| 【発明の名称】 |
種駒供給装置及び種駒植込機 |
| 【発明者】 |
【氏名】村田 庸 【住所又は居所】大阪府東大阪市御厨918番地 村田精工株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】種駒が市販に供されている種駒収容トレイからその種駒を原木の種駒植込用の穴に打ち込むまでの一連の作業を自動化し、かつ比較的簡単な構造で、正確な方向に種駒を整列させることができる種駒供給装置を提供する。
【解決手段】種駒収容トレイ2を水平に支持する収容ケース2及びセット部6と、種駒収容トレイ2から所定数の種駒Aを一斉に取出す種駒取出装置7と、取出した種駒Aの上下姿勢を変化させる種駒姿勢変更装置8と、その種駒Aを一時的に保持する可動保持筒11と、前記可動保持筒11を種駒植込用の穴上に移動させる搬送装置13と、前記可動保持筒11を開放して前記穴に種駒Aを打込む植込棒12とからなる種駒供給装置を備える。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 前後左右方向に列設された多数の収容凹部を備えたトレイ本体と、これら収容凹部に収容された略円錐台形状の種駒とからなる種駒収容トレイから種駒を取り出して、種駒を必要とする箇所に供給する種駒供給装置であって、前記種駒収容トレイを種駒の大径部が下側に位置するようにして水平に支持する種駒収容トレイ支持手段と、前記種駒収容トレイから左右方向1行分又は複数行分の収容凹部内の種駒を一斉に取り出して落下させる種駒取出手段と、落下した各種駒を受け止めて保持する複数の種駒保持筒を備えると共にその保持した種駒の上下姿勢を変化させる種駒姿勢変更手段と、前記種駒姿勢変更手段において上下姿勢を変化させられた種駒が順次落下することを許容しうるように設けられた落下許容部と、落下許容部から落下した種駒を受け止めて一時的に保持する可動保持筒と、可動保持筒を種駒を必要とする箇所に移行させる種駒移載手段と、可動保持筒を開放して前記必要箇所に種駒を供給する開放手段とを備えたことを特徴とする種駒供給装置。 【請求項2】 前記種駒姿勢変更手段は、エンドレスベルトと、エンドレスベルトが回動して前記種駒保持筒の上下姿勢が変化しつつある間においても種駒が種駒保持筒から脱出しないようにエンドレスベルトに沿って設けられたガイド手段とを備えた請求項1記載の種駒供給装置。 【請求項3】 原木を軸心まわりに回転可能に把持し、所定の各回転角度位置に原木を回転位置決めする把持装置と、原木の軸心方向に移動可能で、前記軸心方向の所定の各植え込み位置に位置決めされると共に、前記把持装置によって回転角度位置が定められた箇所に種駒植え込み用の穴を穿設する穿穴装置と、請求項1又は2記載の種駒供給装置から種駒の供給を受け、その種駒を前記穿穴装置によって穿設された穴に植え込む植込装置とを備えたことを特徴とする種駒植込機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、椎茸等の種駒を原木に植え込むために使用される種駒植込機と、この装置等に利用される種駒供給装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、椎茸等の菌種を原木へ植え込む作業は、例えば菌種をおがくずに充填して円錐台形状に圧縮形成し、その大径部面をロウで封止してなる種駒を用いて、これを自然木を所定長に切断した原木周面に穿設した穴に打ち込むことによって行なわれていた。種駒を原木へ打ち込むにはその小径部を先端にして行なわれている。そして、このような種駒を原木に打ち込むための装置は特開平7−135850号公報等に示されるように種々提唱されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】種駒Aが市販に供されている一般的な状態は、図13に示すように、一辺が数十cm程度の方形板に数百個程度の逆円錐台形に凹設された収容凹部17を有するトレイ本体3aに、種駒Aを収納し、その表面をカバーシート99で被覆して、種駒Aを封止してなる種駒収容トレイ3の状態である。このため、従来例の装置を用いて種駒Aの植え込みを行うには、予めカバーシート99を取り除いてから種駒収容トレイ3からすべての種駒Aを取り出す作業が必要であり、また種駒Aを植え込み部に供給するに際して一個ずつその小径部を下に向けて正確に供給するために複雑な構造の整列装置が必要であった。 【0004】本発明は上記問題点に鑑み、種駒が市販に供されている種駒収容トレイからその種駒をそれを必要とする箇所に供給するまでの一連の作業を自動化し、かつ比較的簡単な構造で、正確な方向に種駒を整列供給させることができる種駒供給装置及びこれを備えた種駒植込機を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成するため、前後左右方向に列設された多数の収容凹部を備えたトレイ本体と、これら収容凹部に収容された略円錐台形状の種駒とからなる種駒収容トレイから種駒を取り出して、種駒を必要とする箇所に供給する種駒供給装置であって、前記種駒収容トレイを種駒の大径部が下側に位置するようにして水平に支持する種駒収容トレイ支持手段と、前記種駒収容トレイから左右方向1行分又は複数行分の収容凹部内の種駒を一斉に取り出して落下させる種駒取出手段と、落下した各種駒を受け止めて保持する複数の種駒保持筒を備えると共にその保持した種駒の上下姿勢を変化させる種駒姿勢変更手段と、前記種駒姿勢変更手段において上下姿勢を変化させられた種駒が順次落下することを許容しうるように設けられた落下許容部と、落下許容部から落下した種駒を受け止めて一時的に保持する可動保持筒と、可動保持筒を種駒を必要とする箇所に移行させる種駒移載手段と、可動保持筒を開放して前記必要箇所に種駒を供給する開放手段とを備えたことを特徴とする。 【0006】本発明の種駒供給装置によれば、種駒収容トレイ内の種駒は、すべてその小径部を下方に向けて収容されており、この種駒収容トレイを種駒の大径部が下側に位置するようにして水平に支持させ、その状態から種駒取出手段より所定数の種駒を一斉に取出して、種駒保持筒に保持させる。この時、すべての種駒は大径部が下側に位置するように保持されているが、種駒姿勢変更手段によって種駒保持筒に保持された種駒の上下姿勢を変化させることにより、種駒が前記落下許容部より落下して、可動保持筒に一時的に保持される際には、その小径部が下側に位置している。そして種駒移載手段により可動保持筒を種駒を必要とする箇所に移行させ、開放手段によって可動保持筒を開放することによって、種駒を前記必要箇所に供給することができる。このように種駒が市販に供されている種駒収容トレイからその種駒を必要箇所に供給するまでの一連の作業を自動化しているので作業能率も上がり、また比較的簡単な構造であるため故障も少なく、そして正確な方向に種駒を種駒を必要とする箇所に整列供給することができる。 【0007】 【発明の実施の形態】本発明の実施形態を図1〜図13に基づいて説明する。 【0008】種駒植込機は、図1に示すように、装置本体1と、複数の種駒Aを各収容凹部17に保有した種駒収容トレイ3を収納する収容ケース2とを備えている。前記装置本体1は、キャスター4を備えた本体枠5に、その上部端側面から前記収容ケース2を供給してこれを水平に支持するセット部6と、セット部6に供給された収容ケース2から所定数の種駒Aを一斉に押出して落下させる種駒取出装置7と、落下した各種駒Aを受け止めて一時的に保持すると共にその種駒Aの上下姿勢を変化させて一つずつ落下させる種駒姿勢変更装置8と、原木Bに穴を穿設する電気ドリル(図示省略)と、原木Bを回転可能に把持する把持装置9と、前記種駒姿勢変更装置8から落下した種駒Aを受け止めて一時的に保持する可動保持筒11を有すると共にその可動保持筒11内を開放して種駒Aを下方に位置する原木Bの穿設穴に植え込む植込棒12を有する植込装置10と、前記種駒姿勢変更装置8と前記電気ドリルと前記植込装置10とを支持して水平方向に移動する搬送装置13と、各装置の駆動を制御する制御装置14とを備えた構成となっている。また、図1に示す15は外部からのエアーを供給するエアー供給部を示し、16は装置を操作するコントローラを示す。 【0009】なお、本実施形態の種駒供給装置は、前記収容ケース2及びセット部6(種駒収容トレイ支持手段)と、前記種駒取出装置7(種駒取出手段)と、前記種駒姿勢変更装置8(種駒姿勢変更手段)と、前記可動保持筒11と、前記搬送装置13(種駒移載手段)と、前記植込棒12(開放手段)とから構成されており、これらを作動させることで、種駒収容トレイ2から種駒Aを取り出して、種駒Aを必要とする箇所、すなわちこの場合は植込装置10に供給するものである。 【0010】前記種駒収容トレイ3は、図13に示すように、330mm×378mmの方形樹脂板に大径部が開放となる逆円錐台形に凹設された460個の収容凹部17を左右方向に23行、前後方向に20列の千鳥状に列設したトレイ本体3aに、種駒Aをその小径部を下に向けた状態で前記収容凹部17内に収納してなり、市販された状態では、トレイ本体3aの表面をカバーシート99で被覆して、種駒Aを封止している。 【0011】前記収容ケース2は、図2に示すように、前記種駒収容トレイ3の外形と略同一大に形成された枠体18と、前記枠体18にスライド自在に取付けたスライド蓋19とから構成されている。前記枠体18の前面には把手20が設けられ、後面には2つのストッパ21が突設されている。また前記枠体18の底面には2本の帯状の支持プレート22が前後方向に取付けられており、この支持プレート22には、複数の送り孔23が2列千鳥状に穿設されている。 【0012】複数の種駒Aを保有した種駒収容トレイ3を収容ケース2に収納する場合、前記カバーシート99を取り除き、種駒収容トレイ3の収容凹部17の裏面凸部が、前記支持プレート22の送り孔23に嵌るように収納してスライド蓋19を閉めて行なわれる。そして、収容ケース2を前記セット部6にセットする場合は、図3(b)、図4(a)に示すように、前記スライド蓋19が底面側に、前記支持プレート22が上面側に向くような状態にして、そのまま前記ストッパ21側からセット部6に挿入する。なお、このとき種駒Aの大径部は下向きに向いている。 【0013】前記セット部6は、図3に示すように、本体枠5の上面枠体24の底面に取付けられた左右一対のガイドレール25とこれより後方に段差27を形成して設けた平板プレート26とから構成されている。なお前記上面枠体24は前記収容ケース2の幅より若干広い間隔となるように形成されている。前記平板プレート26の所定位置には種駒Aを落下させる落下孔28が左右方向に一直線上に種駒収容トレイ3の収容凹部17の1行分の数と同数穿設されている。また平板プレート26には収容ケース2のスライド位置を検出してそれを電気信号で出力する検出器29が取付けられている。 【0014】前記種駒取出装置7は、図3、図4に示すように、収容ケース2内の種駒Aを下方に押して取出す押出棒30を、前記落下孔28と同数、一直線上に備えた取出体31と、前記取出体31をケーススライド方向である前後方向(X方向)、左右方向(Y方向)、上下方向(Z方向)に移動させる駆動手段32と、前記駆動手段32を載置する載置プレート33とから構成されている。前記載置プレート33は、前記平板プレート26の落下孔28より後方に位置する上面枠体24の上面に取付けられている。そして、前記取出体31の押出棒30の直下に前記平板プレート26の落下孔28が位置するように前記駆動手段32を載置プレート33に載置している。また載置プレート33には、図3に示すようにシリンダ34により駆動されて下方に出没可能に構成されたストッパ体35が2つ備えられている。なお収容ケース2をセット部6に挿入すると、図3(b)に示すように挿入された収容ケース2は、前記段差27にそのスライド蓋19の先端が係止され、以後の挿入動作によりスライド蓋19が開けられる。そして収容ケース2のストッパ21が前記ストッパ体35に当接するまで押し込むことで、収容ケース2の初期の位置決めが行われる。そして位置決めをされた収容ケース2は種駒収容トレイ3内の第1行目の種駒Aが前記落下孔28に落下可能な状態となる。そして図4に示すように、前記駆動手段32のシリンダ36x、36y、36zを前記制御装置14により制御することで取出体31を各方向に移動させ、収容ケース2から前記押出棒30の本数分の種駒Aを一斉に取出して落下させることができる。 【0015】また種駒取出装置7は、種駒Aを取出して落下させると共に収容ケース2の送り出しも行なう。すなわち、図3(b)に示すように収容ケース2がストッパ体35により位置決めされてそのストッパ体35が上昇した後、取出体31が駆動手段32のシリンダ36zにより下動し、押出棒30は収容ケース2の支持プレート22の第1送り孔23a(図2参照)を通過すると共に種駒収容トレイ3内の第1行目の種駒Aを落下孔28へ押出す。そして押出棒30が送り孔23aに挿入された状態で、シリンダ36xを駆動させ収容ケース2を1ピッチ前進させ、次いでシリンダ36yを駆動させ収容ケース2を半ピッチ左右方向に移動させることにより、第2行目の各種駒Aの直下に各落下孔28が位置するように収容ケース2は送られる。その後シリンダ36zにより押出棒30を上方に移動させ、次いで取出体31をシリンダ36x及びシリンダ36yにより各押出棒30の下方に第2行目の各種駒Aが位置するように移動させる。以上のようにして種駒Aを種駒収容トレイ3から取り出す作業の1サイクルが終了する。以下、平板プレート26の検出器29が最終列を検知するまで同様の作業を行う。 【0016】前記搬送装置13は、図5、図6に示すように、本体枠5の中段に固着された左右一対のレール37と、種駒姿勢変更装置8と植込装置10と電気ドリルとを支持する搬送台38と、搬送台38をレール37に沿って前後方向に移動させる搬送ベルト39と、前記搬送ベルト39を回転させるモータ40とから構成されている。前記搬送台38の上面には、電気ドリルを取付けるドリル支持部材41と、種駒姿勢変更装置8及び植込装置10を取付ける横断面コ字状の打込支持部材42とが、それぞれ左右方向に摺動自在に取付けられると共に、前記打込支持部材42の摺動を所定位置に停止させるロック部43が固着されている。前記ドリル支持部材41と前記打込支持部材42は前後方向に所定間隔をあけて配されている。なお図5、図6に示す44はガイドローラ、45は搬送台38と搬送ベルト39の所定箇所とを連結する連結部、46と47は搬送ベルト39を懸回するスプロケットを示している。そして、搬送台38は前記制御装置14に制御されたモータ40によって前後方向に摺動すると共に所定位置に停止することができる。なお図5(a)に示す48は制御装置14と各装置を接続しているコードを束ねてこれを収納する可撓性のコードケースである。 【0017】前記種駒姿勢変更装置8は、図7に示すように、前記打込支持部材42のコ字状空間内において、左右方向に長く張架されたエンドレスベルト50を備えている。このエンドレスベルト50は、前記落下孔28から落下した種駒Aを受け止めて保持する種駒保持筒49を複数個等ピッチに備えている。種駒姿勢変更装置8はエンドレスベルト50が回動して前記種駒保持筒49の上下姿勢が変化しつつある間においても種駒Aが種駒保持筒49から脱出しないようにエンドレスベルト50に沿って設けられたガイド手段52を備えている。前記エンドレスベルト50は、打込支持部材42に設けられた2つのローラ57、58間に懸回されており、一方のローラ57はモータ51の駆動が伝わるように備えられている。そして、モータ51の駆動は前記制御装置14に制御されており、これによってエンドレスベルト50の回動は所定位置に停止できるようになっている。前記種駒保持筒49は、図8に示すように、種駒Aを収納する筒部53とエンドレスベルト50に取付ける固着部54とを一体に備えたものであり、前記筒部53は、種駒Aの大径部と略同径の貫通部55を有すると共に、側面には上下に貫通するスリット56が形成されいる。なおスリット56は、後述のように、種駒Aを原木Bに打ち込む際に植込装置10の植込棒12を支持する植込棒支持部材69(図9(a)参照)が通過するできるように設けられたものである。そして種駒保持筒49はその筒部53がエンドレスベルト50に接しないように固着部54にてエンドレスベルト50にボルトで取付けられている。またエンドレスベルト50には少なくとも前記種駒収容トレイ3に収納された2行分の種駒A数に相当する数の種駒保持筒49が等間隔に固着されている。前記ガイド手段52は、図7(a)に示すように、上側ガイド59と下側ガイド60とから構成されている。上側ガイド59は、前記種駒保持筒49がエンドレスベルト50の上辺側に移動してきたその筒部53の下端に近接してベルトに沿って一直線状に延びると共に、前記ローラ57の位置においてそのローラ57の外周に沿って約120°彎曲している。また下側ガイド60は、前記ローラ57によって方向を下方に変える種駒保持筒49の上端に接近して、その移動軌跡に沿って彎曲し、次いで上下逆になった種駒保持筒49の下端に近接して若干距離一直線状に延びるように設けられ、その終端部には前記植込装置10の可動保持筒11の上方となる位置に落下許容部61が形成されている。そして種駒姿勢変更装置8は前記搬送装置13によって前後方向の所定位置に停止して、さらにロック部43によって打込支持部材42の左右方向の摺動を停止させることができるので、前記セット部6の落下孔28の直下位置に前記種駒保持筒49を位置決めすることができる。 【0018】前記種駒取出装置7によって複数個一斉に押出された種駒Aは、その大径部を下向きにした状態でセット部6の落下孔28を落下した後、一斉に種駒保持筒49に受け止められる。そして第1の種駒保持筒49が前記下側ガイド60の落下許容部61に位置するまでエンドレスベルト50を回動させる。すると第1の種駒保持筒49に収納されていた種駒Aは、エンドレスベルト50の回動に従って、その小径部を下向きにした状態となって、そのまま前記可動保持筒11に落下し、ここで一時的に保持されて原木Bへの打ち込みに備えられる。以下、エンドレスベルト50はすべての種駒保持筒49が空になるまで間欠運動を繰り返した後、落下孔28からの種駒Aの供給に備え所定位置に回動する。 【0019】前記電気ドリルは原木Bに穴を穿設する刃を有する電動式の一般的なものであって、前記搬送装置13のドリル支持部材41に取付けた上下方向に駆動するドリル用シリンダ(図示せず)に取り付けられている。前記ドリル用シリンダの駆動は制御装置14により制御されており、これにより電気ドリルの上下動も制御される。また前記ドリル支持部材41には、原木位置合わせ手段(図示しないが、図9(c)に示す62と同様のものであるため、これに関しては、以下、図9参照)が固着されている。この原木位置合わせ手段(62)は、逆U字状に形成された上下方向に移動できる原木当接プレート(63)と、前記原木当接プレート(63)の上下動をガイドする2本のガイド軸(64、64)と、前記原木当接プレート(63)を上下動させる位置合わせ用シリンダ(65)とから構成されている。なお電気ドリルは、その刃が原木当接プレート(63)の下辺中央近傍に位置するように配置されている。 【0020】電気ドリルを作動させ原木Bに穴を穿設するには、まず位置合わせ用シリンダ(65)を駆動させて原木当接プレート(63)を原木Bに当接させる。そのときドリル支持部材41は前記搬送台38上を左右方向に摺動できることから、原木当接プレート(63)が原木Bの周面に沿って圧接して、原木当接プレート(63)の下辺中央が原木B周面の頂点である穿穴位置に位置するようになる。またこれによって電気ドリルもその刃先が原木Bの穿穴位置に位置決めされる。そして電気ドリルを下動させて、原木Bに穴を穿設する。このように原木当接プレート(63)を用いることで、原木Bが彎曲している場合であっても正確に穴を穿設することができる。 【0021】前記植込装置10は、図9〜図12に示すように、前記種駒姿勢変更装置8の落下許容部61より落下した種駒Aを一時的に保持する可動保持筒11と、前記可動保持筒11に保持した種駒Aを押出して原木Bに穿設された穴に植え込ませる植込棒12を備えている。そして前記可動保持筒11及び前記植込棒12は、上下方向に移動可能であって、その上下動を2本のガイド軸67、67によりガイドされながら、植込用シリンダ66によってなされている。そしてこれらは前記打込支持部材42に取付けられている。前記植込用シリンダ66は、図9(a)に示すように、打込支持部材42の上面から上方に延設された延設支持部材68に固着されており、植込用シリンダ66の下端部には前記植込棒12を支持する植込棒支持部材69が取付けられている。この植込棒支持部材69は、前記植込用シリンダ66との連結部70と、プレート板71と、分枝部材72とから構成されており、植込棒12を前記種駒姿勢変更装置8の落下許容部61の上方に位置するように配されている。また前記可動保持筒11は、前記ガイド軸67の下端部に取付けた可動筒部支持部材73に支持されている。この可動筒部支持部材73は、前記プレート板71に上下方向に摺動自在に嵌合された支持棒部74と、プレート板71より上方に備えられたスプリング75と、前記支持棒部74の所定位置に嵌着したフランジ部76と、前記ガイド軸67の下端部を固着すると共に前記支持棒部74を上下方向に摺動自在に嵌合するベース部77と、前記フランジ部76とベース部77との間に備えたスプリング78と、前記ベース部77に垂下して可動保持筒11をベアリング79を介して軸支する軸支部80と、軸支部80に垂下して設けられたストッパ81とから構成されており、可動保持筒11を前記落下許容部61の垂直下方に位置するように配している。 【0022】前記可動保持筒11は、図11に示すように、1対の筒片82をそれぞれ回動自在に前記軸支部80に軸支して、両筒片82間にスプリング83を介在させており、通常は閉方向に付勢されている。前記筒片82は逆円錐台形を縦断した形状の半筒部84と、前記軸支部80に軸支されると共に前記スプリング83を収納する平片部85とからなっている。 【0023】前記植込棒12は、図9(a)に示すように、横断面が種駒Aの小径部と略同一径に形成されており、また前記植込棒12を保持する分枝部材72は、その枝部が前記種駒保持筒49のスリット56幅より小に形成されているため、植込棒12は、その下動の際に種駒保持筒49内を通過することができる。 【0024】また延設支持部材68には前記原木位置合わせ手段62が取付けられている。 【0025】前記植込装置10を作動させ、原木Bに穿設された穴に種駒Aを植え込むには、まず位置合わせ用シリンダ65を駆動させて原木当接プレート63を原木Bに当接させて、打込支持部材42を左右方向に摺動させて位置決めする。そして図12(a)に示すように、植込用シリンダ66を駆動し、前記可動保持筒11及び前記植込棒12を下方に移動させる。なおこのとき植込棒12は前記種駒保持筒49の筒部53内を通過する。そして前記ストッパ81が原木Bの表面を圧接すると、図12(b)に示すように、植込棒支持部材69はそのまま下動を続けるが、可動筒部支持部材73は止まった状態となって、やがてプレート板71はフランジ部76に係合し、支持棒部74はスプリング78の付勢力に抗して下方に押し込まれる。そのとき植込棒12は可動保持筒11内に挿入すると共に、可動保持筒11内に係止した種駒Aを下方に押圧する。この押圧された種駒Aは、可動保持筒11をそのスプリング83の付勢力に抗して開状態にして下方に押出される。そしてそのまま植込棒12は種駒Aを原木Bの穿設穴に打ち込むこととなる。 【0026】前記把持装置9は、図1(a)に示すように、原木Bの切断面を挟持する一対の把持部86、87と、一方の把持部86に備えられた原木Bを回転させる回転シリンダ88と、他方の把持部87に備えられた前後方向に駆動する挟持シリンダ89とから構成されている。なお、図1(b)に示す90は原木設置手段、91は原木受け部である。 【0027】前記原木設置手段90は、原木Bを把持装置9に設置する際に用いられ、上下方向に駆動するシリンダの上端部にU字状の原木受部を固着したものが左右一対に構成されている。種駒Aを原木Bに打ち込まない通常時には、原木受部は下方に位置している。 【0028】前記原木受け部91は、原木Bへの種駒打ち込み作業が終わった原木Bを受け取る部材であって、受台が本体枠5に固着されている。 【0029】前記制御装置14は、前記原木設置手段90のシリンダ以外の他のすべてのシリンダ及びモータ51を制御すると共に、コントローラ16からの指令を受ける。 【0030】次に種駒植込機の動作について説明する。 【0031】まず、複数の種駒Aを保有した種駒収容トレイ3を収容ケース2に収納する。そして、収容ケース2をスライド蓋19が底面側に、前記支持プレート22が上面側に向くような状態にしてセット部6に挿入し、挿入した収容ケース2をそのストッパ21が前記シリンダ34に当接するまで押し込む。この押し込みに際して収容ケース2のスライド蓋19は前記段差27に係止され開状態となる。そのとき、種駒収容トレイ3内の第1行目の種駒Aは落下孔28の直上に位置しており、これらの種駒Aが落下孔28に落下可能な状態となっている。またこのとき、種駒姿勢変更装置8の複数の種駒保持筒49は落下孔28の直下に配置されている。 【0032】次に原木Bを設置手段90の原木受部に載せてこれを把持装置9の把持部86、87間まで上昇させる。そしてコントローラ16から原木Bへの種駒打ち込み作業を指令する。すると、把持装置9が作動して原木Bの切断面を挟持し、その後前記原木受部は下降する。またセット部6において、位置決めされた収容ケース2は、ストッパ体35が上昇した後、種駒取出装置7の取出体31により複数の種駒Aを一斉に取出して落下させると共に収容ケース2の送り出しも行なわれる。 【0033】この一斉に押出された種駒Aは、その大径部を下向きにした状態でセット部6の落下孔28を落下した後、一斉に種駒保持筒49に受け止められる。そして第1の種駒保持筒49が前記下ガイド60の落下許容部61に位置するまでエンドレスベルト50を回動させる。すると第1の種駒保持筒49に収納されていた種駒Aは、エンドレスベルト50の回動に従って、その小径部を下向きにした状態となって、そのまま前記可動保持筒11に落下保持され、原木Bへの打ち込みに備えられる。 【0034】そして搬送装置13の搬送台38は、前後方向に移動して、原木Bに穴を穿設する位置の直上に電気ドリルが位置すればその移動を停止する。その後、ロック部43のロックが解除され、打込支持部材42は左右方向に摺動自在となる。 【0035】そして、電気ドリル側の原木当接プレート(63)のみが下動して原木Bに当接し、ドリル支持部材41を左右方向に摺動させて位置決めさせる。この後、電気ドリルが下動して原木Bに穴を穿設し、所望の穴が穿設されれば電気ドリルは上昇する。 【0036】それから把持装置9が作動して、原木Bを90°(原木の径によっては60°)回転させ、再びこれらを繰り返して原木Bに穴を穿設する。1周目の穿設動作が終われば、搬送台38を前方向に一定距離移動させ2周目の穿設動作を行なう。その後3周目の穿設動作が始まると同時に、植込装置10側の原木当接プレート63を下動して、打込支持部材42の位置決めし、その後、前記可動保持筒11及び前記植込棒12が下動して種駒Aの植え込みを行なう。その植え込み動作は、可動保持筒11の下方のストッパ81が原木Bの表面を圧接すると、植込棒12は可動保持筒11内に挿入すると共に、可動保持筒11内に係止した種駒Aを下方に押圧し、この押圧された種駒Aは可動保持筒11を開状態にして下方に押出され、そしてそのまま植込棒12は種駒Aを原木Bの穿穴に打ち込むこととなる。以下、上記動作を繰り返し、種駒Aを原木Bに植え込んでゆく。 【0037】そして植え込みの途中、種駒保持筒49内の種駒Aがなくなれば、自動的にエンドレスベルト50が回動し、再び種駒取出装置7によって種駒Aが供給される。 【0038】種駒Aの植え込みが終わると、原木当接プレート63、電気ドリル、可動保持筒11及び埋込棒12が原木Bより離れ、把持装置9による原木Bの挟持も解除され、原木Bは原木受け部91に受け取られる。 【0039】なお、本実施形態の種駒植込機は種々の形態に構成することができる。 【0040】例えば、収容ケース2を用いずに、種駒収容トレイ3をそのままセットできるようにセット部6にトレイ送り機構及び種駒飛出防止手段を設けてもよい。 【0041】また種駒取出装置7において、本実施形態のような押出棒30を下動させてトレイ2内の種駒Aを押出す機構に替えて、種駒収容トレイ3を振動させて、その振動により種駒Aを取出し落下させる機構にしてもよい。 【0042】種駒姿勢変更装置8において、本実施形態のようなエンドレスベルト50に替えて、ドラムや円板等を設けても良い。すなわち、種駒姿勢変更装置8は、ドラムや円板等の外周に種駒保持筒49のような種駒を保持する手段を複数備え、そのドラム等に沿ってガイド手段52を設けた構成にしても良い。 【0043】また穿設手段として電動式の電気ドリルに替え、エアー式のドリルを用いてもよい。 【0044】なお、種駒収容トレイ3における収容凹部17や、種駒姿勢変更装置8におけるエンドレスベルト50に備えた種駒保持筒49や、種駒押出装置7における押出棒30の数や配置関係は、上記記載したものに限定されるものではない。 【0045】上記実施形態の種駒埋込機に用いられる種駒供給装置は、前記種駒収容トレイ3から種駒Aを取出して、種駒Aを必要とする箇所である植込装置10の植込棒12の直下位置に、1個ずつ供給するものであるが、本発明の種駒供給装置は、種駒Aを必要とする他の箇所に種駒Aを供給するものであってもよい。 【0046】 【発明の効果】本発明によれば、種駒が市販に供されている種駒収容トレイの状態から種駒を取り出し、これを必要とする箇所に供給するまでの一連の作業を自動化し、かつ比較的簡単な構造で、正確な方向に種駒を整列させて供給することができる種駒供給装置及びこれを備えた種駒植込機を提供することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000203461 【氏名又は名称】村田精工株式会社 【住所又は居所】大阪府東大阪市藤戸新田1丁目4−15
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| 【出願日】 |
平成13年12月7日(2001.12.7) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080827 【弁理士】 【氏名又は名称】石原 勝
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| 【公開番号】 |
特開2003−169539(P2003−169539A) |
| 【公開日】 |
平成15年6月17日(2003.6.17) |
| 【出願番号】 |
特願2001−373768(P2001−373768) |
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