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【発明の名称】 植木鉢
【発明者】 【氏名】大橋 正人
【住所又は居所】岐阜県羽島市江吉良町2801番地 株式会社文溪堂内

【要約】 【課題】少ないコストで転倒防止を図ることができ、且つ運搬及び保管作業を好適に行うことができる植木鉢を提供する。

【解決手段】土を入れるためのポット部12を上方から下方に向かって次第に幅狭になるように形成する一方で、ポット部12の開口部14aが形成された上縁端から、ポット部12を側方から支持するための外壁部13を一体的に形成し、外壁部13の側面視形状が裾広がりの台形状になるようにした。そして、ポット部12の外側面と外壁部13の内側面とが下方へ向かうほど次第に離間するようにした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 その側面視形状が下方から上方に向かって次第に拡開する形状をなすように形成されたポット部と、当該ポット部を側方から支持するための支持部とを備え、前記支持部を、前記ポット部に対して一体的に形成すると共に、当該支持部におけるポット部の外側面と対向する部位がポット部の外側面から下方へ向かうほど次第に離間するように延設した植木鉢。
【請求項2】 前記ポット部の底面は、前記支持部の下端部よりも上方に位置している請求項1に記載の植木鉢。
【請求項3】 前記支持部は、前記ポット部の開口部が形成された上端縁から下方に向けて一体形成されている請求項1又は請求項2に記載の植木鉢。
【請求項4】 前記支持部は、ポット部を包囲するように平面視環状に形成された支持壁である請求項1〜請求項3のうち何れか一項に記載の植木鉢。
【請求項5】 前記支持壁は、その壁面に当該支持壁の内側に位置するポット部側へ空気を取り込むための連通口を備えている請求項4に記載の植木鉢。
【請求項6】 前記ポット部の底部は、側面視形状が湾曲して形成されている請求項1〜請求項5のうち何れか一項に記載の植木鉢。
【請求項7】 前記連通口は複数形成され、当該複数の連通口のうちポット部の中心を挟んで相対する位置に形成された2つの連通口は、取手として兼用可能な側面視キドニー形状に開口形成されている請求項5に記載の植木鉢。
【請求項8】 前記ポット部は平面視矩形状をなすように形成される一方、前記支持壁における各隅部の下端部には外方へ膨出する膨出部が形成されている請求項4〜請求項7のうち何れか一項に記載の植木鉢。
【請求項9】 平面視矩形状のポット部に対応して形成された前記支持壁及び膨出部は、当該支持壁及び膨出部にて形成される角部及びその周面が、緩やかに湾曲形成されている請求項8に記載の植木鉢。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、植木鉢に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、小学校では教材用の植木鉢を使用した朝顔などの植物の栽培及び生育観察実習が低学年児童に対して行われている。そして、この場合における教材用の植木鉢としては、通常、複数個の植木鉢が横並びの状態で配設される学校での使用状況、即ちスペースの効率的利用が配慮されて、平面視略矩形状に形成されたものが一般的に知られている。また、このような植木鉢の側面形状は、通常、底面のある下端部から開口部がある上端部に向かって次第に拡開するテーパ状に形成され、積み重ねがし易くなっており、運搬及び保管作業の利便性が高められている。
【0003】一方、前記教材用の植木鉢には、植物の蔓を巻きつけるための複数の支柱が取付可能とされており、このような支柱は、前記植木鉢の開口縁の四隅に立設されるようになっている。また、前記各支柱間には支柱間隔を適切に保持し、その支柱構造の補強を図るために略四角環状をなす支持枠が装着されており、このような支持枠が装着された前記支柱は支柱セットとして植木鉢に立設されるようになっている。
【0004】ところで、上記したような植木鉢は、下端部へ向かって次第に横幅が狭まるテーパ状に形成され、当該植木鉢における上端部の開口面積よりも、下端部の底面積の方が小さいため、安定感に優れているとは言い難い。特に、屋外に配置され支柱セットが装着された植木鉢は、横風を受けると、前記支柱セットが風圧の影響を受けて撓み、それに連動して植木鉢が転倒してしまうという状況が起こりやすかった。
【0005】そこで、そのような転倒を防止するために、例えば特開平10−248398号公報に示すような、植木鉢とは別体構成をなす支持部材を植木鉢に組付けた状態で、当該植木鉢を配設する構成が知られている。この公報によれば、植木鉢を支持するための受皿(支持部材)には、植木鉢の底部に嵌合する突起が底板の表面に設けられ、前記植木鉢を固定するようになっている。そして、植木鉢の底部及び開口部外形よりも十分に大きな接地部を有する外壁が底板の周囲に設けられている。この結果、植木鉢は安定した状態で立設可能にされていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記したような従来の構成では、以下のような問題があった。即ち、前記受皿等の支持部材は植木鉢とは別体構成であるため、植木鉢の転倒防止は図れるものの、どうしてもコスト高になってしまうという問題があった。また、低学年の児童がその植木鉢を扱う場合、例えば学校での実習期間が終了して次に使用されるまでの保管期間中などに、別体構成とされている支持部材を紛失してしまう虞もある。
【0007】そこで、転倒防止を図るために、植木鉢を、その側断面が上方から下方に向かって次第に拡開する台形状をなすように形成することが考えられるが、単に台形状にしただけでは、積み重ねができなくなり、運搬及び保管作業が煩雑になるという問題が生じる。
【0008】本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、少ないコストで転倒防止を図ることができ、且つ運搬及び保管作業を好適に行うことができる植木鉢を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、その側面視形状が縦長矩形状又は下方から上方に向かって次第に拡開する形状をなすように形成されたポット部と、当該ポット部を側方から支持するための支持部とを備え、前記支持部を、前記ポット部に対して一体的に形成すると共に、当該支持部におけるポット部の外側面と対向する部位がポット部の外側面から下方へ向かうほど次第に離間するように延設したことを要旨とする。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の植木鉢において、前記ポット部の底面は、前記支持部の下端部よりも上方に位置していることを要旨とする。請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の植木鉢において、前記支持部は、前記ポット部の開口部が形成された上端縁から下方に向けて一体形成されていることを要旨とする。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のうち何れか一項に記載の植木鉢において、前記支持部は、ポット部を包囲するように平面視環状に形成された支持壁であることを要旨とする。
【0012】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の植木鉢において、前記支持壁は、その壁面に当該支持壁の内側に位置するポット部側へ空気を取り込むための連通口を備えていることを要旨とする。
【0013】請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5のうち何れか一項に記載の植木鉢において、前記ポット部の底部は、側面視形状が湾曲して形成されていることを要旨とする。
【0014】請求項7に記載の発明は、請求項5に記載の植木鉢において、前記連通口は複数形成され、当該複数の連通口のうちポット部の中心を挟んで相対する位置に形成された2つの連通口は、取手として兼用可能な側面視キドニー形状に開口形成されていることを要旨とする。
【0015】請求項8に記載の発明は、請求項4〜請求項7のうち何れか一項に記載の植木鉢において、前記ポット部は平面視矩形状をなすように形成される一方、前記支持壁における各隅部の下端部には外方へ膨出する膨出部が形成されていることを要旨とする。
【0016】請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の植木鉢において、平面視矩形状のポット部に対応して形成された前記支持壁及び膨出部は、当該支持壁及び膨出部にて形成される角部及びその周面が、緩やかに湾曲形成されていることを要旨とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を小学校で使用する教材用の植木鉢に具体化した一実施形態を図1〜図7に従って説明する。
【0018】図1に示すように、本実施形態における植木鉢11は、ポット部12と支持部及び支持壁としての外壁部13とからその概要を構成しており、平面視略長方形状をなしている。また、植木鉢11は、プラスチックなどの合成樹脂にて全体が一体形成されている。
【0019】前記ポット部12は、土を入れるための収容部14を有しており、その開口部14aは図3に示すように、平面視略長方形状をなすように形成されている。図4及び図5に示すように、前記ポット部12の収容部14は上方から下方に向かって横幅が狭くなるように形成されており、ポット部12の側壁12aも前記収容部14の形状に伴ってテーパ状に形成されている。即ち、前記ポット部12は、その側面視形状が下方から上方に向かって次第に拡開する形状をなすように形成されている。
【0020】前記ポット部12の底面12bは地表から浮き上がった状態にされており、その底面12bにはポット部12内(収容部14)の水抜き兼通気用の貫通孔15が複数形成されている。また、前記ポット部12の底面12b、及び側壁12aから底面12bへ連なる角部は湾曲して形成されている。つまり、ポット部12の底部は、側面視形状が湾曲して形成されている。この結果、側壁12aにあたった空気は、当該側壁12aに沿って、好適に底面12b側へ流れ、貫通孔15を介してポット部12内へ流入することが可能になる。
【0021】図3に示すように、ポット部12の開口部14aが形成された上端縁からは、外壁部13が当該ポット部12を包囲するように平面視環状に一体形成されている。前記外壁部13は、その上端部がポット部12に向かって湾曲形成された状態で、当該ポット部12の上端縁に結合されている。このため、外壁部13の内側面は、ポット部12の外側面(側壁12a外面)と所定距離離間するように形成されている。前記外壁部13の内側面が「ポット部の外側面と対向する部位」に相当する。また、前記外壁部13は、図2,図4及び図5に示すように、上方から下方に向かって拡開するように形成されており、ポット部12の外側面と外壁部13の内側面との離間距離は下方に向かうほど徐々に広くなっている。従って、前記外壁部13にてその外郭が構成された本実施形態の植木鉢11は、側面視形状が裾広がりの略台形状をなすように形成されている。
【0022】図3に示すように、前記外壁部13における湾曲形成された上端部には、有底の差込孔17が4個形成されている。各差込孔17は、ポット部12の四隅に対応するように所定間隔離間してそれぞれ設けられている。これらの差込孔17には、後述する支柱32が差込み固定可能になっている。
【0023】図1及び図2に示すように、植木鉢11の四側面に位置する外壁部13の下端部には、アーチ状をなす第1通気口19が切欠形成されている。前記第1通気口19は、ポット部12の中心を挟んで相対する2つの通気口19同士がそれぞれ同じ形状になるように形成されている。この4つの第1通気口19により、前記外壁部13の下端部において、植木鉢11の四隅に対応する部位は下方へ延びる4本の脚部20とされている。
【0024】また、外壁部13における四隅の下端部には、前記脚部20を構成し、且つ外方へ膨出する膨出部21がそれぞれ形成されている。この膨出部21により、植木鉢11の接地部位の間隔が広げられ、当該植木鉢11の安定性が高められている。前記脚部20(外壁部13)の下端面は、ポット部12の底面12bよりも下方に位置している。このため、前記ポット部12は一体形成された外壁部13により地表から浮いた状態で支持されるようになっている。なお、前記外壁部13は、ポット部12を包囲した位置から当該ポット部12を支持しているため、前記ポット部12は外壁部13に側方から支持された状態となっている。また、前記外壁部13及び膨出部21にて形成される角部、及び外壁部13及び膨出部21の周面(壁面)は緩やかに湾曲するように形成されており、植木鉢11の外観は丸みを帯びた形態にされている。
【0025】前記外壁部13の壁面には、孔形状をなす第2及び第3通気口22,23が複数形成されている。第2通気口22は、平面視略長方形状に形成された植木鉢11において、長手方向に沿って延びる外壁部13の2つの壁面に形成されており、本実施形態ではそれぞれ3つずつ形成されている。そして、ポット部12の中心を挟んで相対する各第2通気口22は互いに同じ形状に形成されている。
【0026】第3通気口23は、植木鉢11の短手方向に沿って延びる外壁部13の2つの壁面に形成されており、ポット部12の中心を挟んで相対するように形成されている。この第3通気口23は側面視キドニー(kidney,腎臓)形状をなすように形成されており、植木鉢11を持ち運びする際の取手として兼用されるようになっている。即ち、キドニー形状をなすように形成された前記第3通気口23の吊り上がった部位に人差し指と小指が好適に掛かるようになっている。なお、前記第1〜第3通気口19,22,23が連通口に相当する。
【0027】前記外壁部13の壁面のうち、平面視略長方形状に形成された植木鉢11の長手方向に沿って延びる壁面には、前記第2通気口22の上側にシール貼付部24が設けられている。当該シール貼付部24には、児童の名前が記載された名前シールなどを貼り付けることが可能とされている。
【0028】次に、上記のように構成された植木鉢11の使用状況について説明する。この植木鉢11を朝顔などの植物栽培において使用する際は、通常、植物の蔓を巻きつけるために図6に示すような支柱セット31が立設されて使用される。前記支柱セット31は、複数(4本)の支柱32と複数(本実施形態では2つ)の支持枠33とから構成され、支柱32及び支持枠33は共に合成樹脂から形成されている。各支柱32は長尺状に形成されており、植木鉢11の差込孔17に係合されて立設される。また、各支持枠33は略四角環状をなすように形成され、支柱32に対してそれぞれ所定高さで支持されている。そして、この支持枠33により、各支柱32間はその間隔が適切に保持され、支柱構造の補強が図られている。
【0029】このような支柱セット31が立設された植木鉢11は、前記支柱セット31を設けない場合と比較して、横風の影響を受けやすくなる。即ち、横手から風が吹くと、その風圧により、合成樹脂で形成された支柱32及び支持枠33は撓み、前記支柱32が立設された植木鉢11にも横方向への荷重が加わる。しかし、本実施形態では、植木鉢11を支持する外壁部13が、上方から下方に向かって次第に拡開するように形成されているため、従来と比較して、植木鉢11は安定した状態を保つことができる。また、外壁部13の下端部に位置する脚部20には、外方へ膨出する膨出部21が形成されているため、地面に対する接地部位の間隔が広げられ、さらに植木鉢11の安定性の向上が図られる。
【0030】また、植物を栽培する際において、前記ポット部12は、その底面12bが地表から浮き上がった状態で支持されているため、前記底面12bに形成された貫通孔15から空気を流入させ易く通気性が良い。さらに、ポット部12の外側に位置する外壁部13には複数の第1〜第3通気口19,22,23が形成されているため、ポット部12側へ好適に空気が取り込まれる。そして、前記ポット部12はその側面視形状において、上方から下方に向かって横幅が次第に狭まるとともに、底部が湾曲するように形成されているため、ポット部12の側壁12aにあたった空気は好適に底面12b(貫通孔15)へ回り込むことができる。また、上記したように、地表から浮き上がった状態で支持され、様々な構成により通気性の向上が図られたポット部12は水はけもよく、植物の根腐れ防止も実現できる。
【0031】次に、植物の栽培期間が終了し、植木鉢11を保管したり、運搬したりする場合について説明する。この場合は、ポット部12内の土が抜き出された状態で、図7に示すように、複数個が積み重ねられて、保管又は運搬作業がなされる。即ち、上述したように、ポット部12は、上方から下方に向かってその横幅が狭くなるように形成されている一方で、外壁部13は上方から下方に向かって拡開するように形成されている。そして、前記ポット部12の外側面と外壁部13の内側面との間は上方から下方に向かって間隔が拡がっている。このため、2つの植木鉢11を積み重ねようとした場合、上側の植木鉢11におけるポット部12と外壁部13との間の空間に、下側の植木鉢11の上縁部が嵌るようになる。それに伴って、上側に位置する植木鉢11のポット部12が、下側に位置する植木鉢11のポット部12内(収容部14)に嵌るようになる。
【0032】この結果、複数個の植木鉢11の積み重ねた場合でも、互いに嵌合され、安定した状態を保つことができる。このときも、植木鉢11の側面視形状は裾広がりの台形状であるため、積み重ねられた状態でも安定感は良い。このようにして、例えば次回使用するまでの間、教材保管室等で多数の植木鉢11を保管する場合でも、広いスペースを必要とせず好適に保管が行える。また、多数の植木鉢11を運搬する場合も、上記したように積み重ねた状態で行うことで、効率的に運搬作業ができる。
【0033】従って、上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)上記実施形態では、土を入れるためのポット部12に、当該ポット部12を側方から支持するための外壁部13を一体的に形成し、植木鉢11の側面視形状が裾広がりの台形状になるように、前記外壁部13を形成した。このため、植木鉢11の安定性の向上を図るための支持部材が植木鉢11とは別体構成にされていた従来と異なり、少ないコストで転倒防止を図ることができる。
【0034】(2)また、前記ポット部12を下方に向かって次第に幅狭になるように形成する一方で、外壁部13を下方に向かって次第に拡開するように形成して、ポット部12の外側面と外壁部13の内側面とが下方へ向かうほど次第に離間するようにした。このため、前記ポット部12と外壁部13との間に形成された空間を利用して、複数の植木鉢11を嵌合させて、積み重ねることができ、運搬及び保管作業を好適に行うことができる。加えて、植木鉢11は側面視形状が裾広がりの台形状であるため、積み重ねた状態でも安定性が良い。
【0035】(3)上記実施形態では、ポット部12の底面12bが外壁部13の下端部よりも上方に位置するように、前記外壁部13を形成した。従って、ポット部12の底面12bが地面から浮き上がるようになるため、底面12bに形成された貫通孔15を介しての通気性及び水はけの向上を図ることができる。また、地面に接するように形成されている場合と異なり、ポット部12に風雨などによる汚れも付着しにくい。
【0036】(4)上記実施形態では、外壁部13はポット部12の開口部14aが形成された上端縁から下方に向けて一体形成されているため、例えば、前記外壁部13をポット部12の上下方向における中間部位から形成する場合と比較して、外観の良い植木鉢11を提供できる。
【0037】(5)上記実施形態では、外壁部13がポット部12を包囲するように平面視環状に形成されているため、例えば棒材などでポット部12を支持する構成と比較して、外観の良い植木鉢11を提供できる。
【0038】(6)上記実施形態では、ポット部12の底部を側面視形状が湾曲するように形成したため、外壁部13の第2及び第3通気口22,23を介して、ポット部12の外側面に当たった空気を好適に底面12bの貫通孔15に回り込ませるができ、通気性の向上を図ることができる。また、例えば角部が角張った形状にされる場合と比較して、ポット部12内の土が抜き出され、収容部14を清掃するときも、隅に汚れが溜まることなく好適に掃除ができる。
【0039】(7)上記実施形態では、外壁部13に第1〜第3通気口19,22,23を形成したため、外壁部13の内側に位置するポット部12側へ好適に空気を取り込むことができる。このため、通気性が向上し、ポット部12に植えられる植物の根腐れ防止を図ることができる。
【0040】(8)上記実施形態では、ポット部12の中心を挟んで相対する2つの第3通気口23を側面視キドニー形状に開口形成し、吊り上がった部位に人差し指と小指が掛かるようにしたため、取手としても好適に用いることができる。
【0041】(9)上記実施形態では、外壁部13の四隅に位置する脚部20に、外方へ膨出する膨出部21を形成したため、地面に対する接地部位の間隔が広げられ、さらに植木鉢11の安定性の向上を図ることができる。
【0042】(10)上記実施形態では、外壁部13及び膨出部21にて形成される角部、及び外壁部13及び膨出部21の周面(壁面)を緩やかに湾曲するように形成し、植木鉢11の外観が丸みを帯びるようにしたため、使用者に好感を与えることができると共に、角張った部位をなくすことで、けが防止も図ることができる。
【0043】なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、外壁部13及び膨出部21の周面(壁面)を緩やかに湾曲させて形成したが、平面状に形成してもよい。また、外壁部13及び膨出部21にて形成される角部も角張らせて形成してもよい。
【0044】・上記実施形態では、植木鉢11が平面視略長方形状をなすように形成したが、平面視略正方形状や円形状さらには多角形状をなすように形成してもよい。この場合、植木鉢11の形状に合わせてポット部12の形状も変更される。
【0045】・上記実施形態では、外壁部13の四隅に位置する脚部20に膨出部21を形成したが、当該膨出部21を形成しない構成にしてもよい。また、膨出部21を外壁部13の上端部から下端部に亘って形成してもよい。
【0046】・上記実施形態では、第3通気口23を取手として兼用可能なようにキドニー形状に形成したが、第2通気口22のような形状(例えば、楕円形状等)に変更してもよい。
【0047】・また、第1〜第3通気口19,22,23のうち少なくとも何れかを形成しない態様でもよいし、第1〜第3通気口19,22,23を一つも形成しない態様でもよい。
【0048】・上記実施形態では、ポット部12の底部を側面視形状が湾曲するように形成したが、側壁12aから底面12bへ連なる角部を角張らせ、且つポット部12の底面12bを平面状に形成する態様で、前記底部を形成してもよい。
【0049】・上記実施形態では、ポット部12を包囲するように環状に形成した外壁部13により、前記ポット部12を支持していたが、例えば、ポット部12の四隅に対応する部位に上方から下方に向かって拡開する棒材を一体形成し、当該棒材を支持脚部として、ポット部12を支持する態様にしてもよい。このようにした場合、前記支持脚部として用いられる棒材が支持部に相当する。また、前記支持脚部をポット部12の四隅に形成せずに、側壁12aに形成する態様でもよい。
【0050】・上記実施形態では、外壁部13をポット部12の開口部14aが形成された上端縁に一体形成したが、ポット部12における上下方向の中間部位に一体形成する態様でもよい。
【0051】・上記実施形態では、外壁部13をその下端部がポット部12の底面12bよりも下方に位置するように形成したが、前記下端部と底面12bとが同一仮想平面上に位置するように前記外壁部13を形成してもよい。
【0052】・上記実施形態では、ポット部12を、その側面視形状が下方から上方に向かって次第に拡開する形状をなすように形成したが、前記側面視形状が矩形状になるように形成してもよい。また、外壁部13も上方から下方に向かって拡開するように形成せずに、前記側面視形状が矩形状になるように形成してもよい。
【0053】次に、上記実施形態及び各別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(1)その側面視形状が矩形状又は下方から上方に向かって次第に拡開する形状をなすように形成されたポット部と、当該ポット部を側方から支持するための支持部とを備え、前記支持部を、前記ポット部に対して一体的に形成すると共に、当該支持部におけるポット部の外側面と対向する部位がポット部の外側面と離間するように延設した植木鉢。
【0054】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、少ないコストで転倒防止を図ることができ、且つ運搬及び保管作業を好適に行うことができる。
【出願人】 【識別番号】000154613
【氏名又は名称】株式会社文溪堂
【住所又は居所】岐阜県羽島市江吉良町2801番地
【出願日】 平成13年12月3日(2001.12.3)
【代理人】 【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣 (外1名)
【公開番号】 特開2003−169544(P2003−169544A)
【公開日】 平成15年6月17日(2003.6.17)
【出願番号】 特願2001−368848(P2001−368848)