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【発明の名称】 根手入れ用樹木の支持台
【発明者】 【氏名】辻村 直彦

【要約】 【課題】安価に製作できるようにするとともに、保管、運搬が容易に行えるようにする。

【解決手段】ベース(2)に着脱可能に起立支持したパイプ製の支柱(7)に筒状のスライダー(13)を上下動可能に嵌合させ、スライダー(13)を支柱(7)に係止するスライダー係止具(14)を設け、板状のブラケット(15)にその中心部から両端に向かって延びる一対の長孔(15a)を設け、ブラケット(15)から側方に突出する一対のアーム(18)を長孔(15a)の任意の位置でブラケット(15)に係止するアーム係止具(17)を設け、スライダー(13)に側方に突出する支持軸(13a)を設け、ブラケット(15)に支持軸(13a)に回転可能に嵌合する嵌合体(15b)を設け、嵌合体(15b)を任意の回転位置で支持軸(13a)に係止する止め具(16)を設ける。
【特許請求の範囲】
【請求項1】所定の設置面積を有するベース(2)にパイプ製の支柱(7)を着脱可能に起立支持し、該支柱(7)に筒状のスライダー(13)を上下動可能に嵌合させるとともに、該スライダー(13)を前記支柱(7)に係止するスライダー係止具(14)を設け、細長い板状のブラケット(15)にその中心部から両端に向かって延びる一対の長孔(15a)を設け、前記ブラケット(15)から側方に突出する一対のアーム(18)を設けるとともに、各アーム(18)を前記長孔(15a)の任意の位置で前記ブラケット(15)に係止するアーム係止具(17)を設け、前記スライダー(13)に側方に突出する支持軸(13a)を設け、前記ブラケット(15)の長手方向中心部に前記支持軸(13a)に回転可能に嵌合する嵌合体(15b)を設け、該嵌合体(15b)を任意の回転位置で前記支持軸(13a)に係止する止め具(16)を設けたことを特徴とする根手入れ用樹木の支持台。
【請求項2】支柱(7)は長手方向に分割可能としたことを特徴とする請求項1記載の根手入れ用樹木の支持台。
【請求項3】スライダー係止具(14)はスライダー(13)の側部に止めねじ(14a)を軸心方向に向けて出没可能に螺合させ、支柱(7)に前記止めねじ(14a)の先端部が嵌合する係止孔(14b)を上下に所定ピッチで形成したことを特徴とする請求項1又は2記載の根手入れ用樹木の支持台。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、観賞用のさつき(さつきつつじ)、松等の樹木の根を手入れする際に使用する根手入れ用樹木の支持台に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の根手入れ用樹木の支持台として、特開平8−214704号公報に記載されたものがあった。即ち、所定の設置面積を有する土台部に柱状部材を起立固定し、該柱状部材の上部側面に短尺な円筒状部を有する支持部材を取り付け、該支持部材の円筒状部に細長い回動部材を回動可能に取り付け、該回動部材に相対する第1、第2樹木支持部を側方に向けて突出支持するとともに、第1樹木支持部は上記回動部材に固定し、第2樹木支持部はスライダー及び送りねじを介して上記回動部材に摺動可能に取り付ける。
【0003】そして、上記送りねじをハンドルを介して正逆回転させることにより、上記第2樹木支持部を第1樹木支持部に対して接離方向に移動させ、倒立させた樹木の基部を上記第1、第2樹木支持部により挟持する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のものは、第1樹木支持部を回動部材に固定し、第2樹木支持部をスライダー及び送りねじを介して回動部材に摺動可能に取り付けるようにしていたので、構造が複雑になるとともに、回動部材の重量が重くなって土台部、柱状部材等の強度及び連結強度を高くせねばならず、高価になるとともに分解・組立が困難となって可搬性に乏しいものであった。本発明は上記不具合を解消した新規な根手入れ用樹木の支持台を得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達成するために以下の如く構成したものである。即ち、請求項1に係る発明は、所定の設置面積を有するベースにパイプ製の支柱を着脱可能に起立支持し、該支柱に筒状のスライダーを上下動可能に嵌合させるとともに、該スライダーを前記支柱に係止するスライダー係止具を設け、細長い板状のブラケットにその中心部から両端に向かって延びる一対の長孔を設け、前記ブラケットから側方に突出する一対のアームを設けるとともに、各アームを前記長孔の任意の位置で前記ブラケットに係止するアーム係止具を設け、前記スライダーに側方に突出する支持軸を設け、前記ブラケットの長手方向中心部に前記支持軸に回転可能に嵌合する嵌合体を設け、該嵌合体を任意の回転位置で前記支持軸に係止する止め具を設ける構成にしたものである。請求項2に係る発明は、上記支柱を長手方向に分割可能としたものである。請求項3に係る発明は、上記スライダー係止具はスライダーの側部に止めねじを軸心方向に向けて出没可能に螺合させ、支柱に前記止めねじの先端部が嵌合する係止孔を上下に所定ピッチで形成する構成にしたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に基いて説明する。図面において、図1は本発明の実施例を示す樹木支持状態の正面図、図2は本発明の実施例を示す側面図、図3は本発明の実施例を示す斜視図、図4は本発明の実施例を示す分解斜視図である。
【0007】図1〜図3において、1は支持台、2はそのベースである。該ベース2は平面視U形に屈曲したパイプ製のフレーム3の開口側(背面側)端部に支持板4を渡架して両者を一体的に溶接固定することにより、平面視長方形の枠状に形成する。また、上記支持板4の上面中心部に短尺な支持パイプ5を起立させて溶接固定し、該支持パイプ5の背面側に摘まみ付きの止めねじ6を螺合する。
【0008】上記支持パイプ5に支柱7を着脱可能に嵌合させ、止めねじ6をねじ込んで支柱7を支持パイプ5に固定する。この支柱7はパイプ材により上下分割可能にしてなる。即ち、所定の径を有するパイプ材を上下に分割して下部支柱8と上部支柱9とを形成し、各下部支柱8及び上部支柱9の下部に小径のパイプ又はピンからなる連結軸8a、9aを下方に突出させて溶接固定する。そして、下部側の連結軸8aを上記支持パイプ5に嵌合させ、支持パイプ5の背面側に螺合させた止めねじ6をねじ込んで上記連結軸8aを締め付けることにより、上記下部支柱8を支持パイプ5に固定する。また、上部側の連結軸9aを上記下部支柱8の上部に嵌合させ、該下部支柱8の上端部の背面側に螺合した摘まみ付きの止めねじ10をねじ込んで上記連結軸9aを締め付けることにより、上記上部支柱9を下部支柱8に固定する。
【0009】上記支柱7の上部、即ち上部支柱9の上部にパイプ製のスライダー13を上下動可能に嵌合させ、該スライダー13を上部支柱9に係止するスライダー係止具14を設ける。このスライダー係止具14は、スライダー13の背面側に摘まみ付きの止めねじ14aを軸心方向に向けて出没可能に螺合させ、一方、上記上部支柱9の背面側に上記止めねじ14aの先端部が嵌合する係止孔14bを上下に所定ピッチ、本例では5cmピッチで形成し、上記止めねじ14aの先端部を所定の係止孔14bに係合させることにより、上記スライダー13の高さを設定するとともに、該スライダー13の回転を規制する。
【0010】上記スライダー13の正面側に細長い長方形状のブラケット15を回動調節可能に取り付ける。即ち、上記スライダー13の正面側に支持軸13aを正面方向(側方)に向けて突出固定し、上記ブラケット15の長手方向中心部の背面側に上記支持軸13aにパイプ製の嵌合体15bを背面方向に向けて突出固定し、この嵌合体15bを上記支持軸13aに回転可能にかつ着脱可能に嵌合させる。また、上記嵌合体15bの上側部に摘まみ付きねじからなる止め具16を軸心方向に向けて出没可能に螺合させる。
【0011】そして、上記止め具16をねじ込み、又は緩め操作して上記嵌合体15bを支持軸13aに固定又は解除することにより、上記ブラケット15をスライダー13に回動調節可能に係止する。なお、上記支持軸13aはパイプ材により、上記嵌合体15bはピン部材により形成し、支持軸13aの軸心部に嵌合体15bを回転可能に嵌合させるようにしてもよい。この場合は、上記止め具16を支持軸13a側に設けるようにする。
【0012】上記ブラケット15にその中心部から両端に向かって延びる一対の長孔15a,15aを形成し、各長孔15a,15aにアーム係止具17,17を介して一対の棒状のアーム18,18を正面方向に突出させて互いに接離方向に移動調節可能に取り付ける。各アーム18,18の外周は軟質製のゴム又はプラスチックからなる筒状の緩衝体19により被覆する。
【0013】上記係止具17,17は、大径の摘まみ17a,17aの軸心部にねじ部(図示省略)を正面方向に突出固定してなり、該ねじ部を背面側から各長孔15a,15aに摺動可能に嵌合させてその先端部を正面方向に突出させ、該突出端部を上記アーム18,18の背面側の軸心部に螺合させ、摘まみ17a,17aを介して上記ねじ部をねじ込み、又は緩め操作して上記ブラケット15に各アーム18,18を接離調節可能に係止する。
【0014】次に上記実施例の作用・効果について説明する。まず、根手入れする樹木20の大きさに合わせてスライダー13の高さ、及び各アーム18,18の間隔を調節する。この場合、上記スライダー13の高さは前述したスライダー係止具14により行い、また、各アーム18,18の間隔は前述したアーム係止具17により行う。
【0015】次いで図1に示すように、樹木20を倒立させてその幹部を上記各アーム18,18間に挿通し、該アーム18,18により上記樹木20を倒立支持する。この状態でブラケット15を介して上記樹木20を支持軸13aを中心として所定角度回動させ、上記その根部20aが作業者側に向く如く傾斜させた後、止め具16を締付け操作し、上記根部20aを所定の傾斜角度に保持する。この状態で上記樹木20の根の手入れ、即ち、根部20aの不要な土を除去して根をほぐすとともに、不要な根を除去する。
【0016】上記根の手入れ作業、及び該樹木20の植え換え作業が完了した後、支持台1を保管、又は運搬する際には、アーム係止具17,17、止め具16、スライダー係止具14、及び止めねじ6,10をそれぞれ緩め操作し、図4に示すように、アーム18,18をブラケット15から、ブラケット15をスライダー13から、スライダー13を支柱7から、支柱7をベース2からそれぞれ外し、また、支柱7は上部支柱9を下部支柱8から外して上下に分離する。これにより、上記支持台1は小物に分解され、保管、又は運搬が容易に行えることになる。
【0017】
【発明の効果】以上の説明から明らかな如く、本願の請求項1に係る係る発明は、樹木を倒立支持して該樹木の根部の手入れが従来と同様に容易に行われることになる。しかも支持台を単純な形状のパイプ材、及び板材により分割可能に形成するようにしたので、安価に製作することができるとともに、保管、運搬が容易に行えることになる。また、請求項2に係る発明は、上記支柱を長手方向に分割可能としたので、樹木を支持するアームの高さを所定の高さに保持しながら、保管、運搬時には上下に分割して短尺な小物にすることができる。請求項3に係る発明は、上記スライダー係止具はスライダーの側部に止めねじを軸心方向に向けて出没可能に螺合させ、支柱に前記止めねじの先端部が嵌合する係止孔を上下に所定ピッチで形成するようにしたので、安価に製作することができるとともに、スライダーを支柱に強固に係合させることができ、樹木を支持するアームを強固に支持することができる。
【出願人】 【識別番号】502017995
【氏名又は名称】辻村 直彦
【出願日】 平成14年1月16日(2002.1.16)
【代理人】 【識別番号】100097700
【弁理士】
【氏名又は名称】増田 恒則
【公開番号】 特開2003−204720(P2003−204720A)
【公開日】 平成15年7月22日(2003.7.22)
【出願番号】 特願2002−7080(P2002−7080)