| 【発明の名称】 |
植木鉢用の受皿 |
| 【発明者】 |
【氏名】長谷川 幸治
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| 【要約】 |
【課題】植木鉢内の土に必要量の水分を継続的に供給可能として、根腐れを生じさせることなく良好な植物栽培を行なわせ得る植木鉢用の受皿を提供する。
【解決手段】上端開放の有底円形容器状をなし、底部2は、水平な上底面3とそれよりも低い下底面5とからなり、上底面3よりも下側の部分が貯水部6とされている。貯水部6の一部が外方に矩形状に拡大されて、上端開放の水差し凹部11が形成され、該水差し凹部11には、給水器12の有する筒状の給水部13を挿入可能となされている。貯水部6の内部の外周部分には、上端20が上底面3の高さに設定された板状を呈して植木鉢22を支持する脚部15が、周方向に間隔をおいて突設されている。支持部16となる脚部の一つは、水差し凹部11の連通部17の幅方向の略中央に配設されており、筒状の給水部13が外方に傾斜した状態で該給水部13の下端部分を支持する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 上端が開放した有底をなす植木鉢用の受皿であり、その底部には、植木鉢の下面部を上端で受ける脚部が突設され、該上端よりも下側の部分が貯水部とされると共に、該貯水部の一部は外方に拡大されて、上端開放の水差し凹部が形成され、該水差し凹部に、給水器の有する給水部を挿入可能となされると共に、挿入状態にある給水部をこれが転倒しないように支持する支持部が、前記水差し凹部と前記貯水部との連通部を塞がないように該連通部に設けられていることを特徴とする植木鉢用の受皿。 【請求項2】 上端が開放した有底をなす植木鉢用の受皿であり、その底部は、上底面とそれよりも低い下底面とからなり、該下底面には、上端が前記上底面の高さに設定された脚部が突設され、該上端よりも下側の部分が貯水部とされ、該脚部の上端及び前記上底面は、植木鉢の下面部を受ける如くなされると共に、該貯水部の一部は外方に拡大されて、上端開放の水差し凹部が形成され、該水差し凹部に、給水器の有する筒状の給水部を挿入可能となされると共に、挿入状態にある該筒状の給水部をこれが外方に傾斜した状態で支持する如くなされた支持部が、前記水差し凹部と前記貯水部との連通部を塞がないように該連通部に設けられていることを特徴とする植木鉢用の受皿。 【請求項3】 上端が開放した有底をなす植木鉢用の受皿であり、その底部は、上底面とそれよりも低い下底面とからなり、該上底面よりも下側の部分が貯水部とされ、上端が前記上底面の高さに設定された脚部が、前記貯水部の周方向に間隔を置いて突設されており、該脚部の上端及び前記上底面は、植木鉢の下面部を受ける如くなされると共に、前記貯水部の一部は外方に拡大されて、上端開放の水差し凹部が形成され、該水差し凹部に、給水器の有する筒状の給水部を挿入可能となされると共に、前記脚部の一つが、前記水差し凹部と前記貯水部との連通部を塞がないように該連通部に設けられており、該脚部は、挿入状態にある前記筒状の給水部をこれが外方に傾斜した状態で支持することを特徴とする植木鉢用の受皿。 【請求項4】 上端が開放した有底をなす植木鉢用の受皿であり、平面視で円形を呈するその底部は、上底面とそれよりも低い下底面とからなり、該上底面よりも下側の部分が貯水部とされ、上端が前記上底面の高さに設定された脚部が、前記貯水部の周方向に間隔を置いて突設されており、該脚部の上端及び前記上底面は、植木鉢の下面部を受ける如くなされると共に、前記上底面には、その周方向に、前記植木鉢の下面部の外周縁に突設された突条の内面と係合し得る横ずれ防止突部が突設されており、又、前記貯水部の一部は外方に拡大されて上端開放の水差し凹部が形成され、該水差し凹部に、給水器の有する筒状の給水部を挿入可能となされると共に、前記脚部の一つが、前記水差し凹部と前記貯水部との連通部を塞がないように該連通部に設けられており、該脚部は、挿入状態にある前記筒状の給水部をこれが外方に傾斜した状態で支持することを特徴とする植木鉢用の受皿。 【請求項5】 前記上底面の所要部位に水抜き孔が設けられていることを特徴とする請求項2、3又は4記載の植木鉢用の受皿。 【請求項6】 前記上底面の所要部位に、周方向の薄肉部が設けられ、該薄肉部で囲まれた部分に、下方向にピンが突設されていることを特徴とする請求項2、3又は4記載の植木鉢用の受皿。 【請求項7】 前記上底面の所要部位に薄肉部が設けられ、該薄肉部に下方向にピンが突設されていることを特徴とする請求項2、3又は4記載の植木鉢用の受皿。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、植木鉢を載せるための受皿に関するものであり、より詳しくは、植木鉢を下方から支持できながら、植木鉢に収容されている土に水分を順次供給可能とした植木鉢用の受皿に関するものである。 【0002】 【従来の技術】植木鉢を載せるための従来の受皿は、その底面がフラットに形成されており、該フラットな底面上に植木鉢の底部を載せることによって、植木鉢内の土に水遣りをしたときに、植木鉢の底部から排出される余分な水を該受皿で受けるように構成されていた。 【0003】そのため、水を遣り過ぎて受皿内の水位が上昇した場合は、鉢内の土が水に常時接触した状態となって根腐れを生じさせる問題があった。 【0004】水遣りをした後、暫く時間をおいて受皿内の水を捨てるように注意を払えば、このような問題は生じないが、植木鉢が屋外に設置されているときは、降雨によって受皿内の水位が上昇しやすく、気付かないうちに根腐れを生じさせてしまう問題があった。或いは、旅行で何日間か留守にする場合、その間の水遣りを行わんとして、給水器の給水筒の先端部分を鉢内の土に突き刺したときは、給水器内の水が毛細管現象によって土に順次供給されるため、比較的短時間のうちに給水器が空になって過剰水が受皿に溜まり、鉢内の土が水に常時接触した状態となる場合があり、これが原因して根腐れを生じさせてしまう問題もあった。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来の問題点に鑑みて開発されたものであり、植木鉢内の土に必要量の水分を継続的に供給可能として、根腐れを生じさせることなく良好な植物栽培を行わせ得る植木鉢用の受皿の提供を課題とするものである。又、必要量の水を受皿内に供給するための給水器を該受皿に安定的に支持可能とする植木鉢用の受皿の提供を課題とするものである。更に進んで、植木鉢が屋外に設置される場合も、受皿内に溜まる雨水の水位を一定に規制して、鉢内の土の水はけを良好ならしめる植木鉢用の受皿の提供を課題とするものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため、本発明は以下の手段を採用する。即ち本発明に係る植木鉢用の受皿は、上端が開放した有底をなす植木鉢用の受皿であり、その底部には、植木鉢の下面部を上端で受ける脚部が突設され、該上端よりも下側の部分が貯水部とされると共に、該貯水部の一部は外方に拡大されて、上端開放の水差し凹部が形成され、該水差し凹部に、給水器の有する給水部を挿入可能となされると共に、挿入状態にある給水部をこれが転倒しないように支持する支持部が、前記水差し凹部と前記貯水部との連通部を塞がないように該連通部に設けられていることを特徴とするものである。 【0007】本発明に係る植木鉢用の受皿の他の態様は、上端が開放した有底をなす植木鉢用の受皿であり、その底部は、上底面とそれよりも低い下底面とからなり、該下底面には、上端が前記上底面の高さに設定された脚部が突設され、該上端よりも下側の部分が貯水部とされ、該脚部の上端及び前記上底面は、植木鉢の下面部を受ける如くなされると共に、該貯水部の一部は外方に拡大されて、上端開放の水差し凹部が形成され、該水差し凹部に、給水器の有する筒状の給水部を挿入可能となされると共に、挿入状態にある該筒状の給水部をこれが外方に傾斜した状態で支持する如くなされた支持部が、前記水差し凹部と前記貯水部との連通部を塞がないように該連通部に設けられていることを特徴とするものである。 【0008】本発明に係る植木鉢用の受皿のその他の態様は、上端が開放した有底をなす植木鉢用の受皿であり、その底部は、上底面とそれよりも低い下底面とからなり、該上底面よりも下側の部分が貯水部とされ、上端が前記上底面の高さに設定された脚部が、前記貯水部の周方向に間隔を置いて突設されており、該脚部の上端及び前記上底面は、植木鉢の下面部を受ける如くなされると共に、前記貯水部の一部は外方に拡大されて、上端開放の水差し凹部が形成され、該水差し凹部に、給水器の有する筒状の給水部を挿入可能となされると共に、前記脚部の一つが、前記水差し凹部と前記貯水部との連通部を塞がないように該連通部に設けられており、該脚部は、挿入状態にある前記筒状の給水部をこれが外方に傾斜した状態で支持することを特徴とするものである。 【0009】本発明に係る植木鉢用の受皿の他の態様は、上端が開放した有底をなす植木鉢用の受皿であり、平面視で円形を呈するその底部は、上底面とそれよりも低い下底面とからなり、該上底面よりも下側の部分が貯水部とされ、上端が前記上底面の高さに設定された脚部が、前記貯水部の周方向に間隔を置いて突設されており、該脚部の上端及び前記上底面は、植木鉢の下面部を受ける如くなされると共に、前記上底面には、その周方向に、前記植木鉢の下面部の外周縁に突設された突条の内面と係合し得る横ずれ防止突部が突設されており、又、前記貯水部の一部は外方に拡大されて上端開放の水差し凹部が形成され、該水差し凹部に、給水器の有する筒状の給水部を挿入可能となされると共に、前記脚部の一つが、前記水差し凹部と前記貯水部との連通部を塞がないように該連通部に設けられており、該脚部は、挿入状態にある前記筒状の給水部をこれが外方に傾斜した状態で支持することを特徴とするものである。 【0010】本発明に係る受皿の底部が上底面と下底面とからなる場合、前記上底面の所要部位に水抜き孔を設けるのがよい。 【0011】本発明に係る受皿の底部が上底面と下底面とからなる場合、前記上底面の所要部位に周方向の薄肉部を設け、該薄肉部で囲まれた部分に、下方向にピンを突設するのがよい。或いは、前記上底面の所要部位に薄肉部を設け、該薄肉部に下方向にピンを突設するのがよい。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1〜4において本発明に係る植木鉢用の受皿(以下受皿という)1は、全体が合成樹脂を以って一体に形成されており、上端開放の有底円形容器状をなし、平面視で円形を呈するその底部2は、水平な上底面3とそれよりも低い下底面5とからなり、該上底面3よりも下側の部分が貯水部6とされている。本実施の形態においては、上底面3の中央部分を陥没させて、前記下底面5を底面とする貯水部6が形成されている。 【0013】又、受皿下面の周縁部には円環状のスカート片7が突設され、該スカート片7が床面等の支持面9に載った状態で、貯水部6の下面10が該支持面9から浮き上がった状態となるようになされている。 【0014】そして前記貯水部6の一部は図1、図4に示すように、外方に例えば矩形状に拡大されて、上端開放の水差し凹部11が前記貯水部6に連通状態に形成されており、該水差し凹部11には、例えばペットボトルを利用した給水器12の有する筒状の給水部13を挿入可能となされている。 【0015】又前記貯水部6の内部の外周部分には、図1〜2に示すように、上端20が前記上底面3の高さに設定された板状の脚部15が、周方向に間隔をおいて、例えば貯水部6の半径方向に方向設定されて多数枚突設され、該脚部の一つとしての支持部16が、前記水差し凹部11と前記貯水部6との連通部17を塞がないように、該連通部17の幅方向の略中央に配設されている。そして、残りの脚部15の外端は貯水部6の内周面19に連結されており、全ての脚部の上端20が前記上底面3と面一に形成されている。前記支持部16は、図4に示すように、前記水差し凹部11に挿入状態にある前記筒状の給水部13の下端部分21を、該給水部13が外方に傾斜した状態で支持するようになされている。脚部15の上端20が前記上底面3と面一に形成されていて段差がないことから、図10、図11に示すように、該脚部の上端20又は前記上底面3は、植木鉢22の下面部23を無理なく下方から支持できる。 【0016】又前記貯水部6の上端周縁(即ち前記上底面3の内縁側)には、図1〜2に示すように、その周方向に所要角度ピッチで、前記植木鉢22の下面部23の外周縁に突設された後述する突条25の内面26と係合して該植木鉢22の不必要な横移動を阻止する横ずれ防止突部27が突設されている。更に前記上底面3の、例えば幅方向中央部位には、図5に示す水抜き孔29を形成できるように、図2に示すように、周方向の薄肉部30が設けられ、該薄肉部30で囲まれた部分に、図3に示すように下方向にピン31が突設されている。従って、該ピン31を左右方向等に動かして前記薄肉部30を破断することにより、図5に示す水抜き孔29を形成できる。これにより、受皿1内の水位は、前記水抜き孔29の高さ(即ち、前記貯水部6の上端高さ)よりも高くはならない。従って、このように一定以上に水位が上がらないため、水の遣り過ぎや雨水の溜まり過ぎによる根腐れを防止できることとなる。 【0017】又前記植木鉢22は、本実施の形態においては図1、図4に示すような二重植木鉢として構成されており、上端開放の外容器32内に上端開放の内容器33を収容し、該外容器32と内容器33とを一体化したものである。 【0018】前記外容器32は、図4、図6〜7に示すように、全体が合成樹脂を以って一体に形成されており、上端から下端に向けて直径が稍小さくなる上端開放の有底円筒状を呈し、その周壁部35の上端には、外方に突出し且つその先端が下方に屈曲する断面逆L字状をなす下屈曲鍔部36が周設されている。又該外容器の底部37は、その中央部分が上方向に円形状に突出した屈曲状態に形成されており、該円形突出部39と周壁部35との間に、円環状凹所40が形成されている。又該円環状凹部40の底面部41及び前記円形突出部39の上面部42には、水抜きや通気のための開口43,45が多数設けられている。 【0019】又前記外容器32の下面の外周縁部には、図7に示すように、図6に示す逆U字状突部46を形成できる4つの通気空間47,47,47,47で分断された状態で突条25が設けられ、これにより、前記円環状凹所40の底面部に設けられた開口43が、植木鉢22がフラットな支持面に載置された時にも該支持面で塞がれないようになされている。なお該開口43は、本実施の形態においては、円環状凹所40の周方向に等角度ピッチで8個設けられている。 【0020】又前記円環状凹所40には、図4、図6に示すように、前記円形突出部39の外周面から半径方向に、45度の角度ピッチで係合突片49が突設されている。 【0021】又前記内容器33は、図4、図8に示すように、全体が合成樹脂を以って一体に形成されており、その周壁部50は、上端から下端に向かって稍小径となる上下端開放の円筒状に形成されている。そして該周壁部50の上端側は、前記外容器32の周壁部35の上端側に向かって斜め上方に屈曲する傾斜屈曲部51とされ、該傾斜屈曲部51の屈曲角度は、周壁部50の内面52の傾斜角度よりも大きい。そして該傾斜屈曲部51の上端には、周壁部50の上端部分を構成する周方向立壁部53が上方向に延長せしめられている。又、周壁部50の上端には、外方に突出し且つその先端で下方に屈曲する断面逆L字状をなす上屈曲鍔部55が周設され、該上屈曲鍔部55は、図4、図9に示すように、前記下屈曲鍔部36に上側から被るようになされている。そして前記傾斜屈曲部51の上面の上下方向略中央に位置させて、被支持物56を下方から支持する、例えば矩形板状を呈する支持突片57が上に向けて突設されている。該支持突片57は、本実施の形態においては、前記傾斜屈曲部51の周方向に90度の間隔を置いて4個突設されている。そして、夫々の支持突片57に、前記開口43の2個を対応させている。又内容器33の底部は、その略全体が円形状に開放しており、該円形開放部59の周縁には、図8に示すように、内方に稍突出する係合突縁60が周設されている。更に前記周壁部50には、多数の通気孔61が分散状態に設けられている。 【0022】然して、前記構成の外容器32と内容器33とを一体化させるに際しては、図9に示すように、外容器32内に内容器33を納める。その後、内容器33の上端を下方向に押圧すると、前記係合突片49の前記外端側の下面62が前記係合突縁60の上面に当接した係合状態となって、外容器32と内容器33は図1、図4に示すように、分離不能に一体化される。 【0023】そして、このように外容器32と内容器33とが一体化された状態で、図4に示すように、外容器32の周壁部35と内容器33の周壁部50との間に上下略等幅の環状間隙部63が形成される。又この一体化状態で、前記下屈曲鍔部36に前記上屈曲鍔部55が図4に示すように被さり、前記環状間隙部63の上端65が、前記上屈曲鍔部55で閉蓋状態となる。又該環状間隙部63の下端67は、図4に示すように、外容器32の底部に設けた前記開口43、45を通して外部に連通状態となる。 【0024】然して、前記構成を有する植木鉢22の下面部23を前記受皿1の底部2で支持させて植物を栽培する要領を説明すれば次のようである。 【0025】前記植木鉢22内に土69を収容して植物を植えるのであるが、該土69を収容するに先立って、図10〜11に示すように、前記支持突片57に、木綿製等の紐やテープ等、紐状を呈する吸水部材56a(前記被支持物56)を二つ折りして形成した折り返し部71を引っ掛ける。 【0026】この際、支持突片57は、前記のように、傾斜屈曲部51の上面の上下方向略中央で上方向に突設されているため、該支持突片57と周方向立壁部53との間に明確な隙間72が形成されている。従って、前記折り返し部71を支持突片57に容易に引っ掛けることができる。そして、前記吸水部材56aの二つ折りされたものの長さは、その下端部分73が前記貯水部6の水に漬かるように設定する。そして両下端部分75,75は、間隔を置いて隣り合う前記開口43,45に夫々挿通状態とされているため、前記4個の支持突片57に吸水部材56aの折り返し部71を引っ掛けた時は、吸水部材の垂れた部分76,76を、前記周壁部50の内側に、その周方向に略等しい間隔を置いて配置できることになり、内容器内に収容された土69の各部に、より均一状態で水分を供給し得ることとなる。 【0027】なお前記吸水部材56aは、その一部の支持突片に引っ掛けてもよい。或いは1本の紐状吸水部材の上端を支持突片57に取り付けることとしてもよい。このように吸水部材56aを取り付けた後、植木鉢内に所要に土69を入れ、植物を栽培する。このようにして植物を植えた植木鉢22の下面部23を、図10や図11に示すように支持させる。図10は、植木鉢22の直径が比較的小さい場合に関するものであり、植木鉢22の下面部23が前記脚部15の上端20で支持されている。又図11は、植木鉢22の直径が比較的大きな場合であって、その下面部23が前記上底面3で支持され、且つ前記横ずれ防止突部27が、図12に示すように、植木鉢22の下面部の外周縁に突設された突条25の内面26と係合して、植木鉢22の不必要な横移動が防止される。 【0028】そして、受皿1の前記貯水部6内には水が貯留されると共に、前記給水器12に付設された前記筒状の給水部13の下端部分21が、図4に示すように、前記水差し凹部11に挿入される。又、前記吸水部材56aの下端部分75が、前記開口43や開口45を通して垂らされ、貯水部6内の水79に浸かった状態とされる。 【0029】これにより、前記吸水部材56aの毛細管現象により水を吸い上げることができ、この吸い上げた水を、植木鉢に収容された土69に効果的に供給できることになる。貯水槽6内の水が一定以上に減少すると、所定量の水が、給水部13を経て貯水部6内に自動的に供給されることになる。 【0030】なお本実施の形態においては、植木鉢22を二重植木鉢として構成し、前記内容器33の周壁部50と外容器33の周壁部35との間に環状間隙部63が形成され、その上端が閉蓋されているため、二重植木鉢22の壁部の二重構造と、該環状間隙部63による優れた断熱性によって、夏季の暑い日においても、熱気の影響を受けて根が弱るのを防止でき、又水分の蒸発を極力抑制できることになる。又冬季においては、前記断熱性による良好な保温作用が得られるため、凍結等による根腐れを防止できることになる。 【0031】又本実施の形態において、前記内容器の周壁部50に多数の通気孔61を分散状態に設けるときは、該通気孔61が環状間隙部63を介して外気に連通されているため、上昇する空気が通気孔を通して、収容された土にその側面からも供給されることになる。 【0032】〔その他の実施の形態〕本発明は、前記実施の形態で示したものに限定されるものでは決してなく、「特許請求の範囲」の記載内で種々の設計変更が可能であることはいうまでもない。その一例を挙げれば次のようである。 【0033】(1) 本発明に係る受皿は、前記のような、平面視で円形状を呈するものの他、平面視で正方形状や長方形状等を含む角形の形態等、そのデザイン性を考慮して種々形態に構成できる。 【0034】(2) 前記貯水部に設けられる脚部15は、植木鉢を下方から安定的に支持できる限り、その枚数や形態、配置部位を問わない。 【0035】(3) 前記水抜き孔29は、受皿1が室内で使用される場合は設けられないこともある。 【0036】(4) 前記脚部15は、植木鉢の下面部を上端で受けることができるものであれば、前記した板状に構成されることの他、上端が平面を呈するブロック状等として構成されることもある。 【0037】(5) 受皿1の底部2は、図13に示すように、前記した上底面3を有さないものとして構成されることもある。そして、脚部15の一つとしての支持部16が、前記と同様にして構成された水差し凹部11と貯水部6との連通部17を塞がないように、該連通部17の幅方向の略中央に配設されている。又、脚部の上端20が受皿1の上端と同高さを有するものとして構成されることもある。 【0038】(6) 前記植木鉢22は、吸水部材の上端を引っ掛けるための支持突片57が突設された構成であるが、かかる支持突片を有さない一般の植木鉢の場合は、下端部分が前記貯水部6に浸かった状態にある吸水部材を、植木鉢の外側から鉢内部に垂らすことによって、毛細管現象により鉢内の土に水分を供給するようにしてもよい。 【0039】(7) 前記支持部は、筒状の給水部の下端部分を外方傾斜の状態で支持する機能のみを有するものとして構成され、植木鉢を受ける脚部としての機能は有さないものとして構成されることもある。 【0040】(8) 受皿1に設けられる貯水部6は、前記底部の中央部分に設けられるとは限らず、底部の端側に寄せて設けられることもある。又、底部に複数の貯水部が設けられることもある。 【0041】 【発明の効果】本発明は以下の如き優れた効果を奏する。 (1) 本発明に係る受皿は、その底部に貯水部が形成されており、該貯水部に、植木鉢を下方から支持する脚部が突設されているため、該脚部で植木鉢を下方から支持できる。植木鉢の底部が、上底面とそれより低い下底面とからなるときは、植木鉢の大きさに応じて該上底面でも支持できる。又貯水部内の水を、給水用紐状物等の吸水部材を介して、植木鉢内の土に必要な水分量だけ順次供給できる。従って、フラットな底面を有する従来の受皿を用いる場合のように、受皿内に溜まった水によって根腐れを生じさせる問題を解消できる。又、前記貯水部に連通状態に水差し凹部が形成されると共に転倒防止の支持部が設けられているため、給水器の有する給水部を前記水差し凹部に挿入状態としたときは、前記支持部によって、該給水部をそれが外方に傾斜した状態等で安定的に支持できると共に、貯水部内の水が一定以上に減少した場合は、給水器から所定量の水を貯水部内に自動的に供給できることとなる。なお前記支持部が、植木鉢を下方から支持する脚部を兼用するように構成されるときは、該支持部の活用効率を高めて、受皿をより合理的に構成できることになる。 【0042】(2) 前記底部が、上底面とそれよりも低い下底面とから構成される場合、該上底面の所要部位に水抜き孔を設ける場合は、植木鉢を屋外に設置した際に、降雨によって貯水部内の水位が上昇したときも、該水抜き孔からの排水により、該水抜き孔の高さ以上には水位が上昇せず、根腐れを防止できる。 【0043】(3) 前記上底面の所要部位に、周方向の薄肉部を設け、該薄肉部で囲まれた部分に、下方向にピンを突設する場合や、上底面の所要部位に設けた薄肉部に下方向にピンを突設する場合は、該ピンを左右方向等に動かすことによって薄肉部を破断して水抜き孔を形成できる。従って、受皿を屋内で使用するときはピンはそのままにしておく一方、受皿を屋外で使用するときは、該ピンを操作して水抜き孔を形成することにより降雨の影響を避けることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】501259570 【氏名又は名称】長谷川 幸治
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| 【出願日】 |
平成14年2月1日(2002.2.1) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100085246 【弁理士】 【氏名又は名称】岡本 清一郎
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| 【公開番号】 |
特開2003−219734(P2003−219734A) |
| 【公開日】 |
平成15年8月5日(2003.8.5) |
| 【出願番号】 |
特願2002−25249(P2002−25249) |
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