| 【発明の名称】 |
芋類の茎葉処理機 |
| 【発明者】 |
【氏名】田中 博 【住所又は居所】長崎県大村市皆同町15番地1 田中工機株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】畦に対応して処理でき、除去した茎葉が細かく破砕されて、収穫作業が行いやすいようにでき、収穫後の芋から茎葉を除去する作業を軽減できる芋類の茎葉処理機を提供することにある。
【解決手段】芋類の茎葉を掻き込む掻込ベルト3を設け、掻込ベルト3で掻き込んだ芋類の茎葉を一対のベルトで挟み斜め上方に搬送する引抜搬送ベルト5を設け、引抜搬送ベルト5で搬送する茎葉の一部を一対のベルトで保持しさらに斜め上方に搬送する上部搬送ベルト7を設け、上部搬送ベルト7の後端の下方に茎葉をさらに下方に誘導する誘導ローラー10を設け、誘導ローラー10の下方に茎葉を強く保持して所定の速度で下方に送る送りローラー11を設け、送りローラー11の下方に茎葉破砕装置13を設けた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 芋類の茎葉を掻き込む掻き込み機構を設け、同掻き込み機構で掻き込んだ芋類の茎葉を一対のベルトで挟み斜め上方に搬送する引抜搬送ベルトを設け、茎葉を芋から引き抜くようにして処理する芋類の茎葉処理機であって、前記引抜搬送ベルトによる搬送途中の茎葉の上部を一対のベルトで保持しさらに斜め上方に引抜搬送ベルトの搬送速度より速く送る上部搬送ベルトを引抜搬送ベルトの上方に設け、同上部搬送ベルトの後端の下方に茎葉を破砕する茎葉破砕装置を設け、引抜搬送ベルトから開放された茎葉の上部を上部搬送ベルトで保持して茎葉を垂らした状態にしてから後端から落下させることで茎葉破砕装置に確実に送り込むようにしたことを特徴とする芋類の茎葉処理機。 【請求項2】 上部搬送ベルトから落下する茎葉を茎葉破砕装置に送るコンベヤを設け、同コンベヤの下方に回転刃で茎葉を破砕する茎葉破砕装置の回転刃を配置した構造にした請求項1記載の芋類の茎葉処理機。 【請求項3】 上部搬送ベルトから落下する茎葉を茎葉破砕装置に送る一対の対向した送りローラーを設け、送りローラーの下方に回転刃で茎葉を破砕する茎葉破砕装置の回転刃を配置した構造にした請求項1記載の芋類の茎葉処理機。 【請求項4】 送りローラーが、各ローラー外周に複数の環状羽根を設け、同環状羽根が対向するローラーの環状羽根と交互に位置するようにした請求項3記載の芋類の茎葉処理機。 【請求項5】 引抜搬送ベルトによって斜め上方に搬送される茎葉に伴って上方に引き上げられようとする芋を押さえる並行な棒状の芋押さえ具を引抜搬送ベルトの前端部下方に設け、送りローラーの環状羽根と同環状羽根と隣り合う対向した送りローラーの環状羽根との間隔が、芋押さえ具の並行な棒間隔以上の長さにした請求項4記載の芋類の茎葉処理機。 【請求項6】 送りローラーの上方に送りローラーより間隔の広い一対の対向した誘導ローラーを設けて茎葉を送りローラーに誘導するようにした請求項3〜5いずれかに記載の芋類の茎葉処理機。 【請求項7】 回転刃で切断した茎葉片を飛ばす当て板を回転刃に取り付けた請求項3〜6いずれか記載の芋類の茎葉処理機。 【請求項8】 回転刃で切断した茎葉片を畦の間に落ち込む方向に飛ばすよう当て板を配置した請求項7記載の芋類の茎葉処理機。 【請求項9】 上部搬送ベルトの後端から落下する茎葉を茎葉破砕装置に誘導するシュートを設けた請求項1〜8いずれかに記載の芋類の茎葉処理機。 【請求項10】 引抜搬送ベルト及び上方搬送ベルトを複数列有し、茎葉破砕装置が1つの回転刃で茎葉を破砕するようにした請求項2〜9いずれかに記載の芋類の茎葉処理機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、栽培した芋類の収穫の際に、芋類を掘り起こして収穫する作業がしやすいようにまたその後の作業の負担を減らすように芋類の茎葉を芋から除去する芋類の茎葉処理機に関する。 【0002】 【従来の技術】芋類の収穫時においては、例えば従来の馬鈴薯の収穫は茎葉が枯死した後に掘って収穫されていた。近年、馬鈴薯は生食用および加工用原料として多量に用いられるため、茎葉の枯死を待たずに収穫する必要が高まってきた。このため茎葉に農薬(枯洞剤)を散布して強制的に枯死させて収穫する方法が取られている。しかし、農薬を用いると商品価値を著しく低下させる維管束褐変現象が起こり問題となっている。また、農薬を用いるのは食品安全性及び土への農薬残留の問題から好ましくなかった(特許第2903264号参照)。しかし、茎葉を地上に出ている部分から機器を用いて切断すると、地中に残った茎葉の切断部から2次成長を起こして芋が変形したり、食味が落ちて商品価値を著しく低下させてしまうという問題があった。また、同様に機器を用いて切断すると、掘取収穫後に芋から残された茎葉根等を取り除かねばならないという問題があった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようとする課題は、従来のこれらの問題点を解消し、畦に対応して処理でき、除去した茎葉を細かく粉砕させるので、収穫作業が行いやすいようにでき、芋の2次成長を止め、食品安全性からも好ましい芋類の茎葉処理機を提供することにある。 【0004】 【課題を解決するための手段】かかる課題を解決した本発明の構成は、1) 芋類の茎葉を掻き込む掻き込み機構を設け、同掻き込み機構で掻き込んだ芋類の茎葉を一対のベルトで挟み斜め上方に搬送する引抜搬送ベルトを設け、茎葉を芋から引き抜くようにして処理する芋類の茎葉処理機であって、前記引抜搬送ベルトによる搬送途中の茎葉の上部を一対のベルトで保持しさらに斜め上方に引抜搬送ベルトの搬送速度より速く送る上部搬送ベルトを引抜搬送ベルトの上方に設け、同上部搬送ベルトの後端の下方に茎葉を破砕する茎葉破砕装置を設け、引抜搬送ベルトから開放された茎葉の上部を上部搬送ベルトで保持して茎葉を垂らした状態にしてから後端から落下させることで茎葉破砕装置に確実に送り込むようにしたことを特徴とする芋類の茎葉処理機2 上部搬送ベルトから落下する茎葉を茎葉破砕装置に送るコンベヤを設け、同コンベヤの下方に回転刃で茎葉を破砕する茎葉破砕装置の回転刃を配置した構造にした前記1)記載の芋類の茎葉処理機3) 上部搬送ベルトから落下する茎葉を茎葉破砕装置に送る一対の対向した送りローラーを設け、送りローラーの下方に回転刃で茎葉を破砕する茎葉破砕装置の回転刃を配置した構造にした前記1)記載の芋類の茎葉処理機4) 送りローラーが、各ローラー外周に複数の環状羽根を設け、同環状羽根が対向するローラーの環状羽根と交互に位置するようにした前記3)記載の芋類の茎葉処理機5) 引抜搬送ベルトによって斜め上方に搬送される茎葉に伴って上方に引き上げられようとする芋を押さえる並行な棒状の芋押さえ具を引抜搬送ベルトの前端部下方に設け、送りローラーの環状羽根と同環状羽根と隣り合う対向した送りローラーの環状羽根との間隔が、芋押さえ具の並行な棒間隔以上の長さにした前記4)記載の芋類の茎葉処理機6) 送りローラーの上方に送りローラーより間隔の広い一対の対向した誘導ローラーを設けて茎葉を送りローラーに誘導するようにした前記3)〜5)いずれかに記載の芋類の茎葉処理機7) 回転刃で切断した茎葉片を飛ばす当て板を回転刃に取り付けた前記3)〜6)いずれか記載の芋類の茎葉処理機8) 回転刃で切断した茎葉片を畦の間に落ち込む方向に飛ばすよう当て板を配置した前記7)記載の芋類の茎葉処理機9) 上部搬送ベルトの後端から落下する茎葉を茎葉破砕装置に誘導するシュートを設けた前記1)〜8)いずれかに記載の芋類の茎葉処理機10) 引抜搬送ベルト及び上方搬送ベルトを複数列有し、茎葉破砕装置が1つの回転刃で茎葉を破砕するようにした前記2)〜9)いずれかに記載の芋類の茎葉処理機にある。 【0005】 【作用】本発明では、栽培した芋類の茎葉は、掻き込み機構によって引抜搬送ベルトの前端位置まで掻き集められる。掻き集められた茎葉は、引抜搬送ベルトによって一対のベルトの間に挟み斜め上方に引き上げられて行く。これによって芋から茎葉を引き抜く。芋から引き抜かれた茎葉は、引抜搬送ベルトによってさらに斜め後上方に送られる。この引抜搬送ベルトで搬送されている搬送途中の茎葉の上部を上部搬送ベルトの一対のベルトで保持する。よって茎葉は引抜搬送ベルトの途中から、下部を引抜搬送ベルトで保持し、上部を上部搬送ベルトで保持される。さらに、上部搬送ベルトの送り速度は、引抜搬送ベルトの送り速度よりも速くしているので、傾いた状態で送っている茎葉を徐々に垂直に近い状態になるようにしながら送って行く。その後茎葉は引抜搬送ベルトから開放され、上部搬送ベルトの後端で、茎葉の上部が保持されて垂れ下がった状態となってから茎葉を落下させて茎葉破砕装置に送り込み、破砕する。このように茎葉の姿勢を整えて茎葉破砕装置で破砕することにより確実に破砕する。茎葉を茎葉破砕装置に送り込むコンベヤを設けたものは、姿勢を整えて上部搬送ベルトの後端から落下する茎葉の姿勢が変わらないようコンベヤで保持して茎葉破砕装置に送り込む。茎葉破砕装置の上方に落下する茎葉を挟んで下方に送る一対の対向した送りローラーを設け、送りローラーの下方に茎葉破砕装置の回転刃を配置した構造にしたものは、送りローラーで挟んで下方に送った茎葉を回転刃で破砕するようにし、送りローラーの送りに従って回転刃で破砕することでほぼ所定の大きさ以下となるように破砕が行えるようにする。送りローラーが一対のローラー外周に複数の環状羽根を設け、環状羽根が別の送りローラーの環状羽根と交互に位置するようにしたものは、茎葉が一対のローラーで姿勢を保ちながら送り、且つ、ローラーの保持方向とほぼ直角な方向を環状羽根で保持する。芋押さえ具を設け、環状羽根の間隔Bが、芋押さえ具の並行な棒間隔A以上にしたものは、芋押さえ具を上方に通過して処理される茎葉や小芋が送りローラーの環状羽根に詰まることがなく、茎葉粉砕装置に送られて確実に破砕される。これによって畑に戻されたときに発芽することがない。誘導ローラーを設けたものは、送りローラーより間隔の広い一対の対向した誘導ローラーで茎葉を送りローラーの間に送り込むようにする。回転刃で切断した茎葉片を飛ばす当て板を回転刃に取り付けたものは、回転刃で切断された茎葉片が回転刃に取り付けられて回転する当て板に当たって所定の方向に飛ばされるようにして、切断した茎葉片を所定の範囲に排出するようにしたり、分散するよう飛散させたりする。切断した茎葉片の飛散方向は適宜(左,右,下方等)決める。切断した茎葉片を畦の間に落ち込む方向に飛ばすようにしたものは、切断した茎葉片を畦の間に落ち込むようにして収穫の妨げにならないようにする。茎葉を誘導するシュートを設けたものは、姿勢を整えて上部搬送ベルトの後端から落下する茎葉の姿勢が変わらないようシュートで茎葉破砕装置に誘導する。 【0006】 【発明の実施の形態】掻き込み機構は、畑で栽培した芋の茎葉を挟持ベルトに向って掻き寄せるもので、ベルトに掻き寄せ片を取り付けたものや、掻き寄せ棒が回転するものなどがあり、畦に対応可能なものが好ましい。茎葉破砕装置は、破砕した茎葉をそのまま落下させるものでもよいが、排出口より強制的に外部に排出するようにして、必要に応じて排出口に袋や容器を取り付けて回収したり、掘取作業時に支障のないように細かく破砕して排出口より適度に散らばるよう放出するようにしてもよい。本発明の芋類の茎葉処理機は、一組の引抜搬送ベルト,掻き込み機構,上部搬送ベルト,茎葉破砕装置等を持つものでも、これを複数列設けて複数の畦を同時に処理できるようにしてもよい。茎葉処理機は、移動手段によって自走するものでも、他の移動機器に連結したり牽引して移動するものでもよい。茎葉処理機は、エンジンやモーターを積載して動力源としてもよいし、他の機器から動力を伝達されるものでもよい。 【0007】 【実施例】本発明の実施例について、図面を参照して具体的に説明する。図1〜8に示す実施例は、上部搬送ベルトの下方にシュートを設け、シュートの下方に誘導ローラーを設け、誘導ローラーの下方に送りローラーを設け、送りローラーが各ローラー外周に複数の環状羽根を設け、環状羽根が対向するローラーの環状羽根と交互に位置するようにし、引抜搬送ベルトの前端部下方に並行な棒状の芋押さえ具を設け、環状羽根の間隔が芋押さえ具の間隔以上の長さにし、送りローラーの下方に回転刃で茎葉を破砕する茎葉破砕装置を設け、回転刃に取り付けた当て板で切断した茎葉を畦の間に落ち込むように飛ばすようにした芋類の茎葉処理機の例である。図1は実施例の芋類の茎葉処理機の斜視図である。図2は実施例の芋類の茎葉処理機の説明図である。図3は実施例の芋類の茎葉処理機の説明図である。図4は実施例の芋類の茎葉処理機の使用状態を示す説明図である。図5は実施例の芋類の茎葉処理機の茎葉破砕装置の説明図である。図6は実施例の芋類の茎葉処理機の説明図である。図7は実施例の芋類の茎葉処理機による茎葉引抜き状態を示す説明図である。図8は実施例の芋類の茎葉処理機の茎葉の破砕状態を示す説明図である。図1〜8中の符号を説明する。1は茎葉処理機、2はディバィダー、3は掻込機構として用いた掻込ベルト、4a〜4cは掻込ベルト支持ローラー、5は引抜搬送ベルト、6a〜6gは引抜搬送ベルト支持ローラー、7は上部搬送ベルト、8a〜8eは上部搬送ベルト支持ローラー、9はシュート、10は誘導ローラー、11は送りローラー、11aは環状羽根、11bは環状羽根、13は茎葉破砕装置、13aは固定刃、13bは回転刃、13cは当て板、15は押さえローラー、16は芋押さえ具、18はエンジン、19はクローラー、20は操作部、30は芋、30aは茎葉である。 【0008】本実施例の茎葉処理機1は、図1〜8に示すように傾斜させた引抜搬送ベルト5を左右に1組ずつ設ける。引抜搬送ベルト5の傾斜は、茎葉処理機1の前方下部から斜め後上方に向かうようにする。引抜搬送ベルト5は、一対のベルトの2つの対向するベルト面を所定の小さい間隔にし、それぞれのベルト内側を一部図示しない引抜搬送ベルト支持ローラー6a〜6gで支持し、且つ引抜搬送ベルト支持ローラー6aをエンジン18の駆動力で駆動させてベルト面が移動するようにする。引抜搬送ベルト5の前方には、掻込ベルト3を設ける。掻込ベルト3は左右に対向させた一対のベルトを設け、対向するベルト面が広い前方から徐々に狭くなるようにする。また、掻込ベルト3のベルト面には突起片を複数設けて、ベルト面の移動によって突起片が掻き込む動きを行うようにする。掻込ベルト3はそれぞれのベルト内側を掻込ベルト支持ローラー4a〜4cで支持し、且つ掻込ベルト支持ローラー4aをエンジン18の駆動力で駆動させてベルト面が移動するようにする。掻込ベルト3のさらに前方には、芋類の茎葉を掻込ベルト3に誘導するよう前方に行くに従って広くしたディバィダー2を設ける。引抜搬送ベルト5の上方には、上部搬送ベルト7を設ける。上部搬送ベルト7は引抜搬送ベルト5と並行になるよう傾斜させ、引抜搬送ベルト5の途中から後端よりさらに後方までの上方に位置するように設ける。上部搬送ベルト7は、一対のベルトの2つの対向するベルト面を引抜搬送ベルト5のベルト面の間隔より大きくし、ベルト面に複数の突起を設けて、茎葉を軽く保持できるようにする。上部搬送ベルト7はそれぞれのベルト内側を上部搬送ベルト支持ローラー8a〜8eで支持し、且つ上部搬送ベルト支持ローラー8aをエンジン18の駆動力で駆動させてベルト面が移動するようにする。 【0009】上部搬送ベルト7の後端の下方には、上部搬送ベルト7の後端から落下する茎葉を受けながら所定の位置へ誘導するシュート9を設ける。シュート9の下端には、誘導した茎葉をさらに下方に送るための開口を設ける。シュート9の下端の開口の下部には、シュート下端からさらに狭く定めた所定位置に茎葉を誘導する一対の誘導ローラー10を設ける。誘導ローラー10の2つのローラー間の下方には、さらに2つのローラーを狭い所定の間隔にした送りローラー11を設ける。送りローラー11には複数の環状羽根11a,11bをそれぞれ設け、一方のローラーに設けた環状羽根11aと他方のローラーに設けた環状羽根11bが所定の間隔で交互に位置するようにする。また、図6に示すように環状羽根11aの外周の形状は円形状とし、環状羽根11bの外周形状は凹凸のある形状にして環状羽根11a,11bの外周形状を変えて茎葉の保持が強くなりすぎないようにするとともに、環状羽根11bの外周の凹凸でも茎葉を下方に送るのに寄与するようにしている。誘導ローラー10と送りローラー11は、エンジン18の駆動でそれぞれの2つのローラーがローラー間を下方に送るように回転する。送りローラー11のローラー間の下方には、茎葉破砕装置13を設ける。茎葉破砕装置13は固定刃13aの所定間隔下方で回転刃13bをエンジン18の駆動で水平方向に回転させるものであり、回転刃13bの下面には、下方に向って張り出した当て板13cを設ける。 【0010】引抜搬送ベルト5の前側の下方には、畦に両側から接して回転する押さえローラー15として、2つのローラーを畦に沿って傾けるように設ける。さらに押さえローラー15の2つのローラー間には、前後に長い2つの棒体を送りローラー11の交互に位置する環状羽根11a,11bの間隔より短い所定間隔で並行にした芋押さえ具16を設ける。さらに茎葉処理機1には、下部にクローラー19を設け、さらにクローラー19や各ベルト、各ローラーを駆動するためのエンジン18を操作部20とともに後部に設ける。 【0011】本実施例の茎葉処理機1を使用するには、収穫時期の芋の畑の2つの畦上にそれぞれ引抜搬送ベルト5が位置する状態にしてエンジン18の駆動によって各ベルト、各ローラーを駆動させながらクローラー19によって前進させる。芋の茎葉30aは倒れてしまったものを含め、ディバィダー2によって畦中央に向かうようにして掻込ベルト3に向って誘導される。掻込ベルト3では、ベルトの突起によって引抜搬送ベルト5の前端のベルト間に茎葉30aが向かうように掻き込んで行く。引抜搬送ベルト5の前端で挟まれた茎葉30aは、対向するベルト面で強く保持されて、引抜搬送ベルト5に沿って斜め上方に搬送される。この際に茎葉30aの根元部分は、芋押さえ具16の2つの棒体の間に入って行くこととなる。茎葉30aが引抜搬送ベルト5によって斜め上方に移動して行くと、芋30が土中に強く残る場合は、茎葉30aは根元部分で引き抜かれるようにして分離し、芋30が茎葉30aとともに上方に移動しようとする場合には、狭い間隔Aの芋押さえ具16に芋30が引っ掛かるようにして芋30と茎葉30aとを確実に分離させる。よって、茎葉30aは確実に芋30から引き抜かれ根元部分が大きく地中に残ることがないので芋30の2次成長を止めることができ商品価値を高める。このように芋と分離した茎葉30aは、引抜搬送ベルト5によってさらに斜め上方の後方に移動して行くと、搬送途中で茎葉30aの上部が上部搬送ベルト7の対向するベルト面で軽く保持されることとなる。上部搬送ベルト7は、引抜搬送ベルト5と並行であるが、引抜搬送ベルト5より速いベルト速度になるようにしている。本実施例の茎葉処理機1では引抜搬送ベルト5の送り速度に対し上部搬送ベルト7の速度は約1.5倍の速度にしている。よって、傾斜した引抜搬送ベルト5にならってやや前傾した状態で搬送される茎葉30aの上部を速い速度で移動させるようにすることで、茎葉30aの前傾を垂直に近づけることができる。 【0012】このようにしてさらに後方に茎葉30aが送られると、上部搬送ベルト7の後端は、引抜搬送ベルト5の後端より後方に張り出しているので、茎葉30aは、引抜搬送ベルト5から開放され、上部を保持されて垂れ下がる状態になって垂直に近い状態となった後、後端より下方に落下する。落下した茎葉は、周囲をシュート9で囲まれているので、寝せた状態まで傾くことなく立てた状態で誘導ローラー10に送られ、誘導ローラー10の回転によってローラー間に誘導される。誘導ローラー10の下方には送りローラー11が位置するので、送りローラー11の2つのローラー間であって交互に位置させた環状羽根11a,11bの間に茎葉30aが噛み込んで行くようにして徐々に下方に送られる。よって茎葉30aは、対向するローラー及び環状羽根11a,11b間によって前後左右に保持された状態で下方に送られる。そのため茎葉30aは立てた状態で下端から徐々に下方に送られることとなる。このようにして送りローラー11によって徐々に下方に送られる茎葉30aの下端が茎葉破砕装置13の固定刃13aより下方に来ると、回転する回転刃13bによって、固定刃13aによって上部が支持された茎葉の下方を挟み切るように回転刃13bが通過することによって茎葉が切断される。さらに、茎葉に付いた小芋も切断刃で破砕し、後で作付する作物に害を及ぼさない。さらに回転刃13bには、当て板13cが設けられているので、切断片は当て板13cによって側方に飛ばされることとなる。本実施例の茎葉処理機1では、左右に1組ずつ位置する回転刃13bが異る方向に回転させることにより、切断片を2組の回転刃13bの間、つまり畦と畦の間に落下させて行くようにしている。このようにして、茎葉が下部から順に破砕されて畦の間にためられて行くようになる。よって、農薬を用いず、よって食品の安全性上好ましく、土への残留農薬の問題なく、効率的に茎葉を処理できるようになる。 【0013】図9に示すのは実施例の茎葉処理機の他の例である。図中、25は回転刃である。実施例の他の例では、左右に設けた固定刃13aに対し、その間に回転軸を位置させた長い1つの回転刃25を設けるようにしている。このような回転刃を用いるようにしてもよい。 【0014】図10に示すのは実施例の茎葉処理機の他の例である。図中、26は、コンベヤである。実施例の他の例では、上部搬送ベルト7から落下する茎葉をコンベヤ26で茎葉破砕装置13に送るようにしてもよい。このように上部搬送ベルト7から茎葉破砕装置13への茎葉の送りは、コンベヤを用いるようにしてもよい。また、図10に示すように当て板13cは回転刃13bの刃面近くに設けるようにしてもよいし、回転刃13bの刃面から回転後方の位置に設けるようにしてもよい。 【0015】 【発明の効果】本発明によれば、畦に対応して処理でき、除去された茎葉を細かく破砕することで、収穫作業を容易にでき、農薬を使用せず、食品安全性からも好ましく、芋の2次成長を止めることができ商品価値を高めることができる。シュートを設けたものとコンベヤを設けたものは、上部搬送ベルトの後端から茎葉破砕装置に茎葉を立てた状態で送ることができる。茎葉破砕装置が、茎葉を挟んで下方に送る送りローラーを設け、送りローラーの下方に回転刃を設けたものは、茎葉を細かく破砕でき、収穫作業をより容易にすることができる。送りローラーが1対のローラーに環状羽根をそれぞれ設け交互になるようにしたものは、茎葉を切断に影響しないよう確実に保持しながら所定の速度で送れるようにできる。芋押さえ具を設け、芋押さえ具の並行な棒間隔Aが、送りローラーの環状羽根の間隔B以下にしたものは、送りローラーに茎葉が噛み込んで動かなくなるような不具合を防ぎかつ、商品となる大きな芋が茎葉とともに引き上げられないようにできる。誘導ローラーを設けたものは、茎葉をより確実に処理できるようにする。仮に小芋が茎葉と共に引き上げられても破砕できる。回転刃に当て板を設けたものは、ほぼ所定の位置に茎葉の破砕片を排出でき、その後の処理をさらに容易にし、芋の収穫に確実に妨げないようにできる。切断した茎葉片を畦の間に落とし込むように飛ばすものは、茎葉の破砕片を畦の間に排出し、その後の処理を容易にするとともに、芋の収穫を確実に妨げないようにする。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000217240 【氏名又は名称】田中工機株式会社 【住所又は居所】長崎県大村市皆同町15番地1
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| 【出願日】 |
平成14年5月9日(2002.5.9) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100081824 【弁理士】 【氏名又は名称】戸島 省四郎
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| 【公開番号】 |
特開2003−325016(P2003−325016A) |
| 【公開日】 |
平成15年11月18日(2003.11.18) |
| 【出願番号】 |
特願2002−133530(P2002−133530) |
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