| 【発明の名称】 |
移植機 |
| 【発明者】 |
【氏名】胡桃沢 隆 【住所又は居所】長野県松本市大字今井字松本道7160 片倉機器工業株式会社松本工場内
【氏名】堀 直弘 【住所又は居所】長野県松本市大字今井字松本道7160 片倉機器工業株式会社松本工場内
【氏名】福高 恭史 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
【氏名】藤井 泰志 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
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| 【要約】 |
【課題】回転テーブルへの苗補給の能率アップを図ることで苗移植の能率アップを図った移植機を提供する。
【解決手段】左右一対の前後輪3,4を有して畝Rを跨いで走行する走行機体2と、この走行機体2に昇降自在に支持されていて、上部の苗受取り位置にて苗を受け取った後に下降して畝Rに突き刺さって苗を移植する植付体37と、走行機体2に縦軸87回り回転自在に支持されていると共に、挿入される苗を受持する苗受持部を周方向に複数有していて、植付体37の上方の苗放出位置にて植付体37に苗を放出する回転テーブル86とを備えており、前記回転テーブル86を、連続等速回転するように構成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 左右一対の前後輪を有して畝を跨いで走行する走行機体と、この走行機体に昇降自在に支持されていて、上部の苗受取り位置にて苗を受け取った後に下降して畝に突入して苗を移植する植付体と、走行機体に縦軸回り回転自在に支持されていると共に、苗が挿入され且つ該苗を受持する苗受持部を周方向に複数有していて、植付体の上方の苗放出位置にて植付体に苗を放出する回転テーブルとを備えており、前記回転テーブルは、連続等速回転するように構成されていることを特徴とする移植機。 【請求項2】 走行機体は回転テーブルの後方側に移植作業者が座るための座席を備えていて乗用型とされていることを特徴とする請求項1に記載の移植機。 【請求項3】 回転テーブルの連続等速回転の回転速度を走行機体の走行速度と比例させていることを特徴とする請求項1又は2に記載の移植機。 【請求項4】 植付体及び回転テーブルは、走行機体に左右一対設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の移植機。 【請求項5】 走行機体は、前後輪の間で且つ走行機体の側方に移植作業者が走行機体と共に歩いて苗の供給作業を行うことができる空間が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の移植機。 【請求項6】 走行機体は、上部が走行機体に左右方向の軸心廻りに回動自在に支持され、下部に前輪を備えた前輪支持アームと、上部が走行機体に左右方向の軸心廻りに回動自在に支持され、下部に後輪を備えた後輪支持アームとを有し、前輪支持アームは後傾状とされ、後輪支持アームは前傾状とされ、且つこれら前輪支持アーム及び後輪支持アームが、上部の枢支部を中心として連動して上下動することで、走行機体が昇降可能とされていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の移植機。 【請求項7】 走行機体の前部にエンジン及びミッションケースを搭載し、走行機体の後部に座席及びハンドルを設け、走行機体の中途部に植付体及び回転テーブルを配置していることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の移植機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、畝に沿って走行しながら苗を植え付けていく移植機に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、走行しながら畝に苗を植え付けていく移植機として、特開平1−157305号公報に開示された移植機がある。この移植機は、左右一対の前輪及び左右一対の後輪によって走行可能に支持された走行機体を備え、この走行機体に、畝に苗を植え付ける植付体と、この植付体に苗を供給する回転テーブルとを備えている。植付体は、平行リンク機構によって昇降自在に支持されていて、その移動軌跡の上部の苗受取り位置にて、回転テーブルから苗を受け取り、その後、下降して畝に突き刺ささり且つ前後に開くことで畝に植え穴を形成すると共に、この植え穴に苗を放出することで苗を植え付けるように構成されている。 【0003】回転テーブルは、植付体の上方に位置しており、縦軸廻りに回転可能に支持された回転円板と、この回転円板に、回転軸心を中心とする同一円周上に、周方向に間隔をおいて配置されて設けられた苗保持筒とを備えている。この回転テーブルの苗保持筒には、移植作業者によって苗が投入され、植付体が苗受取り位置に在るときに、植付体の上方に1つの苗保持筒が位置すると共に、この植付体の上方に位置する苗保持筒の底部が開放されて、植付体に苗を供給するように構成されている。 【0004】また、前記回転テーブルは間欠回転するように駆動され、また、前記移植機は歩行型とされていて、移植作業者は、畝間の溝部を歩行しながら、苗保持筒に苗を補給する。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】前記従来の移植機にあっては、前述したように間欠回転する回転テーブルの苗保持筒に、苗を補給して行くので、苗移植の能率アップを図るために、走行速度及び回転テーブルの回転速度を速くすると、苗保持筒への苗補給がしづらいという問題がある。すなわち、間欠回転する回転テーブルでは、回転テーブルの回転時(苗保持筒の移動時)には、速度が速いので、苗の補給がし難く、通常は、苗保持筒が停止している時に、苗が補給されるが、回転テーブルの速度を速くすると、苗保持筒の停止時間も短くなり、苗補給のタイミングがとり難くなるという問題がある。 【0006】特に、移植作業者が苗置き台にある苗をとっている間に苗の移植が進行して、複数個の苗保持筒内が空になり、複数個の苗保持筒に連続して苗を補給する場合において、苗を次々に連続補給して行く途中で、回転テーブルが動いてしまって、苗の補給が失敗するという問題がある。また、歩行型の移植機では、移植機は畝に沿って前方に進行するのに対し、移植作業者は、移植機の側方に位置して該移植機に向いていて、畝に沿って前方に横歩きしながら苗を補給するので、余計に苗補給のタイミングがとり難い。 【0007】本発明は、前記問題点に鑑みて、回転テーブルへの苗補給の能率アップを図ることで苗移植の能率アップを図った移植機を提供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明が技術的課題を解決するために講じた技術的手段は、左右一対の前後輪を有して畝を跨いで走行する走行機体と、この走行機体に昇降自在に支持されていて、上部の苗受取り位置にて苗を受け取った後に下降して畝に突入して苗を移植する植付体と、走行機体に縦軸回り回転自在に支持されていると共に、苗が挿入され且つ該苗を受持する苗受持部を周方向に複数有していて、植付体の上方の苗放出位置にて植付体に苗を放出する回転テーブルとを備えており、前記回転テーブルは、連続等速回転するように構成されていることを特徴とする。 【0009】また、走行機体は回転テーブルの後方側に移植作業者が座るための座席を備えていて乗用型とされているのがよい。また、回転テーブルの連続等速回転の回転速度を走行機体の走行速度と比例させているのがよい。また、植付体及び回転テーブルは、走行機体に左右一対設けられていてもよい。また、走行機体は、前後輪の間で且つ走行機体の側方に移植作業者が走行機体と共に歩いて苗の供給作業を行うことができる空間が設けられているのがよい。 【0010】また、走行機体は、上部が走行機体に左右方向の軸心廻りに回動自在に支持され、下部に前輪を備えた前輪支持アームと、上部が走行機体に左右方向の軸心廻りに回動自在に支持され、下部に後輪を備えた後輪支持アームとを有し、前輪支持アームは後傾状とされ、後輪支持アームは前傾状とされ、且つこれら前輪支持アーム及び後輪支持アームが、上部の枢支部を中心として連動して上下動することで、走行機体が昇降可能とされているのがよい。また、走行機体の前部にエンジン及びミッションケースを搭載し、走行機体の後部に座席及びハンドルを設け、走行機体の中途部に植付体及び回転テーブルを配置しているのがよい。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1及び図2において、1は、畝Rに沿って走行しながら玉葱等の苗S(図22参照)を畝Rに植え付ける移植機である。なお、本実施の形態に係る移植機1にあっては、根から土を落とした苗Sが使用される。前記移植機1は、走行機体2と、この走行機体2を支持する左右一対の前後輪3,4と、走行機体2を昇降させる昇降手段5と、畝Rの上面に追従して畝Rの高さ変化を検出する検知部材6と、畝Rに苗Sを植え付ける移植装置7と、移植作業者が座るための座席8とを備えており、乗用型とされている。 【0012】また、移植装置7及び座席8は走行機体2に支持されており、これら移植装置7、座席8及び座席8上の移植作業者は走行機体2と一緒に上下動するようになっている。また、走行機体2は、パイプ材、みぞ形鋼、アングル等の枠材を組み合わせて枠組みされており、この走行機体2の前部に、エンジンE及びミッションケースMが搭載され、走行機体2の後部に、座席8及びハンドル9が設けられ、走行機体2の中途部に、移植装置7が配置されている。 【0013】図1〜図4に示すように、ミッションケースMの左右両側には、伝動ケース11(前輪支持アーム)が後方に向かうに従って上方に移行する傾斜状(後傾状)とされて配置されており、この左右伝動ケース11の上部側はミッションケースMに、サポートアーム12を介して走行機体2に左右方向の軸心廻りに回動可能に支持されており、伝動ケース11の下部側には、前輪3が回転可能に取り付けられている。この前輪3はエンジンEからの動力によって回転駆動される駆動輪とされており、エンジンEから前輪3に動力を伝達する走行系動力伝達機構は、以下のように構成されている。 【0014】すなわち、エンジンEから後方に突出する出力軸13から、ベルト巻掛け伝動機構14等を介して、エンジンEの上部後方に配置された中継ボックス15の入力部16に動力が伝達され、この中継ボックス15の出力部17からチェーン巻掛け伝動機構18等を介してミッションケースM内の動力伝達機構に動力が伝達され、このミッションケースM内の動力伝達機構から左右のサポートアーム12内の伝動軸等を介して左右の伝動ケース11内の動力伝動機構に動力が伝達され、この伝動ケース11内の動力伝動機構から前輪3に動力が伝達されて、該左右の前輪3が回転駆動されるようになっている。 【0015】また、主クラッチが、例えば、中継ボックス15内に設けられており、中継ボックス15の出力部17から以降の動力伝達が断接自在とされている。なお、ミッションケースM内には、前後進切換機構及び前進複数段変速機構等が設けられており、走行機体2の後部に設けられる変速レバーによって変速操作可能とされる。また、走行機体2の後端側には、左右方向の後輪支軸19が左右方向の軸心廻りに回動可能に設けられ、この後輪支軸19の左右両側部に後輪支持アーム21の上部が固定されることで、後輪支持アーム21の上部が走行機体2に左右方向の軸心廻りに回動可能に支持されている。 【0016】この後輪支持アーム21は前方に向かうに従って上方に移行する傾斜状(前傾状)に配置されており、その下部側に後輪4が回転自在に支持されている。なお、後輪4は座席8の下方に位置している。前記昇降手段5は、油圧シリンダから構成された昇降シリンダ22と、伝動ケース11と後輪支持アーム21とを連動連結する連動機構23とを有する。昇降シリンダ22は、ミッションケースMの上部側方に配置されていて走行機体2に取り付けられ、また、ミッションケースMの側方に、昇降シリンダ22に圧油を供給する油圧ポンプPが配置されており、この油圧ポンプPは、エンジンEの出力軸13からベルト巻掛け伝動機構によって動力が伝達され、この動力によって駆動されるようになっており、主クラッチによって走行を停止した状態でも、油圧ポンプPが駆動されるようになっている。 【0017】連動機構23は、回動軸24、前輪側連結部材25及び後輪側連結部材26を有する。回動軸24は、ミッションケースMの後方側にて、左右方向に配置されていると共に、走行機体2に左右方向の軸心廻りに回動自在に支持されており、この回動軸24には、第1ブラケット27と、第2ブラケット28と第3ブラケット29とが径方向突出状に設けられている。第1ブラケット27には、昇降シリンダ22のピストンロッドが枢支連結されており、この昇降シリンダ22のピストンロッドの出退によって回動軸24が軸心廻りに回動するようになっている。 【0018】また、第2ブラケット28には、前輪側連結部材25の一端側が枢支連結され、前輪側連結部材25の他端側は、サポートアーム12に設けられた第4ブラケット30に枢支連結されている。また、第3ブラケット29には、後輪側連結部材26の一端側が枢支連結され、後輪側連結部材26の他端側は、後輪支軸19に設けられた第5ブラケット31に枢支連結されている。したがって、昇降シリンダ22のピストンロッドを出退させて回動軸24を回動させると、前輪側連結部材25及び後輪側連結部材26が押し引きされて、伝動ケース11及び後輪支持アーム21が連動して上下揺動し、これによって、左右の前輪3及び左右の後輪4が走行機体2に対して同時に上下動するので、地面に対して走行機体2が上下動するようになっている。 【0019】例えば、図例のものでは、昇降シリンダ22のピストンロッドを退避させると、前輪側連結部材25が下方に押動されて伝動ケース11が前上方に揺動すると共に、後輪連結部材26が後方に押動されて後輪支持アーム21が後上方に揺動して走行機体2が下降し、ピストンロッドを突出させると、前記とは逆に伝動ケース11が後下方に揺動すると共に、後輪支持アーム21が前下方に揺動して走行機体2が上昇する。検知部材6は、畝Rの上面を転動するローラによって構成され、前部が走行機体2に左右方向の軸心廻りに回動自在に支持されて上下揺動自在とされた揺動アーム32の後部に取り付けられている。 【0020】また、揺動アーム32は連動ロッド33等を介して前記昇降シリンダ22を制御する制御弁に連動連結されており、検知部材6が上動すると、その分、走行機体2が上昇し、検知部材6が下動すると、その分、走行機体2が下降するように制御される。また、前輪3を支持する伝動ケース11が後傾状で、後輪4を支持する後輪支持アーム21が前傾状であるので、前後輪3,4の間で且つ走行機体2の側方に移植作業者が走行機体2と共に歩いて苗Sの供給作業を行うことができる空間が形成され、乗用型移植機であっても、例えば、ぬかるみ等において、歩行型と同様に、移植作業者が走行機体2の側方を歩きながら苗Sの補給作業を行えるようになっている。 【0021】なお、左右の前輪3はそれぞれ独立して動力伝達が断接可能とされており、座席8近傍の操向クラッチレバー等の操作手段によって、左右前輪3への動力を断接操作することにより、走行機体2の操向を行えるようになっている。前記移植装置7は、苗Sを畝Rに植え付ける植付機構34と、この植付機構34に苗Sを供給する苗供給機構35と、覆土輪36とを備えてなる植付ユニットを左右一対有している。また、植付ユニットは、走行機体2の左右方向中央から左右一方側(左側)に片寄って配置されており、畝を往復することで、4条植えができるように構成されている。 【0022】また、本実施の形態では、左右の各植付ユニットの後方に座席8が設けられていて、各植付ユニット毎に移植作業者が搭乗するように構成されている。なお、移植装置7は、植付ユニットが1つ備えられたものであってもよい。また、走行機体2上部の、各苗供給機構35の左右方向外側方には、植え付ける苗を載置しておく苗置き台が設けられる。植付機構34は、図8〜図13に示すように、植付体37と、この植付体37を昇降自在に支持する平行リンク38と、この平行リンク38を動作させる動作機構39等を備えている。 【0023】植付体37は、上部の筒体40と、下部の植付カップ41とによって主構成され、筒体40は上下開口状に形成され、植付カップ41は筒体40に前後に開閉自在に支持され且つ閉じた状態で上方開放状に構成され、植付カップ41を閉じた状態で上方から苗Sが供給されると、苗Sは筒体40を通過して植付カップ41内に保持され、植付カップ41を開くと、苗Sが下方に放出されるように構成されている。植付カップ41は、前後のカップ構成体41A,41Bから構成され、各カップ構成体41A,41Bの上部にアーム42A,42Bが固定され、また、筒体40の下部には支持部材43が固定されており、この支持部材43に各アーム42,42Bが支軸44,45を介して左右方向の軸心廻りに回動自在に支持されており、各カップ構成体41A,41Bが支軸44,45廻りに回動することにより、植付カップ41が前後に開閉動作するようになっている。 【0024】前後のアーム42A,42Bは、植付体37の前後方向中途部で、植付カップ41の開閉動作を許容するように連動連結されており、この連結部分と、筒体40に固定のバネ掛け部46との間に引っ張りコイルバネ47が介装されていて、このコイルバネ47によって、前後のカップ構成体41A,41Bが閉じる方向に付勢されている。また、前後のアーム42A,42Bは連動連結されているので、一方のカップ構成体41A,41Bを開き動作させると、他方のカップ構成体41A,41Bも、これに連動して開き動作するようになっている。 【0025】この植付体37は、昇降自在に支持されており、その移動軌跡の上部(本実施の形態では上端)の苗受取り位置で苗供給機構35から苗Sが供給されると共に、この苗受取り位置では植付カップ41は閉じた状態であって、植付カップ41内に苗Sが保持される。その後、植付体37は下降して植付カップ41の下部が畝Rに突入する。植付カップ41の下部が畝Rに突入すると、植付カップ41は前後に開いて、畝Rに植え穴を形成すると共に、該植え穴に苗Sが落下放出されて畝Rに苗Sが植え付けられるようになっている。 【0026】植付体37は、その後、植付カップ41が開いた状態のまま、上昇して畝Rから脱出し、苗受取り位置に至るまでの間に植付カップ41が閉じるように構成され、走行しながら前記動作を繰り返すことにより、畝Rに順次苗Sが植え付けられるようになっている。平行リンク38は、上下一対のリンク38A,38Bから構成され、一端側(本実施の形態では前端側)が、走行機体2に固定の支持体48に枢軸49,50を介して左右方向の軸心回りに回動自在に支持され、この平行リンク38の他端側に植付体37が取り付けられていて、平行リンク38が枢軸49,50回りに上下に揺動することにより、植付体37が昇降するようになっている。 【0027】また、植付体37には、下端側が支持部材43に固定され、中途部が筒体40に固定のブラケット51に固定された連結プレート52が設けられ、この連結プレート52の上端側に平行リンク38の上リンク38Aの後端側が枢軸53を介して左右方向の軸心回りに回動自在に枢支連結され、連結プレート52の下端側に平行リンク38の下リンク38Bの後端側が、前記支軸44回りに回動自在に支持されている。平行リンク38を動作させる動作機構39は、クランク機構54を有する。 【0028】クランク機構54は、走行機体2に左右方向の軸心回りに回転自在に支持されたクランク軸55と、このクランク軸55から径方向外方に延びるクランクアーム56と、このクランクアーム56の突出端部側に設けられたクランクピン57とからなり、クランクピン57には、筒体58が相対回転自在に外嵌され、この筒体58には、連動アーム59の上端側が固定されており、この連動アーム59の中途部には、平行リンク38の上リンク38Aの、枢軸49よりも前端側が枢軸60を介して枢着されている。 【0029】したがって、クランク軸55を回転駆動して、クランクアーム56をクランク軸55回りに矢示X方向に回転させると、平行リンク38が枢軸49,50回りに上下に揺動するように構成されており、植付体37が苗受取り位置にある状態(図例のものでは、クランクピン57が最下端位置にあるとき)から、クランク軸55を1回転させると、植付体37は畝Rに突入した後、元の苗S受取り位置に戻るようになっている。また、平行リンク38の下リンク38Bの前端側に形成された、枢軸50を挿通する挿通孔61は、下リンク38Bの長手方向に長い長孔とされていて、下リンク38Bが長手方向に移動可能とされている。 【0030】また、前記支持体48の後部には、上下方向に長いガイド溝62が形成され、下リンク38Bの長手方向中途部には、このガイド溝62に挿入されるガイドローラ63(ガイド部材)が設けられている。前記ガイド溝62は、前縁側62aが略上下方向直線状とされ、後縁側62bが後方に凹となる円弧状に形成されている。植付体37が苗受取り位置(上端位置)から下降するときには、図14、図17及び図20に示すように、下リンク38Bが植付体37の自重によって前方側に押圧されて、ガイドローラ63がガイド溝62の前縁側62aに接当したまま下降するので、下リンク38Bは上リンク38Aに対して相対的に長手方向後側に移動して、植付体37を押圧しながら下方揺動するので、植付体37の下部が上部側に対して上側の枢軸49回りに後方側に移動(回動)して、植付体37が鉛直方向を向くように姿勢が制御される。 【0031】そして、植付体37は、畝Rに突入して最下端位置で略鉛直方向を向くようになっており、苗Sが良好な姿勢で植え穴に放出されるようになっている。なお、図10において、支持体48と下リンク38Bとにわたって引っ張りコイルバネ64が設けられており、このコイルバネ64は、植付体37の下降時に、ガイドローラ63をガイド溝62の前縁側62aに押しつけるように下リンク38Bを付勢しているが、なくてもよい。また、図17中、符号a〜lはガイドローラ63の移動位置を示しており、図14に示すクランクピン57の移動位置a〜lに対応している。 【0032】また、植付体37が最下端の位置から上昇するときには、図15及び図17に示すように、ガイドローラ63は、規制部材65によって前方側の移動が規制され、ガイド溝62の後縁側62bの円弧面に沿って上動する。したがって、植付体37は、走行機体2に対して、図19に示す、略楕円状の移動軌跡を描くように昇降するように構成されている。図19中、符号a〜lは植付体37の下端の移動位置を示しており、図14に示すクランクピン57の移動位置a〜lに対応している。 【0033】また、図21は、走行しながら植付体37を昇降させたときの、植付体37下端の移動軌跡(対地軌跡)を示しており、図中の符号a〜lは、図14に示すクランクピン57の移動位置a〜lに対応している。図19に示すように、植付体37の下部が畝Rに突入する部分において、走行機体2に対して植付体37は、その下端が後方移動しながら下降し、下端位置からは後方移動しながら上昇するので、図21に示すように、走行しながら植付体37を昇降させたときには、畝Rに対して略鉛直方向に突入して、略鉛直方向に退出するように動くようになっている。 【0034】図10、図17及び図18に示すように、前記規制部材65は、その上部が、支持体48に、左右方向の支軸66回りに回動自在に枢支されて前後に揺動する。この規制部材65の後縁側は円弧状に形成されていて、この規制部材65の後縁側と前記ガイド溝62の後縁側とで、ガイドローラ63がガイド溝62の後縁側62bに沿って移動するガイド溝を形成するようになっている。この規制部材65は連動ロッド67の前後方向の押し引きによって揺動され、この連動ロッド67は、カム68によって前後に移動するようになっている。 【0035】連動ロッド67は、走行機体2に前後方向移動自在に支持され、その後端側は規制部材65の下端側に枢着され、前端側には、カム68の外周面に前方側から接当するカムローラ69が設けられている。また、連動ロッド67は、バネ103によって後方に付勢され、カムローラ69はカム68の外周面上に追従して転動する。カム68は左右方向のカム駆動軸70によって、図18の矢示Y方向に、前記クランク軸55と同期して回転駆動され、クランク軸55が1回転すると、カム68も1回転するように回転駆動される。 【0036】図18中、符号a〜lは、カムローラ69のカム68に対する相対移動位置を示しており、図14に示すクランクピン57の移動位置a〜lに対応している。植付体37が、その移動軌跡の最上端位置にあるときには、カムローラ69はカム68の最径大位置にあって、規制部材65がガイドローラ63に接当しない位置に揺動しており、植付体37が下降すると、徐々に規制部材65を後方に揺動させ、植付体37が最下端位置にきたときに規制部材65がガイドローラ63に接当し始めるようになっている。 【0037】前記植付体37の前側のカップ構成体41Aには開レバー71が設けられている。開レバー71の上端側には、開ロッド72の後端側が枢支連結され、開ロッド72の前端側は連動アーム59の下端側に枢支連結されている。また、開ロッド72は伸縮自在とされていて、植付体37が下降する際において、植付体37が最上端位置から畝Rに突入する前までの間に長さが徐々に縮まり、植付体37の下端が畝R上面の近傍位置にあるときに、最短長さとされ、植付体37の下部が畝Rに突入していく間に、開ロッド72が開レバー71を後方に押動することで、植付カップ41が前後に開くように構成されている。 【0038】また、植付体37には、最下端位置から上昇する際に、植付カップ41が閉じないようにロックする、ロック手段73が設けられている。このロック手段73は、植付体37の筒体40に固定されたロックピン74と、このロックピン74に係脱自在に係合する係合部材75とを備えている。係合部材75は、中途部が前記開レバー71に支軸76を介して枢着され、後部がロックピン74に引っかかるフック形状とされており、バネ77によって後部側を支軸76回りに下方に回動させるように付勢している。 【0039】図12に示すように、植付カップ41が閉じている状態では、係合部材75の後部のフック部分がロックピン74から外れており、開レバー71が後方に押動されて、植付カップ41が開いた時に、図11に示すように、係合部材75のフック部分がロックピン74に引っかかって、植付カップ41を開いた状態にロックするように構成されている。そして、図16に示すように、植付体37は、植付カップ41が開いた状態で上昇する。 【0040】また、平行リンク38の上リンク38Aには、ロック手段73によるロックを解除する解除ピン78が設けられており、植付体37が上端位置に移動するまでに、係合部材75の前部側が解除ピン78に下方側から接当することにより、係合部材75が回動し、係合部材75のフック部分がロックピン74から外れるようになっている。また、植付機構34には、植付カップ41の後側のカップ構成体41Bの外面の土落としをするスクレーパ79が設けられている。 【0041】このスクレーパ79は、図16に示すように、走行機体2に固定された左右方向の支軸80回りに回動自在に支持された揺動レバー81の下端側に設けられ、この揺動レバー81は、前記支軸80回りに回動する揺動アーム82と一体回動するようになっており、植付体37の上昇時に後側のカップ構成体41Bを支持する支軸45を支持する筒部が揺動アーム82に接当することにより、スクレーパ79が後側のカップ構成体41Bの外面に接当するようになっている。また、植付体37には、植え付けた苗Sに灌水すると共に水によって植付カップ41内面の土落としをするための給水ノズル83が取り付けられており、この給水ノズル83には、給水ホースを介して、走行機体2に搭載された給水タンクから水が植付体37内に給水できるようになっている。 【0042】なお、苗Sを放出する前から給水を開始することにより、水の落下によって苗Sの姿勢が安定するという効果を奏する。図1及び図2に示すように、覆土輪36は、左右各植付体37の後方側に、それぞれ左右一対配置され、前端側が走行機体2に左右方向の軸心廻りに回動自在に支持された覆土フレーム84の後部側に取り付けられており、畝R上面を転動して植え穴に放出された苗Sの根元部分を左右両側から押圧することで、覆土・鎮圧する。 【0043】なお、覆土フレーム84の後部は、バネ等の付勢手段によって下方に付勢されており、バネ圧を変えることにより、覆土圧を設定変更可能である。図5及び図6に示すように、苗供給機構35は、ロータリポット方式が採用され、周方向に配設された複数個のポット85(苗受持部)を有する回転テーブル86を備えている。回転テーブル86は、走行機体2に上下方向の縦軸87廻りに回転自在に支持された回転円盤88に、回転軸心を中心とする同一円周上に適宜間隔をおいて配置された複数のポット85を設けてなり、移植作業者によって各ポット85に苗Sが1本ずつ上方から挿入(投入)される。 【0044】各ポット85は、上下開口状に形成されていて回転円盤88に上下方向貫通状に設けられた筒体89と、この筒体89の底部(下端開口)を開閉可能に塞ぐ底蓋90とを備えてなり、底蓋90は筒体89に横軸廻りに回動自在に支持されることで開閉自在とされていると共に、バネによって下方、すなわち開き方向に付勢されている。回転テーブル86の下方には、円板状の固定板91が走行機体2に固定されており、前記底蓋90は、筒体89の底部を閉じた状態で、この固定板91に接当することで、その開きが規制されるように構成されている。 【0045】また、この固定板91には、苗受取り位置にある植付体37の上方に対応する位置に切欠き部92が形成され、ポット85が、この切欠き部92に対応する位置に位置すると、底蓋90が開いて、ポット85内部の苗Sが、下方に落下放出されて、苗受取り位置にある植付体37に供給されるようになっている。そして、各回転テーブル86は、図7の矢示Z方向に、連続等速回転して順次植付体37に苗Sを供給するように構成されており、苗Sの補給のタイミングが取りやすいようになっており、特に、複数個のポット85に連続して苗Sを補給する場合に都合がよい。 【0046】なお、座席8を回転テーブル86の後方に配置することにより、歩行型の移植機に比べて、回転テーブル86のポット85内の視界性がよく、また、ポット85内への苗Sの投入も容易に行える。前記植付機構34及び苗供給機構35は、エンジンEからの動力によって駆動されるようになっており、エンジンEから植付機構34及び苗供給機構35に動力を伝達する移植系動力伝達機構は、以下のように構成されている。すなわち、図1、図2、図5、図6及び図9に示すように、中継ボックス15の出力部17から、チェーン巻掛け伝動機構93等を介して伝動軸94に動力が伝達され、この伝動軸94からチェーン巻掛け伝動機構95A,95B等を介して左右の伝動ボックス96に動力が伝達され、この左右の伝動ボックス96の出力部97からチェーン巻掛け伝動機構98等を介して苗供給機構35の左右の縦軸87に動力が伝達されて、左右の回転テーブル86が回転駆動されるようになっている。 【0047】一方、前記伝動軸94からチェーン巻掛け伝動機構99等を介して左右の植付機構34のクランク軸55及びカム駆動軸70にも動力が伝達されるように構成されている。なお、伝動軸94の中途部には、植付クラッチが介装され、この植付クラッチによって、移植装置7への動力伝達が断接自在とされている。前記移植装置7にあっては、左右一方の植付体37が移動軌跡の上端位置にあるときに、他方の植付体37は移動軌跡の下端位置にあり、苗Sが千鳥植えされる(左右一方の苗Sが他方の苗S間に位置するように植えられる)ようになっている。 【0048】また、この移植機は、往復4条植え用のものであるが、往路で畝Rの左右方向の中心から一方側(左側)を植え、復路で他方側を植えるように構成されていて、隣り合う条の苗Sが同時に植えられるので、収穫の際の都合がよいようになっている。なお、ハンドル9の座席8近傍には、2本のクラッチレバー100,101が設けられており、一方のクラッチレバーは主クラッチを操作する主クラッチレバーとされ、他方のクラッチレバーは植付クラッチを操作する植付クラッチレバーとされており、主クラッチを切断すると、走行及び移植装置7が停止し、主クラッチを接続して、植付クラッチを切断すると移植装置7が停止して、走行は可能とされる。 【0049】また、移植作業時の、走行及び移植装置7の速度の調整は、座席8の近傍に設けられるアクセルレバーによって、エンジンEの回転数を変えることにより調整され、走行速度を速くすると、それに同調して移植装置7の速度も速くなり、同じ株間で植え付けられるようになっている。 【0050】 【発明の効果】本発明によれば、左右一対の前後輪を有して畝を跨いで走行する走行機体と、この走行機体に昇降自在に支持されていて、上部の苗受取り位置にて苗を受け取った後に下降して畝に突入して苗を移植する植付体と、走行機体に縦軸回り回転自在に支持されていると共に、苗が挿入され且つ該苗を受持する苗受持部を周方向に複数有していて、植付体の上方の苗放出位置にて植付体に苗を放出する回転テーブルとを備えており、前記回転テーブルを、連続等速回転するように構成することにより、回転テーブルの速度を速くしても、苗受持部への苗補給のタイミングがとり易く、特に、回転テーブルの複数の苗受持部に、連続して苗を補給していく場合に、回転テーブルを連続等速回転するようにしていると、比較的容易に苗の補給が行え、これによって、走行速度及び回転テーブルの回転速度を速くして、苗の移植の能率アップが図れるという効果を奏する。 【0051】また、前記走行機体が回転テーブルの後方側に移植作業者が座るための座席を備えていて乗用型とされることにより、移植作業者は回転テーブルの苗受持部に苗を補給することに神経を集中でき、連続等速回転する回転テーブルと相まって、苗移植作業の大幅能率アップを図ることができる。また、走行機体は、前後輪の間で且つ走行機体の側方に移植作業者が走行機体と共に歩いて苗の供給作業を行うことができる空間が設けられていることにより、湿り気の多いじめじめした部分では、移植作業者が走行機体から降りて移植作業を行うことができる。 【0052】また、走行機体は、上部が走行機体に左右方向の軸心廻りに回動自在に枢支され、下部に前輪を備えた前輪支持アームと、上部が走行機体に左右方向の軸心廻りに回動自在に枢支され、下部に後輪を備えた後輪支持アームとを有し、前輪支持アームは後傾状とされ、後輪支持アームは前傾状とされ、且つこれら前輪支持アーム及び後輪支持アームが、上部の枢支部を中心として連動して上下動することで、走行機体が昇降可能とされていることにより、前後輪の間で且つ走行機体の側方に移植作業者が走行機体と共に歩いて苗の供給作業を行うための空間を形成することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ 【住所又は居所】大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号
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| 【出願日】 |
平成14年2月5日(2002.2.5) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100061745 【弁理士】 【氏名又は名称】安田 敏雄
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| 【公開番号】 |
特開2003−225006(P2003−225006A) |
| 【公開日】 |
平成15年8月12日(2003.8.12) |
| 【出願番号】 |
特願2002−28778(P2002−28778) |
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