| 【発明の名称】 |
散布装置および散布方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】本多 薫 【住所又は居所】長野県小県郡丸子町大字塩川5155番地 松山株式会社内
【氏名】浦野 保徳 【住所又は居所】長野県小県郡丸子町大字塩川5155番地 松山株式会社内
【氏名】中沢 文男 【住所又は居所】長野県小県郡丸子町大字塩川5155番地 松山株式会社内
【氏名】竹田 稔 【住所又は居所】長野県小県郡丸子町大字塩川5155番地 松山株式会社内
【氏名】小川 敏次 【住所又は居所】長野県小県郡丸子町大字塩川5155番地 松山株式会社内
【氏名】森 史彦 【住所又は居所】長野県小県郡丸子町大字塩川5155番地 松山株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】被散布物を十分に混合できかつ混合作業を容易に確認できる散布装置を提供する。
【解決手段】散布装置1は、機枠2と、機枠2に回転可能に設けた回転収容体11と、機枠2に設けた散布手段15とを備える。回転収容体11は、複数種の被散布物Wを収容した状態で回転しその被散布物Wを混合する。散布手段15は、上方の回転収容体11から自重落下により排出される混合後の被散布物Wを受け取り、その被散布物Wを繰出用回転体12で繰り出しつつ圃場Aにばらまき散布する。回転収容体11は、投入兼排出口26およびこの投入兼排出口26を開閉する開閉蓋27を有する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数種の被散布物を収容した状態で回転し、その複数種の被散布物を混合する回転収容体と、この回転収容体から排出される混合後の被散布物を受け入れ、この受け入れた被散布物を繰出用回転体で繰り出しながら圃場に散布する散布手段とを備えることを特徴とする散布装置。 【請求項2】 機枠と、この機枠に回転可能に設けられ、複数種の被散布物を収容した状態で回転し、その複数種の被散布物を混合する回転収容体と、前記機枠に前記回転収容体の下方に位置するように設けられ、前記回転収容体から自重落下により排出される混合後の被散布物を受け入れ、この受け入れた被散布物を繰出用回転体で繰り出しながら圃場に散布する散布手段とを備えることを特徴とする散布装置。 【請求項3】 回転収容体は、投入兼排出口およびこの投入兼排出口を開閉する開閉蓋を有することを特徴とする請求項1または2記載の散布装置。 【請求項4】 開閉蓋の開動作により回転収容体の投入兼排出口を上方に開口させる工程と、複数種の被散布物を前記開口した投入兼排出口から投入して前記回転収容体内に収容する工程と、前記開閉蓋の閉動作により前記投入兼排出口を閉じた後、前記回転収容体を回転させ、この回転収容体内の被散布物を混合する工程と、前記開閉蓋の開動作により前記投入兼排出口を下方に開口させ、混合後の被散布物をその開口した投入兼排出口から自重落下により排出して散布手段内に収容する工程と、この散布手段内の被散布物を繰出用回転体で繰り出しながら圃場に散布する工程とを備えることを特徴とする散布方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、被散布物を十分に混合でき、かつ、混合作業が行われているかどうかを容易に確認できる散布装置および散布方法に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、混合機能と散布機能とを兼ね備えた散布装置としては、例えば実開昭54−7114号公報に記載のものが知られている。 【0003】この実開昭54−7114号公報の散布装置は、機枠に固定された略円筒形状の固定タンクを備え、この固定タンク内には攪拌板が回転可能に配置されている。また、固定タンクの底部には、繰出用回転体を有する散布手段が取り付けられている。 【0004】そして、複数種の被散布物、すなわち例えば成分の異なる2種類の肥料は、固定タンク内で攪拌板にて攪拌混合された後、固定タンク内から散布手段内に向けて自重落下により排出され、繰出用回転体にて繰り出されつつ圃場に散布される。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来の実開昭54−7114号公報の散布装置では、例えば被散布物の混合が不十分となるおそれがあるばかりでなく、固定タンクの外からこの固定タンク内の攪拌板を見ることができないため、混合作業が実際に行われているかどうかの確認が容易でない、という問題がある。 【0006】本発明は、このような点に鑑みなされたもので、被散布物を十分に混合でき、かつ、混合作業が行われているかどうかを容易に確認できる散布装置および散布方法を提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】請求項1記載の散布装置は、複数種の被散布物を収容した状態で回転し、その複数種の被散布物を混合する回転収容体と、この回転収容体から排出される混合後の被散布物を受け入れ、この受け入れた被散布物を繰出用回転体で繰り出しながら圃場に散布する散布手段とを備えるものである。 【0008】そして、回転収容体の回転により被散布物が十分に混合され、かつ、回転収容体を一見するだけでこの回転収容体にて混合作業が行われているかどうかを知ることができるため、混合作業が行われているかどうかの確認が容易となる。 【0009】請求項2記載の散布装置は、機枠と、この機枠に回転可能に設けられ、複数種の被散布物を収容した状態で回転し、その複数種の被散布物を混合する回転収容体と、前記機枠に前記回転収容体の下方に位置するように設けられ、前記回転収容体から自重落下により排出される混合後の被散布物を受け入れ、この受け入れた被散布物を繰出用回転体で繰り出しながら圃場に散布する散布手段とを備えるものである。 【0010】そして、回転収容体の回転により被散布物が十分に混合され、かつ、回転収容体を一見するだけでこの回転収容体にて混合作業が行われているか否かを知ることができるため、混合作業が行われているかどうかの確認が容易となる。また、散布手段を機枠に回転収容体の下方に位置するように設けた構成であるから、例えば格納時に収納スペースの確保が容易になる。 【0011】請求項3記載の散布装置は、請求項1または2記載の散布装置において、回転収容体は、投入兼排出口およびこの投入兼排出口を開閉する開閉蓋を有するものである。 【0012】そして、回転収容体に投入口と排出口と別々に形成した場合に比べて、回転収容体の構成が簡単になる。 【0013】請求項4記載の散布方法は、開閉蓋の開動作により回転収容体の投入兼排出口を上方に開口させる工程と、複数種の被散布物を前記開口した投入兼排出口から投入して前記回転収容体内に収容する工程と、前記開閉蓋の閉動作により前記投入兼排出口を閉じた後、前記回転収容体を回転させ、この回転収容体内の被散布物を混合する工程と、前記開閉蓋の開動作により前記投入兼排出口を下方に開口させ、混合後の被散布物をその開口した投入兼排出口から自重落下により排出して散布手段内に収容する工程と、この散布手段内の被散布物を繰出用回転体で繰り出しながら圃場に散布する工程とを備えるものである。 【0014】そして、効率よく混合散布作業が行われ、回転収容体の回転により被散布物が十分に混合され、かつ、回転収容体を一見するだけでこの回転収容体にて混合作業が行われているかどうかを知ることができるため、混合作業が行われているかどうかの確認が容易となる。 【0015】 【発明の実施の形態】以下、本発明の散布装置の一実施の形態の構成を図面を参照して説明する。 【0016】図1ないし図4において、1は散布装置で、この散布装置1は、走行車としての牽引車であるトラクタ(図示せず)に連結される牽引式の混合機(ミキサ)付肥料散布装置で、トラクタの牽引により進行方向前方(図示X方向)に移動しながら、圃場Aに粉状或いは粒状の混合後の被散布物Wを落下させて散布するものである。なお、散布対象物である混合後の被散布物Wは、例えば成分の異なる2種類の粉状肥料を混合したものである。 【0017】この散布装置1は、機枠2を備え、この機枠2は、トップピン3、ロワピン4等にて構成されたトラクタ連結部5およびスタンドホルダ部6を中央側に有し、かつ、左右一対の支持板部7を両側に有している。 【0018】そして、この機枠2には、投入された複数種の被散布物Wを内部に収容した状態で駆動手段である駆動モータ9からの動力に基づいて左右方向の回転中心軸線を中心として駆動回転し、その複数種の被散布物Wを混合する細長い略円筒形状をなすドラム型の回転タンク等の回転収容体11が、回転可能に設けられている。 【0019】また、この機枠2には、上方の回転収容体11から自重落下により排出される混合後の被散布物Wを直接的に受け入れ、この受け入れた被散布物Wを内部で駆動回転する繰出用回転体12で繰り出しながら開いた状態の底板散布口14を介して圃場Aに向けて散布する散布手段15が、回転収容体11の下方にこの回転収容体11と対向した状態で位置するように固定的に設けられている。 【0020】ここで、回転収容体11は、例えば左右方向に細長い略円筒形状をなす収容本体21を有し、この収容本体21の両端面部22の外面からは支軸23が外方に向って突出している。そして、この収容本体21は、機枠2の左右一対の支持板部7によって支軸23を介して回転可能に支持されている。なお、一方の支軸23の先端側が対応する一方の支持板部7に固定された駆動モータ9の出力軸側に連結されている。この駆動モータ9はその全体が略箱状のカバー10にて覆われている。 【0021】また、収容本体21の周面部25の所定部位には、被散布物Wを投入したり被散布物Wを排出させたりするための1つの長孔状をなす開閉可能な投入兼排出口26が開口形成されている。この投入兼排出口26は、周面部25に対応する細長い略円弧板状の開閉蓋27にて開閉可能となっている。 【0022】この開閉蓋27は、周面部25の内面に沿ってこの周面部25の周方向にスライド可能に配置されている。この開閉蓋27の長手方向両端部には蓋操作摘み28が一体的に設けられ、この蓋操作摘み28は、両端面部22に開口形成された略円弧板状の摘み用孔部29から収容本体21外に導出されている。 【0023】さらに、収容本体21の周面部25の内面には、図4に示されるように、短辺方向の長さが収容本体21の半径の略半分に設定された細長矩形板状の複数の攪拌板30が、収容本体21とともに回転するように一体的に設けられている。 【0024】散布手段15は、例えば回転収容体11の収容本体21と略同じ長さを有する左右方向に細長い筒形状で上面開口状の箱状体である散布収容体41を有し、この散布収容体41は、機枠2の所定部位に固定されている。 【0025】また、この散布収容体41は、図3および図4から明らかなように、断面略U字状の底板部42を有し、この底板部42には散布収容体41の長手方向つまり底板部42の長手方向に互いに等距離をおいて並んだ略長方形状の複数の底板散布口14が開口形成されている。なお、この底板部42は、前板部43および後板部44に対して固定具(係止具)45の操作で脱着可能となっている。 【0026】さらに、底板部42の下面には、前後で対をなす支持板46が一体的に設けられている。そして、底板部42の底板散布口14を開閉する細長略円弧面状の開閉板であるシャッタ板47が支持板46によって支持されており、このシャッタ板47は、底板部42の下面に沿ってこの底板部42の長手方向にスライド可能となっている。 【0027】このシャッタ板47には、底板散布口14に対応する複数の散布口であるシャッタ散布口48が開口形成されている。各シャッタ散布口48は、例えば一方側(図3中、左側)の第1開口部49と、この第1開口部49に連通した他方側の第2開口部50とにて構成されている。 【0028】この第1開口部49は、長方形の他方側長辺両端の角部分を三角形状に切り欠いた略六角形状をなすものである。また、第2開口部50は、第1開口部49の他方端に連続した略等幅状のもので、他方端が円弧状に形成されている。 【0029】そして、シャッタ板47のスライドで底板散布口14とシャッタ散布口48との連通量(重なり合う量)を変化、すなわち底板散布口14の開口面積を変化させることにより、被散布物Wの散布量を無段階的に調節可能となっている。 【0030】また一方、散布手段15は、図4に示されるように、散布収容体41内に水平状に回転可能に配置された繰出ロール等の繰出用回転体12を有している。 【0031】この繰出用回転体12は、例えば左右方向の回転軸51と、この回転軸51の外周部にこの回転軸51とともに回転するように一体的に放射状に突設された回転羽根52とにて構成されている。なお、繰出用回転体12の回転軸51は、トラクタのPTO軸をユニバーサルジョイントおよび伝動シャフト等を介して連結された入力軸53からの動力を伝動手段54を介して受けて駆動回転する。 【0032】次に、上記一実施の形態の散布装置1を使用して被散布物Wを散布する場合について説明する。 【0033】まず、例えば投入兼排出口26が上側の位置に来るように駆動モータ9で回転収容体11を回転させる。 【0034】次いで、開閉蓋27の開動作により回転収容体11の投入兼排出口26を上方に開口させる。すなわち、開閉蓋27の蓋操作摘み28を摘み、開閉蓋27を下方に押し下げるように収容本体21に対して所定量だけスライドさせることにより、閉じていた投入兼排出口26を上方に向けて開口させる。 【0035】続いて、用意した複数種、例えば2種類の被散布物Wを、開閉蓋27の開動作で上方に開口した投入兼排出口26から投入して、回転収容体11内に収容する。 【0036】次いで、開閉蓋27の閉動作により投入兼排出口26を閉じる。すなわち、開閉蓋27の蓋操作摘み28を摘み、開閉蓋27を上方に持上げるように収容本体21に対して所定量だけスライドさせることにより、開いていた投入兼排出口26を閉塞させる。 【0037】その後、投入兼排出口26を閉じた状態のまま、駆動モータ9で回転収容体11全体を回転させ、この回転収容体11内の複数種の被散布物Wを混合する。 【0038】この際、複数種の被散布物Wは、回転収容体11自体の駆動回転により、練りが少なく、十分に混ぜ合わさせる。 【0039】なお、回転収容体11は、図示しない制御手段による駆動モータ9の制御に基づき、被散布物Wに応じて予め設定された設定量だけ回転した時点で、投入兼排出口26を下側に位置させた状態となって停止する。 【0040】次いで、開閉蓋27の開動作、すなわち開閉蓋27の蓋操作摘み28を摘み、開閉蓋27を上方に持上げるように収容本体21に対して所定量だけスライドさせることにより、閉じていた投入兼排出口26を下方に開口させ、混合後の被散布物Wをその下方に開口した投入兼排出口26から自重落下により排出して、散布手段15の散布収容体41内に収容する。 【0041】すなわち、混合後の被散布物Wは、投入兼排出口26の開口で回転収容体11の収容本体21内から、散布手段15の散布収容体41内に供給される。 【0042】そして、散布手段15による散布量が調節されていない場合には、シャッタ板47のスライドにより底板散布口14とシャッタ散布口48との連通量を変化させることで、混合後の被散布物Wの散布量を所望量に調節してから、圃場Aにおいて散布装置1をトラクタの牽引により進行方向前方に移動させる。 【0043】この移動の際、トラクタからの動力で所定方向に駆動回転する繰出用回転体12の回転羽根52にて混合後の被散布物Wが攪拌されつつ押されるようにして底板散布口14に向けて供給され、この混合後の被散布物Wは、互いに連通した底板散布口14およびシャッタ散布口48から一定量づつ繰り出され、圃場Aに散布される。 【0044】このように、上記一実施の形態の散布装置1によれば、回転収容体11による混合作業と散布手段15による散布作業とを続けて連続的に行うことができるばかりでなく、従来のような固定タンク式の構成等に比べて、回転タンク式の回転収容体11の駆動回転で複数種の被散布物Wを十分に混合できる。 【0045】また、回転収容体11を一見するだけでこの回転収容体11にて混合作業が行われているか否かを知ることができるため、混合作業が行われているかどうかを容易に確認できる。 【0046】さらに、圃場Aへの散布作業を行う散布手段15を機枠2に回転収容体11の下方に位置するように設けた構成であるから、例えば散布装置1の倉庫への格納時に、倉庫内において収納スペースを容易に確保できる。 【0047】なお、散布装置1は、前方に移動しながら圃場Aの地表面上に混合後の被散布物Wを広範囲にばらまき散布するものには限定されず、例えば誘導管等を備えて圃場Aの土中に混合後の被散布物Wを局部的に散布するものでもよい。 【0048】 【発明の効果】請求項1の発明によれば、回転収容体の回転により被散布物を十分に混合でき、かつ、回転収容体を一見するだけでこの回転収容体にて混合作業が行われているかどうかを知ることができるため、混合作業が行われているかどうかを容易に確認できる。 【0049】請求項2の発明によれば、回転収容体の回転により被散布物を十分に混合でき、かつ、回転収容体を一見するだけでこの回転収容体にて混合作業が行われているか否かを知ることができるため、混合作業が行われているかどうかを容易に確認できる。また、散布手段を機枠に回転収容体の下方に位置するように設けた構成であるから、例えば格納時に収納スペースを容易に確保できる。 【0050】請求項3の発明によれば、回転収容体に投入口と排出口と別々に形成した場合に比べて、回転収容体の構成を簡単にできる。 【0051】請求項4の発明によれば、効率よく混合散布作業ができるのみならず、回転収容体の回転により被散布物を十分に混合でき、かつ、回転収容体を一見するだけでこの回転収容体にて混合作業が行われているかどうかを知ることができるため、混合作業が行われているかどうかを容易に確認できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000188009 【氏名又は名称】松山株式会社 【住所又は居所】長野県小県郡丸子町大字塩川5155番地
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| 【出願日】 |
平成14年3月1日(2002.3.1) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100062764 【弁理士】 【氏名又は名称】樺澤 襄 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−250316(P2003−250316A) |
| 【公開日】 |
平成15年9月9日(2003.9.9) |
| 【出願番号】 |
特願2002−56048(P2002−56048) |
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