| 【発明の名称】 |
乗用型茶葉摘採機 |
| 【発明者】 |
【氏名】岡田 真佳 【住所又は居所】静岡県小笠郡菊川町西方58番地 落合刃物工業株式会社内
|
| 【要約】 |
【課題】送風機を低位置に搭載することができ、茶葉摘採機のコンパクト化を図ることができる乗用型茶葉摘採機を提供する。
【解決手段】茶樹畝を跨いで走行する乗用車体1と、乗用車体1に対して昇降手段3により昇降する支持フレーム35とを備え、乗用車体1には送風機5が設置されていると共に、支持フレーム35には茶樹畝の上面に臨んで茶樹の茶葉を摘採し且つ送風機5と送風ダクト6により連通する茶葉摘採装置4が載置され、茶葉摘採装置4により摘採された摘採茶葉を、送風機5からの搬送風により茶葉摘採装置4の下流側に設けられた摘採茶葉収容部7に搬送する乗用型茶葉摘採機であって、送風機5はファン軸52を中心として回動自在に乗用車体1側に設置され、昇降手段3による茶葉摘採装置4の昇降の際に、送風機5は送風ダクト6を介して回動するものである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 茶樹畝を跨いで走行する乗用車体と、該乗用車体に対して昇降手段により昇降する支持フレームとを備え、前記乗用車体には送風機が設置されていると共に、前記支持フレームには茶樹畝の上面に臨んで茶樹の茶葉を摘採し且つ前記送風機と送風ダクトにより連通する茶葉摘採装置が載置され、該茶葉摘採装置により摘採された摘採茶葉を、前記送風機からの搬送風により茶葉摘採装置の下流側に設けられた摘採茶葉収容部に搬送する乗用型茶葉摘採機であって、前記送風機はファン軸を中心として回動自在に乗用車体側に設置され、前記昇降手段による茶葉摘採装置の昇降の際に、送風機は送風ダクトを介して回動することを特徴とする乗用型茶葉摘採機。 【請求項2】 前記送風機は、乗用車体に左右一対の二基が並設され、各送風機は茶葉摘採装置の前後が開放されたチャンバーに送風ダクトを介して連通されていることを特徴とする請求項1に記載された乗用型茶葉摘採機。 【請求項3】 前記送風機は、その風胴がファン軸に回動自在に枢着されていることを特徴とする請求項1又は2に記載された乗用型茶葉摘採機。 【請求項4】 前記送風機と茶葉摘採装置とを連通する送風ダクトは、可撓性のダクトホースにより構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載された乗用型茶葉摘採機。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、茶樹畝を跨いで走行しながら茶樹の茶葉を摘採する乗用型茶葉摘採機に関し、詳しくは、送風機を低位置に搭載することができ、茶葉摘採機のコンパクト化を図ることができる乗用型茶葉摘採機に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、この種の乗用型茶葉摘採機として、茶樹畝を跨いで走行する乗用車体aに、送風機bと、該送風機bとフレキシブルダクトcにより接続されて茶樹畝の上面に臨んで茶樹の茶葉を摘採する茶葉摘採装置dと、該茶葉摘採装置dにより摘採された摘採茶葉を搬送する送風搬送ダクトeと、該送風搬送ダクトeにより搬送された摘採茶葉を搬入する摘採物収容装置とが搭載された乗用型茶葉摘採機において、送風機bは乗用車体aに固定され、茶葉摘採装置dは油圧シリンダにより乗用車体aに対して昇降し、乗用車体aに固定されている送風機bに対する茶葉摘採装置dの昇降変位をフレキシブルダクトcにより吸収するものが知られている(特開平8−214668号公報参照)。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来技術の乗用型茶葉摘採機においては、乗用車体aに固定されている送風機bに対する茶葉摘採装置dの昇降変位をフレキシブルダクトcにより吸収するものであり、送風機bに対する茶葉摘採装置dの昇降変位は、フレキシブルダクトcのフレキシブル性に依存されるものであるから、茶葉摘採装置dの昇降変位を自在にするためには、フレキシブルダクトcを相応の長尺にする必要があるものの、フレキシブルダクトcを長尺にすると、茶葉摘採装置dの上昇変位の場合にはフレキシブルダクトcに弛みを生じて、作業時においてフレキシブルダクトcの揺動が増大するという不都合があり、また、このフレキシブルダクトcの揺動を低減させるために送風機bを高い位置に搭載すると、茶葉摘採機が嵩高となり大型化を招くという不都合があった。 【0004】本発明は、上記従来技術における問題点を解決するもので、送風機を低位置に搭載することができ、茶葉摘採機のコンパクト化を図ることができる乗用型茶葉摘採機を提供することを目的とするものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、茶樹畝を跨いで走行する乗用車体と、該乗用車体に対して昇降手段により昇降する支持フレームとを備え、前記乗用車体には送風機が設置されていると共に、前記支持フレームには茶樹畝の上面に臨んで茶樹の茶葉を摘採し且つ前記送風機と送風ダクトにより連通する茶葉摘採装置が載置され、該茶葉摘採装置により摘採された摘採茶葉を、前記送風機からの搬送風により茶葉摘採装置の下流側に設けられた摘採茶葉収容部に搬送する乗用型茶葉摘採機であって、前記送風機はファン軸を中心として回動自在に乗用車体側に設置され、前記昇降手段による茶葉摘採装置の昇降の際に、送風機は送風ダクトを介して回動するものである。 【0006】請求項1に係る発明によれば、乗用車体側に設置されている送風機はファン軸を中心として回動自在に設けられているから、乗用車体に対して昇降手段により昇降する支持フレームに載置されている茶葉摘採装置が昇降する際に、送風機は送風ダクトを介して回動するため、乗用車体に固定されている送風機に対する茶葉摘採装置の昇降変位を送風機の回動により吸収することができるので、茶葉摘採装置の上昇変位の場合に送風ダクトに弛みを生ずることがなく、送風効率の向上を図ることができ、また、送風ダクトを長尺にする必要がないので、送風機を低位置に搭載することができ、茶葉摘採機のコンパクト化を図ることができる。 【0007】請求項2に係る発明は、請求項1に記載された発明において、送風機は、乗用車体に左右一対の二基が並設され、各送風機は茶葉摘採装置の前後が開放されたチャンバーに送風ダクトを介して連通されているものである。 【0008】請求項2に係る発明によれば、二基の送風機を小型化することができ、しかも、小型化された送風機が回動し易くなり、茶葉摘採装置の昇降変位に要する負荷を低減することができる。 【0009】請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載された発明において、送風機は、その風胴がファン軸に回動自在に枢着されているものである。 【0010】請求項3に係る発明によれば、風胴の乗用車体に対する固定手段を必要とせず、ファン軸をそのまま風胴の回動軸として利用することができるから、送風機を容易に設置することができる。 【0011】請求項4に係る発明は、請求項1又は2に記載された発明において、送風機と茶葉摘採装置とを連通する送風ダクトは、可撓性のダクトホースにより構成されているものである。 【0012】請求項4に係る発明によれば、送風ダクトは茶葉摘採装置の昇降変位により送風機を回動させることができるものであればよいから、可撓性ホースという単純な素材をもって対応することができる。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明すると、本発明は、茶樹の茶葉を摘採する茶葉摘採作業を行う乗用型茶葉摘採機であり、図1は、乗用型茶葉摘採機の側面図、図2は、乗用型茶葉摘採機の一部を省略して要部を示した側面図、図3は、乗用型茶葉摘採機の正面図であって、乗用型茶葉摘採機は、乗用車体1と、クローラ走行装置2と、昇降装置3と、茶葉摘採装置4と、送風機5と、送風ダクト6と、摘採茶葉収容部7と、操縦座席8と、操縦装置9とを備えている。 【0014】図1,図2及び図3を参照しながら、茶樹の茶葉を摘採する茶葉摘採作業を行う乗用型茶葉摘採機について順次説明するが、図1において、乗用型茶葉摘採機の乗用車体1は、左右一対のクローラ走行装置2,2の各カバー21,21に架設された前後の門型フレーム11,11と、前後の門型フレーム11,11の各頂部に架設された桟フレーム12とからなり、左右一対のクローラ走行装置2,2により茶樹畝を跨いで茶樹畝の両側の畝間を走行する。 【0015】また、乗用車体1における後側の門型フレーム11の上部には昇降装置3が搭載されており、昇降装置3は、ガイドブラケット31に設けられた複数のガイド輪32に案内される左右一対の昇降支柱33,33が、昇降ハンドル34の操作により乗用車体1に対して昇降されるように構成されている。さらに、左右一対の昇降支柱33,33の各下部には支持フレーム35,35がそれぞれ一体的に後方へ延設されており、各支持フレーム35,35に跨ってバリカン式の茶葉摘採装置4が載置されている。 【0016】また、乗用車体1には左右一対の送風機5,5が設置されており、各送風機5,5は、その風胴51がファン軸52に対して軸受53により回動自在に枢着されていると共に、それぞれ各送風機5,5側が可撓性のダクトホース61により構成された左右一対の送風ダクト6,6を介して茶葉摘採装置4の前後が開放されたチャンバー41に連通され、チャンバー41はさらに摘採茶葉収容部7に連通されており、左右一対の送風機5,5は乗用車体1に対して固定されているのに対して、茶葉摘採装置4,左右一対の送風ダクト6,6及び摘採茶葉収容部7は乗用車体1に対して昇降装置3の支持フレーム35,35により昇降調節自在に支持されている。なお、摘採茶葉収容部7は、支持フレーム35,35に対してシリンダ71により起倒可能に枢着され、茶葉摘採作業時には倒された状態でチャンバー41に連通し、非作業時には起立状態で収納される。また、符号8は、乗用車体1における一方の桟フレーム12に設けられた操縦座席であり、符号9は、前側の門型フレーム11で操縦座席8の前方側に設けられた操縦装置である。 【0017】茶樹の茶葉を摘採する茶葉摘採作業を行う乗用型茶葉摘採機は上記のように構成されているから、茶樹畝の高さに応じ、また、茶樹の茶葉を摘採する茶葉摘採作業や茶樹の枝葉を切断する刈りならし作業の作業内容に応じて、茶葉摘採装置4の高さを調節することができるもので、茶葉摘採装置4により摘採されたチャンバー41内の摘採茶葉は、左右一対の送風機5,5から各送風ダクト6,6を経由された搬送風により、摘採茶葉収容部7内に搬入されて図示しないコンテナ等の収容箱に収容されるものである。 【0018】次に、図2及び図3を参照して、本発明の特徴構成である送風機5と送風ダクト6とについてさらに説明する。乗用車体1に設置されている左右一対の送風機5,5は、その風胴51がファン軸52に対して軸受53により回動自在に枢着されていると共に、それぞれ各送風機5,5側が可撓性のダクトホース61により構成されている左右一対の送風ダクト6,6を介して、昇降装置3の支持フレーム35,35により昇降調節自在に支持されている茶葉摘採装置4のチャンバー41に連通されているから、茶樹畝の高さに応じ、また、茶樹の茶葉を摘採する茶葉摘採作業や茶樹の枝葉を切断する刈りならし作業の作業内容に応じて、茶葉摘採装置4の高さを調節する際に、送風機5,5は送風ダクト6,6を介して回動するため、乗用車体1に固定されている送風機5,5に対する茶葉摘採装置4の昇降変位を送風機5,5の回動により吸収することができるので、茶葉摘採装置4の上昇変位の場合に送風ダクト6,6に弛みを生ずることがなく、また、送風ダクト6,6を長尺にする必要がないので、送風機5,5を低位置に搭載することができ、茶葉摘採機のコンパクト化を図ることができる。 【0019】また、送風機5を二基とすることにより送風機5,5を小型化することができ、しかも、小型化された送風機5,5が回動し易くなり、茶葉摘採装置4の昇降変位に要する負荷を低減することができ、ファン軸52をそのまま風胴51の回動軸として利用することができるから、風胴51の乗用車体1に対する固定手段を必要とせず、送風機5を容易に設置することができ、送風ダクト6は茶葉摘採装置4の昇降変位により送風機5を回動させることができるものであればよいから、可撓性ホースという単純な素材をもって対応することができる。 【0020】なお、上述した本発明の実施の形態は、二基の送風機5,5と2本の送風ダクト6,6との場合について説明したが、一基の送風機5と2本の送風ダクト6,6との場合又は一基の送風機5と1本の送風ダクト6との場合においても同様の機能を発揮することができ、また、アタッチメントとして茶葉摘採装置4を搭載した場合について説明したが、剪枝装置等のアタッチメントを搭載した場合においても同様の機能を発揮することができる。 【0021】 【発明の効果】以上のように構成される本発明によると、乗用車体側に設置されている送風機はファン軸を中心として回動自在に設けられているから、乗用車体に対して昇降手段により昇降する支持フレームに載置されている摘採装置が昇降する際に、送風機は送風ダクトを介して回動するため、乗用車体に固定されている送風機に対する摘採装置の昇降変位を送風機の回動により吸収することができるので、摘採装置の上昇変位の場合に送風ダクトに弛みを生ずることがなく、送風効率の向上を図ることができ、また、送風ダクトを長尺にする必要がないので、送風機を低位置に搭載することができ、茶葉摘採機のコンパクト化を図ることができる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000250270 【氏名又は名称】落合刃物工業株式会社 【住所又は居所】静岡県小笠郡菊川町西方58番地
|
| 【出願日】 |
平成14年4月5日(2002.4.5) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100063565 【弁理士】 【氏名又は名称】小橋 信淳 (外1名)
|
| 【公開番号】 |
特開2003−289713(P2003−289713A) |
| 【公開日】 |
平成15年10月14日(2003.10.14) |
| 【出願番号】 |
特願2002−103542(P2002−103542) |
|