| 【発明の名称】 |
選別装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】小松 正寛 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1 三菱農機株式会社内
【氏名】藤井 孝典 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1 三菱農機株式会社内
【氏名】山根 陽一 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1 三菱農機株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】漏下選別部の二番還元側で被処理物が停滞することを防止し、選別装置の選別性能を向上させる。
【解決手段】脱穀機1は、始端側に供給された被選別物を揺動選別する揺動選別体15と、選別された一番物を回収する一番ラセン9と、選別された二番物を回収する二番ラセン12と、前記二番物を前記揺動選別体15の始端側一側部に還元する二番還元スロワ14とを備える。前記揺動選別体15は、始端側に供給された被選別物および還元二番物を終端側に向けて移送する移送板6と、該移送板6の終端まで移送された被選別物および還元二番物を、所定間隔を存して連設される複数のフィン18、20で漏下選別する第一漏下選別部16とを備えると共に、前記移送板6の終端部と第一漏下選別部16の始端部との間に開口部23を有し、該開口部23の二番還元側が幅広(幅広部23a)に形成される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 始端側に供給された被選別物を揺動選別する揺動選別体と、選別された一番物を回収する一番回収口と、選別された二番物を回収する二番回収口と、前記二番物を前記揺動選別体の始端側一側部に還元する二番還元口とを備える選別装置において、前記揺動選別体は、始端側に供給された被選別物および還元二番物を終端側に向けて移送する移送板と、該移送板の終端まで移送された被選別物および還元二番物を、所定間隔を存して連設される複数のフィンで漏下選別する漏下選別部とを備えると共に、前記移送板の終端部と漏下選別部の始端部との間に開口部を有し、該開口部の二番還元側が幅広に形成されることを特徴とする選別装置。 【請求項2】 請求項1において、前記開口部の二番還元側を幅広に形成するにあたり、前記移送板終端部の二番還元側を切欠いたことを特徴とする選別装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、コンバイン等に搭載される選別装置の技術分野に属するものである。 【0002】 【従来の技術】一般に、コンバイン等に搭載される選別装置は、始端側に供給された被選別物を揺動選別する揺動選別体と、選別された一番物を回収する一番回収口と、選別された二番物を回収する二番回収口とを備え、該二番回収口で回収された二番物は、例えば揺動選別体の始端側一側方に設けられる二番還元口から揺動選別体上に還元される。また、上記揺動選別体は、始端側に供給された被選別物および還元二番物を終端側に向けて移送する移送板と、該移送板の終端まで移送された被選別物および還元二番物を、所定間隔を存して連設される複数のフィンで漏下選別する漏下選別部(チャフシーブ)とを備えて構成される。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記の如く、揺動選別体の始端側一側部に二番物を還元するものでは、移送板上の被処理物量(被選別物および還元二番物を含む)が二番還元側に偏るため、漏下選別部の二番還元側で被処理物が停滞し、選別性能が低下する可能性がある。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、始端側に供給された被選別物を揺動選別する揺動選別体と、選別された一番物を回収する一番回収口と、選別された二番物を回収する二番回収口と、前記二番物を前記揺動選別体の始端側一側部に還元する二番還元口とを備える選別装置において、前記揺動選別体は、始端側に供給された被選別物および還元二番物を終端側に向けて移送する移送板と、該移送板の終端まで移送された被選別物および還元二番物を、所定間隔を存して連設される複数のフィンで漏下選別する漏下選別部とを備えると共に、前記移送板の終端部と漏下選別部の始端部との間に開口部を有し、該開口部の二番還元側が幅広に形成されることを特徴とする。つまり、移送板終端部の二番還元側で被処理物の漏下が促進されるため、漏下選別部の二番還元側で被処理物が停滞することを防止でき、その結果、選別装置の選別性能を向上させることができる。また、前記開口部の二番還元側を幅広に形成するにあたり、前記移送板終端部の二番還元側を切欠いたことを特徴とする。この場合においては、移送板に切欠きを形成するだけで本発明を実施できるため、本発明の実施に際し、構造の複雑化やコストアップを回避することができる。 【0005】 【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態の一つを図面に基づいて説明する。図面において、1は選別室S(選別装置)を備える脱穀機であって、該脱穀機1は、茎稈を扱室2に沿って挟持搬送する脱穀フィードチェン3と、搬送茎稈から被選別物(混合物を含む穀粒)を脱穀する扱胴4と、脱穀された被選別物を漏下する受網5と、該受網5から漏下した被選別物を後方に向けて移送する移送板6と、該移送板6の終端部まで移送された被選別物を漏下選別する漏下選別部7と、該漏下選別部7から漏下した被選別物を選別風で精選する圧風ファン8と、精選された穀粒を一番物として回収し、該一番物を一側方に向けて横搬送する一番ラセン(一番口)9と、該一番ラセン9の終端まで搬送された穀粒を穀粒タンク(図示せず)に揚上搬送する揚穀筒10と、前記漏下選別部7から漏下しなかった被選別物を再度漏下選別するストロラック11と、該ストロラック11から漏下した被選別物等を二番物として回収し、該二番物を一側方に向けて横搬送する二番ラセン(二番口)12と、該二番ラセン12の終端まで搬送された二番物を前記移送板6の一側部に還元する二番還元スロワ(二番還元口)14とを備えて構成される。 【0006】前記移送板6、漏下選別部7およびストロラック11は、揺動選別体15に設けられている。揺動選別体15は、選別室S内に前後揺動自在に設けられ、カム式の揺動駆動機構15aによって所定の周期で連続的に往復揺動される。移送板6は、左右方向を向く多数の突条6aが前後方向に所定間隔を存して並列形成された無孔波板であり、揺動選別体15の揺動に応じて板上の被処理物(被選別物および還元二番物を含む)が後方に移送される。尚、図面において、15bは移送板6の左右両端部を支持する移送板取付部である。 【0007】前記漏下選別部7は、第一漏下選別部(チャフシーブ)16と、第二漏下選別部(グレンシーブ)17とを上下二段に設けて構成される。上段の第一漏下選別部16は、その始端側を構成する複数の可動フィン18と、中間部を構成する中間移送板19と、終端側を構成する複数の固定フィン20とを備える。可動フィン18は、前後方向に所定間隔を存して連設され、その隙間によって被処理物が漏下選別される。可動フィン18は、左右両端部が回動自在に支持され、その回動角が手動または自動で調節される。これにより、収穫材料の種類、収穫量、収穫速度等に応じて可動フィン18の隙間を適正化することが可能になる。中間移送板19は、前記移送板6と同様に無孔波板を用いて構成され、第一漏下選別部16上における被処理物の後方への送りを促進する。また、本実施形態においては、中間移送板19上に複数のラック19aを並設しており、該ラック19aによって切れ藁等の送りが促進される。固定フィン20は、前後方向に所定間隔を存して連設され、その隙間によって被処理物が漏下選別される。また、本実施形態においては、被選別物の送りを促進するために、固定フィン20の上辺が波状に形成されている。 【0008】第二漏下選別部17は、その始端側を構成する始端側移送板21と、終端側を構成する受網22とを備える。始端側移送板21は、前記移送板6と同様に無孔波板を用いて構成され、前記可動フィン18から漏下した被処理物を後方に向けて移送する。受網22は、所定の目合いを有する金網部材で構成されており、始端側移送板21から送られる被処理物を漏下選別する。受網22から漏下した被処理物は、一番ラセン9に回収され、揚穀筒10を介して穀粒タンクに貯溜される。一方、受網22から漏下しなかった被処理物や、第一漏下選別部16の終端部から漏下した被処理物は、二番ラセン12に回収され、二番還元スロワ14を介して移送板6上に還元される。 【0009】移送板6上に還元された還元二番物は、前述の如く、受網5から漏下する被選別物と一緒に第一漏下選別部16に向けて移送される。移送板6の終端部と第一漏下選別部16の始端部(前端の可動フィン18)との間には、開口部23が形成されており、移送板6から移送される被処理物(被選別物および還元二番物を含む)の一部が、第一漏下選別部16に至る前に開口部23から漏下し、第二漏下選別部17上に落下する。開口部23は、その開口幅(前後幅)が均一ではなく、前記二番還元側の開口幅W1が他側の開口幅W2に比して幅広に形成されており、本実施形態では、移送板6の終端部(二番還元側)を切欠き6b加工することによって、開口部23の二番還元側に幅広部23aを形成している。つまり、移送板6上においては、被処理物の量が二番還元側に偏り、第一漏下選別部16の二番還元側で被処理物が停滞する可能性があるが、本発明においては、移送板6の終端部と第一漏下選別部16の始端部との間に形成される開口部23の開口幅を、二番還元側が幅広になるように設定することにより、二番還元側における被処理物の漏下を促進する。これにより、第一漏下選別部16の二番還元側で被処理物が停滞することを防止し、選別性能の向上を図ることが可能になる。尚、図面において、24は移送板6の二番還元側に設けられる仕切板であって、該仕切板24は、二番還元側に偏った被処理物を可及的に中央側に寄せるように被処理物を移送ガイドするもので、終端側ほど中央側に偏倚するように移送板6上に立設される。 【0010】叙述の如く構成されたものにおいて、脱穀機1は、始端側に供給された被選別物を揺動選別する揺動選別体15と、選別された一番物を回収する一番ラセン9と、選別された二番物を回収する二番ラセン12と、前記二番物を前記揺動選別体15の始端側一側部に還元する二番還元スロワ14とを備える。前記揺動選別体15は、始端側に供給された被選別物および還元二番物を終端側に向けて移送する移送板6と、該移送板6の終端まで移送された被選別物および還元二番物を、所定間隔を存して連設される複数のフィン18、20で漏下選別する第一漏下選別部16とを備えると共に、前記移送板6の終端部と第一漏下選別部16の始端部との間に開口部23を有し、該開口部23の二番還元側が幅広(幅広部23a)に形成される。これにより、移送板6の終端部二番還元側で被処理物の漏下が促進されるため、第一漏下選別部16の二番還元側で被処理物が停滞することを防止でき、その結果、選別性能の向上を図ることができる。 【0011】また、前記開口部23の二番還元側を幅広に形成するにあたり、前記移送板6の終端部二番還元側を切欠いたため、移送板6に切欠き6bを形成するだけで本発明を実施でき、その結果、本発明の実施に際し、構造の複雑化やコストアップを回避することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1
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| 【出願日】 |
平成13年12月4日(2001.12.4) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100085394 【弁理士】 【氏名又は名称】廣瀬 哲夫
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| 【公開番号】 |
特開2003−169530(P2003−169530A) |
| 【公開日】 |
平成15年6月17日(2003.6.17) |
| 【出願番号】 |
特願2001−370183(P2001−370183) |
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