| 【発明の名称】 |
作業機の空調装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】土居 一紀 【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内
【氏名】萩山 丈士 【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内
【氏名】越智 孝司 【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内
【氏名】芳野 正彦 【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内
【氏名】廣田 幹司 【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内
【氏名】水本 俊彦 【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内
【氏名】赤松 克利 【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 作業機の機体フレーム1の前側上方に、座席11と該座席11の周囲に設けた操作部12を包囲する平面視略四角形状のキャビン8を設け、該キャビン8のキャビンフレーム13の左右何れか一方の側の上側部分の前後方向の上部横フレーム22の一部は、前記座席11がある部分のキャビンフレーム13に比し側方に突出する張出部34を有して形成し、該張出部34と前記キャビンフレーム13の前後方向の左右中間フレーム35の間にエアコンユニット37を収容しうるエアコン取付用空間36を設けた作業機の空調装置。 【請求項2】 作業機の機体フレーム1の前側上方に、座席11と該座席11の周囲に設けた操作部12を包囲するキャビン8を設け、該キャビン8は前記機体フレーム1側に固定のキャビンフレーム13の左右何れか一側にドア15を左右何れか他側にウインド17を夫々設けて構成し、前記キャビンフレーム13のウインド17側の上部横フレーム22の一部は、前記ウインド17より反ドア15側に突出させた張出部34に形成し、該張出部34と前記キャビンフレーム13の前後方向の左右中間フレーム35の間にエアコンユニット37を収容しうるエアコン取付用空間36を設けた作業機の空調装置。 【請求項3】 請求項1または請求項2において、前記張出部34と左右中間フレーム35の夫々に前記エアコンユニット37を取付けるエアコン取付用ステー42を設けた作業機の空調装置。 【請求項4】 請求項1または請求項2または請求項3において、前記張出部34の下側に位置するエアコンユニット37の下方には、着脱自在のアンダーカバー40を設けた作業機の空調装置。 【請求項5】 請求項1または請求項2または請求項3または請求項4において、前記座席11の側方と前方のキャビン8内には、側部エア吹き出し口54と左前エア吹き出し口57と右前エア吹き出し口58とを夫々設けて、略逆L型状に包囲するように構成した作業機の空調装置。 【請求項6】 請求項5において、前記側部側部エア吹き出し口54は、前記エアコンユニット37の内側位置に設けると共に、前記操作部12の側部操作パネル55の上方に位置させた作業機の空調装置。 【請求項7】 請求項5において、前記座席11より後方のキャビン8内には後側エア吹き出し口52を設けた作業機の空調装置。 【請求項8】 請求項7において、前記キャビン8にはリヤハッチ19を設け、前記後側エア吹き出し口52は側方のみならず後方に向けて送風可能に構成した作業機の空調装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明が属する技術分野】本発明は、コンバイン等の作業機の空調装置に係るものである。 【0002】 【従来技術】従来公知の実公平7−13478号公報には、作業機の機体フレームの前側上方に、座席と該座席の周囲に設けた操作部を包囲するキャビンを設け、前記座席の下方位置にエアコンユニットを設け、座席の側方にエア吹き出し口を設けた構成について記載されている。また、従来公知の特開2000−175543号公報には、作業機の機体フレームの前側上方に、座席と該座席の周囲に設けた操作部を包囲するキャビンを設け、前記座席の後方位置にエアコンユニットを設け、座席の左右両側および前方にエア吹き出し口を設けた構成について記載されている。また、従来公知の特許3047888号公報には、座席の上方のキャビン内にエアコンユニットを設け、座席の側部にエア吹き出し口を設けた構成について記載されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】前記公知例のうち実公平7−13478号公報に記載されたものは、座席の下方位置にエアコンユニットを設けているため、エア吹き出し口までの距離が長く損失が大きいという課題がある。この点、該公知公報では、天井部分にエアコンユニットを設ければ距離が短くなると記載され、一方、天井に設けたのではキャビンの天井が低くなると記載されているが、例え、座席の下方にエアコンユニットを設けても、キャビンの床面が高くなるだけであって、実際はキャビンの室内空間は大きくならず、エネルギー損失が大きいという課題だけが残る。また、エア吹き出し口が座席の側方のみであるから、快適な空調環境が得られない。次に、前記特開2000−175543号公報に記載されたものは、座席の後方にエアコンユニットを設けているので、キャビンの高さ方向の室内空間は大きくすることが可能であるが、前後長さに制約あるので、エアコンユニットの大きさ形状に制約を受けるだけでなく、エアコンユニットからエア吹き出し口までの距離が長くエネルギー損失が大きいという課題がある。また、座席の後方にエアコンユニットを設けているので、後方視界が良好でないという課題もある。また、エア吹き出し口を座席の左右両側に設けているので、エア吹き出し口を設けた部分の天井が低いくなってドアを開けたときの乗降口の面積が狭くなるという課題もある。前記特許3047888号公報に記載されたものは、座席の上方のキャビン内にエアコンユニットを設けているため、エネルギー損失が少ないという面では有利であるが、天井が低いこと、ドアを開けたときの乗降口の面積が狭くなること、略着座者の頭上にエアコンユニットが位置するので、エアコンユニットの騒音および振動が響く(伝わり易い)こと、という課題があり、そのため、キャビンフレームの構成を堅牢にするため、複雑となり、重量も重くなる。また、エアコンユニットの取付やメンテナンスも狭いキャビン内で作業しなければならず、相当に面倒あり、組立性や作業性が低かった。本願は、エアコンユニットの設置場所を工夫することで、前記課題を解決するものである。 【0004】 【発明の目的】キャビンの全体室内空間の拡大、エネルギー損失軽減、快適な空調環境の提供、キャビンへの乗降の容易化、騒音および振動の軽減、エアコンユニット37の取付やメンテナンスの容易化、組立性や作業性の向上、コスト上昇の抑制。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、作業機の機体フレーム1の前側上方に、座席11と該座席11の周囲に設けた操作部12を包囲する平面視略四角形状のキャビン8を設け、該キャビン8のキャビンフレーム13の左右何れか一方の側の上側部分の前後方向の上部横フレーム22の一部は、前記座席11がある部分のキャビンフレーム13に比し側方に突出する張出部34を有して形成し、該張出部34と前記キャビンフレーム13の前後方向の左右中間フレーム35の間にエアコンユニット37を収容しうるエアコン取付用空間36を設けた作業機の空調装置としたものであり、張出部34より内側のエアコン取付用空間36内にエアコンユニット37を収容する。本発明は、作業機の機体フレーム1の前側上方に、座席11と該座席11の周囲に設けた操作部12を包囲するキャビン8を設け、該キャビン8は前記機体フレーム1側に固定のキャビンフレーム13の左右何れか一側にドア15を左右何れか他側にウインド17を夫々設けて構成し、前記キャビンフレーム13のウインド17側の上部横フレーム22の一部は、前記ウインド17より反ドア15側に突出させた張出部34に形成し、該張出部34と前記キャビンフレーム13の前後方向の左右中間フレーム35の間にエアコンユニット37を収容しうるエアコン取付用空間36を設けた作業機の空調装置としたものであり、ウインド17より張出す張出部34にエアコンユニット37を収容し、その分、キャビン8内の室内空間を大きくする。本発明は、前記張出部34と左右中間フレーム35の夫々に前記エアコンユニット37を取付けるエアコン取付用ステー42を設けた作業機の空調装置としたものであり、エアコンユニット37はエアコン取付用ステー42を介して張出部34と左右中間フレーム35に固定する。本発明は、前記張出部34の下側に位置するエアコンユニット37の下方には、着脱自在のアンダーカバー40を設けた作業機の空調装置としたものであり、アンダーカバー40を外すことによりエアコンユニット37の下方を簡単に露出させる。本発明は、前記座席11の側方と前方のキャビン8内には、側部エア吹き出し口54と左前エア吹き出し口57と右前エア吹き出し口58とを夫々設けて、略逆L型状に包囲するように構成した作業機の空調装置としたものであり、前方と側方の両方から程よく送風され、快適な空調環境となる。本発明は、前記側部側部エア吹き出し口54は、前記エアコンユニット37の内側位置に設けると共に、前記操作部12の側部操作パネル55の上方に位置させた作業機の空調装置としたものであり、操作部12へ送風された冷気により操作部12のレバー類を設けた開口部からの外気の進入を抑制できて、快適な空調環境となる。本発明は、前記座席11より後方のキャビン8内には後側エア吹き出し口52を設けた作業機の空調装置としたものであり、座席11より後方の室内温度の上昇を抑制または下降させる。本発明は、前記キャビン8にはリヤハッチ19を設け、前記後側エア吹き出し口52は側方のみならず後方に向けて送風可能に構成した作業機の空調装置としたものであり、座席11より後方の室内温度の上昇を抑制または下降させ、リヤハッチ19を開らいたときには、塵埃の進入を抑制する。 【0006】 【発明の効果】請求項1では、張出部34より内側のエアコン取付用空間36内にエアコンユニット37を収容してキャビンの全体室内空間を拡大し、室内上部に設けたのでエネルギー損失を軽減して快適な空調環境の提供でき、天井を低くしないのでキャビンへの乗降を容易にでき、座席基準に側方に位置するので騒音および振動を軽減し、取付やメンテナンス作業を容易にでき、組立性や作業性の向上させ、コストの昇を抑制する。請求項2では、前記効果を奏する他に、特にドア15側の天井を高くしてキャビンへの乗降を容易にする。請求項3では、前記効果を奏する他に、エアコンユニット37の取付を容易にし、強固に支持でき、振動騒音を減少させる。請求項4では、前記効果を奏する他に、取付作業や、メンテナンス作業を容易にする。請求項5では、前記効果を奏する他に、身体の一部へ直接送風しなくても、キャビン8内の空調環境を快適な状態のまま良好にする。請求項6では、前記効果を奏する他に、外気の進入を抑制して快適な空調環境を保持し、エネルギー損失を軽減する。請求項7では、前記効果を奏する他に、キャビン8内の空調環境を良好にする。請求項8では、前記効果を奏する他に、リヤハッチ19を開らいたときの塵埃の進入を抑制する。 【0007】 【発明の実施の形態】本発明の一実施例をコンバインの例にて図面により説明すると、1は機体フレーム、2は機体フレーム1の下方に設けた走行装置、3は機体フレーム1の上方に設けた脱穀装置、4は脱穀装置3の前方に設けた刈取部、5は脱穀装置3の側部に設けたグレンタンク、6はグレンタンク5内の穀粒を排出する縦揚穀排出装置、7は縦揚穀排出装置の上部に設けた横排出オーガ、8は機体フレーム1の前側上方に設けたキャビンであり、実施例ではキャビン8は前記グレンタンク5の前側に設けられ、キャビン8の側方には刈取部4で刈取られた穀稈を脱穀装置3の穀稈供給搬送装置9に引き継ぐ引継搬送装置10を設けている。前記キャビン8は、座席11と該座席11の周囲に設けた操作部12の周囲を包囲するように、キャビンフレーム13にガラスあるいは合成樹脂(ポリカーボネイト等)により形成したウインド部材を設けて構成している。15はドア、16はドア側ウインド、17は側部ウインド、18はフロントウインド、19はキャビン8の後部およびルーフ20の両者に跨がって逆L型状に設けたリヤハッチであり、リヤハッチ19は座席11より開閉操作可能に構成している。 【0008】21は前記キャビンフレーム13の一部を構成する前後方向の一側(ドア側)上部横フレーム、22は他側(反ドア側)上部横フレーム、23は一側上部横フレーム21と他側上部横フレーム他側上部横フレーム22夫々の前端を連結する前側上部横フレーム、24は一側側前縦フレーム、25は一側側後縦フレーム、26は他側側前縦フレーム、27は他側側後縦フレーム、28は前側下部横フレーム、29は後側下部横フレーム、30は他側下部横フレーム、31は一側下部横フレーム、32は補強フレームであり、前側上部横フレーム23に対応する後側上部横フレームはリヤハッチ19の開閉に干渉しないように省略している。しかして、前記キャビンフレーム13の反ドア15側の他側上部横フレーム22は後側直線部33と前側直線部33の間の中間部を略水平に他側(反ドア15側)に突き出るようにして張出部34を形成し、該張出部34に対してドア15側となる位置には一側上部横フレーム21と略平行に位置する前後方向の左右中間フレーム35を設け、該左右中間フレーム35と張出部34により包囲される空間をエアコン取付用空間36に形成し、該エアコン取付用空間36にエアコンユニット37を装着する。 【0009】即ち、エアコンユニット37の一部または全部はキャビン8の他側の側部ウインド17(他側下部横フレーム30)に対して他側方に突き出たキャビン8の上部のオフセット部39内に設けたエアコン取付用空間36に納めるように設け、キャビン8の周辺の空間を有効利用するものであり、オフセット部39内からエアコンユニット37のメンテナンスを行うことで、メンテナンス作業を狭いキャビン8内で行わずに済ませて作業性を向上させ、また、エアコンユニット37の取付・組立てを容易にし、また、その他の電装品のメンテナンス、組立性も容易にして向上させる。この場合、オフセット部39は通常のキャビン8のキャビンフレーム13の他側上部横フレーム22の中間部形状を、側方に突き出る張出部34に形成することですむからコストをあまり上昇させず、重量も増加させない。また、エアコンユニット37はオフセット部39に設けているから、キャビン8の後方にリヤハッチ19を設けることができ、後方視界を確保し、また、開口面積も大きくでき、好適である。 【0010】また、エアコンユニット37をオフセット部39に設けることで、キャビン8内の床面を高くすることなく天井高さを高くでき、実質的に高さ方向の室内空間を大きくする。また、エアコン取付用空間36(エアコンユニット37)は側部ウインド17(他側下部横フレーム30)の外側と内側の両方に跨がって構成すると、側部ウインド17に対するオフセット量(オフセット部39の左右幅)を可及的に小さくしつつ、容量に見合ったエアコンユニット37の大きさを確保できる容積とし、更に、キャビン8の室内空間を大きくでき、合理的構成となっている。また、エアコンユニット37は、平面視側部ウインド17の外側と内側の両方に跨がって設けることで、後述する各吹き出し口へのダクトの長さを短くでき、熱損失も小さくするという作用効果も奏する。 【0011】しかして、キャビン8の内装組立て作業終了後でも、キャビン8の外側(オフセット部39)からエアコンユニット37を後付け可能に構成すると、取付・組立を著しく向上させられ、好適である。仮に、側部ウインド17より内側のキャビン8内にエアコンユニット37を設けるとすると、作業順序として、まずエアコンユニット37を装着し、次に室内の天井の内張り(天井内装材38)をしなければならず、作業が容易でないだけでなく、エアコンユニット37の大きさや作業内容が大きく制約されて、取付・組立が著しく面倒になるが(メンテナンスも同様)、これに対して、側部ウインド17より外側のオフセット部39の開口部からエアコンユニット37の装着を可能にすると、取付・組立を著しく向上させる。このように、エアコンユニット37を後付け可能にするには、左右中間フレーム35に対して他側上部横フレーム22の張出部34を、エアコンユニット37を出し入れ可能な左右幅を有するように配置すればよい。 【0012】しかして、前記オフセット部39の下方は、前後方向の全長に亘ってアンダーカバー40を設け、アンダーカバー40はキャビンフレーム13に固定用ボルト等の固定具41により着脱自在に取付け、アンダーカバー40を外すことによりエアコンユニット37の下面側を露出させ、メンテナンス(着脱を含めてもよい)を容易にしている。しかして、キャビン8の前記他側上部横フレーム22および前記左右中間フレーム35の夫々にはエアコン取付用ステー42を設け、該エアコン取付用ステー42にエアコンユニット37を取付ける。エアコンユニット37はエアコン取付用ステー42を介してキャビンフレーム13に一体状にを取付けているので、強固に支持し、振動や騒音の発生を抑制し、また、キャビンフレーム13にエアコン取付用ステー42を固定する工程は初期段階で行えるので、その後の組立工程が容易となって、全体の行程を合理的に進められる。 【0013】しかして、前記エアコンユニット37は、エアコン本体45を前後方向に長く形成し、エアコン本体45の他側(反ドア15側)に空気吸入口46を設け、エアコン本体45の前後側およびキャビン8内側にそれぞれ空気送風口47を設ける。エアコン本体45は、エアコンユニット37のユニットケース50内に固定し、ユニットケース50をエアコン取付用ステー42に固定する。ユニットケース50には後側ダクト51を着脱自在に接続し、後側ダクト51には後側エア吹き出し口52を設ける。後側エア吹き出し口52は前記座席11よりも後方のキャビン8内に横向きに開口させ、座席11に着座している作業者の後方周囲にも送風してフィーリングを向上させている。また、後側エア吹き出し口52には、風量風向き調節用フィン53を設け、風量風向き調節用フィン53により前記リヤハッチ19を開口させて後方確認中の作業者へ側方から送風するようにすると、作業を快適にして、好適である。また、後側エア吹き出し口52の吹き出し方向を風量風向き調節用フィン53により後上方に向けられるようにすると、後側エア吹き出し口52から吹き出す送風がエアカーテンとなってリヤハッチ19を開口させたとき塵埃等のキャビン8内への進入を抑制できて、好適である。即ち、コンバインでは刈取搬送中や脱穀作業中に塵埃が発生し易いので、特に有効である。 【0014】しかして、ユニットケース50の座席11側には側部エア吹き出し口54を複数前後に並設し、各側部エア吹き出し口54には前記風量風向き調節用フィン53を設け、独立して吹き出す向きを変更調節するようにすると、操作性を向上させて、好適である。即ち、複数の側部エア吹き出し口54のうち一部は着座者へ、その他は前記操作部12へ送風できるようにすると、操作部12のレバー類を設けた開口部から進入する外気に対処できて、好適である。特に、操作部12の側部操作パネル55の略真上に位置させると、更に外気の進入を抑制できて、好適である。また、ユニットケース50の前側には前側ダクト56を着脱自在に接続する。前側ダクト56は前記座席11の前方右側にまで伸びるようにして逆L型形状に形成し、前側ダクト56には左前エア吹き出し口57と右前エア吹き出し口58とを形成する。この場合、前側ダクト56は左前エア吹き出し口57までの直径T(内径)に対し、左前エア吹き出し口57から右前エア吹き出し口58に至るまでの直径t(内径)が小となるように形成すると、左前エア吹き出し口57と右前エア吹き出し口58とのエア吹き出し量が略同じとなって、好適である。 【0015】即ち、前側ダクト56の直径(内径)は左前エア吹き出し口57まで大きくすることで、右前エア吹き出し口58までの風量を確保し、前側ダクト56の左右方向に送風する部分に送風方向に対して略交差する向きに左前エア吹き出し口57を開口させることで、前側ダクト56の送風量のうちの適量を左前エア吹き出し口57へ送風し、右前エア吹き出し口58への風量を左前エア吹き出し口57と略同じとなるようにしている。前記側部エア吹き出し口54と左前エア吹き出し口57および右前エア吹き出し口58の夫々は、座席11の前側と側方とに平面視逆L型状に配置し、座席11の着座者の周囲を包囲して送風するように構成している。キャビン8は、周囲の視認性を良好にするためウインドウ部分が多く、室内温度は案外上昇し、この時、前方からのみ送風したのでは、風量が多くなって、かえって不快と感じることがあるが、側部エア吹き出し口54により側方から送風することで、全体の風量を適量にすると共に、座席11の周囲から送風されるので、着座者は快適な空調環境で作業を行える。 【0016】また、ドア15側にエア吹き出し口を設けると、天井高さが低くなって、ドア15の開口面積を狭くして乗降性を低くするが、前側と側方とに平面視逆L型状に配置していので、ドア15の開口面積を狭くしないですみ、乗降性を向上させる。しかして、ユニットケース50内のエアコン本体45近傍にはファン60を設ける。ファン60は外気を吸引してエアコンユニット37の空気吸入口46に送り込むものであり、実施例では横断流ファンにより構成し、ファン60の上方には吸引口61を設け、吸引口61から吸引して空気吸入口46に送り込むようにし、前記吸引口61には紙や布により形成した不織布やメッシュやスポンジ等により形成したエアコンフィルタ62を設け、外気および内気の塵埃を同時に集塵している。エアコンフィルタ62の上面はカバー63により押えて装着し、カバー63はルーフ20に着脱自在に取付け、清掃・交換等のメンテナンスが容易にしている。また、前記オフセット部39の下面側には作業灯64を設け、オフセット部39を有効利用している。作業灯64は、主としてキャビン8の側方の刈取部4から脱穀装置3の穀稈供給搬送装置9に刈取られた穀稈を引き継ぐ引継搬送装置10の部分を照らし、作業性を向上させる。 【0017】しかして、キャビン8のドア15を開けて、キャビン8内に乗り込んで座席11に着座し、操作部12の各種操作部材を操作しつつ、機体を走行させると、刈取部4が圃場の穀稈を刈取り、刈取った穀稈をキャビン8の側方を搬送して脱穀装置3に供給して脱穀する。キャビン8は、キャビンフレーム13にガラスあるいは合成樹脂により形成したウインド部材を設けて構成しているから、周囲を視認しつつ作業を行い、作業中、座席11はキャビン8により包囲されているので周囲の騒音や塵埃から守られるが、室内温度は日射により上昇する。キャビン8のエアコンユニット37に通電すると、ファン60により送られた空気がエアコン本体45の空気吸入口46から入って冷やされ、冷やされた空気が空気送風口47より側部エア吹き出し口54と左前エア吹き出し口57および右前エア吹き出し口58に送られる。側部エア吹き出し口54と左前エア吹き出し口57および右前エア吹き出し口58は、座席11の前側と側部のL型状に配置されているから、着座者の周囲を包み込むように冷気が送風され、快適に作業を行える。 【0018】また、ドア15側にエア吹き出し口を設けていないので、ドア15の開口面積を狭くしないですみ、乗降性を向上させる。即ち、側部ウインド17とドア15の間のキャビン8内の天井にエアコンユニット37を設けると、天井高さが低くなって、ドア15の開口面積を狭くして乗降性を低くするが、本願では、ドア15の開口面積を狭くしないですみ、乗降性を向上させる。この場合、キャビン8のキャビンフレーム13の他側上部横フレーム22の中間部を室外側の側方に突き出させるようにして張出部34を形成し、該張出部34に対する室内側には左右中間フレーム35を設け、該張出部34と左右中間フレーム35により包囲されたエアコン取付用空間36にエアコンユニット37を装着しているから、キャビン8の室内空間を広げつつ、エアコンユニット37の性能を良好に発揮させる。即ち、エアコンユニット37はキャビン8の他側の側部ウインド17より側方に突き出たキャビン8内に納めるようにしているから、所謂ドア15と側部ウインド17との間のキャビン8の室内空間に対してオフセットさせた上部空間に設け、キャビン8の周辺の外側空間を有効利用し、また、エアコンユニット37からの冷気が通るダクト長さも可及的に短くしてエアコンユニット37の性能を良好に発揮させる。 【0019】また、キャビン8の側部ウインド17より外側となるオフセット部分のエアコンユニット37からメンテナンスを行えるように構成すると、エアコンユニット37のメンテナンスを狭いキャビン8内で行わずに済み、作業性を向上させ、また、エアコンユニット37の取付・組立てを容易にし、また、その他の電装品のメンテナンス、組立性も容易にして向上させる。前記の場合、エアコン取付用空間36は、通常のキャビン8のキャビンフレーム13の他側上部横フレーム22の中間部形状を、側方に突き出る張出部34に形成することで構成しているから、コストをあまり上昇させないですむ。 【0020】しかして、前記エアコンユニット37の吹き出し口は、前記座席11よりも後方のキャビン8内に横向きに送風する後側エア吹き出し口52を設けているから、座席11の作業者の後方周囲にも送風して、一層、フィーリングを向上させている。特に、リヤハッチ19を開口させて何らかの作業を行うとき、エアカーテンのように作用して塵埃等のキャビン8内への進入を抑制できて、好適である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社 【住所又は居所】愛媛県松山市馬木町700番地
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| 【出願日】 |
平成14年2月1日(2002.2.1) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100089934 【弁理士】 【氏名又は名称】新関 淳一郎 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−225014(P2003−225014A) |
| 【公開日】 |
平成15年8月12日(2003.8.12) |
| 【出願番号】 |
特願2002−25734(P2002−25734) |
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