ポットの押さえ部材。
【請求項7】 前記覆い部が伸縮自在である請求項1乃至6のいずれかに記載の育苗ポットの押さえ部材。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はトレーに収納して運搬される育苗ポットが、運搬中に飛び出すのを防止するためにトレーに取り付ける、育苗ポットの押さえ部材に関する。
【0002】
【従来の技術】薄くて鉢状に形成された育苗ポットは、育苗の作業性を高めると同時に、そのままで出荷出来る利点があり、従来より、種々の苗栽培に広く用いられてきた。通常、育苗ポットは、個々の育苗ポットが1個ずつ収容される収納部が連続して設けられたトレーか、あるいは、仕切りのない箱状であって、育苗ポットを纏めて納めるトレーに収納されて取り扱われる。
【0003】しかし、トレーの移動時、特に、出荷に伴う運搬中には、トラックの振動や、積み降ろし時の強い衝撃などを受けて育苗ポット苗が飛び出してしまい、苗を傷つけるトラブルが発生しやすい。そして、このようなトラブルが生ずると、出荷先は、傷ついた苗だけでなくトレー全体の苗を引き取らない場合が多く、出荷元にとっては大きな損失になる。
【0004】これに対して、育苗ポットの飛び出しを防止できる移動用トレーとして、育苗ポット載置部に、爪状の抜け止め突起を設け、この突起を育苗ポットの排水孔に挿入して引っ掛ける構造のもの(実開平5−76249号公報)や、本願発明者のうちの一人が発明者である特開2001−136835号公報で開示されているように、育苗ポットの上縁の一部を覆うように、突起が張り出したり、育苗ポットの上縁の一部を覆う押さえ部材が着脱自在に設けられた移動用トレーの考案などがなされている。
【0005】上記のような態様は、移動用トレー自体に育苗ポットの飛び出しを防止する構造をもたせることで、運搬時などでの育苗ポットの飛び出しを防止出来るのであるが、以下のような問題を有する。即ち、これらの態様は、使用する移動用トレーが予め所望の構造を持ちかつ個々の育苗ポットが1個ずつ収容される収納部が連続して設けられたものに適用が限定され、仕切りのない箱状であって育苗ポットをつめて納める移動用のトレーには対応出来ない。又、上記特開2001−136835号公報には、育苗ポットの収納部が連接されている移動用トレーにおいて、収納部の開口部の一部を覆う押さえ部材を着脱自在に設けることが提案されているが、育苗ポット開口部の上縁一杯まで育苗培土を充填することはないため、育苗培土表面と押さえ部材との間に隙間ができ、育苗ポット開口部の上縁部を押さえ部材で覆っても、運搬時の振動によりその隙間を育苗ポット中の育苗培土が移動して崩れやすく、苗を傷める懸念がある。
【0006】そこで本発明者らは上述のような従来技術の問題点に鑑み鋭意検討を重ねて、育苗ポットの移動トレーの種類に拘わりなく、特に、比較的安価に大量に流通している仕切りのない箱型の、育苗ポットを横並びに前後左右に詰めて納めるトレーであっても、移送中の振動により、育苗培土の崩れや育苗ポットの飛び出しをより確実に防止する育苗ポットの押さえ部材について検討を重ねて本発明に至った。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、育苗ポットの移動トレーの種類に拘わりなく、特に、比較的安価に大量に流通している仕切りのない箱型の、育苗ポットを横並びに前後左右に詰めて納めるトレーであっても、移送中の振動により、育苗培土の崩れや育苗ポットの飛び出しをより確実に防止する育苗ポットの押さえ部材を提供しようとする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨とするところは、トレー内に収納した育苗ポットの一部分を覆う覆い部と、該トレーに着脱自在に係合する係合部とを備え、前記覆い部に該育苗ポット中の育苗培土との接触部が設けられた育苗ポットの押さえ部材であることにある。
【0009】前記係合部は、前記トレーの開口縁部に係合し得る。
【0010】前記接触部は、前記培土に突き刺さる突き刺し部を有し得る。前記接触部は、付勢手段を備え得る。
【0011】前記覆い部は、細長に形成された長尺部を含み得、該長尺部が、一の列を構成する複数の前記育苗ポットの列方向に配され、該一の列を構成する複数の前記育苗ポットの一部分と、該一の列と隣接の他の列を構成する複数の前記育苗ポットの一部分とが1の前記長尺部で覆われ得る。
【0012】前記覆い部は、格子状又は櫛状に形成され得る。前記覆い部は、伸縮自在であり得る。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明に係る態様を図面に基づいて詳しく説明する。図1は本発明の押さえ部材2を用いて、移動用のトレー6に前後左右に詰めて多列に収納された育苗ポット4の一部分を押さえ部材2で覆って、育苗ポット4が振動等でトレー6の外に飛び出さないように押さえた態様を示す要部斜視説明図である。各育苗ポット4には育苗培土16が納められ、育苗培土16には苗5が植えられている。図1において、押さえ部材2は全体でみると棒状をなし、トレー6の1の開口縁部8から他の開口縁部10に架け渡されている。押さえ部材2の両端部はそれぞれフック状の係合部12を備え、係合部12がトレー6の1の開口縁部8と、他の開口縁部10とにそれぞれ係合することにより、押さえ部材2がトレー6に固定されている。押さえ部材2は、両端の係合部12の間を橋渡しする覆い部13に、下方に向けた複数の突起14を備えている。各突起14の下端17は、育苗ポット4に収納されている育苗培土16の上面に接触して、その上面を押さえている。即ち、各突起14の下端17が育苗ポット4に収納されている育苗培土16との接触部20である。
【0014】このような態様により、押さえ部材2が、育苗培土16との接触部20を介して、育苗培土16を押さえているため、輸送時等にトレー6が振動しても、育苗ポット4がトレー6の外に飛び出さすことが極めて少なくなる。
【0015】接触部20は、覆い部13で覆われた全ての育苗ポット4にそれぞれ対応して設けられることが好ましいが、一部の育苗ポットのみを押さえるように設けられていても有効である。特に覆い部13の長手方向に関して中央の位置の下方に置かれた育苗ポットを押さえるように設けられていることが全ての育苗ポットの飛び出しを防止することに大きく寄与する。
【0016】押さえ部材2は、中間の覆い部13が中実の丸棒から成り、両端に係合部12を設け、覆い部13に複数の突起14を備えているものであってもよいが、図2に示す押さえ部材2aのように、覆い部13aが断面コの字型のチャンネル部材から成るものであってもよい。チャンネル部材は、コの字型の断面の開口部を上方に向けて配置することにより、上方に弧状に撓むときの剛性を大きくすることができ、覆い部13aの撓みにより育苗ポット飛び出すことがおこりにくくなる。押さえ部材2aは、両端に係合部12aを備え、覆い部13aの長手方向に沿って、複数の下方に向けた突起14aを備えている。突起14aの下端が育苗培土との接触部20aである。
【0017】図3の断面模式図に、押さえ部材2aがトレー6に取り付けられた状態を示す。トレー6には、育苗ポット4が列状に納められ、各育苗ポット4には育苗培土16が入れられ、育苗培土16には苗5が植えられている。押さえ部材2aの端部はフック状の係合部12aを備え、係合部12aがトレー6の開口縁部8とに係合して押さえ部材2aがトレー6に固定されている。押さえ部材2aは、覆い部13aに、下方に向けた複数の突起14aを備えている。各突起14aの下端は、育苗ポット4に収納されている育苗培土16の上面に接触して、その上面を押さえている。即ち、各突起14aの下端が育苗ポット4に収納されている育苗培土16との接触部20aである。
【0018】本発明においては、図4に示すように、押さえ部材2bが,覆い部13bから下方に向いた複数の突起14bを備え、突起14bの下端に板状部材24が備えられていてもよい。板状部材24の下面26が育苗培土16との接触部20bであり、板状部材24の下面26で育苗培土16を押さえることにより、さらに確実に育苗ポット4の飛び出しが防止出来る。
【0019】更に、本発明の押さえ部材は、図5に示すように、押さえ部材2cの接触部20cの先端が尖って育苗培土16に突き刺されているものであってもよい。接触部20cの先端の突き刺し部19を育苗培土16に突き刺して育苗培土16を固定することにより、さらに確実に育苗ポット4の飛び出しが防止出来る。
【0020】更に、本発明においては、図6に示すように、押さえ部材2nの覆い部13nが付勢手段82である複数のバネ80を備え、バネ80の下端に板状部材24nが備えられていてもよい。板状部材24nの下面26nが育苗培土16との接触部20nであり、バネ80で付勢して板状部材24nの下面26nで育苗培土16を押さえることにより、極めて確実に育苗ポット4の飛び出しが防止出来る。バネは螺旋状であっても、板バネ状であってもよく、バネの材質は金属に限らず樹脂であってもよい。
【0021】なお、本発明の押さえ部材においては、係合部12の形状は、トレーの開口縁部の形状に応じて適宜設計することが出来る。又、係合の方式にクリップを用いる等の一般的な各種の係合方式が用いられてもよい。
【0022】本発明の押さえ部材においては、覆い部が曲げ剛性が高いことが好ましい。そのため、図7において、覆い部83の断面形状が、図7(a)に示すような開口を上にしたコの字型に限らず、四角中空型(図7(b))、逆Tの字型(図7(c))、L字型(図7(d))、中空丸型(図7(e))であってもよい。その他の断面2次モーメントの大きな形状であってもよい。図7において、符号14は覆い部の下面から下方に向けた突起であり、符号20は接触部である。
【0023】更に、本発明においては、図8に示すように、押さえ部材2dの覆い部13dが伸縮自在な棒状の部材37であってもよい。これにより、幅の異なるトレーに対応出来る。押さえ部材2dが中子部30とさや部32とから成り、中子部30がさや部32の中空芯部34に挿入されて押さえ部材2dが形成される。中子部30は断面が四角の内側棒状部材36を含んで成り、片端部にトレーとの係合部12dが設けられている。
【0024】内側棒状部材36の下側には、内側棒状部材36の長手方向に沿って、育苗培土16を押さえるための下方に向けた突起14dが複数個取り付けられている。突起14dはそれぞれに接触部20dを有する。さや部32は断面が四角中空の外側棒状部材38を含んで成り、外側棒状部材38の内壁の断面形状が、中子部30を構成する内側棒状部材36の外断面形状と略等しくやや小さめの相似形となっている。外側棒状部材38は下側に長手方向に沿ってスリット40を有する。スリット40により形成される隙間には、外側棒状部材38の中空芯部34に挿入された中子部30を構成する内側棒状部材36に備えられた突起14dが通過する。又、外側棒状部材38の下側には、外側棒状部材38の長手方向に沿って、育苗培土16を押さえるための下方に向けた突起14dが複数個取り付けられている。突起14dはそれぞれに接触部20dを有する。更に、外側棒状部材38の片端部にトレーとの係合部12dが設けられている。図8に示す態様により、押さえ部材2dの覆い部13dが伸縮自在となり、押さえ部材2dは幅の異なるトレーに対応出来る。
【0025】押さえ部材を伸縮自在にする他の態様を図9に示す。図9(a)の側面図において、押さえ部材2pは雄部材90と雌部材92から成り、雄部材90に設けられた嵌合用突起94が雌部材92に設けられた複数の嵌合孔96のうちの一つに嵌合して、雄部材90と雌部材92が連結され一本の押さえ部材2pとなる。嵌合する嵌合孔96を選ぶことにより、押さえ部材2pの長さが調節される。
【0026】雄部材90は覆い部13pと、トレーとの係合部12pを備える。覆い部13pは、下方に向けた複数の突起14pを備えている。各突起14pの下端が育苗培土との接触部20pである。雌部材92は覆い部13qと、トレーとの係合部12qを備える。覆い部13qは、下方に向けた複数の突起14qを備えている。各突起14qの下端が育苗培土との接触部20qである。図9(b)は雄部材90の背面図であり、嵌合用突起94と突起14pの位置を示す。図9(c)は雌部材92の背面図であり、嵌合孔96と突起14qの位置を示す。
【0027】雄部材90の嵌合用突起94と嵌合する雌部材92の嵌合孔96の形状は、図10(a)に示す嵌合孔96aや図10(b)に示す嵌合孔96bのように、嵌合用突起94が嵌入する嵌入部98と嵌入した嵌合用突起94をスライドさせて抜けない位置に定置するスライド部99を有する形状であってもよい。
【0028】押さえ部材2dの覆い部13dを伸縮自在にする態様は、図8、図9、図10に示すものに限定されず、棒状の部材を伸縮自在にする公知の各種の構成を採用することが出来る。
【0029】又更に、本発明においては、押さえ部材が図11に示すような態様であってもよい。図11において、押さえ部材2iの覆い部13iが育苗ポット4の開口部の縁部60を上から押さえて押し倒して、覆い部13iの一部が接触部20iとなって直接育苗培土16に接触して、育苗培土16を押さえている。
【0030】又、本発明においては、押さえ部材が図12に示すような態様であってもよい。図12において、押さえ部材2jの覆い部13jが波型の棒状部材から成り、その波の頂点に相当する棒状部材の折れ曲がり部62が育苗培土16との接触部20jとなっている。折れ曲がり部62は育苗培土16に突き刺されていてもよい。
【0031】本発明においては、押さえ部材の覆い部(符号13、13a、13i、13j、13e、13f、13gなど)の形状が、下側(接触部側)を凸にして弧状に彎曲しているものであることが好ましい。これにより、トレーの両側の縁部に押さえ部材の各係合部が係合されたときに、覆い部の長手方向にみた中央部分が育苗ポットを上から押さえて撓み、接触部が育苗培土に向けて付勢される。この態様は、押さえ部材の覆い部の形状が真っ直ぐな場合に比べて、確実に育苗ポットを固定することが出来る。
【0032】更に、本発明においては、図13の平面模式図に示すように、押さえ部材2eの覆い部13eが、細長の長尺部33を含み、長尺部33がその長手方向に沿った2列の育苗ポット4にまたがって配されてもよい。覆い部13eの長尺部33には、長手方向に沿って2列に配された接触部20eが突起14eを介して設けられている。これにより、1個の押さえ部材に設けられた2列に配された接触部20eの、各列の接触部20eが各列の育苗ポットをそれぞれ押さえる。覆い部13eの端部には、トレー6との係合部12eが設けられている。このような態様により、1個の押さえ部材で2列の育苗ポットを押さえることができ、1つのトレーに必要な押さえ部材の数を半減させることが出来る。また、覆い部13eの幅が大きくなり外力に対する覆い部の撓みを小さくすることが出来る。又、押さえ部材をトレーに係合してセットする時間を節約出来る。
【0033】又、図14の平面模式図に示すように、押さえ部材2fの覆い部13fが、格子状に形成されていてもよい。格子状に形成された覆い部13fの端部41にトレー6との係合部12fが設けられている。覆い部13fには、接触部20fが突起14fを介して設けられており、各列の接触部20fが各列の育苗ポットをそれぞれ押さえる。このような態様により、1つのトレー6に必要な押さえ部材の数を極めて少なくすることができ、押さえ部材をトレー6に係合してセットする時間をさらに節約出来る。
【0034】図15の平面模式図に示すように、押さえ部材2gの覆い部13gが、櫛状に形成されていてもよい。覆い部13gの1の端部42は連結部材44により連なっており連結部材44にトレー6の1の開口縁部50との係合部12gが設けられている。連結部材44からは、櫛状に複数の棒状押さえ部材46が突出しており棒状押さえ部材46の先端部にはトレー6の他の開口縁部52との係合部22gが設けられている。棒状押さえ部材46には、接触部20gが突起14gを介して設けられており、それぞれの接触部20gが各列の育苗ポットをそれぞれ押さえる。このような態様により、1つのトレーに必要な押さえ部材の数を極めて少なくすることができ、押さえ部材をトレーに係合してセットする時間をさらに節約出来る。又、複数の棒状押さえ部材46を順次取り扱えるので、押さえ部材の着脱操作が容易となる。
【0035】更に、図16の断面模式図に示すように、押さえ部材2hの端部は、トレー6の底部54と係合する係合部56を備えるものであってもよい。係合部56は、覆い部13hの端部52から垂下した垂下部60と、垂下部60の先端に取り付けられた止め棒62から成る。止め棒62は、その長手方向中央部で垂下部60に回動自在に軸着している。トレー6の底部54と押さえ部材2hの係合部56との係合は、止め棒62及び垂下部60の先端を底部54の開口部に挿入後、止め棒62の向きをトレー6の底面に対して平行にすることにより行なわれる。なお、本発明の押さえ部材においては、垂下部60とトレー6の底部54とが係合する構成は、図16に示す態様に限らず、トレー6の底部54の形状に応じて公知の係合方式を用い適宜設計することが出来る。
【0036】又、本発明においては、押さえ部材とトレーとの係合が、図17に示すように、トレーの側面部70でなされてもよい。図17におけるトレーの側面部70と押さえ部材2kの端部52kとの係合の構成は、図16における垂下部60とトレーの底部54との係合の構成と同じである。
【0037】なお、本発明の押さえ部材においては、図16における垂下部60とトレー6の底部54とが係合する構成や、図17におけるトレーの側面部70と押さえ部材2kの端部52kとの係合の構成は、図16、図17に示す態様に限らず、トレー6の底部54やトレー6の側面部70の形状に応じて公知の係合方式を用い適宜設計することが出来る。
【0038】本発明の押さえ部材は、個々の育苗ポットが1個ずつ収容され収納部が連続して設けられたトレーにも適用することが出来る。
【0039】以上本発明の育苗ポットの押さえ部材の態様を説明したが、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲で、当業者の知識に基づき種々の改良、修正、変形を加えた態様で実施し得るものであり、これらの態様はいずれも本発明の範囲に属するものである。
【0040】
【発明の効果】本発明の育苗ポットの押さえ部材は、トレーに収納された育苗ポットを押さえて、トレーの運搬中に育苗ポットが飛び出すのを確実に防止出来る。
【0041】本発明の育苗ポットの押さえ部材は、サイズの異なるトレーにあわせて装着出来る。
【出願人】 【識別番号】599161889
【氏名又は名称】株式会社秋本天産物
【住所又は居所】三重県阿山郡阿山町槙山3567−1
【識別番号】390028130
【氏名又は名称】タキイ種苗株式会社
【住所又は居所】京都府京都市下京区梅小路通猪熊東入南夷町180
【識別番号】594003104
【氏名又は名称】株式会社テイエス植物研究所
【住所又は居所】滋賀県甲賀郡甲西町夏見八田ヶ谷1966
【出願日】 平成14年2月4日(2002.2.4)
【代理人】 【識別番号】100094248
【弁理士】
【氏名又は名称】楠本 高義
【公開番号】 特開2003−225019(P2003−225019A)
【公開日】 平成15年8月12日(2003.8.12)
【出願番号】 特願2002−26329(P2002−26329)