| 【発明の名称】 |
コンバイン |
| 【発明者】 |
【氏名】山崎 弘章 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1 三菱農機株式会社内
【氏名】江田 秀弥 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1 三菱農機株式会社内
【氏名】門脇 隆志 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1 三菱農機株式会社内
【氏名】錦織 将浩 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1 三菱農機株式会社内
【氏名】石橋 俊之 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1 三菱農機株式会社内
【氏名】山崎 達也 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1 三菱農機株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】離れた位置にある複数の穀粒排出スイッチを、それら穀粒排出スイッチの操作状態にかかわらず、穀粒の排出を確実に停止させられるようにしたコンバインを提供する。
【解決手段】穀粒を排出している状態で、穀粒の排出を停止させるために、互いに離れた位置に配置され、何れのスイッチでも穀粒の排出、停止操作可能な運転席側排出スイッチ43aとオーガ側排出スイッチ43bを、前後して操作した場合、先に操作された運転席側排出スイッチ43aから入力された信号の立上りを検出して穀粒の排出を停止させ、該運転席側排出スイッチ43aから入力された信号の立下りを検出して、不感帯時間Tを設定し、該不感帯時間Tが経過するまでは、運転席側排出スイッチ43aが開放された後で操作されたオーガ側排出スイッチ43bから入力される信号を検出しないようにした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 運転席とオーガ先端部にそれぞれ穀粒排出スイッチを有し、これら穀粒排出スイッチの入、切操作により穀粒の排出を制御する制御手段とを備えたコンバインにおいて、前記制御手段は、穀粒排出中に前記穀粒排出スイッチの何れか一方の穀粒排出スイッチを切操作したとき、予め設定された不感帯時間を計測し、該不感帯時間が経過するまでは、少なくとも他方の穀粒排出スイッチの操作信号を受付けないようにした、ことを特徴とする、コンバイン。 【請求項2】 前記穀粒排出スイッチは、ノンロック方式のスイッチで構成され、前記制御手段は、前記穀粒排出スイッチの操作により出力される信号の立下りを、前記穀粒排出スイッチの操作信号として検出し制御を行なう、ことを特徴とする、請求項1記載のコンバイン。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、運転席とオーガ先端部にそれぞれ穀粒排出スイッチを有し、これら穀粒排出スイッチの入、切操作により穀粒の排出を制御するようにしたコンバインに関する。 【0002】 【従来の技術】コンバインでは、グレンタンクから穀粒を排出する際の操作性を向上させるため、運転席とオーガの先端部にそれぞれ穀粒の排出を制御するための穀粒排出スイッチを設け、何れか一方の穀粒排出スイッチを操作したとき、その操作信号を検出して穀粒の排出を開始し、何れか一方の穀粒排出スイッチを操作したとき、その操作信号を検出して穀粒の排出を停止するように構成されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】前記のように離れた位置にある2個の穀粒排出スイッチを、それぞれ異なる作業者が独自に操作しているため、例えば、穀粒の排出を開始する場合、2個の穀粒排出スイッチが前後して操作されると、先に操作された穀粒排出スイッチの操作信号により穀粒の排出を開始しても、遅れて操作された穀粒排出スイッチの操作信号により穀粒の排出が停止されることになる。 【0004】また、穀粒の排出を停止する場合、2個の穀粒排出スイッチが前後して操作されると、先に操作された穀粒排出スイッチの操作信号で穀粒の排出が停止されるが、遅れて操作された穀粒排出スイッチの操作信号で、再び穀粒の排出が開始されてしまうことになる。 【0005】即ち、穀粒の排出、停止操作が不安定になる。例えば、オーガの排出位置を変更するために穀粒の排出を停止する際に、前記のように停止、排出が連続して行なわれた場合、オーガを旋回させると穀粒をコンバインの周囲に撒き散らすことになる。 【0006】上記の事情に鑑み、本発明は、それぞれ独自に操作可能で、互いに離れた位置に配置された複数の穀粒排出スイッチを前後して操作しても、穀粒の排出を確実に停止させることができるコンバインを提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するため、請求項1記載の発明は、運転席とオーガ先端部にそれぞれ穀粒排出スイッチを有し、これら穀粒排出スイッチの入、切操作により穀粒の排出を制御する制御手段とを備えたコンバインにおいて、前記制御手段(50)は、穀粒排出中に前記穀粒排出スイッチ(43a、43b)の何れか一方の穀粒排出スイッチ(43a、43b)を切操作したとき、予め設定された不感帯時間(T)を計測し、該不感帯時間(T)が経過するまでは、少なくとも他方の穀粒排出スイッチ(43a、43b)の操作信号を受付けないようにした、ことを特徴とする、コンバインにある。 【0008】また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記穀粒排出スイッチ(43a、43b)は、ノンロック方式のスイッチで構成され、前記制御手段は、前記穀粒排出スイッチ(43a、43b)の操作により出力される信号の立下りを、前記穀粒排出スイッチ(43a、43b)の操作信号として検出し制御を行なう、ことを特徴とする、コンバインにある。 【0009】なお、括弧内の符号等は、図面において対応する要素を示す便宜的なものであり、従って、本記述は図面上の記載に限定拘束されるものではない。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1ないし図8は、本発明の実施の形態を示すもので、図1は、本発明を適用するコンバインの斜視図、図2は、図1におけるグレンタンクの正面図、図3は、図1におけるオーガ旋回部の拡大平面図、図4は、図1における運転席のオーガ操作パネルを示す拡大図、図5は、本発明における制御系統を示すブロック線図、図6は、穀粒排出スイッチの操作と制御手段への入力の関係を示すタイムチャート、図7は、本発明による制御手順を示すプログラムフローチャート、図8は、オーガの旋回制御と穀粒の排出制御を行なう制御手順を示すプログラムフローチャートである。 【0011】図1において、コンバイン10は、左右一対のクローラ走行装置11、11(図1では片側のみ図示)に支持された機体12の前方に穀稈の刈取りを行なう前処理部13が配置されている。また、機体12の後方には、刈取られた穀稈から穀粒を脱穀する脱穀部15と、脱穀された穀粒を一時貯蔵するグレンタンク16が配置されている。また、前記前処理部13とグレンタンク16の間には、エンジン(図示せず)が配置されその上部に運転席17が設置されている。 【0012】また、前記グレンタンク16の後部には、オーガ19が配置されている。該オーガ19は、機体12に垂直に設定され、かつ軸心を中心として矢印A−B方向に回動自在なオーガ縦パイプ31(図3参照)と、直列に接続され、一端が前記オーガ縦パイプ31の上端に、矢印C−D方向に揺動自在に支持された二本のオーガ排出パイプ19bを有している。 【0013】従って、オーガ縦パイプ31を矢印A−B方向に回動させることにより、オーガ排出パイプ19b(即ち、オーガ19)を矢印A−B方向に旋回させることができる。なお、前記オーガ縦パイプ31及びオーガ排出パイプ19bは、それぞれ内部にスクリュー軸(図示せず)が配置され、スクリューコンベアを構成している。 【0014】前記オーガ排出パイプ19bの先端には、穀粒を吐出する樋口19aが形成され、その近傍に穀粒排出スイッチ(以下、オーガ側排出スイッチという)43bが配置されている。 【0015】コンバイン10に設定されたオーガ19の格納位置には、オーガ19のオーガ排出パイプ19bと係合する格納受け20が固定されている。 【0016】なお、前記オーガ19の旋回動作は、オーガ電磁ブレーキ33a(図5参照)を内蔵したオーガ旋回モータ33(図3、図5参照)により行なわれる。また、前記オーガ排出パイプ19bの矢印C−D方向の揺動動作は、油圧シリンダ(図示せず)により行なわれる。 【0017】図2に示すように、前記グレンタンク16底部には、スクリューコンベア21が配置されている。このスクリューコンベア21のスクリュー軸21aには、プーリ22が固定されている。前記エンジンの出力軸から分岐された駆動軸23にはプーリ25が固定されている。そして、前記プーリ22とプーリ25の間には、ベルト26が掛け渡され、動力の伝達が行なわれる。このベルト26には、テンションクラッチで構成される排出クラッチ27が付設され、排出クラッチモータ29で入り、切操作される。 【0018】なお、駆動軸23から伝達された駆動力により駆動されるスクリュー軸21aの回転が、かさ歯車(図示せず)を介してオーガ縦パイプ31内のスクリュー軸、オーガ排出パイプ19b内のスクリュー軸に順次伝達され、オーガ19を駆動するようになっている。 【0019】図3に示すように、前記オーガ縦パイプ31は、その下端が前記スクリューコンベア21の排出端に接続されるように、ブラケット32に回転自在に支持されている。このオーガ縦パイプ31の外周面にはドグ31aが固定されている。また、オーガ縦パイプ31の下部(ブラケット32の下方)外周面には、歯車(図示せず)が固定されている。 【0020】オーガ電磁ブレーキ33a(図5参照)を内蔵したオーガ旋回モータ33は、その出力軸(図示せず)に前記歯車と噛み合う歯車(図示せず)を有し、オーガ縦パイプ31を矢印A−B方向(図1参照)に回動させる。オーガ縦パイプ31の回動角(即ち、オーガ19の旋回位置)を検出するオーガポテンショメータ35は、オーガ旋回モータ33に付設されている。 【0021】格納位置検出スイッチ36は、前記ブラケット32に、前記オーガ縦パイプ31の回動により前記ドグ31aが移動する経路に突出し、前記オーガ19が前記格納受け20の上方の旋回格納位置に到達したとき前記ドグ31aを検出するように配置されている。 【0022】図4に示すように、前記運転席17のオーガ操作パネル40には、オーガ19の揺動、旋回を停止させるオーガ緊急停止スイッチ41、オーガ19がその格納位置にあるときには、オーガ19を所要の排出位置へ移動させ、オーガ19が格納位置以外の位置にあるときには、オーガ19を格納位置へ移動させるオーガ自動スイッチ42と、穀粒の排出を開始、停止させる穀粒排出スイッチ(以下、運転席側排出スイッチという)43a、オーガ19を手動で移動させるオーガ手動レバースイッチ45等が配置されている。 【0023】図5に示すように、制御手段50には、前記格納位置検出スイッチ36、オーガ緊急停止スイッチ41、オーガ自動スイッチ42、穀粒排出スイッチ43、オーガ手動レバースイッチ45、排出クラッチモータ29、オーガ旋回モータ33、オーガ電磁ブレーキ33a、オーガポテンショメータ35及びオーガ昇降ソレノイドバルブ51が接続されている。 【0024】なお、前記運転席側排出スイッチ43aとオーガ側排出スイッチ43bは、ノンロック方式の押し釦スイッチで構成され、制御手段50の同じ入力端子に並列に接続されており、制御的には単一のスイッチとみなされるので、図5においては単一の穀粒排出スイッチ43として示してある。 【0025】このような構成で、オーガ19が格納位置にあるとき、オーガ自動スイッチ42を操作すると、オーガ昇降ソレノイドバルブ51が作動して油圧シリンダに油圧を供給し、オーガ19を図1の矢印D方向に揺動させる。そして、オーガ19が格納受け20から離脱し、オーガ19の先端が所要の位置まで上昇すると、オーガ旋回モータ33が作動して、オーガ19を所要の排出位置へ旋回させる。なお、オーガ19の排出位置への位置決めは、オーガポテンショメータ35の出力により制御される。 【0026】オーガ19が排出位置に位置決めされると、オーガ旋回モータ33が停止し、オーガ電磁ブレーキ33aが作動して、オーガ19の旋回方向(図1の矢印A−B方向)の移動が拘束される。 【0027】この状態で、運転席側排出スイッチ43a(もしくはオーガ側排出スイッチ43b、何れが先に操作されてもよいが、説明の都合上、以下、運転席側排出スイッチ43aが先に操作されたものとして説明する)を操作する。すると、制御手段50は、運転席側排出スイッチ43aから出力される信号の立上りを操作信号として検出し、排出クラッチモータ29を作動させ、排出クラッチ27を入り状態に設定する。すると、駆動軸23の回転がスクリューコンベア21のスクリュー軸21aに伝達され、グレンタンク16内の穀粒の排出が開始される。 【0028】このとき、図6(a)に示すように、例えば、時刻t1で、運転席側排出スイッチ43aが操作されると、内部の接点の閉成により信号が発信され、制御手段50に入力される。制御手段50は、運転席側排出スイッチ43aから入力された信号の立上りを操作信号として検出し、排出クラッチモータ29を作動させ、排出クラッチ27を入り(ON)側に移動させて、ベルト26に張力を与え、駆動軸23の動力をスクリュー軸21aに伝達させて穀粒の排出を開始させる。 【0029】時刻t2で、即ち、運転席側排出スイッチ43aを離す前にオーガ側排出スイッチ43bが操作され、オーガ側排出スイッチ43bから制御手段50に信号が入力されても、制御手段50に入力されている信号の状態(ON、OFF)は変化しないので、制御手段50でオーガ側排出スイッチ43bから入力される信号の立上りを検出することはない。 【0030】時刻t3で、運転席側排出スイッチ43aが開放され、運転席側排出スイッチ43aからの信号がONからOFFに変化しても、制御手段50に入力されている信号の状態(ON、OFF)は変化しないので、制御手段50は、運転席側排出スイッチ43aから入力されていた信号がONからOFFに変化する際の信号の立下りを検出することはない。 【0031】時刻t4で、オーガ側排出スイッチ43bが開放され、オーガ側排出スイッチ43bからの信号がONからOFFに変化すると、制御手段50に入力されていた信号の状態がONからOFFに変化するため、制御手段50はその立下りを検出する。しかし、穀粒の排出開始時であるときには、そのまま穀粒の排出を継続する。 【0032】時刻t11で、即ち、穀粒の排出を行なっている状態で、運転席側排出スイッチ43aが操作されると、信号が発信され制御手段50に入力される。制御手段50は、運転席側排出スイッチ43aから入力された信号の立上りを操作信号として検出し、排出クラッチモータ29を作動させ、排出クラッチ27を切(OFF)側に移動させてベルト26を弛ませることにより、スクリュー軸21aと駆動軸23間の動力の伝達を遮断して、穀粒の排出を停止させる。 【0033】時刻t12で、運転席側排出スイッチ43aを離す前にオーガ側排出スイッチ43bが操作され、オーガ側排出スイッチ43bから制御手段50に信号が入力されても、制御手段50に入力されている信号の状態(ON、OFF)は変化しないので、制御手段50でオーガ側排出スイッチ43bから入力される信号の立上りを検出することはない。 【0034】時刻t13で、運転席側排出スイッチ43aが開放され、運転席側排出スイッチ43aからの信号がONからOFFに変化しても、制御手段50に入力されている信号の状態(ON、OFF)は変化しないので、制御手段50は、運転席側排出スイッチ43aから入力されていた信号がOFFに変化する際の信号の立下りを検出することはない。 【0035】時刻t14で、オーガ側排出スイッチ43bが開放され、オーガ側排出スイッチ43bから入力されていた信号がONからOFFに変化すると、制御手段50に入力されていた信号の状態がONからOFFに変化するため、制御手段50はその立下りを検出する。 【0036】すると、制御手段50は、前記立下りを検出した時刻t14から時刻t15までの不感帯時間Tを設定する。この不感帯時間Tの間は、前記運転席側排出スイッチ43a又はオーガ側排出スイッチ43bが操作され、信号が発信されても、その信号を受付けない。なお、前記不感帯時間Tは、使用状況により適宜設定することができる。例えば、1秒以下でもよいし、数秒程度としてもよい。 【0037】また、図6(b)に示すように、例えば、時刻t1で、運転席側排出スイッチ43aが操作されると、信号が発信され、制御手段50に入力される。制御手段50は、運転席側排出スイッチ43aから入力された信号の立上りを操作信号として検出し、排出クラッチモータ29を作動させ、排出クラッチ27を入り(ON)側に移動させて、ベルト26に張力を与え、駆動軸23の動力をスクリュー軸21aに伝達させて穀粒の排出を開始させる。 【0038】時刻t2で、運転席側排出スイッチ43aが開放され、運転席側排出スイッチ43aからの信号がONからOFFに変化すると、制御手段50に入力されていた信号の状態がONからOFFに変化するため、制御手段50はその立下りを検出する。しかし、穀粒の排出開始時であるときには、そのまま穀粒の排出を継続する。 【0039】時刻t3で、オーガ側排出スイッチ43bが操作されると、信号が発信され、制御手段50に入力される。すると、制御手段50は、オーガ側排出スイッチ43bから入力された信号の立上りを操作信号として検出し、排出クラッチモータ29を作動させ、排出クラッチ27を切(OFF)側に移動させて、ベルト26を弛ませることにより、スクリュー軸21aと駆動軸23間の動力の伝達を遮断して穀粒の排出を停止させる。 【0040】時刻t4で、オーガ側排出スイッチ43bが開放され、オーガ側排出スイッチ43bからの信号がONからOFFに変化すると、制御手段50に入力されていた信号の状態がONからOFFに変化するため、制御手段50はその立下りを検出する。 【0041】すると、制御手段50は、前記立下りを検出した時刻t4から時刻t5までの不感帯時間Tを設定する。この不感帯時間Tの間は、前記運転席側排出スイッチ43a又はオーガ側排出スイッチ43bが操作され、信号が発信されても、その信号を受付けない。 【0042】不感帯時間Tが経過した後、時刻t6で、再び運転席側排出スイッチ43aが操作されると、信号が発信され、制御手段50に入力される。制御手段50は、運転席側排出スイッチ43aから入力された信号の立上りを操作信号として検出し、排出クラッチモータ29を作動させ、排出クラッチ27を入り(ON)側に移動させて、ベルト26に張力を与え、駆動軸23の動力をスクリュー軸21aに伝達させて穀粒の排出を開始させる。 【0043】時刻t7で、運転席側排出スイッチ43aが開放され、運転席側排出スイッチ43aからの信号がONからOFFに変化すると、制御手段50に入力されていた信号の状態がONからOFFに変化するため、制御手段50はその立下りを検出する。しかし、穀粒の排出開始時であるときには、そのまま穀粒の排出を継続する。 【0044】時刻t11で、即ち、穀粒の排出を行なっている状態で、運転席側排出スイッチ43aが操作されると、信号が発信され制御手段50に入力される。制御手段50は、運転席側排出スイッチ43aからの信号の立上りを操作信号として検出し、排出クラッチモータ29を作動させ、排出クラッチ27を切(OFF)側に移動させて、ベルト26を弛ませることにより、スクリュー軸21aと駆動軸23間の動力の伝達を遮断して穀粒の排出を停止させる。 【0045】時刻t12で、運転席側排出スイッチ43aが開放され、運転席側排出スイッチ43aからの信号がONからOFFに変化すると、制御手段50に入力されていた信号の状態がONからOFFに変化するため、制御手段50はその立下りを検出する。 【0046】すると、制御手段50は、前記立下りを検出した時刻t12から時刻t15までの不感帯時間Tを設定する。この不感帯時間Tの間は、前記運転席側排出スイッチ43a又はオーガ側排出スイッチ43bが操作され、信号が発信されても、その信号を受付けない。 【0047】即ち、不感帯時間Tの間は、時刻t13で、オーガ側排出スイッチ43bが操作されて、信号が発信され制御手段50に入力されても、制御手段50がその信号を受付けないため、二点鎖線で示すように、排出クラッチ27が入り(ON)側に切り替わることなく、停止状態が維持される。 【0048】また、図6(c)に示すように、例えば、時刻t1で、運転席側排出スイッチ43aが操作されると、信号が発信され制御手段50に入力される。制御手段50は、運転席側排出スイッチ43aから入力された信号の立上りを操作信号として検出し、排出クラッチモータ29を作動させ、排出クラッチ27を入り(ON)側に移動させて、ベルト26に張力を与え、駆動軸23の動力をスクリュー軸21aに伝達させて穀粒の排出を開始させる。 【0049】そして、運転席側排出スイッチ43aが、時刻t1から時刻t10までの間、押し続けられている状態で、オーガ側排出スイッチ43bを時刻t2、t4、t6、t8で操作し、時刻t3、t5、t7、t9で開放するように繰り返し操作しても、制御手段50に入力されている信号の状態(ON、OFF)は変化しないので、制御手段50でオーガ側排出スイッチ43bから入力される信号の立上り、立下りを検出することはない。 【0050】時刻t10で、運転席側排出スイッチ43aが開放され、運転席側排出スイッチ43aからの信号がONからOFFに変化すると、制御手段50に入力されていた信号の状態がONからOFFに変化するため、制御手段50はその立下りを検出する。しかし、穀粒の排出開始時であるときには、そのまま穀粒の排出を継続する。 【0051】時刻t11で、即ち、穀粒の排出を行なっている状態で、運転席側排出スイッチ43aが操作されると、信号が発信され制御手段50に入力される。制御手段50は、運転席側排出スイッチ43aから入力された信号の立上りを操作信号として検出し、排出クラッチモータ29を作動させ、排出クラッチ27を切(OFF)側に移動させて、ベルト26を弛ませることにより、スクリュー軸21aと駆動軸23間の動力の伝達を遮断して穀粒の排出を停止させる。 【0052】そして、運転席側排出スイッチ43aが、時刻t11から時刻t20までの間、押し続けられている状態で、オーガ側排出スイッチ43bを時刻t12、t14、t16、t18で操作し、時刻t13、t15、t17、t19で開放するように繰り返し操作しても、制御手段50に入力されている信号の状態(ON、OFF)は変化しないので、制御手段50でオーガ側排出スイッチ43bから入力される信号の立上り、立下りを検出することはない。 【0053】時刻t20で、運転席側排出スイッチ43aが開放され、運転席側排出スイッチ43aからの信号がONからOFFに変化すると、制御手段50に入力されていた信号の状態がONからOFFに変化するため、制御手段50はその立下りを検出する。 【0054】すると、制御手段50は、前記立下りを検出した時刻t20から時刻t21までの不感帯時間Tを設定する。この不感帯時間Tの間は、前記運転席側排出スイッチ43a又はオーガ側排出スイッチ43bが操作され、信号が発信されても、その信号を受付けない。 【0055】グレンタンク16内の穀粒の排出、停止操作する場合について、図7も参照しながら説明する。 【0056】制御手段50は、排出スイッチ43(運転席側排出スイッチ43aもしくはオーガ側排出スイッチ43bの何れか一方、以下同様)が操作されたか否かを判定する(図7のステップS1、以下、単にステップS○という)。 【0057】排出スイッチ43が操作された場合、切替フラグを反転する(ステップS2)。この切替フラグは、穀粒の排出が停止されているときには「0」、穀粒が排出されているときには「1」に設定されている。従って、穀粒が排出されていないとき排出スイッチ43が操作された場合、切替フラグを「0」から「1」に、穀粒が排出されているとき排出スイッチ43が操作された場合、切替フラグを「1」から「0」に切替える。 【0058】前記ステップS2で反転された切替フラグの状態「0」か「1」かを判定する(ステップS3)。即ち、穀粒の排出を停止させるための排出スイッチ43の操作か、穀粒を排出させるための排出スイッチ43の操作かを判定する。 【0059】前記ステップS3で、前記ステップS2で反転された切替フラグが「1」の場合、即ち、穀粒の排出が停止している状態で穀粒の排出を指令された場合、制御手段50内のタイマー(図示せず)に設定された前記不感帯時間Tが経過しているか否かを判定する(ステップS4)。 【0060】前記ステップS4で、不感帯時間Tが経過している場合には、排出フラグを「1」に設定し(ステップS5)、排出フラグの状態を判定する(ステップS6)。 【0061】前記ステップS6で、排出フラグが「1」の場合、前記排出クラッチモータ29を作動させ、排出クラッチ27を入り側に操作して穀粒の排出を行う(ステップS7)と共に、前記タイマーに不感帯時間Tを設定する(ステップS8)。 【0062】前記ステップS1で、排出スイッチ43が操作されていない場合には、前記ステップS6で排出フラグの判定を行う。 【0063】前記ステップS3で、前記ステップS2で反転された切替フラグが「0」の場合、即ち、穀粒を排出している状態で穀粒の排出停止を指令された場合、前記排出クラッチモータ29を作動させて、排出クラッチ27を切(OFF)側に移動させて穀粒の排出を停止させる(ステップS9)と共に、切替フラグと排出フラグを「0」に設定する(ステップS10)。 【0064】また、前記ステップS4で、タイマーに設定された不感帯時間Tが経過していない場合、及び前記ステップS6で排出フラグが「0」の場合、前記ステップS9における排出クラッチモータ29の制御状態を維持したまま、切替フラグと排出フラグを「0」にする前記ステップS10の操作を行なう。 【0065】このような制御を繰り返すことにより、穀粒の排出を停止させる際に、運転席側排出スイッチ43aとオーガ側排出スイッチ43bを前後して操作しても、穀粒の排出を確実に停止させることができる。 【0066】オーガの旋回制御と穀粒の排出制御を行なう制御手順を、図8も参照しながら説明する。 【0067】まず、オーガ19の制御状態判定プログラムを起動する(図8のステップS11、以下、単にステップS○○という)。オーガ自動スイッチ42のON、OFF、オーガ手動レバースイッチ45のON、OFFにより、オーガ19の制御状態を判定する(ステップS12)。 【0068】オーガ自動スイッチ42がONである場合、自動状態であると判定して、オーガ19の格納位置から穀粒排出位置への移動、又は、排出位置から格納位置への移動の自動制御を行なう(ステップS13)。 【0069】自動制御を継続している間に、オーガ操作パネル40内のオーガ自動スイッチ42以外のオーガ緊急停止スイッチ41、穀粒排出スイッチ43(運転席側排出スイッチ43a、オーガ側排出スイッチ43b)、オーガ手動レバースイッチ45が操作されたか否かを判定する(ステップS14)。 【0070】そして、オーガ緊急停止スイッチ41、運転席側排出スイッチ43a、オーガ側排出スイッチ43b、オーガ手動レバースイッチ45の何れかが操作された場合には、自動制御フラグを「0」に変えて、自動制御を停止しオーガ19の移動を停止させる(ステップS15)。 【0071】前記ステップS12で、オーガ手動レバースイッチ45が操作状態にあり、オーガ19が手動操作されている場合には、オーガ19の手動制御を継続する(ステップS16)。なお、オーガ19が停止状態にあるときには、その状態を維持する。 【0072】穀粒排出条件判定プログラムを起動させる(ステップS21)。制御装置50内で維持されている穀粒排出スイッチ43のON、OFF操作の状況により、穀粒の排出制御状態を判定する(ステップS22)。 【0073】穀粒排出スイッチ43がON操作された状態であるときには、穀粒排出中と判定して、穀粒の排出制御を継続する(ステップS23)。なお、穀粒の排出制御は、前記図7に示すプログラムフローチャートに従って行なわれる。 【0074】穀粒の排出を継続している間に、オーガ操作パネル40内のオーガ手動レバースイッチ45以外のオーガ緊急停止スイッチ41、オーガ自動スイッチ42、穀粒排出スイッチ43(運転席側排出スイッチ43a、オーガ側排出スイッチ43b)が操作されたか否かを判定する(ステップS24)。 【0075】そして、オーガ緊急停止スイッチ41、オーガ自動スイッチ42、穀粒排出スイッチ43(運転席側排出スイッチ43a、オーガ側排出スイッチ43b)の何れかが操作された場合には、穀粒排出フラグを「0」に変えて、穀粒の排出を停止する(ステップS25)。 【0076】前記ステップS22で、穀粒の排出が切状態にある場合には、穀粒排出の停止状態を継続する(ステップS26)。 【0077】なお、前記ステップS11からステップS16までのオーガ19の制御と、ステップS21からステップS26までの穀粒の排出制御とを切離して、それぞれ独自に行なうようにしてもよい。 【0078】前記のように、オーガ19がその格納位置と排出位置の間で移動している自動制御状態にある場合、オーガ自動スイッチ42以外のオーガ緊急停止スイッチ41、穀粒排出スイッチ43(運転席側排出スイッチ43a、オーガ側排出スイッチ43b)、オーガ手動レバースイッチ45の操作により、オーガ19の自動制御を停止させることができる。 【0079】即ち、オーガ19の自動制御中に、穀粒排出スイッチ43(運転席側排出スイッチ43a、オーガ側排出スイッチ43b)、オーガ手動レバースイッチ45を操作することによりオーガ19の自動制御を停止させることができるので、コンバイン10からオーガ緊急停止スイッチ41を省略することができる。 【0080】また、穀粒を排出している場合、穀粒の排出位置を変えるためのオーガ手動レバースイッチ45以外のオーガ緊急停止スイッチ41、オーガ自動スイッチ42、穀粒排出スイッチ43(運転席側排出スイッチ43a、オーガ側排出スイッチ43b)の操作により、穀粒の排出を停止させることができる。 【0081】 【発明の効果】以上述べたごとく、請求項1記載の発明によると、穀粒排出中に、運転席及びオーガ先端部にそれぞれ配置された穀粒排出スイッチの何れか一方を切操作したとき、不感帯時間が設定され、該不感帯時間が経過するまでは両方の穀粒排出スイッチの操作信号を受付けないようにしたので、運転席と排出オーガ先端部とで相次いで穀粒排出スイッチを押しても、先に操作された穀粒排出スイッチの切操作のみが有効となり、他方で行なった操作は無視されるので、穀粒排出の停止操作を確実に行うことができる。また、不感帯時間中に誤って穀粒排出スイッチを操作しても、穀粒が排出されることがない。 【0082】また、請求項2記載の発明によると、請求項1記載の発明の効果に加え、不感帯時間中に穀粒排出スイッチを押し続けても、穀粒が排出されることがない。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1
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| 【出願日】 |
平成13年12月27日(2001.12.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100082337 【弁理士】 【氏名又は名称】近島 一夫 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−189732(P2003−189732A) |
| 【公開日】 |
平成15年7月8日(2003.7.8) |
| 【出願番号】 |
特願2001−398193(P2001−398193) |
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