| 【発明の名称】 |
玄米保管庫 |
| 【発明者】 |
【氏名】大森 貞之 【住所又は居所】大阪府大阪市中央区南本町4丁目1番1号 株式会社淀川製鋼所内
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】保管庫本体1に、これの開口前面を開閉する扉体2を備えている。保管庫本体1の開口前面の下端部に、左右間にわたって鼠用の侵入防止板9を前後方向へ揺動自在に支持する。侵入防止板9を前方へ倒したとき、侵入防止板9の外側前面が前上がりの傾斜勾配になるようにする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 保管庫本体1に、これの開口前面を開閉する扉体2を備えた玄米保管庫において、保管庫本体1の開口前面の下端部に、左右間にわたって所定の上下高さを有する鼠用の侵入防止板9が配置されている玄米保管庫。 【請求項2】 保管庫本体1に対して侵入防止板9が、前後方向へ揺動自在に支持されており、侵入防止板9を前方へ倒したとき、侵入防止板9の前面が保管庫本体1の開口前面の外側に向かって前上がりの傾斜勾配になるようにしてあるとともに、保管庫本体1の前面と侵入防止板9との間の左右側面を塞ぐ板部材11・11を備えている請求項1記載の玄米保管庫。 【請求項3】 保管庫本体1の開口前面の下端左右に、侵入防止板9の左右の端部を支持する支持具10・10が装着されており、左右の支持具10・10に対して、侵入防止板9が抜き外し可能に支持されている請求項2記載の玄米保管庫。 【請求項4】 左右の支持具10・10に、前記板部材11・11を備えている請求項3記載の玄米保管庫。 【請求項5】 侵入防止板9が、吸湿性ボードからなる請求項3または4記載の玄米保管庫。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、農舎などに設置して袋入り玄米を貯蔵する玄米保管庫に関する。 【0002】 【従来の技術】米は収穫されるとその表皮を剥ぎ取った後、玄米の状態にして30kg程度に分けられ袋詰め保管される。以前は土蔵などで保存されていた玄米も、今日では玄米保管庫に保管されることが多い。かかる玄米保管庫は、内部容積を大きくとるため角箱型に形成され、出し入れが楽なように前面が開閉扉で全開できるようになっている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】玄米保管庫を農舎に設置する場合、場所の制限や安定性確保のために通常は床面に直接置くか、ブロックなどを間に挟んだ状態で設置される。しかし、庫内が床面に近接していると、玄米袋を出し入れする僅かな隙に、扉を開けたままの前面から庫内に鼠が侵入しやすい。 【0004】そこで本発明の目的は、扉を開けている間に鼠が庫内に侵入するのを簡単な手段で防止できる玄米保管庫を提供することにある。本発明の目的は、庫内への玄米袋の出し入れの容易化を図った玄米保管庫を得るにある。本発明の目的は、庫内の湿気を抑制して玄米の品質を確保し、カビの発生を防止できる玄米保管庫を提供することにある。本発明の目的は、簡単かつ低コストで上記目的が達成でき、維持管理も容易な玄米保管庫を提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、保管庫本体1に、これの開口前面を開閉する扉体2を備えた玄米保管庫において、保管庫本体1の開口前面の下端部に、左右間にわたって所定の上下高さを有する鼠用の侵入防止板9が配置されていることを特徴とする。 【0006】具体的には、保管庫本体1に対して侵入防止板9が、前後方向へ揺動自在に支持され、侵入防止板9を前方へ倒したとき、侵入防止板9の前面が保管庫本体1の開口前面の外側に向かって前上がりの傾斜勾配になるようにしてあるとともに、保管庫本体1の前面と侵入防止板9との間の左右側面を塞ぐ板部材11・11を備えている。保管庫本体1の開口前面の下端左右には、侵入防止板9の左右の端部を支持する支持具10・10が装着されており、左右の支持具10・10に対して、侵入防止板9を抜き外し可能に支持できる。左右の支持具10・10に前記板部材11・11を備えたものにすることができる。また、左右の支持具10・10に対して侵入防止板9を抜き外し可能とするとき、侵入防止板9は吸湿性ボードにすることができる。 【0007】 【発明の作用効果】本発明の玄米保管庫によれば、保管庫本体1の開口前面の下端部に、左右間にわたって鼠用の侵入防止板9を配置してあるので、玄米袋の出し入れ作業時に扉体2が開状態になっていても、所定の上下高さを有する侵入防止板9で鼠が庫内に侵入するのを確実に防止できる。 【0008】保管庫本体1に対して侵入防止板9を前後方向へ揺動自在に支持し、侵入防止板9を前方へ倒したとき、その前面が保管庫本体1の開口前面の外側に向かって前上がりの傾斜勾配になるようにしてあると、鼠が侵入防止板9の傾斜前面を容易なことでは這い上がれず、しかも飛び越えることもできなくなるので、侵入防止板9が玄米袋の出し入れに邪魔にならない高さで低位に存在しても鼠の侵入を確実に防止できる。その際に、保管庫本体1の前面と侵入防止板9との間の左右側面も板部材11・11で塞がれているので、左右の横外側方から鼠が庫内に侵入することもない。また、侵入防止板9は、前後方向へ揺動自在に支持してあるので、簡単に前後自由に動かすことができ、扉体2の開閉の邪魔にもならない。 【0009】保管庫本体1に装着した支持具10・10に侵入防止板9が抜き外し自在に支持されていると、保管庫本体1の庫内の底面近くに玄米袋を出し入れする際には、侵入防止板9を邪魔にならないように抜き外しておくことができる。その支持具10・10に前記板部材11・11を備えているときは、侵入防止板9は、所定の上下高さを有する左右横長のボードを用いれば足りるので、支持具10・10に対する侵入防止板9の着脱作業も容易に行え、侵入防止板9の取り扱いに便利である。 【0010】侵入防止板9が前記支持具10・10から抜き外し可能であって、かつ吸湿性ボードからなるときは、侵入防止板9で庫内の湿気を吸収し、庫内を乾燥状態に維持できる。そして、吸湿性能が低下したときは、侵入防止板9をいったん取り外して天日乾燥したのち再装着できる。従って低コストかつ容易な維持管理で保管中の玄米の品質劣化を継続的に抑制し、カビの発生を防止するに有利である。かかる侵入防止板9は珪藻土などで焼成して形成することができる。 【0011】 【発明の実施の形態】図面は本発明に係る玄米保管庫の実施例を示す。保管庫本体1は、図1に示すごとく前面が開口する左右横長の角箱型に形成されており、庫内に左右二列で上下多段に玄米袋を積み重ね収納できる。保管庫本体1には、開口前面を開閉する扉体2を備えている。 【0012】庫内への玄米袋の出し入れ作業を容易化するために、扉体2は、保管庫本体1の開口前面を全面的に開放できる左右一対の観音開き式の扉2a・2bで構成されている。図示例では、左側の扉2aを閉じたのち、右側の扉2bを閉じると、これにて左側の扉2aは開かない。保管庫本体1の開口前面の上下枠部には、左右方向の中央部位にロック受け3・3を設けてあり、右扉2bの上下に設けたロック片4・4を回動操作してロック受け3・3に係止することにより、両扉2a・2bを閉じ姿勢に保持できる。 【0013】保管庫本体1内の底面には、すのこ6を上げ底状に敷設して底部の通気性を付与し、保管庫本体1の適所、図示例では右扉2bの上下に、換気量が手動操作で調整可能な換気用ガラリ7・7を備えており、同じ右扉2bに庫内の湿度を検出して表示する湿度計8が配設されている。これによるときは、湿度計8で庫内の湿度を見ることにより、換気用ガラリ7・7にて庫内の湿度を調整できる。 【0014】保管庫本体1の開口前面の下端部には、左右間にわたって所定の高さを有する侵入防止板9が、保管庫本体1の左右に設けた支持具10・10を介して前後方向へ揺動自在に支持されており、これにて侵入防止板9は、ほぼ垂直状の起立姿勢と、前方へ倒れた傾斜姿勢とに切り換え操作可能である。 【0015】左右の各支持具10は、図2および図3に示すごとく鋼板を折り曲げ形成してなり、上縁が部分円弧状に形成された扇形の板部材11と、板部材11の前端から直角に折り曲げ形成した外板12と、外板12の下端から内側上方に折り返した内板13とからなり、外板12と内板13との間に差込溝15が形成されている。すなわち、各支持具10は板部材11の前端に差込溝15を有する。 【0016】保管庫本体1の開口前面に臨む左右の縦枠部16には、各支持具10を前後方向に揺動自在に支持する手段として、ガイド部材17が軸19で支持されている。各ガイド部材17は、これの上端が縦枠部16の対向面16aに止めねじからなる軸19で取り付けられていて、該軸19まわりに前後方向へ揺動自在である。各ガイド部材17の下端部は、各支持具10の板部材11の上端部の対向面に回り込み係合しており、これにて各支持具10が縦枠部16の対向面16aから離れるのを規制している。 【0017】保管庫本体1の開口前面には、下端の左右隅部にU字状の受け溝20を有する受け部材21が固定されている。各支持具10の差込溝15の下端は、この各受け部材21の受け溝20で受け止められており、これにて各支持具10の前後方向の遊動が規制される。かくして、各支持具10の板部材11には、これの後端縁の上端にストッパー22を一体に折り曲げ形成してある。 【0018】左右の各支持具10は、差込溝15の下端部を受け部材21の受け溝20で受け止め支持した状態で、ガイド部材17で前後方向に揺動自在に案内支持する。保管庫本体1の開口前面の下端左右に両支持具10・10を前述の要領で装着したのち、侵入防止板9の左右端部を各支持具10・10の差込溝15・15にこれの上方から落とし込み嵌合する。差込溝15を構成する内板13の上端部13aは庫内方向(後方)に向けて曲げ形成することにより、差込溝15の開口上端を拡げて、差込溝15への侵入防止板9の差し込み装着を容易化している。 【0019】保管庫本体1の扉体2を全面的に開放して庫内に玄米袋を収納するに際し、庫内のすのこ6上に一段目の玄米袋を載せる作業時に侵入防止板9の存在が邪魔になる場合には、侵入防止板9を両支持具10・10の差込溝15から抜き外しておく。更には、必要に応じて軸19を緩めてガイド部材17の下端部を上方に回動操作することにより、左右の支持具10・10も取り外しておくことができる。 【0020】次に、左右の支持具10・10の差込溝15・15に侵入防止板9の左右端部を前述の要領で上方から差し込み装着し、侵入防止板9を手にしてこれを前方へ倒す。これにて受け部材21・21上において左右の支持具10・10も前方へ傾動し、ストッパー22が図4に示すごとく縦枠部16・16の庫内側の段付面23・23に受け止められて、侵入防止板9の傾斜角度が所定値に規制される。この状態で扉体2が開け放しになっていても、鼠は侵入防止板9の外側前面が前上がりの傾斜状になっているので、この外側前面を這い上がれないし、侵入防止板9これ全体を前方外側から庫内まで飛び越すことはない。また、保管庫本体1の前面と侵入防止板9との間の左右端は、各支持具10の板部材11で塞がれているので、左右側方からも鼠が保管庫本体1の内部に侵入することはない。 【0021】保管庫本体1の開口前面を扉体2で閉じるときは、侵入防止板9を後方に倒す。このとき、ガイド部材17が外板12の上端内面に当たって侵入防止板9は略垂直の起立姿勢になる。従って扉体2は、侵入防止板9が邪魔になることはなく閉じることができる。保管庫本体1から最下段の玄米袋を取り出す際にも、必要に応じて侵入防止板9を、更には支持具10を取り外した状態で作業を行えばよい。 【0022】このように侵入防止板9は前方へ倒せば鼠の侵入を効果的に防止でき、扉を閉める際は容易に後方の起立姿勢に戻すことができる。侵入防止板9は、もともと下部に存在していて邪魔になり難いが、最下段の玄米袋を出し入れする際には侵入防止板9を取り外すことができるため、玄米袋の出し入れ作業の障害にならない。 【0023】侵入防止板9は珪藻土などを焼結して形成した吸湿ボードからなる。したがって、表面積の大きい侵入防止板9これ全体が吸湿能力を持つため、庫内の湿気を取るのに有利である。吸湿能力が低下した侵入防止板9は、天日乾燥して再生することにより、これ1枚でも低コストで継続して吸湿性能を有効に発揮させることができる。その際、湿度計8で庫内湿度が判るので、扉体2を開けないで侵入防止板9の交換周期を知ることができ、容易に庫内の湿度管理ができる。 【0024】なお、侵入防止板9は、これ本体を合成樹脂などで成形し、表面にシリカゲルやゼオライトなどの吸湿性のある素材を貼り付けることや組み付けることにより吸湿性を付与することができる。 【0025】支持具10に関しては、これ自体を前記縦枠部16に前後揺動自在に適当な手段で装着し、この支持具10に侵入防止板9をねじ止めなどの手段で支持してあってもよい。扉体2も1枚の扉で保管庫本体1の開口前面を開閉する形式でもよい。左右の横外側方から鼠が庫内に侵入するのを防止するための板部材11は、支持具10側に設けるのに代えて、侵入防止板9の左右端に後方に向けて張り出すよう形成されていてもよい。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006910 【氏名又は名称】株式会社淀川製鋼所 【住所又は居所】大阪府大阪市中央区南本町4丁目1番1号
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| 【出願日】 |
平成13年11月30日(2001.11.30) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100077920 【弁理士】 【氏名又は名称】折寄 武士
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| 【公開番号】 |
特開2003−164221(P2003−164221A) |
| 【公開日】 |
平成15年6月10日(2003.6.10) |
| 【出願番号】 |
特願2001−365634(P2001−365634) |
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