| 【発明の名称】 |
コンバインの穀粒タンク周辺伝動構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】佐藤 忠義 【住所又は居所】岡山県岡山市江並428番地 セイレイ工業株式会社内
【氏名】久保 誠二 【住所又は居所】岡山県岡山市江並428番地 セイレイ工業株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】穀粒タンク7の縦向き軸Y回りの機体外側方への揺動がエンジン13から穀粒排出装置8までの伝動経路の存在に邪魔されることなく便利に行える上に、従動プーリ35と伝動ベルト36とを自動的に分離させるための従来の構造を不要となす。
【解決手段】機台2上の左右一側に穀粒タンク7を備え、この穀粒タンク7の前側箇所にエンジン13を、そして後側箇所に縦向き筒形搬送ケース10を装設するほか、前記穀粒タンク7が縦向き筒形搬送ケース10回りへ揺動されるコンバインにおいて、前記エンジン13の出力軸25と、前記縦向き筒形搬送ケース10の搬送作動に必要な回転を入力するために該搬送ケース10の下側に設けられた入力軸33とをベルト伝動機構26A、26Bを介して連動連結させており、前記入力軸33が前記穀粒タンク7の前記揺動にも拘わらず前記機台2に対し一定相対配置を保持する構成となす。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 機台上の左右一側に穀粒タンクを備え、この穀粒タンクの前側箇所の機台上にエンジンを、そして後側箇所の機台上にこの穀粒タンク内から取出された穀粒を上方へ搬送するための縦向き筒形搬送ケースを装設するほか、前記穀粒タンクが必要に応じてこの縦向き筒形搬送ケース回りへ揺動変位されるコンバインにおいて、前記エンジンの出力軸と、前記縦向き筒形搬送ケースの搬送作動に必要な回転を入力するために前記縦向き筒形搬送ケースの下側に設けられた入力軸とをベルト伝動機構を介して連動連結させており、前記入力軸が前記穀粒タンクの前記揺動変位にも拘わらず前記機台に対し一定相対配置を保持する構成を特徴とするコンバインの穀粒タンク周辺伝動構造。 【請求項2】 機台上の左右一側に穀粒タンクを備え、この穀粒タンクの前側箇所の機台上にエンジンを、そして後側箇所の機台上にこの穀粒タンク内から取り出された穀粒を上方へ搬送するための縦向き筒形搬送ケースを装設するほか、前記穀粒タンクが必要に応じてこの縦向き筒形搬送ケース回りへ揺動変位されるコンバインにおいて、前記エンジンの出力軸と、前記縦向き筒形搬送ケースの搬送作動に必要な回転を入力するために前記縦向き筒形搬送ケースの下側に設けられた入力軸とを、前記穀粒タンクの下側空間内に配置されたベルト伝動機構を介して連動連結させており、前記入力軸が前記穀粒タンクの前記揺動変位にも拘わらず前記機台に対し一定相対配置を保持する構成を特徴とするコンバインの穀粒タンク周辺伝動構造。 【請求項3】 機台上の左右一側に穀粒タンクを備え、この穀粒タンクの前側箇所の機台上にエンジンを、そして後側箇所の機台上にこの穀粒タンク内から取出された穀粒を上方へ搬送するための縦向き筒形搬送ケースを装設するほか、前記穀粒タンクが必要に応じてこの縦向き筒形搬送ケース回りへ揺動変位されるコンバインにおいて、前記エンジンの出力軸と、前記縦向き筒形搬送ケースの搬送作動に必要な回転を入力するために前記縦向き筒形搬送ケースの下側に設けられた入力軸とを、機台上の前後方向へ直列に連設された前後2つのベルト伝動機構を介して連動連結すると共に、後側のベルト伝動機構を前記穀粒タンクの下側空間内に配置しており、前記入力軸が前記穀粒タンクの前記揺動変位にも拘わらず前記機台に対し一定相対配置を保持する構成を特徴とするコンバインの穀粒タンク周辺伝動構造。 【請求項4】 機台上の左右一側に穀粒タンクを備え、この穀粒タンクの前側箇所の機台上にエンジンを、そして後側箇所の機台上にこの穀粒タンク内から取出された穀粒を上方へ搬送するための縦向き筒形搬送ケースを装設するほか、前記穀粒タンクが必要に応じてこの縦向き筒形搬送ケース回りへ揺動変位されるコンバインにおいて、前記エンジンの出力軸と、前記縦向き筒形搬送ケースの搬送作動に必要な回転を入力するために前記縦向き筒形搬送ケースの下側に設けられた入力軸との間の機台上に中間回転軸を配設し、この中間回転軸の一端と前記出力軸とを前側のベルト伝動機構で連動連結すると共に、前記中間回転軸の他端と前記入力軸とを前記穀粒タンクの下側空間内に配置された後側のベルト伝動機構で連動連結させており、前記入力軸が前記穀粒タンクの前記揺動変位にも拘わらず前記機台に対し一定相対配置を保持する構成を特徴とするコンバインの穀粒タンク周辺伝動構造。 【請求項5】 前記前側のベルト伝動機構が、前記中間回転軸回りの揺動変位可能にテンションプーリを装設し、このテンションプーリの揺動変位により動力伝動を断続される構成であること特徴とする請求項4記載のコンバインの穀粒タンク周辺伝動構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、コンバインの穀粒タンク周辺伝動構造に関する。 【0002】 【従来の技術】機台の前側に刈取部を設け、機台上の左右方向の一側に脱穀部を、そして他側に穀粒タンクを設けると共に、この穀粒タンクの前側箇所の機台上にエンジンを配設し、また前記機台上に前記穀粒タンク内の穀粒を機外へ排出するための穀粒排出装置を形成すると共に、この穀粒排出装置の縦向き筒形搬送ケースを前記穀粒タンクの後側箇所の前記機台上に位置させた構成となされたコンバインとして、例えば実登2537705号公報に示すようなものが存在している。 【0003】このコンバインでは、前記穀粒タンクの機体巾中央側に形成された各種機構の保守を行い易くするため、前記穀粒タンクは前記縦向き筒形搬送ケースに関連した位置の縦向き軸回りの機体外側方へ揺動可能となされている。そして、前記穀粒タンクの縦向き軸回りの機体外側方への揺動は、前記エンジンから前記縦向き筒形搬送ケースに至る範囲に形成されたベルト伝動機構の存在によっては邪魔されず、便利に行える構造となっている。また前記穀粒排出装置は、前記エンジンの回転が前記ベルト伝動機構を経て入力されることにより、適宜な搬送部材が回転し、穀粒タンク内の穀粒を機外へ連続的に押し出するように作用するものとなされている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】上記した実登2537705号公報に記載されたコンバインでは、穀粒タンクを縦向き軸回りの機体外側方への揺動させるため、前記筒形搬送ケースと同体状に支持され連動連結された従動プーリと、これに回転を入力するための伝動ベルトを自動的に分離させる構造が必要となり、また前記エンジンから前記縦向き筒形搬送ケースに及ぶ長さの一本の伝動ベルトでこれらを連動連結しているため、伝動ベルトの配置に制限を受け、スペースの有効利用が図り難いなどの問題がある。 【0005】本発明は、穀粒タンクの縦向き軸回りの機体外側方への揺動がエンジンから穀粒排出装置までの伝動経路の存在に邪魔されることなく便利に行える構造を維持した上で、前記伝動経路における従動プーリと伝動ベルトとを自動的に分離させる構造を不要となすと共に穀粒タンク周辺の機体巾方向の機構密度を減少させることのできるコンバインの穀粒タンク周辺伝動構造を提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明では、請求項1に記載したように、機台上の左右一側に穀粒タンクを備え、この穀粒タンクの前側箇所の機台上にエンジンを、そして後側箇所の機台上にこの穀粒タンク内から取出された穀粒を上方へ搬送するための縦向き筒形搬送ケースを装設するほか、前記穀粒タンクが必要に応じてこの縦向き筒形搬送ケース回りへ揺動変位されるコンバインにおいて、前記エンジンの出力軸と、前記縦向き筒形搬送ケースの搬送作動に必要な回転を入力するために前記縦向き筒形搬送ケースの下側に設けられた入力軸とをベルト伝動機構を介して連動連結させており、前記入力軸が前記穀粒タンクの前記揺動変位にも拘わらず前記機台に対し一定相対配置を保持する構成となす。 【0007】この発明によれば、前記穀粒タンクの前記縦向き筒形搬送ケース回りの機体外側方への揺動が前記エンジンから前記穀粒排出装置までの伝動経路の存在に邪魔されることなく便利に行える上に、前記ベルト伝動機構における従動プーリと伝動ベルトとを自動的に分離させる構造が不要となる。 【0008】上記発明は次のように具体化するのがよい。即ち、請求項2に記載したように、前記エンジンの出力軸と、前記縦向き筒形搬送ケースの搬送作動に必要な回転を入力するための入力軸とを、前記穀粒タンクの下側空間内に配置されたベルト伝動機構を介して連動連結させる。これによれば、例えば前記穀粒タンクの底部が前方視で逆三角形となされる場合において、この穀粒タンクの下部と機台との間に空間が必然的に形成されるが、この空間内に前記ベルト伝動機構が配置され得るものとなり、機台上のスペースの有効利用が図られる。 【0009】また請求項3に記載したように、前記エンジンの出力軸と、前記縦向き筒形搬送ケースの搬送作動に必要な回転を入力するための入力軸とを、機台上の前後方向へ直列に連設された前後2つのベルト伝動機構を介して連動連結する。 【0010】このようにすれば、前後2つのベルト伝動機構が存在するため、前記出力軸と前記入力軸とを単一の伝動ベルトで連動連結させる場合に較べると、前後の各伝動ベルトを形成する伝動ベルトの長さが先の単一の伝動ベルトより短くなり、伝動上の剛性が向上して伝動ベルトの振動などが抑制され、安定的な伝動が行われるようになる。 【0011】また請求項4に記載したように、前記エンジンの出力軸と、前記縦向き筒形搬送ケースの搬送作動に必要な回転を入力するための入力軸との間の機台上に中間回転軸を配設し、この中間回転軸の一端と前記出力軸とを前側のベルト伝動機構で連動連結すると共に、前記中間回転軸の他端と前記入力軸とを前記穀粒タンクの下側空間内に配置された後側のベルト伝動機構で連動連結させる。 【0012】これによれば、請求項3に記載したと同様に前後2つのベルト伝動機構を設けたことにより、上記した請求項4の場合と同様な作用が得られるほか、前側のベルト伝動機構と後側のベルト伝動機構との相対配置が中間回転軸の長さに関連して、機台上の左右方向上で任意に変化するものとなり、スペースの有効利用が図られる。 【0013】さらには請求項5に記載したように前記前側のベルト伝動機構を具体化するのであって、即ち、前記中間回転軸回りの揺動変位可能にテンションプーリを装設し、このテンションプーリの揺動変位により動力伝達を断続される構成となす。これによれば、前記中間回転軸の軸受部材がテンションプーリの支持部材として共用されるものとなる。 【0014】 【発明の実施の形態】図1〜図7は本発明の一実施例であるコンバインに関するもので、以下これらの図を参照して説明する。 【0015】図1及び図2において、1は走行部、2は走行部1に支持された機台であり、3は機台2の前部に設けた刈取部で、作物の各植生条に対応した複数の引起こし装置3aを備えている。機台2上には操縦部4、脱穀部5、排藁処理部6、穀粒タンク7及び穀粒排出装置8が設けられている。 【0016】上記穀粒排出装置8は次のようになされている。即ち、図1、図2及び図3に示すように、穀粒タンク7内の底部に前後向きに装設された下部コンベア9、穀粒タンク7の後部に起立状に設けられた縦向き筒形搬送ケース10、及び、縦向き筒形搬送ケース10の上端に受継ぎ筒部11を介して接続された横向き筒形搬送ケース12からなっている。 【0017】ここに、下部コンベア9は回転軸aに螺旋羽根bを固定した態様のもので、操縦部4の後部に配設されたエンジン13の回転を伝達されて回転し、穀粒タンク7内の籾を螺旋羽根の送り作用により縦向き筒形搬送ケース10の下部へ向けて送り出すものとなされている。 【0018】縦向き筒形搬送ケース10は、機台2上に固定された支持部材(入力ケース)100により特定縦軸Y廻りの回転自在に支持された下部ケース14aと、この下部ケース14a及び、機台2上の適当高さ位置に機台2と同体状に固定されたパイプ受け101により特定縦軸Y廻りの回転自在に支持された縦パイプ14bとを備え、この縦パイプ14b内に下部コンベア9に準じた態様の縦向きコンベア10aを縦パイプ14bと同心に設け、前記エンジン13の回転を伝達されて回転される縦向きコンベア10aにより下部ケース14a内の穀粒を下方から上方へ搬送するようになすほか、機台2と同体部に設けられた電動モーター15により縦パイプ14bが下部ケース14aに対し一定縦軸Y廻りへ相対回動されるようになされている。 【0019】受継ぎ筒部11は、縦向き筒形搬送ケース10上端に横向き筒形搬送ケース12を前記特定縦軸Yと直交した他の特定横軸X廻りの揺動可能に接続すると共に、内部には縦向き筒形搬送ケース10内の縦向きコンベア10aとベベルギヤ11aを介して連動連結され穀粒を縦向き筒形搬送ケース10側から横向き筒形搬送ケース12側へ搬送するものとした下部コンベア9に準じた態様の短小な受継コンベア11bを設け、また外部近傍には横向き筒形搬送ケース12を一定横軸X廻りへ上下揺動させるための穀粒排出装置昇降機構16を設けた構成となされている。 【0020】上記横向き筒形搬送ケース12は、次のようになしてある。即ち、元側搬送部17と先側搬送部18とを備えており、これらの搬送部17、18はそれぞれの側に固着されたフランジfr1、fr2を介して結合されると共に、先側搬送部18の先端部に穀粒排出口19が形成されている。 【0021】元側搬送部17と先側搬送部18の内方には、それぞれに対応させて下部コンベア9に準じた態様の元側コンベア17bと先側コンベア18bとが設けてあり、この際、元側コンベア17bは受継ぎ筒部11の受継コンベア11bにベベルギヤ11cを介して連動連結させ、また元側コンベア17bと先側コンベア18bとは一体状に結合させてある。 【0022】この横向き筒形搬送ケース12においては、元側コンベア17b及び先側コンベア18bが元側コンベア17bの搬送始端まで送られて来た穀粒を横向き筒形搬送ケース12先端部まで送り移動させて穀粒排出口19から落下させるのであり、また不使用時の横向き筒形搬送ケース12は脱穀部5の側部に設けられた受止め具20に支持されて図1及び図2に示すような格納姿勢状態となされる。 【0023】次に穀粒タンク7及びその関連構造について図1〜図5を参照して説明する。穀粒タンク7は概ね方形箱体となされており、図4に示すように底部7aを前面視で逆三角形となされ、この逆三角形箇所の内方最下部に前記下部コンベア9を配置されると共に、機体巾中央側の側面に脱穀部5の一部である揚穀筒21を経て送られた一番穀粒を投入するための開口21aを形成したものとなされている。 【0024】図3及び図5に示すように穀粒タンク7の後面7b下部には透孔cが形成されており、この穀粒タンク7の透孔c箇所にこの透孔cを被うように下部ケース14aが固定され、この下部ケース14aから前方へ延長させた態様の前記下部コンベア9を穀粒タンク7内に導いた構成となされている。 【0025】穀粒タンク7の後面7b上部にはヒンジ部材22が固定されており、このヒンジ部材22は前記縦パイプ14bの上部に回動自在に装着され、下部ケース14aと共に穀粒タンク7を前記特定縦軸Y回りへ揺動操作可能に支持するものとなされている。 【0026】そして穀粒タンク7の前部と機台2との間には穀粒タンク7を図1及び図2に実線で示すような位置に保持するための図示しない位置保持手段が設けてあり、この位置保持手段の位置保持機能を必要に応じて解除操作し、次に機体外側方への引き力を付与することにより、下部ケース14bが前記支持部材100に支持されて回動すると同時にヒンジ部材22が縦パイプ14b外周面上を回動し、図1中に仮想線kで示すように穀粒タンク7が特定縦軸Y回りの機体外側方へ揺動する構成となしてある。なお、穀粒タンク7が特定縦軸Y回りの機体外側方へ揺動した状態では、穀粒タンク7の機体中央側の側面は揚穀筒21から離れた状態となる。 【0027】次に穀粒排出装置8に関連したエンジン13の動力伝達機構について説明する。図1及び図2に示すように、穀粒タンク7の前側近傍箇所の機台2上に左右向きの中間回転軸23を回動自在に支持するための軸受部材24が設けてあり、前記中間回転軸23とエンジン13の出力軸25との間には前側のベルト伝動機構26Aが形成してある。このベルト伝動機構26Aは前記出力軸25に固定された原動プーリ27と、前記中間回転軸23の左端部に固定された中間入力プーリ28と、これらプーリ27、28に掛け回された無端状の伝動ベルト29とを備えるほか、原動プーリ27から中間入力プーリ28への動力伝達を任意時に断続させるためのベルトテンションクラッチ30を備えたものとなされている。 【0028】図5及び図6に示すように、上記ベルトテンションクラッチ30は前記伝動ベルト29に当接されるテンションローラ31と、前記軸受部材24に基端部を中間回転軸23回りの回動自在に外嵌された支持アーム32と、操縦部4の操作レバーrを操作してこの支持アーム32を揺動させることによりテンションローラ31を中間回転軸23回りの伝動ベルト29緊張位置とその弛緩位置とに切り換え変位させるものとした操作機構とを備えたものとなされている。 【0029】そして、前記中間回転軸23と、縦向き筒形搬送ケース14bの穀粒搬送作動に必要な回転を入力するためにこのケース14b下部の入力ケース100に設けられた入力軸33との間には後側のベルト伝動機構26Bが形成してある。このベルト伝動機構26Bは後部を穀粒タンク7の下側空間内に、即ち図4に示すように穀粒タンク7の底面と機台2との間に形成された三角状空間内に位置されたもので、前記中間回転軸23の右端部に固定された中間出力プーリ34と、前記入力軸33の左端部に固定された従動プーリ35と、これらプーリ34、35に掛け回された無端状の伝動ベルト36とを備えると共に、この伝動ベルト36の上張り部を案内するための案内プーリ37、及び、この伝動ベルト36の下張り部を上方へ押圧してこの伝動ベルト36に張力を付与するためのテンションプーリ38を備えたものとなされている。 【0030】この際、入力軸33は前記入力ケース100に形成された左右向きの図6に示す軸受部dに回転自在に支持され、案内プーリ37は機台2上に固定された図示しない支持部材を介して回転自在に支持され、テンションプーリ38は基端部を前記軸受部dに回動自在に外嵌され図7に示すように引張スプリング39の弾力で上方へ引張された状態の支持アーム40の先部に装着されている。 【0031】図7において、前記入力ケース100内では玉軸受41を介し特定縦軸Y回りの回転自在となされた縦向き筒軸42の下端部と、前記入力軸33の右端部とがベベルギヤ43を介して連動連結されている。 【0032】上記縦向き筒軸42の上端外周部には上向き爪42aが列設されており、この上向き爪42aは下部ケース14a内に玉軸受44を介して特定縦軸Y回りへ回転自在に装着された筒形の搬送回転入力軸45の下端外周部に列設された下向き爪45aと嵌合されている。そして、搬送回転入力軸45と下部コンベア9の回転軸aの後端部とがベベルギヤ46を介して連動連結されている。この際、47は回転軸aを支持した玉軸受である。 【0033】また搬送回転入力軸45の上方となる下部ケース14a内にはこの入力軸45と同心に玉軸受48が装着してあり、この玉軸受48の内孔、搬送回転入力軸45の内孔、及び、縦向き筒軸42の内孔には、これらの上方から、縦向きコンベア10aの回転軸49を下方へ延長させて形成された仕組み下端軸部50を内挿させている。この際、仕組み下端軸部50は芯軸49aにブッシュ51を外嵌したものとなされている。さらに芯軸41a下端部には歯付雄嵌合部eを形成し、これを縦向き筒軸42の内孔の下部に形成された歯付雌嵌合部に嵌合させて、縦向き筒軸42と縦向きコンベア10aの相対回転を規制している。 【0034】次に上記のように構成したコンバインの使用例及び作動を説明する。エンジン13の動力が走行部1や脱穀部5に伝達されると、機体が走行移動され、この走行移動中、引起こし装置3が植生する稲を引き起こし、この引起こし状態で図示しない切断刃がその茎稈を刈り取り、続いて脱穀部5が刈り取られた稲を脱穀して一番穀粒を選別するのであり、この選別された穀粒は穀粒タンク7内に送り込まれる。一方、脱穀後の排藁は、排藁処理部6へ送られ、適宜に処理されて地面に落下される。 【0035】穀粒タンク7内に溜まった穀粒を排出する際は、機体の走行停止状態の下で、操縦部4における操作スイッチを操作して穀粒排出装置昇降機構16を作動させることにより、図1及び図2に示すような収納状態にある横向き搬送ケース12をx軸廻りへ上下駆動させたり、或いは電動モータ15を作動させて縦向き搬送ケース10と一緒に横向き搬送ケース12をY軸廻りへ旋回させるようにするのであり、これにより横向き搬送ケース12の籾排出口19は特定位置に移動される。 【0036】この後、操縦部4における操作レバーrを操作することによりベルトテンションクラッチ102を入り作動させる。これによりエンジン13の回転は原動プーリ27から伝動ベルト29、中間入力プーリ28、中間回転軸23、中間出力プーリ34、伝動ベルト36、従動プーリ35を経て入力軸33に供給され、この後、ベベルギヤ43、縦向き筒軸42、搬送回転入力軸45、ベベルギヤ46を経て下部コンベア9に到達し、一方では縦向きコンベア10aと、これに連動される元側コンベア17b及び先側コンベア18bに到達する。 【0037】こうして穀粒排出装置8の各搬送部材の搬送作動が開始されると、先ず穀粒タンク7内の穀粒は下部コンベア9により下部ケース14a内に送り出され、次に縦向きコンベア10aにより縦向きパイプ14b内を上方へ搬送され、受継ぎ筒部11を経て横向き筒形搬送ケース12の元部に搬送され、次に元側コンベア17b及び先側コンベア18bにより横向き筒形搬送ケース12内を先側へ向けて搬送され、最後に籾排出口19から排出されるように処理される。 【0038】穀粒排出装置8による穀粒排出処理を終了させるときは、操縦部4の操作レバーrを元の状態に戻してベルトテンションクラッチ30を切り状態とする。これによりエンジン13の回転は穀粒排出装置8の搬送回転入力軸45などに伝達されなくなり、穀粒排出処理は停止される。この後、操縦部4の操作スイッチを操作して穀粒排出装置8の横向き筒形搬送ケース12を収納状態に復帰させる。 【0039】また穀粒タンク7の機体巾中央側の構成部材の保守点検などを行う場合は、穀粒タンク7の図示しない位置保持機構を操作してその位置保持作用を解除させ、次に穀粒タンク7の前部に機体外側方へ引き力を付与して、穀粒タンク7を特定縦軸Y回りへ揺動させ、図1に仮想線kで示す位置に移動させる。これにより穀粒タンク7が前側のベルト伝動機構26Aや後側のベルト伝動機構26Bのほかベルトテンションクラッチ30から離れるため、作業者が近づいて行うべきそれらの保守点検が容易に行えるようになる。 【0040】 【発明の効果】以上のように構成した本発明によれば、穀粒タンクの縦向き軸回りの機体外側方への揺動がエンジンから穀粒排出装置までの伝動経路の存在に邪魔されることなく便利に行える上に、前記従動プーリと前記伝動ベルトとを自動的に分離させるための従来の構造を不要となすことができる。 【0041】請求項2記載のものによれば、穀粒タンクの底部が前方視で逆三角形となされる場合に、この穀粒タンクの下部と機台との間に空間が必然的に形成されるが、この空間がベルト伝動機構の設置に有効利用されるものとなるほか、穀粒タンクと脱穀部との間に穀粒排出装置用の伝動経路を設けないで済むため穀粒タンク周辺の機体巾方向の機構密度を減少させることができるものである。 【0042】請求項3記載のものによれば、前後2つのベルト伝動機構が存在するため、前記出力軸と前記入力軸とを単一の伝動ベルトで連動連結させる場合に較べると、前後の各伝動ベルトを形成する伝動ベルトの長さが先の単一の伝動ベルトより短くなるため、伝動上の剛性を増大させて回転伝達の安定性を向上させることができる。 【0043】請求項4記載のものによれば、前側のベルト伝動機構と後側のベルト伝動機構との機台上での左右方向上の相対配置を、中間回転軸の長さに関連して任意に変化させることにより、機台上スペースの有効利用を図ることができる。 【0044】請求項5記載のものによれば、中間回転軸の軸受部材にテンションプーリの支持アームを支持させることにより格別な支持部材を設けないで済むものとなる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005164 【氏名又は名称】セイレイ工業株式会社 【住所又は居所】岡山県岡山市江並428番地
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| 【出願日】 |
平成13年12月18日(2001.12.18) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2003−180148(P2003−180148A) |
| 【公開日】 |
平成15年7月2日(2003.7.2) |
| 【出願番号】 |
特願2001−384854(P2001−384854) |
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