| 【発明の名称】 |
コンバインベーラ |
| 【発明者】 |
【氏名】和田 俊郎 【住所又は居所】大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマー農機株式会社内
【氏名】中野 将憲 【住所又は居所】大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマー農機株式会社内
【氏名】飯田 圭亮 【住所又は居所】大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマー農機株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】フレール刈取部から搬送ダクトを介してベーラ室に刈り取られた稈を搬送しようとしても、途中で搬送風が失速してしまいベーラ室に至らず、途中で詰まりが生じることがあった。
【解決手段】機体前部に刈取部2を設け、搬送ダクト部3を介して切断した稈を機体後部に設けたベーラ室4に搬送するようにしたコンバインベーラであって、刈取部とベーラ室との間の刈り稈の搬送経路に回転体11・12からなる搬送補助手段を設けた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 機体前部に刈取部を設け、搬送ダクト部を介して切断した稈を機体後部に設けたベーラ室に搬送するようにしたコンバインベーラであって、刈取部とベーラ室との間の刈り稈の搬送経路に回転体からなる搬送補助手段を設けたことを特徴とするコンバインベーラ。 【請求項2】 機体前部に刈取部を設け、搬送ダクト部を介して切断した稈を機体後部に設けたベーラ室に搬送するようにしたコンバインベーラであって、刈取部とベーラ室との間の刈り稈の搬送経路に、搬送ダクトの詰まりを検知する手段を設け、該搬送ダクトの詰まりを検知する手段を警報装置と接続したことを特徴とするコンバインベーラ。 【請求項3】 機体前部に刈取部を設け、搬送ダクト部を介して切断した稈を機体後部に設けたベーラ室に搬送するようにしたコンバインベーラであって、刈取部とベーラ室との間の刈り稈の搬送経路を流れる搬送風の排出経路に、搬送ダクト部における風を検知する手段を設けたことを特徴とするコンバインベーラ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、フレール刈取部により稈を刈り取ってベーラ室に搬送し、該ベーラ室で稈をロール状に形成するコンバインベーラにおいて、搬送経路途中に搬送補助手段を設けて、確実に稈をベーラ室に搬送できるようにする技術に関する。 【0002】 【従来の技術】従来から、飼料作物をベーラ室に搬送して、該ベーラ室内部でロールに巻き取って、その後で、外周に結束紐や被覆シートを被覆して放出するコンバインベーラは公知となっている。このコンバインベーラは、クローラ走行装置上の最前端の位置に、フレール刃を用いたフルーレ刈取部を配置し、該フレール刈取部で飼料作物を刈り取り、フレール刃の回転による送風で刈り取った飼料作物を搬送ダクト部を介してベーラ室へ搬送し、ベーラ室内でロール室の外周に複数本配置された回転ローラの回転により、ベーラ室内に投入された飼料作物を円筒状の飼料ベールに成形していた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、フレール刃を用いたフレール刈取部で刈り取り、フレール刃の回転による送風で刈り取った稈(飼料作物)を搬送するようにすると、搬送風がベーラ室内に充満し、隙間からの排風だけではベーラ室に刈り取られた稈が搬送できないことがあった。つまり、フレール刈取部から搬送ダクトを介してベーラ室に刈り取られた稈を搬送しようとしても、途中で搬送風が失速してしまいベーラ室に至らず、途中で詰まりが生じることがあった。また、搬送ダクト内で詰まりが発生しているかどうかを確認するには、搬送ダクト最上部側面に透明の板部材を取り付けて搬送ダクト内部を視認するしかなく、詰まりを防止することが困難であった。そこで本発明は、搬送途中で刈り取った稈が留まることなくスムースにベーラ室まで搬送できるようにするものである。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。 【0005】即ち、請求項1においては、機体前部に刈取部を設け、搬送ダクト部を介して切断した稈を機体後部に設けたベーラ室に搬送するようにしたコンバインベーラであって、刈取部とベーラ室との間の刈り稈の搬送経路に回転体からなる搬送補助手段を設けたものである。 【0006】請求項2においては、機体前部に刈取部を設け、搬送ダクト部を介して切断した稈を機体後部に設けたベーラ室に搬送するようにしたコンバインベーラであって、刈取部とベーラ室との間の刈り稈の搬送経路に、搬送ダクトの詰まりを検知する手段を設け、該搬送ダクトの詰まりを検知する手段を警報装置と接続したものである。 【0007】請求項3においては、機体前部に刈取部を設け、搬送ダクト部を介して切断した稈を機体後部に設けたベーラ室に搬送するようにしたコンバインベーラであって、刈取部とベーラ室との間の刈り稈の搬送経路を流れる搬送風の排出経路に、搬送ダクト部における風を検知する手段を設けたものである。 【0008】 【発明の実施の形態】次に、発明の実施の形態を説明する。図1は本発明に係るコンバインベーラの側面図、図2は第一実施例におけるコンバインベーラのベーラ室の部分を明瞭に示した側面図、図3は搬送ダクト部の一部拡大斜視図、図4は第二実施例におけるコンバインベーラのベーラ室の部分を明瞭に示した側面図、図5は第三実施例におけるコンバインベーラのベーラ室の部分を明瞭に示した側面図、図6は第四実施例における搬送ダクト部の正面断面図、図7は第五実施例におけるコンバインベーラのベーラ室の部分を明瞭に示した側面図、図8は第六実施例におけるコンバインベーラのベーラ室の部分を明瞭に示した側面図、図9は搬送ダクト部の詰まりを検知する手段を設けた搬送ダクト部の側面断面図、図10は別実施例の搬送ダクト部の詰まりを検知する手段を設けた搬送ダクト部の側面断面図、図11は制御回路図である。 【0009】図1及び図2において、コンバインベーラの全体的な構成を説明する。左右一対のクローラを装備したクローラ式走行装置1の上部に、ロールベーラ装置が戴置されて、自走式のコンバインベーラを構成している。該コンバインベーラは、クローラ式走行装置1の前方にフレール刈取部2を配置している。該フレール刈取部2は、カバー2a内に左右水平方向に駆動軸2bを横架し、該駆動軸2bに水平方向のピンで取り付けたフレール刃2c・2c・・・を放射状に所定間隔・所定角度位置をズラせて配置し、カバー2a内に固定刃2dを水平方向にフレール刃2cと対向して横設している。該フレール刃2cはプレート状に構成され、前記駆動軸2bを回転させることでフレール刃2c・2c・・・が遠心力で半径方向に向き、立毛状態の飼料作物(稈)をフレール刃2cの回転で切断するとともに、固定刃2dとの間でも切断し、更に、プレート状のフレール刃2cの回転により起風されて、切断稈が搬送ダクト部3内を跳ね上げられて搬送され、一気にベーラ室4の内部に投入するようにしている。 【0010】前記クローラ式走行装置1の前側部上、つまり、進行方向右前部に操向ハンドル5や座席や操作レバーなどを配置した運転部6を配置し、オペレータが着座して操縦する。前記フレール刈取部2の後部上に搬送ダクト部3の前部が連通され、該搬送ダクト部3は逆「J」状に構成されて、フレール刈取部2の後部から運転部6側部に配置したエンジン8やミッションケース等の上方を迂回して後上方へ延出され、該搬送ダクト部3の後端上部が前記運転部6の側部上へ延出されている。該搬送ダクト部3の後部は投入部3aとし、ベーラ室4の前部上においての後端下部から、後述するロール成形部入口の前下側に位置する回転ローラ7前上方へガイド板50が延設され、ロール成形部入口の前上側に位置する回転ローラ7前部から排風口3dへガイド板51・52が配設され、該ガイド板50・51・52に案内されて刈り稈がベーラ室4内部に投入するようにしている。前記フレール刈取部2と搬送ダクト部3は一体的に構成され、該搬送ダクト部3の側面と本機フレーム22前部との間に昇降シリンダ23が介装されて、該昇降シリンダ23の伸縮によりフレール刈取部2を昇降したり、刈り高さを調節できるようにしている。なお、搬送ダクト部3は、本体側の機枠に回動自在に枢支された回動軸20に枢支された支持フレーム24を介して本機に支持され、該支持フレーム24の基部を中心にフレール刈取部2が昇降回動され、上昇時には投入部3aがベーラ室4内に挿入される。 【0011】前記ベーラ室4は前後半割状に構成されて開放側筐体4aと固定側筐体4bとからなり、固定側筐体4bが本機フレーム22上に固設され、開放側筐体4aの前部上と固定側筐体4bの後部上が枢結されるとともに、両者の間の上部には開放シリンダ9が介装されて、該開放シリンダ9を伸縮駆動することによって、開放側筐体4aを開閉することを可能としている。 【0012】また、ベーラ室4内部には、飼料作物を円筒状に成形するために、ベーラ室4内周に沿って側面視で円状に、回転ローラ7・7・・・が複数本左右水平方向に軸架され、該回転ローラ7・7・・・はエンジン8からの動力により図示しない動力伝達機構を介して強制的に同じ方向に回転されている。該回転ローラ7・7・・・が回転することにより、ベーラ室4の内部に投入された飼料作物は、全体が自転して、外周に新たに投入された飼料作物を次々に巻き付けて、徐々にその径を大径として飼料ベールを成形するのである。 【0013】そして、前記ベーラ室4の内部一杯に、飼料ベールの径が成長すると、開放側筐体4aが開こうとし、その圧力がセンサによって検知されて、運転部6に設けた警報装置を作動させ、または表示してオペレータに認識させ、刈取作業を停止して、ベーラ室4に付設された、結束装置で紐を周囲に巻き付けてベールを固定して結束する。結束作業が終了すると、開放側筐体4aを開いてベールを圃場に放出するのである。 【0014】また、前記搬送ダクト部3の終端上部には排風口3dが開口され、該排風口3dは排出ダクト10の前部と連通されて覆われており、該排出ダクト10はベーラ室4の上前部から機体後方に延設されている。該排出ダクト10は、前後半割状に構成した開放部10aと固定部10bとからなり、前部の固定部10bがベーラ室4の入口上方に固設され、後部の開放部10aの前部上と固定部10bの後部上が枢支軸16により枢結され、ベールを圃場に放出するときに開放側筐体4aが開くと、開放部10aも回動するようにしている。そして、該排出ダクト10前部において、搬送ダクト部3の終端上部からベーラ室4の入口へ延出するようにふるい線21を設けて排風口3dの前部を覆い、該ふるい線21とベーラ室4の入口上部に配設した前記ガイド板51とを所定の間隔をあけて略一直線上に配置することによって、刈り稈が排風口3dから排出ダクト10に排出され難いようにしている。また、該排出ダクト10後部においては、その後端上部10cを後方下方へ傾斜させ、後端下部10dを開口して、排出ダクト10から搬送風を機体後方下方へ排出するように構成している。なお、排風口3dに網等を配置して刈り稈が出ないように構成することもできる。 【0015】次に、本発明のロールベーラ装置について説明する。本発明ではフレール刈取部2とベーラ室4との間の刈稈の搬送経路途中に補助搬送手段が配置されている。つまり、該補助搬送手段は搬送経路を搬送ダクト部3により構成した場合、搬送風がベーラ室4内に充満すると、その後の搬送風は搬送経路途中で失速してしまい、刈り取った稈は搬送途中で詰まることになる。従って、本発明では、この滞りを解消するために、搬送風の風速が低下する搬送経路途中に補助搬送手段を配置するのである。 【0016】補助搬送手段の具体的構成を説明する。まず、補助搬送手段として回転体となるタービン11と該タービン11に連設したロール12を用い、搬送ダクト部3の後部に配置した第一実施例より説明する。図2及び図3に示すように、前記搬送ダクト部3の最上部付近にタービン11とロール12が設けられており、タービン11と該タービン11に連設されたロール12は、搬送ダクト部3のダクトを構成する底板部分の一部を取り除いて配置されている。該ロール12の一部が搬送ダクト部3内に臨むように配置され,つまり、ロール12の上部は搬送ダクト部3の底板より上方に突出され、その外側下方にはカバー14が横設されて、タービン11とロール12をカバー14で覆うように配設している。そして、前記カバー14内に枢支軸15を左右水平方向に横架し、該枢支軸15の進行方向一側(左)に円形の回転盤11a・11aが固設され、該回転盤11a・11aの円周部分に羽根11b・11b・・・が略半径方向に配置されて、タービン11が構成されている。そして、該タービン11の側方で搬送ダクト部3の左右幅にわたりロール12が枢支軸15に固設され、フレール刈取部2により稈を刈り取ると同時に起風される搬出風によりタービン11を回転駆動させることによって、ロール12を図3に示す矢印の向きに回転駆動するように構成されている。なお、タービン11とロール12を設ける位置は搬送ダクト部3の最上部付近が好ましいが、搬送経路途中であれば限定するものではなく、ベーラ室4の刈り稈の入口側に配置する構成とすることもできる。また、ロール12の外周に突起を設けて送りを確実にすることもできる。また、ロール12を風力でなく、モータで駆動したり、フレール刈取部2への駆動経路より分岐してロール12を強制駆動する構成とすることもできる。 【0017】このように構成することによって、フレール刈取部2により稈を刈り取ると同時に起風される搬出風により刈稈は搬送ダクト部3内を搬送され、搬送風の風力が低下する搬送ダクト部3の最上部付近において、該刈稈をロール12により強制的にベーラ室4側へ搬送することができるため、フレール刈取部2から搬送ダクト部3へ搬送された刈り稈が途中で失速して詰まることがなく、ベーラ室4へ確実に搬送することができ、搬送能力を向上させることができる。 【0018】また、第二実施例として、図4に示すように、補助搬送手段として掻込ホイール17を用いることもできる。図4に示すように、前記搬送ダクト部3の最上部付近に掻込ホイール17が設けられている。該掻込ホイール17は、搬送ダクト部3のダクトを構成する底板部分の一部を取り除いて配置されており、その外側下方にはカバー18が横設されて、掻込ホイール17をカバー18で覆うように配設している。そして、該カバー18内に駆動軸19を左右水平方向に横架し、該駆動軸19の進行方向一側(右)が搬送ダクト部3より突出されて、該駆動軸19端部上に駆動プーリが固設され、図示しない動力伝達機構を介してエンジンより動力が伝えられる構成としている。そして、該搬送ダクト部3内の駆動軸19にホイール本体17a・17aが固設され、該ホイール本体17a・17aに多数の羽根17b・17b・・・が略半径方向に所定間隔・所定角度位置をズラせて配置されて、掻込ホイール17が構成されている。該掻込ホイール17は羽根17b・17b・・・を搬送ダクト部3内に突出するようにして、図4の矢印の方向に回転駆動し、搬送ダクト部3内を搬送される刈り稈を掻き込み、ベーラ室4内に搬送できるようにしている。 【0019】また、前記駆動プーリは図示しない動力伝達機構を介してエンジン8と連動連結され、該駆動プーリを固設した駆動軸19に掻込ホイール17が固設され、該掻込ホイール17を駆動できるようにしている。但し、駆動軸19にモータを連結して駆動するように構成することもできる。また、掻込ホイール17は搬送経路途中であれば限定するものではなく、ベーラ室4の刈稈の入口側に配置する構成とすることもできる。 【0020】このように構成することによって、フレール刈取部2により稈を刈り取ると同時に起風される搬出風により刈り稈は搬送ダクト部3内を搬送され、搬送風の風力が低下する搬送ダクト部3の最上部付近において、掻込ホイール17により強制的にベーラ室4側へ搬送することができるため、フレール刈取部2から搬送ダクト部3へ搬送された刈り稈が途中で失速して詰まることがなく、ベーラ室4へ確実に搬送することができ、搬送能力を向上させることができる。 【0021】次に、第三実施例について説明する。図5に示すように、搬送ダクト部3の最上部付近途中に、補助搬送手段として伸縮自在な筒状のフレキシブル型搬送部材26が介装されて、フレール刈取部2からベーラ室4までの刈取稈の搬送経路が構成されている。該フレキシブル型搬送部材26は揺動可能に構成されるものであり、例えば以下のように構成することができる。フレキシブル型搬送部材26をジャバラ等で構成して、前後方向中途部の左右両側下面より下方にステーまたプレート等の支持部材27・27が突出して設けられ、該左右の支持部材27に揺動軸28が横架されて固定され、該揺動軸28上に揺動アーム29の一端が回転自在に枢支されている。そして、前記揺動アーム29の他端には回転軸30に形成された偏心軸30aに回転自在に枢支されている。該回転軸30の両側は本体側の機枠に回転自在に枢支され、該回転軸30に図示しない動力伝達手段となるプーリが固設され、ベルト等を介してエンジン8からの動力が伝達されて駆動できるようにしている。なお、揺動アーム29は途中に設けたガイド部で安定した姿勢で揺動するように構成することが好ましい。 【0022】このように構成することによって、フレール刈取部2により稈を刈り取ると同時に起風される搬出風により刈り稈は搬送ダクト部3内を搬送され、搬送風の風力が低下する搬送ダクト部3の最上部付近において、フレキシブル型搬送部材26が揺動することによって刈り稈をベーラ室4側へ流すことができるため、または、かたまりつつあるものをほぐし、搬送ダクト部3の途中で詰まることがなくなり、搬送能力を向上させることができる。 【0023】また、第四実施例として、図6に示すように、搬送ダクト部3の最上部付近において、補助搬送手段として搬送ダクト部3の底面3cを正面断面視で波状に形成する。このように構成することによって、刈り稈と搬送ダクト部3底面3cとの接触面積が減少して摩擦が減少し、また、溝内を風が通過することによって浮き上がらせるため、フレール刈取部2から搬送ダクト部3へ搬送された刈取稈の籾が滞留しにくくなり、ベーラ室4へ刈り稈を確実に搬送することができ、搬送能力を向上させることができる。 【0024】また、第五実施例として、図7に示すように、フレール刈取部2とベーラ室4とのを連通する搬送ダクト部33を、フレール刈取部2からベーラ室4の入口に向かって直線状に設け、該ベーラ室4の入口にガイド板55・56を設けて、刈り稈の搬送経路を構成している。これにより、逆「J」状に構成された前記実施例のような搬送ダクト部3では、その最上部付近において詰まりが発生することがあったが、このような搬送ダクト部33では詰まりが発生し難くなるとともに、視界が良好となる。 【0025】また、第六実施例として、図8に示すように、第五実施例に係る搬送ダクト部33に補助搬送手段として、ベルト式搬送装置34を用いることもできる。即ち、ベルト式搬送装置34は搬送ダクト部33の前端部から、ベーラ室4の回転ローラ7によるベールを作る入口側までの間に配置される。そして、ベルト式搬送装置34を配置する搬送ダクト部33のダクトを構成する底板部分は取り除かれているか、あるいは、搬送ダクト部33内の底板上にベルト式搬送装置34が配置される。 【0026】ベルト式搬送装置34は駆動ローラ35と従動ローラ36とこれらのローラ35・36に巻回するベルト37より構成され、駆動ローラ35は駆動軸38上に固設され、該駆動軸38は前記ベーラ室4前部に左右水平方向に横架され、該駆動軸38の進行方向一側(右)が搬送ダクト部33より突出されて、該駆動軸38右端上に入力プーリが固設され、該入力プーリより左側で駆動軸38に駆動ローラ35が固設されている。また、搬送ダクト部33の前後中央部には従動ローラ36が回転自在に軸支され、該駆動ローラ35と従動ローラ36に幅広のベルト37が巻回されている。前記入力プーリは図示しない動力伝達機構を介してエンジン8と連動連結され、該入力プーリに固設された駆動軸38に駆動ローラ35が枢支され、ベルト式搬送装置34を回転できるようにしている。但し、モータを駆動軸35と連結して駆動するように構成することもできる。 【0027】このように構成することによって、フレール刈取部2により起風される搬出風によって、刈り取られた稈を搬送ダクト部33の前部より強制的にベーラ室4へ搬送することができるため、搬送風がベーラ室4内に充満し、フレール刈取部2から搬送ダクト部3へ搬送された刈り稈が途中で失速しても、ベルト式搬送装置13によりベーラ室4へ確実に搬送することができ、搬送能力を向上させることができる。なお、従来搬送ダクト部3の下方にはエンジンやミッションケース等が配置されていたので、迂回させる必要があったが、エンジンやミッションケースを側方の運転席下方に配置することにより、第五、第六実施例の如く直線的にダクトを配置することができる。 【0028】また、図9に示すように、フレール刈取部2からの搬送風が失速しやすい該搬送ダクト部3の最上部付近に、搬送ダクト部3内の詰まりを検知する詰まりセンサ40を設けることもできる。詰りセンサ40は例えばスイッチより構成され、搬送ダクト部3の最上部付近において、底板部分に形成された凹部3bに固設され、該詰まりセンサ40の検出部40aが搬送ダクト部3内に向けて突出されている。該詰まりセンサ40の上方には、押圧板41が搬送ダクト部3の底板にその接線方向に延出するように上下方向に揺動可能に配設されている。これにより、フレール刈取部2から搬送された刈取稈が溜まって押圧板41に堆積して検出部40aを押圧板41を介して圧迫し、堆積量が規定の許容範囲を超えて一定以上の圧力を検出部40aに加える場合には、スイッチが「ON」となるように構成している。スイッチは通常は「OFF」状態であり、検出部40aに圧力が加えられた時のみ「ON」状態に移行する。そして、該詰まりセンサ40は、コントローラと接続され、該コントローラには運転部6に配設したランプやブザーなどからなる警報装置が接続されている。なお、詰まりセンサ40の配設位置は、搬送ダクト部3内の底板部分に限定するものではなく、詰まりセンサ40を搬送ダクト部3内の天板部分もしくは側板部分に配設することもできる。 【0029】このような構成において、刈取作業を行って搬送ダクト部3内に詰まりが発生すると、押圧板41が圧迫され、堆積量がセンサ11によって検知されて、圧力が設定値に達すると運転部6に設けたブザーが警報を発し、オペレータに搬送ダクト部内で詰まりが発生したことを即座に認識させる。但し、警報の手段は限定するものではなく、警報において、点灯と点滅により知らせたり、音の断続を変化させたり、大きさを変化させたり、音色(高さ)を変化させたりすることができる。 【0030】また、搬送ダクト部3内の詰まりを検知する手段として、詰まりセンサ40の代わりに風速センサ45を設けることもできる。但し、風を検知できるものであれば風速センサ45に限定するものではなく、風力や風量や風圧や風向等を検知する構成としてもよい。図10に示すように、風速センサ45は、例えば搬送ダクト部3内を搬送される刈稈の流れを阻害しないように、排出ダクト10の天板部分に設けられ、該風速センサ45によって、搬送ダクト部3から排風口を通過して流れてくる搬送風の風速を検知するようにしている。したがって、オペレータは搬送ダクト部3内における風速が低下してくると詰まり発生を予想でき、容易に認識することができ、その後の詰まり除去の処置も速やかに行うことができる。 【0031】該風速センサ45(前記詰まりセンサ40)は、図11に示すように、各種装置を制御するコントローラ60と接続され、該コントローラ60は、例えば、警報装置61や表示装置62や走停止装置63に接続されている。したがって、搬送ダクト部3内に詰まりが発生し始め、風速の減少が風速センサ45によって検知されると、前記表示装置62によって風速が表示され、設定風速以下になると警報装置61を作動させ、このときオペレータは風速を増大させさせることもでき、走行速度を減速させることもできる。そして、更に風速が低下して詰まりが発生すると、停止装置63を作動させて走行を停止してエンジン8も停止させて無理な負荷が掛からないようにする。そして、オペレータは詰まりを除去するのである。 【0032】 【発明の効果】本発明は、以上のように構成したので、以下に示すような効果を奏する。 【0033】即ち、請求項1に示す如く、機体前部に刈取部を設け、搬送ダクト部を介して切断した稈を機体後部に設けたベーラ室に搬送するようにしたコンバインベーラであって、刈取部とベーラ室との間の刈り稈の搬送経路に回転体からなる搬送補助手段を設けたので、搬送途中で詰まりが発生する部分で強制的に搬送して詰まりを防止でき、刈り稈をベーラ室へ確実に搬送することができ、搬送能力を向上させることができる。 【0034】請求項2に示す如く、機体前部に刈取部を設け、搬送ダクト部を介して切断した稈を機体後部に設けたベーラ室に搬送するようにしたコンバインベーラであって、刈取部とベーラ室との間の刈り稈の搬送経路に、搬送ダクトの詰まりを検知する手段を設け、該搬送ダクトの詰まりを検知する手段を警報装置と接続したので、オペレータは走行に集中して操作することができ、警報装置によって搬送ダクト部内の状況が認識でき、詰まりが発生した後では詰まり処置を速やかに行なうことができる。 【0035】請求項3に示す如く、機体前部に刈取部を設け、搬送ダクト部を介して切断した稈を機体後部に設けたベーラ室に搬送するようにしたコンバインベーラであって、刈取部とベーラ室との間の刈り稈の搬送経路を流れる搬送風の排出経路に、搬送ダクト部における風を検知する手段を設けたので、オペレータは搬送ダクト部内における詰まりの発生を予想し、容易に認識することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006851 【氏名又は名称】ヤンマー農機株式会社 【住所又は居所】大阪府大阪市北区茶屋町1番32号
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| 【出願日】 |
平成14年4月17日(2002.4.17) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080621 【弁理士】 【氏名又は名称】矢野 寿一郎
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| 【公開番号】 |
特開2003−304733(P2003−304733A) |
| 【公開日】 |
平成15年10月28日(2003.10.28) |
| 【出願番号】 |
特願2002−114750(P2002−114750) |
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