| 【発明の名称】 |
脱穀装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】平田 晋 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
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| 【要約】 |
【課題】脱穀機体の上部構造体を上昇開き位置にして扱室や選別室を開放した際、開口側から送塵弁を容易に操作できるようにする。
【解決手段】送塵弁16の調節操作を行う操作レバー43の操作部43aが、上部構造体30の扱室後壁33と、機体上カバー板34との間から選別室12に突出している。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 扱室及び選別室の一部を形成するとともに扱胴を支持している上部構造体が、扱室及び選別室の他部を形成している構造体に対して上昇開き位置と下降閉じ位置とに上下揺動自在に連結し、前記上部構造体に送塵弁を調節自在に取付けてある脱穀装置であって、前記送塵弁の調節を行う操作レバーを、前記上部構造体の内側で操作自在な状態に配置してある脱穀装置。 【請求項2】 前記操作レバーを、前記上部構造体の扱室後壁と機体上カバー板との間から選別室に突出する状態に配置してある請求項1 記載の脱穀装置。 【請求項3】 前記送塵弁の調節状態を表示する表示装置を、前記上部構造体の外側に設けてある請求項1又は2記載の脱穀装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、扱室及び選別室の一部を形成するとともに扱胴を支持している上部構造体が、扱室及び選別室の他部を形成している構造体に対して上昇開き位置と下降閉じ位置とに上下揺動自在に連結し、前記上部構造体に送塵弁を調節自在に取付けてある脱穀装置に関する。 【0002】 【従来の技術】上記脱穀装置において、従来、送塵弁の調節を行う操作レバーを備えており、送塵弁を人為的に操作できるようになったものとしては、操作レバーが上部構造体の外側に取付けられていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記脱穀装置は、上部構造体を上昇開き位置に操作することにより、扱室や選別室が開放されてその内部の清掃などを容易に行えるものである。このように扱室や選別室を開放して清掃する際、送塵弁の調節操作を行って送塵弁を動かせば、送塵弁に付着しているとか、送塵弁と扱室天板の間に入り込んだりしているワラ屑などが外れやすくなることがある。この場合、従来の脱穀装置にあっては、送塵弁調節のための操作レバーが上部構造体の外側に付いていて、清掃のために位置している開口側から操作できないとか操作しにくいことにより、送塵弁操作のために開口側から反対側に移動する必要があるか、開口側とは反対側に居て送塵弁調節の操作レバーを操作する作業者が開口側で清掃を行う作業者とは別に必要になっていた。 【0004】本発明の目的は、扱室や選別室を開放した際に開口側で送塵弁操作を容易に行える脱穀装置を提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】請求項1による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。 【0006】〔構成〕扱室及び選別室の一部を形成するとともに扱胴を支持している上部構造体が、扱室及び選別室の他部を形成している構造体に対して上昇開き位置と下降閉じ位置とに上下揺動自在に連結し、前記上部構造体に送塵弁を調節自在に取付けてある脱穀装置において、前記送塵弁の調節を行う操作レバーを、前記上部構造体の内側で操作自在な状態に配置してある。 【0007】〔作用〕送塵弁調節の操作レバーが上部構造体の内側で操作できるものだから、上部構造体を上昇開き位置にして扱室や選別室を開放した場合、開口側から内部に手を延ばせば、操作レバーに手が容易に届いて送塵弁を操作することができる。 【0008】〔効果〕従って、扱室及び選別室を開放した場合、開口側から容易に送塵弁を操作することができ、内部清掃を一人で行う場合でも送塵弁を動かしながらできるなど便利である。 【0009】請求項2による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。 【0010】〔構成〕請求項1による発明の構成において、前記操作レバーを、前記上部構造体の扱室後壁と機体上カバー板との間から選別室に突出する状態に配置してある。 【0011】〔作用〕上部構造体を上昇開き位置にした際、その内側の選別室は、手を差し入れやすい開放状態になる。その選別室に操作レバーが突出しているものだから、扱室及び選別室を開放して送塵弁を操作する際、広い操作スペースを確保して操作レバーを容易に操作できる。 【0012】〔効果〕従って、操作レバーを操作スペースの面から容易に操作し、送塵弁を容易かつ迅速に操作して清掃作業などが能率よく行える。 【0013】請求項3による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。 【0014】〔構成〕請求項1又は2による発明の構成において、前記送塵弁の調節状態を表示する表示装置を、前記上部構造体の外側に設けてある。 【0015】〔作用〕上部構造体を下降閉じ位置にして扱室や選別室を閉じると、操作レバーが外部から見えなくなり、作業時など操作レバーの操作位置によって送塵弁の調節状態を認識するということができなくなるが、表示装置によって認識できるものである。 【0016】〔効果〕従って、扱室を開放した際に操作レバーを開口側から容易に操作できるものでありながら、作業を中断して上部構造体を開けなくても、送塵弁の調節状態を表示装置によって認識して送塵弁が適切な調節状態にあるか否かなどを判断できる。 【0017】 【発明の実施の形態】図1、図2に示すように、クローラ式走行装置1によって自走し、搭乗型運転部2を備える自走機体の機体フレーム3の前端側に、植立穀稈に作用する引起装置4a及びバリカン型刈取装置4bを備える刈取部4のフレーム4cの基端部を回動自在に連結するとともに、この刈取部フレーム4cをリフトシリンダ5によって機体フレーム3に対して上下に揺動操作することによって、刈取部4を下降作業位置と上昇非作業位置とに昇降操作するように構成し、刈取部4の搬送装置4dからの刈取穀稈を脱穀処理する脱穀装置10、この脱穀装置10からの脱穀粒を貯留する穀粒タンク6を自走機体に設けて、稲・麦などを収穫するコンバインを構成してある。 【0018】図3に示すように、脱穀装置10は、脱穀機体の内部の前側に位置する扱室11を有する脱穀部と、扱室11の下方から後方にわたる選別室12を有する選別部とを備えて構成してある。 【0019】脱穀部は、刈取部4の搬送装置4dからの刈取穀稈を脱穀フィードチェーン13によって受け継いで機体後方向きに搬送しながら穂先側を扱室11に供給し、その穂先側を扱室内で回動する扱胴14によって脱穀処理し、脱穀排ワラを脱穀フィードチェーン13によって扱室11の後部の送塵口15から搬出する。さらに、扱室内の扱胴14上方の機体前後方向での複数箇所に送塵弁16を備えており、各送塵弁16によって穀粒や切れワラなどの脱穀処理物の流動方向を調節することによって脱穀処理物が扱室11に滞在して扱き処理される時間を調節するようにしてある。 【0020】選別部は、扱室11の受網17から落下した穀粒や、扱室11の送塵口15から排出されたワラ屑などの脱穀処理物を、扱室11の下方に前端側が位置する駆動揺動自在な揺動選別装置18と、この揺動選別装置18の前端側の下方に位置する唐箕19によって供給される選別風とによって穀粒と塵埃とに選別し、穀粒の1番処理物は、選別室12の底部に位置する1番スクリューコンベア21によって機体横外側に搬出し、穀粒の2番処理物は、選別室12の底部に位置する2番スクリューコンベア22と、この2番スクリューコンベア22の終端部に機体横外側で接続している揚送装置とによって選別室12の前端側に搬送して揺動選別装置18の前端側に戻す。そして、塵埃は、選別風と共に排塵ファン23の排出口23aや、脱穀機体の排塵口24から機体外に排出する。 【0021】図5などに示すように、脱穀機体を構成している構造体のうち、扱室11の上部を形成している天板31、前壁板32及び後壁板33と、前記扱室天板31の上方近くに前端側が位置し、後端側が扱室天板31から後方に突出していて扱室天板31の上方を覆っている脱穀部上カバーになっているとともに選別室12の後方側部分の上部を形成している機体上カバー板34とを備えており、かつ、前記前壁板32と後壁板33とによって扱胴14を回動自在に支持している上部構造体30を、前記天板31、前壁板32、後壁板33によって形成される扱室部分以外の扱室部分や、前記機体上カバー板34によって形成される選別室部分以外の選別室部分を形成している受網17や下舌板、横側壁板や前側壁板などを備えており、かつ、脱穀フィードチェーン13を支持している台側構造体38とは別体の構造体に構成し、上部構造体30の扱胴14に対して扱き口側とは反対側に位置している連結部材35を、台側構造体38の支持部に扱胴14の回動軸芯に平行な軸芯36まわりで回動自在に連結してある。 【0022】すなわち、上部構造体30を、台側構造体38に対して前記軸芯36まわりで上下に揺動操作できるように連結し、この揺動操作を行うことにより、図4に示す如く扱室11の扱き口25が通常の作業用の大きさになった脱穀作業用の下降閉じ位置と、図5に示す如く扱き口25が作業用よりも大きく開いた管理作業用の上昇開き位置とに切り換わるようにしてある。 【0023】図6、図7などに示すように、前記各送塵弁16は、送塵弁16の長手方向での中間部に装着した連結ボルトで成る支軸16aによって前記扱室天板31に回動自在に連結してあることにより、前記上部構造体30に対して支軸16aの軸芯まわりで回動して図8に示す取付け角Aが変化するように取付けてある。 【0024】送塵弁16の前記取付け角Aが変化すると、脱穀処理物が送塵弁16によって案内されて流動する方向が変化する。この流動方向が変化すると、脱穀処理物が扱室内を旋回しにくくなって迅速に通過して扱室11に滞在する時間が短くなったり、扱室内を旋回しやすくなって扱室内を通過するのに時間が掛かって扱室11に滞在する時間が長くなったりする。 【0025】図6、図8などに示すように、前記各送塵弁16の一端側から上向きに延出している連結ピン41の扱室天板31から外面側に突出している部分に対してこの連結ピン41に対応する部分が相対回動自在に外嵌している連動杆42と、複数個の送塵弁16のうちの最も機体後方側に位置する送塵弁16が備えている前記支軸16aの前記扱室天板31の外面側に突出している部分に基端部が相対回動自在に付いている操作レバー43と、扱室天板31の後端部に固定してある位置決め部材44とを備えて、各送塵弁16の角度調節のための調節操作装置を構成してある。 【0026】すなわち、図6に示すように、操作レバー43の先端側が、前記扱室天板31と前記機体上カバー板34との間を機体後方向きに延出し、操作レバー43の先端側の操作部43aが前記後壁板33と前記機体上カバー板34との間から選別室12に突出しており、上部構造体30を前記上昇開き位置に操作し、この上部構造体30の選別室12を形成している部分の内側で前記操作部43aを持ち、図6に二点鎖線で示すように、操作レバー43を支軸16aに連結している部位が支点になって上昇揺動する状態に弾性変形させて位置決め部材44の切欠き部44aから抜け出るようにしながら支軸16aの軸芯まわりで機体横方向に揺動操作する。すると、操作レバー43の基端側に備えてあるアーム部43bが、前記最後方位の送塵弁16の前記連動ピン41に係合しており、この最後方位の送塵弁16を支軸16aの軸芯まわりで回動操作し、この送塵弁16の前記取付け角度Aを大になったり、小になるように調節する。そして、連動杆42が最後方位の送塵弁16の回動に連動させて他の送塵弁16を支軸16aの軸芯まわりで最後方位の送塵弁16と同じ回転方向に、同じ回転角を回動操作し、この送塵弁16の取付け角Aを大になったり、小になるように調節する。送塵弁16が所望の取付け角になると、操作レバー43の前記弾性変形操作を解除し、先端側を位置決め部材44の複数個の切欠き部44aから選択した一つの切欠き部44aに入り込ませることにより、操作レバー43を操作位置に位置決め部材44による係止によって保持し、各送塵弁16を調節した取付け角に固定できる。 【0027】図6、図9などに示すように、前記複数個の送塵弁16のうちの最も機体前方側に位置する送塵弁16が備えている前記連動ピン41の先端部41aを、前記機体上カバー板34に設けた円弧形状の長孔34aから外側に突出させるとともに、複数の指標51,52,53を備えている表示部54を機体上カバー板34の外面側に設けて、上部構造体30の外側で送塵弁16の調節状態を表示する表示装置50を構成してある。 【0028】すなわち、送塵弁16の角度調節が行われると、連動ピン41が長孔34aに沿って移動し、この連動ピン41の先端部41aに対応する表示部54の指標51,52,53が変化する。複数の指標51,52,53のうち、指標51は、送塵弁16を取付け角Aが最小になって脱穀処理物の滞在時間を最短にする開き状態に調節されたことを示し、指標52は、送塵弁16を取付け角Aが中間になって脱穀処理物の滞在時間を中間の標準状態に調節されたことを示し、指標53は、送塵弁16を取付け角Aが最大になって脱穀処理物の滞在時間を最長にする閉じ状態に調節されたことを示す。これにより、連動ピン41の先端部41aが指針となって各指標51,52,53を指示するのであり、ピン先端部41aがいずれの指標51,52,53を指示しているかを知ることにより、送塵弁16がいかなる取付け角度の調節状態になっているかを判断できる。 【0029】図1に示す如く上部構造体30の前端側に付いているカバー60は、作業時に刈取部4の穀稈搬送装置4dなどの上方を覆い、刈取部4で発生した塵埃を運転部2に飛散しにくくするものである。 【0030】つまり、図5に示す如く上部構造体30を上昇開き位置に操作することにより、扱き口25が通常の作業時よりも大きく開くとともに扱胴14が上部構造体30に付いて上昇して扱室11及び選別室12が開放し、その内部を扱き口側から容易に清掃するなどの管理作業ができるようにしてある。そして、この場合、扱き口側から上部構造体30の内側の選別室形成部分に手を入れることにより、操作レバー43を操作して送塵弁16を揺動操作することができるようにしてある。 【0031】収穫作業を行うなど、上部構造体30を下降閉じ位置にして扱室11及び選別室12を閉じてある場合、運転部2からでも、表示装置50を見ることによって送塵弁16がいかなる取付け角度の調節状態にあるかを知ることができるようにしてある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ 【住所又は居所】大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号
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| 【出願日】 |
平成14年2月20日(2002.2.20) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107308 【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎
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| 【公開番号】 |
特開2003−235331(P2003−235331A) |
| 【公開日】 |
平成15年8月26日(2003.8.26) |
| 【出願番号】 |
特願2002−43270(P2002−43270) |
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