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【発明の名称】 コンバインの運転部
【発明者】 【氏名】梶原 康一
【住所又は居所】大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマー農機株式会社内

【要約】 【課題】フロント表示パネルを楽に視認することができるようにすると共に、作業能率も良好に確保すること。

【解決手段】ステアリングコラムの上部側壁にパネル支持フレームを外側方へ張り出し状に設け、同パネル支持フレームにフロント表示パネルを取り付けた。このようにして、前下方に視線を向けて刈取作業を行っているオペレータが、フロント表示パネルを視認する際には、オペレータは僅かに視線を下にずらすだけで、フロント表示パネルを視野の中に入れることができて、同フロント表示パネルを楽に視認することができると共に、作業能率も良好に確保することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 床部にステアリングコラムを立設し、同ステアリングコラムより上方へ突出させたホイール支軸にステアリングホイールを取り付け、同ステアリングホイールの後方位置に座席を配置したコンバインの運転部において、ステアリングコラムの上部側壁にパネル支持フレームを外側方へ張り出し状に設け、同パネル支持フレームにフロント表示パネルを取り付けたことを特徴とするコンバインの運転部。
【請求項2】 パネル支持フレームは、基端部をステアリングコラムの側壁に固設する一方、先端部を外側方へ伸延させると共に、ステアリングコラムの側方に配設したサイド操作コラムの支持フレームに連結して固定したことを特徴とする請求項1記載のコンバインの運転部。
【請求項3】 パネル支持フレームは、基端部をステアリングコラムの側壁に固設する一方、先端部を外側方へ伸延させると共に、運転部を被覆するキャビンの側柱に連結して固定したことを特徴とする請求項1記載のコンバインの運転部。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンバインの運転部に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンバインの運転部の一形態として、床部にステアリングコラムを立設し、同ステアリングコラムより上方へ突出させたホイール支軸にステアリングホイールを取り付け、同ステアリングホイールの後方位置に座席を配置すると共に、ステアリングコラムの側方位置にサイド操作コラムを配設したものがある。
【0003】そして、サイド操作コラムの上面には各種表示パネル、例えば、モニター表示パネルや速度メータを設けている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記したコンバインの運転部では、各種表示パネルをサイド操作コラムの上面に設けているために、前下方に視線を向けて刈取作業を行っているオペレータが、各種表示パネルを視認する際には、オペレータは、前下方へ向けた視線を逐一サイド操作コラム側に移動させなければならないという煩わしさがあると共に、作業能率が低下するという不具合がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、床部にステアリングコラムを立設し、同ステアリングコラムより上方へ突出させたホイール支軸にステアリングホイールを取り付け、同ステアリングホイールの後方位置に座席を配置したコンバインの運転部において、ステアリングコラムの上部側壁にパネル支持フレームを外側方へ張り出し状に設け、同パネル支持フレームにフロント表示パネルを取り付けたことを特徴とするコンバインの運転部を提供するものである。
【0006】また、本発明は、以下の構成にも特徴を有する。
【0007】(1)パネル支持フレームは、基端部をステアリングコラムの側壁に固設する一方、先端部を外側方へ伸延させると共に、ステアリングコラムの側方に配設したサイド操作コラムの支持フレームに連結して固定したこと。
【0008】(2)パネル支持フレームは、基端部をステアリングコラムの側壁に固設する一方、先端部を外側方へ伸延させると共に、運転部を被覆するキャビンの側柱に連結して固定したこと。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態について説明する。
【0010】すなわち、本発明に係るコンバインは、基本的構造として、床部にステアリングコラムを立設し、同ステアリングコラムより上方へ突出させたホイール支軸にステアリングホイールを取り付け、同ステアリングホイールの後方位置に座席を配置している。
【0011】そして、特徴的構造として、ステアリングコラムの上部側壁にパネル支持フレームを外側方へ張り出し状に設け、同パネル支持フレームにフロント表示パネルを取り付けている。
【0012】しかも、左側のパネル支持フレームは、基端部をステアリングコラムの側壁に固設する一方、先端部を外側方へ伸延させると共に、ステアリングコラムの側方に配設したサイド操作コラムの支持フレームに連結して固定している。
【0013】また、右側のパネル支持フレームは、基端部をステアリングコラムの側壁に固設する一方、先端部を外側方へ伸延させると共に、運転部を被覆するキャビンの側柱に連結して固定している。
【0014】
【実施例】以下に、本発明の実施例を、図面を参照しながら説明する。
【0015】図1に示すAは、本発明に係るコンバインであり、同コンバインAは、左右一対のクローラ式の走行部1,1上に車体フレーム2を載設し、同車体フレーム2の前端部に刈取部4を取り付け、車体フレーム2上の左側前部に脱穀部6を配設し、同脱穀部6の直下方位置に選別部7を配設する一方、同選別部7の後方上部であって、脱穀部6の直後方位置に排藁処理部8を配設している。11は、刈取部4に設けた穀稈搬送機構、12は刈刃、13は、脱穀部6に設けた扱胴である。
【0016】そして、コンバインAは、車体フレーム2上の右側前部に運転部9を配設し、同運転部9の直後方位置であって、脱穀部6の直上方位置に穀粒貯留部10を配設している。
【0017】また、脱穀部6に設けた扱胴13の左側方位置には、前後方向に伸延するフィードチェン14を配設し、同フィードチェン14の上方位置に狭扼杆15を対向させて配置して、同狭扼杆15とフィードチェン14とが協働して穀桿の株元部を狭持すると共に、同穀桿の穂先部を扱胴13の下側周面に沿わせて前方から後方へ向けて搬送するようにしている。
【0018】上記のような構成により、刈取部4に設けた刈刃12により圃場に植生している穀稈を刈り取り、この刈り取った穀稈を刈取部4に設けた穀稈搬送機構11により後上方へ搬送してフィードチェン14に受け渡し、同フィードチェン14と狭扼杆15とにより穀桿の株元部を狭持すると共に、穀桿の穂先部を扱胴13の下側周面に沿わせて前方から後方へ向けて搬送して、同扱胴13により脱穀し、この脱穀した穀粒を選別部7により選別して、選別した清粒を穀粒貯留部10に搬送して貯留する一方、排藁を排藁処理するようにしている。
【0019】また、運転部9は、図2及び図3に示すように、キャビン20内の床部21の前部にステアリングコラム22を立設し、同ステアリングコラム22より上方へ突出させたホイール支軸23にステアリングホイール24を取り付け、同ステアリングホイール24の後方位置に座席25を配置すると共に、同ステアリングホイール24の左側方位置にサイド操作コラム26を配置している。Rはエンジンルーム、Mはミッション部である。
【0020】そして、図4にも示すように、ステアリングコラム22の上部左右側壁に、それぞれ左右側パネル支持フレーム30,31を外側方へ張り出し状に設け、各パネル支持フレーム30,31にフロント表示パネル32を取り付けている。
【0021】すなわち、左側パネル支持フレーム30は、基端部30aをステアリングコラム22の左側壁に左側固定ブラケット34を介して固定ボルト35により固設する一方、先端部30bを一旦上方へ立ち上げると共に、略水平に左外側方へ伸延させ、さらに、後方へ伸延させて、ステアリングコラム22の左側方に配設したサイド操作コラム26のサイドパネル横支持フレーム36の前端部に連結ブラケット37を介して連結ボルト38により連結して固定している。39はサイドパネル横支持フレーム36を下方より支持するサイドパネル縦支持フレームである。
【0022】また、右側パネル支持フレーム31は、基端部31aをステアリングコラム22の右側壁に右側固定ブラケット40を介して固定ボルト41により固設する一方、先端部31bを一旦上方へ立ち上げると共に、略水平に右外側方へ伸延させて、キャビン20の右側前部の側柱42に連結ブラケット43を介して連結ボルト44により連結して固定している。
【0023】ここで、左・右側固定ブラケット34,40は、図4に示すように、ブラケット支持枠体45によりステアリングコラム22に固設しており、各固定ブラケット34,40には複数の固定位置調整孔46,46を形成して、これらの固定位置調整孔46,46を介して各パネル支持フレーム30,31の組み付け時の調整を楽に行うことができるようにしている。
【0024】そして、このようにして組み付けた左・右側パネル支持フレーム30,31には、図4〜図7に示すように、左右方向に伸延させて形成したフロント表示パネル32を取り付けており、フロント表示パネル32の左右側部にそれぞれスイッチパネル47,47を設けている。
【0025】また、前記したサイド操作コラム26内には、図5及び図7に示すように、前記したサイドパネル横支持フレーム36とサイドパネル縦支持フレーム39を設け、これらのサイドパネル縦・横支持フレーム39,36によりサイド操作コラム26の上面に設けたサイドパネル48を支持し、同サイドパネル48の前端部を、前記したフロント表示パネル32の左側端部に接続している。
【0026】また、サイド操作コラム26には、図5〜図7に示すように、主変速レバー49と副変速レバー50と作業レバー51を設けて、これらのレバー49,50,51の上端把持部をサイドパネル48に設けた各レバーガイド溝52,53,54より上方へ突出させている。55はフットレスト、56は流し込みペダル、57はパーキングペダル、58はロックレバーである。
【0027】このようにして、本実施例では、前下方に視線を向けて刈取作業を行っているオペレータMが、フロント表示パネル32を視認する際には、オペレータMは僅かに視線を下にずらすだけで、このフロント表示パネル32を視野の中に入れることができて、同フロント表示パネル32を楽に視認することができると共に、作業能率も良好に確保することができるようにしている。
【0028】しかも、フロント表示パネル32は、左・右側パネル支持フレーム30,31を介してステアリングコラム22への取付位置の調整を容易に行うことができると共に、各パネル支持フレーム30,31と一体化することにより、部品点数の削減が図れるようにしている。
【0029】さらには、フロント表示パネル32の左側半部を支持する左側パネル支持フレーム30を、ステアリングコラム22とサイド操作コラム26の支持フレーム36との間に介設すると共に、フロント表示パネル32の右側半部を支持する右側パネル支持フレーム31を、ステアリングコラム22とキャビン20の側柱42との間に介設することにより、各パネル支持フレーム30,31を介してステアリングコラム22の剛性を高めることができるようにしている。
【0030】その結果、ステアリングコラム22にホイール支軸23を介して取り付けているステアリングホイール24の振動を低減することができて、同ステアリングホイール24を把持して操作を行うオペレータの不快感を軽減することができると共に、操作性を向上させることができる。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、次のような効果が得られる。
【0032】(1)請求項1記載の本発明では、ステアリングコラムの上部側壁にパネル支持フレームを外側方へ張り出し状に設け、同パネル支持フレームにフロント表示パネルを取り付けている。
【0033】このようにして、前下方に視線を向けて刈取作業を行っているオペレータが、フロント表示パネルを視認する際には、オペレータは僅かに視線を下にずらすだけで、フロント表示パネルを視野の中に入れることができて、同フロント表示パネルを楽に視認することができると共に、作業能率も良好に確保することができる。
【0034】しかも、フロント表示パネルは、パネル支持フレームを介してステアリングコラムへの取付位置の調整を容易に行うことができると共に、同パネル支持フレームと一体化することにより、部品点数の削減が図れる。
【0035】(2)請求項2記載の本発明では、パネル支持フレームは、基端部をステアリングコラムの側壁に固設する一方、先端部を外側方へ伸延させると共に、ステアリングコラムの側方に配設したサイド操作コラムの支持フレームに連結して固定している。
【0036】このようにして、フロント表示パネルを支持するパネル支持フレームを、ステアリングコラムとサイド操作コラムの支持フレームとの間に介設することにより、同パネル支持フレームを介してステアリングコラムの剛性を高めることができる。
【0037】その結果、ステアリングコラムにホイール支軸を介して取り付けているステアリングホイールの振動を低減することができて、同ステアリングホイールを把持して操作を行うオペレータの不快感を軽減することができると共に、操作性を向上させることができる。
【0038】(3)請求項3記載の本発明では、パネル支持フレームは、基端部をステアリングコラムの側壁に固設する一方、先端部を外側方へ伸延させると共に、運転部を被覆するキャビンの側柱に連結して固定している。
【0039】このようにして、フロント表示パネルを支持するパネル支持フレームを、ステアリングコラムとキャビンの側柱との間に介設することにより、同パネル支持フレームを介してステアリングコラムの剛性を高めることができる。
【0040】その結果、ステアリングコラムにホイール支軸を介して取り付けているステアリングホイールの振動を低減することができて、同ステアリングホイールを把持して操作を行うオペレータの不快感を軽減することができると共に、操作性を向上させることができる。
【出願人】 【識別番号】000006851
【氏名又は名称】ヤンマー農機株式会社
【住所又は居所】大阪府大阪市北区茶屋町1番32号
【出願日】 平成14年4月23日(2002.4.23)
【代理人】 【識別番号】100080160
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 憲一郎
【公開番号】 特開2003−310034(P2003−310034A)
【公開日】 平成15年11月5日(2003.11.5)
【出願番号】 特願2002−121221(P2002−121221)