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【発明の名称】 搭載物の散布車
【発明者】 【氏名】楠瀬 昭夫
【住所又は居所】香川県香川郡香川町大字川内原1668番地2 有限会社北四国エンジニアリング内

【要約】 【課題】荷台の搭載物をスムースに後方の仕切りゲートに移送するようにするとともに、均一でスムースな散布を可能とする搭載物の散布車を提供する。

【解決手段】荷台2の底部には、搭載物を後方の仕切りゲート部に向けて移送させるための第1ローラベルト3を配装し、仕切りゲート部の近傍の下方に搭載物をリヤゲート8まで移送させる第2ローラベルト4を配装し、仕切りゲート部には搭載物の散布量をローラベルトの回転速度に応じて調節するための上下に移動可能な仕切りゲート5を配装し、最後方には開閉自在のリヤゲート8を配装した。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 荷台の底部には、搭載物を後方の仕切りゲート部に向けて移送させる第1ローラベルトを配装し、仕切りゲート部の近傍の下方に搭載物をリヤゲートまで移送させる第2ローラベルトを配装し、仕切りゲート部には搭載物の散布量を第2ローラベルトの回転速度に応じて調節するための上下に移動可能な仕切りゲートを配装し、最後方には開閉自在のリヤゲートを配装したことを特徴とする搭載物の散布車。
【請求項2】 荷台の底部には、搭載物を後方の仕切りゲート部に向けて移送させるための第1ローラベルトを配装し、仕切りゲート部に至る近傍には上方に第1ビータを配装し、下方に搭載物をリヤゲートまで移送させる第2ローラベルトを配装し、仕切りゲート部には搭載物の散布量をローラベルトの回転速度に応じて調節するための上下に移動可能な仕切りゲートを配装し、最後方には搭載物の拡散散布のための第2ビータを配装するとともに開閉自在のリヤゲートを配装したことを特徴とする搭載物の散布車。
【請求項3】 前記第2ローラベルトは、エンジンの駆動力の回転数に対応するように連動するようにした油圧ポンプにより駆動させるようになしたことを特徴とする請求項1または2記載の搭載物の散布車。
【請求項4】 荷台の底部には、搭載物を後方の仕切りゲート部に向けて移送させるための衝立板を配装し、仕切りゲート部に至る近傍には上方に第1ビータを配装し、下方に搭載物をリヤゲートまで移送させる第2ローラベルトを配装し、仕切りゲート部には搭載物の散布量をローラベルトの回転速度に応じて調節するための上下に移動可能な仕切りゲートを配装し、最後方には搭載物の拡散散布のための第2ビータを配装するとともに開閉自在のリヤゲートを配装したことを特徴とする搭載物の散布車。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車に搭載した堆肥、粒状物等の搭載物を車を走行させながら散布する搭載物の散布車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、多量の堆肥、粒状物等を広い面積の土地に短時間に効率良く散布する手段として、車に搭載した堆肥、粒状物等の搭載物を車を走行させながら散布する搭載物の散布車が農業用や道路工事用などとして使用されているが、荷台の搭載物をスムースに後方に移送してスムースに均一に散布することが困難であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のような従来の欠点を改善して、荷台の搭載物をスムースに後方に移送するとともに、均一でスムースな散布を可能とする搭載物の散布車を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる目的を達成するものであって、請求項1記載の発明は、荷台の底部には、搭載物を後方の仕切りゲート部に向けて移送させる第1ローラベルトを配装し、仕切りゲート部の近傍の下方に搭載物をリヤゲートまで移送させる第2ローラベルトを配装し、仕切りゲート部には搭載物の散布量をローラベルトの回転速度に応じて調節するための上下に移動可能な仕切りゲートを配装し、最後方には開閉自在のリヤゲートを配装したことを特徴とする搭載物の散布車である。
【0005】請求項2記載の発明は、荷台の底部には、搭載物を後方の仕切りゲート部に向けて移送させるための第1ローラベルトを配装し、仕切りゲート部に至る近傍には上方に第1ビータを配装し、下方に搭載物をリヤゲートまで移送させる第2ローラベルトを配装し、仕切りゲート部には搭載物の散布量を第2ローラベルトの回転速度に応じて調節するための上下に移動可能な仕切りゲートを配装し、最後方には搭載物の拡散散布のための第2ビータを配装するとともに開閉自在のリヤゲートを配装したことを特徴とする搭載物の散布車である。
【0006】請求項3記載の発明は、前記第2ローラベルトは、エンジンの駆動力の回転数に対応するように連動するようにした油圧ポンプにより駆動させるようになしたことを特徴とする請求項1または2記載の搭載物の散布車である。
【0007】請求項4記載の発明は、荷台の底部には、搭載物を後方の仕切りゲート部に向けて移送させるための衝立板を配装し、仕切りゲート部に至る近傍には上方に第1ビータを配装し、下方に搭載物をリヤゲートまで移送させる第2ローラベルトを配装し、仕切りゲート部には搭載物の散布量をローラベルトの回転速度に応じて調節するための上下に移動可能な仕切りゲートを配装し、最後方には搭載物の拡散散布のための第2ビータを配装するとともに開閉自在のリヤゲートを配装したことを特徴とする搭載物の散布車である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施例に従って詳細に説明する。
【0009】図1、図2において、1は本発明の搭載物の散布車であり、該搭載物の散布車1は、荷台2に第1ローラベルト3と第2ローラベルト4と仕切りゲート5と第1ビータ6と第2ビータ7とリヤゲート8を備えてなるものである。
【0010】第1ローラベルト3は、ローラ31,…によって駆動される無端ベルトであって、荷台2の底部に配装して堆肥等の搭載物を後方の仕切りゲート5に向けて移送させるためのものである。なお、第1ローラベルト3の下面には、搭載物を搭載したベルトの移送抵抗を減少させるために多数のローラ32,…が間隔をおいて配装されており、搭載物のスムースな移送が可能である。
【0011】第1ローラベルト3の移送速度は、搭載物の散布量を均一にするための調整要素の一つであるが、後述の第2ローラベルト4に搭載物の散布量よりも多量に移送することが望ましい。第1ローラベルト3による搭載物の移送量は、第1ローラベルト3の速度の変動と搭載物の単位面積当たりの搭載量の変動によって変動するので、実際の散布量より大きい状態に保持しておき、最終的な散布量は更に後方の調整要素によって決定される。
【0012】仕切りゲート5は、上下動させることにより、仕切りゲート5と第2ローラベルト4との間の開口高さを変動させて、第1ローラベルト3により移送されてきた搭載物の移送量を抑制して調整するものであり、通常、過剰に移送されてきた搭載物はこの前で貯留されることとなる。そこで、仕切りゲート5の手前近傍における通常の搭載物の位置よりも高い個所に搭載物の確認センサー15を配装することにより、過剰に移送された搭載物が貯留された状態で存在する場合には、確認センサー15の検知により第1ローラベルト3の移送を停止し、確認センサー15の不検知の場合には第1ローラベルト3の移送を開始することができる。なお、この際に確認センサー15の検知、不検知により第1ローラベルト3の移送速度を変動させることも可能である。
【0013】第1ビータ6は、搭載物が貯留された状態から第2ローラベルト4に容易に移送し易いように搭載物を攪拌(搭載物の粉砕効果も含む)するためのものであり、これにより仕切りゲート5近くの散布物の滞留(ブリッジ)を解消してスムースな移送が可能となる。
【0014】第2ローラベルト4は、第1ローラベルト3の後端まで移送されて落下する搭載物をリヤゲート8まで移送させるためのものであり、車両の走行速度に応じて第2ローラベルト4の速度を変動させることが望ましい。そこで、図3に示すように、第2ローラベルト3は、エンジンからの動力を車のトランスミッション9またはその前からパワーテイクオフ10を介して専用のドライブシャフト11に誘導することにより、エンジンの動力の回転数に合わせるように連動する2連式油圧ポンプなどの油圧ポンプ12により駆動させるようにした。なお、第2ローラベルト4は、例えばエンジンの駆動力をクラッチ、減速機、ユニバーサルジョイント、回転シャフト、傘歯車、チェーンなどの各種部材を適宜組み合わせて、連動させて駆動することも可能である。
【0015】図3において13は車のトランスミッション9からの動力を車輪14へ伝達する駆動力伝達用の車軸である。このように、エンジンの動力を利用して、適宜の減速機、伝達部材などを介して第2ローラベルト3と車輪14とを駆動することにより、第2ローラベルト3の移送速度を、完全ではないが、できる限り、車両の走行速度に応じて変動させることができる。なお、本発明の実施例では、第1ローラベルト3、第2ローラベルト4、第1ビータ6、第2ビータ7、衝立板40の駆動を油圧ポンプに、そして仕切りゲート5、リヤゲート8油圧シリンダに依っているが、その油圧系統図を図5に示した。
【0016】なお、第2ローラベルト4上の搭載物の単位面積当たりの搭載量は、上述のように、第2ローラベルト4の上方に配装した仕切りゲート5により抑制されるので、第1ローラベルト3の場合と異なり常に調整された状態となる。しかし、車の走行速度に応じて第2ローラベルト4の速度も変動する場合があるので、最終的な散布量は第2ローラベルト4の移送速度と仕切りゲート5の上下移動とにより決定されることとなる。従って、車速が変動して(例えば速くなって)も第2ローラベルトの速度が変動する(例えば速くなる)場合には、仕切りゲート5を特に調節しなくても良いが、車速が変動して(例えば速くなって)も第2ローラベルトの速度が変動しない場合には、その車速の変動に応じて仕切りゲート5を上下(例えば上昇)させて、散布量を均一にするように調節することができる。仕切りゲート5の高さを検知するセンサー16を配装しておき、運転者が必要に応じて運転席から操作することも可能であり、また自動的に上下動するように設定しておくことも可能である。
【0017】第2ビータ7は、第2ローラベルト4で移送されてきた搭載物が容易に散布され易いように拡散するためのものであり、これによりスムースな散布が可能となる。
【0018】リヤゲート8は、荷台2の最後方の開口部に開閉シリンダー17などの作動によって開閉自在となるように配装されるもので、搭載物の散布のさいには開放され、散布が終了したさいには閉鎖されるようになされている。
【0019】本発明では、上述のようにローラベルトを二段式としたので、第1ローラベルト3で移送されてきた搭載物が一部は貯留され、仕切りゲート5により抑制されて必要量だけが第2ローラベルト4にてスムースに移送することができ、スムースで均一な散布が可能になった。また、第2ローラベルトの位置を第1ローラベルトの位置よりも低くして落下させるようにすることが望ましく、この場合には、搭載物のさらにスムースな移送が可能となった。さらに、第2ローラベルトの速度を第1ローラベルトの速度よりも大きくすることが望ましい。
【0020】上述したすべての操作は、運転席で操作可能であるが、ここで第4図に示す運転席に設けた操作ボックス50について説明すると、1)荷台に散布物を搭載すると車のエンジンをかけ、PTO51をONにする。油圧ポンプが回るがソレイドバルブが動作しないのでポンプから吐出された油はどこを動作させることもなく、油タンクにそのまま帰る。2)次に電源52を「入」にし、車の運転開始と同時に排出ゲート開53をONにし、運転54を「入」にする。これで散布は自動運転の状態になり、第1ローラベルト上の散布物がセンサー16の光軸(図2に追加したような光軸30)をさえぎらないかぎり第1ローラベルトは動きつづける。
【0021】第1ローラベルトの運転開始と同時に、第2ローラベルト、第1ビータ、第2ビータも運転を開始する散布量は車のアクセルを強くふむとエンジンの回転数が上るのと同調して、油圧ポンプの回転数が上がり、それに比例して油圧モータの回転数が上がるので、定量の散布が行なわれる。車のミッションを1速から2速に変更するときは、仕切りゲートを1速の位置から2速の位置に開くことで、走行スピードと定量散布の調整が行われるこのようにして単位面積当り定量の散布が可能となる。
【0022】また、本発明の他の実施例である図6では、第1ローラベルトに代わって、駆動チェーンによって前後に移動する衝立板40により搭載物を適宜後方へ移動することも可能である、搭載物が比較的軽量で、嵩張るものの場合には、上下動がスムーズに行われないため、移動に障害を来すおそれがあるが、この方法によると、上部の滞留を簡単に解消することができる。
【0023】以上述べたように、本発明の搭載物の散布車は、堆肥、粒状肥料等の農業用散布車として特に有用であるが、第1ビータ6、第2ビータ7を取り外し、必要に応じて第2ローラベルト4を後方に延すことにより、アスファルトなどの道路舗装の下地としての砂、砂利などや道路の凍結除去剤などを均一に散布することやその他の各種の散布に適用可能である。
【0024】
【発明の効果】本発明の搭載物の散布車によれば、荷台の搭載物をスムースに後方の仕切りゲートに移送するようにし得るとともに、均一でスムースな散布が可能であり、堆肥等の農業用散布車として特に有用であり、アスファルトなどの道路舗装の下地としての砂、砂利などや道路の凍結除去剤などの散布車やその他の各種の散布車としても有用である。また、搭載物が比較的軽量で、嵩張るものの場合には、上下動がスムーズに行われないため、移動に障害を来すおそれがあるが、この方法によると、上部の滞留を簡単に解消することができる。
【出願人】 【識別番号】591222625
【氏名又は名称】有限会社北四国エンジニアリング
【住所又は居所】香川県香川郡香川町大字川内原1668番地2
【識別番号】594034636
【氏名又は名称】四国機器株式会社
【住所又は居所】香川県高松市観光通2丁目2番15号
【出願日】 平成14年4月2日(2002.4.2)
【代理人】 【識別番号】100092129
【弁理士】
【氏名又は名称】宮滝 恒雄 (外1名)
【公開番号】 特開2003−289703(P2003−289703A)
【公開日】 平成15年10月14日(2003.10.14)
【出願番号】 特願2002−99734(P2002−99734)