| 【発明の名称】 |
排稈切断装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】持田 幹夫 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1 三菱農機株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】排稈の長切り時に、小径切断刃に刺さった切稈を強制的に除去して、詰まりを防止するようにした排稈切断装置を提供する。
【解決手段】大径切断刃36と小径切断刃37がそれぞれ所定の間隔で配置された切断軸35に対し、先端が、前記小径切断刃37の外周の回転軌跡を軸方向に結んだ円筒面に接する位置もしくは該位置より更に前記切断軸35の軸側の位置まで延設された第1ガイド部材62と、先端が、前記大径切断刃36の外周の回転軌跡を軸方向に結んだ円筒面と間隔Gを形成するように延設された第2ガイド部材63とを配置する。前記小径切断刃37に刺さって持ち回りされる切稈は、一端が前記第1ガイド部材62に当接し、他端が切断部に向けて移動する回転力を受け、前記小径切断刃から離脱させられる。即ち、排稈切断装置の詰まりを防止することができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 夫々複数のディスク状の大径切断刃と小径切断刃とを所定の間隔で支持した切断軸と、複数のディスク状の掻込体を所定の間隔で支持し、前記切断軸と略平行に配置された掻込軸と、を有し、前記切断軸と掻込軸との軸間距離を調整して、排稈を長切りと短切りに切り分け可能な排稈切断装置において、先端が前記切断軸に支持された前記小径切断刃の外周縁の回転軌跡を軸方向に結んだ円筒面に略接する位置、もしくは該位置より前記切断軸の軸側に延設された複数の第1ガイド部材と、先端が前記大径切断刃の外周縁の回転軌跡を軸方向に結んだ円筒面との間に、切稈が通過し得る隙間を形成するように延設された複数の第2ガイド部材と、を有する、排稈切断装置。 【請求項2】 夫々複数のディスク状の大径切断刃と小径切断刃とを所定の間隔で支持した切断軸と、複数のディスク状の掻込体を所定の間隔で支持し、前記切断軸と略平行に配置された掻込軸と、前記切断軸の下方に該切断軸と略平行に配置され、螺旋体を備えた拡散軸と、を有し、前記切断軸と掻込軸との軸間距離を調整して、排稈を長切りと短切りに切り分け可能な排稈切断装置において、前記拡散軸の螺旋体の外周部に、先端の回転軌跡が、前記切断軸に配置された前記小径切断刃の外周縁の回転軌跡を軸方向に結んだ円筒面と接する位置、もしくは該位置より前記切断軸の軸側に位置するように配置された複数の切稈除去体、を有する、排稈切断装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、コンバイン等の後部に設けられる排稈切断装置にかかり、詳しくは、切断軸と掻込軸との軸間距離を調整して排稈を長切りと短切りに切り分けるようにした排稈切断装置に関する。 【0002】 【従来の技術】コンバイン等の脱穀部の後部には、排稈切断装置が装着されたものがあり、このような排稈切断装置として、例えば、特開2000−287531号公報に記載の技術が提案されている。この排稈切断装置は、複数の切断刃を有する切断軸と複数の掻込体を有する掻込軸が、コンバインの機体の左右方向(幅方向)に略平行に、かつ互いの軸間距離が調整可能に配置されている。そして、前記切断軸には、大径切断刃と小径切断刃が、所定の間隔で配置され、排稈を長切りと短切りに切り分けられるようになっている。なお、本明細書において、前記掻込軸に配置される掻込体とは、外周に鋸歯状の歯が形成された掻込刃、受刃と、外周に歯が形成されていない掻込板、受板等を総称する。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで、排稈を長切りと短切りに切り分けるようにした前記排稈切断装置においては、長切り用の大径切断刃と短切り用の小径切断刃との直径の差が小さいため、排稈の長切り時に、前記大径切断刃と掻込体が側面視でオーバーラップする切断部では、前記大径切断刃で排稈を切断するとき、前記掻込体で前記大径切断刃に押付けられた排稈が、前記小径切断刃の外周面にも押付けられる形になる。さらに、排稈が切断されると、切稈が前記掻込体によって前記大径切断刃の間に押込まれ前記小径切断刃に押付けられる。このため、前記小径切断刃に形成された鋸歯状の歯に切稈が刺さることがある。このとき、切稈が隣接する前記大径切断刃の間に配置された複数の前記小径切断刃に同時に突き刺さると、切稈は前記小径切断刃で安定した形で保持され小径切断刃と共に回転する。即ち、切稈が前記小径切断刃に持ち回りされる。そして、前記小径切断刃が1回転して切断部に送り込まれると、新たに掻込まれた排稈が前記小径切断刃に押付けられ、先に刺さっている切稈の上にさらに切稈が刺さることがある。このように、前記小径切断刃に刺さる切稈が積重なることにより、前記排稈切断装置に詰まりが発生する。 【0004】前記の事情に鑑み、本発明は、排稈の長切り時に小径切断刃に刺さった切稈を強制的に除去して、詰まりを防止するようにした排稈切断装置を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、夫々複数のディスク状の大径切断刃(36)と小径切断刃(37)とを所定の間隔で支持した切断軸(35)と、複数のディスク状の掻込体(52)を所定の間隔で支持し、前記切断軸(35)と略平行に配置された掻込軸(50)と、を有し、前記切断軸(35)と掻込軸(50)との軸間距離を調整して、排稈を長切りと短切りに切り分け可能な排稈切断装置(11)において、先端が、前記切断軸(35)に支持された前記小径切断刃(37)の外周縁の回転軌跡を軸方向に結んだ円筒面に略接する位置、もしくは該位置より前記切断軸(35)の軸側に延設された複数の第1ガイド部材(62)と、先端が、前記大径切断刃(36)の外周縁の回転軌跡を軸方向に結んだ円筒面との間に、切稈が通過し得る隙間(G)を形成するように延設された複数の第2ガイド部材(63)と、を有する、排稈切断装置にある。 【0006】請求項2に係る発明は、夫々複数のディスク状の大径切断刃(36)と小径切断刃(37)とを所定の間隔で支持した切断軸(35)と、複数のディスク状の掻込体(52)を所定の間隔で支持し、前記切断軸(35)と略平行に配置された掻込軸(50)と、前記切断軸(35)の下方に該切断軸(35)と略平行に配置され、螺旋体(57)を備えた拡散軸(56)と、を有し、前記切断軸(35)と掻込軸(50)との軸間距離を調整して、排稈を長切りと短切りに切り分け可能な排稈切断装置(11)において、前記拡散軸(56)の螺旋体(57)の外周部に、先端の回転軌跡が、前記切断軸(35)に配置された前記小径切断刃(37)の外周縁の回転軌跡を軸方向に結んだ円筒面と接する位置、もしくは該位置より前記切断軸(35)の軸側に位置するように配置された複数の切稈除去体(59)、を有する、排稈切断装置にある。 【0007】なお、括弧内の符号等は、図面と対照するためのものであり、これは、発明の理解を容易にするための便宜的なものであって、特許請求の範囲に何等影響を及ぼすものではない。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。 【0009】図1乃至図8は、本発明の実施の形態を示すもので、図1は、本発明による排稈切断装置を備えたコンバインの一例を示す斜視図、図2は、図1における脱穀部と排稈切断装置の配置を示す拡大図、図3は、図1における排稈切断装置による排稈の長切り時の拡大側面図、図4は、図3における排稈切断装置の拡散手段を取外した状態を示す分解斜視図、図5は、切断軸と掻込軸の軸間距離の切換え機構部を示す平面図、図6は、図5に示す軸間距離の切換え機構部の側面図、図7は、切稈除去体と各切断刃の関係を示す側面図、図8は、図3の排稈切断装置における短切り時の拡大側面図である。 【0010】図1において、コンバイン1は、左右一対のクローラ走行装置2、2(図1では進行方向左側のみ表示)に支持された機体3の前方に配置され、穀稈の刈取りと搬送とを行なう前処理部5と、前記機体3の前部右上方に配置された運転席6と、前記機体3の左側に配置され、刈取られた穀稈の脱穀を行なう脱穀部7と、前記機体3の右側で前記運転席6の後方に配置され、穀稈から脱穀された穀粒を一時貯蔵するグレンタンク9と、前記機体3に前記グレンタンク9の後部に位置するように配置され、前記グレンタンク9内に貯蔵された穀粒を排出するオーガ10と、前記機体3の後部に、該機体3の左右方向と略平行に配置され、穀粒が脱穀された排稈を切断して機外に排出する排稈切断装置11と、を有している。 【0011】図2に示すように、前記脱穀部7は、複数の扱ぎ歯12を有する扱ぎ胴13を回転可能に配置した扱ぎ室15と、複数の羽根を有する処理胴(図示せず)と、モータ16で駆動される排稈チェーン17を配置した処理室19と、前記扱ぎ室15の下方に配置され、前記扱ぎ胴13で脱穀された穀粒と前記扱ぎ歯12で千切られた稈枝を受け入れ比較的大きな稈枝を分離する受網20と、前記扱ぎ室15と処理室19の下方に渡って配置され、前記受網20を漏下した稈枝混じりの穀粒と、前記処理室19で排稈から掻き落とされた稈枝混じりの穀粒を受け入れ稈枝を分離して穀粒を取出す揺動選別部21と、スクリューコンベアで形成され、前記揺動選別部21の下方に配置され、前記揺動選別部21により選別された穀粒を前記グレンタンク9へ搬送する一番螺旋22、二番螺旋23と、前記揺動選別部21へ選別風を送る唐箕ファン25、ターボファン26と、前記唐箕ファン25、ターボファン26からの選別風により吹上げられ前記揺動選別部21の上方に浮遊する稈枝を吸引して排出する吸引排塵ファン27と、前記前処理部5から受け取った穀稈を前記扱ぎ室15に沿って搬送し、穀粒が脱穀された排稈を前記処理室19で前記排稈チェーン17へ受け渡すフィードチェーン29と、を有している。 【0012】このような構成で前記コンバイン1は、前記前処理部5で穀稈を刈取り、刈取った穀稈を前記前処理部5から前記フィードチェーン29に受け渡し、前記フィードチェーン29で、前記扱ぎ室15に沿って搬送する間に前記扱ぎ胴13で脱穀する。穀粒が脱穀された排稈は、前記処理室19に搬入され、前記フィードチェーン29から前記排稈チェーン17に受け渡される。前記排稈チェーン17で搬送される排稈は、前記処理室19内を通過する間に、前記処理胴で排稈内に残る刺さり粒が掻き落とされる。そして、排稈は前記排稈チェーン17の終端から前記排稈切断装置11上に排出される。 【0013】図3乃至図8に示すように、前記排稈切断装置11は、カッターケース31の左右の側板32a、32bの間に軸受(図示せず)を介して回転自在に支持された切断軸35を有し、該切断軸35には、図5に示すように、それぞれスペーサ33を介して、外周縁に鋸歯状の歯が形成された大径切断刃36が間隔p1で配置され、外周縁に鋸歯状の歯が形成された小径切断刃37が間隔p2で配置されている。また、前記切断軸35の側板32a側の一端には、動力伝達用のプーリ38と小径のスプロケット39が固定されている。なお、前記プーリ38は、例えば、前記二番螺旋23からベルト40(図4参照)を介して動力の伝達を受けるようになっている。 【0014】前記左右の側板32a、32bの間には、図5及び図6に示すように、軸受(図示せず)を介して支持軸42が回転自在に支持されている。前記支持軸42の両端部には、それぞれ移動板43、43が前記側板32a、32bを挟んで相対向するように固定されている。また、前記支持軸42の前記側板32a側の一端には、小径の歯車45と、前記スプロケット39に対応する大径のスプロケット46が固定され、前記スプロケット39とスプロケット46の間には、チェーン47が掛け渡されている。 【0015】前記移動板43、43の間には、図5に示すように、軸受(図示せず)を介して掻込軸50が回転自在に支持されている。前記掻込軸50には、それぞれスペーサ51を介して、前記大径切断刃36及び小径切断刃37と対応するように掻込体52が所定の間隔で配置されている。また、前記掻込軸50の前記側板32a側の一端には、前記歯車45と噛合う大径の歯車55が固定されている。 【0016】従って、前記支持軸42を中心として前記移動板43を矢印A−B方向(図6参照)に揺動させ、前記切断軸35と前記掻込軸50の軸間距離を調整することができる。即ち、前記大径切断刃36及び小径切断刃37と、前記掻込体52との相対位置を切換える事により排稈の切断長さを変えることができる。このとき、前記移動板43が前記支持軸42を中心として揺動するので、前記スプロケット39と前記スプロケット46の相対位置は変化せず、前記歯車55が前記歯車45を中心として公転する形となる。従って、前記移動板43の揺動前後において動力の伝達状態が変化することはない。なお、前記移動板43は、図示しない固定手段により揺動端に固定される。 【0017】また、前記掻込軸50は、前記切断軸35を駆動源として駆動されることになる。その回転速度は、前記切断軸35の回転速度が、前記スプロケット39とスプロケット46の歯数比で減速され、更に、前記歯車45と歯車55の歯数比で減速されるため、前記掻込軸50の回転速度は前記切断軸35の回転速度に比べ大幅に遅く(切断軸35の回転速度>>掻込軸50の回転速度)なっている。 【0018】前記側板32a、32bの間には、図3、図4及び図7に示すように、前記切断軸35及び掻込軸50と略平行に、その下方に位置するように拡散軸56が軸受(図示せず)を介して回転自在に支持されている。前記拡散軸56には、中央部が前記拡散軸56の軸心と略平行に固定され、かつ両端部が前記拡散軸56に互いに異なる方向に巻付けられた螺旋体57が配設されている。なお、前記拡散軸56の前記側板32a側の一端にはプーリ60が固定され、前記拡散軸56は、前記ベルト40(図4参照)で前記切断軸35と共に回転駆動される。 【0019】前記螺旋体57には、先端の回転軌跡が、前記小径切断刃37の外周縁の回転軌跡を軸方向に結んだ円筒面と接する位置、もしくは該位置より前記切断軸35の軸側に位置するように延設された複数の切稈除去体59が、それぞれ所定の位置に配設されている。この実施の形態においては、前記切稈除去体59は、その軸方向中央部にループ59aが形成され、該ループ59aによって弾性変形可能に構成されている。即ち、前記切稈除去体59は弾性体によって構成されている。なお、切稈除去体59として、弾性変形しない棒状部材を用いてもよい。 【0020】前記カッターケース31の上部には、図3及び図7に示すように、切替板61が矢印C−D方向に揺動自在に支持され、その下面には、前記切替板61を矢印D方向に揺動させたとき、前記大径切断刃37及び小径切断刃37の頂部に向けて略垂直に垂れ下がるように第1ガイド部材62と第2ガイド部材63が固定されている。 【0021】前記第1ガイド部材62は、前記大径切断刃36の一方の端面の近傍に位置するように配設され、その先端は、前記小径切断刃37の外周縁の回転軌跡を軸方向に結んだ円筒面と接する位置、もしくは該位置より前記切断軸35の軸側に延設されている。即ち、前記第1のガイド部材62の先端は、前記小径切断刃37によって持ち回りされる切稈と接触する位置まで延設されている。 【0022】前記第2ガイド部材63は、前記大径切断刃36の配列間隔p1の略中央部に位置するように配設され、その先端は、前記大径切断刃36の外周縁の回転軌跡を軸方向に結んだ円筒面と間隔G(図7参照)を形成する位置まで延設されている。即ち、前記第2ガイド部材63の先端は、前記小径切断刃37により持ち回りされる切稈及び前記大径切断刃36間に押込まれて持ち回りされる切稈と接触しない位置まで延設されている。 【0023】前記切替板61を矢印C方向に揺動させ、前記カッターケース31の上端に形成された開口部を覆うと、前記排稈チェーン17から矢印E方向に排出される排稈は、切替板61上を滑りそのまま前記コンバイン1の機外へ排出される。また、前記切替板61を矢印D方向へ揺動させ、前記カッターケース31の上端に形成された開口部を開くと、前記排稈チェーン17から矢印E方向に排出される排稈は、前記開口部から直接あるいは前記第1ガイド部材62及び第2ガイド部材63に当接して前記大径切断刃36あるいは前記掻込体52上に落下するようになっている。 【0024】このような構成で、排稈を長切りする場合、前記移動板43を揺動させ、図3、図5及び図6に示すように、前記大径切断刃36に対応する前記掻込体52が、前記大径切断刃36の外周部の両側に位置するように側面視でf(図6参照)だけオーバーラップするように前記掻込軸50の位置を調整し固定する。一方、前記拡散軸56と切断軸35の相対位置は変化しないので、前記切り稈除去体59は、図7に示すように、その先端の回転軌跡が前記小径切断刃37の外周縁の回転軌跡を結んだ円筒面と接する位置よりgだけ切断軸35の軸側に位置するように設定されている。 【0025】また、前記切替板61を、図3に示すように、矢印D方向に揺動させ、カッターケース31の上部を開口させる。このとき、前記第1ガイド部材62の先端は、図3及び図7に示すように、前記小径切断刃37の外周縁の回転軌跡を軸方向に接続した円筒面と略接する位置に位置決めされ、前記第2ガイド部材63は、前記大径切断刃36の外周縁の回転軌跡を軸方向に接続した円筒面との間に、前記大径切断刃36で持ち回りされる切稈が接触しないだけの間隔Gを形成する位置に位置決めされる。 【0026】そして、前記切断軸35及び拡散軸56を回転駆動させると、前記スプロケット39、チェーン47、スプロケット46、歯車45及び歯車55を介して前記掻込軸50が回転する。このとき、前記切断軸35の回転速度は、前記スプロケット39とスプロケット46の歯数比と、前記歯車45と歯車55の歯数比で減速され前記掻込軸50に伝達されるので、前記掻込軸50の回転速度は、前記切断軸35の回転速度に対し大幅に減速されている。一方、前記拡散軸56は、前記切断軸35と共に前記ベルト40(図4参照)で回転駆動される。この拡散軸56の回転速度は、前記切断軸35より早くなるように設定されている。 【0027】この状態で、前記排稈チェーン17(図2参照)から放出された排稈は、図3に示すように、矢印E方向から前記カッターケース31上に落下する。すると、排稈は、直接あるいは前記ガイド部材62、63に当接して、前記掻込体52あるいは前記大径切断刃36上に落下する。すると、排稈は、前記掻込体52及び大径切断刃36の回転により、前記掻込体52と大径切断刃36が側面視でオーバーラップして形成される切断部に送り込まれると共に、前記掻込体52で大径切断刃36に押付けられ、前記大径切断刃36により切断される。前記大径切断刃36で切断された切稈は、前記拡散軸56上に落下し、螺旋体57で落下方向を変更され矢印F方向に排出される。 【0028】このとき、切断される排稈は、前記掻込体52で前記切断軸35の軸方向に押込まれるため、切断された切稈が前記掻込体52により前記大径切断刃36間に押込まれ、前記小径切断刃37に押し付けられる。この切稈の大部分は、前記掻込体52と前記大径切断刃36のオーバーラップが解除される位置で前記大径切断刃36の間から脱落して排出されるが、切稈の一部が前記大径切断刃36の間に押込まれた状態で保持され、更に他の一部は、前記小径切断刃37の歯に刺さることがある。そして、隣接する前記大径切断刃36、36の間に前記小径切断刃37が複数枚づつ(図5の場合は2枚)配置されている場合、切稈がこれら複数枚の小径切断刃37、37の歯に同時に同時に刺さると、切稈は前記小径切断刃37、37に前記切断軸35と略平行に安定した状態で保持されることになる。 【0029】前記大径切断刃36、36間に押込まれて保持された切稈や、前記小径切断刃37の歯に刺さった切稈は、前記切断軸35の回転により前記大径切断刃36、36あるいは前記小径切断刃37、37と共に回転する。即ち、前記大径切断刃36、36や前記小径切断刃37、37により持ち回りされることになる。 【0030】前記切断軸35の回転により前記大径切断刃36、36や小径切断刃37、37により持ち回りされる切稈が、前記大径切断刃36、36や小径切断刃37、37の下部に移動すると、前記拡散軸56の回転により回転する前記切稈除去体59によって叩き落され、前記大径切断刃36、36や小径切断刃37、37から除去される。 【0031】なお、前記切稈除去体59は、前記拡散軸56に配置された螺旋体57に配置されているため、前記拡散軸56が1回転する間の、前記切稈除去体59の回転軌跡が前記大径切断刃36及び小径切断刃37で持ち回りされる切稈の回転軌跡と側面視でオーバーラップする領域のみで切稈除去作用を行うことになる。従って、前記切断軸35が何回転かする間に、前記大径切断刃36及び小径切断刃の全周の切稈除去が行なえるように前記切断軸35と拡散軸56の回転速度を設定しておく。また、前記切稈除去体59を前記螺旋体57だけでなく前記拡散軸56にも配置して、拡散軸56の1回転当りの切稈除去作用領域を増加させるようにしてもよい。 【0032】また、前記大径切断刃36、36や小径切断刃37、37による切稈の持ち回りは常時発生するものではないので、前記切稈除去体59による切稈除去作用を行なう領域を適宜設定することにより、前記排稈切断装置11の詰まりを防止することができる。 【0033】前記切稈除去体59により除去されず、前記切断軸35の回転により前記大径切断刃36、36や小径切断刃37、37により持ち回りされている切稈が、前記大径切断刃36、36や小径切断刃37、37の頂部に到達すると、切稈の一端が前記第1ガイド部材62に当接しその移動が阻止される。一方、第2ガイド部材63は前記大径切断刃36の外周との間に間隙Gが形成されているため、切稈の中央から他端は第2ガイド部材63の下部を通過して切断部に向けて移動する。このため、切稈は前記第1ガイド部材62との当接位置を中心として回転する回転力を受けることになる。この回転力により前記大径切断刃36、36の間あるいは小径切断刃37、37の歯に刺さって保持されていた切稈が、前記大径切断刃36、36の間から、あるいは小径切断刃37、37の歯から外される。 【0034】このとき、前記大径切断刃36、36の間、あるいは小径切断刃37、37から外された切稈は、その一端側が切断部側に移動し、その重心が切断部側に移動しているため、切断部方向に向けて落下し、新たに切断された切稈と共に拡散軸56上に落下することになる。従って、切稈が切断軸35の反切断部側(背側)に落下することがないので、カッターケース31内に切稈が堆積することはない。 【0035】このように、前記第1ガイド部材62に前記切断軸35の回転により前記大径切断刃36、36や小径切断刃37、37により持ち回りされている切稈を当接させて除去する場合には、前記切断軸35の1回転毎に前記大径切断刃36及び小径切断刃37の全周に亘り切稈の除去を行なうことができる。 【0036】なお、排稈の短切り時には、図8に示すように、前記小径切断刃37と掻込体52が側面視でオーバーラップするように、前記切断軸35と掻込軸50の軸間距離を調整する。この短切り時には、前記大径切断刃36及び小径切断刃37により排稈を切断するので、前記小径切断刃37に対する切稈の刺さりは発生せず、従って、前記小径切断刃37への切稈の刺さりに起因する前記切稈切断装置11の詰まりが発生することはない。 【0037】前記の実施の形態においては、前記大径切断刃36及び小径切断刃37により持ち回りされる切稈を前記拡散軸56に設けた切稈除去体59と、前記カッターケース31の切替板61に設けた第1ガイド部材62及び第2ガイド部材63により除去する場合について説明したが、これら切稈除去体59と、第1ガイド部材62(第2ガイド部材63)のいずれか一方のみを設け、切稈を除去するようにしてもよい。 【0038】 【発明の効果】請求項1に係る発明によると、切断軸の上方に、先端が、小径切断刃により持ち回りされる切稈を衝突させる位置まで延設された第1ガイド部材と、先端が、大径切断刃により持ち回りされる切稈が衝突しない位置まで延設された第2ガイド部材とを配置し、排稈搬送装置から送り込まれる排稈を前記第1及び第2ガイド部材により大径切断刃上に導くと共に、前記大径切断刃及び小径切断刃で持ち回りされる切稈を前記第1ガイド部材のみに衝突させるようにしたので、前記大径切断刃及び小径切断刃で持ち回りされる切稈を確実に除去することができ、しかも除去した切稈を切断部側に落下させ、切稈による排稈切断装置詰まりを防止して、排稈の切断、排出を良好に行なうことができる。 【0039】請求項2に係る発明によると、拡散軸に、先端の回転軌跡が小径切断刃により持ち回りされる切稈の回転軌跡より切断軸の軸側に位置するように複数の切稈除去体を設け、排稈の長切り時に、小径切断刃に持ち回りされる切稈に、切稈除去体衝突させるようにしたので、切稈除去体を衝突させた切稈を小径切断刃から強制的に除去することができ、切稈による排稈切断装置の詰まりを防止して、排稈の切断、排出を良好に行なうことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1
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| 【出願日】 |
平成14年5月14日(2002.5.14) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100082337 【弁理士】 【氏名又は名称】近島 一夫 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−325031(P2003−325031A) |
| 【公開日】 |
平成15年11月18日(2003.11.18) |
| 【出願番号】 |
特願2002−139139(P2002−139139) |
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