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【発明の名称】 コンバインの選別装置
【発明者】 【氏名】佐村木 仁
【住所又は居所】大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマー農機株式会社内

【要約】 【課題】脱穀選別装置下部の選別室内の揺動本体の前下方に、側部よりエアを吸引し揺動本体に選別風を送風する唐箕の選別風の風量を確実に調節する。

【解決手段】選別装置27の揺動本体45の前下方に、側部より空気を吸引し揺動本体45に選別風を送風する唐箕26を配設したコンバインの選別装置において、該唐箕26の吸引口59a上部に複数の開閉片68・68・・・を並設してなる第一ブラインドシャッタ60を開閉可能に設け、唐箕26の吸引口59b下部に第二ブラインドシャッタ61を開閉可能に設け、該第一ブラインドシャッタ60と第二ブラインドシャッタ61の開口度を調節可能とした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 選別装置の揺動本体の前下方に、側部より空気を吸引し揺動本体に選別風を送風する唐箕を配設したコンバインの選別装置において、該唐箕の吸引口上部に複数の開閉片を並設してなる第一ブラインドシャッタを開閉可能に設け、唐箕の吸引口下部に第二ブラインドシャッタを開閉可能に設け、該第一ブラインドシャッタと第二ブラインドシャッタの開口度を調節可能としたことを特徴とするコンバインの選別装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファンの風量を調節する構成に関し、特に、吸引部の開口面積を変更するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、コンバイン等の脱穀装置では、扱胴で脱穀されてクリンプ網を漏下した穀粒等を揺動選別装置にて比重選別を行い、更に、その落下途中で唐箕などの圧風ファンからの選別風により風選別を行っており、前記比重選別は揺動本体を揺動運動させることにより行われていた。また、圃場端での回行時や刈取り初めや終わりの作業時と、通常の作業時とでは穀稈の量に差が生じるため、穀稈量に応じて唐箕の回転数を増減したり、唐箕への空気の吸引量を変更したりして唐箕の風量を調節する技術が公知となっている。例えば、特開平10−295175号公報の技術である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、回転数を増減するには変速装置を設ける必要があり、コストアップとなり、構造も複雑となる。また、従来の唐箕の風量を調節する構成においては、唐箕側部の側部壁に設けた吸引口にシャッタを設け、該シャッタを回動して吸引口を開閉するように構成していたが、シャッタを回動して吸引口を開放する際に、吸引口の中心部から先に開かれて、または外周部から開かれて、空気が吸引されるため、選別風の風量とシャッタの回動量とは比例せず、調節が難しかったのである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0005】即ち、請求項1においては、選別装置の揺動本体の前下方に、側部より空気を吸引し揺動本体に選別風を送風する唐箕を配設したコンバインの選別装置において、該唐箕の吸引口上部に複数の開閉片を並設してなる第一ブラインドシャッタを開閉可能に設け、唐箕の吸引口下部に第二ブラインドシャッタを開閉可能に設け、該第一ブラインドシャッタと第二ブラインドシャッタの開口度を調節可能としたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】次に、発明の実施の形態を説明する。図1は本発明に係わるコンバインの全体側面図、図2は同じく平面図、図3は同じく正面図、図4は脱穀装置の側面一部断面図、図5は吸引量調整機構を有する選別室前部の側面図、図6は同じく一部正面断面図、図7は同じく一部正面図、図8は別実施例の吸引量調整機構を有する選別室前部の側面図、図9は同じく一部平面図、図10は図8におけるA−A矢視背面断面図、図11は別実施例の吸引量調整機構の一部側面図、図12は別実施例の吸引量調整機構の一部側面図、図13は別実施例の吸引量調整機構の一部側面図である。
【0007】まず、本発明に係わるコンバインの全体構成について、図1乃至図3により説明する。クローラ式走行装置1上には機体フレーム2が載置され、該機体フレーム2前端には引起し・刈取部3が昇降可能に配設されている。該引起し・刈取部3は前端に分草板4を突出して穀稈を分草し、その後部に引起しケース5を立設して該引起しケース5より突出したタイン6の回転により穀稈を引き起こし、前記分草板4後部に配設した刈刃7にて株元を刈り取るようにしている。
【0008】刈り取られた穀稈は、上部搬送装置、下部搬送装置、縦搬送装置8にて後部へ搬送され、該縦搬送装置8の上端から株元がフィードチェーン9に受け継がれ、脱穀部12内に穀稈が搬送される。そして、該フィードチェーン9後端には排藁チェーン47が配設され、該排藁チェーン47後部下方には排藁処理装置となる排藁カッター装置48、拡散コンベア49が上から順に配設されており、排藁を切断して藁片にした後、拡散しながら圃場に均一放出するようにしている。
【0009】また、前記脱穀部12側部には選別後の精粒を貯留する穀粒タンク13が配設され、該穀粒タンク13前部には運転室14が配設される一方、穀粒タンク13後部には排出オーガ15の縦オーガ15aが立設され、該縦オーガ15aを中心にして穀粒タンク13が側方へ回動可能とし、本機内部側に配置した駆動系や油圧系のメンテナンスを容易にしている。そして、該穀粒タンク13の底部には排出コンベア16が前後方向に配設され、該排出コンベア16から前記排出オーガ15に動力が伝達されて、排出オーガ15先端よりトラック等へ穀粒タンク13内の穀粒を排出できるようにしている。更に、脱穀部12下方には、選別部17が配設され、脱穀部12から流下する穀粒や藁屑等(以下「処理物」とする)から穀粒を選別し、前記穀粒タンク13に搬送するようにしている。
【0010】次に、前記脱穀部12、選別部17について、図4より詳細に説明する。脱穀部12においては、扱胴21が前後方向に横架され、該扱胴21周囲には扱刃21a・21a・・・が植設されて脱粒が行われると共に、扱胴21下部周囲には受網20が設けられて処理物のみ落下するようにしている。
【0011】そして、扱胴21後部で穀粒タンク13側には、処理胴22が扱胴21と平行に前後方向に横架されると共に、該扱胴21の後部は、送塵口23を介して処理胴22前部へ連通されており、扱胴21で処理できなかった枝梗付着粒等の未処理物を処理胴22へ送るようにしている。該処理胴22の下部周囲には処理胴網24が設けられ、該処理胴網24からは、処理物のみ落下するようにすると共に、該処理胴網24後端からは、大きな藁屑等は、藁屑排出機構を介して前記拡散コンベア49上に落下し、機外へ排出されるようにしている。
【0012】また、選別部17においては、揺動選別装置27による比重選別と唐箕26による風選別とが行われ、一番物と二番物と藁屑等に分別される。この揺動選別装置27は機枠35内に収納され、揺動選別装置27前部は扱胴21前端部の下方まで位置し、揺動選別装置27後部は前記処理胴22後端部の下方まで延設させている。そして、揺動選別装置27前下部には揺動軸28が設けられ、後部には揺動駆動リンク機構50が設けられており、該揺動駆動リンク機構50により、揺動本体45が揺動すべく構成されている。
【0013】揺動選別装置27の前部には前流穀板30が形成され、該前流穀板30の後下方には後流穀板31が形成され、該前後の流穀板30・31では、板体を波状に成形して穀粒を後方に搬送しやすくしている。そして、前記後流穀板31後部には、第二選別部である網状のグレンシーブ32が連設されると共に、該グレンシーブ32と前記後流穀板31の上方には、第一選別部であるチャフシーブ33が被装されている。さらに、該チャフシーブ33の後方には、ふるい線34や、前後方向に長い棒状体で上面を波状に形成したストローラック29が配置されている。
【0014】また、揺動選別装置27下方の前後途中位置には、左右方向に一番コンベア36と二番コンベア37とが横設され、このうちの一番コンベア36の右側には揚穀コンベア38が連結されており、前記揺動選別装置27を介して一番コンベア36の流穀板39上に漏下された一番物は、一番コンベア36から揚穀コンベア38を介して、前記穀粒タンク13に搬送されるようにしている。また、前記二番コンベア37の右端には二番還元コンベア40が連結されており、該二番還元コンベア40の前方側端部を枝梗処理装置10に連設し、該枝梗処理装置10内の枝梗処理胴11により枝梗を除去した後の二番物を、揺動選別装置27の選別開始部に再投入する構成としている。
【0015】そして、前記前流穀板30後部の下方には唐箕26が配置され、グレンシーブ32やチャフシーブ33に選別風を送風すると共に、前記一番コンベア36と二番コンベア37との間にも副圧送ファンであるセカンドファン46を設けて選別風を送風し、唐箕26による選別風の風力が弱まる選別部17後部においても選別性能が低下しないようにしている。
【0016】さらに、揺動選別装置27の後端部近傍には、吸引ファン25が全幅に横設されており、該吸引ファン25に、前記唐箕26、セカンドファン46から供給される選別風の流れに乗ってきた塵が吸引されて機外に排出されるのである。
【0017】次に、図5乃至図7より本発明について説明する。本発明の吸引量調節機構を唐箕26に適用した実施例について説明するが、その他コンバインに設けられるセカンドファン等についても適用可能である。前記唐箕26は、図5及び図6に示すように、左右方向に軸芯を有する回動軸52と該回動軸52より半径方向に放射状に突設するプレート状の羽根体53・53・・・より構成され、唐箕26の回動軸52は本体の側板に固設した枢結プレート54によりベアリングを介して回転自在に支持され、一側の軸端に入力プーリ42を固設してエンジンから動力伝達機構を介して唐箕26に動力が伝達されるようにしている。また、前記唐箕26の羽根体53・53・・・先端の回転軌跡の前方を前ガイド板55で被装し、下方を側面視円弧状の下ガイド板56で、上方を上ガイド板57で被装している。前記下ガイド板56の終端部に後ガイド板58が上ガイド板57と略平行状となるように延設され、後ガイド板58と上ガイド板57との間に風路が形成されている。また、前ガイド板55と上ガイド板57前端の間にも風路が形成されている。そして、前記唐箕26側部の側部壁59には開口が設けられ、前記枢結プレート54の上下に吸引口59a・59bが形成され、ここから導入した空気は下ガイド板56、前ガイド板55、上ガイド板57に沿わせて、風路に送風している。
【0018】このように、唐箕26は側部より空気を吸引可能に構成しており、本発明においてこの吸引量を調整する吸引量調整機構18が前記吸引口59a・59bに配置されている。該吸引量調整機構18は、図5乃至図7に示すように、唐箕26側部の吸引口59aを被装する第一ブラインドシャッタ60、唐箕26側部の吸引口59bを被装する第二ブラインドシャッタ61、第一ブラインドシャッタ60の回動軸に固設する連結アーム62、第二ブラインドシャッタ61の回動軸に固設する連結アーム63、該連結アーム62と連結アーム63の他端を接続するロッド64等から構成されている。
【0019】前記唐箕26側部の側部壁59に設けられた吸引口59a・59bには縦枠65・65、横枠66・66及び枢結プレート54からなる枠組が形成され、該枠組内に板状材の開閉片68・68・・・が側面視上下に並設されて、第一ブラインドシャッタ60と第二ブラインドシャッタ61が構成され、該開閉片68・68・・・を回動することにより吸引口59a・59bを開閉するようにしている。
【0020】ここで、第一ブラインドシャッタ60と第二ブラインドシャッタ61は枢結プレート54に対して上下略対称に配置されているので、第一ブラインドシャッタ60について説明する。即ち、開閉片68・68・・・を上下の一部が重複するように平行に配置して、各開閉片68の両側面の下部(または上部)に枢支軸68a・68a・・・を水平外方向に突出し、各枢支軸68a・68a・・・を縦枠の内側面に上下方向所定間隔をあけて枢支して、枢支軸68a・68a・・・を中心として開閉片68を上下に回動可能に構成している。
【0021】また、開閉片68の両側面の上部(または下部)にガイドピン68b・68b・・・を水平外方向に突出して設け、各ガイドピン68b・68b・・・を縦枠65・65に設けられた円弧状の長孔65aに挿通して、開閉片68・68・・・の回動範囲を規制し、開閉片68・68・・・が回動しすぎないようにしている。
【0022】さらに、各ガイドピン68b・68b・68bの一側を縦枠65から突出し、各ガイドピン68b・68b・68bをリンク69で連結し、いずれか一つの開閉片68を回動させることにより他の開閉片68が連動して回動して、第一ブラインドシャッタ60を開閉するよう構成されている。そして、前記第一ブラインドシャッタ60の最下位の開閉片68は、その枢支軸68a上にバネを外嵌して閉じる方向に付勢され、吸引口59a・59bが被装されるように回動した状態に保持されている。なお、枢支軸68a上にバネを設ける代わりに、リンク69または連結アーム62にバネを連結する構成とすることもできる。
【0023】そして、第一ブラインドシャッタ60の最下位の開閉片68を枢支する枢支軸68a・68aに連結アーム62が固定され、第二ブラインドシャッタ61の最上位の開閉片68を枢支する枢支軸68a・68aに連結アーム63が固定されて、該連結アーム62と連結アーム63がロッド64で接続されている。また、前記連結アーム62には、操作ワイヤー67の一端が固設され、該操作ワイヤー67他端が、アウターケース内にガイドされ、排藁量検知手段に連結されている。
【0024】このような構成において、排藁量検知手段によって、大量の排藁が検知されると、操作ワイヤー67を介して連結アーム62が上方へ回動し、図7の二点鎖線のように、第一ブラインドシャッタ60の開閉片68・68・・・を下方に、第二ブラインドシャッタ61の開閉片68・・・を上方に回動して、吸引口8a・8bを開き、唐箕26への流入空気量を増加させる。そのため、風量が増して大量の穀粒に対して選別を行えるようになり、揺動本体45による比重選別の能力が向上される。
【0025】逆に、排藁量が減少すると、操作ワイヤ67が戻されて、第一ブラインドシャッタ60と第二ブラインドシャッタ61が吸引口8a・8bを閉じる方向に回動されて流入空気量を減少し、精粒まで排出しないようにしている。つまり、脱穀処理量に応じて風量を変更できるようにしている。但し、前記ワイヤー67の他端を運転室14に配設するレバーと連結して風量を調節したり、ワイヤー67端をアクチュエータと連結し、該アクチュエータを穀粒量センサーと接続して、穀粒に応じて調節することもできる。
【0026】したがって、状況に応じて第一ブラインドシャッタ60と第二ブラインドシャッタ61の開口度が開閉片68・68・・・の角度により調節可能となり、吸引口59a・59bから流入する空気量を調節することができ、選別風の風量の調節を確実に行うことができる。また、各開閉片68・68・・・を外側から開くように構成することも可能である。つまり、図11に示すように、リンク69とガイドピン68b・68b・68bを連結する枢支孔を、上方より順に長い長孔69a・69b・69cとし、上(外側)から順に長孔69a・69b・69cの内面にガイドピン68b・68b・68bが当接して開閉片68を回動駆動するように構成するのである。また、図12に示すように、各枢支軸68a・68a・68aにリンク83・83・83を連結し、枢支軸68a・68a上に順にバネ73・73を外嵌して、リンク83・83を下方へ回動するように付勢している。そして、該リンク83・83・83にワイヤー67を挿通し、該ワイヤー67にストッパー84・84・84を固定し、該ストッパー84とリンク83との間隔を順に長くして、開くためにワイヤー67を引っ張るときに順に当接して開くように構成することもできる。また、図13に示すように、各枢支軸68a・68a・68aに連結固定するリンク85・86・87の長さを順に長くし、該リンク85・86・87の先端にワイヤー88・89・90をそれぞれ連結し、同時にワイヤー88・89・90を引っ張ることによって、外側は速く開き、内側はゆっくり開くように構成することができる。バネ91・92は引っ張るときに短いリンク86・87の長さ分を許容させるためのものである。このようにして、外側から順にまたは外側から開閉片68をゆっくり開くようにすることで、穀稈量と風量の関係を比例に近い関係で制御することができるようになる。
【0027】次に、図8乃至図10より本発明の第二実施例について説明する。図8乃至図10に示すように、唐箕26の側方の吸引口59a・59bに吸引量調整機構18が配置されており、該吸引量調整機構18は、唐箕26側部の吸引口59aを被装する第一ブラインドシャッタ70、唐箕26側部の吸引口59bを被装する第二ブラインドシャッタ71、第一ブラインドシャッタ70に固設する回動アーム72、第二ブラインドシャッタ71に固設する回動アーム72、回動アーム72・72に連結される連結アーム74・74、連結アーム74と連結アーム7を接続する接続アーム76、該接続アーム76駆動用のアクチュエータ77から構成されている。
【0028】前記唐箕26側部の側部壁59に設けられた吸引口59a・59bには縦枠78・78、横枠79及び枢結プレート54の突出部54aからなる枠組が形成され、該枠組内に板状材の開閉片80・80・・・が側面視前後に並設されて、第一ブラインドシャッタ70と第二ブラインドシャッタ71が構成され、該第一ブラインドシャッタ70と第二ブラインドシャッタ71によって吸引口59a・59bを被装するようにしている。
【0029】ここで、第一ブラインドシャッタ70と第二ブラインドシャッタ71は枢結プレート54を上下略対称にして配置したものであり、次に第一ブラインドシャッタ70について説明する。即ち、前記開閉片80・80・・・を前後の一部が重複するように平行に配置して、各開閉片80の上下面前部に枢支軸80a・80aを上下方に突出し、各枢支軸80a・80aを横枠79と枢結プレート54の突出部54aの内側面に上下方向に順に枢支して、枢支軸80aを中心として開閉片80・80・・・を前後に回動可能に構成している。
【0030】また、開閉片80の上下面後部にガイドピン80b・80bを上下方向に突出し、上方に突出したガイドピン80bを横枠79に設けられた円弧状の長孔79aに挿通し、開閉片80・80・・・の回動範囲を規制して、開閉片12・12・・・が回動しすぎないようにしている。さらに、枢結プレート54の突出部54aから下方に突出したガイドピン80bがリンク81により連結されて、開閉片80・80・・・を一律に回動させて第一ブラインドシャッタ70を開閉するよう構成されている。なお、前記第一ブラインドシャッタ70の最前に位置する開閉片80は、その枢支軸80a上にバネを外嵌して閉じる方向に付勢され、吸引口59a・59bが被装されるように回動した状態に保持されている。
【0031】そして、最前に位置する開閉片80より下方に突出した枢支軸80aの先端に回動アーム72の一端が連結されている。該回動アーム72の他端には長孔72aが開口され、該長孔72aには背面視L字状の係止ピン82が係合され、該係止ピン82は連結アーム74から垂設されている。
【0032】そして、該連結アーム74と第二ブラインドシャッタ71に設けられた連結アーム74とが接続アーム76により接続され、該接続アーム76を介して作動軸77cの先端が連結され、該作動軸77cの基部はシリンダ77bから延出され、該シリンダ77bには駆動モータ77aが付設されており、該駆動モータ77aに排藁量検知手段が接続されている。
【0033】このような構成において、排藁量検知手段により大量の排藁が検知されると、排藁量検知手段が駆動モータ77aに信号を伝達し、アクチュエータ77を短縮させる。すると、該アクチュエータ77先端に連結した接続アーム76、連結アーム74は前方へ移動され、係止ピン82から回動アーム72、枢支軸80aを介して開閉片80・80・・・が吸引口59aを開放する方向(図で手前側)に回動されて、唐箕26への流入空気量を増加させる。そのため、風量を増して大量の穀粒に対して選別を行えるようになり、揺動本体51による比重選別の能力が向上される。
【0034】逆に、排藁量が減少すると、排藁量検知手段が駆動モータ77aに信号を伝達し、アクチュエータ77を伸長させる。すると、該アクチュエータ77先端に連結した接続アーム76、連結アーム74は後方へ移動され、係止ピン82から回動アーム72、枢支軸80aを介して開閉片80・80・・・が吸引口59aを閉じる方向(図で奥側)に回動されて、唐箕26への流入空気量を減少して、精粒まで排出しないようにしている。但し、該アクチュエータ77を穀粒量センサーと接続して、穀粒に応じて変更したり、前記アクチュエータ77を運転席14に配設するレバーと接続して風量を変更することもできる。
【0035】したがって、状況に応じて第一ブラインドシャッタ70と第二ブラインドシャッタ71の開口度は開閉片80・80・・・の角度により調節可能となり、吸引口から流入する空気量を調節することができ、選別風の風量の調節を確実に行うことができる。
【0036】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したので、以下に示すような効果を奏する。
【0037】即ち、請求項1に示す如く、選別装置の揺動本体の前下方に、側部より空気を吸引し揺動本体に選別風を送風する唐箕を配設したコンバインの選別装置において、該唐箕の吸引口上部に複数の開閉片を並設してなる第一ブラインドシャッタを開閉可能に設け、唐箕の吸引口下部に第二ブラインドシャッタを開閉可能に設け、該第一ブラインドシャッタと第二ブラインドシャッタの開口度を調節可能としたので、吸引口から流入する空気量を調節することができ、選別風の風量の調節を確実に行うことができる。
【出願人】 【識別番号】000006851
【氏名又は名称】ヤンマー農機株式会社
【住所又は居所】大阪府大阪市北区茶屋町1番32号
【識別番号】000005164
【氏名又は名称】セイレイ工業株式会社
【住所又は居所】岡山県岡山市江並428番地
【出願日】 平成13年12月18日(2001.12.18)
【代理人】 【識別番号】100080621
【弁理士】
【氏名又は名称】矢野 寿一郎
【公開番号】 特開2003−180142(P2003−180142A)
【公開日】 平成15年7月2日(2003.7.2)
【出願番号】 特願2001−385061(P2001−385061)