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【発明の名称】 液体種菌を用いたきのこの栽培方法
【発明者】 【氏名】春山 敏昭

【要約】 【課題】栽培瓶に充填された培地に液体種菌を接種して好適な培養を可能にする。

【解決手段】栽培瓶10に培地11を充填し、培地11に液体種菌30を接種し、培養工程および生育工程を経てきのこを収穫する液体種菌を用いたきのこの栽培方法であって、前記栽培瓶10に培地11を充填し、培地11に植菌孔11aをあけた後、液体種菌を吐出するノズル12aを備えた接種装置を使用して、前記植菌孔11aの内面の略全面に向け液体種菌30を放射するとともに、瓶口の培地11の表面に向け液体種菌30を放射して液体種菌を接種することを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 栽培瓶に培地を充填し、培地に液体種菌を接種し、培養工程および生育工程を経てきのこを収穫する液体種菌を用いたきのこの栽培方法であって、前記栽培瓶に培地を充填し、培地に植菌孔をあけた後、液体種菌を吐出するノズルを備えた接種装置を使用して、前記植菌孔の内面の略全面に向け液体種菌を放射するとともに、瓶口の培地の表面に向け液体種菌を放射して液体種菌を接種することを特徴とする液体種菌を用いたきのこの栽培方法。
【請求項2】 接種装置のノズルに、上部側が拡径したロート状部と、該ロート状部から吐出口方向に向けて延設され植菌孔の内部に向けて液体種菌を放射する細筒部と、前記細筒部の外周面に設けられ、瓶口の培地に向けて液体種菌を放射する拡散羽根とを備えたアタッチメントが装着されていることを特徴とする請求項1記載の液体種菌を用いたきのこの栽培方法。
【請求項3】 液体種菌をシャワー状に吐出するノズルを使用して培地に液体種菌を接種する際に、瓶口の上位置から瓶口の培地の表面に向けて液体種菌を放射する工程と、植菌孔の開口部近傍の下位置から植菌孔の内部に向けて液体種菌を放射する工程とを有することを特徴とする請求項1記載の液体種菌を用いたきのこの栽培方法。
【請求項4】 栽培瓶に培地を充填し、培地に液体種菌を接種し、培養工程および生育工程を経てきのこを収穫する液体種菌を用いたきのこの栽培方法であって、培養工程後に、菌床面を菌掻きする際に、押さえ板により菌床面を押圧して培地に含まれている水分を培地表面にまで浮き上がらせるとともに、押さえ板により菌床面を押圧した状態で押さえ板を平面内で摩擦回転させることを特徴とする液体種菌を用いたきのこの栽培方法。
【請求項5】 栽培瓶に培地を充填し、培地に液体種菌を接種し、培養工程および生育工程を経てきのこを収穫する液体種菌を用いたきのこの栽培方法であって、培養工程後に、菌床面を菌掻きする際に、押さえ板により菌床面の中央部を押圧するとともに、前記押さえ板の周辺の菌床面の表面を菌掻き刃により菌掻きすることを特徴とする液体種菌を用いたきのこの栽培方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液体種菌を用いたきのこの栽培方法に関する。
【0002】
【従来の技術】えのき茸、ブナシメジ等のきのこの人工栽培では、栽培瓶に培地を充填し、種菌を培地に接種し、培養工程、生育工程を経てきのこを収穫する。これらのきのこの栽培方法については、きのこの種類によって生育環境や栽培工程が若干異なるが、基本的な栽培方法は確立している。ところで、このようなきのこの人工栽培で使用される種菌は、おがくずあるいはコーンコブ等を種菌の培地として作製したおがくず種菌や穀物等を用いた固体状の種菌である。
【0003】しかしながら、このような従来の種菌の場合は種菌を提供するまでに長期間を要し、種菌を培養するための広い施設が必要であるといった問題があることから、より短期間で培養することができ、品質を安定させることができる液体種菌を接種してきのこを栽培する方法が検討されている。液体種菌は保存菌株から培養した種菌を殺菌処理した培養液に加えて一定期間培養して得たものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】液体種菌を使用する場合も、培地を充填した栽培瓶の瓶口から液体種菌を培地に接種して、培養および生育工程を経てきのこを収穫するものであり、基本的な栽培方法はおがくず種菌等の従来の種菌を使用する場合と変わらないのであるが、液体種菌を使用することから、従来の栽培方法とは異なる特徴的な栽培方法によることができ、これによって、より効果的なきのこ栽培を行うことが可能となる。
【0005】本発明は、このような液体種菌を使用してきのこを栽培する方法において、液体種菌の特性を生かして効率的なきのこ栽培を可能とし、良品のきのこを得ることを可能にする液体種菌を用いたきのこの栽培方法を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達成するため次の構成を備える。すなわち、栽培瓶に培地を充填し、培地に液体種菌を接種し、培養工程および生育工程を経てきのこを収穫する液体種菌を用いたきのこの栽培方法であって、前記栽培瓶に培地を充填し、培地に植菌孔をあけた後、液体種菌を吐出するノズルを備えた接種装置を使用して、前記植菌孔の内面の略全面に向け液体種菌を放射するとともに、瓶口の培地の表面に向け液体種菌を放射して液体種菌を接種することを特徴とする。また、前記接種装置のノズルに、上部側が拡径したロート状部と、該ロート状部から吐出口方向に向けて延設され植菌孔の内部に向けて液体種菌を放射する細筒部と、前記細筒部の外周面に設けられ、瓶口の培地に向けて液体種菌を放射する拡散羽根とを備えたアタッチメントが装着されていることを特徴とする。また、液体種菌をシャワー状に吐出するノズルを使用して培地に液体種菌を接種する際に、瓶口の上位置から瓶口の培地の表面に向けて液体種菌を放射する工程と、植菌孔の開口部近傍の下位置から植菌孔の内部に向けて液体種菌を放射する工程とを有することを特徴とする。
【0007】また、栽培瓶に培地を充填し、培地に液体種菌を接種し、培養工程および生育工程を経てきのこを収穫する液体種菌を用いたきのこの栽培方法であって、培養工程後に、菌床面を菌掻きする際に、押さえ板により菌床面を押圧して培地に含まれている水分を培地表面にまで浮き上がらせるとともに、押さえ板により菌床面を押圧した状態で押さえ板を平面内で摩擦回転させることを特徴とする。また、栽培瓶に培地を充填し、培地に液体種菌を接種し、培養工程および生育工程を経てきのこを収穫する液体種菌を用いたきのこの栽培方法であって、培養工程後に、菌床面を菌掻きする際に、押さえ板により菌床面の中央部を押圧するとともに、前記押さえ板の周辺の菌床面の表面を菌掻き刃により菌掻きすることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る液体種菌を用いたきのこの栽培方法の実施形態について添付図面とともに詳細に説明する。
(液体種菌の接種方法)図3は、培地が充填された栽培瓶10に液体種菌を接種する接種装置の概略構成を示す。ここで示している接種装置は、コンテナに収容した栽培瓶10に対して、コンテナの1列ごと液体種菌を接種するように構成したものである。12は液体種菌を噴射するためのノズルヘッド、12aはノズル、14は各々のノズルヘッド12に接続したエアチューブ、16はノズルヘッド12を栽培瓶10の配置間隔に合わせて支持した支持板である。
【0009】本実施形態の接種装置では、液体種菌を接種する際のノズル12aの培地表面からの離間距離を一定にするため、各々の栽培瓶10の瓶口が通過して栽培瓶10の肩部が当接する開口孔が形成された押さえ板18と支持板16とを吊り板20によって連結した構成としている。この構成により、接種位置において押さえ板18を上方から下降させ、栽培瓶10の肩部に押さえ板18を当接させると、ノズル12aは、栽培瓶10の培地の表面から一定距離上方で、栽培瓶10の瓶口の略中央に位置することになり、ノズル12aによる接種位置を一定にすることによって、ばらつきのない一定した種菌接種が可能となる。
【0010】各々のノズルヘッド12は液体種菌が貯蔵された種菌タンクと種菌チューブ(不図示)によって連通されており、種菌タンクに常時一定圧を加えることにより、種菌チューブを介してノズル12aから種菌を吐出可能に設けている。ノズルヘッド12には種菌の吐出を制御する開閉弁が設けられており、エアチューブ14を介して供給されるエア圧により開閉弁の開放時間が制御され、液体種菌の接種量が制御される。
【0011】図1は、本実施形態における液体種菌の接種方法を示す。本実施形態の液体種菌の接種方法で特徴とする点は、ノズル12aから液体種菌30を吐出する際に、栽培瓶10に充填されている培地11にあけた植菌孔11aの内側と培地11の表面11bの双方に液体種菌30が吐出されるように液体種菌の吐出方向を調節することである。なお、植菌孔11aは栽培瓶10に培地11を充填した後、栽培瓶10の瓶口から培地11の内部に向けて細長の棒体を押入して栽培瓶10の底部近傍まで通じる細長い孔状に形成したものである。
【0012】通常のシャワー状に液体種菌を吐出するノズルを用いて種菌を接種した場合は、培地11の表面11bと植菌孔11aの入り口部分に液体種菌が接種されるのみで、植菌孔11aの奥側まで液体種菌が接種されずに終わってしまう。栽培瓶10の培地11に植菌孔11aをあけているのは、培地11の内部から菌糸体を伸長させ、培地11の全体にできるだけはやく菌まわりさせるようにするためである。したがって、液体種菌を接種する場合も植菌孔11aの内部にまで液体種菌が十分に到達するようにする必要がある。本実施形態の種菌接種装置では、植菌孔11aの内部に液体種菌が確実に接種されるようにするため、ノズル12aの内部に、植菌孔11aに向けて液体種菌を放射させ、同時に培地11の表面11bに液体種菌を放射させるように液体種菌の吐出方向を制御するアタッチメントを装着している。
【0013】図2(a)は、ノズル12aにアタッチメント40を装着した状態、図2(b)はアタッチメント40の上面図、図2(c)はアタッチメント40の底面図を示す。アタッチメント40は図2(a)に示すように、上部側が拡径するロート状部41から細筒部42をノズルの吐出口側に延設し、細筒部42の外周にスクリュー状に拡散羽根43を巻き付けた形状に形成されている。ロート状部41と細筒部42はノズル12aに供給されてくる液体種菌の放出方向を下向きにガイドするとともに、液体種菌を細くしぼって吐出させる作用をなす。
【0014】一方、細筒部42の外周に設けた拡散羽根43はノズル12aの内周面に沿って流下する液体種菌を、ノズル12aの吐出口の周囲に拡散させて放射する作用をなす。なお、拡散羽根43は液体種菌を拡散させて放射させる作用を有するものであれば、その形状がスクリュー状に形成したものに限らない。これによって、ノズル12aを培地11の表面11bに比較的接近した位置において接種した場合でも、培地11の表面11bの表面全体に液体種菌を接種することが可能となる。図2(a)に示すように、本実施形態の液体種菌の接種装置は、植菌孔11aに向けて比較的しぼった形態で液体種菌を吐出する放射流と、培地11の表面11bに向けて拡散した形態で液体種菌を吐出する放射流を設けて液体種菌を接種するようにしたことが特徴である。
【0015】このように、液体種菌を接種する場合に、培地11の植菌孔11aの奥側まで種菌を吐出させ、かつ、培地11の表面11bに均等に液体種菌を接種するようにすることで、培地11での菌まわりを好適に行うことができ、培養期間を短縮することができるとともに、きわめて良好な培養を行うことが可能となる。おがくず種菌の場合も植菌孔内に種菌を落とし込むようにして種菌を接種するが、この場合は植菌孔の内部に部分的に種菌が付着するのみであるのに対して、液体種菌の場合は、植菌孔11aの全体にわたって種菌を接種することができるという利点がある。また、液体種菌は、おがくず種菌等とくらべて培地11に浸み込みやすいという利点もある。
【0016】本実施形態の 図1、2に示す液体種菌の接種方法によれば、液体種菌を用いた栽培方法でさらに培養期間を短縮することができる。たとえば、ブナシメジの栽培例で、おがくず種菌を使用した場合の培養期間は95日〜110日であり、液体種菌を使用することによって培養期間が80日〜100日程度に短縮でき、さらに、図1、2に示す液体種菌の接種方法によれば培養期間が70日〜95日に短縮することができる。このように、上記実施形態の液体種菌の接種方法は培地内での菌回り期間の短縮に有効であり、培養期間を短縮することができる。
【0017】液体種菌を接種する場合に、植菌孔11aの内面全体と培地11の表面11bに、ともに種菌を接種するようにすることは液体種菌を用いた種菌接種方法として重要である。上記実施形態ではノズル12aにアタッチメント40を装着してこのような種菌接種を可能にしているが、図4に示すように、ノズル12aの接種位置を変えることによって上述した方法と同様な種菌接種を行うことが可能である。
【0018】すなわち、図4に示す液体種菌の接種方法は、ノズル12aを培地11の表面11bから比較的離した上位置から培地11の表面11bに液体種菌30を接種し、次いで、ノズル12aを培地11の表面11bに近づけて主に植菌孔11aの内部に向けて液体種菌を接種する2段階の接種方法によっている。図4(a)はノズル12aが上位置にある状態、図4(b)はノズル12aが下位置にある状態で液体種菌30を接種している様子を示す。ノズル12aを上位置において液体種菌を放射することにより、瓶口の培地11の表面11bに種菌を接種することができ、植菌孔11aの開口部に近接した下位置で液体種菌を放射することによって植菌孔11aの内部にまで液体種菌を接種することができる。
【0019】なお、この場合の液体種菌の接種方法は、上位置と下位置の2段階で接種すればよく、上位置と下位置での接種順はとくに限定されるものではなく、下位置で接種した後に上位置で接種するようにしてもよい。本実施形態のように液体種菌を接種する際にノズル12aの高さ位置を変えて接種する場合は、ノズル12aの内部に液体種菌の吐出方向を制御するアタッチメント40を装着する必要はなく、通常のノズルを使用して液体種菌を接種することができるという利点がある。ただし、ノズル12aの高さ位置を段階別に制御して、接種を2回に分けて行う必要がある。一方、前述した実施形態の場合はノズル12aの高さ位置は一定位置に固定して、1回の接種ですませることができるという利点がある。いずれの場合も、実施形態では、培地11の表面11bに接種する液体種菌の分量と植菌孔11aに接種する液体種菌の分量の比を1:1程度とし、これによって良好なきのこ栽培を行うことができた。
【0020】(菌掻き方法)栽培瓶を用いたきのこの人工栽培では、培養工程後に菌掻きが行われる。この菌掻きは、培地の表面に残留している種菌を取り除き、培地の表面(菌床面)を若干削り取る操作で、菌床面からきのこの子実体を発生させることを目的とする操作である。菌掻き方法には、えのき茸のように菌床面を覆っている種菌をすべて取り除くように菌掻きする方法と、ブナシメジのように菌床面の中央部を円丘状に残してその周囲を菌掻きするといった方法がある。ところで、液体種菌を使用するきのこの栽培においては、従来のおがくず種菌を接種する場合とは異なり、培地の表面に種菌(おがくず)が残らないから、菌掻き操作としては子実体を発生させる刺激作用を主な目的として行うことになる。
【0021】従来のきのこの人工栽培においては、菌掻きは子実体を発生させる刺激操作を想定して、菌床面を削り取る操作を行う。これに対して液体種菌を使用した場合は、以下のように菌掻きすることで効果的に子実体を発生させてきのこを収穫することができる。
【0022】図5は、えのき茸の栽培における菌掻き方法を示す。えのき茸の栽培では、菌床面11cを円板状に形成した押さえ板50によって押圧するとともに、押さえ板50により培地11の菌床面を押さえた状態のまま平面内で半回転程度摩擦回転させる。押さえ板50によって菌床面11cを押さえる目的は、これによって培地11を圧迫し、培地11に含まれている水分を培地11の表面まで浮かび上がらせるようにするためである。また、押さえ板50を半回転程度摩擦回転させる目的は、これによって菌床面11cを荒らし、きのこの発生を刺激するためである。押さえ板50を回転させる角度は適宜調節すればよく、半回転もしくはそれ以上回転してもよい。
【0023】えのき茸栽培の場合は、このように菌掻きすることによって、菌掻き後の芽出し工程における芽出しが良好になされるようになる。芽だし工程では、従来は加湿して芽出しを促進させるようにしているが、本実施形態の菌掻き方法によれば、押さえ板50によって培地11を押圧することで培地11の表面まで水分が浮かび上がり、菌床面11cが濡れることによって芽出し工程での加湿をすることなく芽出しすることが可能になる。また、図5に示すように、押さえ板50によって菌床面11cを押さえてねじるようにする操作のみで菌掻きできることから、従来の菌掻き方向にくらべて操作が容易になる。また、菌掻き時に菌掻きくずが発生しないから、菌掻きくずを処理することも不要になるという利点がある。
【0024】図6は、ブナシメジの栽培における菌掻き方法を示す。ブナシメジの場合は、えのき茸の場合とは異なり、菌床面11cの中央部を押さえ板52によって押圧し、菌掻き刃54を用いて押さえ板52の周囲を菌掻きする。11dは菌掻き刃54によって菌掻きした部位を示す。ブナシメジの場合は、押さえ板52は単に培地11を押圧する作用をなすものでねじり操作は行わない。押さえ板52によって菌床面11cを押圧することで培地11中の水分を菌床面11cまで浮かび上がらせるようにすることができ、えのき茸の場合と同様に芽だしが容易にできるようになる。
【0025】菌掻き刃54によって押さえ板52の周囲の菌床面11cを菌掻きして菌床面11cの表面を部分的に削り取るようにしているのは、ブナシメジの場合は株状に子実体を生育させる必要があるからである。菌床面11cの中央部を残して周縁部を菌掻きすることにより、菌床面11cの中央部が若干盛り上がった形態になり、菌床面11cの周縁部から子実体が発生することを抑えて菌床面11cの中央部から子実体が発生して株状にきのこを生育させることができる。
【0026】以下に、本発明方法を適用してブナシメジを栽培した例を示す。容積850mlの栽培瓶を使用し、おがくず60%、コーンコブ40%の体積比の培地材に、栄養材として米糠60g、ふすま40g、豆皮20g、添加剤3gを加えた培地を栽培瓶に充填し、殺菌工程後、図1に示す植菌方法によって液体種菌を接種した。植菌後、培養室に移し、温度22℃、湿度70〜75%で80日間培養した。図6に示す方法で菌掻きした後、芽出し、生育工程で21日間経過後、きのこを収穫した。きのこの収量は1瓶あたり平均280gであった。
【0027】
【発明の効果】本発明に係る液体種菌を用いたきのこの栽培方法によれば、上述したように、植菌孔をあけた培地に対して、培地の瓶口付近の表面と植菌孔の内部の全面に液体種菌を接種することによって培養期間を短縮させて好適な培養を行うことができる。また、本発明に係るきのこの栽培方法によれば、簡単な操作によって菌掻きすることができ、確実に芽出しさせることができて液体種菌を用いた好適なきのこの栽培方法を提供することができる等の著効を奏する。
【出願人】 【識別番号】398058887
【氏名又は名称】株式会社ワールド
【出願日】 平成13年11月27日(2001.11.27)
【代理人】 【識別番号】100077621
【弁理士】
【氏名又は名称】綿貫 隆夫 (外1名)
【公開番号】 特開2003−158921(P2003−158921A)
【公開日】 平成15年6月3日(2003.6.3)
【出願番号】 特願2001−361439(P2001−361439)