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【発明の名称】 コンバインのキャビン
【発明者】 【氏名】土居 一紀
【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内

【氏名】萩山 丈士
【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内

【氏名】越智 孝司
【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内

【氏名】芳野 正彦
【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内

【要約】 【課題】従来のキャビンは、各種のホ−スやハ−ネス類を、後壁を利用してその外側に沿わせて設けていた。そのため、従来装置は、外観上の美観が損なわれ、更に、グレンタンクオ−プン構成の場合、前記ホ−ス等がオ−プン回動に支障となる課題があった。

【解決手段】各支柱1、1’と2、2’の上端を連結する上部連結枠5は、左側の前後支柱1、2の間に、空調機器7の搭載スペ−ス8を形成するために横外側方へ張り出した拡張部9を構成した。そして、前記上部連結枠5は、平面視において、上記拡張部9の基部と後部左側支柱2との間に形成した段状に凹んだ空間部10に、縦方向に配置したホ−ス11やハ−ネス12を配索して構成したコンバインのキャビンとしている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 前後の左右両側にそれぞれ配置した少なくとも4本の支柱1、1’と2、2’を、横方向の連結杆3と、前後方向の連結杆4と、上部連結枠5とによって枠組みしてキャビンフレ−ム6を構成し、該上部連結枠5は、前記各支柱1、1’と2、2’の上部を連結するにあたり、左側の前後支柱1、2の間に、空調機器7の搭載スペ−ス8を形成するために横外側方へ張り出した拡張部9を構成し、前記上部連結枠5は、平面視において、上記拡張部9の基部と後部左側支柱2との間に形成した段状に凹んだ空間部10に、縦方向に配置したホ−ス11やハ−ネス12を配索して構成したコンバインのキャビン。
【請求項2】 キャビンフレ−ム6を構成する上部連結枠5上に、前側に庇部13を有するル−フ14を載置してキャビン15を構成し、前記庇部13の下面側に前方を照射する作業灯16を内装して構成した請求項1記載のコンバインのキャビン。
【請求項3】 ル−フ14の前部に、ワイパ−モ−タ17を格納して設け、該ワイパ−モ−タ17に基部を接続して外部に露出したワイパ−ア−ム18を、フロントガラス19に沿わせて延長して先端部分にワイパ−20を取り付けて構成した請求項1、又は請求項2記載のコンバインのキャビン。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンバインのキャビンに関し、農業機械の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来から、農作業機や土木、建設作業機等の移動車輌は、車体上にオペレ−タ−が座るキャビンが装備され、外部と遮断してその室内を快適な状態に保って作業能率を上げる工夫がされた構成となっている。そして、空調機器は、通常の場合、キャビンの天井に設置され、その空調機器から空気流(熱・冷気)をキャビン室内に吹き出すグリルを操縦者の頭上に開口して構成し、更に、空調作用に伴う除湿により気中の水分を凝縮して生じる排水のドレンホ−スを、天井からキャビンの後部に配管して構成され、キャビン室内を快適に空気調整する技術が実用化されている。
【0003】そして、上記キャビンは、軽量化を図り、強度を確保するために、軽くて強い金属や合成樹脂等の素材によって製作したキャビンフレ−ムやル−フが利用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来からコンバインに搭載するキャビンは、空調機器、その他の電装品を装備しているため、車体(機体)側と接続するドレンホ−ス、ヒ−タホ−ス、A/Cホ−ス、ハ−ネス類を車体との間に配索する必要があり、従来装置は、これらをキャビンの後壁を利用してその外側に沿わせて上下方向に設けていた。このように構成した従来のキャビンは、外観上の意匠的な価値、美観を損なうばかりでなく、コンバインのグレンタンクオ−プン構成の場合、前記ホ−ス等がタンクのオ−プン回動に支障となる課題があった。
【0005】そして、従来からキャビンの作業灯(前照灯)は、外側に取り付けて前方を照射する構成であったから、キャビンの外側機枠が複雑となって外観を損なう課題と共に、実作業においても降雨による雨水がレンズを汚して曇らせ、本来の明るさを発揮できず機能を低下する課題があった。
【0006】更に、従来装置のフロントワイパ−は、フロントガラスの上部位置にワイパ−モ−タ等の関連装置を外側に露出した状態で取り付けていたから、操縦座席からの前方視界を著しく制限し、その上に加えてキャビンの美観を損なう課題があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した従来型の課題を解決するために、次の如き技術手段を講ずるものである。まず、請求項1の発明は、前後の左右両側にそれぞれ配置した少なくとも4本の支柱1、1’と2、2’を、横方向の連結杆3と、前後方向の連結杆4と、上部連結枠5とによって枠組みしてキャビンフレ−ム6を構成し、前記上部連結枠5は、前記各支柱1、1’と2、2’の上部を連結するにあたり、左側の前後支柱1、2の間に、空調機器7の搭載スペ−ス8を形成するために横外側方へ張り出した拡張部9を構成し、前記上部連結枠5は、平面視において、上記拡張部9の基部と後部左側支柱2との間に形成した段状に凹んだ空間部10に、縦方向に配置したホ−ス11やハ−ネス12を配索して構成したコンバインのキャビンであるから、ホ−スやハ−ネス類が外観上露出しておらず、キャビンの意匠的な価値(美観)が著しく向上した。そして、ホ−スやハ−ネスは、上記構成の場合、平面視においてキャビンの外側枠内に納まっているから、周辺装置の邪魔にならず、特に、グレンタンクをオ−プン回動しても何らの支障もなくなった。
【0008】つぎに、請求項2の発明は、キャビンフレ−ム6を構成する上部連結枠5上に、前側に庇部13を有するル−フ14を載置してキャビン15を構成し、前記庇部13の下面側に前方を照射する作業灯16を内装して構成した請求項1記載のコンバインのキャビンであるから、キャビンの正面視、及び側面視において、スッキリした形となって美観を起こさせるものとなった。更に、作業灯(前照灯)は、ル−フの庇部の下面側に内装しているから、降雨の際に雨水が当たることはほとんどなくなって、レンズの汚れを未然に防止でき、本来の明るさを保持できるものとなっている。
【0009】つぎに、請求項3の発明は、ル−フ14の前側にワイパ−モ−タ17を格納して設け、該ワイパ−モ−タ17に、基部を接続して外部に露出したワイパ−ア−ム18を、フロントガラス19に沿わせて延長して先端部分にワイパ−20を取り付けて構成した請求項1、又は請求項2記載のコンバインのキャビンであるから、ワイパ−、及びその関連機器によってキャビン室内から前方視界が制限されることがなくなり、安全な操縦ができる。更に、キャビンは、ワイパ−に関する機器をル−フに格納し、ワイパ−ア−ムとワイパ−部分のみを露出した構成によってキャビンの外観を整えて美観を起こさせるものとなっている。
【0010】
【発明の効果】まず、請求項1の発明は、ホ−スやハ−ネス類が外観上露出しておらず、キャビンの意匠的な美観を著しく向上した効果を有する。そして、ホ−スやハ−ネスは、本案の構成では、平面視においてキャビンの枠内(外枠より内部側)に納まっているから、グレンタンクをオ−プンしてもその回動軌跡上にはなく、何らの支障も起きない利点がある。
【0011】そして、請求項2の発明は、作業灯が露出していないから、外観上スッキリした形状となって、意匠的な価値を高めて美観を起こさせるものとなった効果がある。更に、作業灯は、ル−フの庇部の下面側に内装しているから、雨水が当たることはほとんどなくなって、レンズの汚れを未然に解消できた利点がある。
【0012】そして、請求項3の発明は、ワイパ−、及びその関連機器をフロントガラスより上側のル−フ前部に納めた構成であるから、キャビン内からの前方視界を制限するものがなくなり、前方の確認が充分にできるものとなって安全な運転ができる効果がある。更に、キャビンは、ワイパ−に関する機器をル−フ内に格納しワイパ−ア−ムとワイパ−部分が露出するのみであるから、キャビンの外観が整って意匠的美観を起こさせる特徴がある。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて具体的に説明する。まず、コンバインは、図26、乃至図28に示すように、車体25上に脱穀装置26を搭載し、その前方側には、刈取装置や穀稈搬送装置からなる刈取前処理装置27を連結して構成している。そして、キャビン15は、操縦座席28を内部に装置して、前記車体25の進行方向に向かって前部右側に配置し、オペレ−タが着席して運転ができる構成としている。
【0014】つぎに、上記キャビン15について、具体的に述べる。まず、キャビンフレ−ム6は、図2に示すように、前の左右両側に前部左右支柱1、1’を配置し、後の左右両側に後部左右支柱2、2’を配置して、これら四本の支柱を横方向の連結杆3と、前後方向の連結杆4と、上部連結枠5とによって一体に枠組みした構成としている。そして、キャビンフレ−ム6は、図2に示すように、前部右支柱1’を前部左支柱1や後部左右支柱2、2’より長く形成して、その後側に乗降口29を開口して構成している。
【0015】なお、本明細書における左側、又は右側の記載は、コンバインから前方に向かって見た状態を基準にしたものである。そして、前記上部連結枠5は、図2に示すように、各支柱1、1’と2、2’の上部を連結するにあたり、左側に位置する前後支柱1、2の間に、空調機器7の搭載スペ−ス8(図3参照)を形成するために横外側方へ張り出した拡張部9を構成している。そして、空調機器7は、図3で解るように、上記搭載スペ−ス8に支持機構を設けて搭載している。そして、上記上部連結枠5は、平面視において、上記拡張部9の基部(後側部)と後部左側支柱2との間に、段状に凹んだ空間部10を形成している。
【0016】そして、キャビン15の天井にあたる上記搭載スペ−ス8に装備した前記空調機器7や、その他キャビン15に装置した電装品(コントロ−ラ、リレ−、ヒュ−ズ)、各種モ−タ類、照明等と、車体25側に装備しているコンデンサ、エンジン、バッテリ−等との間に配索するハ−ネス12、ドレンホ−ス11a、ヒ−タホ−ス11b、A/Cホ−ス11cを、上記空間部10に内装した状態にして上下に配索した構成としている。なお、ヒ−タホ−ス11bとA/Cホ−ス11cとは、前者は温水、後者は冷媒の循環用であって、それぞれ2本を1組としている。
【0017】従来のこの種キャビンにおけるハ−ネスやホ−ス類は、キャビンから外部に出して後壁の外側に沿わせて配索していたから、外観形状が煩雑に見える構成となって、意匠上の美観を損なう形を呈していた。更に、ハ−ネスやホ−ス類は、グレンタンクのオ−プン回動の軌跡近くに位置するため、グレンタンクオ−プン時に障害となるおそれがあった。
【0018】それに対して、上記した本案に係る構成は、従来型の欠陥を解決して意匠的な価値を高めるように、外観上スッキリした構成とし、グレンタンクのオ−プン回動に何らの支障を与えることのないものとなった。つぎに、キャビン15の空調関係について、冷暖房風を送る送風ダクト30、及びその吹出し口31の配置を、図3、及び図4に基づいて説明する。
【0019】まず、空調機器7は、既に説明したように、キャビン15の上部(左外側に張り出した搭載スペ−ス8、図26参照))を利用して装置され、車体25上のエンジンとコンデンサとにそれぞれホ−ス11(ヒ−タホ−ス11b、A/Cホ−ス11c)によって接続され、冷媒と温水が循環して冷暖房が可能に構成されている。そして、送風ダクト30は、図3に示すように、基部を前記空調機器7の吹出し部に連通し、キャビン15の左上部に沿わせて前後方向に配管している。
【0020】そして、送風ダクト30は、図3に示すように、前後方向の前端部分と、その位置から略90度折り曲がって、キャビン15の前部に横向きに配管している前部ダクト30bの始端部との間を、蛇腹ホ−ス30aを彎曲して接続し冷暖房風を送る構成としている。そして、吹出し口31は、実施例の場合、図3に示すように、上記送風ダクト30(30b)の後部に後部吹出し口31aを開口し、更に、側部で前記空調機器7の下側位置に横吹出し口31b、31c、31dの3か所を開口して設け、そして、前側上部に前吹出し口31e、31fの2か所をそれぞれ開口してキャビン15室内に吹き出しができる構成としている。
【0021】本案の実施例は、以上のように、キャビン15室内に6個の吹出し口31a〜31fを開口しているから、空調された空気が室内に充分に供給できて性能を大幅に向上し、室内を快適な状態に保つことができるものとなった。そして、横吹き出し口31b、31c、31dは、図4に示すように、同一形状に製作した吹出し口を利用できるから製造コストを低減でき、更に、コ−ナ部分に蛇腹ホ−ス30aを利用したから、組立て誤差が吸収され、組立てが容易になった特徴がある。
【0022】つぎに、ル−フハッチ33とキャビン15とのシ−ル(ウエザ−ストリップ34)について述べる。まず、キャビン15は、図3、及び図5に示すように、前端縁をル−フ14の上方後部に蝶番32によって枢着して上方へ開閉自由に取り付けたル−フハッチ33を設け、作業中、開いて後方確認が充分にできる構成としている。この場合、ウエザ−ストリップ34は、図6に示すように、キャビン15側(固定側)のアルミフレ−ム35の端縁部に沿わせて嵌合して取り付けており、上側から回動して降りてくるル−フハッチ33の縁枠36を載置して受け止める構成としている。そして、ウエザ−ストリップ34は、図6で解るように、ル−フハッチ33を閉めたとき、ハッチの縁枠36との間が密閉状態を保って充分なる防水機能を持たせており、室内側には、装飾用のリップ37を形成して、内装材38の端末部を包み込むように覆った構成としている。
【0023】このように、ウエザ−ストリップ34は、キャビン15のアルミフレ−ム34側に取り付けることによって、本来の防水機能のほかに、内装材38の端末部を包み込むように覆う装飾用のリップ37を形成でき、キャビン15室内を整然とまとめた状態にすることができたものである。この場合、内装材38は、端末部を折り曲げて段状に形成し、ウエザ−ストリップ34の装飾用のリップ37内に挿入し易くする工夫をしている。
【0024】つぎに、作業灯16は、図7、及び図8に示すように、ル−フ14の前部に形成している庇部13の下面側に、左右2器を内装した状態に装置し、前方を下部照射する角度に構成している。実施例の場合、ル−フ14、及び庇部13は、真空成型した樹脂製の上側プレ−トに、アルミ製の下側プレ−トを下面に装着して「もなか状」に構成しており、その両者の間に左右2器の作業灯16を内装している。
【0025】以上のように、作業灯16は、大部分を庇部13の内部に装備して、キャビン15の前側にレンズ部分を下側前方に向けて露出した構成であるから、ハ−ネスを外側に配索することもなく、外観上スッキリした形状となって意匠的価値を高めるものとなった。更に、作業灯16は、上述の構成によって、雨水が当たることはほとんどなくなって、レンズの汚れを未然に解消できた。
【0026】つぎに、ワイパ−モ−タ17、及び減速機等の関連機器17aは、図9、及び図10に示すように、上記ル−フ14の前部位置に格納し、フロントガラス19の範囲から上方に離れた部位に装置して構成している。そして、ワイパ−ア−ム18は、図面に示すように、その基部をル−フ14の内部において前記ワイパ−モ−タ17の関連機器17aから前に突出した左右往復回動軸40に連結し、外側に露出させて、フロントガラス19に沿わせて下方に延長して先端部分にワイパ−20を取り付けた構成としている。実施例の場合、ル−フ14の下面側(上述したアルミ製のプレ−ト部分)は、ワイパ−ア−ム18が左右回動できる範囲の作動孔を形成し、他の部分は塞いだ構成としている。
【0027】このように構成した実施例は、ワイパ−モ−タ17、及びその関連機器17aは、フロントガラス19より上側のル−フ14前部に格納されているから、キャビン15内から前方視界を制限するものがなくなり、前方の確認が充分にできるものとなって安全な運転ができる効果がある。更に、キャビン15は、ワイパ−に関するモ−タ17、関連機器17aをル−フ14に格納し、ワイパ−ア−ム18とワイパ−20部分のみが露出する構成であるから、キャビン15の正面における外観が整って意匠的な価値を高めて美観を起こさせるものとなっている。
【0028】そして、実施例のウォシャ−ノズル41は、図7に示すように、庇部13の左右中央位置に設け、フロントガラス19に向けて洗浄液を噴出して洗浄する構成としている。このようにウォシャ−ノズル41を配置すると、噴射角度が充分に確保できる利点があり、それに加えて、ウォシャ−液を送るホ−スをル−フ14に内装できるから、外観上の美観を損ねることがなくなった。
【0029】つぎに、キャビン15の乗降口29に開閉自由に取り付けたドア42について説明する。まず、ドア42は、図11、図12、及び図27に示すように、外周のドア枠43の内側に、前半部分には前部ガラス44を嵌め込み、その後部には鉄製のフレ−ム45を前記ドア枠43の後半部分に装着し、更に、その内側に前縁に蝶番46を設けて開閉自由とした後部ガラス47を設けて構成している。実施例の場合、後部ガラス47は、前側の上記フレ−ム45に蝶番46を支点にして約180度程度開閉できる構成としている。そして、蝶番46は、図12に示すように、フレ−ム45に取り付けた固定側46aに縦方向のピン孔48と、その下部に連続させて水抜き孔49を貫通して設け、回動側46bの基部の回動ピン50を上側からピン孔48に落し込んで開閉自由に連結して構成している。
【0030】そして、ドア42は、乗降口29の内側後部に回動支点を設けて開閉する構成にしている。すなわち、ドア42は、図13に示すように、キャビン15の内部機枠部で、乗降口29の後方位置に設けた支点軸51に、彎曲した回動腕52の基部を回動自由に枢着し、その先端部をドア内側に固着して構成している。そして、ドア42は、図11に点線で示すように、上記の支点軸51と回動腕52とを上下の2か所に設けて開閉自由に支える構成としている。そして、回動腕52は、薄く偏平な素材によって構成し、極力、場所を取らないものとして狭い取付け場所に装置できるものとした。
【0031】そして、上記ドア42は、図14、図15、及び図16に示すように、乗降口29の後部に設けたハンドキャッチャ−53のすぐ横に基部を取り付けた開閉用ダンパ−54を利用して開閉する構成としている。この実施例の場合、開閉用ダンパ−54は、開放時には伸長力によってドア42を軽く開けるものでありながら、ハンドキャッチャ−53に囲まれた構成になっているから、手をつめる心配がなくなった。
【0032】以上のように構成したドア42は、前部ガラス44と後部ガラス47とに分けて構成し、後部ガラス47を開閉式にした特徴があり、鉄製のフレ−ム45を後部のみに使用して軽量化とコストダウンを図っている。それと共に、上記鉄製のフレ−ム45は、図11に示すように、前部ガラス44の取り付けと後部ガラス47の蝶番46の取り付けに共用してコストダウンを図り、しかも、外側の美観を確保する効果を有する。
【0033】そして、ドア42の開閉機構は、支点軸51と薄くて偏平な回動腕52とによるものであるから、キャビン15内の狭い取付場所に装置することができて外観上もスッキリしている。そして、開閉用ダンパ−54は、ドア42の開閉時、及び閉った位置(縮んだ状態)では後部のハンドキャッチャ−53の内側に納まる関係位置になっており、障害とならず、安全なものとなった利点もある。
【0034】つぎに、キャビン15の左側(図28参照)に設けた開閉窓55について説明する。まず、キャビン15は、右側に上述のドア42が設けられ、左側には上部を回動支点にして下側が外側に開閉する開閉窓55を設けて構成している。そして、開閉窓55は、図26、乃至図28に示すように、コンバインの排出オ−ガ56の側であるから、そのオ−ガ56の位置によって開き角度を調節できる構成としている。そして、開閉窓55は、図18、及び図19に示すように、上端部を蝶番57によってキャビン15の左上側の前後方向の外枠58に取り付けた上部窓55aの下部に回転する連結軸59によって下部窓55bを開閉自由に枢着した構成としている。この場合、上記連結軸59は、図19、乃至図21に示すように、下部窓55bの回動支点(蝶番60の軸)となっており、その下部窓55bを、図19の仮想線に示すように、上部窓55aに対して90度垂下状態に変更して、ロックねじ61によって固定できる構成としている。
【0035】更に、上記連結軸59は、図20、及び図21に示すように、上記ロックねじ60を握って軸方向に移動すれば、キャビンフレ−ム6のの凹部62に係合してロックができる構成としている。実施例の開閉窓55は、連結軸59をロック軸として使用し、キャビンフレ−ム6の凹部62をロック時のストライカ部材としてそれぞれ兼用した構成としている。
【0036】なお、63は窓の開閉用のダンパ−である。つぎに、キャビン15内部における内装材65の取付構成について説明する。まず、キャビン15は、室内に内装材65を張って美観を保つ構成としているが、実施例の場合、図22、及び図23に示すように、天井部内装材65aと後部内装材65bとに分割して張り付け、図24に示すように、それぞれの端末を差し込んでラップし外観上に配慮して取り付けた構成としている。
【0037】そして、後部内装材65bは、図23に示すように、両方の角部分にはスピ−カ66を設け、更に、図25に示すように、ドア42のフレ−ム42aまで延長して覆い、前述した回動腕52を覆った状態にしてドアカバ−を兼た構成にしている。
【0038】このように構成することによって、内装材65は、固定クリップ数が従来に比して減少し、大幅にコスト低減ができた。それに加えて、キャビン15室内は、整然とし、オペレ−タが快適な気分で作業ができるものとなっている。以上述べたように、本発明の実施例に係るキャビン15は、部品の共用化を随所で図って、コストを低減したものであって、従来に比較して大幅に安く製作できる特徴がある。更に、キャビン15は、室内の空調が効果的に効くのは勿論であるが、室内の意匠的価値を高めて、オペレ−タが快適な気分で作業ができるものとなっている。
【0039】そして、本案に係るキャビン15は、ル−フ14や庇部13を有効に活用して前方視界を広げる工夫をし安全な作業ができるものとしており、又、随所に意匠的配慮を施しながら製作しているから、意匠的価値が高くなったものである。
【出願人】 【識別番号】000000125
【氏名又は名称】井関農機株式会社
【住所又は居所】愛媛県松山市馬木町700番地
【出願日】 平成14年2月5日(2002.2.5)
【代理人】
【公開番号】 特開2003−225015(P2003−225015A)
【公開日】 平成15年8月12日(2003.8.12)
【出願番号】 特願2002−28203(P2002−28203)