| 【発明の名称】 |
走行型芝刈機 |
| 【発明者】 |
【氏名】栖原 康行 【住所又は居所】大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマー農機株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】車輪等の走行体にて支持された走行機体1に、軸線を略鉛直にして互いに逆方向に回転する左右一対の刈取り羽根8a,8bと、この両刈取り羽根を覆うカバーケース8cと、刈取芝を両刈取り羽根における正方向への回転にて前記カバーケースの外に放出するための排出ダクト8dとを備えたロータリーモア8を装着して成る走行型芝刈機において、刈取芝を集めて排出ダクトから放出する刈り取り放出作業と、刈取芝を地面に敷きつめるように分散するマルチング作業との切り換えが容易にできるようにする。
【解決手段】両刈取り羽根の回転方向を、刈取芝の排出ダストからの放出を行う正方向と、刈取芝の排出ダクトからの放出を行わない逆方向とに選択的に切り換える。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】車輪等の走行体にて支持された走行機体に、軸線を略鉛直にして互いに逆方向に回転する左右一対の刈取り羽根と、この両刈取り羽根を覆うカバーケースと、刈取芝を両刈取り羽根における正方向への回転にて前記カバーケースの外に放出するための排出ダクトとを備えたロータリーモアを装着して成る走行型芝刈機において、前記走行機体に搭載した動力源から前記ロータリーモアへの動力伝達部に、前記ロータリーモアにおける両刈取り羽根の回転方向を、刈取芝の排出ダストからの放出を行う正方向と、刈取芝の排出ダクトからの放出を行わない逆方向とに選択的に切り換えるための手段を設けたことを特徴とする走行型芝刈機。 【請求項2】前記請求項1の記載において、前記ロータリーモアにおける両刈取り羽根に、当該刈取り羽根を正方向に回転するときにおける刈り刃に加えて、当該刈取り羽根を逆方向に回転するときにおける刈り刃を設けたことを特徴とする走行型芝刈機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、走行機体に、左右一対の回転式刈取り羽根によるロータリーモアを装着して成る走行型芝刈り機に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、この種の走行型芝刈機は、例えば、特開平9−9757号公報等に記載されているように、一対の前車輪及び同じく一対の後車輪にて支持された走行機体に、軸線を略鉛直にして互いに逆方向に回転する左右一対の刈取り羽根と、この両刈取り羽根を覆うカバーケースと、刈取芝を両刈取り羽根における正方向への回転にて前記カバーケースの外に放出するようにした排出ダクトとを備えたロータリーモアを装着し、このロータリーモアによって地面における芝草を刈り取ったのち、刈取芝を集めて前記排出ダクトから前記カバーケース外に放出するように構成している。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、前記した従来におけるロータリーモアは、専ら、刈取芝を集めて排出ダクトからカバーケース外に放出するという刈取り放出作業を行うものであることにより、刈取芝を地面に対して敷きつめるように分散するというマルチング作業を行うには、前記カバーケースからの排出ダクトを、蓋部材にて塞ぐようにするか、或いは、両刈取り羽根を、刈取芝の排出ダクトからの放出を行わないように構成したものに取り替えるようにしている。 【0004】すなわち、前記刈取り放出作業から前記マルチング作業への切り換えに際しては、別の部品を必要するばかりか、これらの部品を取付け又は取り替える作業を必要として、その作業の切り換えがきわめて厄介であるという問題があった。 【0005】本発明は、この問題を解消した走行型芝刈り機を提供することを技術的課題とするものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】この技術的課題を達成するため本発明の請求項1は、「車輪等の走行体にて支持された走行機体に、軸線を略鉛直にして互いに逆方向に回転する左右一対の刈取り羽根と、この両刈取り羽根を覆うカバーケースと、刈取芝を両刈取り羽根における正方向への回転にて前記カバーケースの外に放出するための排出ダクトとを備えたロータリーモアを装着して成る走行型芝刈機において、前記走行機体に搭載した動力源から前記ロータリーモアへの動力伝達部に、前記ロータリーモアにおける両刈取り羽根の回転方向を、刈取芝の排出ダストからの放出を行う正方向と、刈取芝の排出ダクトからの放出を行わない逆方向とに選択的に切り換えるための手段を設けた。」ことを特徴としている。 【0007】また、本発明の請求項2は、「前記請求項1の記載において、前記ロータリーモアにおける両刈取り羽根に、当該刈取り羽根を正方向に回転するときにおける刈り刃に加えて、当該刈取り羽根を逆方向に回転するときにおける刈り刃を設けた。」ことを特徴としている。 【0008】 【発明の作用・効果】請求項1の構成において、走行機体を走行しながらロータリーモアにおける両刈取り羽根を正方向に回転することにより、地面における芝を順次刈り取ったのち、その刈取芝を集めて排出ダクトからカバーケース外に放出するという刈り取り放出作業を行うことができる。 【0009】そこで、前記両刈取り羽根を逆方向への回転に切り換えることにより、刈取芝は、カバーケース内から排出ダクトを介して放出されることなく、カバーケース内において地面に対して敷きつめるように広く分散できるというマルチング作業を行うことができる。 【0010】従って、本発明によると、前記刈取り放出作業から前記マルチング作業への切り換えが、回転方向に切り換えにて行うことができ、この際に従来のように、別の部品を必要することに加えて、これらの部品を取付け又は取り替える作業を必要としないから、前記した作業の切り換えが至極簡単に、且つ、迅速に行うことができる効果を有する。 【0011】この場合において、請求項2に記載した構成にすることにより、逆回転するときにおける刈り取りが、正回転するときと同様して行うことができるとともに、刈取芝をより細かく裁断して広く均等に分散することができる。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図1〜図5の図面について説明する。 【0013】図1及び図2において、符号1は、例えば、左右一対の前車輪2及び左右一対の後車輪3等の走行体にて支持された走行機体を示し、この走行機体1には、その前部上面にエンジン4と操縦ハンドル5とが前後に並べて設けられ、その後部上面に操縦座席6と走行ミッション機構7とが上下に重ねて設けられている。 【0014】また、前記走行機体1の下面側で、且つ、前記両前車輪2と両後車輪3との間には、略鉛直の軸線の回りに回転する左右一対の薄い金属板製の刈取り羽根8a,8bと、この両刈取り羽根8a,8bの全体を覆い下面を開放したカバーケース8cと、このカバーケース8cから前記両後車輪3の間を通って後方に延びる排出ダクト8dとから成るロータリーモア8が、昇降動可能に装着されている。なお、このロータリーモア8の昇降動機構は省略している。 【0015】前記エンジン4における出力軸4aを、当該エンジン4から下向きに突出して、この出力軸4aの回転を無端ベルト9を介して前記走行ミッション機構7に伝達して、前記両後車輪3を回転駆動することにより、前記走行機体1の前進走行又は後退走行を行うように構成されている。 【0016】前記両刈取り羽根8a,8bのうち一方の刈取り羽根8aの支持軸8a′より平面視(図2)において外側には、中間軸10を軸支し、この中間軸10上における正回転用プーリ11と、前記エンジン4における出力軸4a上の出力プーリ12との間に無端ベルト13を巻掛けして、エンジン4の回転を中間軸10に伝達し、この中間軸10上の別のプーリ14と、前記両刈取り羽根8a,8bの支持軸8a′,8b′上のプーリ15,16との間に無端ベルト17を図3に示すように巻掛けして、前記両刈取り羽根8a,8bを、図に実線矢印Aで示す正方向に互いに逆回転することにより、芝草の刈り取りを行うとともに、刈り取った刈取芝を、両刈取り羽根8a,8bの正方向への回転にて発生する風と一緒に、カバーケース8cから排出ダクト8dを介して後方に放出するように構成されている。 【0017】そして、前記出力軸4aから前記中間軸10までの軸間距離を、出力軸4aから前記一方の刈取り羽根8aの支持軸8a′までの軸間距離と等しくする一方、前記一方の刈取り羽根8aの支持軸8a′に、逆回転用プーリ18を嵌着し、前記出力軸4aからロータリーモア8への動力伝達用の無端ベルト17を、図2及び図3に二点鎖線で示すように、前記正回転用プーリ11から前記逆回転用プーリ18に掛け換え、この掛け換えによって、前記両刈取り羽根8a,8bを、図に二点鎖線矢印Bで示す逆方向に回転するように構成する。 【0018】一方、前記両刈取り羽根8a,8bにおける先端部には、図4及び図5に示すように、これらを実線矢印Aで示す正方向に回転する場合における刈り刃19と、二点鎖線矢印Bで示す逆方向に回転する場合における刈り刃20とを設けるとともに、両刈り刃19,20に刈り取った刈取芝を、上向きにはね上げるようにした傾斜面21,22を有する山型部23を設ける。この山型部23は、両刈取り羽根8a,8bにおける強度アップにも貢献する。 【0019】この構成において、走行機体1を前進走行した状態で、ロータリーモア8を地面に近づけるように下降動してその両刈取り羽根8a,8bを実線矢印Aで示す正方向に回転駆動することにより、地面における芝草を所定の高さに刈り取ることができ、この刈り取った刈取芝は、カバーケース8c内から排出ダクト8dを介して後方に放出される。 【0020】次に、ロータリーモア8への動力伝達用の無端ベルト17を、前記正回転用プーリ11から前記逆回転用プーリ18に掛け換えて、両刈取り羽根8a,8bを二点鎖線矢印Bで示す逆方向に回転駆動することにより、刈り取った刈取芝は、カバーケース8c内から排出ダクト8dを介して放出されることなく、カバーケース内において地面に対して敷きつめるように広く分散できるというマルチング作業を行うことができる。 【0021】このマルチング作業に際して、前記両刈取り羽根8a,8bの先端部には、逆方向に回転するときにおける刈り刃20が設けられていることにより、二点鎖線矢印Bで示す逆方向に回転するときにおける刈り取りが、実線矢印Aで示す正方向に回転するときと同様して行うことができるとともに、刈取芝をより細かく裁断して広く均等に分散することができる。 【0022】また、図6及び図7は、別の実施の形態における前記両刈取り羽根8a,8bの先端部を示す。 【0023】この別の実施の形態は、前記両刈取り羽根8a,8bに、当該刈取り羽根8a,8bを二点鎖線矢印Bで示す逆方向に回転するときにおいて、刈取り羽根における下面のうち刈り刃20に内側の部分に斜め下向きの傾斜面24を有する上向きの膨出部25を設けることにより、二点鎖線矢印Bで示す逆方向に回転するとき刈り取った刈取芝を、地面側に押し付けて、再度刈り刃20にて裁断するようにしたもので、刈り取った刈取芝を更に細かく裁断することができる。 【0024】なお、前記実施の形態は、ロータリーモア8への動力伝達用の無端ベルト17を、前記正回転用プーリ11から前記逆回転用プーリ18に掛け換えることによって、両刈取り羽根8a,8bを正方向の回転から逆方向の回転に切り換える場合を示したが、本発明は、この機構に限らず、前記無端ベルト17をたすき掛けに掛け換えるか、或いは、歯車等を使用した逆回転機構等の他の機構によって、正方向の回転から逆方向の回転に切り換えるように構成しても良いことはいうまでもない。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006851 【氏名又は名称】ヤンマー農機株式会社 【住所又は居所】大阪府大阪市北区茶屋町1番32号
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| 【出願日】 |
平成14年1月30日(2002.1.30) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100079131 【弁理士】 【氏名又は名称】石井 暁夫 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−219722(P2003−219722A) |
| 【公開日】 |
平成15年8月5日(2003.8.5) |
| 【出願番号】 |
特願2002−21937(P2002−21937) |
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