| 【発明の名称】 |
草刈機の集草容器取り付け構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】石森 正三 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
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| 【要約】 |
【課題】部品管理や製作に要する手間の軽減、及び、負担費用の削減を図りながら、ユーザーの希望に応じた集草排出仕様の草刈機を提供できるようにする。
【解決手段】集草姿勢と排草姿勢とに姿勢切り換え可能な集草容器32と、集草容器32を姿勢切り換え操作するアクチュエータ42とを備えた支持枠40を、走行機体1に連結したブラケット39に、走行機体1に装備した集草ダクト31に連なる集草位置に固定装備されるように直結する状態と、集草位置と集草位置よりも上方で集草ダクト31から離間する排草位置とにわたって昇降可能となるように昇降リンク機構47を介して連結する状態とに付け替え可能に構成した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 集草姿勢と排草姿勢とに姿勢切り換え可能な集草容器と、該集草容器を姿勢切り換え操作するアクチュエータとを備えた支持枠を、走行機体に連結したブラケットに、前記走行機体に装備した集草ダクトに連なる集草位置に固定装備されるように直結する状態と、前記集草位置と該集草位置よりも上方で前記集草ダクトから離間する排草位置とにわたって昇降可能となるように昇降リンク機構を介して連結する状態とに付け替え可能に構成してある草刈機の集草容器取り付け構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、モーアで刈り取った芝などの草類を集草ダクトを介して収集する集草容器を走行機体に装備してある草刈機の集草容器取り付け構造に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、上記のような草刈機の集草容器取り付け構造としては、例えば特開2001−45829号公報で開示されているように、走行機体の後端に立設装備された連結部に、集草容器を、走行機体に装備された集草ダクトに連なって刈草を収集する集草姿勢と、収集した刈草を排出する排草姿勢とに姿勢切り換え可能に連結するとともに、それら連結部と集草容器とにわたって、集草容器を姿勢切り換え操作する油圧シリンダを架設することで、草刈機を、集草容器が集草ダクトの直後方に位置する低い位置で集草姿勢と排草姿勢とに姿勢切り換え操作されるローダンプ仕様に構成したものと、例えば特開2001−275438号公報で開示されているように、走行機体の後端に立設装備された取付フレームに、その上部に昇降揺動可能に連結された揺動リンクや、取付フレームと揺動リンクとにわたって架設された第1油圧シリンダなどによって構成された昇降リンク機構を連結し、その昇降リンク機構における揺動リンクの遊端に、走行機体に装備された集草ダクトの刈草案内方向に沿った集草姿勢と、収集した刈草を排出する排草姿勢とに姿勢切り換え可能に連結するとともに、それら揺動リンクと集草容器とにわたって、集草容器を姿勢切り換え操作する第2油圧シリンダを架設することで、草刈機を、集草容器が集草ダクトから離れた高い位置で集草姿勢と排草姿勢とに姿勢切り換え操作されるハイダンプ仕様に構成したものとがあった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術によると、草刈機をローダンプ仕様に構成する際には、ローダンプ仕様専用の各部品を組み付けてなるローダンプ仕様専用の集草容器取り付け構造を要し、又、草刈機をハイダンプ仕様に構成する際には、ハイダンプ仕様専用の各部品を組み付けてなるハイダンプ仕様専用の集草容器取り付け構造を要することから、ユーザーの希望に応じた集草排出仕様の草刈機を提供できるようにする上において、部品管理や製作にかなりの手間を要するとともに、仕様変更の際にユーザーが負担する費用が高くなる不利益を招くようになっていた。 【0004】本発明の目的は、部品管理や製作に要する手間の軽減、及び、負担費用の削減を図りながら、ユーザーの希望に応じた集草排出仕様の草刈機を提供できるようにすることにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】〔構成〕上記目的を達成するため、本発明では、集草姿勢と排草姿勢とに姿勢切り換え可能な集草容器と、該集草容器を姿勢切り換え操作するアクチュエータとを備えた支持枠を、走行機体に連結したブラケットに、前記走行機体に装備した集草ダクトに連なる集草位置に固定装備されるように直結する状態と、前記集草位置と該集草位置よりも上方で前記集草ダクトから離間する排草位置とにわたって昇降可能となるように昇降リンク機構を介して連結する状態とに付け替え可能に構成した。 【0006】〔作用〕本発明によると、走行機体のブラケットに支持枠を直結することで、草刈機を、集草容器が集草ダクトの直後方に位置する低い集草位置で集草姿勢と排草姿勢とに姿勢切り換え操作されるローダンプ仕様に構成することができ、又、走行機体のブラケットに昇降リンク機構を介して連結することで、草刈機を、集草容器が集草ダクトから離れた高い排草位置で集草姿勢と排草姿勢とに姿勢切り換え操作されるハイダンプ仕様に構成することができるようになる。 【0007】つまり、ブラケット、集草容器、アクチュエータ、及び支持枠が、ローダンプ仕様とハイダンプ仕様との共用部品となり、昇降リンク機構のみがハイダンプ仕様の専用部品となり、ローダンプ仕様の専用部品がなくなることから、ユーザーの希望に応じた集草排出仕様の草刈機を提供できるようにする上での部品管理や製作に要していた手間を大幅に軽減することができるとともに、仕様変更の際にユーザーが負担する費用を大幅に削減できるようになる。 【0008】〔効果〕従って、部品管理や製作に要する手間の軽減、及び、負担費用の削減を図りながら、ユーザーの希望に応じた刈草排出仕様の草刈機を提供できるようになった。 【0009】 【発明の実施の形態】図1には草刈機の全体側面が示されており、この草刈機は、走行機体1の前部に配備された前輪として機能する左右一対のキャスター式の転輪2と、走行機体1の後部に配備された後輪として機能する左右一対の駆動輪3との間に、モーア4を昇降操作可能に装備したミッドマウント形式に構成されている。 【0010】図1〜4に示すように、走行機体1は、運転座席5がモーア4の上方に位置するように配備され、その運転座席5の左右に変速レバー6が配設され、運転座席5の後方となる機体後部上方の左右中間部位にエンジン7が搭載され、このエンジン7からの動力が、振動に起因した伝動軸心のズレを許容するボールジョイント8を介して、エンジン7の前下方に配設されたミッションケース9の入力軸10に伝達され、ミッションケース9内において、入力軸10から3枚の平歯車11を介して動力分配機構12に伝達され、この動力分配機構12からの走行用の動力が、一対のベベルギヤ13及び左右向きの中継軸14などを介して左右のHST(静油圧式無段変速装置)15に分配伝達され、左右の各HST15による変速後の動力が、左右の各車軸ケース16内に装備された減速機構17を介して左右の対応する駆動輪3に伝達されるように構成されている。 【0011】つまり、走行機体1は、エンジン7からの動力が左右の対応するHST15を介して左右の各駆動輪3に独立伝達されており、左右のHST15に対応して連係された左右の変速レバー6を操作して、左右の各HST15を独立変速操作することで、左右の両HST15を同じ変速状態に操作して左右の駆動輪3を等速駆動させる直進状態と、左右のHST15を異なる変速状態に操作して左右の駆動輪3を差動させる旋回状態とに走行状態を切り換えられるようになっている。尚、HST15は、前後進切り換え可能に構成されていることから、旋回状態としては、左右の駆動輪3が同方向に駆動される緩旋回状態、左右いずれか一方の駆動輪3が駆動停止されるピボット旋回状態、及び、左右の駆動輪3が逆方向に駆動されるスピン旋回状態の現出が可能となっている。 【0012】図1、図2及び図4に示すように、動力分配機構12には、作業用の動力を断続する多板式の作業クラッチ18が装備され、作業クラッチ18を経由した作業用の動力が、前後向きの第1伝動軸19及び機体前部の前部ケース20内に装備された一対の平歯車21などを介して動力取出軸22に伝達され、この動力取出軸22の後端部から、一対のボールジョイント23及び前後向きの第2伝動軸24を介してモーア4の入力軸25に伝達されるように構成されている。 【0013】尚、動力取出軸22は、その前端部からも動力を取り出すことができるようになっており、この動力取出軸22の前端部を利用することで、図示は省略するが、走行機体1の前方などに装備される補助作業装置への伝動を容易に行えるようになっている。そして例えば、その補助作業装置を、モーア4よりも刈幅の狭い補助モーアとした場合には、モーア4の刈幅よりも狭い立木間などに対しては、その補助モーアを進入させることで、それらの狭い箇所での草刈り作業を容易に行うことができるようになり、又、モーア4の横側方に位置して刈幅を拡張させる補助モーアとした場合には、広い作業地での草刈り作業効率の向上を図れるようになる。 【0014】モーア4は、ハウジング26内に草刈り用の左右一対のブレード27を縦向きの支軸28周りに回転可能に装備し、その入力軸25に伝達された作業用の動力が、一対のベベルギヤ29を介して一方の支軸28に伝達され、その一方の支軸28からベルト式伝動機構30を介して他方の支軸28に伝達されることで、左右のブレード27が、それらの回転軌跡の一部が重複する状態で、かつ、その重複箇所では互いに後方に向かう状態に、逆向き等速回転駆動されるように構成されており、この回転駆動によって草類の刈り取りを行うとともに、この回転駆動で生起される搬送風によってハウジング26の後部左右中央に形成された図外の排出口から後方に向けて刈草を排出搬送するようになっている。 【0015】図1及び図2に示すように、ハウジング26の排出口から排出された刈草は、その排出口に接続された集草ダクト31によって、走行機体1の後部に装備された集草容器32に案内されるようになっている。 【0016】図1〜4に示すように、左右のHST15及び減速機構17は、走行機体1の左右中央に配設された動力分配機構12を挟んだ左右の対称位置に振り分け配置されており、これによって、動力分配機構12と左右のHST15及び減速機構17は、左右中央下部に空間33を有する門形を形成するようになっている。又、左右の減速機構17は、対応するHST15の機体外方側に連結配備されるようになっており、これによって、比較的大きい空間33を確保できるようになっている。そして、その空間33の左右中央を通るように集草ダクト31が配設されている。 【0017】つまり、重量のある左右のHST15及び減速機構17を左右に対称配置し、それらの間に形成された空間33の左右中央を通るように中空軽量の集草ダクト31を配設することから、草刈機全体としての左右バランスを向上させることができるとともに、モーア4から排出された刈草を集草容器32内に片寄りなく収集することができるようになっている。しかも、左右の減速機構17を対応するHST15の機体外方側に配置したことで、他物との接触に起因した比較的高価な各HST15の破損を各減速機構17によって効果的に抑制することができ、又、比較的大きい空間33を確保できることから、集草ダクト31の配設がより簡単に行えるようになり、更に、左右の駆動輪3間の距離を大きくすることができて、草刈機全体としての安定性の向上を図れるようになっている。 【0018】図2〜4に示すように、左右の各HST15の機体内方側には、対応するHST15の出力軸34に制動作用することで対応する駆動輪3を制動する湿式ブレーキ35が装備されており、これら左右の湿式ブレーキ35は、走行機体1の右前部に配設された単一のブレーキペダル36に連係されている。 【0019】つまり、左右の各HST15の機体内方側に湿式ブレーキ35を装備したことで、他物との接触に起因した湿式ブレーキ35の破損を効果的に抑制することができ、又、左右の湿式ブレーキ35を単一のブレーキペダル36に連係したことで、そのブレーキペダル36の踏み込み操作によって左右の両湿式ブレーキ35を同時に制動作用させることができて、機体を振れなく制動させることができるようになっている。 【0020】ちなみに、図1、図2及び図4に示す符号37は、ミッションケース9の入力軸10から動力分配機構12にわたる3枚の平歯車11のうちの中間の平歯車11と一体回転する中間軸38の回転に伴って駆動されるギヤポンプである。 【0021】図1、図5及び図6に示すように、集草容器32は、走行機体1の後部に連結された左右一対のブラケット39によって後端部が支持された集草ダクト31に対して連通接続可能な支持枠40に、その上部に回動自在に装備された左右向きの支軸41を介してその支軸41周りに上下揺動可能に連結され、又、支持枠40に装備されたアクチュエータ42の一例である油圧シリンダ42が、支軸41に連結された揺動リンク43を支軸41周りに揺動操作することで、その前端に形成された開口が支持枠40に連通接続される集草姿勢と、その開口が地面に面する下方向きの排草姿勢とに切り換えられるようになっている。 【0022】支持枠40は、走行機体1に立設された転倒保護フレーム44の左右上端部から支持枠40の対応する側壁下部にわたってそれぞれ平行4連リンクを形成するように架設された上下一対の揺動アーム45と、転倒保護フレーム44と左下側の揺動アーム45とにわたって架設された油圧シリンダ46によって構成された昇降リンク機構47を介して走行機体1に連結されており、油圧シリンダ46の作動で、集草ダクト31に連通する状態で左右のブラケット39で受け止められる集草位置と、その集草位置よりも上方で集草ダクト31から大きく離間する排草位置とにわたって、集草容器32とともに昇降操作されるようになっている。 【0023】つまり、この草刈機は、集草容器32が集草ダクト31から大きく離れた高い排草位置で集草姿勢と排草姿勢とに姿勢切り換え操作されるハイダンプ仕様に構成されている。 【0024】一方、左右のブラケット39及び支持枠40には、左右のブラケット39と支持枠40とのボルト連結を可能にするための連結部48,49が形成されており、これによって、図7〜9に示すように、支持枠40を、集草ダクト31に連通する集草位置で、昇降リンク機構47を介さずに左右のブラケット39に直結することができるようになっている。 【0025】つまり、この草刈機は、走行機体に連結した左右のブラケット39に対して、集草容器32と油圧シリンダ42とを備えた支持枠40を、図1、図5及び図6に示すように昇降リンク機構47を介して連結する状態と、図7〜9に示すように昇降リンク機構47を介さずに直結する状態とに付け替えるだけの簡単な作業で、図5に示すように、集草容器32が集草ダクト31から大きく離れた高い排草位置で集草姿勢と排草姿勢とに姿勢切り換え操作されるハイダンプ仕様と、図8及び図9に示すように、集草容器32が集草ダクト31の直後方に位置する低い集草位置で集草姿勢と排草姿勢とに姿勢切り換え操作されるローダンプ仕様とに容易に仕様変更できるようになっている。 【0026】〔別実施形態〕以下、本発明の別実施形態を列記する。 (1)草刈機としては、走行機体1の前部にモーア4を装備したフロントモーア形式のものであってもよい。 (2)上記の実施形態においては、転倒保護フレーム44を昇降リンク機構47の支柱に利用したものを例示したが、昇降リンク機構47に専用の支柱を備えて、その支柱ごと走行機体1に対して着脱できるように構成してもよい。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ 【住所又は居所】大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号
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| 【出願日】 |
平成13年12月4日(2001.12.4) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107308 【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎
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| 【公開番号】 |
特開2003−169519(P2003−169519A) |
| 【公開日】 |
平成15年6月17日(2003.6.17) |
| 【出願番号】 |
特願2001−370079(P2001−370079) |
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