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【発明の名称】 コンバインの穀稈移送装置
【発明者】 【氏名】飯泉 清
【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内

【氏名】内田 博也
【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内

【氏名】高橋 伯郎
【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内

【氏名】北川 智志
【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内

【氏名】三宅 達也
【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内

【要約】 【課題】合流部まで移送された穀稈を引継ぎ移送して脱穀機へ供給する扱深調節移送装置は、穀稈の穀長により、前部を回動支点として、後部を昇降自在な構成であるが、挟持杆装置を支持する支持手段が浅扱ぎ側へ大きく調節すると、走行装置の走行クローラに当接して、所定値以上は浅扱ぎ側への調節が不可能であった。

【解決手段】脱穀機14へ穀稈を供給する供給深さを調節して移送する扱深調節移送装置9の挟持杆装置11を支持する支持手段10は、扱深調節移送装置9を所定位置浅扱ぎ側へ操作すると、走行クローラ15aへ側面視重合状態になる構成である。又、扱深調節移送装置9の後部には、第二扱深調節移送装置13を設けた構成である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行車台2の前部に設けた刈取機3は前部より、立毛穀稈を掻込する複数の掻込装置4と、穀稈を刈取る刈刃装置5と、刈取り穀稈を後方の合流部(A)へ挟持移送する各株元移送装置6,7,8と、合流部(A)から穀稈を引継ぎ挟持移送する前部を回動支点(イ)として、後部が昇降自在で脱穀機14へ穀稈を供給する供給深さを調節して移送する扱深調節移送装置9と、穂先移送装置12等を設けたコンバインにおいて、扱深調節移送装置9の挟持装置11を支持する支持手段10は、扱深調節移送装置9を所定位置浅扱ぎ側へ操作すると、走行装置15の走行クローラ15aへ側面視重合状態に位置すべく設けたことを特徴とするコンバインの穀稈移送装置。
【請求項2】 前記扱深調節移送装置9の後部には、脱穀機14へ穀稈を供給する供給深さを調節して移送する第二扱深調節移送装置13を設けたことを特徴とする請求項1に記載のコンバインの穀稈移送装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、脱穀機へ穀稈を供給する供給深さを調節して移送する扱深調節移送装置の挟持杆装置を支持する支持手段は、扱深調節移送装置を所定位置浅扱ぎ側へ操作すると、走行クローラへ側面視重合状態になる技術であり、コンバインの穀稈移送装置として利用できる。
【0002】
【従来の技術】コンバインで立毛穀稈の収穫作業は、走行車台の前部に設けた刈取機の前端部の各分草体で立毛穀稈は分離され、各引起装置で引起され、各掻込装置で掻込されながら刈刃装置で刈取りされる。この刈取り穀稈の株元側は、左右両側、及び中央部に設けた各株元移送装置で後方の合流部へ向けて挟持移送され、又、穂先側は、穂先移送装置で挟持移送される。
【0003】合流部へ移送された穀稈を引継ぎ移送する前部を回動支点として、後部が昇降自在で後方上部の脱穀機へ穀稈を供給する供給深さを調節する扱深調節移送装置と、支持手段で支持した挟持杆装置とにより、株元側は、引継ぎ挟持移送され、穂先側は、引続き穂先移送装置で挟持移送される。更に株元側は第二扱深移送装置へ引継ぎされて、挟持移送され、脱穀機へ供給される。この脱穀機内を挟持移送中に脱穀され、脱穀済み穀粒は、脱穀機の横側へ設けた穀粒貯留タンク内へ供給されて、一時貯留される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】合流部まで移送された穀稈は、穀稈の稈長により、供給深さを調節して移送する前部が回動支点の扱深調節移送装置と、支持手段で支持した挟持杆装置とで挟持移送するが、この挟持杆装置を支持する支持手段が所定位置以上下降操作すると、走行装置の走行クローラの上側面へ当接することにより、扱深調節の範囲が限定されていた。又、超短稈の適応性が低いこと等があったが、この発明により、これらの問題点を解決しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】このために、この発明は、請求項1に記載の発明においては、走行車台2の前部に設けた刈取機3は前部より、立毛穀稈を掻込する複数の掻込装置4と、穀稈を刈取る刈刃装置5と、刈取り穀稈を後方の合流部(A)へ挟持移送する各株元移送装置6,7,8と、合流部(A)から穀稈を引継ぎ挟持移送する前部を回動支点(イ)として、後部が昇降自在で脱穀機14へ穀稈を供給する供給深さを調節して移送する扱深調節移送装置9と、穂先移送装置12等を設けたコンバインにおいて、扱深調節移送装置9の挟持装置11を支持する支持手段10は、扱深調節移送装置9を所定位置浅扱ぎ側へ操作すると、走行装置15の走行クローラ15aへ側面視重合状態に位置すべく設けたことを特徴とするコンバインの穀稈移送装置としたものである。
【0006】コンバインで立毛穀稈の収穫作業は、走行車台2の前部に設けた刈取機3前端部の各分草体で立毛穀稈は分離され、各引起装置で引起され、各掻込装置4で掻込されながら刈刃装置5で刈取りされる。この刈取り穀稈の株元側は、左右両側、及び中央部に設けた左・右・中株元移送装置6,7,8で後方の合流部(A)へ向けて挟持移送され、穂先側は、穂先移送装置12で挟持移送される。
【0007】合流部(A)へ移送された穀稈を引継ぎ移送して、脱穀機14へ穀稈を供給する供給深さを調節する扱深調節移送装置9は、前部を回動支点(イ)として、後部が昇降自在な構成であり、又、この扱深調節移送装置9と挟持杆装置11とで挟持移送するこの挟持杆装置11を支持する支持手段10は、扱深調節移送装置9を所定位置浅扱ぎ側へ操作すると、走行装置15の走行クローラ15aへ側面視重合状態に位置すべく設けた構成ある。合流部(A)へ移送された穀稈は、穀稈の稈長により、所定位置へ調節された扱深調節移送装置9と、挟持杆装置11とにより、株元側は、引継ぎ挟持移送され、穂先側は、引続き穂先移送装置12で挟持移送される。更に株元側は第二扱深調節移送装置13へ引継ぎされて、挟持移送され、脱穀機14へ供給される。この脱穀機14内を挟持移送中に脱穀され、脱穀済み穀粒は、この脱穀機14の横側へ設けた穀粒貯留タンク内へ供給されて、一時貯留される。
【0008】請求項2に記載の発明においては、前記扱深調節移送装置9の後部には、脱穀機14へ穀稈を供給する供給深さを調節して移送する第二扱深調節移送装置13を設けたことを特徴とする請求項1に記載のコンバインの穀稈移送装置としたものである。
【0009】前記扱深調節移送装置9と、挟持杆装置11とにより、挟持移送された穀稈は、穀稈の稈長により、所定位置へ自動調節された第二扱深調節移送装置13へ引継ぎされて、挟持移送され、脱穀機14へ供給される。この脱穀機14内を挟持移送中に脱穀され、脱穀済み穀粒は、この脱穀機14の横側へ設けた穀粒貯留タンク内へ供給され、一時貯留される。
【0010】
【発明の効果】請求項1に記載の発明においては、合流部(A)へ移送される穀稈の稈長により、脱穀機14へ供給する穀稈の供給深さを調節して移送すべく、前部を回動支点(イ)として、後部を昇降自在に設けた扱深調節移送装置9と、支持手段10で支持した挟持杆装置11とにより、引継ぎ挟持移送するが、この支持手段10は、扱深調節移送装置9を所定位置の浅扱ぎ側へ操作されると、走行装置15の走行クローラ15aへ側面視重合状態になることにより、この走行クローラ15aには、支持手段10が当接することがなくなり、このために、扱深調節移送装置9を調節する調節範囲を広くとることができる。又、穀稈の稈長に対する適応性が向上する。
【0011】請求項2に記載の発明においては、前記扱深調節移送装置9の後部には、脱穀機14へ穀稈を供給する供給深さを調節して移送する第二扱深調節移送装置13を設けたことにより、更に超短稈の適応性を向上させることができる。又、穀稈の稈長に対する適応性が向上する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。コンバイン1の走行車台2の前部には、刈取機3を設け、この刈取機3の前部には、立毛穀稈を掻込する複数個の掻込装置4と、穀稈を刈取る刈刃装置5と、刈取り穀稈を後方上部の合流部(A)へ挟持移送する左・右・中株元移送装置6,7,8と、合流部(A)から穀稈を引継ぎ挟持移送する前部が回動支点(イ)で、後部が昇降自在で脱穀機14へ穀稈を供給する供給深さを調節して、株元側を挟持移送する扱深調節移送装置9、及び支持手段10で支持した挟持杆装置11と、穂先側を挟持移送する穂先移送装置12と、扱深調節移送装置9の後側には、脱穀機14へ穀稈を供給する供給深さを調節して、挟持移送する第二扱深調節移送装置13等を設けた構成である。これら扱深調節移送装置9、支持手段10で支持した挟持杆装置11、第二扱深調節移送装置13等を主に図示して説明する。
【0013】前記コンバイン1の走行車台2の下側には、図1、及び図7で示す如く土壌面を走行する左右一対の走行クローラ15aを張設した走行装置15を配設し、走行車台2の上側には、脱穀機14を載置した構成である。走行車台2の前側の刈取機3で立毛穀稈を刈取りし、この刈取り穀稈は、この刈取機3で後方上部へ移送され、脱穀機14のフィードチエン16aと、挟持杆16bとで引継ぎされて、挟持移送されながら脱穀される。脱穀済みで選別済み穀粒は、脱穀機14の右横側に配設した穀粒貯留タンク16c内に一時貯留される。
【0014】前記走行車台2の前側には、図1、及び図7で示す如く前端位置から立毛穀稈を分離するナローガイド17a、及び刈取る穀稈の条数によって、複数個の分草体17bと、立毛穀稈を引起す引起装置17cと、引起された穀稈を掻込みする刈取る穀稈の条数により、複数個の掻込装置4と、掻込された穀稈を刈取る刈刃装置5と、刈取りされた穀稈を挟持移送して、脱穀機14のフィードチエン16aと、挟持杆16bとへ受渡しする株元側を挟持移送する左・右・中株元移送装置6,7,8、及び穂先側を挟持移送する穂先移送装置12と、穀稈の稈長により、脱穀機14へ穀稈を供給する供給深さを調節する扱深調節移送装置9、及び支持手段10で支持した挟持杆装置11と、第二扱深調節移送装置13等からなる刈取機3を設けている。該刈取機3は、油圧駆動による伸縮シリンダ18により、土壌面に対して、昇降自在に移動する構成である。
【0015】前記刈取機3の前方下部から後方上部へ傾斜する支持杆19aの上端部には、左右方向の支持パイプ杆19bを設け、この支持パイプ杆19bを走行車台2の上側面に設けた支持装置19cで回動自在に支持させて、伸縮シリンダ18の作動により、刈取機3は支持パイプ杆19bを回動中心として、上下に回動する構成である。
【0016】前記刈取機3の穀稈移送経路中には、刈取られて移送される穀稈に接触作用することにより、脱穀機14へ穀稈の供給の有無を検出する穀稈センサ3aを設けた構成である。前記刈取機3は、図1〜図7で示す如く5条刈りを図示して説明すると、この刈取機3の掻込装置4は、図2、及び図4〜図6で示す如く下側には、穀稈を掻込するスターホイル4aを設けると共に、このスターホイル4aの上側には、所定長さの掻込ラグ4bを所定間隔に装着した所定長さの掻込ベルト4c、又は掻込チェン4cを内装した、掻込ケース4dを設けた構成である。左右両側の二条刈取り用の掻込装置4は、平面視八字形状に設け、中央の一条刈取り用の掻込装置4は、平面視前部を左側へ傾斜させて設けた構成である。
【0017】前記左端部の掻込ケース4dの下側には、図5で示す如く上方後部へ傾斜する左株元移送装置6の左株元移送チェン6aを張設すると共に、この左株元チェン6aの内側には、左挟持杆6bを移動自在に設け、左側二条を刈取りする穀稈の掻込み、及び刈取り済み穀稈を合流部(A)へ向けて挟持移送する構成である。又、右端部の掻込ケース4dの下側には、上方後部へ傾斜する右株元移送装置7の右株元移送チェン7aを張設すると共に、この右株元移送チェン7aの内側には、右挟持杆7bを移動自在に設け、右側二条を刈取りする穀稈の掻込み、及び刈取り済み穀稈を合流部(A)へ向けて挟持移送する構成である。又、中央部の掻込ケース4dの下側には、上方後部へ傾斜する中株元移送装置8の中株元チェン8aを張設すると共に、この中株元移送チェン8aの右内側には、中挟持稈8bを移動自在に設け、中央一条を刈取りする穀稈を掻込み、及び刈取り済み穀稈を合流部(A)へ向けて、挟持移送する構成である。
【0018】前記扱深調節移送装置9は、図2〜図4で示す如く合流部(A)の下手側で左・右株元移送装置6,7の下側で後方上部へ傾斜させて設けると共に支持手段10で支持した挟持杆装置11を設けた構成である。合流部(A)へ移送された穀稈はこれら扱深調節移送装置9と挟持杆装置11とにより、引継ぎされて後方上部へ挟持移送される構成である。
【0019】前記扱深調節移送装置9は扱深調節ケース9aへ扱深移送チェン9bを回転自在に張設し、この扱深移送チェン9bの下部下側面には回動支点(イ)となる回動支点メタル9cを設けこの回動支点メタル9cは、支持杆19aに設けた支持メタル19dで回動自在に軸支した構成である。
【0020】前記扱深調節移送装置9の扱深調節ケース9aに設けた回動支持具20は支持杆19aに設けた扱深モータ21aのモータ軸21bの軸端へ装着して接続させた構成である。刈取機3の後方上部に設けた詳細後述する穀稈の稈長を検出する稈長センサ装置22の検出により、下部の回動支点メタル9cを回動中心(イ)として、短稈を検出のときは、この短稈検出に基づいて、扱深モータ21aは逆回転駆動され、回動支持具20を介して、扱深調節移送装置9の上方部側は、上昇制御されて、深扱ぎ側へ回動移動される構成である。又、長稈を検出のときは、この長稈検出に基づいて、扱深モータ21aは正回転駆動され、回動支持具20を介して、扱深調節移送装置9の上方部側は、下昇制御されて、浅扱ぎ側へ回動移動される構成である。
【0021】前記扱深調節移送装置9の扱深移送チェン9bと、挟持杆装置11の挟持板11aとの間には、合流部(A)へ移送された穀稈を引継ぎして、後方上部へ挟持移送する構成である。挟持杆装置11は、図1〜図3で示す如く断面形状コ字形状の挟持板11aの外側面の前後両側に設け各支持杆11bをコ字形状の支持具11cで軸支した構成であり、挟持板11aは各支持杆11bを介して、支持具11cへ内装したスプソン11dにより、扱深移送チェン9bへ向けて、移動自在な構成である。
【0022】前記挟持杆装置11を支持する支持手段10は、図1〜図3で示す如く扱深調節ケース9aに設けたコ字形状の支持板10bと、平面視略コ字形状で、パイプ材等よりなる支持杆10aとよりなる構成である。この支持杆10aの一方側端部は、支持板10bへ固着すると共に、他方側の端部は、支持具11cの下端部へ固着して設けた構成である。この支持手段10の支持杆10aのコ字部は、図2で示す如く平面視走行クローラ15aの外側面より、外側へ位置させて設けると共に、扱深調節移送装置9を浅扱ぎ側の所定位置、例えば、最浅扱ぎ側へ移動操作制御されたときには、側面視は、図1で示す如く走行装置15の走行クローラ15aの上側面より、(H)寸法下部へ位置して、重合状態に設けると共に、平面視は、図2で示す如く走行クローラ15aの外側面へ略平行状態に近接させて設けた構成であり、浅扱ぎへの調節範囲を広くした構成である。
【0023】前記稈長センサ22は、図4で示す如く長稈アクチュエアータ22aの回動により、ON−OFFするON−OFF方式の長稈スイッチ22cと、短稈アクチュエータ22bの回動により、ON−OFFするON−OFFスイッチ方式の短稈スイッチ22dとを設けた構成である。これらスイッチ22c,22dのOFFにより、穀稈の稈長は短稈であると検出され、又、これらスイッチ22cのONと、スイッチ22dのOFFとにより、穀稈の稈長は標準稈長であると検出され、又、これらスイッチ22c,22dのONにより、穀稈の稈長は長稈である検出され、これらの検出により、短稈検出のときには、扱深調節移送装置9の後方部は所位置上部へ上昇制御される構成である。又、標準稈検出のときには、昇降制御されずにこの扱深調節移送装置9は標準位置へ保持される構成である。又、長稈検出のときには、この扱深調節移送装置9は所定位置下部へ下降制御される構成である。
【0024】前記扱深調節移送装置9と、挟持杆装置11とは、合流部(A)へ移送された穀粒を引継ぎ後方上部へ移送するが、穀稈の稈長により、扱深調節移送装置9は前部を回動支点(イ)として、後部は昇降移動するが、挟持杆装置11を支持する支持手段10は、扱深調節移送装置9を所定位置浅扱ぎ側へ操作されると、走行装置15の走行クローラ15aへ側面視重合状態になることにより、この走行クローラ15aには、支持手段10が当接することがくなり、このために、扱深調節移送装置9を昇降調節する調節範囲を広くとることができる。又、穀稈の稈長に対する適応性が向上する。
【0025】前記扱深調節移送装置9の後側には、図2、図4、及び図6で示す如くこの扱深調節移送装置9から穀稈を引継ぎ移送する第二扱深調節移送装置13を設けた構成である。前記引起装置17cの後側面には、図4で示す如く刈取りする穀稈の短稈を検出する短稈センサ23を設け、この短稈センサ23がOFF状態により、穀稈は短稈であると検出され、通常は長稈位置へ設定されている平面視略三角形状の第二扱深調節移送装置13は、短稈側へ移動モータ13aが始動制御されて、移動制御される構成である。
【0026】前記第二扱深調節移送装置13は移送ケース13bへ移送チェン13cを内装して張設すると共に、長稈位置へ設定した第二扱深調節移送装置13は、短稈センサ23の短稈の検出に基づいて、移動モータ13aより、この移動モータ13aに設けた回動具13dを介して、回動アーム13eの回動中心(ロ)で、短稈位置へ回動移動制御される構成である。
【0027】前記第二扱深調節移送装置13の移送チェン13cの外側には、挟持杆24を設け、これら移送チェン13cと、挟持杆24とにより、扱深調節移送装置9より、穀稈を引継ぎして、この第二扱深調節移送装置13と、穂先移送装置12とにより、引継ぎした穀稈は、脱穀機14へ供給して、脱穀する構成である。
【0028】前記扱深調節移送装置9の後側には、脱穀機14へ穀稈を供給する供給深さを調節する第二扱深調節移送装置13を設けたことにより、更に超短稈の適応性を向上させことができる。又、穀稈の稈長に対する適応性の範囲が向上する。前記右株元移送装置7の所定距離上側には、図2、及び図4で示す如く穂先移送装置12は後方上部へ傾斜させて設けた構成である。この穂先移送装置12は、所定長さの穂先ラグ12aを所定間隔に装着した所定長さの穂先ベルト12bを内装した穂先ケース12c等よりなる構成である。この穂先ラグ12aの内側で先端部には、穂先挟持杆12dを設けた構成である。この穂先移送装置12で穀稈の穂先側を挟持移送して、脱穀機14へ供給する構成である。
【0029】前記脱穀機14側の前部には、図1、及び図7で示す如くコンバイン1を始動、停止、及び各部を調節等の操作を行う操作装置25aと、これら操作を行う作業者が搭乗する操縦席25bとを設け、この操縦席25bの下側で、走行車台2の上側面には、エンジン26を載置すると共に、後方部には、穀粒貯留タンク16cを配設する。これら走行装置15と、刈取機3と、脱穀機14と、エンジン26等により、コンバイン1の機体1aを形成した構成である。
【0030】前記走行車台2の前端部に装架した走行用のミッションケース27内の伝動機構の伝動経路中には、その出力に基づいて、走行車速を検出するポテンションメータ方式の車速センサ27aを設けた構成である。前記穀粒貯留タンク16c内に貯留した穀粒を機外へ排出するこの穀粒貯留タンク16cの後側には、縦移送螺旋28aを内装した排出支持筒28を略垂直姿勢で旋回自在に装着して設け、この排出支持筒28の上端部には、その全長がコンバイン1の前後長に亘る機外へ穀粒を排出する排出螺旋29aを伸縮自在に内装した排出オーガ29を伸縮自在、上下回動自在、及び左右旋回自在に前後方向に配設した構成である。
【0031】前記刈取機3の引起装置17cの上部には、図4、及び図8〜図10で示す如くこの引起装置17cを作動する伝動機構30aを内装した上伝動ケース30を設け、この上伝動ケース30から動力の伝達を受ける伝動機構31aを内装した逆T字形状の下伝動ケース31を左右両側の引起装置17cの後側面へ装着して設けた構成である。下伝動ケース31の上部には、取付板31bを設け、この取付板31bには、テンションプーリ32aを装着したテンションアーム32bを吊り下げ状態に支持するスプリング32cを設けると共に、これらテンションプーリ32a、スプリング32c等をカバーする上部カバー32をボルト等により、装着して設けた構成である。
【0032】これにより、従来は、伝動部、及びテンション装置部等には、穀稈の穂先が各引起装置17cの背面部を通過することにより、脱粒が発生するが、この発生した脱粒、又、藁屑等が溜まることが発生していたが、これらを防止するために、上部カバー32を設けたことにより、これを解決することができる。
【0033】前記刈取機3は、図11、及び図12で示す如く5条刈り装置とした構成である。又、図11、及び図12は4条刈り装置の刈取機33とした構成である。前記刈取機3と、刈取機33とは、図11、及び図12で示す如く合流部(A)へ刈取り穀稈を移送する移送装置である5条刈りは、左・右・中株元移送装置6,7,8と、左・右・中挟持杆(図示せず)とにより、略Y字形状に形成した構成である。4条刈りは、左・右株元移送装置33a,33bと、左・右挟持杆(図示せず)とにより、略Y字形状に形成して、互に専用部品で形成した構成であると共に、穂先移送装置12は軸間寸法のみを異にし、形状、及び其の他は略同じにした構成である。
【0034】又、前記扱深調節移送装置9は、5条刈りと、4条刈りとは、軸間寸法のみを異にし、形状、及び其の他は略同じにした構成である。更に第二扱深調節移送装置13と、挟持杆(図示せず)とは、5条刈りと、4条刈りとは、共用使用とした構成である。
【0035】これにより、部品、及び構成の共用化により、生産性の向上、及びコスト低減、又、脱穀機14へ穀稈の引継ぎする搬送姿勢を条巾が変っても同じにできる。更に機種別のシリーズ化が容易になる。引起リヤーガイド34は、図13〜図18で示す如く前方部は、引起装置17cの引起ケース17eの下側面に設けた取付板34aへ設けると共に、後方部は搬送フレーム34bへ装着して設けた構成である。引起リヤーガイド34の後方部は、掻込装置4の掻込ベルト4cの上側で所定隙間を設けると共に、前方部は途中よりは、引起ケース17eへ向けて屈曲させて、取付板34aへ装着して、穂先移送装置12の穂先ラグ12aの下側で、この穂先ラグ12aの先端部の近傍部(L1)位置で、引起ケース17eの下側面へ取付板34aを介して装着して設けた構成である。
【0036】穂先案内ガイド35は、図13〜図18で示す如く前方部は、引起リヤーガイド34の前方部へ装着して設けた構成である。穂先案内ガイド35は引起リヤーガイド34の上側であると共に、穂先ラグ12aの上側で、この穂先ラグ12aの基部の近傍部(L2)へ位置に設けた構成である。
【0037】これにより、穀稈の移送姿勢で、穀稈を引起すことができる。又、穂先の移送抵抗を減少させることができる。前記脱穀機14へ穀稈を案内して供給する入口漏斗14aの上側で、刈取機3の側方部には、図19で示す如く操縦席25bより、延長して設けた平面視略三角形状の横カバー36aは、入口漏斗14aの側壁部まで設け、この入口漏斗14aと、刈取機3の右後方の横カバー36aとの間にできた、隙間(B)をカバーするカバー36bを刈取機3の穂先案内カバー36cの外側に設けた構成である。又、このカバー36bは横カバー36aの上側へ重合状態に設けた構成である。
【0038】これにより、藁屑等が落下して、前記操縦席25bの横側下方部へ溜ることを防止できる。又、これにより、火災防止、及び発生した熱を遮断することができる。前記横カバー36aの上側には、図19で示す如く弾性部材であるゴム材、又は樹脂材よりなる上カバー36dを垂下状態に設けて、刈取機3を昇降操作したときに発生する隙間に対応した構成である。
【0039】これにより、前記刈取機3を昇降操作のために、各カバー36a,36b,36c間に設けた隙間は、上カバー36dでカバーすることにより、藁屑等の内部への落下を防止した。前記脱穀機14のフィードチェン16a、及び挟持杆16bと、脱穀機3の前部に設けた補助チェン16dとには、第二扱深調節移送装置13と、穂先移送装置12とで挟持されて、後方上部へ移送される穀稈は、これらへ供給されて引継ぎされる構成である。
【0040】前記第二扱深調節移送装置13と、穂先移送装置12とにより、挟持移送する穀稈の穂先側を押さえる弾性部材で、線材等よりなる押え杆37は、図21〜図24で示す如く支持杆37bに設けた取付板37aへボルト、及びナット等により、装着して設けた構成である。又、この押え杆37は押え付ける穀稈が多量のときには、穂先移送装置12の穂先ラグ12aの上側部まで押上げられることがあり、この状態になると穀稈の量が減少すると、穀稈の穂先側を押え付けることができない構成であり、図21〜図24で示す如く防止杆38を支持杆37bの取付板37aへ装着して設けた構成である。
【0041】前記防止杆38は、図21〜図24で示す如くパイプ材よりなる防止パイプ38aには、板材よりなる所定巾で所定長さの防止板38bを固着して設けた構成である。この防止板38bにより、押える穀稈が多量であり、押え杆37が上方へ押されたときであっても、この防止板38bへ当接し、その以上は上部へ移動しない構成として、穂先移送装置12の穂先ラグ12aの上側へは移動しない構成である。これにより、脱穀機14へ引継ぎする穀稈の量は、少量から多量まで確実に引継ぎできる構成である。
【0042】これにより、前記第二扱深調節移送装置13と、穂先移送装置12とから、脱穀機14のフィードチェン16a、及び挟持杆16bと、補助チェン16dとへ供給されて、引継ぎされる穀稈の穂先側を押え付けする押え板37は、所定量以上の上部へ移動を停止する防止杆38を設けたことにより、引継ぎされ穀稈は確実に脱穀機14へ引継ぎされる。
【0043】前記穂先移送装置12と、第二扱深調節移送装置13との間には、図24〜図28で示す如く内カバー40aと、外カバー40bとを重合状態に設けた構成である。前記第二扱深調節移送装置13は、図25、及び図26で示す如く通常は長稈位置である回動アーム13eに設けた支持板42aの長孔42bの先端部へ回動移動により、チェン摺し39、及び挟持杆24は移動されて、長稈位置へセットされる構成である。このときは、穂先移送装置12の下側の穂先ケース12cの下側面に設けた取付板41には、内カバー40aと、外カバー40bとの両者をボルト、及びナット等により、装着して設けた構成である。
【0044】前記第二扱深調節移送装置13は、図27、及び図28で示す如く短稈センサ23が短稈であると検出されたときには、回動アーム13eに設けた支持板42aの長孔42bの基部へ回動移動により、チェン摺し39、及び挟持杆24は移動されて、短稈位置へセットされる構成である。このときは、穂先移送装置12の下側の穂先ケース12cの下側面に設けた取付板41には、内カバー40aのみをボルト、及びナット等により、装着して設けた構成である。
【0045】これにより、前記内・外カバー40a,40bにより、カバーされていることにより、藁屑、及び穀粒の溜りを防止できる。又、長稈のときには、両者でカバーされていることにより、強度アップができる。前記コンバイン1の刈取機3で5条を刈取りする中央部の穀稈を引起しする正面視、又は平面視する右側の引起装置17cの引起ケース17eの左側には、図29、及び図30で示す如く補助ケース43を固着して設けた構成である。又、この中央部に位置する分草体17bの分草カバー44aには、左・右分草ガイド44b,44cを固着して設け、この分草カバー44aは分草パイプ44dへボルト、及びナット等により、着脱自在な構成である。
【0046】前記左分草ガイド44bは、図29、及び図30で示す如く平面視略く字形状に形成して、中央部一条の穀稈は引起装置17cと、右側の引起装置17cに設けた補助ケース43との間の略中央部へ向けて案内する構成である。又、右分草ガイド44cは、図29、及び図30で示す如く右側の引起装置17cの略中央部へ向けて、傾斜させて設けた構成である。
【0047】これにより、前記左分草ガイド44bは平面視略く字形状に設けたことにより、引起ラグ17dの回転案内方向に沿って、一条の穀稈は補助ケース43部へスムーズに案内されることにより、中央部の一条の穀稈の引起性能を向上させることができる。
【0048】前記分草体17bの分草棒45は、図31、及び図32で示す如く上端部は引起装置17cの引起フレーム46へ装着すると共に、下端部は分草体17bの分草フレーム47へ装着して設けた構成である。前記分草棒45は、図31、及び図32で示す如く分草カバー44aの左右方向、及び上下方向共に、略中央部に設けた長孔48a部を貫通させて設けると共に、この分草カバー44aの長孔48aの下側には、この長孔48aより、大きな形状のストッパ48bを分草カバー44aに沿わせて設けた構成である。
【0049】これにより、前記分草カバー44aの長孔48a部をストッパ48bで塞ぐことにより、藁の引掛り防止、及び分草体17bの分草カバー44aの倒れ防止することができる。前記刈刃装置5は、図33〜図36で示す如く刈刃5aと、受刃5bと、複数個の刃押具5cと、左右両側の移動メタル52等よりなる構成である。又、受刃5bの左右両側の下部には、外端部と、後端部とが折曲したステー50,50を設けると共に、この各ステー50の後端部の折曲部には、回動軸50aを固着して、各ステー50を接続した構成である。
【0050】前記各ステー50へ固着した回動軸50aの両端部は、分草体17bの左右両側端部の分草パイプ44dへ固着して設けた後フレーム49,49の前方下部に設けた挿入孔49a,49aへ挿入して、回動自在に軸支して設けた構成である。又、各ステー50の前端部に設けた孔50bと、左右両側端部の分草パイプ44dへ固着して設けた前フレーム51,51の後方部の上下方向に三段に設けた上孔51a,中孔51b、下孔51cのいずれか1個の孔へボルト、及びナット等により、装着して設けた構成である。
【0051】前記各ステー50の孔50bと、各前フレーム51の上孔51aとを接合状態にすると、穀稈は高刈りで刈取りできる構成である。又、各ステー50の孔50bと、各前フレーム51の中孔51bとを接合状態にすると、穀稈は標準高さで刈取りできる構成である。又、各ステー50の孔50bと、各前フレーム51の下孔51cとを接合状態にすると、穀稈は超低刈りで刈取りできる構成である。高刈り、標準刈り、超低刈りの三種類の刈取りができる構成である。
【0052】前記各移動メタル52には、回動メタル53の一方側のアーム部53aの先端部を挿入すると共に、他方側のアーム部53b部には、伝動具54を設け、この伝動具54の回動により、刈刃5aを左右へ摺動移動する構成であり、穀稈は刈取りできる構成である。
【0053】これにより、超低刈りを追加したことにより、後作業で野菜等を栽培するときは、株が超低刈りで刈取りされていることにより、栽培が容易である。
【出願人】 【識別番号】000000125
【氏名又は名称】井関農機株式会社
【住所又は居所】愛媛県松山市馬木町700番地
【出願日】 平成14年3月5日(2002.3.5)
【代理人】
【公開番号】 特開2003−250324(P2003−250324A)
【公開日】 平成15年9月9日(2003.9.9)
【出願番号】 特願2002−58926(P2002−58926)