| 【発明の名称】 |
粉粒体吐出機 |
| 【発明者】 |
【氏名】塩崎 孝秀 【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内
【氏名】山崎 仁史 【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内
【氏名】池田 孝志 【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内
【氏名】神谷 寿 【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内
【氏名】渡部 一郎 【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内
【氏名】和泉 満孝 【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内
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| 【要約】 |
【課題】ホッパ内の粉粒体を残さず効率よく回収できるようにする。
【解決手段】外周部に粉粒体が入り込む溝77が形成された繰出ロール76の回転により、該繰出ロールの上側に位置するホッパ60内の粉粒体を下側の吐出口61aへ繰り出して圃場に吐出する粉粒体吐出機において、前記繰出ロール76への伝動経路に正逆転切替伝動部を設けて当該繰出ロールを正逆転いずれにも選択的に切替可能にし、繰出ロール76が粉粒体を繰出口61aに繰り出す正転状態のときに溝77が上から下へ移動する側に、溝77から溢れる粉粒体を受けて下方へ落下するのを規制するブラシ79を設けるとともに、繰出ロール76が逆転状態のときに溝77が上から下へ移動する側に、少なくとも一部分が繰出ロール76の上端よりも下位に位置するように粉粒体排出口83を設ける。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 外周部に粉粒体が入り込む溝が形成された繰出ロールの回転により、該繰出ロールの上側に位置するホッパ内の粉粒体を下側の吐出口へ繰り出して圃場に吐出する粉粒体吐出機において、前記繰出ロールへの伝動経路に正逆転切替伝動部を設けて当該繰出ロールを正逆転いずれにも選択的に切替可能にし、繰出ロールが粉粒体を繰出口に繰り出す正転状態のときに溝が上から下へ移動する側に、溝から溢れる粉粒体を受けて下方へ落下するのを規制するブラシを設けるとともに、繰出ロールが逆転状態のときに溝が上から下へ移動する側に、少なくとも一部分が繰出ロールの上端よりも下位に位置するように粉粒体排出口を設けたことを特徴とする粉粒体吐出機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、残った粉粒体の回収を容易にした施肥機等の粉粒体吐出機に関する。 【0002】 【従来の技術】外周部に粉粒体が入り込む溝が形成された繰出ロールの回転により、該繰出ロールの上側に位置するホッパ内の粉粒体を下側の吐出口へ繰り出して圃場に吐出する粉粒体吐出機がある。この種の粉粒体吐出機は、繰出ロールを収容するケースの一部分に粉粒体排出口が設けられ、作業終了時にこの粉粒体排出口を開きホッパ内に残った粉粒体を回収するようなっている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】粉粒体排出口は少なくとも一部分が繰出ロールの上端よりも下位に位置するように設けられており、肥料はそれ自体の重みで粉粒体排出口から排出される。しかしながら、繰出ロールの溝内や繰出ロールの上側に粉粒体が残ってしまい、粉粒体を完全に回収することはできなかった。このため、粉粒体排出口からの回収作業が終了後、繰出ロールを空運転して残存粉粒体を排出しなければならなかった。このような従来の不具合を解消し、ホッパ内に残った粉粒体を効率よく完全に回収できるようにすることが本発明の課題である。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記課題に対して本発明は下記の技術的手段を講じた。すなわち、本発明にかかる粉粒体吐出機は、外周部に粉粒体が入り込む溝が形成された繰出ロールの回転により、該繰出ロールの上側に位置するホッパ内の粉粒体を下側の吐出口へ繰り出して圃場に吐出する粉粒体吐出機において、前記繰出ロールへの伝動経路に正逆転切替伝動部を設けて当該繰出ロールを正逆転いずれにも選択的に切替可能にし、繰出ロールが粉粒体を繰出口に繰り出す正転状態のときに溝が上から下へ移動する側に、溝から溢れる粉粒体を受けて下方へ落下するのを規制するブラシを設けるとともに、繰出ロールが逆転状態のときに溝が上から下へ移動する側に、少なくとも一部分が繰出ロールの上端よりも下位に位置するように粉粒体排出口を設けたことを特徴としている。 【0005】繰出ロールを正転させると、ホッパ内の粉粒体が吐出口に繰り出される。粉粒体排出口を開いた状態で繰出ロールを逆転させると、ホッパ内の粉粒体が粉粒体排出口から排出される。繰出ロールの回転方向の切替は正逆転切替伝動部によって簡単に行える。 【0006】 【発明の効果】この発明による粉粒体吐出機は、繰出ロールを逆転させてホッパ内の粉粒体を強制的に粉粒体排出口側に送り出すので、効率よく粉粒体が回収されるとともに、最後の一粒まで残さず回収することができる。また、ブラシの反対側に粉粒体排出口があるので、粉粒体排出口に続く回収管がブラシのメンテナンスを行うときに邪魔にならないという効果もある。 【0007】 【発明の実施の形態】図1及び図2は本発明による粉粒体吐出機の一例である施肥田植機を表している。この施肥田植機1は、走行車体2の後側に昇降リンク装置3を介して苗植付部4が昇降可能に装着され、走行車体2の後部上側に施肥装置5の本体部分が設けられている。 【0008】走行車体2は、駆動輪である各左右一対の前輪10,10及び後輪11,11を備えた四輪駆動車両であって、機体の前部にミッションケース12が配置され、そのミッションケース12の左右側方に前輪ファイナルケース13,13が設けられ、該前輪ファイナルケースの変向可能な前輪支持部から外向きに突出する前輪車軸に前輪10,10が取り付けられている。また、ミッションケース12の背面部にメインフレーム15の前端部が固着されており、そのメインフレーム15の後端左右中央部に前後水平に設けた後輪ローリング軸を支点にして後輪ギヤケース18,18がローリング自在に支持され、その後輪ギヤケース18,18から外向きに突出する後輪車軸に後輪11,11が取り付けられている。 【0009】エンジン20はメインフレーム15の上に搭載されており、該エンジンの回転動力が、第一ベルト伝動装置21及び第二ベルト伝動装置23を介してミッションケース12に伝達される。ミッションケース12に伝達された回転動力は、該ケース内のトランスミッションにて変速された後、走行動力と外部取出動力に分離して取り出される。そして、走行動力は、一部が前輪ファイナルケース13,13に伝達されて前輪10,10を駆動すると共に、残りが後輪ギヤケース18,18に伝達されて後輪11,11を駆動する。また、外部取出動力は、走行車体2の後部に設けた植付クラッチケース25に伝達され、それから植付伝動軸26によって苗植付部4へ伝動されるとともに、施肥伝動機構27によって施肥装置5へ伝動される。 【0010】エンジン20の上部はエンジンカバー30で覆われており、その上に座席31が設置されている。座席31の前方には各種操作機構を内蔵するフロントカバー32があり、その上方に前輪10,10を操向操作するハンドル34が設けられている。エンジンカバー30及びフロントカバー32の下端左右両側は水平状のフロアステップ35になっている。フロアステップ35の後部は、後輪フェンダを兼ねるリヤステップ36となっている。また、走行車体2の前部左右両側には、補給用の苗を載せておく予備苗載台38,38が機体よりも側方に張り出す位置と内側に収納した位置とに回動可能に設けられている。 【0011】昇降リンク装置3は平行リンク構成であって、1本の上リンク40と左右一対の下リンク41,41を備えている。これらリンク40,41,41は、その基部側がメインフレーム15の後端部に立設した背面視門形のリンクベースフレーム42に回動自在に取り付けられ、その先端側に縦リンク43が連結されている。そして、縦リンク43の下端部に苗植付部4に回転自在に支承された連結軸44が挿入連結され、連結軸44を中心として苗植付部4がローリング自在に連結されている。メインフレーム15に固着した支持部材と上リンク40に一体形成したスイングアーム45の先端部との間に昇降油圧シリンダ46が設けられており、該シリンダを油圧で伸縮させることにより、上リンク40が上下に回動し、苗植付部4がほぼ一定姿勢のまま昇降する。 【0012】苗植付部4は6条植の構成で、フレームを兼ねる伝動ケース50、マット苗を載せて左右往復動し苗を一株分づつ各条の苗取出口51a,…に供給するとともに横一列分の苗を全て苗取出口51a,…に供給すると苗送りベルト51b,…により苗を下方に移送する苗載台51、苗取出口51a,…に供給された苗を苗植付具52aで圃場に植付ける苗植付装置52,…、次行程における機体進路を表土面に線引きする左右一対の線引きマーカ53,53等を備えている。苗植付部4の下部には中央にセンターフロート55、その左右両側にサイドフロート56,56がそれぞれ設けられている。これらフロートを圃場の泥面に接地させた状態で機体を進行させると、フロートが泥面を整地しつつ滑走し、その整地跡に苗植付装置52,…により苗が植付けられる。各フロート55,56,56は圃場表土面の凹凸に応じて前端側が上下動するように回動自在に取り付けられており、植付作業時にはセンターフロート55の前部の上下動が上下動検出機構57により検出され、その検出結果に応じ前記昇降油圧シリンダ46を制御する油圧バルブを切り替えて苗植付部4を昇降させることにより、苗の植付深さを常に一定に維持する。 【0013】施肥装置5は、肥料ホッパ60に貯留されている肥料(粉粒体)を繰出部61,…によって一定量づつ繰り出し、その肥料を施肥ホース62,…でフロート55,56,56の左右両側に取り付けた施肥ガイド63,…まで導き、施肥ガイド63,…の前側に設けた作溝体64,…によって苗植付条の側部近傍に形成される施肥溝内に落とし込むようになっている。モータ66で駆動のブロア67で発生させたエアが、左右方向に長いエアチャンバ68を経由して施肥ホース62,…に吹き込まれ、施肥ホース62,…内の肥料を風圧で強制的に搬送するようになっている。 【0014】以下、図3〜図11に示す施肥装置本体部の各部の構成について説明する。各条が一体に成形された肥料ホッパ60は、上部に後側を支点にして開閉可能な蓋60aが取り付けられている。肥料ホッパ60の下部は各条ごとに漏斗状になっており、その下部が繰出部61,…の上端に接続されている。肥料ホッパ60はその背面下部で、左右方向に長い施肥フレーム70から上方に突設した支持板71に回動自在に取り付けられており、図6で二点鎖線で示すように、肥料繰出部61,…から分離して後方に回動させられる。肥料ホッパ60の回動支点及びその蓋60aの開閉支点がいずれも同じ後方側に配置されているので、肥料ホッパ60を傾けた時に蓋60aを開けても中の肥料がこぼれ落ちにくい。肥料ホッパ60の下部を肥料繰出部61,…の上端に接続した通常位置では、係止具72により肥料ホッパ60を固定する。 【0015】肥料ホッパ60内の肥料が一定量以下になると、該ホッパの背面部に設けた静電容量式のホッパセンサSが検出して警告を発するようになっている。静電容量式のセンサであると、ホッパ内に突起物をなくすことができ、肥料の流れが良好であるとともに、ホッパ内の掃除を行いやすいという利点がある。また、静電容量式のセンサは簡単に上下に移動させることができるので、警告を発する肥料量の変更が容易である。図のように隣接する2条づつを一つのホッパセンサで検出するようにすると、センサ数を減らすことができコストダウンになる。 【0016】肥料ホッパ60の下部には、肥料ホッパ60から肥料繰出部61への肥料供給を停止する場合や、肥料ホッパ60を回動させたときに中の肥料が流出するのを防ぐ開閉シャッタ73が設けられている。この開閉シャッタ73は、スライド支持部材74にスライド自在に支持されていて、把手73aをつかんで図7で実線で示す閉じた位置と二点鎖線で示す開いた位置とにスライドさせるようになっている。開閉シャッタ73を閉じた状態にしないと係止具72を外せないので、誤ってシャッタ73を開けたまま肥料ホッパ60を回動させることにより肥料を流出させることの防止になっている。 【0017】さらに、開閉シャッタ73の下側には、肥料繰出部61に接続した状態で該肥料繰出部の上部に挿入されるスペーサ75が形成されている。このスペーサ75の目的は、肥料ホッパ60に肥料が入っている状態で開閉シャッタ73を閉じて肥料ホッパ60を回動させるとき、肥料繰出部61の上端よりも上側で開閉シャッタ73よりも下側に位置していた肥料をスペーサ75が退避したスペースに流入させ、肥料がこぼれるのを防ぐことにある。 【0018】肥料繰出部61は、肥料ホッパ60内の肥料を下方に繰り出す繰出ロール76を内蔵している。繰出ロール76は、外周部に肥料が入り込む複数本(図示例では6本)の溝77,…が形成された回転体で、左右方向に設けた繰出軸78の角軸部78a(図示例は四角軸)にそれぞれ一体回転するように嵌合している。繰出ロール76が図7の矢印方向に回転することにより、肥料ホッパ60から落下供給される肥料が溝77に収容されて下方に繰り出される。繰出ロール76により繰り出された肥料は、下端の吐出口61aから吐出される。各溝77は繰出軸78に対して捩れた状態に形成されているので、溝の各部で肥料の繰出に時間差があり、全体的には連続して肥料が繰り出される。このため、繰出ロール76を低速回転させても、圃場に無肥料区が生じない。 【0019】繰出ロール76の前側には、該繰出ロールの外周面に摺接するブラシ79が着脱自在に設けられている。このブラシ79が溝77から溢れる肥料を受けて下方へ落下するのを規制することにより、溝77に肥料が摺り切り状態で収容され、肥料繰出量が一定に保たれる。 【0020】肥料繰出部61の吐出口61aには、前後方向に連通する接続管80が接続されている。そして、この接続管80の後端部に施肥ホース62が接続されている。一方、各条の接続管80の前端部はエアチャンバ68の背面部に挿入連結されている。エアチャンバ68の左端部はエア切替管81を介してブロア67に接続されており、該ブロアからのエアがエアチャンバ68を経由し接続管80から施肥ホース62に吹き込まれるようになっている。 【0021】ブロア67をON・OFFするブロアスイッチ67aは、肥料ホッパ後側の左右中央付近に設けられている。この位置に設けると、作業前に機体左側でブロア67を収納位置から作業位置へセットする際、及び肥料回収時に機体右側で後記肥料回収レバー90を操作する際のいずれにもその場からブロアスイッチ67aに手が届くので具合がよい。 【0022】また、繰出ロール76の後側には、下端が繰出ロール76の上端よりも下位になる位置に肥料排出口(粉粒体排出口)83が形成されている。この肥料排出口83は後ろ下がりに傾斜しており、その中間部に上端側を支点にして開閉自在な排出シャッタ84が取り付けられている。各繰出部の肥料排出口83の後端は、肥料繰出部61の後方に設けた左右方向に長い肥料回収管85に接続されている。 【0023】肥料回収管85の左端部は、前記エア切替管81を介してブロア67に接続されている。エア切替管81は二股状の管であって、一方にエアチャンバ68が接続され、他方に肥料回収管85が接続されている。エア切替管81にはエア切替シャッタ86が設けられ、ブロア67から吹き出されるエアをエアチャンバ側に供給する状態と肥料回収管側に供給する状態とに切り替えられようになっている。 【0024】肥料回収管85の右端部は下向きに屈曲し、その先端部に回収シュート87が接続されている。回収シュート87は織物等のフレキシブルな素材で作られている。回収シュート87の先端の回収口にはある程度の重量を有するリング状の弾性体88が取り付けられ、風等による回収シュート87の揺れや回収口の変形を防止している。 【0025】図12及び図13は肥料回収管の別例を表している。図12の肥料回収管85Aは、径の異なる複数本の管を互いにスライド自在に繋ぎ合わせて伸縮可能に構成している。図13の肥料回収管85Bは、蛇腹状にすることにより伸縮可能に構成している。このように肥料回収管が伸縮可能であると、圃場内に止めた機体から畦上の回収容器に肥料を容易に回収することができる。 【0026】図10は排出シャッタ及びエア切替シャッタの開閉機構を示す図である。肥料回収口側に肥料回収レバー90が回動自在に設けられている。この肥料回収レバー90の回動支点軸90aと同軸上に、繰出部61の前側に配置された左右方向に長いシャッタ開閉伝達軸91が設けられている。シャッタ開閉伝達軸91には扇形プレート92が取り付けられており、この扇形プレート92に形成された円弧状の長穴92aに、肥料回収レバー90に固着されたピン90bが遊嵌している。シャッタ開閉伝達軸91には各繰出部ごとに開閉ギヤ93が取り付けられ、該ギヤが排出シャッタ84の回動軸84aに取り付けた半円形ギヤ94と噛み合っている。なお、半円形ギヤ94の端部には当該ギヤの歯よりも径の大きいストッパ部94aが形成されているので、両ギヤの噛み合いが外れることはない。また、肥料回収レバー90には、エア切替ワイヤ95の一端が繋がれている。エア切替ワイヤ95の他端は、エア切替シャッタ86の回動軸86aに取り付けたアーム96に引張りスプリング97を介して繋がれている。 【0027】肥料回収レバー90を回動操作すると、エア切替ワイヤ95が引かれてエア切替シャッタ86を切り替え、ブロア67から引き出されるエアが肥料回収管85に供給されるようになる。肥料回収レバー90の回動操作量が少ないうちは、ピン90bが長穴92aの中を移動するだけにすぎないので、シャッタ開閉伝達軸91は回動しない。しかしながら、肥料回収レバー90を一定量以上回動操作すると、ピン90bが扇形プレート92に係合し、シャッタ開閉伝達軸91が回動する。これにより、排出シャッタ84,…が開き、肥料ホッパ60内の肥料が肥料回収管85に排出される。つまり、1本のレバー操作だけでエア切替シャッタ86及び排出シャッタ84,…を操作することができるのである。しかも、必然的に、始めにエアが肥料回収管85に供給され、その後で肥料が肥料回収管85に排出されるのである。このため、肥料回収管85での肥料の搬送が円滑に行われ、肥料回収管85での肥料詰まりが生じない。また、肥料回収レバー90が肥料回収口87の近傍に設けられているので、肥料回収容器等を肥料回収口87の下側に容易に確保でき、さらに肥料回収の状況を確認しながら作業を行え好都合である。 【0028】肥料回収レバー90はレバーガイド98に沿って回動操作するようになっている。このレバーガイド98にはガイド穴98a,98bが形成されており、肥料回収レバー90の撓みを利用して肥料回収レバー90の係合部(図示せず)をガイド穴98a,98bに係合させることにより、肥料回収レバー90をエア切替シャッタ86だけが切り替えられる位置P1と、エア切替シャッタ86及び排出シャッタ84,…の両方が切り替えられる位置P2とに固定することができるようになっている。 【0029】次に、施肥伝動機構27について説明する。前記植付クラッチケース25から、施肥動力が上向きに取り出される。その施肥動力が、油圧式無段変速装置100を経由して繰出伝動ケース101に伝達される。油圧式無段変速装置100は正逆両方向に無段階に変速可能な正逆転切替伝動部である。繰出伝動ケース101には、伝動方向を前向きに変更する第一ベベルギヤ機構102と、クラッチピン103aで伝動入切操作する施肥クラッチ103と、前後方向のクラッチ軸103bの回転を左右方向の繰出駆動軸105に伝動する第二ベベルギヤ機構104とが設けられている。繰出駆動軸105に伝達された施肥動力は、2条1組の施肥クラッチ106を介して繰出駆動軸105に回転自在に外嵌する筒軸107に伝動され、さらに一対の繰出伝動ギヤ108を介して筒軸107から繰出軸79へ伝動される。施肥クラッチ106は施肥クラッチレバー110によって操作する。 【0030】施肥作業時には、繰出ロール76を正転(図7の矢印方向)させ、肥料ホッパ60の肥料を下方に繰り出し、吐出口61aから吐出する。吐出口61aから吐出された肥料は、接続管80及び施肥ホース62内をブロア67から吹き出されるエアによって運ばれ、施肥ホース62の先端に設けた施肥ガイド63から圃場に供給される。油圧式無段変速装置100を調節して繰出軸105の回転速度を変更することにより、肥料吐出量を無段階に調節できる。 【0031】肥料回収時には、繰出ロール76を逆転させ、肥料ホッパ60の肥料を肥料排出口83から排出する。排出された肥料は、肥料回収管85及び回収シュート87内をブロア67から吹き出されるエアによって運ばれ、回収シュート先端の回収口から吐出されて回収容器等に回収される。繰出ロール76によってホッパ内の肥料を強制的に肥料排出口側に送り出すので、回収効率が良好であるとともに、繰出ロール83の上に肥料が残ることなく最後の一粒まで回収することができる。繰出ロール76の回転方向の切替は油圧式無段変速装置100によって簡単に行える。 【0032】以上に説明した施肥装置本体部は、リンクベースフレーム42の上端部に固定した施肥フレーム70に支持されている。そして、その施肥フレーム70の後側で、繰出伝動ケース101と施肥ホース62とに上下で挟まれた位置に肥料回収管85を配置している。繰出伝動ケース101は側面視で下側が凹んだ凹状をし、その凹部に肥料回収管85の上部が入り込んだ状態になっている。この配置とすことにより、施肥装置本体部のコンパクト化が図れる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社 【住所又は居所】愛媛県松山市馬木町700番地
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| 【出願日】 |
平成14年1月31日(2002.1.31) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100083611 【弁理士】 【氏名又は名称】菅原 弘志
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| 【公開番号】 |
特開2003−219717(P2003−219717A) |
| 【公開日】 |
平成15年8月5日(2003.8.5) |
| 【出願番号】 |
特願2002−22725(P2002−22725) |
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