| 【発明の名称】 |
ぶどう等の果実摘粒器 |
| 【発明者】 |
【氏名】山本 孝司
【氏名】曽田 清
【氏名】足立 憲一
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| 【要約】 |
【課題】強制駆動する切断ハサミと、該切断ハサミの駆動用モータを一体的に設けた手持ち式の果実摘粒器であって、ぶどうの房から果粒を間引く摘粒作業を容易且つ迅速に行えるようにして、作業者の疲労を軽減できるぶどう等の果実摘粒器を提供する。
【解決手段】切断ハサミ2の開閉回数を、作業者による果実摘粒器の移動速度に対する最適な毎秒3〜9回に設定して、良好な切断性能を得ると共に、効率的な作業を行うことができるようにした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】強制駆動する切断ハサミと、該切断ハサミの駆動用モータを一体的に設けた手持ち式の果実摘粒器であって、切断ハサミの開閉回数を毎秒3〜9回に設定したことを特徴とするぶどう等の果実摘粒器。 【請求項2】強制駆動する切断ハサミと、該切断ハサミの駆動用モータを一体的に設けた手持ち式の果実摘粒器であって、モータにより作動される開閉駆動体を内装しかつ該開閉駆動体に連動して開閉作動する切断ハサミを先端に取り付けた前側の保持部と、モータを内装した後側の握り部とで構成すると共に、保持部の径を握り部の径より大径となして保持部と握り部との間に段差部を形成したことを特徴とするぶどう等の果実摘粒器。 【請求項3】握り部に対して保持部を着脱自在に構成すると共に、保持部に対して切断ハサミを着脱自在に構成したことを特徴とする請求項2記載のぶどう等の果実摘粒器。 【請求項4】保持部を先細りとなる錐状に形成すると共に、該保持部を左右幅に対して上下幅が小さくなるように構成したことを特徴とする請求項2または請求項3記載のぶどう等の果実摘粒器。 【請求項5】保持部の握り部寄りに孔を設けたことを特徴とする請求項2乃至請求項4記載のぶどう等の果実摘粒器。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ぶどう等の果実を摘粒する際に使用する手持ち式の果実摘粒器であって、特に、広範囲に亘る長時間のぶどう摘粒作業でも、作業者の疲労を軽減して効率よく摘粒作業を行うことができるぶどう等の果実摘粒器に関するものである。 【0002】 【従来の技術】一般に、ぶどう栽培農園では、果粒の品質向上を図るため、適期に摘粒作業を行って適度な果粒数の着粒密度としている。すなわち、図7(イ)で示すように、過密着部分の果粒Pをハサミ等で除去して図7(ロ)のように着粒密度を整える摘粒作業を行うものである。 【0003】ところが、このような摘粒作業は、高い棚の位置にあるぶどうの房から、図7(ハ)のようにハサミS等によって果梗を切断して、果粒を縦方向の筋状に間引くものであるから、腕を肩よりも上にあげた作業が容易でなく、このため10アール当たり40時間もの作業時間が必要となって、作業者の疲労も大きく重労働であった。 【0004】なお、このような摘粒作業を行うため、例えば特開2000−300074号公報に記載されたようなモータの動力を利用して摘粒作業を行う摘菜機も提案されているが、このものは、図8で示すように、ホルダaの先端部にU字状のガード部bを設け、このガード部bに設けた軸cと、ホルダaの中間部に設けたモータの出力軸dに、それぞれプーリーe,fを設け、この両プーリー間にベルトgを懸回して、回転するベルトの摩擦によって果粒を切断するものであるから、ぶどうの果梗をガード部に挿入するだけで切断できたとしても、両プーリー間にベルトを懸回するための構造が複雑になる惧れがあり、また摩耗したベルトをいちいち交換する必要があるものである。 【0005】このため、ぶどう等の摘粒作業を一層容易に行うことができる手持ち式の果実摘粒器の出現が業界において従来から強く要望されていた。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のような実情に鑑み、このような要望に応えるべく創作されたものであって、長時間の摘粒作業でも疲労を少なくすることができて、広範囲に亘る作業を能率よく行うことができる手持ち式のぶどう等の果実摘粒器を提供しようとするものである。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するため、本発明が講じた技術的手段は、強制駆動する切断ハサミと、該切断ハサミの駆動用モータを一体的に設けた手持ち式の果実摘粒器であって、切断ハサミの開閉回数を毎秒3〜9回に設定したことを特徴とし、また、モータにより作動される開閉駆動体を内装し、かつ該開閉駆動体に連動して開閉作動する切断ハサミを先端に取り付けた前側の保持部と、モータを内装した後側の握り部とで果実摘粒器を構成すると共に、保持部の径を握り部の径より大径となして保持部と握り部との間に段差部を形成したことを特徴とする。 【0008】また上記握り部に対して保持部を着脱自在に構成すると共に、保持部に対して切断ハサミを着脱自在に構成し、また、保持部を先細りとなる錐状に形成すると共に、該保持部を左右幅に対して上下幅が小さくなるように構成し、さらに保持部の握り部寄りに屑等を排出できる孔を設けたことを特徴とするとするものである。 【0009】 【発明の実施の形態】次ぎに本発明の実施の形態を、図面に示された一実施例に基づいて詳細に説明する。まず図1〜図2において、1は本出願に係る手持ち式の果実摘粒器であって、該果実摘粒器1は、切断ハサミ2を保持する前側の保持部3と、切断ハサミ2の駆動用モータ4を内装した後側の握り部5とで一体状に形成されている。 【0010】上記前側の保持部3には、その先端に形成された対向する平板状の突出部で切断ハサミ2の取付座6が形成されており、該取付座6の対向する突出部間に切断ハサミ2を位置させて、その枢支点に枢支ボルト7を挿通することにより、切断ハサミ2が開閉自在に保持されている。したがって枢支ボルト7を外すことで保持部3に対して切断ハサミ2が着脱自在となっている。8は枢支ボルト7の締め付けナット、9は保持部3の前方から取付座6を覆うキャップである。 【0011】また保持部3には、駆動用モータ4に連動して回転する開閉駆動体10が内装されている。上記開閉駆動体10は、その上面に楕円形のカム溝11が形成されたカム状体であって、このカム溝11に開閉する切断ハサミ2の基端部に形成した球面部12、12を嵌入することにより、開閉駆動体10の回動に伴って、球面部12、12が楕円の長径と短径の間を移動して切断ハサミ2を開閉作動させるようになっている。 【0012】また、上記切断ハサミ2の開閉する刃先部2aの先端に、傾斜状の切欠き2bを設けることにより、切断ハサミ2が全閉となったときには、この切欠き2bによって刃先部2aにぶどうの果梗等を挿入できるV字状の案内切欠き2cが形成されて、切断ハサミ2が往復開閉しているときでも、果梗類をこの案内切欠き2cで誘導案内して切断できるようになっている。また上記刃先部2aは、果粒の間から挿入して裏側の果梗を切断できるように、上方に湾曲した曲がり刃となっていて、切断後の果梗等も、この曲がり刃で容易に掻き落とすことができる。 【0013】上記保持部3の後端面には前記握り部5の前端が連結ボルト13を介して着脱自在に連結されており、該握り部5には、駆動用モータ4が回転軸14を前後方向とした状態て内装され、該回転軸14の前端が開閉駆動体10の軸心に設けた取付孔に嵌入固定されていて、駆動用モータ4に連動して開閉駆動体10が回転駆動される。 【0014】したがって連結ボルト13を外すことで握り部5に対して保持部3が着脱自在となっており、この保持部3に対しては切断ハサミ2が前記のように着脱自在となっている。 【0015】そして駆動用モータ4は電源となる別体の携帯用バッテリー等により回転駆動され、これに伴って回転する開閉駆動体10が切断ハサミ2を強制的に開閉駆動させるが、切断ハサミ2の開閉回数は毎秒3〜9回に設定されている。15は駆動用モータ4を電源に接続するための導線、16は握り部5の下端に設けたスイッチ、また17は携行用のストラップである。 【0016】また、保持部3の径が握り部5の径よりも大径に形成されていて、保持部3と握り部5との間には、この果実摘粒器1を把持した時に指の引っ掛かりとなる断差部18が形成されている。なお、上記断差部18は、段部が直角状のものに限ることはなく、例えば傾斜状のものであってもよい。 【0017】また上記保持部3は、図4で示すように、先端に向けて先細りとなる錐状に形成されており、さらに左右幅Hに対して上下幅hのほうが小さく形成されている。 そして図5のように、保持部3の後面側四隅の肉厚部分に、前記連結ボルト13を螺入するネジ孔19が形成されていて、握り部5を保持部3に連結するための取付部となっており、さらに保持部3の上下壁面には、保持部3の内部に侵入した屑や果汁等を排出する孔20、20が切欠き形成されている。 【0018】上記のように構成したので、駆動用モータ4に連動して切断ハサミ2が強制駆動する果実摘粒器1で摘粒作業を行うに当たり、請求項1に記載したように、切断ハサミ2の開閉回数が作業者による果実摘粒器1の移動速度に対して最適な毎秒3〜9回となっているので、良好な切断性能を得ることができる。すなわち毎秒3回以下だと切断速度が遅すぎて摘粒作業の効率化を図ることができず、また毎秒9回以上だと、開閉する切断ハサミ2の刃の間にぶどうの果梗が入り難く作業に支障を来すものである。 【0019】また請求項2に記載したように、保持部3の径が握り部5の径より大径となっており、保持部3と握り部5との間には段差部があるので、図3で示すように、保持部3に親指と人差し指を掛け、握り部5を他の指で握ることにより、果実摘粒器1を最適な握り具合とすることができ、しかも段差部18に指が引っ掛かるるので、果実摘粒器1を不用意に落とすことはない。 【0020】また、請求項3に記載したように、握り部5に対して保持部3が着脱自在となっており、さらに保持部3に対して切断ハサミ2を着脱できるので、果実摘粒器1のメンテナンスが容易なうえ、摩耗したハサミの交換も容易となる。 【0021】また、請求項4に記載したように、保持部3は、先細りとなる錐状に形成され、さらに左右幅が上下幅より大きいので、親指と人差し指を掛け易くなり、しかも先細り状の保持部3は、切断作業中、回りの果実に接触して傷つけるのを少なくすることができる。 【0022】また、請求項5に記載したように、保持部3の握り部5寄りには孔20が形成されているので、保持部3内に浸入した屑等をこの孔20から速やかに排出でき、またモータの発生熱を逃がすことができる。 【0023】 【発明の効果】これを要するに本発明は、上記の説明から明らかなように、請求項1の発明においては、作業者による果実摘粒器の移動速度に対する切断ハサミの開閉回数を最適なものにして、良好な切断性能を得ると共に効率的な作業をすることができる。 【0024】請求項2の発明においては、保持部に親指と人差し指を掛け、握り部を他の指で握ることにより、果実摘粒器を移動させて切断するのに最適な握り具合とすることができると共に、段差部に指が引っかかることで果実摘粒器の不用意な脱落を防止できる。 【0025】請求項3の発明においては、果実摘粒器のメンテナンスを容易に行うことができると共に、摩耗したハサミの交換や果実の種類に応じたハサミの交換を容易に行うことができる。 【0026】請求項4の発明においては、保持部の左右幅を比較的大きくして親指と人差し指を掛け易くすると共に、保持部を錐状でしかも上下幅を小さくすることで、切断作業中に保持部が回りの果実に接触して傷つけることを極力防止できる。 【0027】請求項5の発明においては、先端部等から保持部内に侵入した屑や果汁を保持部に設けた孔から速やかに排出することができ、良好な切断性能を維持できる。また、モータ等による発生熱を孔から逃がして果実摘粒器の耐久性を高めることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】591282205 【氏名又は名称】島根県 【識別番号】397008775 【氏名又は名称】有限会社曽田農機設計事務所 【識別番号】000236090 【氏名又は名称】菱農エンジニアリング株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年12月26日(2001.12.26) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100066876 【弁理士】 【氏名又は名称】稲葉 昭治
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| 【公開番号】 |
特開2003−189739(P2003−189739A) |
| 【公開日】 |
平成15年7月8日(2003.7.8) |
| 【出願番号】 |
特願2001−393980(P2001−393980) |
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