トップ :: A 生活必需品 :: A01 農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業




【発明の名称】 ねじり挟持搬送ベルトの張り調節装置
【発明者】 【氏名】小田 稔
【住所又は居所】岡山県岡山市中畦684番地 小橋工業株式会社内

【氏名】池田 幸治
【住所又は居所】岡山県岡山市中畦684番地 小橋工業株式会社内

【要約】 【課題】搬送物を一対の挟持搬送ベルトにより挟持して搬送する過程にねじりを設け、当初の搬送姿勢を変えて排出する搬送ベルトの張りを自動調節する。

【解決手段】■.搬送行程にねじりを有する一対の挟持搬送ベルト10をそれぞれベルト内部で支持する支持フレーム31にスライド部31aを形成し、このスライド部31aに弾性体32を介装して両ベルト10の張り具合を自動的に調節する。■.両ベルト10の張り具合を、スライド部10aにおける弾性体32の長さを調節して行う。■.スライド部10aにおける弾性体32の長さ調節を螺動ねじ33により行うようにし、スライド部10aに弾性体32の長さを視認できる窓34を設けて弾性体32の長さを調節するようにした。■.弾性体32の色をスライド部31aの色と異なり、視認性の良い色とした。■.弾性体32の両端部にマーク32aを施した。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 搬送行程にねじりを有する一対の挟持搬送ベルトをそれぞれベルト内部で支持する支持フレームにスライド部を形成し、このスライド部に弾性体を介装して両ベルトの張り具合を自動的に調節することを特徴とするねじり挟持搬送ベルトの張り調節装置。
【請求項2】 上記両ベルトの張り具合を、スライド部における弾性体の長さを調節して行うことを特徴とする請求項1記載のねじり挟持搬送ベルトの張り調節装置。
【請求項3】 上記スライド部における弾性体の長さ調節を螺動ねじにより行うようにし、スライド部に弾性体の長さを視認できる窓を設けて弾性体の長さを調節するようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載のねじり挟持搬送ベルトの張り調節装置。
【請求項4】 上記弾性体の色をスライド部の色と異なり、視認性の良い色としたことを特徴とする請求項1、2又は3記載のねじり挟持搬送ベルトの張り調節装置。
【請求項5】 上記弾性体の両端部にマークを施したことを特徴とする請求項1、2,3又は4記載のねじり挟持搬送ベルトの張り調節装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、棒状あるいは収穫した農産部の茎葉部のような搬送物を一対の挟持搬送ベルトにより挟持して搬送する過程にねじりを設け、当初の搬送姿勢を変えて排出するねじり挟持搬送ベルトにおける張り調節装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ねぎ収穫機において、圃場に植生しているねぎを縦姿勢で掘り取り、掘り取られたねぎを縦姿勢で機体後方に向け搬送する過程で横姿勢に変えて排出するねじり挟持搬送ベルトを備えたものが提案されている。このねじり挟持搬送ベルトの張り具合を調節するときは、ベルトを張設しているプーリを前後に移動させて行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来のねじり挟持搬送ベルトにおける張り具合の調節は、ベルトを張設しているプーリを前後に移動させて行っているので、その操作が面倒であるばかりでなく多くの時間を要し、しかも、張り具合を調節した後にも、搬送物の状態(多寡)によってベルトの張り具合を自動的に調節することはできない、という問題点があった。
【0004】そこで本発明は、上記の問題点を解決すべく、上記一対の挟持搬送ベルト内においてそれぞれ支持フレームにより支持し、この支持フレームにスライド部を形成すると共に、該スライド部に弾性体を介装してその長さを調節することによってベルトの張り具合を調節し、その後は搬送物の状態(多寡)に応じて両ベルトの張り具合が自動的に調節されるようにした,ねじり挟持搬送ベルトの張り調節装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するために本発明は、以下の構成を有すること特徴とする。
【0006】A.搬送行程にねじりを有する一対の挟持搬送ベルトをそれぞれベルト内部で支持する支持フレームにスライド部を形成し、このスライド部に弾性体を介装して両ベルトの張り具合を自動的に調節する。
【0007】B.上記両ベルトの張り具合を、スライド部における弾性体の長さを調節して行う。
C.上記スライド部における弾性体の長さ調節を螺動ねじにより行うようにし、スライド部に弾性体の長さを視認できる窓を設けて弾性体の長さを調節するようにした。
D.上記弾性体の色をスライド部の色と異なり、視認性の良い色とした。
E.上記弾性体の両端部にマークを施した。
【0008】
【作用】上記AないしE.(請求項1ないし5)の構成を有することにより本発明のねじり挟持搬送ベルトの張り調節装置においては、以下の作用を行う。
【0009】■.上記A.の構成により、ベルト内部に支持フレームを設けることで、ねじり挟持搬送ベルトがコンパクトに構成される。支持フレームにスライド部を設け、このスライド部に弾性体を介装することにより、両ベルトの張り具合は自動的に調節され、搬送物の状態(多寡)に応じ適切に搬送される。そして、搬送行程にねじりを有しながらも、搬送物を始端部から終端部までスムーズに搬送し、搬送姿勢を変えて排出する。
【0010】■.上記B.の構成により、両ベルトの張り具合が、スライド部における弾性体の長さ調節によって簡単に行われる。
■.上記C.の構成により、スライド部における弾性体の長さ調節が螺動ねじの回動によって行われる。また、弾性体の長さは視認窓によって確認され、弾性体の長さ調節が確実に行われる。
■.上記D.の構成により、弾性体を目立つ色によって視認でき、長さ調節が容易となる。
■.上記E.の構成により、弾性体の両端部の視認が容易となり、弾性体の長さ調節が容易に、かつ確実に行われる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明をねぎ収穫機に適用した一実施形態を添付の図面を参照して具体的に説明する。図1及び図2において、符号1はねぎ収穫機で、機体2に、左右対をなしスピン(超信地)旋回、上下高さ調節可能にしたクローラ3,3を装備している。機体2の一側ほぼ中央部にエンジン4を搭載し、その近傍に、図示しないがエンジン4により駆動される油圧装置を装備している。クローラ3,3間で、機体2の後部寄り下部位置に図示しないHST(油圧自動変速装置)を備えたトランスミッション5を設け、クローラ3,3を変速駆動するようにしている。
【0012】クローラ3,3間の機体2の下部前方から機体2の中央下部を通って機体2の後方に向け、先端に掘取り刃6を有し、この掘取り刃6に連続して該掘取り刃6により掘り取られたねぎの根部を縦姿勢に載置して揚上しながら搬送する無端バーコンベヤ7を有する掘取り・搬送コンベヤ装置8を斜設している。この掘取り・搬送コンベヤ装置8の上方に位置して、この掘取り・搬送コンベヤ装置8より長さが長く、掘取り刃6により圃場から掘取られたねぎの茎葉部を縦姿勢で挟持して搬送する,左右一対の挟持搬送ベルト9を設けている。この挟持搬送ベルト9の搬送終端部下側には、挟持搬送ベルト9により搬送されたねぎを受け、その茎葉部を縦姿勢で挟持して搬送する過程で横姿勢にねじり変換して排出する,本発明に係る一対のねじり挟持搬送ベルト10を配設している。
【0013】上記掘取り・搬送コンベヤ装置8の後端部は、機体2に対して、軸を介して上下方向に回動可能に枢支され、掘取り・搬送コンベヤ装置8と機体2との間に介装された油圧シリンダ11の伸縮作動により掘取り・搬送コンベヤ装置8は軸を中心に上下に回動するようになっている。上記挟持搬送ベルト9の前端部はリンクアーム12の先端部に枢支され、後端部がリンクアームを介して機体2に枢支されている。そして、上記油圧シリンダ11により掘取り・搬送コンベヤ装置8の基部が回動して先端側が上動するとき、これと連動してリンクアーム12により挟持搬送ベルト9も後方に移動するようになっている。また、掘取り・搬送コンベヤ装置8の下側にはねぎの土を落とす土落しロ−タ13が配設され、この土落しロ−タ13の後方に、ねぎの根部の根をほぐし、また、土を取り除く土落しドラム14が設けられている。
【0014】そして、油圧シリンダ11により掘取り・搬送コンベヤ装置8を上方に回動させると、これと連動してリンクアーム12により挟持搬送ベルト9が後方に移動し、掘取り・搬送コンベヤ装置8と挟持搬送ベルト9は接触することがない。リンクアーム12の先端部と挟持搬送ベルト9の間には長穴が設けられ、この長穴に対するリンクアーム12の支持位置を調節することにより、挟持搬送ベルト9の支持高さが調節される。
【0015】ねじり挟持搬送ベルト10は、その始端部でねぎの茎葉部を縦姿勢で挟持して搬送し、その搬送過程でねぎを縦姿勢から横姿勢側へ順次ねじり状態にして斜め横姿勢(ほぼ45度)に姿勢変更し、搬送終端部から排出するようにしている。その排出位置下方には作業台を兼ね、ねぎを機体の幅方向に載置して搬送する送りベルト(搬送帯)15が設けられ、ねじり挟持搬送ベルト10から排出されたねぎを作業者が調製し、根部及び葉部を切断するようにしている。ねじり挟持搬送ベルト10の始端部一側上方には、挟持搬送ベルト9及びねじり挟持搬送ベルト10により挟持搬送されるねぎの葉部を支持して搬送する葉部搬送ベルト16が、ねじり挟持搬送ベルト10と同軸に設けられている。この葉部搬送ベルト16は、その姿勢が支持アームを中心に回動調節機構により調節可能である。
【0016】上記送りベルト15は、機体2の長さ方向に延びる無端ベルトからなり、このベルトのねぎの根部が載置される(図3で右側)側縁に沿って、図示しないが、相対向して内側に回転し、ねぎの根部を挟み込みながら移送する螺旋状の溝のあるスクリュードラム、及びこのスクリュードラムより小径で長さの短い螺旋状の突起のあるスクリュー体を設けている。
【0017】前記送りベルト15は、ねぎの根部を載置する側を下に、葉部を載置する側を上にした姿勢で約20度の角度で傾斜している。また、この送りベルト15においては、ねじり挟持搬送ベルト10の終端部から排出されたねぎに乱れがある場合は、作業者がベルトの幅方向に揃え、送りベルト15の後端部左右両側端の外側に設けた図示しない根部切断装置により根部が、葉部切断装置18により葉部が切断される。根部切断装置には、根部を送りベルト15との間で押さえる表面がスポンジになっている押さえベルトと回転円盤からなるカッタが設けられている。葉部切断装置18は回転円盤のカッタからなり、該葉部切断装置18にも押さえベルト17が設けられている。この葉部切断装置18に続いて排出ベルト19、選別台20、結束台21等が設けられている。
【0018】上記押さえベルト17及び葉部切断装置18は、送りベルト15により送られてくるねぎの葉部を切断するためのもので、葉部切断装置(葉部切断用カッタ)18は低速で回転する。この葉部切断用カッタ18には、合成樹脂からなるガイド板が、葉部切断用カッタ18の側面に所定角度傾斜して接し、かつ搬送されてくるねぎの葉部を葉部切断用カッタ18の切断位置に案内するように設けられている(図示せず)。また、葉部切断用カッタ18及びガイド板は、送りベルト15の幅方向に移動可能である。そして、葉部の切断長さが調節される。
【0019】また、押さえベルト17は、カッタにより切断されるねぎの葉部より内側部分を押さえる位置に配設されている。さらに、押さえベルト17は、同じねぎに対して葉部側が根部側より押圧開始位置において先に押さえられ、押圧解除位置において根部側より先に開放され、根部側が押圧開始位置において葉部側より後に押さえられ、押圧解除位置において葉部側より後で開放されるよう、側面形状が舟形状に形成されている。また押さえベルト17は葉部を痛めないように押圧力を小さくしている。
【0020】葉部切断装置18により切断されたねぎの切断葉は、送りベルト15の搬送終端から葉部切断装置18の下方に排出されて圃場に向け落下するが、葉部切断装置18の下方には、落下するねぎの切断葉の落下位置を変更する,案内板からなる落下位置変更装置22を角度調節可能に配設している。この落下位置変更装置22においては、落下するねぎの切断葉の落下位置が、これから収穫しようとする栽培畝に栽培されたねぎの葉部上にならないように、既にねぎ収穫機1によりねぎが収穫された畝間を含む収穫済み畝上になるように設定されている。
【0021】上記エンジン4と反対側の機体2の側部には、操縦部23、作業者用ステップ24等が設けられている。このうちの作業者用ステップ24には作業者が乗って作業するが、操縦部23に座った操縦者が作業することもできるように、図示しない座席はその支持腕が、操縦者(作業者)が操縦部23に向かったり、あるいは送りベルト(作業台)15に向かったりすることができるように、自由に旋回可能になっている。
【0022】上記掘取り・搬送コンベヤ装置8の左右のフレームから前方に向けて、左右一対の支持アーム25が突出しており、この支持アーム25の先端に、収穫対象ねぎ畝の傾斜両肩部に転接する一対の接地ホィール26,26を対向させて軸支している。このホィール26,26は、掘取り・搬送コンベヤ装置8の上下調節と共に、収穫対象ねぎ畝の長さ方向に沿って機体の移動と共に追従する畝追従装置としての機能も果たすもので、掘取り・搬送コンベヤ装置8に対して上下調節シリンダ27により上下調節可能、かつ左右移動調節機構により左右移動調節可能に支持されている。また、一対のホィール26,26は、キャンバー角を有しており、収穫対象ねぎ畝の傾斜両肩部に接して回転し、機体を収穫対象ねぎ畝に追従して操向,移動させるようにしている。ホィール26と掘取り・搬送コンベヤ装置8の先端部との間に、収穫畝の肩部を崩すための畝崩しディスク28が支持アーム25に支持され、上下左右移動調節機構により上下左右移動調節可能に設けられている。
【0023】上記エンジン4から動力を受けて変速するトランスミッション5においては、油圧無段変速装置(HST)により無段変速されるが、無段変速とトランスミッション5のギヤ変速とを組み合わせて無段と有段とに変速出力できるようにしている。そして、サイドクラッチ、デファレンシャル装置を介して動力伝達を接,断してクローラ3,3を無段と有段とに変速走行させ、またスピン旋回(超信地旋回)を可能にしている。また、トランスミッション5から、変速された動力が各作業部に伝達され、その回転速度が無段と有段とに変速調節可能であり、この変速とクローラ3,3の無段または有段走行と組合せることにより、掘取り作業速度が自在に設定可能である。
【0024】上記操縦部23には、クローラ3,3の前進・中立・後進を切り換える主変速レバーが設けられている。この主変速レバーは、中立・後進側にシフトしたとき、そのシフト動作により送りベルト15、スクリュードラム、押さえベルト17、葉部切断装置(葉部切断用カッタ)18、排出ベルト19の駆動を停止させるよう連動構成になっている。
【0025】上記ねじり挟持搬送ベルト10は、図3ないし図5に詳細に示すように、駆動プーリ29と従動プーリ30の間に途中にねじりを設けて張設されている。このねじり挟持搬送ベルト10は、それぞれベルト内部で支持フレーム31により支持され、支持フレーム31は、基端部に駆動プーリ29を支持した駆動プーリ支持フレーム31bの先端側に筒状のスライド部31aを摺動可能に嵌挿し、このスライド部31aの先端部に従動プーリ支持フレーム31cを固着している。また、駆動プーリ支持フレーム31bの先端部にバネ32を介装し、このバネ32とスライド部31aの先端との間に、バネ32の長さを調節する螺動ねじ33を設けている。そして、バネ32の長さを調節することにより両ベルト10の張り具合を調節し、バネ32の長さを調節した後は、両ベルト10の張り具合はバネ32の弾発範囲で自動的に調節される。
【0026】前記のように両ベルト10の張り具合は、スライド部31aにおけるバネ32の長さを調節して行われるが、そのスライド部31aにおけるバネ32の長さ調節を螺動ねじ33によって行う際、スライド部31aにはバネ32の長さを視認できる窓34が設けられていて、バネ32の長さ調節を視認できるようにしている。また、バネ32の色を、スライド部31aの色と変えて視認性の良い色に着色している。さらに、バネ32の両端部にはマーク32aが施してあり、バネ32の長さの調節をやりやすくしている。35は両ベルト10のはずれを防止するベルトガイドロール、36は駆動プーリ29に動力伝達する伝動ケースである。
【0027】次に、上記のように構成された実施例のねぎ収穫機1の動作について説明する。ねぎ収穫機1は、ねぎを圃場から収穫するとき、クローラ3,3を収穫対象ねぎ畝の畝間に位置させ、接地ホィール26,26をねぎ畝の傾斜両肩部に転接させて、掘取り・搬送コンベヤ装置8の掘取り刃6部分を油圧シリンダ11により上下動調節して掘取り深さを調節し、機体の前進により畝崩しディスク28により畝を崩し、ねぎを畝土と共に下方から掘取り刃6により掘り上げ、その根部をバーコンベヤ7上に載置して根茎部に付着している土を落下させながら機体斜め上方に向け搬送する。この搬送と同時にねぎの茎葉部は挟持搬送ベルト9に挟持されて傷つくことなく搬送される。クローラ3,3が走行する畝間に左右の傾きがあるときは、クローラ3,3の一方を上下調節して機体を水平状態に保持して走行させる。
【0028】バーコンベヤ7及び挟持搬送ベルト9により縦姿勢で搬送されるねぎがバーコンベヤ7の終端部に達したとき、土落しロ−タ13がねぎの根茎部に転接して、根茎部に付着している土が落とされる。ねぎがさらに移動すると、根部の根が土落しドラム14によりほぐされ一部の根が切られ、また残っている土がさらに除去される。そして、ねぎが挟持搬送ベルト9の終端から排出される直前に、茎葉部がねじり挟持搬送ベルト10により挟持されて継送され、その葉部は葉部搬送ベルト16により搬送されて、ねじり挟持搬送ベルト10の終端部において横姿勢となって送りベルト15上に排出される。ねじり挟持搬送ベルト10の張り具合は、螺動ねじ33によってスライド部31aにおけるバネ32の長さを調節して行う。
【0029】送りベルト15上に排出されたねぎは、作業者用ステップ24に立った作業者、あるいは操縦座席に座った(あるいは座席位置に立った)操縦者(作業者)により、排出されたねぎに乱れがある場合は根を揃え、送りベルト15により移送され、押さえベルトに押さえられて根部及び葉部がカッタにより切断される。そして、排出ベルト19により選別台20にほぼ所定量まとめられ、結束台21において結束される。選別台20や結束台21のねぎを袋詰めし、あるいはコンテナに収容するようにしてもよい。葉部切断装置18により切断されたねぎの葉部は、落下位置変更装置22に案内されて既にねぎ収穫機1によりねぎが収穫された畝間を含む収穫済み畝上に排出される。ねぎ収穫機1の走行(あるいは作業)を停止するか、後退させるために主変速レバーを中立・後進側にシフトすると、送りベルト15、押さえベルト17、葉部切断装置18、排出ベルト19への動力伝達が停止され、安全となる。
【0030】また、ねぎ収穫機1は、クローラ3,3の無段または有段変速走行と、各回転部分の無段または有段変速回転とにより、圃場条件、作物条件に応じて適切な移動速度及び回転速度を選択でき、作業精度が高く、かつ能率のよい収穫作業が行われる。また、クローラ3,3はスピン旋回(超信地旋回)が可能であり、油圧シリンダ11により掘取り・搬送コンベヤ装置8、挟持搬送ベルト9、ねじり挟持搬送ベルト10、葉部搬送ベルト16、及び接地ホィール26、畝崩しディスク28等を上方に回動させ、機体2の全長を短くして枕地等において安定よくスピン旋回して1回の旋回で次の収穫畝に移動することができる。
【0031】さらに、掘取り・搬送コンベヤ装置8の前方には、収穫対象ねぎ畝の長さ方向に沿って機体の移動と共に追従する接地ホィール26,26を設け、掘取り・搬送コンベヤ装置8に対し上下調節シリンダ27により上下調節可能、かつ左右移動調節機構により左右移動調節可能に支持しているので、両ホィール26は収穫対象のねぎ畝に対し正確に追従して機体を自動操向し、掘取り・搬送コンベヤ装置8及び挟持搬送ベルト9、ねじり挟持搬送ベルト10による自動掘取り・搬送が行われる。従って、操縦者は収穫対象ねぎ畝の畝端における機体操向操作以外は、ほとんどの時間をねぎの調製作業に当てることができる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のねじり挟持搬送ベルトの張り調節装置によれば、請求項1〜5の構成を有することにより、以下の効果を奏することができる。
【0033】■.搬送行程にねじりを有する一対の挟持搬送ベルトをそれぞれベルト内部で支持する支持フレームにスライド部を形成し、このスライド部に弾性体を介装して両ベルトの張り具合を自動的に調節するので、ねじり挟持搬送ベルトをコンパクトに構成することができる。また、両ベルトの張り具合を自動的に調節することができ、搬送物の状態(多寡)に応じて適切に搬送することができる。そして、搬送行程にねじりを有しながらも、搬送物を始端部から終端部までスムーズに搬送し、搬送姿勢を変えて排出することができる。
【0034】■.両ベルトの張り具合を、スライド部における弾性体の長さを調節して行うので、両ベルトの張り具合の調節が、スライド部における弾性体の長さ調節によって簡単に行うことができる。
■.スライド部における弾性体の長さ調節を螺動ねじにより行うようにし、スライド部に弾性体の長さを視認できる窓を設けて弾性体の長さを調節するようにしたので、スライド部における弾性体の長さ調節を螺動ねじの回動によって行うことができる。また、弾性体の長さを視認窓によって確認することができ、弾性体の長さ調節を確実に行うことができる。
■.弾性体の色をスライド部の色と異なり、視認性の良い色としたので、弾性体を目立つ色によって視認することができ、長さ調節を容易に行うことができる。
■.弾性体の両端部にマークを施したので、弾性体の両端部の視認が容易に行え、弾性体の長さ調節を容易に、かつ確実に行うことができる。
【出願人】 【識別番号】390010836
【氏名又は名称】小橋工業株式会社
【住所又は居所】岡山県岡山市中畦684番地
【出願日】 平成14年4月30日(2002.4.30)
【代理人】 【識別番号】100063565
【弁理士】
【氏名又は名称】小橋 信淳 (外1名)
【公開番号】 特開2003−310022(P2003−310022A)
【公開日】 平成15年11月5日(2003.11.5)
【出願番号】 特願2002−128513(P2002−128513)