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【発明の名称】 コンバイン
【発明者】 【氏名】水倉 泰治
【住所又は居所】大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマー農機株式会社内

【氏名】中川 渉
【住所又は居所】大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマー農機株式会社内

【要約】 【課題】本機に収納されている排出オーガ17を上昇させ乍ら旋回させ、排出オーガ17を穀粒の排出位置に移動させる時間を従来よりも短縮させ、穀粒排出の作業能率の向上などを図る。

【解決手段】排出オーガ17を昇降動作させる昇降部材30と、排出オーガ17を旋回動作させる旋回部材27を設けるコンバインにおいて、昇降部材30と旋回部材27の両方を同時に動作させることを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 排出オーガを昇降動作させる昇降部材と、排出オーガを旋回動作させる旋回部材を設けるコンバインにおいて、昇降部材と旋回部材の両方を同時に動作させることを特徴とするコンバイン。
【請求項2】 旋回部材の低速旋回動作と昇降部材の高速上昇動作により、排出オーガの旋回及び昇降の各動作を略同時に動作させることを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。
【請求項3】 排出オーガを収納支持するオーガレストよりも高位置の機体上面形状に沿わせて排出オーガが移動するように、排出オーガの旋回と上昇の各動作を略同時に行わせることを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。
【請求項4】 手動操作によって昇降部材と旋回部材を同時に作動可能にしたことを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。
【請求項5】 排出オーガを自動制御によって本機の収納位置または穀粒の排出位置に移動させるとき、上昇させ乍ら旋回させることを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。
【請求項6】 昇降部材と旋回部材を同時に駆動するとき、昇降部材または旋回部材のいずれか一方または両方を低速で動作させることを特徴とする請求項4または5に記載のコンバイン。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は圃場の穀稈を連続的に刈取って脱穀した穀粒をグレンタンクに収集すると共に、グレンタンクから穀粒を取出す排出オーガを備えるコンバインに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、排出オーガを旋回させて先端の投出口をトラック荷台またはコンテナの上面に移動させて穀粒を搬出させる場合、機体上面側の障害物または作業者などとの衝突を防止すべく、排出オーガを最上昇動作させた後、横方向に旋回させるもので、排出オーガの最上昇動作が終了するまで、旋回が禁止されていたから、排出オーガを穀粒の排出位置に移動させる時間を容易に短縮し得ず、穀粒排出の作業能率の向上などを容易に図り得ない等の問題がある。
【0003】
【課題を解決するための手段】然るに、本発明は、排出オーガを昇降動作させる昇降部材と、排出オーガを旋回動作させる旋回部材を設けるコンバインにおいて、昇降部材と旋回部材の両方を同時に動作させるもので、本機に収納されている排出オーガを上昇させ乍ら旋回させ得、従来のように排出オーガを最上昇させた後に旋回させる必要がなく、排出オーガを穀粒の排出位置に移動させる時間を従来よりも短縮し得、穀粒排出の作業能率の向上などを容易に図り得るものである。
【0004】また、旋回部材の低速旋回動作と昇降部材の高速上昇動作により、排出オーガの旋回及び昇降の各動作を略同時に動作させるもので、排出オーガを移動させるとき、障害物を機敏に回避し得、かつ排出オーガをスムーズに効率良く移動させ得るものである。
【0005】また、排出オーガを収納支持するオーガレストよりも高位置の機体上面形状に沿わせて排出オーガが移動するように、排出オーガの旋回と上昇の各動作を略同時に行わせるもので、機体上面の凸部を上方に迂回し乍ら排出オーガを穀粒排出位置にスムーズに効率良く移動させ得、排出オーガの移動時間を短縮して穀粒排出作業を速やかに開始し得るものである。
【0006】また、手動操作によって昇降部材と旋回部材を同時に作動可能にしたもので、本機に収納されている排出オーガを手動操作によって上昇させ乍ら旋回させ得、従来のように排出オーガを最上昇させた後に旋回させる必要がなく、排出オーガを穀粒の排出位置に移動させる手動操作の時間を従来よりも短縮し得、穀粒排出の作業能率の向上などを容易に図り得るものである。
【0007】また、排出オーガを自動制御によって本機の収納位置または穀粒の排出位置に移動させるとき、上昇させ乍ら旋回させるもので、本機に収納されている排出オーガを自動的に上昇させ乍ら旋回させ得、従来のように排出オーガを最上昇させた後に旋回させる必要がなく、排出オーガを穀粒の排出位置に移動させる自動制御の動作時間を従来よりも短縮し得、穀粒排出の作業能率の向上などを容易に図り得るものである。
【0008】また、昇降部材と旋回部材を同時に駆動するとき、昇降部材または旋回部材のいずれか一方または両方を低速で動作させるもので、例えば誤操作によって作業者の意図と異なる方向に排出オーガが動作しても、動作開始初期に前記の誤動作を阻止し得、排出オーガの不適正な動作を容易に回避し得ると共に、例えば障害物の回避などに必要な低速動作領域を設定し、その領域以外で高速動作により排出オーガをスムーズに効率良く移動させ得るものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。図1はコンバインの全体側面図、図2は同平面図であり、図中(1)は走行クローラ(2)を装設するトラックフレーム、(3)は前記トラックフレーム(1)に架設する機台、(4)はフィードチェン(5)を左側に張架し扱胴(6)及び処理胴(7)を内蔵している脱穀部、(8)は刈刃(9)及び穀稈搬送機構(10)などを備える刈取部、(11)は刈取フレーム(12)を介して刈取部(8)を昇降させる刈取昇降シリンダ、(13)は排藁チェン(14)終端を臨ませる排藁処理部、(15)は脱穀部(4)からの穀粒を揚穀筒(16)を介して搬入するグレンタンク、(17)は前記タンク(15)内の穀粒を機外に搬出する排出オーガ、(18)は操向ハンドル(19)及び運転席(20)を備える運転キャビン、(21)は運転キャビン(18)下方に設けるエンジンであり、連続的に穀稈を刈取って脱穀するように構成している。
【0010】さらに、図3、図4に示す如く、前記グレンタンク(15)後側に縦オーガ(22)を立設させ、縦オーガ(22)上端に受継ケース(23)を介して前記排出オーガ(17)基端部を連結させると共に、グレンタンク(15)上面のオーガレスト(24)に排出オーガ(17)中間部を上載支持させ、本機上面の対角線方向に略水平に排出オーガ(17)を収納させるもので、トラック荷台などのコンテナ(26)の穀粒排出位置またはオーガレスト(24)位置に縦オーガ(22)を支点に排出オーガ(17)先端側を旋回移動させる電動旋回モータ(27)と、電磁ソレノイド型旋回ブレーキ(28)と、ポテンショメータ型旋回センサ(29)を設けると共に、受継ケース(23)を支点に排出オーガ(17)先端側を昇降させる油圧オーガ昇降シリンダ(30)と、ポテンショメータ型昇降センサ(31)を設け、前記昇降シリンダ(30)制御によって排出オーガ(15)先端側を昇降させると共に、前記旋回モータ(27)制御によって排出オーガ(15)先端側を左右に旋回させるように構成している。
【0011】さらに、前記排出オーガ(17)を円筒形排出オーガ筒(32)に内挿させ、排出オーガ筒(32)先端にエルボ形アルミダイキャストパイプ製軸受体(33)を連結させ、軸受体(33)一端側の入口に排出オーガ(17)送り終端部を内挿させ、前記軸受体(33)他端側の出口にスロワ筒形の投出筒(34)を設け、排出オーガ(17)によって搬出するグレンタンク(15)の穀粒を投出筒(34)先端の合成樹脂筒形の投出口から排出させると共に、軸受体(33)を支点にして排出オーガ(17)右側で投出筒(34)を360度正逆転自在に取付け、穀粒排出姿勢の投出筒(34)から下手投げで穀粒を排出させると共に、穀粒排出姿勢の投出筒(34)の投出口を上向きに支持する方向に回転させて収納位置に戻すもので、前記軸受体(33)に電動投出口モータ(35)を固定させ、出力ギヤ(36)とリングギヤ(37)を介して投出口モータ(35)によって投出筒(34)を収納位置乃至穀粒排出姿勢に回転させる。
【0012】さらに、図5に示す如く、オーガ操作ケース38上面に取手39を設け、本機側に電気接続させる伸縮自在なカールコード40をケース38に設け、キャビン18などに着脱自在に前記ケース38を固定させると共に、前記排出オーガ17先端側を手動で昇降及び旋回させる上昇及び下降スイッチ41・42と左右旋回スイッチ43・44と、排出オーガ17を穀粒位置及び本機収納位置に自動的に移動させるオートセット用右セットスイッチ45と後セットスイッチ46と及びオートリターン用収納スイッチ47と、排出オーガ17にエンジン21動力を伝えるオーガクラッチを入切するクラッチスイッチ48と、排出オーガ17の投出筒34を首振り動作させる投出口モータ35を制御して投出方向を変更する伸長及び縮少スイッチ49・50を、前記ケース38の前面に配設する。
【0013】さらに、図6に示す如く、前記各センサ29・31と、旋回モータ27と、旋回ブレーキ28と、昇降シリンダ30と、各スイッチ41〜50を、オーガコントローラ51に接続させると共に、オーガクラッチスイッチ48の操作などにより排出オーガ17の駆動力を入切するオーガクラッチモータ52と、排出オーガ17を駆動して穀粒を排出している状態を点灯表示する排出ランプ53を、オーガコントローラ51に接続させる。そして、前記昇降シリンダ30及び旋回モータ27を作動させて排出オーガ17を昇降及び旋回させる。また、オーガクラッチスイッチ48の操作によってオーガクラッチモータ52を正逆転させて排出オーガ17を駆動または停止させる。また、収納スイッチ47の操作によって昇降シリンダ30及び旋回モータ27及び投出口モータ35を作動させて排出オーガ17及び投出筒34を収納位置に自動的に復動させるもので、排出オーガ17がオーガレスト24上方の本機収納位置に戻ったときに投出筒34が自動的に収納される。また、伸長及び縮少スイッチ49・50の操作によって投出筒34を収納位置乃至穀粒排出姿勢に時計回り(正転)または反時計回り(逆転)の両方で移動させると共に、排出オーガ17の旋回動作を阻止する旋回ブレーキ28を旋回操作以外のときに入維持し、また旋回操作をしていないときであっても、本機車速が一定以上のときに旋回ブレーキ28を切維持するように構成している。
【0014】上記から明らかなように、排出オーガ17を昇降動作させる昇降部材である昇降シリンダ30と、排出オーガ17を旋回動作させる旋回部材である旋回モータ27を設けるコンバインにおいて、排出オーガ17が本機の収納部付近に位置するとき、昇降シリンダ30と旋回モータ27の両方を同時に動作させて制御する。そして、本機に収納されている排出オーガ17を上昇させ乍ら旋回させ、従来のように排出オーガ17を最上昇させた後に旋回させる必要がなく、排出オーガ17を穀粒の排出位置に移動させる時間を従来よりも短縮させ、穀粒排出の作業能率の向上などを容易に図る。
【0015】また、旋回モータ27の低速旋回動作と昇降シリンダ30の高速上昇動作により、排出オーガ17の旋回及び昇降の各動作を略同時に動作させて開始させる。そして、排出オーガ17を移動させるとき、障害物を機敏に回避し、かつ排出オーガ17をスムーズに効率良く移動させる。
【0016】また、排出オーガ17を収納支持するオーガレスト24よりも高位置の機体上面形状に沿わせて排出オーガ17が移動するように、排出オーガ17の旋回と上昇の各動作を略同時に行わせる。そして、機体上面の凸部を上方に迂回し乍ら排出オーガ17を穀粒排出位置にスムーズに効率良く移動させ、排出オーガ17の移動時間を従来よりも短縮して穀粒排出作業を速やかに開始させる。
【0017】また、手動操作によって昇降シリンダ30と旋回モータ27を同時に作動可能にし、本機に収納されている排出オーガ17を手動操作によって上昇させ乍ら旋回させ、従来のように排出オーガ17を最上昇させた後に旋回させる必要がなく、排出オーガ17を穀粒の排出位置に移動させる手動操作の時間を従来よりも短縮させ、穀粒排出の作業能率の向上などを容易に図る。
【0018】また、排出オーガ17を自動制御によって本機の収納位置または穀粒の排出位置に移動させるとき、最上昇させ乍ら旋回させる。そして、本機に収納されている排出オーガ17を自動的に上昇させ乍ら旋回させ、従来のように排出オーガ17を最上昇させた後に旋回させる必要がなく、排出オーガ17を穀粒の排出位置に移動させる自動制御の動作時間を従来よりも短縮させ、穀粒排出の作業能率の向上などを容易に図る。
【0019】また、昇降シリンダ30と旋回モータ27を同時に駆動するとき、昇降シリンダ30または旋回モータ27のいずれか一方または両方を低速で動作させる。そして、例えば誤操作によって作業者の意図と異なる方向に排出オーガ17が動作しても、動作開始初期に前記の誤動作を阻止し、排出オーガ17の不適正な動作を回避させると共に、例えば障害物の回避などに必要な低速動作領域を設定し、その領域以外で高速動作により排出オーガ17をスムーズに効率良く移動させる。
【0020】さらに、図7、図8、図9に示す如く、前記オーガレスト24に排出オーガ17を支持させる収納位置を基準に、右セットスイッチ45の操作により、排出オーガ17を右旋回によって右セット動作させ、本機右側の右セット位置(穀粒の排出位置)に排出オーガ17を移動させる一方、後セットスイッチ46の操作により、収納位置を基準に、排出オーガ17を左旋回によって後セット動作させ、本機後側の後セット位置(穀粒の排出位置)に排出オーガ17を移動させる。また、排出オーガ17を低速で移動(昇降または旋回)させる低速動作領域を、前記の収納位置を基準に右旋回方向と左旋回方向の両方に設けると共に、排出オーガ17がキャビン18の上方を通過する右旋回側の低速動作領域の右旋回角度Aを、左旋回側の低速動作領域の左旋回角度Bよりも小さく形成する。そして、低速動作領域において、旋回モータ27によって排出オーガ17を旋回させる速度を左旋回に比べて右旋回のときに遅くし、または昇降シリンダ30によって排出オーガ17を上昇させる速度を左旋回に比べて右旋回のときに早くし、キャビン18または作業者などの高い障害物が存在する右旋回のときに排出オーガ17を急傾斜角度で上昇させる一方、高い障害物が存在しない左旋回のときに排出オーガ17を緩傾斜角度で上昇させ、右旋回に比べて左旋回のときに排出オーガ17を収納位置から早く離反させるもので、本機上面の凸形状に沿わせて排出オーガを効率良く旋回させ、排出オーガ17の旋回の移動時間を可及的に短縮させる。
【0021】また、排出オーガ17を収納位置から右セット位置に移動させる右旋回角度を、排出オーガ17を収納位置から後セット位置に移動させる左旋回角度よりも小さく設定すると共に、右セット位置からさらに右旋回させる右旋回限界位置まで右旋回角度を、後セット位置からさらに左旋回させる左旋回限界位置までの左旋回角度よりも大きく設定し、本機の左右機幅に比べて大きな寸法になる前後機幅に対向させて、大きな旋回角度で右セット位置を中心に、排出オーガ17の穀粒の排出位置を変更させる。
【0022】本実施例は上記の如く構成するもので、図10のフローチャートに示す如く、旋回センサ29が検出する排出オーガ17の旋回角度と昇降センサ31が検出する排出オーガ17の昇降角度を入力させ、上昇スイッチ41または下降スイッチ42または左旋回スイッチ43または右旋回スイッチ44を操作したとき、排出オーガ17が低速動作領域外に位置する場合、または排出オーガ17の投出筒34を伸長させている場合、旋回モータ27と昇降シリンダ30を手動操作により低速で動作させ、排出オーガ17を低速で旋回させながら低速で昇降させる。また、排出オーガ17が低速動作領域に位置し、かつ排出オーガ17の投出筒34を縮少させている場合、低速動作領域外のときよりも高速で排出オーガ17を上昇させると共に、低速で旋回させる。
【0023】さらに、上記各スイッチ41・42・43・44がオフのとき、収納スイッチ47の操作により、排出オーガ17の投出筒34が収納位置に自動的に戻された後、旋回モータ27と昇降シリンダ30が動作し、排出オーガ17を最上昇させながらオーガレスト24の方向に旋回させて収納位置に戻す動作を自動的に行わせる。また、右セットスイッチ45を操作した場合、収納位置の排出オーガ17が右旋回側の低速動作領域で旋回モータ27を低速で動作させ、かつ昇降シリンダ30を高速で動作させ、排出オーガ17を低速で右旋回させながら高速で上昇させる動作を自動的に行わせる。そして、排出オーガ17が低速動作領域の外側に移動することにより、排出オーガ17を最上昇させて昇降シリンダ30を自動的に停止させ、旋回モータ27を高速で作動させる動作を自動的に行わせ、排出オーガ17を高速で右旋回させ、右セット位置の穀粒の排出位置に排出オーガ17を自動的に移動させ、機体側方のコンテナ26に穀粒を排出させる作業を行わせる。また、後セットスイッチ46を操作した場合、収納位置の排出オーガ17が左旋回側の低速動作領域で旋回モータ27を低速で動作させ、かつ昇降シリンダ30を高速で動作させ、排出オーガ17を低速で左旋回させながら高速で上昇させる動作を自動的に行わせる。そして、排出オーガ17が低速動作領域の外側に移動することにより、排出オーガ17を最上昇させて昇降シリンダ30を自動的に停止させ、旋回モータ27を高速で作動させる動作を自動的に行わせ、排出オーガ17を高速で左旋回させ、後セット位置の穀粒の排出位置に排出オーガ17を自動的に移動させ、機体後方のコンテナ26に穀粒を排出させる作業を行わせる。
【0024】さらに、図11のフローチャートに示す如く、旋回センサ29が検出する排出オーガ17の旋回角度と昇降センサ31が検出する排出オーガ17の昇降角度を入力させ、上昇スイッチ41または下降スイッチ42の昇降操作と左旋回スイッチ43または右旋回スイッチ44の旋回操作を略同時に行うことにより、排出オーガ17が最上昇位置に位置している移動態勢のとき、旋回モータ27と昇降シリンダ30を手動操作により低速で動作させ、排出オーガ17を低速で旋回させながら低速で昇降させると共に、排出オーガ17が最上昇位置よりも低く位置している移動態勢以外のとき、移動態勢のときよりも高速で排出オーガ17を上昇させると共に、低速で旋回させる。なお、上昇及び下降スイッチ41・42と、左右の旋回スイッチ43・44を、各別に操作して昇降だけまたは旋回だけの手動操作を行ったとき、旋回、上昇、下降の各動作を全て低速で行わせる。
【0025】また、図11に示す如く、収納スイッチ47の操作により排出オーガ17をオーガレスト24に自動収納させるとき、排出オーガ17が最上昇位置に位置する移動態勢になるまで、旋回モータ27を低速で動作させ乍ら昇降シリンダ30を高速で動作させ、排出オーガ17を低速で旋回させ乍ら高速で最上昇させる。そして、排出オーガ17が最上昇して移動態勢になったとき、オーガレスト24の方向に一定時間だけ高速で旋回させると共に、オーガレスト24の収納位置の手前で低速旋回に戻し、排出オーガ17がオーガレスト24の上方に到達したとき、旋回を停止させた排出オーガ17を一定時間だけ高速で下降させ、次いで低速下降させてオーガレスト24に排出オーガ17を支持させ、排出オーガ17の下降動作を停止させて自動収納を完了する。
【0026】また、図11に示す如く、セットスイッチ45・46の操作により自動セット動作を行わせるとき、排出オーガ17が最上昇位置に位置する移動態勢になるまで、旋回モータ27を低速で動作させ乍ら昇降シリンダ30を高速で動作させ、排出オーガ17を低速で旋回させ乍ら高速で最上昇させる。そして、排出オーガ17が最上昇して移動態勢になったとき、図7の右セットまたは後セット位置の方向に一定時間だけ高速で旋回させると共に、右セットまたは後セット位置の手前で低速旋回に戻し、排出オーガ17が右または後セット位置に到達したとき、旋回を停止させて排出オーガ17の投出筒34からグレンタンク15の穀粒をトラック荷台のコンテナ26に排出させる。
【0027】さらに、図12のフローチャートに示す如く、旋回センサ29が検出する排出オーガ17の旋回角度と昇降センサ31が検出する排出オーガ17の昇降角度を入力させ、上昇スイッチ41または下降スイッチ42の昇降操作と左旋回スイッチ43または右旋回スイッチ44の旋回操作を手動により略同時に行うことにより、高速で昇降シリンダ30を動作させて排出オーガ17を高速で上昇させると共に、旋回モータ27を低速で動作させて旋回させると共に、上昇及び下降スイッチ41・42と、左右の旋回スイッチ43・44を、各別に操作して昇降だけまたは旋回だけの手動操作を行ったとき、旋回、上昇、下降の各動作を全て低速で行わせる。
【0028】また、図12に示す如く、収納スイッチ47の操作により排出オーガ17をオーガレスト24に自動収納させるとき、旋回モータ27を低速で動作させ乍ら昇降シリンダ30を高速で動作させ、排出オーガ17を低速で旋回させ乍ら高速で最上昇させる。そして、排出オーガ17が所定高さに上昇する一定時間経過後に、オーガレスト24の方向に一定時間だけ高速で旋回させると共に、オーガレスト24の収納位置の手前で低速旋回に戻し、排出オーガ17がオーガレスト24の上方に到達したとき、旋回を停止させた排出オーガ17を一定時間だけ高速で下降させ、次いで低速下降させてオーガレスト24に排出オーガ17を支持させ、排出オーガ17の下降動作を停止させて自動収納を完了する。
【0029】また、図12に示す如く、セットスイッチ45・46の操作により自動セット動作を行わせるとき、排出オーガ17が最上昇位置に位置する移動態勢になるまで、旋回モータ27を低速で動作させ乍ら昇降シリンダ30を高速で動作させ、排出オーガ17を低速で旋回させ乍ら高速で最上昇させる。そして、排出オーガ17が所定高さに上昇する一定時間経過後に、図7の右セットまたは後セット位置の方向に一定時間だけ高速で旋回させると共に、右セットまたは後セット位置の手前で低速旋回に戻し、排出オーガ17が右または後セット位置に到達したとき、旋回を停止させて排出オーガ17の投出筒34からグレンタンク15の穀粒をトラック荷台のコンテナ26に排出させる。
【0030】
【発明の効果】以上実施例から明らかなように本発明は、排出オーガ17を昇降動作させる昇降部材30と、排出オーガ17を旋回動作させる旋回部材27を設けるコンバインにおいて、昇降部材30と旋回部材27の両方を同時に動作させるもので、本機に収納されている排出オーガ17を上昇させ乍ら旋回させることができ、従来のように排出オーガ17を最上昇させた後に旋回させる必要がなく、排出オーガ17を穀粒の排出位置に移動させる時間を従来よりも短縮でき、穀粒排出の作業能率の向上などを容易に図ることができるものである。
【0031】また、旋回部材27の低速旋回動作と昇降部材30の高速上昇動作により、排出オーガ17の旋回及び昇降の各動作を略同時に動作させるもので、排出オーガ17を移動させるとき、障害物を機敏に回避でき、かつ排出オーガ17をスムーズに効率良く移動させることができるものである。
【0032】また、排出オーガ17を収納支持するオーガレスト24よりも高位置の機体上面形状に沿わせて排出オーガ17が移動するように、排出オーガ17の旋回と上昇の各動作を略同時に行わせるもので、機体上面の凸部を上方に迂回し乍ら排出オーガ17を穀粒排出位置にスムーズに効率良く移動させることができ、排出オーガ17の移動時間を短縮して穀粒排出作業を速やかに開始できるものである。
【0033】また、手動操作によって昇降部材30と旋回部材27を同時に作動可能にしたもので、本機に収納されている排出オーガ17を手動操作によって上昇させ乍ら旋回させることができ、従来のように排出オーガ17を最上昇させた後に旋回させる必要がなく、排出オーガ17を穀粒の排出位置に移動させる手動操作の時間を従来よりも短縮でき、穀粒排出の作業能率の向上などを容易に図ることができるものである。
【0034】また、排出オーガ17を自動制御によって本機の収納位置または穀粒の排出位置に移動させるとき、上昇させ乍ら旋回させるもので、本機に収納されている排出オーガ17を自動的に上昇させ乍ら旋回させることができ、従来のように排出オーガ17を最上昇させた後に旋回させる必要がなく、排出オーガ17を穀粒の排出位置に移動させる自動制御の動作時間を従来よりも短縮でき、穀粒排出の作業能率の向上などを容易に図ることができるものである。
【0035】また、昇降部材30と旋回部材27を同時に駆動するとき、昇降部材30または旋回部材27のいずれか一方または両方を低速で動作させるもので、例えば誤操作によって作業者の意図と異なる方向に排出オーガ17が動作しても、動作開始初期に前記の誤動作を阻止でき、排出オーガ17の不適正な動作を容易に回避できると共に、例えば障害物の回避などに必要な低速動作領域を設定し、その領域以外で高速動作により排出オーガ17をスムーズに効率良く移動させることができるものである。
【出願人】 【識別番号】000006851
【氏名又は名称】ヤンマー農機株式会社
【住所又は居所】大阪府大阪市北区茶屋町1番32号
【出願日】 平成14年4月25日(2002.4.25)
【代理人】 【識別番号】100062270
【弁理士】
【氏名又は名称】藤原 忠治
【公開番号】 特開2003−310038(P2003−310038A)
【公開日】 平成15年11月5日(2003.11.5)
【出願番号】 特願2002−123847(P2002−123847)