| 【発明の名称】 |
揺動選別装置の揺動駆動部 |
| 【発明者】 |
【氏名】佐村木 仁 【住所又は居所】大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマー農機株式会社内
【氏名】田所 昌彦 【住所又は居所】岡山市江並428番地 セイレイ工業株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】従来の揺動本体の揺動駆動部においては、部品点数が多くなり構造が複雑となるとともに、コスト高ともなっていた。
【解決手段】揺動選別装置27の揺動本体55を揺動自在に支持し、揺動本体55の後部に揺動駆動部を配置する揺動選別装置27において、前記揺動本体55の後下部に揺動軸62を横架し、揺動駆動軸29を機体に横架し、該揺動軸62と揺動駆動軸29との間に揺動アーム61を枢支し、前記揺動軸62端を機体に設けたガイド体66にガイドされるように構成した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 揺動選別装置の揺動本体を揺動自在に支持し、揺動本体の後部に揺動駆動部を配置する揺動選別装置において、前記揺動本体の後下部に揺動軸を横架し、揺動駆動軸を機体に横架し、該揺動軸と揺動駆動軸との間に揺動アームを枢支し、前記揺動軸端を機体に設けたガイド体にガイドされるように構成したことを特徴とする揺動選別装置の揺動駆動部。 【請求項2】 前記揺動軸端にローラーを軸支し、前記ガイド体に対向する上下方向に傾斜したガイド板を形成し、該ガイド板間に前記ローラーを配置して転動するように構成したことを特徴とする請求項1記載の揺動選別装置の揺動駆動部。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、コンバインにおける脱穀装置下方に配設する揺動選別装置の揺動本体を揺動駆動するための構成に関する。 【0002】 【従来の技術】従来から、コンバイン等の脱穀装置では、扱胴で脱穀されてクリンプ網を漏下した穀粒等を揺動選別装置にて比重選別を行い、更に、その落下途中で唐箕などの圧風ファンからの選別風により風選別を行っており、前記比重選別は揺動本体を揺動運動させることにより行われていた。例えば、特開平10―14376号公報に示されている技術は、揺動本体の後下部に駆動軸となるクランク軸と揺動軸を横設し、該揺動軸に揺動リンクと従動リンクを枢支し、該揺動リンクの他端をクランク軸に枢支し、前記従動リンクの他端を揺動本体に固設して、揺動軸の端部をガイド体に挿入して往復揺動駆動させていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平10―14376号公報に示されている技術は、揺動軸と揺動本体とを連動させるためには、従動リンクを必要とするため、部品点数が多くなり構造が複雑となるとともに、コスト高ともなっていた。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。 【0005】即ち、請求項1においては、揺動選別装置の揺動本体を揺動自在に支持し、揺動本体の後部に揺動駆動部を配置する揺動選別装置において、前記揺動本体の後下部に揺動軸を横架し、揺動駆動軸を機体に横架し、該揺動軸と揺動駆動軸との間に揺動アームを枢支し、前記揺動軸端を機体に設けたガイド体にガイドされるように構成したものである。 【0006】請求項2においては、前記揺動軸端にローラーを軸支し、前記ガイド体に対向する上下方向に傾斜したガイド板を形成し、該ガイド板間に前記ローラーを配置して転動するように構成したものである。 【0007】 【発明の実施の形態】次に、発明の実施の形態を説明する。図1は本発明に係わるコンバインの全体側面図、図2は同じく平面図、図3は同じく正面図、図4は脱穀装置の側面一部断面図、図5は揺動本体後部の部分側面図、図6は揺動本体の揺動駆動リンクを示す後面断面図、図7は揺動本体の揺動駆動リンクを示す後面拡大断面図、図8は揺動本体前部の部分側面断面図である。 【0008】まず、本発明に係わるコンバインの全体構成について、図1乃至図3により説明する。クローラ式走行装置1上には機体フレーム2が載置され、該機体フレーム2前端には引起し・刈取部3が昇降可能に配設されている。該引起し・刈取部3は前端に分草板4を突出して穀稈を分草し、その後部に引起しケース5を立設して該引起しケース5より突出したタイン6の回転により穀稈を引き起こし、前記分草板4後部に配設した刈刃7にて株元を刈り取るようにしている。 【0009】刈り取られた穀稈は、上部搬送装置、下部搬送装置、縦搬送装置8にて後部へ搬送され、該縦搬送装置8の上端から株元がフィードチェーン9に受け継がれ、脱穀部12内に穀稈が搬送される。そして、該フィードチェーン9後端には排藁チェーン47が配設され、該排藁チェーン47後部下方には排藁処理装置となる排藁カッター装置48、拡散コンベア49が上から順に配設されており、排藁を切断して藁片にした後、拡散しながら圃場に均一放出するようにしている。 【0010】また、前記脱穀部12側部には選別後の精粒を貯留する穀粒タンク13が配設され、該穀粒タンク13前部には運転室14が配設される一方、穀粒タンク13後部には排出オーガ15の縦オーガ15aが立設され、該縦オーガ15aを中心にして穀粒タンク13が側方へ回動可能とし、本機内部側に配置した駆動系や油圧系のメンテナンスを容易にしている。そして、該穀粒タンク13の底部には排出コンベア16が前後方向に配設され、該排出コンベア16から前記排出オーガ15に動力が伝達されて、排出オーガ15先端よりトラック等へ穀粒タンク13内の穀粒を排出できるようにしている。更に、脱穀部12下方には、選別部17が配設され、脱穀部12から流下する穀粒や藁屑等(以下「処理物」とする)から穀粒を選別し、前記穀粒タンク13に搬送するようにしている。 【0011】次に、前記脱穀部12、選別部17について、図4により詳細に説明する。脱穀部12においては、扱胴21が前後方向に横架され、該扱胴21周囲には扱刃21a・21a・・・が植設されて脱粒が行われると共に、扱胴21下部周囲には受網20が設けられて処理物のみ落下するようにしている。 【0012】そして、扱胴21後部で穀粒タンク13側には、処理胴22が扱胴21と平行に前後方向に横架されると共に、該扱胴21の後部は、送塵口23を介して処理胴22前部へ連通されており、扱胴21で処理できなかった枝梗付着粒等の未処理物を処理胴22へ送るようにしている。該処理胴22の下部周囲には処理胴網24が設けられ、該処理胴網24からは、処理物のみ落下するようにすると共に、該処理胴網24後端からは、大きな藁屑等は、藁屑排出機構を介して前記拡散コンベア49上に落下し、機外へ排出されるようにしている。 【0013】また、選別部17においては、揺動選別装置27による比重選別と唐箕26による風選別とが行われ、一番物と二番物と藁屑等に分別される。この揺動選別装置27は機枠35内に収納され、揺動選別装置27前部は扱胴21前端部の下方まで位置し、揺動選別装置27後部は前記処理胴22後端部の下方まで延設させている。そして、揺動選別装置27の前部に揺動軸42を設け、後部には揺動駆動リンク機構58が設けられており、該揺動駆動リンク機構58により、揺動本体55が揺動すべく構成されている。 【0014】揺動選別装置27の前部には前流穀板30が形成され、該前流穀板30の後下方には後流穀板31が形成され、該前後の流穀板30・31では、板体を波状に成形して穀粒を後方に搬送しやすくしている。そして、前記後流穀板31後部には、第二選別部である網状のグレンシーブ32が連設されると共に、該グレンシーブ32と前記後流穀板31の上方には、第一選別部であるチャフシーブ33が被装されている。さらに、該チャフシーブ33の後方には、ふるい線34や、前後方向に長い棒状体で上面を波状に形成したストローラック76が配置されている。 【0015】また、揺動選別装置27下方の前後途中位置には、左右方向に一番コンベア36と二番コンベア37とが横設され、このうちの一番コンベア36の右側には揚穀コンベア38が連結されており、前記揺動選別装置27を介して一番コンベア36の流穀板39上に漏下された一番物は、一番コンベア36から揚穀コンベア38を介して、前記穀粒タンク13に搬送されるようにしている。また、前記二番コンベア37の右端には二番還元コンベア40が連結されており、該二番還元コンベア40の前方側端部を枝梗処理装置10に連設し、該枝梗処理装置10内の枝梗処理胴11により枝梗を除去した後の二番物を、揺動選別装置27の選別開始部に再投入する構成としている。 【0016】そして、前記前流穀板30後部の下方には唐箕26が配置され、グレンシーブ32やチャフシーブ33に選別風を送風すると共に、前記一番コンベア36と二番コンベア37との間にも副圧送ファンであるセカンドファン46を設けて選別風を送風し、唐箕26による選別風の風力が弱まる選別部17後部においても選別性能が低下しないようにしている。 【0017】さらに、揺動選別装置27の後端部近傍には、吸引ファン25が全幅に横設されており、該吸引ファン25に、前記唐箕26、セカンドファン46から供給される選別風の流れに乗ってきた塵が吸引されて機外に排出されるのである。 【0018】次に、揺動選別装置27の揺動駆動部の構成について説明する。図4乃至図7に示すように、前記揺動選別装置27に配設する揺動本体55後部に傾斜部が形成され、該傾斜部に揺動駆動リンク機構58が設けられている。該揺動駆動リンク機構58は、揺動駆動軸となるクランク軸29、揺動アーム61、従動軸となる揺動軸62、揺動本体55から突出した突出部55a・55a等から構成されている。前記突出部55a・55aは、揺動本体55の後部に形成した前記傾斜部の左右両側下面より下方にステーまたプレート等を突出して一体形成されており、該左右の突出部55aに軸孔を開口して揺動軸62が横架されて固定され、左右一側の突出部55aと突出部55aの間の揺動軸62上にベアリング等の軸受を介して揺動アーム61の後部が回転自在に枢支されている。 【0019】そして、前記揺動アーム61の他側(前側)には軸受を介してクランク軸29の偏心軸29aに回転自在に枢支されている。該クランク軸29の両側は軸受を介して本体側の機枠35に回転自在に枢支され、該クランク軸29の一端は機枠35より側方に突出されて図示しない動力伝達手段となるプーリーが固設され、ベルト等を介してエンジンからの動力が伝達されて駆動できるようにしている。また、前記揺動軸62・62の端部にはローラー63・63が回転自在に固定され、該ローラー63・63は本体(機体)側の機枠35の左右内面側に固設したガイド体66・66に嵌合している。左右一側について説明すると、前記ガイド体66は上下平行にガイド板66a・66aを配置して、該ガイド板66a・66aは上下方向に傾斜して配置し、つまり、ガイド板66a・66aの内面(対向面)が後上がりの傾斜面を構成し、この傾斜面に沿って前記ローラー63がガイドされて転動するように構成している。従って、この傾斜面の長さは前記クランク軸29の偏心長さ以上に構成している。このようにして、前記揺動本体55の後下部に揺動軸62を横架し、クランク軸29を機体に横架し、該揺動軸62とクランク軸29を平行に配置して両軸の間に揺動アーム61を枢支し、前記揺動軸61端を機体に設けたガイド体66にガイドされるように構成しているのである。 【0020】なお、図8に示すように、揺動本体55前部においては、左右両側下面より側面視略V字状の支持部材41・41が垂設され、該支持部材41・41の内側溝部に前記揺動軸42・42が当接して固定されるとともに、該揺動軸42・42の外側端部は、揺動本体55の左右両側の側板に固設された補強板43・43によって支持されている。そして、揺動軸42・42の端部にはローラー44・44が回転自在に固定され、該ローラー44・44は本体(機体)側の機枠35の左右内面側に固設したガイド体45・45に嵌合されて、該ガイド体45・45の内側面に沿ってローラー44・44がガイドされて転動するようにしている。 【0021】このような構成において、クランク軸29を回転駆動すると、揺動アーム61が揺動して、該揺動アーム61の他端に軸支した揺動軸62が揺動するが、揺動軸62の両側に設けたローラー63はガイド体66にガイドされているので、ガイド板66aに沿って往復動することになる。よって、該揺動軸62に固定された突出部55a・55aを介して揺動本体55がガイド体66に沿って往復揺動され、揺動本体55が比重選別に適した揺動運動をするようにしている。したがって、揺動選別装置27の揺動駆動部は、揺動支持リンクを不要として部品点数を減少させることができ、構造の簡略化とコスト低減化を図ることができる。 【0022】 【発明の効果】本発明は、以上のように構成したので、以下に示すような効果を奏する。即ち、請求項1に示す如く、揺動選別装置の揺動本体を揺動自在に支持し、揺動本体の後部に揺動駆動部を配置する揺動選別装置において、前記揺動本体の後下部に揺動軸を横架し、揺動駆動軸を機体に横架し、該揺動軸と揺動駆動軸との間に揺動アームを枢支し、前記揺動軸端を機体に設けたガイド体にガイドされるように構成したので、部品点数を減少させることができ、簡単な構造で揺動駆動できるようになり、コスト低減化を図ることができる。 【0023】また、請求項2に示す如く、前記揺動軸端にローラーを軸支し、前記ガイド体に対向する上下方向に傾斜したガイド板を形成し、該ガイド板間に前記ローラーを配置して転動するように構成したので、ローラーは簡単な構成のガイド板にガイドされて、コスト低減化を図れるとともに、スムースな動きを得ることができ、揺動駆動の負荷を低減でき、動力損失を低減できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006851 【氏名又は名称】ヤンマー農機株式会社 【住所又は居所】大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 【識別番号】000005164 【氏名又は名称】セイレイ工業株式会社 【住所又は居所】岡山県岡山市江並428番地
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| 【出願日】 |
平成13年12月17日(2001.12.17) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080621 【弁理士】 【氏名又は名称】矢野 寿一郎
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| 【公開番号】 |
特開2003−180137(P2003−180137A) |
| 【公開日】 |
平成15年7月2日(2003.7.2) |
| 【出願番号】 |
特願2001−383681(P2001−383681) |
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