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【発明の名称】 丸状物自動落下装置
【発明者】 【氏名】大石 廣昭
【住所又は居所】兵庫県姫路市土山六丁目5番12号 アグリテクノ矢崎株式会社内

【氏名】中司 和志
【住所又は居所】兵庫県姫路市土山六丁目5番12号 アグリテクノ矢崎株式会社内

【要約】 【課題】野外、屋外を問わずゲル被覆種子を傷つけることなく短時間でゲル被覆種子を正確に落下させることができる丸状物の自動落下装置を得る。

【解決手段】ドラム10の回転に伴ってA板12とB板13でドラム10を挟持しているホッパ21の底面に設けた板状弾性体アーム27がC板33のカム32と揺動アーム30に揺動されると、この板状弾性体アーム27がドラム10の半周円弧の一部との接触を保ったままで対向方向に揺動する。このとき、ホッパ21の底辺のドラム10側には滑落シート35を設けているので、ゲル11が揺動によってドラム10のポケット11にスムーズに入り込む。そして、ドラム10が回転させられて所定の位置(半円弧状支持板14から出る位置)に来ると、ポケット11からは1個毎に落下する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 丸状物を収納するポケットが外周に一定間隔で設けられて一定方向に回転させられるドラムと、前記ドラムを挟持して回転させるための挟持部及び前記ドラムの半周弧に沿って前記丸状物が擦動する半円弧状支持板を有すると共に、他方の半周弧の斜め上部に、前記丸状物を前記ポケットに落とし込むためのホッパを設けたドラム挟持部と、前記ドラム挟持部のホッパ側に設けられ、前記ホッパの丸状物を前記ポケットに収納させるための底辺に、前記外周面に対向させた板状弾性体アームを設け、該板状弾性体アームを前記ドラムの他方の半周円弧の一部との接触を保ったままで前記対向方向に揺動させる揺動機構部と、前記ホッパ側に設けられ、前記板状弾性体アームを支持して回動する揺動機構の回動に伴って前記板状弾性体アームの前記ドラム側の端部を同心円状に揺動させる揺動ガイド駆動機構部とを有することを特徴とする丸状物自動落下装置。
【請求項2】 前記ホッパ側のドラムの円弧と前記ホッパの底辺とで挟まれた領域に、前記丸状物を1個毎に前記ドラムのポケットに滑落させる形状にさせられて設けられた滑落シートとを有することを特徴とする請求項1記載の丸状物自動落下装置。
【請求項3】 前記揺動ガイド駆動機構は、前記ドラム挟持部を形成する板と別の板面のホッパ側に設けられ、前記板状弾性体アームの他端側を支持し、他端を当該揺動軸に当接させた揺動ガイドを、揺動させる揺動駆動部と、前記別の板面の揺動軸の斜め下方となる位置に設けられ、一定方向に回転するカムと、前記別の板面側の揺動軸に回動中央が支持され、いずれかのアームが前記カムに当接され、該カムの回転に伴う揺動を前記揺動軸に伝達して前記揺動ガイドを揺動させる揺動伝達アーム部とを有することを特徴とする請求項1又は2記載の丸状物自動落下装置。
【請求項4】 前記ドラム挟持部は、一端が前記滑落シートの上端と前記ドラムの他方の半周弧とに当接されて、前記ドラム挟持部を形成する板に取り付けられた規制ガイドとを有することを特徴とする請求項1乃至3に記載の丸状物自動落下装置。
【請求項5】 前記規制ガイドの前記ドラムに当接させられた先端部を、前記滑落シートと同じ材料のシートで覆うことを特徴とする請求項4記載の丸状物自動落下装置。
【請求項6】 前記揺動伝達アームは、3個のアームでY字を形成し、2個のアームは貫通穴を有する一枚板であり、他の1個のアームの貫通穴は前記2個のアームとは別に前記揺動軸に回動自在に支持され、前記1個のアームと前記2個のアームのいずれかは、バネで連結されて前記カムに押圧させていることを特徴とする請求項1乃至5記載の丸状物自動落下装置。
【請求項7】 前記ドラムの中心の軸の下方となる前記半円円弧状支持板の端から前記ポケットのピッチ間隔より短い距離だけ端部を離して、落下部を形成して前記ドラム挟持部に他端を固定した落下用アームとを有することを特徴とする請求項1乃至6記載の丸状物自動落下装置。
【請求項8】 前記丸状物を落下させるための対象物に対して、前記ドラムの外周面を向けて回転させて当該装置を移動させているとき、前記落下部に前記対象物が位置した場合は、前記ドラムの回転角度を前記ポケットのピッチ間度だけ回転させながら、当該装置を前記移動させる信号を送出するシーケンサーを有することを特徴とする請求項1乃至7記載の丸状物自動落下装置。
【請求項9】 前記ドラムの外周は前記丸状物の直径幅程度にされていることを特徴とする請求項1乃至8記載の丸状物自動落下装置。
【請求項10】 少なくとも、前記ドラムと、ドラム挟持部と、揺動機構部と、滑落シートとからなる落下装置を多数並列に連結させ、該並列連結された側面の落下装置のドラム挟持部の側面は、前記弾性体アームに対して斜め下方に前記揺動を可能とするためのカムと、前記弾性体アームに貫通穴を通過させて一方のアームを前記カムに当接させていることを特徴とする請求項1乃至9記載の丸状物自動落下装置。
【請求項11】 前記丸状物は、種子を内蔵し、外部を軟材で覆った定型形状の被覆種子であることを特徴とする請求項1乃至10記載の丸状物自動落下装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、種子をゲル化剤で被覆したゲル被覆種子(ゲル状である物質、高分子材料、コート種子等でもよい)を、ポケットに確実に一粒収納し、正確に早く自動落下させる丸状物自動落下装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の農業は、種を畑に直接蒔いて育てる手法に代えて、気候に左右されずに苗を確実に育てるために温室等でセルトレイである程度の大きさに育成してから、畑に植えて行く手法が取られるようになって来ている。セルトレイに播種する装置に、例えば、図9に示す真空播種機がある。
【0003】図9に示す真空播種機は、搬送台1の上に真空播種機本体2を固定した構成になっている。
【0004】この真空播種機本体2は、入り口側に多数のノズル(図示せず)を備えると共に、出口側に多数のビニールホース4i(4a、4b、4c、…)を備えている。 そして、搬送台1にセルトレイ3を乗せて搬送させながら本体2の入り口側の多数のノズルで種子を吸引させて、出口側のビニールホース4iに落として、セルトレイの各セルに落下させていた。
【0005】また、大豆、コーン、麦等の丸状の種を蒔く場合は、真空播種機は、装置自体が大型になりコスト高になる等の理由により、図10に示す目皿式播種機を用いて畑に蒔くことが多かった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一方、近年は、種も長期貯蔵、初期育成の安定、蒔き安さ等からコート種子、ゲル被覆種子等(ゲル被覆種子は、例えば種をアルギン酸カルシウムの軟材で被覆し、大きさが6mm又は10mm程度のものが主流である)の丸状の種が開発されている。
【0007】しかしながら、真空播種機は吸引タイプであるから、コート種子の場合は表面の粉末が取れやすく、また、ゲル被覆種子は水分を含むので適していない。
【0008】このため、セルトレイにゲル被覆種子を蒔く場合は、手作業で蒔くことになり、結果としてゲル被覆種子を蒔くのに時間とコストがかかるという課題があった。
【0009】一方、丸状の種を蒔くのには、目皿式があるが、ゲル被覆種子等は軟らかいので、潰れやすいので、目皿式には適さないし、また、目皿の穴につまると、欠株となる。
【0010】このため、ゲル被覆種子を蒔くのには、手作業で行わなければならないので、時間とコストがかかるという課題があった。
【0011】本発明は、以上の課題を解決するためになされたもので、丸状物(ゲル被覆種子)を傷つけることなく短時間で、かつ正確に目的の対象部に落下させることができる丸状物の自動落下装置を得ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、丸状物を収納するポケットが外周に一定間隔で設けられて一定方向に回転させられるドラムと、前記ドラムを挟持して回転させるための挟持部及び前記ドラムの半周弧に沿って前記丸状物が擦動する半円弧状支持板を有すると共に、他方の半周弧の斜め上部に、前記丸状物を前記ポケットに落とし込むためのホッパを設けたドラム挟持部と、前記ドラム挟持部のホッパ側に設けられ、前記ホッパの丸状物を前記ポケットに収納させるための底辺に、前記外周面に対向させた板状弾性体アームを設け、該板状弾性体アームを前記ドラムの他方の半周円弧の一部との接触を保ったままで前記対向方向に揺動させる揺動機構部と、前記ホッパ側に設けられ、前記板状弾性体アームを支持して回動する揺動機構の回動に伴って前記板状弾性体アームの前記ドラム側の端部を同心円状に揺動させる揺動ガイド駆動機構部とを備えたことを要旨とする。
【0013】
【発明の実施の形態】<実施の形態1>図1は一連のゲル被覆種子自動落下装置の概略斜視図である。図2は図1の一連のゲル被覆種子自動落下装置の側面図である。図1及び図2に示すように、円盤状のドラム10をA板12とB板13とで挟持している。このドラム10の厚みはゲル被覆種子11の直径幅(6mm又は10mm)を有し、外周にはゲル被覆種子を収納するポケット15を一定間隔で設けている。このポケット15の間は、例えば、ゲル被覆種子11を埋め込む苗床穴の間の円弧長の間隔で設けている。
【0014】また、ドラム10は中心軸16にして一定方向に回転させられる構造になっている。そして、ドラム10をA板12とB板13とで挟持すると共に、A板12をドラム10とC板33とで挟持している。
【0015】前述のドラム10の半周弧側には、ドラム10の回転に伴ってゲル被覆種子11がポケット15から落下しないように、かつゲル被覆種子11が容易に擦動して行くように半円弧状ガイド14がA板12及びB板13に挟持されるように設けられている。
【0016】ドラム10側のB板13aは、ドラム中心軸16の付近から斜め傾斜にされ、この傾斜部17の側面にブラケット19(ドラムの厚み幅程度)の縁が固着され、ブラケット19の上にはドラム10の外周を斜めに覆う直線状の規制ガイド18(ドラムの厚み程度)で設けられている。
【0017】また、規制ガイド18の先端はL型に曲げられ、このL型部に超高分子ポリエチレン20が被覆されてドラム10の外周に当接されるようにされている(図2の(b)を参照)。
【0018】さらに、B板13のドラム10の他方の半周弧側の斜め上にはゲル被覆種子11を収納するための略逆三角形状のホッパ21が設けられ、このホッパ21は、ドラム10側のB板13aの上部の傾斜部17に設けられた規制ガイド18に対向させられて、ドラム10と所定の間隔離されたホッパ21の底辺板22(ドラムの厚み)が斜めに設けられている。
【0019】また、ホッパ21の他方の底辺23(ドラムの厚み)の一端は後述する揺動伝達アーム30を回動させる回動軸25(揺動軸ともいう)に当接されている。
【0020】そして、この回転軸25には、ホッパ21の底辺の一部を形成し、回動軸25に一端が当接された揺動ガイド26(ドラム厚)が設けられている。また、この揺動ガイド26のドラム側の端部の裏側(ホッパ21のドラム10に通じる側)には、板状の弾性体であるフリクションラバー27の一端がラバー固定プレート28の一端と挟着されている。すなわち、フリクションラバー17の一端をドラム10の他方の半周円弧の一部との接触を保ったままで対向方向に揺動させている。
【0021】また、ホッパ21の下部の回動軸25には、揺動伝達アーム30が取り付けられている。この揺動伝達アーム30は、3個のアーム30a、30b、30cでY字を形成し、2個のアーム30a、30bは貫通穴を有する一枚板であり、他の1個のアーム30cの貫通穴は2個のアームとは別に揺動軸25に回動自在に支持されている。また、1個のアーム30cと2個のアームのいずれかのアーム(30b)は、バネ31で連結されている。つまり、アーム30cが揺動軸25の動きとは自由な状態で挿入され、アーム30a、30bはくの字形に二本のアームが突き出た形状をなし、二本のアームの交わる部分が揺動軸25に枢着され、揺動伝達アーム30の回動に追従して揺動軸25が回動する。
【0022】また、アーム30cとアーム30bはバネ31の引っ張り力によりカム32に摺動可能に押しつけられている。ここで、アーム30c(レバーともいう)を左に倒せば、アーム30aが上からカム32に押しつけられ、レバーを右に倒せばアーム30bが下から上向きにカム31に押しつけられる。
【0023】このため、レバーを左に倒したとき、フリクションラバーの弛んで凸となった部分はドラム10の外周部に摺動自在に密接し、レバーを右に倒したとき、フリクションラバーの凸となった部分とドラム10の外周部との間には隙間が出来るので、ホッパにあるゲル被覆種子を下に排出することが出来る。また、カム32は調整機構によって位置が調整可能であり、図2の(c)に示すように、調整機構によってカム32が点線の位置に、移動させられたときは、アーム30aの揺動の振幅は小さくなり、実線の位置に移動させられたときは揺動の振幅が小さくなる。
【0024】また、図1及び図2に示すように、B板13のドラム側の傾斜部に設けられた規制ガイド18の端部と、ドラム10のホッパ側の円弧の部分と揺動ガイド26とが形成する略逆三角形の領域には、図1に示す超高分子ポリエチレンの滑落シート35が設けられている。この滑落シート35は、2枚のシート(35a、35b)とからなり、A板33とB板13とに貼り付けしている。
【0025】そして、下側は揺動ガイド26と、揺動ガイド26の裏面に一端が固定されたフリクションラバー27とに接して行く形状にされている。
【0026】従って、揺動ガイド26、フリクションラバー27の揺動に伴って、滑落シート35内のゲル被覆種子11が滑らかに動いてドラム10のポケット15に入ることになる。
【0027】また、ドラム10の回転軸16に対して、中央下方になるA板12とB板13とには、欠け部38が設けられている。
【0028】また、ドラム10の下部には、ドラムの回転によってゲル被覆種子11を収納したポケット15が欠け部38に来たときに、一粒ずつ確実に落下させるために先端が鋭角形状をなすスクレパー37が設けられている。このスクレバー37の軸37aはB板とC板に連結されている。
【0029】さらに、C板33はドラム10を回転させるためのモータ(図示せず)及びエンコーダ40が設けられている。カム32を回転させるためのモータがC板側の裏に設けられている。このカム32の位置は左右にスライドでき、アーム30aとの位置を変える事により、揺動の振幅を大きくしたり小さくしたりできる。
【0030】また、ドラム10及びカムを所定のタイミングで制御するシーケンサー(図示せず)が設けられている。このシーケンサは、例えば、本実施の形態の装置を搬送台の上に設置した土を入れたセルが搬送されて、欠け部38に来たことが知らせられると(センサーを用いる)、搬送台を停止させ、ドラムが12度(ポケット数30の場合)回転したときに再び搬送台を動かす制御を行う。
【0031】上記のように構成された実施の形態1のゲル被覆種子自動落下装置の動作を以下に説明する。
【0032】例えば、ドラム10の回転(ドラム10の回転とは別モータでこの実施例は行っている)と共に図3(a)に示すようにカム32の軸32aが回転し、カム軸32aがカム軸穴の上に来ると、揺動伝達アーム30のアーム30aを上に押し上げる。このときバネ31によって揺動伝達アーム30のアーム30a、30bは元に復帰しようとする。
【0033】この押し上げにより、揺動伝達アーム30に対して左方向回転の力が働き、揺動ガイド26とフリクションラバー27とが下方に動く。すなわち、ドラム10の外周に接触するフリクションラバー27の位置は下に位置することになり、ポケット15がフリクションラバー27の接触位置箇所より上になった瞬間に、滑落シート35は高分子ポリエチレン材を使用してドラム10の外周側面を覆ってゲルが滑らかに動くようにしているので、ゲル被覆種子11は、スムーズにドラム10のポケット15に入る。前述の揺動伝達アーム30は、アーム30a、30bとで(一枚板)形成されてもよい。この場合は、アーム30b側とC板側とをバネ32で接続する。
【0034】また、滑落シート35の上に規制ガイド18が設けられているので、ポケット15のゲル被覆種子11に別のゲル被覆種子11が着いたとしてもガイド18の端部によって取り除かれる。
【0035】そして、規制ガイド18のL型の端部は滑落シート35の直ぐ上にドラム10の外周と当接させられていること、端部も同様に滑落シートと同じ材料で覆っているので、ポケットに入ったゲルの上にもう一粒のっているゲルを滑らかに取り除く。また、ゲルが規制ガイドのL型の端部によって吐き出されることはない。
【0036】また、図3(b)に示すようにカム32の軸32aがさらに180度回転すると、カム軸32aがカム軸穴の下に来て、揺動伝達アーム30のアーム30aを当接したままでアーム30aが下に下がる(バネ31が補助している)。
【0037】これにより、揺動伝達アーム30に対して右方向回転の力が働き、揺動ガイド26とフリクションラバー27とが上方に動く。すなわち、ドラム10の外周に接触するフリクションラバー27の位置は上がることになり、ポケット15をフラクションラバー27が塞ぐことになるので、ゲル被覆種子11はポケット15に完全に収まる。
【0038】ポケット15にゲル被覆種子11が入らなかった場合、規制ガイドまでの間に、ゲル被覆種子11が上下動されるので確実にポケット15に入る。
【0039】また、ドラムの外径(φ300mm)と大きくした為、フリクションラバー27と規制ガイド18との間にポケット15を多くできているので、ゲルが入る機会が確実に増える。
【0040】また、カム32にボールベアリングを取り付け、スムーズな回転とアーム30aの摩耗を防止している。
【0041】このようにして揺動ガイドを揺動させることによって、ドラム10のポケット15に順次、的確に1個づつのゲル被覆種子11を収納して行く。
【0042】次に、ドラム10のポケット15に収納されたゲル被覆種子11は、欠け部38まで円弧状ガイド14によって保持されながら運ばれて(図4のSTEP−d3)、A板及びB板13aの欠け部38にくる(円弧状ガイド14の入り口側はドラム外径から離れて行って、次第に隙間が狭くなっている)。
【0043】この欠け部38に来たときに、ドラム10の回転による惰性に追従してゲル被覆種子11は直ぐに落下しないでドラム10に追従していく。
【0044】しかし、欠け部38にはスクレパー37が設けられているので、スクレパー37の先端の湾曲部(Rはゲル被覆種子の直径より大きい)に、そのままの勢いでぶつかるが湾曲しているのでスムーズに勢いが抑えられて、湾曲部に沿って下に落下する。
【0045】このとき、ロータリエンコーダはドラム10が一回転したときその外周に設けられたポケット15の数だけパルス状にON・OFFする接点出力を出力する。ただしロータリエンコーダからの出力接点がONになった直後にドラム10を停止させると、出力接点ONの状態を維持してしまう場合がある。
【0046】そこで、STEP−d4においては、ロータリエンコーダの接点がONになった後その接点が確実にOFFになってから繰出しドラム10の回転を停止させるため、ロータリエンコーダの接点がONになってからΔt秒後にに繰出しドラム42の回転を停止させる。このとき、ゲル被覆種子11がスクレパー37の先端により落とされたあと、ポケット11がスクレパー37の先端を少し通り越した位置でドラム10は停止する。
【0047】<実施の形態2>上記実施の形態では、規制ガイドの先端をL型にし、このL型の先端に滑落シートを巻き付けてドラム10に当接させたが、図5に示すように、この規制ガイド18に代えて高分子ポリエチレンのアクリル規制ガイド45を設け、アクリル規制ガイド45の先端(ドラムの外周側)を鋭角にしてもよい。このようなアクリル規制ガイド45を設けた場合は、滑落シートは図5に示す形状にして用いている。すなわち、滑下シート46の上には、アクリル規制ガイド45の先端が直ぐに位置している。
【0048】<実施の形態3>このようなゲル被覆種子自動落下装置は、並列に連結して用いるのが好ましい。本実施の形態では実施の形態2のアクリル規制ガイド45と滑落シート46とを用いたゲル被覆種子自動落下装置について説明する。
【0049】図6は実施の形態3の多列連結のゲル被覆種子自動落下装置の概略斜視図である。
【0050】図6に示すように、本実施の形態においては、ドラム10、規制ガイド45、ホッパ21、揺動ガイド26、フリクションラバー27、滑落シート46等をA板12とB板13とで挟持した自動落下装置50を多数並列に接続している。
【0051】この並列接続を実現するために、C板33と同様に側面の役を担うD板とで各自動落下装置50を挟持している。そして、スクレパー37も同様に多列設けられている。
【0052】これらの自動落下装置50及びスクレパー37は、連結棒50、51、52、53…57によって並列に連結されている。また、各自動落下装置50の間隔は、連結棒52、53に各々ボルト(図示せず)により、固定されている。また、揺動ガイド26も連結棒60に各々ボルトで固定されている。
【0053】従って、カム32が回転するとC板33の揺動伝達アーム30が揺動すると、この揺動伝達アーム30の軸25に連結された連結棒60が回動するので、各自動落下装置50の揺動ガイド26、フリクションラバー27が揺動する。
【0054】このため、並列連結された自動落下装置分の数のゲルを同時に1個毎に制度良く対象物に落下させることが可能となる。
【0055】<実施の形態4>このような多列の自動落下装置は、例えば図7に示すような搬送台に乗せて使用するのが好ましい。
【0056】図7は、各セルに土を充填した育苗用セルトレイ(セルトレイ)65を搬送ベルト66上に乗せて穴あけ部67に搬送し、この穴あけ部67で各セルの土に窪みを作った後、多列の自動落下装置70の下に搬送し、各セルの窪みにゲル被覆種子11を播種させている。
【0057】また、ベルトコンベア66上に、所定の間隔を有してセルトレイが通過可能に、かつゲルの自動落下がスムーズに行えるように多列の自動落下装置70を固定する搬送台71が設けられている。
【0058】また、育苗用セルトレイ65の各セル位置を検出するため、穴あけ部67及び多列の自動落下装置70にそれぞれ穴あけ用位置センサ73及び播種用位置センサ75が設けられている。これらのセンサはレーザー光線を照射しその反射光の有無を検出することで物体の有無を判断するタイプで、レーザー光線がベルトコンベア66上のセルの下部を進行方向とは垂直に、かつベルト面と平行に照射するよう取り付けられる。
【0059】なお、上記実施の形態ではセルに対してゲルを落とし込む例に適用させるとして説明したが図8に示すように、野外でゲル等のある程度の大きさのものを蒔いてもよい。
【0060】例えば、図8においては、無線走行を可能としており、ゲルを落下させるための対象物(穴、マーカ等)をセンサで検知し、このセンサ検知で各自動落下装置50のドラム10を回転させて対象物の中央に落とし込むようにしてもよい。
【0061】すなわち、本実施の形態は、目皿を用いるものではないので、ゲル被覆種子を破壊することなく精度良く、早く対象物に落下が可能となる。
【0062】また、無線走行にした場合は、対象物が直線状に並べられて、かつ走行道路が平な場合において威力を発揮する。
【0063】また、上記実施の形態4では多列でゲル被覆種子を蒔くようにしているが、車を取り付けた一列の自動落下装置としてもよい。
【0064】なお、上記の各実施の形態ではゲル被覆種子を用いて説明したが、コート種子、定型種子等でもよい。
【0065】さらに、一個のゲル種子をポケットに収納するドラムとしたが、ドラムを円柱に形成し、ポケットを多列に設けた円柱ドラムにしてもよい(但し、円柱ドラムの周囲機構は円柱ドラムに合わせて変更する)。
【0066】また、ドラムは300mm程度としたが、落とし込みする対象物の位置によっては、400mm、800mmと大きくしてもよい。
【0067】
【発明の効果】以上のように、本発明の丸状物自動落下装置によれば、ドラムの回転に伴ってドラム挟持部のホッパの底面に設けた板状弾性体アームが揺動機構部によって揺動されると、この板状弾性体アームがドラムの半周円弧の一部との接触を保ったままで対向方向に揺動する。
【0068】このとき、ホッパの底辺のドラム側には滑落シートを設けているので、丸状物が揺動によってシート内の丸状物が押されても壁に丸状物(ゲル被覆種子)が付着したり擦れたりしないので、揺動に伴って、ドラムのポケットへの入り込みがスムーズになる。このため、ドラムの各ポケットには、確実に1個の丸状物がスムーズに入り込むことになる。また、揺動により、ブリッジが発生し難いので種の詰まりが無くなる。
【0069】そして、ドラムが回転させられて所定の位置(半円弧状支持板から出る位置)に来ると、ポケットからは1個毎に落下させられる。
【0070】従って、丸状物(ゲル被覆種子)を傷つけることなく自動的に短時間で正確に1個毎に希望の位置に落下させることができるという効果が得られている。
【0071】また、多列に構築した場合は、一個のカム、揺動アームによって多数の自動落下装置の丸状物を1個毎に希望の位置に落下させることができるので、作業を早く終了することができると共に、コストを低下できるという効果が得られている。
【出願人】 【識別番号】597041747
【氏名又は名称】アグリテクノ矢崎株式会社
【住所又は居所】兵庫県姫路市土山6丁目5番12号
【出願日】 平成14年4月17日(2002.4.17)
【代理人】 【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和 (外7名)
【公開番号】 特開2003−304714(P2003−304714A)
【公開日】 平成15年10月28日(2003.10.28)
【出願番号】 特願2002−115470(P2002−115470)