| 【発明の名称】 |
脱穀機 |
| 【発明者】 |
【氏名】小松 正寛 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1 三菱農機株式会社内
【氏名】藤井 孝典 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1 三菱農機株式会社内
【氏名】山根 陽一 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1 三菱農機株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】揺動駆動軸および脱穀フィードチェン用伝動軸に動力を伝動するにあたり、伝動系の一部を兼用化して伝動系の簡素化および小型化を図る。
【解決手段】脱穀フィードチェン3によって搬送される茎稈を脱穀処理すると共に、脱穀された穀粒を揺動選別体15によって揺動選別する脱穀機1において、前記揺動選別体15の始端側に、揺動選別体15を揺動させる揺動駆動軸29を設けると共に、該揺動駆動軸29の近傍に中間軸42を設け、該中間軸42に入力される動力を、伝動帯(伝動チェン52)を介して前記揺動駆動軸29および脱穀フィードチェン用伝動軸36に伝動する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 脱穀フィードチェンによって搬送される茎稈を脱穀処理すると共に、脱穀された穀粒を揺動選別体によって揺動選別する脱穀機において、前記揺動選別体の始端側に、揺動選別体を揺動させる揺動駆動軸を設けると共に、該揺動駆動軸の近傍に中間軸を設け、該中間軸に入力される動力を、伝動帯を介して前記揺動駆動軸および脱穀フィードチェン用伝動軸に伝動することを特徴とする脱穀機。 【請求項2】 請求項1において、前記伝動帯をチェンで構成すると共に、前記揺動駆動軸に設けられるスプロケットを、前記チェンの背面で駆動させることを特徴とする脱穀機。 【請求項3】 請求項1または2において、前記揺動選別体を、カム式の揺動駆動機構を介して前記揺動駆動軸に連動連結すると共に、前記揺動選別体に設けられる上側揺動移送板と下側揺動移送板との間に前記揺動駆動機構を配置したことを特徴とする脱穀機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、コンバイン等に搭載される脱穀機の技術分野に属するものである。 【0002】 【従来の技術】一般に、コンバイン等に搭載される脱穀機は、脱穀フィードチェンによって搬送される茎稈を脱穀処理すると共に、脱穀された穀粒を揺動選別体によって揺動選別するように構成される。この種の揺動選別体は、脱穀機の内部に揺動自在に設けられると共に、揺動駆動機構を介して揺動駆動軸に連動連結され、該揺動駆動軸の回転に応じて揺動する。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記従来の脱穀機では、揺動駆動軸に動力を入力する伝動系や、脱穀フィードチェンに動力を伝動する伝動系が独立的に構成されているため、伝動系の複雑化や大型化を招く不都合がある。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、脱穀フィードチェンによって搬送される茎稈を脱穀処理すると共に、脱穀された穀粒を揺動選別体によって揺動選別する脱穀機において、前記揺動選別体の始端側に、揺動選別体を揺動させる揺動駆動軸を設けると共に、該揺動駆動軸の近傍に中間軸を設け、該中間軸に入力される動力を、伝動帯を介して前記揺動駆動軸および脱穀フィードチェン用伝動軸に伝動することを特徴とする。つまり、揺動駆動軸および脱穀フィードチェン用伝動軸に動力を伝動するにあたり、伝動系の一部を兼用化することができるため、伝動系の簡素化および小型化を図ることができ、しかも、伝動帯を介して動力を分配するため、動力分配部における構造の複雑化も回避することができる。また、前記伝動帯をチェンで構成すると共に、前記揺動駆動軸に設けられるスプロケットを、前記チェンの背面で駆動させることを特徴とする。この場合においては、上記スプロケットを利用してチェンの巻き掛け軌跡を最適化することができるため、チェン外れを防止できる許りでなく、伝動効率も向上させることができる。また、前記揺動選別体を、カム式の揺動駆動機構を介して前記揺動駆動軸に連動連結すると共に、前記揺動選別体に設けられる上側揺動移送板と下側揺動移送板との間に前記揺動駆動機構を配置したことを特徴とする。この場合においては、揺動駆動機構をコンパクトに構成でき、しかも、この揺動駆動機構を、上側揺動移送板と下側揺動移送板との間の空間を利用して配置することにより、配置効率を高めて脱穀機も小型化することができる。 【0005】 【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態の一つを図面に基づいて説明する。図面において、1は選別室S(選別装置)を備える脱穀機であって、該脱穀機1は、茎稈を扱室2に沿って挟持搬送する脱穀フィードチェン3と、搬送茎稈から被選別物(混合物を含む穀粒)を脱穀する扱胴4と、脱穀された穀粒等の被選別物を漏下する受網5と、該受網5から漏下した被選別物を後方に向けて移送する上側揺動移送板6と、該上側揺動移送板6の終端部まで移送された被選別物を漏下選別する漏下選別部7と、該漏下選別部7から漏下した被選別物を選別風で精選する圧風ファン8と、精選された穀粒を一番物として回収し、該一番物を一側方に向けて横搬送する一番ラセン9と、該一番ラセン9の終端まで搬送された穀粒を穀粒タンク(図示せず)に揚上搬送する揚穀筒10と、前記漏下選別部7から漏下しなかった被選別物を再度漏下選別するストロラック11と、該ストロラック11から漏下した被選別物等を二番物として回収し、該二番物を一側方に向けて横搬送する二番ラセン12と、該二番ラセン12の終端まで搬送された二番物を前記上側揺動移送板6の一側部に還元する二番還元スロワ14とを備えて構成される。 【0006】前記上側揺動移送板6、漏下選別部7およびストロラック11は、所定の周期で前後揺動する揺動選別体15に設けられる。上側揺動移送板6は、左右方向を向く多数の突条が前後方向に所定間隔を存して並列形成された無孔波板であり、揺動選別体15の揺動に応じて板上の被処理物(被選別物および還元二番物を含む)が後方に移送される。漏下選別部7は、第一漏下選別部(チャフシーブ)16と、第二漏下選別部(グレンシーブ)17とを上下二段に設けて構成される。上段の第一漏下選別部16は、その始端側を構成する複数の可動フィン18と、中間部を構成する中間移送板19と、終端側を構成する複数の固定フィン20とを備え、フィン間の隙間によって被処理物が漏下選別される。第二漏下選別部17は、その始端側を構成する下側揺動移送板21と、終端側を構成する受網22とを備える。下側揺動移送板21は、前記上側揺動移送板6と同様に無孔波板を用いて構成され、前記可動フィン18から漏下した被処理物を後方に向けて移送する。受網22は、所定の目合いを有する金網部材で構成されており、下側揺動移送板21から送られる被処理物を漏下選別する。受網22から漏下した被処理物は、一番ラセン9に回収され、揚穀筒10を介して穀粒タンクに貯溜される。一方、受網22から漏下しなかった被処理物や、第一漏下選別部16の終端部から漏下した被処理物は、二番ラセン12に回収され、二番還元スロワ14を介して上側揺動移送板6上に還元される。 【0007】揺動選別体15は、その終端部が揺動リンク機構23に連結される一方、始端部がカム式の揺動駆動機構24に連結される。揺動リンク機構23は、選別室Sの左右側板25間に架設される揺動支軸26と、該揺動支軸26の両端部に前後揺動自在に設けられる一対のリンク27と、該一対のリンク27間に架設される連結軸28とを備えて構成され、連結軸28に連結される揺動選別体15の終端部を、揺動支軸26を支点として前後揺動自在に支持する。一方、揺動駆動機構24は、選別室Sの左右側板25間に架設される揺動駆動軸29と、該揺動駆動軸29の中間部に一体的に設けられる偏心カム30と、該偏心カム30を軸受を介して保持するカムホルダ31とを備えて構成され、カムホルダ31に連結される揺動選別体15の始端部を、揺動駆動軸29の回転に応じて揺動駆動させる。上記の如く構成されたカム式の揺動駆動機構24は、クランクアームを用いるクランク式のものに比べ、コンパクトに構成することができ、また、本実施形態の揺動駆動機構24は、図1に示すように、上側揺動移送板6と下側揺動移送板21との間の空間を利用して配置されるので、選別室Sの配置効率を高めて脱穀機1を小型化することが可能になる。 【0008】脱穀フィードチェン3は、前後一対の従動スプロケット32、33および単一の駆動スプロケット34に懸回され、駆動スプロケット34の回転に応じて搬送駆動する。駆動スプロケット34は、脱穀フィードチェン駆動軸35の外端部に一体的に設けられる。脱穀フィードチェン駆動軸35の並列位置には、脱穀フィードチェン用伝動軸36が設けられており、該脱穀フィードチェン用伝動軸36が入力した動力がギヤ伝動機構37を介して脱穀フィードチェン駆動軸35に伝動される。尚、図面において、38は脱穀フィードチェン3の搬送作用領域をガイドするチェンガイド、39は脱穀フィードチェン3との間で茎稈を挟持する挟扼レール、40は駆動スプロケット34の近傍で脱穀フィードチェン3にテンションを与えるテンション機構である。 【0009】次に、前記揺動駆動軸29および脱穀フィードチェン用伝動軸36に動力を伝動する伝動系41について説明する。伝動系41は、一番ラセン軸9aから取り出した動力を中間軸42に伝動するベルト伝動機構43と、中間軸42に伝動された動力を揺動駆動軸29および脱穀フィードチェン用伝動軸36に伝動するチェン伝動機構44とを備えて構成される。中間軸42は、前記側板25の外側面に突設された固定軸であり、揺動駆動軸29の近傍に配置される。ベルト伝動機構43は、一番ラセン軸9aに一体的に設けられる駆動プーリ45と、中間軸42に回転自在に設けられる中間プーリ46と、両プーリ45、46間に懸回される伝動ベルト47と、該伝動ベルト47にテンションを与えるテンション輪48とを備えて構成され、一番ラセン軸9aから取り出した動力を中間軸42に伝動する。チェン伝動機構44は、中間プーリ46に一体的に設けられる中間スプロケット49と、脱穀フィードチェン用伝動軸36に一体的に設けられる脱穀フィードチェン伝動スプロケット50と、揺動駆動軸29に一体的に設けられる揺動駆動スプロケット51と、上記スプロケット49、50間に懸回され、且つ、揺動駆動スプロケット51を背面駆動させる伝動チェン(伝動帯)52と、該伝動チェン52にテンションを与えるテンション部材53とを備えて構成される。これにより、中間軸42に伝動された動力を、一本の伝動チェン52で揺動駆動軸29および脱穀フィードチェン用伝動軸36に伝動することが可能になる。その結果、伝動系41の兼用化によって伝動系41の簡素化および小型化を図ることができ、しかも、揺動駆動スプロケット51を伝動チェン52の背面で駆動させるため、揺動駆動スプロケット51を利用して伝動チェン52の巻き掛け軌跡を最適化することが可能になる。尚、中間軸42から揺動駆動軸29および脱穀フィードチェン用伝動軸36に動力を伝動する部材としては、伝動チェン52の他、伝動ベルト等の伝動帯を用いることができる。 【0010】叙述の如く構成されたものにおいて、脱穀フィードチェン3によって搬送される茎稈を脱穀処理すると共に、脱穀された穀粒を揺動選別体15によって揺動選別する脱穀機1において、前記揺動選別体15の始端側に、揺動選別体15を揺動させる揺動駆動軸29を設けると共に、該揺動駆動軸29の近傍に中間軸42を設け、該中間軸42に入力される動力を、伝動帯(伝動チェン52)を介して前記揺動駆動軸29および脱穀フィードチェン用伝動軸36に伝動するため、伝動系41の一部を兼用化することができ、その結果、伝動系41の簡素化および小型化を図ることができ、しかも、伝動帯を介して動力を分配することにより、動力分配部における構造の複雑化も回避することができる。 【0011】また、前記伝動帯を伝動チェン52で構成すると共に、前記揺動駆動軸29に設けられる揺動駆動スプロケット51を、前記伝動チェン52の背面で駆動させるため、揺動駆動スプロケット51を利用して伝動チェン52の巻き掛け軌跡を最適化することができ、その結果、チェン外れを防止できる許りでなく、伝動効率も向上させることができる。 【0012】また、前記揺動選別体15を、カム式の揺動駆動機構24を介して前記揺動駆動軸29に連動連結すると共に、前記揺動選別体15に設けられる上側揺動移送板6と下側揺動移送板21との間に前記揺動駆動機構24を配置したため、揺動駆動機構24をコンパクトに構成でき、しかも、揺動駆動機構24を、上側揺動移送板6と下側揺動移送板21との間の空間を利用して配置することにより、配置効率を高めて脱穀機1の小型化を図ることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1
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| 【出願日】 |
平成13年12月7日(2001.12.7) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100085394 【弁理士】 【氏名又は名称】廣瀬 哲夫
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| 【公開番号】 |
特開2003−169534(P2003−169534A) |
| 【公開日】 |
平成15年6月17日(2003.6.17) |
| 【出願番号】 |
特願2001−374453(P2001−374453) |
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