| 【発明の名称】 |
結球野菜結束作業機 |
| 【発明者】 |
【氏名】中島 英夫
【氏名】大前 健介
【氏名】伊吹 俊彦
【氏名】太田 智彦
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| 【要約】 |
【課題】白菜等の結球野菜の外側に広がった外葉を、持ち上げて覆った状態で結束する結束作業機において、結球野菜の外葉を良好に持ち上げるための構成を提案する。
【解決手段】走行機体2の前輪30・30と後輪31・31の間に、結球野菜39の下側方より外葉を掻き上げる掻上機構40と、外葉の上部を結束する結束機構41とで構成した結束装置3を配置した結束作業機1において、伝動手段により連結連動されるとともに、駆動手段により上下動される左右一対の掻上体99・99で掻上機構40を構成した。掻上体99は、左右または前後または左右一対の回動アーム50・50と、一対の回動アーム50・50先端間に張り渡された弾性部材91で構成し、前記弾性部材91は、コイルバネ92と円筒状の接続部材93を複数直列接続して構成した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 一方を駆動輪、他方を従動輪とする前輪と後輪の間に結束装置を配置する結球野菜結束作業機であって、結束装置を、下側方より結球野菜の外葉を掻き上げる掻上機構と、掻き上げられた外葉の上部を結束する結束機構から構成し、前記掻上機構は上下動する前後または左右一対の掻上体と、機体上に配置する駆動手段と、該駆動手段と一対の掻上体とを連動連結する伝動手段により構成したことを特徴とする結球野菜結束作業機。 【請求項2】 請求項1に記載の結球野菜結束作業機において、前記掻上体は、左右または前後一対の回動アームと、一対の回動アーム先端間に張り渡された弾性部材で構成したことを特徴とする結球野菜結束作業機。 【請求項3】 請求項2に記載の結球野菜結束作業機において、前記弾性部材は、コイルバネと円筒状の接続部材を複数直列接続して構成したことを特徴とする結球野菜結束作業機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、白菜等の結球野菜の外側に広がった外葉を、持ち上げて覆った状態で結束する結束作業機の構成に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、白菜等の結球野菜は、圃場に苗を移植し、結球野菜の芯となる結球部が形成されたとき、広がっている外側の外葉を上方に持ち上げて前記結球部の上部で結束している。外葉で結球部を覆うことによって、結球部の成長が促進され、また、害虫、霜の被害を防止することもでき、広く行われているが、この結束作業は藁や紐等を用いて手作業で行われることが多く、多量の結球野菜を結束することは重労働となっている。そこで、トラクタ等の走行作業車両に結束装置や外葉の引き起こし装置を設け、走行車両を結球野菜の側部まで移動させ、引き起こし装置で外葉を引き起こし、一連の結束動作を行うものが提案されている。例えば、特開2000−014226号公報の技術である。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明では、結球野菜の外葉の引き起こしを確実且つ良好なものとするために、外葉を下方から上方へ掻き上げる手法を採用し、結球野菜の外葉の掻上動作と結束動作とを行うことができる結束作業機の構造を提案する。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。 【0005】即ち、請求項1においては、一方を駆動輪、他方を従動輪とする前輪と後輪の間に結束装置を配置する結球野菜結束作業機であって、結束装置を、下側方より結球野菜の外葉を掻き上げる掻上機構と、掻き上げられた外葉の上部を結束する結束機構から構成し、前記掻上機構は上下動する前後または左右一対の掻上体と、機体上に配置する駆動手段と、該駆動手段と一対の掻上体とを連動連結する伝動手段により構成したものである。 【0006】請求項2においては、請求項1に記載の結球野菜結束作業機において、前記掻上体は、左右または前後一対の回動アームと、一対の回動アーム先端間に張り渡された弾性部材で構成したものである。 【0007】請求項3においては、請求項2に記載の結球野菜結束作業機において、前記弾性部材は、コイルバネと円筒状の接続部材を複数直列接続して構成したものである。 【0008】 【発明の実施の形態】次に、発明の実施の形態を説明する。図1は本発明の実施例に係る結束作業機の全体的な構成を示した左側面図、図2は同じく平面図、図3は走行駆動ケースを示す平面図、図4は機体フレームの背面図である。図5は結束装置を示す左側面図、図6は同じく平面図、図7は同じく背面図、図8は結束機構を示す左側面図、図9は掻上機構を示す平面図である。図10は掻上体が最下点にあるときのカムの状態を示す背面図、図11は掻上体が最上点にあるときのカムの状態を示す背面図、図12は掻上体の構成を示す図、図13は掻上体で結球野菜を掻き上げる様子を示す図である。 【0009】まず、本発明に係る結束作業機1の全体構成について説明する。図1及び図2に示す如く、結束作業機1は、四輪の自走型の走行駆動される走行機体2に結束装置3を搭載して構成し、後部に操作部を有する歩行型としている。前記走行機体2を構成する機体フレーム4は、前部に水平方向に配置される平面視略コ字状の前部フレーム5と、左右両側に二本の機体進行方向に伸延する側部フレーム6・6と、門状の連結フレーム7及び後輪支持フレーム8と、平面視コ字状のハンドルフレーム9とで、主に中空状パイプによって軽量且つ高剛性に構成されている。 【0010】前記左右の側部フレーム6・6の前端は連結フレーム7、後端は後輪支持フレーム8に連結され、平面視井形状に組まれて後部フレームを構成して、この後部フレームの内部空間に結束装置3が配設されている。該結束装置3を支持する結束装置支持フレーム10が前後水平方向に配置されて、その前端は連結フレーム7に、後端は後輪支持フレーム8に螺結されるが、その螺結位置を選択する(または摺動して固定する)ことにより、結束装置3の位置を機体フレーム4に対して左右に位置調整することができるようにしている。前記結束装置3は上方から着脱自在なカバー11・12で覆われて、雨水等の浸入や、巻き込みの防止が図られている。 【0011】また、前記連結フレーム7の前端と、前部フレーム5の後端はいずれも走行駆動ケース13に固定され、すなわち、連結フレーム7と前部フレーム5とが走行駆動ケース13を介して連結されており、走行駆動ケース13も機体フレーム4を構成する一部として、機体フレーム4をシンプルな構成として更なる軽量化及び部品点数の削減を図っている。 【0012】前記前部フレーム5の右前部にはバッテリ支持フレーム14が固設され、ここにバッテリ15が載置固定されている。同じく前部フレーム5には底板18や側板20・20、連結パイプ21等より成る発電機支持フレーム16・16が設けられ、ここに発電機17が配設されている。そして、該発電機支持フレーム16・16の後端は走行駆動ケース13にもブラケット19・19を介して連結されている。このように、前部フレーム5と発電機支持フレーム16・16及び走行駆動ケース13によって、比較的重量物である発電機17を安定して支持できるようにしている。発電機17によって発電された電力は、後述する走行機体2の走行駆動及び結束装置3の駆動に利用される。 【0013】図3にも示す如く、前記走行駆動ケース13は左右水平方向に配置した伝動パイプの左右中央に入力ギヤボックスを設けて入力部13aとし、該伝動パイプの左右両側にチェンケース部13b・13bの上部を連結固定し、チェンケース部13b・13bの下部に駆動輪となる前輪30・30を支持している。前記入力部13aの上部に前記発電機17により電力が供給されるモータ22が配設され、該モータ22から入力部13aにおいて、伝動パイプ内に収納した走行駆動軸23に図示しないベベルギヤ等を介してモータ22の回転動力が伝達されて、該走行駆動軸23が回転駆動される。モータ22の上部はカバー24で覆われて、雨水等の浸入のないようにしている。 【0014】走行駆動ケース13の左右両側部に形成されたチェンケース部13b・13bの上部内にクラッチ機構26・26が収納され、前記走行駆動軸23の左右両側端にはスプロケット25・25が遊嵌され、走行駆動軸23からスプロケット25・25への動力伝達の入切を制御するクラッチ機構26・26を介して走行駆動軸23とスプロケット25・25が連結連動されている。そして、該スプロケット25・25と、前輪30・30を支承する車輪軸27・27に固設されたスプロケット28・28との間にチェン29・29が巻回されて、前輪30・30を回転駆動する構成としている。前記走行駆動軸23の左右に設けられたクラッチ機構26・26は、後述するクラッチレバー32・32によって、それぞれ独立して操作可能として、左右の前輪30・30の回転駆動を独立して制御可能とし、容易に走行機体2を操向旋回できるようにしている。 【0015】一方、左右の側部フレーム6・6の後端に連結された後輪支持フレーム8の後端には、下端に従動輪となる後輪31・31を枢結した車輪パイプ33・33が挿入されて、該車輪パイプ33・33と後輪支持フレーム8とを貫通する固定孔35に螺入したボルト34・34によって後輪パイプ33・33が後輪支持フレーム8に固定されている。そして、前記車輪パイプ33・33側には固定孔35が複数設けられており、該固定孔35を選択することによって、後輪31・31の高さ位置を調整可能としている。但し、高さ調節機構はこの構成に限定するものではなく、車輪パイプ33を回動したり、ハンドルの回動により伸縮させたりすることもできる。 【0016】また、図4に示す如く、後輪31・31は、左右の車輪をいずれも後輪支持フレーム8の外側、又は、内側に配置したり、あるいは、左右の車輪のうち一方を後輪支持フレーム8の外側に配置して他方を後輪支持フレーム8の内側に配置したりすることによって、轍間距離を変更可能としており、これによって、異なる轍間距離の畝に広く対応することができるようにしている。なお、前記後輪31・31と同様に前輪30・30も走行駆動ケース13への取付位置を変更することにより、轍間距離を変更可能としている。このようにして前輪30・30と後輪31・31の間の空間に結束装置3を配置する構成として、結束装置3を安定して支持できる構成としている。 【0017】また、前記後輪支持フレーム8の斜め上後方に連結されたハンドル連結フレーム36・36を介してハンドルフレーム9が連結されて操作部としている。ハンドルフレーム9には、結束装置3を操作するスイッチ37とグリップ38・38及び走行機体2の操向を制御するサイドクラッチレバー32・32が設けられており、グリップ38・38を握りながらサイドクラッチレバー32・32のいずれか一方を握ることにより前記クラッチ機構26が「切」となって旋回して走行機体2を操向するようにしている。 【0018】ここで、結束装置3について説明する。結束装置3は、白菜等の結球野菜39の外葉を掻き上げるための掻上機構40と、該掻上機構40によって掻き上げられた結球野菜39の結球部の上部を紐等の結束手段により結束する結束機構41とで構成されている。 【0019】前述の如く、結束装置3を支持する結束装置支持フレーム10は、連結フレーム7と後輪支持フレーム8との間に架設されている。詳しくは、図5乃至図7に示す如く、機体進行方向前後に設けられた二本の中空状パイプであるメインフレーム42・42の前後両端を断面L字状の連結部材43f・43rで連結して結束装置支持フレーム10を構成し、該結束装置支持フレーム10の前後の連結部材43f・43rと、連結フレーム7及び後輪支持フレーム8に固設されたステー44・45を螺結している。 【0020】前記左右のメインフレーム42・42の前後には、機体外側に向かってそれぞれ二本のサブフレーム46・46・・が平行に固設されている。サブフレーム46・46・・は側部フレーム6・6の下方を通過し、この通過する近傍位置の側部フレーム6・6の下部にブラケット47・47・・(図4)が突設されて、サブフレーム46・46・・に固設された支持片48・48・・を支持してサブフレーム46・46・・を強固に支持できるようにしている。また、サブフレーム46・46・・の下端間には、前後方向に伸延するサイドプレート49・49が固設され、該サイドプレート49・49には、後述する掻上機構40の構成部材である掻上アーム50・50・・の回動操作軸51・51及び回動従動軸52・52・・を枢結したブラケット53・53・・を螺結している。 【0021】前記結束装置支持フレーム10は、図4にも示す如く、連結部材43f・43rとステー44・45の螺結位置と、ブラケット47・47・・への支持片48・48・・の取付位置を変更することによって、機体フレーム4に対して左右方向に位置可変としている。このようにして、例えば、左側の前輪30及び後輪31を走行駆動ケース13のチェンケース部13b及び後輪支持フレーム8の外側に、そして、右側の前輪30及び後輪31を走行駆動ケース13のチェンケース部13b及び後輪支持フレーム8の内側に取り付けたときに、結束装置3が轍間の略中央に位置するようにすることができる。 【0022】ここで、結束機構41について説明する。 【0023】図5乃至図8に示す如く、結束装置支持フレーム10に対し結束機構41の結束プレート54とメインフレーム42・42の間に配設した昇降リンク機構55・55により上下昇降可能として結束位置の高さを調節可能としており、メインフレーム42・42に垂設したステー56・56に四本のリンクアーム55a・55a・・の一端が枢支され、他端が結束プレート54に枢支され、リンクアーム55a・55a・・の回動基部側にはリンクアーム55b・55b・・が固設されて、該リンクアーム55b・55b・・の他端が連結リンク55c・55cと枢結されて平行リンクを構成して昇降リンク機構55・55を構成するとともに、結束機構41の高さ位置を調節するための調節レバー57の回動操作軸58が外嵌固定する筒体59にはリンクアーム55a・55a及び調節レバー57の基部が固設されており、後輪支持フレーム8側に螺結された連結部材43rに取り付けられたガイドフレーム60に形成されたガイド孔60aに沿って該調節レバー57を操作することにより結束プレート54を平行に昇降して、調節レバー57を所望の高さでガイド孔60aに係止して結束プレート54をその高さに維持できるようにしている。 【0024】また、結束プレート54の前上部には断面コ字状の係止部材54aが固設されており、連結フレーム7側に螺結された連結部材43fに前端を枢結された係止アーム61の後端に支承されたローラ62を、該係止部材54aによって係合する構成として、該係止アーム61と後述する伝動手段を連結することにより、結束機構41(結束プレート54)の高さ調節に合わせて掻上機構の高さも連動して位置調整できるようにしている。 【0025】前記結束プレート54の前部には電動モータ63が載置固定されており、後部には結束アーム64の支持柱65が螺結されている。該結束アーム64の上端には、結束紐ケースブラケット66が連結され、該結束紐ケースブラケット66に支持される結束紐ケース67内の結束紐を、中空状のパイプで構成した結束アーム64に挿通させ、該結束アーム64の下端より引き出し可能としている。前記結束紐ケースブラケット66には、紐案内部材66a(図7)が設けられており、該紐案内部材66aによって結束紐95が適度な張り具合となるようにしている。 【0026】前記支持柱65に内挿された結束アーム64は、該支持柱65より下方においてスプロケット68が外嵌固定されている。該スプロケット68と、電動モータ63より下方に突出した出力軸69に外嵌したスプロケット70との間にチェン71を巻回して動力を伝達可能とし、結束アーム64を回転駆動するようにしている。また、結束アーム64のスプロケット68下方には、検出片72(図5)が固設されており、結束プレート54下面に固設されたセンサ73によって検出片72を検出することにより、結束アーム64の回転数や回転速度を検出できるようにしている。 【0027】そして、前記結束アーム64はスプロケット68より下方において、支持柱65下方に位置することになる結球野菜39を囲むように二カ所で曲折してクランク状として、その下端を下方に向けている。さらに、結束アーム64の下端には紐出口パイプ74を外周状に固定した筒体75が外嵌されており、紐出口パイプ74には結束アーム64下端からでた結束紐95を挿入して、その先端から引き出し可能とするとともに、該紐出口パイプ74は捩じりバネ等で構成した付勢部材76によって結球野菜39に接する方向に付勢されている。このようにして、結束紐95の引き出し口である紐出口パイプ74の先端が結球野菜39の外周部の径に合わせて結束アーム64下端を中心に回動して接触した状態で結束アーム64が回転するようにして、結束紐95が絡まったり緩んだりすることなく良好に結球野菜39の外周部を一周して、連続して結束できるようにしている。 【0028】なお、結束アーム64下端部には機体内側へ突出するよう取り付けられた樹脂板等よりなる弾性板材98が固定されている。該弾性板材98は紐出口パイプ74よりも前に結球野菜39に当接して結球野菜39の外葉を内側へ押圧するためのものであり、紐出口パイプ74よりも当接面積の大きい弾性板材98によって効率よく結球野菜39の外葉を内側へ押圧し案内することができるとともに、紐出口パイプ74に掛かる負荷を低減させることができる。 【0029】また、前記紐出口パイプ74の出口側と反対方向には先端にガイドローラ77aを設けたガイド体77が突設されており、結球野菜39の外葉が広がった状態にあったとしても、該ガイド体77によって外葉を内側に押し込むことができ、結束アーム64や紐出口パイプ74が結球野菜39と絡まって結束機構41が良好に作動しなくなったり、また、結束アーム64や紐出口パイプ74が当接することによって結球野菜39を傷つけたりすることのないようにしている。 【0030】次に、掻上機構40について説明する。 【0031】図5乃至図7及び図9に示す如く、掻上機構40の駆動手段である電動モータ78は、結束装置支持フレーム10の左側のメインフレーム42にステー79を介して固定されている。該電動モータ78の前方より突出した出力軸80には、リンク等より構成される伝動手段を介して掻上体と連動連結されており、該出力軸80に左右のロッド81・82の上端を枢結するカム83のボス部83aが外嵌され、該カム83が回動駆動される。そして、サブフレーム46にステー84を介して固定されたセンサ85及び規制プレート86に固定されたセンサ87によって、カム83の回動位置を検出可能として、該カム83は電動モータ78の出力軸80を中心として設定された角度範囲内において往復回動するように構成されている。 【0032】なお、前記規制プレート86には、カム83の回動を規制する規制部材88が固設され(図11)、そのボス部86aはカム83のボス部83aの外側にベアリングを介して遊嵌されており、カム83と同様に電動モータ78の出力軸80を中心として回動可能としている。そして、前記規制プレート86のボス部86aと反対側は、連結フレーム7側に螺結された連結部材43fに前端を枢結された前記係止アーム61の中途部に下端を枢結された調節ロッド89の上端と枢結されて、該調節ロッド89によってカム83の回動の上死点を調節することができるようにしている。 【0033】一方、前述の如く、結束装置支持フレーム10のサブフレーム46・46・・の下端に設けられたサイドプレート49・49には、ブラケット53・53・・を介して機体前後方向に伸延する掻上アーム50・50・・の回動操作軸51・51及び回動従動軸52・52・・が支承されている。機体左右片側において、機体内側に長尺の一本の回動操作軸51と、それと平行に機体外側であって同一直線上に短尺の二本の回動従動軸52・52が設けられており、計六本の軸51・51・52・52・・が設けられている。 【0034】前記回動操作軸51・51の先端には、ロッド81・82の下端を枢結したアーム94・94が固定されている。従って、電動モータ78によりカム83が回動するとロッド81・82が操作されて、該ロッド81・82に連結された回動操作軸51・51が回動操作されて掻上アーム50・50・・が回動する。 【0035】前記掻上アーム50は、結束機構40を取り囲む四隅に設けられており、それぞれ、回動操作軸51に枢結された上アーム50aと、回動従動軸52に枢結された下アーム50bとを、これら両アーム50a・50bの下端で連結板90で連結して構成している。そして、上アーム50aに連動する回動操作軸51及び下アーム50bに連動する回動従動軸52を支承するブラケット53と、上アーム50a、下アーム50b及び連結板90で平行リンクを構成している。従って、上アーム50aを枢結した回動操作軸51を回動すれば、下アーム50bが連動して連結板90が上下動することとなる。 【0036】なお、掻上アーム50を構成する上アーム50a及び下アーム50bは、これらのアーム50a・50bの一端に設けられたコ字状の継手で回動操作軸51又は回動従動軸52を挟み、連結ピンを継手と回動操作軸51又は回動従動軸52を挿通させることによって、該連結ピンを中心として機体前後方向に回動可能に回動操作軸51又は回動従動軸52に枢結されている。 【0037】そして、前記連結板90には、連結部材97が枢結されており、該連結部材97に、弾性部材91の一側端部がベアリングを介して回動自在に連結されている。該弾性部材91は、左右同一側に位置する二本の掻上アーム50・50間に架け渡されて、掻上体99を構成している。 【0038】前記連結部材97は連結板90に対して略水平方向に回動可能に枢結されており、左右の掻上体99・99で結球野菜39を掻き上げていく際に、弾性部材91・91は結球野菜39の形状に沿って撓んだ状態となるが、連結部材97と連結板との間に略水平方向に掛かる荷重によって連結部材97が回動することによって、これらの部材に負荷が掛からないようにしている。 【0039】なお、本実施例においては、回動操作軸51・51及び回動従動軸52・52・・を機体前後方向に設け、掻上体99・99を機体左右に配置した構成としているが、回動操作軸51・51及び回動従動軸52・52・・を機体左右方向に設け、掻上体99・99を機体左右前後に配置した構成とすることもできる。 【0040】図12に示す如く、前記弾性部材91は複数の弾性体92・92・・・とベアリング内装の接続部材93・93・・・とを直列に連結して構成している。本実施例では弾性体92・92・・・としてコイルバネを採用しており、弾性部材91の中央近傍は変曲部であるため、接続部材92・92・・・は掻上体の中央近傍を避けて配置するようにしている。但し、弾性体92はコイルバネに限定するものではなく、丸棒状の合成樹脂やゴム等により構成することもできる。このように、弾性部材91を弾性体92・92・・・と接続部材93・93・・・を直列接続して構成することにより、弾性部材91が結球野菜39に沿って円滑に回動するようになり、外葉の掻上性能が安定して作業能率の改善に寄与している。 【0041】上述の如く構成した掻上機構41の掻上体99では、前記ロッド81・82、カム83、回動操作軸51・51及び連結板90等の伝動手段によって、全ての掻上アーム50・50・・が電動モータ78からの動力を受けて同期して同程度に回動するよう構成されている。そして、回動操作軸51・51の回動に伴って掻上アーム50・50・・が回動することによって、図13にも示す如く、結球野菜39を左右両側から弾性部材91・91で挟み込んだ状態で弾性部材91・91が昇降駆動され、該結球野菜39の外葉を内側へ掻き上げていく。このとき、弾性部材91・91が結球野菜39の外葉を押し上げながら上方へ移動すると同時に、弾性部材91・91自身も回転するため、結球野菜39との接触面における抵抗が削減されて、引っかかりなく良好に白菜の外葉を掻き上げることができる。 【0042】図10では、掻上体99の弾性部材91が最下点にあるときのカム83及びロッド81・82の状態を示しており、また、図11では、掻上体99の弾性部材91が最上点にあるときのカム83及びロッド81・82の状態を示している。弾性部材91が最下点にあるときは、センサ85の検出体85aがカム83の切欠85cに嵌入することによって、弾性部材91が最下点に至ったことを検知してカム83の回動を停止する。また、弾性部材91が最上点にあるときは、規制部材88がカム83に当接してカム83のそれ以上の同方向の回動が規制されるとともに、規制プレート86に設けられたセンサ87の検出体87aがカム83の外周部に当接して弾性部材91が最上点に至ったことを検知してカム83の回動を停止する。 【0043】なお、一端をサブフレーム46に、他端をサイドプレート49間に固設したガード体96が設けられており、結球野菜39の外葉が大きく広がった状態であったとしても、該ガード体96によってロッド81や回動操作軸51の動きが阻害されることのないようにしている。 【0044】上述の如く構成した結束装置3では、結束装置3が結球野菜39の上方に位置するよう走行機体2を操向して停止したうえで、ハンドルフレーム9に設けられた結束装置3のスイッチ37をオンすれば、掻上機構40のカム83が回転駆動されて、掻上体99・99の掻上アーム50・50・・を回転し、最下点にある左右一対の掻上体99・99の弾性部材91・91が、結球野菜39の外葉を掻き上げながら上方へ移動する。 【0045】そして、掻上体99・99の弾性部材91・91が最上点に至って、掻上アーム50・50・・の回動が停止すると、同時に、結束機構41の結束アーム64が回動し始める。結球野菜39の周囲を紐出口パイプ74が一周して結束紐95が巻回されると、掻上アーム50・50・・が下方へ回動し始め、最下点でその回動を停止するとともに結束装置3のスイッチが自動的にオフとなる。上述の如く、結束装置3が結球野菜39の上方に位置するよう走行機体2を操向して停止し、そして、結束装置3のスイッチをオンして結球野菜39を結束するという動作を繰り返して、畝に並んで植えられた結球野菜39を結束することとなる。 【0046】 【発明の効果】本発明は、以上のように構成したので、以下に示すような効果を奏する。 【0047】即ち、請求項1に示す如く、一方を駆動輪、他方を従動輪とする前輪と後輪の間に結束装置を配置する結球野菜結束作業機であって、結束装置を、下側方より結球野菜の外葉を掻き上げる掻上機構と、掻き上げられた外葉の上部を結束する結束機構から構成し、前記掻上機構は上下動する前後または左右一対の掻上体と、機体上に配置する駆動手段と、該駆動手段と一対の掻上体とを連動連結する伝動手段により構成したので、白菜を挟み込んだ状態で一対の掻上体を昇降駆動することによって白菜の外葉を掻き上げることができる。 【0048】請求項2に示す如く、請求項1に記載の結球野菜結束作業機において、前記掻上体は、左右または前後一対の回動アームと、一対の回動アーム先端間に張り渡された弾性部材で構成したので、良好に結球野菜を把持することができる。 【0049】請求項3に示す如く、請求項2に記載の結球野菜結束作業機において、前記弾性部材は、コイルバネと円筒状の接続部材を複数直列接続して構成したので、掻上体が結球野菜の外周状を円滑に移動することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006851 【氏名又は名称】ヤンマー農機株式会社 【識別番号】000195568 【氏名又は名称】生物系特定産業技術研究推進機構
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| 【出願日】 |
平成14年2月28日(2002.2.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080621 【弁理士】 【氏名又は名称】矢野 寿一郎
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| 【公開番号】 |
特開2003−250322(P2003−250322A) |
| 【公開日】 |
平成15年9月9日(2003.9.9) |
| 【出願番号】 |
特願2002−53980(P2002−53980) |
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