| 【発明の名称】 |
収穫機におけるエンジン停止制御装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】石橋 俊之 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1 三菱農機株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】コンバイン等の収穫機のエンジン停止装置に関し、収穀した穀粒のタンク内での容量満杯感知からエンジン停止迄の時間を圃場や作物の条件等に合わせて適宜対応可能とする。
【解決手段】走行機体上に穀粒を収容する穀粒タンクと、穀粒タンク内の穀粒量の満杯を感知する満杯センサと、満杯センサの感知に基づいて一定時間経過後にエンジンを停止する制御部とを備えた収穫機において、エンジン停止に至る時間を長短に切替調節自在となるように構成した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行機体(1)上に穀粒を収容する穀粒タンク(7)と、該穀粒タンク(7)内の穀粒量の満杯を感知する満杯センサ(24)と、該満杯センサ(24)の感知に基づいて一定時間経過後にエンジン(5)を停止する制御部とを備えた収穫機において、上記エンジン(5)停止に至る時間を長短に切替調節自在となるように構成したことを特徴とする収穫機におけるエンジン停止制御装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、収穫機のエンジン停止制御装置に関し、詳しくはコンバイン等の収穫機の穀粒タンクが穀粒で満杯になって、所定時間後にエンジンを停止するようにした技術に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、コンバイン等の収穫機においては、前処理部にて稲や麦等の穀稈を刈取り、該刈取った穀稈を脱穀部にて脱穀して得られた穀粒を穀粒タンクに一時的に収容し、該穀粒タンク内の収容量が満杯になった時点でブザー等で運転者に警報し、この警報に基づいて運転者は刈取作業を一時的に中断して穀粒タンク内の穀粒を機外に搬出するようにしており、上記警報以降には刈取収穫作業を行わないようにするため、警報から一定時間経過後にエンジンが停止するようになっていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところが、圃場や作物等の条件によっては、警報後即時に刈取収穫作業を中断することが出来ず、その儘暫くの間刈取収穫作業を継続したために、折角収穀した穀粒の一部が穀粒タンクから溢れて圃場上に散逸して無駄になってしまう場合があり、機械の性能上問題となっていた。本発明の目的は、上記従来の不具合を改善する点にある。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明においては、走行機体上に穀粒を収容する穀粒タンクと、該穀粒タンク内の穀粒量の満杯を感知する満杯センサと、該満杯センサの感知に基づいて一定時間経過後にエンジンを停止する制御部とを備えた収穫機において、上記エンジン停止に至る時間を長短に切替調節自在となるように構成したことを特徴とするものである。 【0005】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、以下図面の例に基づいて説明する。図1は、本発明を実施したコンバインの全体側面図であって、1はコンバインの走行機体であり、その下部に機台2が設けられ、その上部には前方から順に前処理部3,その後部に設けた運転操作部4,エンジン5,上記前処理部3で刈取収穫した穀稈を脱穀する脱穀部6,該脱穀部6で脱穀された被脱穀物の内、整粒を一時的に収納する穀粒タンク7,排稈を適度の長さに切断処理するカッタ8等が搭載されている。なお、走行機体1の下部にある9は、左右一対のクローラよりなる走行部である。 【0006】また、図2は運転操作部4の拡大平面図であって、10は運転者の座席シートである。そして、座席シート10の運転ステップ11を挟んだ前方には運転パネル12があって、その中央にはマルチステアリングレバー13があり、走行機体1の左右方向への操向操作および上記前処理部3の上下動操作を行うようになっている。更に、運転者の左側方には、前方に計器パネル14があって、その前半分にはエンジン5の回転数を表示する回転計等があり、後半分には後述するモミ警報ランプ27を始め、充電,水温,オイル,排稈処理等機体各種の警報用ランプ類が備えられており、その後方に走行機体1の走行を司る主変速レバー15,副変速レバー16があり、更にその後方には後述する複数のモミエンジン停止タイマ切替スイッチ(モミE/G停止タイマ切替SW)17を経て、刈取クラッチレバー18及び作業機(脱穀)クラッチレバー19等が備えられている。なお、20は運転ステップ11上に設けた走行クラッチペタルである。 【0007】図3は上記穀粒タンク7の拡大側面図であって、内部に収容された穀粒は、排出用のシャッタ21,21を有する樋口22,22より籾袋(図示なし)に詰められて機外に排出されるようになっている。ここで、23は穀粒タンク7内の穀粒の溜まり状況を外部から視認可能な覗き窓であり、24は穀粒タンク7内にあって、穀粒が略満杯状態であることを穀粒圧によって検出する満杯センサである。 【0008】次に、図4の制御ブロック図にて上記穀粒タンク7の満杯状態時の作動について説明するに、作業機(脱穀)クラッチレバー19を操作して入り状態にした時に、これを検出する作業機クラッチスイッチ(SW)19aと上記穀粒の満杯センサ24及びモミE/G停止タイマ切替SW17とを夫々制御部であるマイコン26に連結しておき、この状態でエンジン5を始動して刈取クラッチレバー18を操作して前処理部3等を作動させて刈取作業を行う。そして、刈取作業が進行して穀粒タンク7内に穀粒が収容されて満杯センサ24がこれを検出すると計器パネル14に設けたモミ警報ランプ27が点灯し、同時に座席シート10近傍に設けたブザー28が警報して穀粒タンク7が満杯であることを運転者に知らせる。更に、マイコン26に設けられたタイマが、予めモミE/G停止タイマ切替SW17により選択設定された時間を経過した時、エンジン停止ソレノイド29が作動して自動的にエンジン5を停止するようになっている。 【0009】図5は、上述のモミE/G停止制御における具体的な制御フローチャートを示す図である。即ち、作業機クラッチSW19aのON/OFFを判断し、OFFなら最初に戻り、ONなら満杯センサ24でのON/OFFを判断する。そして、満杯センサ24がOFFなら、モミE/G停止タイマ及びモミE/G停止フラグをリセットして最初に戻り、満杯センサ24がONならば、前回の満杯センサ24のON/OFFを判断する。 【0010】そして、前回の満杯センサ24がONならば、そのままモミE/G停止タイマの判断に進み、OFFならばモミE/G停止タイマ切替SW17のON/OFFを判断する。更に、モミE/G停止タイマ切替SW17がONの時は、モミE/G停止タイマ小(40s)セットし、OFFの時は、モミE/G停止タイマ大(60s)セットして夫々モミE/G停止タイマの判断に進む。 【0011】更にまた、モミE/G停止タイマが0か否かを判断し、タイマが0であればE/G停止出力をセットし、これによりエンジン5は満杯センサ24がONしてから、40S若しくは60S後には停止するようになっている。なお、タイマが0でなければ、最初に戻る。 【0012】次に、他の実施例について、図6の制御ブロック図及び図7の制御フローチャートで説明する。即ち、この例の図6制御ブロック図は、先に説明した図4と殆どが同一であるが、モミE/G停止タイマ切替SW17に代えてモミE/G停止タイマ切替ダイヤル34を設けたもので、先に説明した本案の図4,図5のものがエンジン5停止に至る時間が有段階の切替であるのに対して、ダイヤルで無段階に切替調節自在である点で異なるものである。従って、図7の制御フローチャートにおいても、先に説明した図5のものに比して前回満杯センサ24の判断迄は同一であるが、モミE/Gタイマ切替SW17のON/OFFの判断に代えて、モミE/G停止タイマ切替ダイヤル34による設定時間のセットを設けた点が異なる丈である。なお、図2図示の本願のモミE/G停止タイマ切替SW17に代えて、他例のモミE/G停止タイマ切替ダイヤル34としても本願の課題を解消するものであることは勿論である。 【0013】以上のように構成されたものにおいて、先ず運転者はコンバイン走行機体1のエンジン5を始動した後、主,副変速レバー15,16を適宜位置に操作して圃場の刈取収穫作業のスタート位置迄移動する。次いで、作業機クラッチレバー19,刈取クラッチレバー18を操作して各作動部を駆動させると共に、マルチステアリングレバー13を前後方向に操作して穀稈の刈取高さを調節したり、モミE/G停止タイマ切替SW17又はモミE/G停止タイマ切替ダイヤル34を適宜位置にセットした後、刈取作業を行う。 【0014】そして、作業が進行して、穀粒タンク7内に穀粒が満杯になると満杯センサ24がこれを検出して運転操作部4の計器パネル14に設けたモミ警報ランプ27が点灯すると共に、ブザー28が警報して穀粒タンク7が満杯であることを運転者に知らせる。そこで、通常は運転者が刈取作業を中断して籾袋の交換及び穀粒タンク7内の穀粒を籾袋内に収納する。しかし、ブザー28が警報した後も刈取作業を継続した場合はマイコン26に設けられたタイマが、予め圃場や作物等の条件によって選択設定されたモミE/G停止タイマ切替SW17位置又はモミE/G停止タイマ切替ダイヤル34の設定位置により設定した時間を経過した時にはエンジン5が停止するものである。なお、上記モミE/G停止タイマ切替SW17又はモミE/G停止タイマ切替ダイヤル34の位置設定は、満杯センサ24がこれを検出する前であれば、適宜行えるものであることは言う迄もない。 【0015】従って、本願によれば、圃場や作物等の条件によって、モミE/G停止タイマ切替SW17の設定位置又はモミE/G停止タイマ切替ダイヤル34の設定位置によって、満杯センサ24がONしてからエンジン5停止に至る迄の時間を任意に長短切替調節自在となるように構成したことにより、従来の如く収穀した穀粒の一部が穀粒タンク7から溢れ出て圃場上に散逸して無駄となるようなことがない。 【0016】 【発明の効果】本発明は、走行機体1上に穀粒を収容する穀粒タンク7と、該穀粒タンク7内の穀粒量の満杯を感知する満杯センサ24と、該満杯センサ24の感知に基づいて一定時間経過後にエンジン5を停止する制御部とを備えた収穫機において、上記エンジン5停止に至る時間を長短に切替調節自在となるように構成したので、圃場や作物等の条件に合わせて、予めモミE/G停止タイマ切替SW17の設定位置やモミE/G停止タイマ切替ダイヤル34の設定位置を任意に調節することによって、圃場の状況や作柄等の作物条件に適宜対応する事が可能となって、折角収穀した穀粒を無駄にするような事がなくなる効果を奏するものである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1
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| 【出願日】 |
平成14年1月31日(2002.1.31) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2003−219725(P2003−219725A) |
| 【公開日】 |
平成15年8月5日(2003.8.5) |
| 【出願番号】 |
特願2002−22981(P2002−22981) |
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