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【発明の名称】 野菜移植機
【発明者】 【氏名】宗好 紀彦
【住所又は居所】岡山県岡山市江並428番地 セイレイ工業株式会社内

【氏名】吉田 美徳
【住所又は居所】岡山県岡山市江並428番地 セイレイ工業株式会社内

【要約】 【課題】灌水することによって苗供給部7から移植爪51への苗供給を補助するようにして、軽量苗でも欠株を発生させることなく確実に移植でき、かつ軽量苗でも高速移植ができるようにした野菜移植機を提供しようとする。

【解決手段】苗供給部7より苗26を移植爪51内に投入して、該移植爪51を圃場25面へ移動して移植する移植機において、苗供給部7の苗搬送ポット40に対して灌水を行う灌水装置105を設ける。また、移植爪51の上方で、かつ苗搬送ポット40の上方に灌水ノズル107を設ける。苗26の苗搬送ポット40から移植爪51への落下タイミングに合わせて灌水タイミングを制御する手段111を設ける。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 苗供給部より苗を移植爪内に投入して、該移植爪を圃場面へ移動して移植する野菜移植機において、苗供給部の苗搬送ポットに対して灌水を行う灌水装置を設けたことを特徴とする野菜移植機。
【請求項2】 移植爪の上方で、かつ苗搬送ポットの上方に灌水ノズルを設けたことを特徴とする請求項1記載の野菜移植機。
【請求項3】 苗の苗搬送ポットから移植爪への落下タイミングに合わせて灌水タイミングを制御する手段を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の野菜移植機。
【請求項4】 機体を走行装置に対して左右一側に変位させると共に、変位した側と反対側の機体左右一側に灌水装置を設けたことを特徴とする請求項1又は2又は3記載の野菜移植機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、苗供給部より苗を移植爪内に投入して、該移植爪を圃場面へ移動して、移植爪を開けて圃場面へ苗を落下させ、覆土輪で覆土して移植する野菜移植機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数個の苗搬送ポットを取り付けた円板を回転させて、人手によって各苗搬送ポットに供給された苗を、移植爪の上方に搬送して該移植爪内に落下させる構成とした苗供給部を設けた半自動式の野菜移植機は公知となっている。また、野菜移植機に、苗の活着補助のため、移植時或いはその直後に少量の灌水を行う灌水装置を装着することも公知となっており。例えば、特開平7−135806号の技術である。該野菜移植機の灌水装置は、移植爪の洗浄を兼ねて灌水をできるように、灌水用ノズルを移植爪の周辺に取り付け、移植タイミングに同調させて一苗ごとに灌水する構成としていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】半自動式の野菜移植機で、玉葱の苗等の根鉢を有しない軽量苗を移植する場合、苗が搬送ポットの内面に付着する等して移植爪に供給されず欠株を発生させていた。また、苗供給部から移植爪への苗の高速供給も困難となり、高速移植もできなかったのである。そこで、本発明は、灌水によって苗供給部から移植爪への苗供給を補助するようにして、軽量苗でも欠株を発生させることなく確実に移植でき、かつ軽量苗でも高速移植ができるようにした野菜移植機を提供しようとする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。請求項1においては、苗供給部より苗を移植爪内に投入して、該移植爪を圃場面(畝上)へ移動して移植する移植機において、苗供給部の苗搬送ポットに対して灌水を行う灌水装置を設けたものである。
【0005】また、請求項2においては、移植爪の上方で、かつ苗搬送ポットの上方に灌水ノズルを設けたものである。
【0006】また、請求項3においては、苗の苗搬送ポットから移植爪への落下タイミングに合わせて灌水タイミングを制御する手段を設けたものである。
【0007】また、請求項4においては、機体を走行装置に対して左右一側に変位させると共に、変位した側と反対側の機体左右一側に灌水装置、詳しくは灌水装置の灌水タンクを設けたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、発明の実施の形態を説明する。図1は本発明の一実施例に係る歩行型野菜移植機の全体的な構成を示した側面図、図2は同じく平面図、図3は機体フレームとミッションケース部分の側面図、図4は機体フレーム部分の平面図、図5は苗供給部の平面図、図6は苗搬送台部の平面図、図7は受継部の後面断面図、図8は同じく平面図、図9は苗搬送ポット部の拡大図、図10は同じく拡大断面図、図11は同じく拡大平面図、図12は移植部の後面図、図13は同じく側面断面図、図14は同じく平面図、図15は移植爪の側面図、図16は開閉カムの変形例を示す移植爪の側面図、図17は覆土輪支持部の側面図、図18は覆土輪部分の後面図、図19は同じく拡大後面図、図20は同じく拡大側面図、図21は同じく平面図、図22は昇降レバー部分の側面図、図23は灌水装置の側面図、図24は同じく平面図である。
【0009】本発明の一実施例に係る玉葱用の歩行型の野菜移植機について全体構成から説明する。図1、図2において、野菜移植機1は、機体フレーム2の前部上にエンジン3を載置し、前後中央部上に走行ミッションケース4と植付けミッションケース5を配置し、機体フレーム2後部上から後方にハンドル部材となるハンドルフレーム6を水平方向に連設して、該ハンドルフレーム6の中途部上に苗供給部7を配置し、ハンドルフレーム6後部を運転操作部9としている。
【0010】前記機体フレーム2の前部には前輪支持軸10を横架し、該前輪支持軸10の両側に前輪支持フレーム11・11の一端を取り付け、該前輪支持フレーム11・11の他端に前輪12・12を支持している。また、機体フレーム2の中途部より回動支持軸13・14を横架し、走行ミッションケース4より後輪駆動軸15を水平方向側方に突出し、該後輪駆動軸15の両側に駆動ケース16・16を連設して、該駆動ケース16・16の端部に後輪17・17を支持している。そして、前輪支持フレーム11と駆動ケース16はリンク機構を介して連結されるとともに、機体フレーム2下部に設けた油圧シリンダ19とリンク機構を介して駆動ケース16が連結され、該油圧シリンダ19を伸縮させることにより前輪支持フレーム11と駆動ケース16が前輪支持軸10及び後輪駆動軸15を中心に回動されて、機体を昇降可能としている。
【0011】そして、植付けミッションケース5の後部であって後述する後フレーム2b・2bの間の苗供給部7の下方に移植部20が配置され、後フレーム2b・2bで保護できるとともに、該移植部20は移植爪51を昇降して、上端位置で苗供給部7より苗26を受け取り、下端位置で移植爪51の先端部を圃場25面(畝面)に突き刺して移植孔を開け、該移植孔に移植爪51を開いて苗26を落下させて、その後方に配置した覆土輪22により苗26の根部に土を寄せて覆土・鎮圧して移植する構成としている。
【0012】次に各部の構成を説明する。まず、走行部及び植付け部を支えるシャーシから説明する。図3、図4に示すように、シャーシは機体フレーム2と、該機体フレーム2に連設する走行ミッションケース4と植付けミッションケース5と、該走行ミッションケース4と植付けミッションケース5とを連結する連結部材となる連結プレート30と、前記植付けミッションケース5と機体フレーム2を連結するハンドルフレーム6から構成され、それぞれを連結固定することにより補強部材を必要とせず補強し合い剛性を高める構成としている。
【0013】前記機体フレーム2は側面視略逆「へ」字状に構成して、該機体フレーム2を前フレーム2aと後フレーム2bから構成して略前後中央部で連結し、該前フレーム2aはプレート状に構成してその前部上にエンジン3を載置固定し、後部上にステー2cを介して走行ミッションケース4を載置固定している。前記後フレーム2bは横フレーム2dの左右両側より後方へパイプを延設した平面視Π状に構成して、該前部の左右水平方向の横フレーム2dに前フレーム2a後端を固設している。左側の後フレーム2bの前後中途部上より中柱2eを立設している。また、前フレーム2a後部に前記回動支点軸13を支持して側方に突出し、横フレーム2d延長上に回動支点軸14を支持し、走行ミッションケース4下部に後輪駆動軸15をそれぞれ左右水平方向に平行に支持している。
【0014】そして、前フレーム2aの前後方向の左右中心線を走行部(機体)の中心線として、左右一側(本実施例では進行方向左側)に偏位して回動支持軸13・14と後輪駆動軸15が側方に延設されて、野菜移植機1が畝25を跨いで走行するときに、走行部が左右一側に偏位して走行し、後述するように往路と復路で左右一側2列ずつ(往路で1条目と2条目を、復路で3条目と4条目を)移植できるようにしている。なお、左右の前輪12・12と後輪17・17は畝25の形状や幅等に合わせて左右位置(輪距)を調整できるようにしている。
【0015】そして、図2、図3に示すように、前記後フレーム2bの後部上及び中柱2e上部にハンドルフレーム6の前部が連結され、該ハンドルフレーム6の前部を植付けミッションケース5上部と連結し、前後中途部上に苗供給部7と左右の苗載台31・31を支持し、後部に昇降レバー32や主クラッチレバー33やアクセルレバーやサイドクラッチレバー等の操作レバーを配置している。
【0016】前記ハンドルフレーム6は平面視「E」状に右フレーム6Rと中フレーム6Mと左フレーム6Lから構成し、右フレーム6Rと中フレーム6Mの前部間に植付けミッションケース5を支持固定し、前後中途部間に連結プレート34を架設して、該連結プレート34の下面に前記右側の後フレーム2b後端上部が固設される。このようにして3者が互いに連結固定されて剛性をアップしている。該連結プレート34下部には苗供給部7の駆動ケースが付設される。
【0017】また、中フレーム6Mと左フレーム6Lの前後中途部間に補強パイプ6aが連結され、該左フレーム6Lの前部下面には前記中柱2e上端が連結固定される。このようにして、右フレーム6Rと中フレーム6Mと左フレーム6Lの間で連結固定することで剛性をアップしている。また、右フレーム6Rの前後中途部より右苗載台フレーム35が右斜め前方に突設されて苗載台31を取り付け、左フレーム6Lより左苗載台フレーム36を左斜め前方で、右苗載台フレーム35と略平行に突設して苗載台31を取り付けている。
【0018】本実施例では、機体右側のハンドルフレーム6側部の後輪17後方(苗供給部7の右斜め後方)に主作業者23が位置し、機体左側のハンドルフレーム6側部の後輪17後方(苗供給部7の左斜め後方)に補助作業者24が位置し、或いは、一人作業の場合は機体右側のみ位置し、主作業者23は前記操作レバーを操作するとともに、苗載台31から苗26を取り、苗供給部7の各苗搬送ポット40に一つずつ(あるいは所定本数ずつ)苗26を挿入していく。補助作業者24は主作業者23が苗搬送ポット40に挿入できなかった苗搬送ポット40に苗26を挿入して補完する。
【0019】前記走行ミッションケース4と植付けミッションケース5はそれぞれ上下方向に向けて機体中央部の前後に並設され、該走行ミッションケース4と植付けミッションケース5の左右両側に連結プレート30を貼設して両ケースを連結する構成として一体的な構成物としている。そして、前述のように前フレーム2aの後部上に走行ミッションケース4を固設し、後フレーム2b上部にハンドルフレーム6を介して植付けミッションケース5の上部を固設している。こうして,側面視において、機体フレーム2が逆「へ」字状に折れ曲がり状に構成されている中央の凹部上方を、走行ミッションケース4と植付けミッションケース5と連結プレート30により連結固定することによって、側面視で三角形を構成することができて剛性を高めているのである。
【0020】ここで、従来の野菜移植機の機体フレームは、主伝動ケースの前部にエンジンを固定し、該主伝動ケースの後部に左右フレームを固定し、該左右フレームの一側より後方に主フレームを延設し、該主フレームの後部にハンドルを設け、主フレームが左右一側に偏って配置されていたので、移植装置を支持するには剛性不足となり、また、片側のみフレームが配置されるので、捩じれ等に弱い構成となっていたのであるが、上記から明らかなように、機体フレーム2上に設けた苗供給部7より苗26を移植爪51内に投入して、該移植爪51を圃場25上へ移動して移植する野菜移植機において、前記機体フレーム2を前後略中央で折れ曲がる側面視略逆「へ」字状に構成し、この折れ曲がり部上方にミッションケース4・5を上下方向に配置したので、ミッションケース4・5と機体フレーム2の連結により折れ曲がり部の剛性をアップすることができた。また、補強部材が不要なため、コスト低減化を図れた。
【0021】また、前記ミッションケースは走行ミッションケース4と植付けミッションケース5より構成し、両ミッションケースを連結部材30で連結したので、各ミッションケース4・5間を互いに強固に連結することができて剛性をアップし、ミッションケース4・5を機体フレーム2の構造体として利用することができた。
【0022】また、前記機体フレーム2を折れ曲がり部の前側を前フレーム2a、後側を後フレーム2bとし、該前フレーム2aと後フレーム2bをミッションケース4・5で連結したので、前フレーム2aと後フレーム2bとミッションケース4・5を互いに強固に連結して剛性をアップすることができた。
【0023】また、前記前フレーム2a上にエンジン3を載置し、後フレーム2b上部とミッションケース4・5上部にハンドル部材6を取り付けたので、後フレーム2bとミッションケース4・5とハンドル部材6により三角形を構成して、剛性をアップすることができ、ハンドル6の押し下げ等による荷重に対して十分な強度が得られた。
【0024】次に苗供給部7について図2、図5、図6、図7、図8、図9、図10、図11より説明する。図2、図6に示すように、前記左フレーム6Lの中途部より補助作業者24側(機体中心と反対側)へ平面視U字状の支持フレーム37が水平側方へ突設され、該支持フレーム37とハンドルフレーム6の前後中途部上に、板体を長円形(長リング形)に構成した苗搬送台39が略水平に固設されている。
【0025】そして、図2、図5、図6に示すように、駆動スプロケット41が連結プレート34上に、従動スプロケット42が支持フレーム37上にそれぞれ回転自在に支持して配置され、該駆動スプロケット41と従動スプロケット42にチェーン状に連結した苗搬送ポット40連が巻回されている。該駆動スプロケット41へは前記植付けミッションケース5よりチェーン等の伝動機構を介して動力が伝達される。このようにして苗供給部7が構成される。
【0026】こうして、苗搬送台39が機体中心から偏位した車輪(前輪12・後輪17)側へ延設されることで、苗供給部7が畝25を跨ぐように配設されて、二条植えの場合、四条の植付け幅を跨ぐようになり、畝25の両側に位置する主作業者23と補助作業24の両者が苗供給部7に対面して苗載台31より苗26を取って苗搬送ポット40に苗26を供給できるようにしている。そして、主作業者23が位置する走行部側に駆動スプロケット41を配置して苗供給部7を駆動するようにして、植付けミッションケース5からの駆動伝達経路が短く、伝達機構をコンパクトに構成できるようにしている。また、苗搬送ポット40連を長円形とすることで前後に左右方向の直線部分(または円弧状の略直線部分)を構成することができて、左右方向の搬送距離を長くして苗26を挿入するための時間を長くして苗供給を行なえる時間を長くして挿入抜けがないようにできて、移植するタイミングを従来よりも速くすることで移植効率を上げられるようにしている。なお、本実施例では苗搬送を長円形としているが、少なくとも直線部分が苗供給部7と後述する受継部50にあればよく、三角形状に構成することも四角形状または多角形状に構成することも可能である。
【0027】前記苗搬送ポット40は、図7、図8、図9、図10、図11に示すように、筒体の上部を拡開した漏斗状に構成し、上方より苗26を挿入し易い形状としている。苗搬送ポット40の下部外周には連結板43が直径方向に延設して水平方向に固設され、該連結板43の端部同士が隣接する苗搬送ポット40の連結板43と枢支ピン44により互いに回動自在に枢結され、苗搬送ポット40と連結板43と枢支ピン44によりチェーン状に連結して無端体を構成して、チェーン等を不要として簡単な構成としている。そして、該苗搬送ポット40の上下中途部側面に前記駆動スプロケット41と従動スプロケット42の外周面が当接するようにして、本実施例では平面視右回り回動して、補助作業者24側で反転して受継部50側へ苗を搬送するようにしている。なお、図1、図3に示すように、駆動スプロケット41と従動スプロケット42は上下複数枚(本実施例では二枚)配置して、苗搬送ポット40の上下中途部に当接して安定して搬送できるようにしている。但し、チェーンやベルト等の無端体に直接苗搬送ポット40を固定し、チェーンまたはベルトを回動駆動する構成とすることも可能である。
【0028】前記連結板43の一側の下部(搬送方向前部が好ましい)にはプレート状の蓋体45の一側が支点ピン46により枢支され、該蓋体45の他側の上面で前記苗搬送ポット40の下面を蓋する構成としている。つまりシャッターとしている。そして、該蓋体45の他側の下面の左右一側にはローラ47が回転自在に枢支され、苗搬送台39上を転動するようにしている。該ローラ47は苗搬送ポット40毎に取り付けられるが、搬送方向に対して左右交互にローラ47が配置されている。つまり、一つの苗供給部7において、多数連結した苗搬送ポット40・40・・・は偶数個とし、それぞれ順に番号を付したときに、奇数に位置する苗搬送ポット40と偶数に位置する苗搬送ポット40では搬送方向に対して交互に左右逆側にローラ47・47・・・を配置しているのである。言い換えれば、奇数(または偶数)のローラ47は内周側に、偶数(または奇数)のローラ47は外周側に配置するのである。
【0029】そして、前記苗搬送台39は前記ローラ47が転動するレールの役目を果たしており、該苗搬送台39の前記ローラ47が転動する経路において、受継部50、つまり、機体上方の苗搬送台39の前部側に開口部(または切欠)39a・39bを左右前後位置をズラせて並設配置して、該開口部39a・39bでローラ47を支えるものがなくなり支点ピン46を中心に蓋体45が下方に回動して、苗搬送ポット40の下方を開口し、苗26を移植部20に落下させるようにしている。
【0030】即ち、左右方向に長い長円形の苗搬送台39の前部右側の苗搬送ポット40の移動軌跡部に開口部39a・39bを搬送方向に沿って開口し、該開口部39a・39bは苗搬送ポット40の底面積よりも大きくして苗26を落下できるようにするとともに、搬送方向に対しては連結した苗搬送ポット40の3ピッチまたは5ピッチ(奇数ピッチ)離れた位置に開口しており、この間隔は条幅(条間隔)に合わせている。そして、進行方向に対して一方は左右一側を、他方は左右他側をそれぞれローラ47が落ち込むように位置を合わせて側方に大きく開口し、ローラ47が位置しない側は苗搬送ポット40の底面よも若干広げる程度で苗26は落下する(蓋体45が下方へ回動できる)が、進行方向前後隣接する苗搬送ポット40に付設されているローラ47は落ち込まないようにしている。つまり、開口部39a・39bは苗搬送ポット40の搬送方向中心線に対して、互いに左右逆側に広げて開口している。
【0031】そして、開口部39a・39b内における進行方向終端側のローラ47が通過する位置には、徐々に上昇して苗搬送台39のローラ47転動面につながるスロープ(傾斜面)39c・39cがそれぞれ設けられて、ローラ47が引っ掛かることなく移動に伴って徐々に蓋体45が閉じるようにしている。
【0032】このように、苗供給部7は長円形状に苗搬送ポット40・40・・・が配置されて、機体後方の主作業者23と補助作業者24が位置する前を順に通過して、その通過時に苗26を苗搬送ポット40内に挿入し、その前方の移植部20が位置する上方へ回転移動させる。この移植部20上方位置において、3ピッチ離れたローラ47・47が同時に開口部39a・39b内に落ち込み、蓋体45・45を下方に回動して開き、苗26を落下させて移植部20の移植爪51・51内に投入するようにしている。この落下させる部分を受継部50とする。つまり、受継部50は駆動スプロケット41が位置する苗供給部7の駆動側に位置し、機体側に位置することによって移植部20と近づけることができて受継が良好となる。そして、ローラ47・47はスロープ39c・39cに当接して徐々に上昇して蓋体45・45を閉じるのである。従って、一つの移植爪51に対して苗搬送ポット40から一つおきに供給される。つまり、奇数となる苗搬送ポット40は左右の開口部の左側(または右側)、偶数となる苗搬送ポット40は右側(または左側)の開口部で下方の蓋体45が開かれ、奇数と偶数で左右の条(1条目と2条目または3条目と4条目)の移植爪51・51に落下することになる。よって、同時2条の植付けが可能となり、左右条の間隔も一定に保てるのである。即ち、移植爪51・51に対応して該移植爪51・51の上方に開口部39a・39bが設けられる。
【0033】ここで、従来、左右方向に移植爪を一対二組有し、該移植爪の上方に苗供給部を配置して、苗を移植爪内に投入して、畝上に野菜を同時に二条移植するようにして、移植効率を高める野菜移植機が公知となっている。その従来の野菜移植機は、二条同時に植えつけるために、左右各条に苗供給機構と苗植付機構を配置していたために、左右方向の幅が広くなり機体幅が広くなる。そして、一つの畝上に四条植えつける場合には、往路において1条目と3条目、復路において2条目と4条目を植えつけるようにしているために、1条目と2条目、及び、3条目と4条目の間隔を一定に保つことが難しく、施肥や中耕等の作業がやり難くなったり、二条ずつ収穫する野菜収穫機を用いて収穫するときに、掻込みが正確に行われなかったりしていたのである。また、2条植え苗供給装置は1条用の装置をそのまま用いていたので、円板状の供給台に苗収納カップを配置して間欠回転駆動して、移植爪上方でカップ下面を開放して落下させていたので、移植作業はどうしても二人必要となり、そして、間欠回転する供給台のカップに苗を挿入していくために、連続的に回転する供給台に比べて挿入タイミングが難しく、速く回転すればするほど挿入が難しくなる。更に、供給台上のカップが少ないために休む間もなく挿入しなければならず、余裕がなく、苗挿入ミスが発生しやすいばかりでなく、疲労も激しい作業となっていたのであるが、上記から明らかなように、機体フレーム2上に設けた苗供給部7より苗26を移植爪51内に投入して、該移植爪51を畝25上へ移動して移植する野菜移植機において、長円形状に複数の苗搬送ポット40を配置して、水平面上で回転させて受継部50へ搬送するように苗供給部7を構成したので、苗搬送ポット40が直線状に搬送される部分が形成されて、円弧上を搬送されるのに比べてタイミングがとり易く苗挿入がし易くなり、搬送距離も長くできて苗挿入のための時間を長くすることができて、挿入ミスを減少できた。また、直線部分に受継部50を設けることで、左右方向に移植爪51を配置して二条同時に植えつけることができ、1条目と2条目のように隣接する2条に植えつけることができ、管理や収穫等の作業や処理がし易くなった。
【0034】また、前記苗供給部7を畝幅に跨がって配置し、畝25の一側または両側にオペレーターが位置して苗供給部7に苗26を挿入可能としたので、苗供給部7を安定して支持することができるようになり、苗挿入作業は一人または二人で作業ができるようになり、作業できる人数に合わせて作業ができる。また、二人で作業する場合、一人は機体の操向操作と苗挿入作業を行い、他の作業者は前者が挿入できない部分の苗搬送ポット40に苗26を補給する作業となり、作業の補完ができるようになり、完璧な作業が強要されることなく作業効率の向上を図れた。また二人作業の場合は高速作業、一人作業の場合は低速作業というように使い分けが可能となる。
【0035】また、前記苗供給部7を機体左右中央部より偏位配置した車輪12・17側へ延設したので、空いた空間を有効に利用できるようになり、左右重量バランスも向上できた。
【0036】また、機体フレーム2上に設けた苗供給部7より苗26を移植爪51内に投入して、該移植爪51を圃場25面へ移動して移植する野菜移植機において、前記移植爪51を左右に並設し、一つの苗供給部7より隣接する2条ずつ移植するようにしたので、2条同時に移植できて作業効率を向上できるとともに、1条目と2条目に植えつけることができ、管理や収穫等の作業や処理がし易くなった。また、この2条植えの移植部20を更に一対左右方向に付加して4条植えとすることも可能となり、このとき、作業者は操向及び苗補強を担当する主作業者23と苗補給をする補助作業24とするのである。
【0037】次に、移植部20について図2、図12、図13、図14、図15より説明する。前記後フレーム2b・2bの間の機体中央部における植付けミッションケース5の後方に移植部20が配設される。該移植部20は、左右一側に配置され駆動部となるロータリケース52と、左右中央部に位置して受継部50から畝25へ搬送する左右の移植爪51・51と、左右他側方に配置してガイド部となる昇降ガイド53と、これらを連結するアームやリンク等から構成されている。ロータリケース52と昇降ガイド53は左右機体フレーム2に支持され、この間に移植爪51・51が配設され、該移植爪51・51は前記受継部50の下方で側面視縦長の楕円形状の軌跡Xで昇降するように構成されている。尚、昇降ガイド53は下部取り付け位置が前後可変となっていて楕円形状の軌跡Xが可変となっている。
【0038】前記ロータリケース52は一端が機体フレーム2より左右水平方向に突設した支点軸54に回転自在に支持され、該ロータリケース52の外側側面の支点軸54外周部に伝動体となるスプロケット55が固設され、チェーン等の伝動手段を介して前記植付けミッションケース5と連動連結され、該移植部20と前記苗供給部7が同期して駆動するように構成されている。尚、スプロケット55の代わりに歯車等により伝動する構成とすることもでき限定するものではない。
【0039】前記ロータリケース52内には三つの歯車(太陽歯車と遊星歯車と中間歯車)が直列的に配置してそれぞれ噛合され、ロータリケース52他側より出力軸56を前記スプロケット55と反対側に突出している。該出力軸56上に移植爪昇降アーム57の一端が固設されている。こうして、ロータリケース52が一回転すると同時にアーム57の先端が縦長の楕円軌跡で逆方向に一回転するように前記歯車が設定されている。
【0040】前記アーム57の他端に連結軸59の一端が固設され、該連結軸59上に隣接する二条の条幅Lに合わせて移植爪支持体60・60の一側(前側)が軸受を介して回転自在に支持されている。該移植爪支持体60・60の前後中途部間には連結補助軸62が連結されて、剛性をアップしている。該移植爪支持体60は左右のプレートより構成して、左右のプレート間の連結軸59上に開閉カム61を固設している。
【0041】前記移植爪支持体60の他側(後側)には漏斗状のカップ60aを形成して、受継部50より苗26が入り易くし、該カップ60a下部に開閉可能に移植爪51を配置している。
【0042】移植爪51の開閉機構は、前記カップ60aの前部と後部に同距離はなれた位置に爪支点軸63・63を左右水平方向に設け、該爪支点軸63に移植爪51の上部の前後一端を枢支している。そして、移植爪51は前後略対称に構成したくちばし状の爪部51a・51aを合わせた状態で苗26を収納支持し、開いた状態で苗26を落下させるようにしており、合わせる側の爪部51a上部のカップ60aの左右両側に枢支軸64・64を設けて前後の爪部51a・51aを連結している。そして、該枢支軸64・64とカップ60a上部との間にバネ69・69を介装して、枢支軸64・64を持ち上げるようにして、移植爪51を閉じるように付勢している。
【0043】また、前記開閉カム61側に位置する爪部51aの爪支点軸63上には当接アーム65の一端が枢支され、該当接アーム65の他端にローラ66を設けて前記開閉カム61の外周に当接するように構成している。該当接アーム65と爪部51a上部との間には爪開閉量調節機構67が設けられており、該爪開閉量調節機構67は両者間にボルト68を螺装して、該ボルト68を回動することにより両者の間隔を調節して、爪部51aの回動量を調節できるようにしている。
【0044】つまり、前記バネ69により爪部51aは閉じるように付勢され、支点軸63に対して反対側に位置する当接アーム65の先端は開閉カム61に当接されて回動が規制されている。即ち、開閉カム61の外周形状によって爪部51aが回動して移植爪51が開閉されることになるのである。このように構成することによって、常に移植爪51は閉じ方向に付勢され、開閉カム61により強制的に開くように制御されるため、開き位置でロックするような構成では、十分な開きが得られないとロックできずに、移植爪51が上昇途中で(苗26が完全に落ちないうちに)閉じて(カム形状を変更することで開閉タイミングや開度が自由に設定可)しまい、苗26を落とすことができない場合があったが、本実施例のように構成することで確実に開いて苗26を落下させることができるのである。
【0045】そして、前記ロータリケース52と左右反対側に位置する移植爪支持体60の前部が上方に延出されて延出部60bが形成され、該延出部60bより支持軸70が昇降ガイド53側の側方に突出され、該支持軸70の端部にローラ71を設けて上下方向に配置した昇降ガイド53に嵌入して、移植爪51の昇降をガイドするようにしている。
【0046】このような構成において、移植爪51が上昇端に位置して爪部51a・51aは閉じて、受継部50において、苗供給部7より苗26が投入されると、植付けミッションケース5からの動力によりロータリケース52が回動され、アーム57も同時に回動されて、左右の一対の移植爪51・51は同時に、昇降ガイド53に沿って下降し、植付け爪51は楕円軌跡Xを描いて下降する。そして、下端位置まで下降して先端部を畝25面に突き刺さし、該畝25面に移植孔を開けると、開閉カム61の回動により、該開閉カム61に当接した当接アーム65が回動されて、爪支点軸63・63を中心に爪部51aが回動されて、移植爪51・51が開かれ、苗26が移植孔に落下放出されるのである。更に回動すると、移植爪51・51が上昇されて、上昇位置で開閉カム61の回転により左右一対の移植爪51・51が同時に閉じられるのである。即ち、開閉カム61は移植爪51・51の上昇時その間ずっと大径部にて当接アーム65を介して該移植爪51・51を開き、下降時その間ずっと小径部にて非作用状態として該移植爪51・51をバネ69により閉じるのである。
【0047】ここで、従来、移植爪内に苗を投入して、該移植爪を回動させて、圃場に移植する野菜移植機があった。該野菜移植機は、円板状の供給台の周囲に所定間隔をあけて苗搬送ポットを配置して、回転させて移植爪上方へ搬送するように、側方より苗を供給し、前方へ回動して移植爪の上方より落下するようにし、該移植爪は前方よりクランクにより駆動する構成としていた。しかし、供給台の側方より苗を供給する構成では、供給位置と移植爪上方までの距離が短いために、苗搬送ポットは直ぐに移植爪上方に至り、苗供給作業は大変忙しい作業となってしまう。また、移植爪をクランクにより駆動する構成としていたので、片持ち支持となり、剛性が不足して偏磨耗を生じるおそれがあったが、上記から明らかなように、機体フレーム2上に設けた苗供給部7より苗26を移植爪51内に投入して、該移植爪51を圃場25面へ移動して移植する野菜移植機において、機体フレーム2上の右左に駆動スプロケット41と従動スプロケット42を配置し、苗搬送ポット40をチェーン状に連結して前記スプロケット41・42間に巻回し、進行方向後側に苗26の挿入部を配置し、前側に受継部50を配置した苗供給部7を構成したので、苗搬送ポット40がチェーン状に無端体を構成することができて、チェーンやベルト等を必要とせず構成が簡単となった。また、苗26を連続的に後ろから前方へ搬送して移植爪51への受継部50に搬送することができ、苗挿入作業者は後方及び側方に位置することができて作業位置の範囲を広くとることができ、作業がし易くなった。また、受継部50までの搬送経路が長くなり、苗抜け(欠苗)が容易に判り、移植精度を向上することができた。
【0048】また、前記受継部50を駆動スプロケット41側に配置したので、苗供給部7と移植爪51の駆動部を近づけて配置することが可能となり、駆動構成をコンパクトに構成でき、駆動経路が短くなって誤差も小さくすることができた。また、駆動部は強度が高いフレームに固定されるので、受継部50の強度も高くなり、歪みや誤差が小さくなった。
【0049】また、前記受継部50の下方に左右一対の移植爪51・51を設け、該一対の移植爪51・51の左右一側部に駆動部を配置し、他側部にガイド部を設けたので、移植爪51・51を両側より支持することができて、強度アップして、植付け精度を向上することができた。
【0050】また、機体フレーム2上に設けた苗供給部7より苗26を移植爪51内に投入して、該移植爪51を圃場25面へ移動して移植する野菜移植機において、前記移植爪51をくちばし状の一対の爪部51a・51aより構成して、閉じ方向に付勢部材69により付勢し、該移植爪51を当接アーム65と連結して、該当接アーム65を開閉カム61に当接し、移植爪51を開閉カム61にて開ける側に駆動する構成としたので、開閉カム61により強制的に移植爪51を開けるため、開け量が不足することがなく、確実に移植爪51を開けて苗26を畝25上に落下させることができ、植付け精度を向上することができた。
【0051】ところで、前記開閉カム61は移植爪51を閉じ状態と開き状態の二つの状態に開閉するものを示したが、図16に示すように、移植爪51・51の上昇時その間ずっと当接アーム65を介して該移植爪51・51を開くための大径部を大小二段に形成した開閉カム61Aを前記開閉カム61に変えて設けることで、例えば、移植爪51が下端位置に下降して上昇に転じて畝25から抜かれるまでは開閉カム61Aの第1作用部61bと当接アーム65の当接により該移植爪51を小さく開き、畝25から抜かれた後、上端位置に上昇して下降に転じるまでは開閉カム61Aの第2作用部61aと当接アーム65の当接により該移植爪51を大きく開くようにする。即ち、移植爪51の上昇時に該移植爪51を二段階(複数段階)で開く。つまり、開閉カム61或いは61Aのカム形状による移植爪51の開閉動作を多段にしている。そして、前記開閉カム61Aはいちご等大きな苗葉のある苗を移植する場合、畝25に開ける移植孔の孔径を小さくしながら移植爪51からの葉抜けを円滑に行えるので好適である。特に、マルチフィルムを敷設してある圃場の場合、フィルムから抜き上げる時に移植爪51が大きく開いているとフィルムを持ち上げるので小さく開くことが有効である。
【0052】上記から明らかなように、前記開閉カム61或いは61Aはそのカム形状によって移植爪51をその昇降軌跡X上で自在に開閉動作及び開閉量が変化できるので、移植できる苗が限定されず汎用性を向上できた。
【0053】さらにここで、従来、移植爪は最大開き位置で係止溝に係止ピンがはまることで開き状態を維持し、最上位置手前で移植爪の昇降リンク部材によって強制的に閉める構成としていたため、一定の開き量(最大開き量)でないと移植爪の開き状態をロックできないため、十分な開き量が得られず苗をスムーズに落下放出できない場合があったが、上記から明らかなように、機体フレーム2上に設けた苗供給部7より苗26を移植爪51内に投入して、該移植爪51を畝25上へ移動して移植する野菜移植機において、前記移植爪51をくちばし状の一対の爪部51a・51aより構成して、閉じ方向に付勢部材69により付勢し、該移植爪51を当接アーム65と連結して、該当接アーム65を移植爪昇降アーム57の軌跡1回転当たり1回転する開閉カム61に当接し、移植爪51を開閉カム61にて開ける側に駆動する構成としたので、開閉カム61により強制的に移植爪51を開けるため、移植爪51の開き量にかかわらず、開き状態を維持でき、苗26を畝25面に確実、かつスムーズに落下放出できた。また開閉カム61の形状によって移植爪を昇降軌跡X上で自在に開き量を変化させることができるため、苗26の種類に対応した移植爪51の開き量を容易に得ることができ、汎用性を向上できた。
【0054】また、当接アーム65と移植爪51との間に爪開閉量調節機構67を設けので、苗26の種類に対応した移植爪51の開き量を得ることができ、しかも開き量を調節しても開き状態は維持され、苗26は畝25面に確実、かつスムーズに落下放出できた。
【0055】また、開閉カム61を、移植爪最下降時に開き最上部或いはその直前まで維持するように形成したので、移植爪51の通常の開閉動作を確実に得ることができた。
【0056】また、開閉カム61Aを、移植爪最下降時に開き最上部或いはその直前までの移植爪上昇途中に該移植爪51を多段階に開くように形成したので、例えば、移植爪51が下端位置に下降して上昇に転じて畝25から抜かれるまでは小さく開き、畝25から抜かれた後、上端位置に上昇して下降に転じるまでは大きく開くようにすることにより、いちご等大きな苗葉のある苗を移植する場合、畝25に開ける移植孔の孔径を小さくしながら移植爪51からの葉抜けを円滑に行うことができ、このように大きな苗葉のある苗を移植することが可能となった。
【0057】次に覆土輪22の支持構成について図17、図18、図19、図20より説明する。前記左右の後フレーム2b・2bの前後中途部下面から下方にステー72・72が突設され、該ステー72・72に覆土輪フレーム73の前端が支点軸80により枢支されて枢支部としている。該枢支部近傍に後述するロック部89が設けられている。該覆土輪フレーム73は平面視U字状に構成し、後端部より後方にハンドル74を突出し、左右中央部より上方に支持ステー75を突設し、下方に取付フレーム76を垂設している。
【0058】前記取付ステー76下端に前後方向に枢支軸90を突設し、該枢支軸90上に覆土輪支持フレーム91の下部を枢支している。該覆土輪支持フレーム91は後面視において、横「E」型に構成して、中央のフレーム下部に前記枢支軸90を枢支し、左右両側のフレームと中央のフレームの下部の間に覆土輪22・22・22・22を左右一対ずつ回転自在に配置している。この一対の覆土輪22・22は前記移植爪51・51の進行方向の線を跨ぐ構成としている。こうして、左右中央下部に枢支軸90を配置して左右の覆土輪22・22・・・を左右傾倒自在に支持して、畝25上面の傾斜に追随して覆土鎮圧精度を高め、移植後の苗26の根部の両側を押さえる構成としている。尚、畝25は二条以上の多条植えで、しかも平畝でも上面を山形に形成して排水性を向上させるようにしている。図中91a・91bは覆土輪支持フレーム91から支持ステー75の左右横側に突設させる左右のストッパーであり、覆土輪22・22・・・の左右傾倒量を規制している。
【0059】前記支持ステー75の上部に左右方向に枢支軸77を設け、該枢支軸77に延設部材となるガイド杆78の一側が摺動自在に挿入され、該枢支軸77の両側のガイド杆78上には付勢部材となるバネ79a・79bが外嵌されている。該ガイド杆78の他端は前記ハンドルフレーム6(中フレーム6M)の後部に支点軸81により回転自在に支持されている。
【0060】このように構成することによって、前記覆土輪22は前記バネ79bの付勢力により下方へ押圧するように付勢されている。そして、作業終了時や回行するときに、ハンドル74を持って覆土輪22を上昇させると、枢支軸77が支点軸80・81を結ぶ線上よりも上方に位置すると死点越えとなって、覆土輪22を上昇した位置に維持することができるのである。尚、前記バネ79aは緩衝バネとして働く。
【0061】次に、覆土輪22を上昇させた位置にロックするためのロック部89の構成について図17、図22により説明する。前記枢支部近傍にはロック部89が設けられている。該ロック部89は前記覆土輪フレーム73の回動基部側に枢支軸93によりロックアーム94の一端を枢支し、該ロックアーム94の他側には長手方向と上方(支点軸80に対して半径方向)に延びるL字状の長孔94aが形成され、一方、機体フレーム2(後フレーム2b)の前記ステー72よりも上方位置に係止ピン95を突出して、該係止ピン95を前記長孔94aに挿入している。
【0062】更に、前記ロックアーム94の他端(上端)にワイヤー96とバネ97の一端が連結され、該バネ97の他端は前方の後フレーム2bに連結されてロックアーム94を前下方へ回動するように付勢し、ワイヤー96の他端は前記昇降レバー32の回動基部へ設けたアーム99と連結している。該昇降レバー32には更に昇降操作用のワイヤー97aを介してエンジン3近傍に設けた油圧操作レバーと連結され、かつ、植付けクラッチ操作用のワイヤー97bを介して植付けクラッチのクラッチシフターと連結され、該昇降レバー32の操作により機体の昇降と植付けクラッチの入り切りと覆土輪22の上昇位置でのロック解除を一本のレバー操作で行えるようになっている。
【0063】このような構成において、前記ハンドル74を持ち上げて覆土輪22を上昇させると、ロックアーム94も持ち上げられて、係止ピン95に沿って長孔94aが上昇し、覆土輪22が上昇位置で前述の如く死点越えによって上昇位置で維持される位置に至ると、係止ピン95が長孔94aの垂直部94bに入り、ロックアーム94はバネ97の引っ張り力により前下方へ回動付勢され、係止ピン95が長孔94aの垂直部94bに維持され、覆土輪22が自重等により下方へ回動しようとしても、垂直部94bに係止ピン95が係合されて回動できず、覆土輪22は上昇位置にロックされることになる。
【0064】そして、作業開始時や回行後の作業再開時に、昇降レバー32を機体が下降し、かつ植付けクラッチが入るように、前方へ回動操作すると、ワイヤー96が(昇降レバー32を前方回動するとワイヤー97a・97bはもどされる)引っ張られてロックアーム94を後上方へ回動し、この回動によって係止ピン95が長孔94aの垂直部94bに入った状態から外され、覆土輪フレーム73を下方へ押し、死点越え部分を通過させて覆土輪22を下げるのである。つまり、昇降レバー32の下降操作及び植付けクラッチ入り操作に連動して覆土輪22を下降することができるのである。このようにして昇降レバー32の下降操作及び植付けクラッチ入り操作で覆土輪22も同時に下降させて操作性を向上しているのである。
【0065】ここで、従来、移植爪内に苗を投入して、該移植爪を回動させて、圃場に移植し、覆土輪で覆土する野菜移植機があった。該野菜移植機は、覆土輪をリンク機構を介して、機体の昇降機構と連動連結し、車輪を支持する部材を下降回動して、車輪を下降することにより機体を上昇させたときに覆土輪も上昇させるようにしていた。しかし、従来の野菜移植機では、畝の高さが異なると覆土輪の高さも調節しなければならず、アームとリンクで連結しているので、その調節幅は限られてしまう。つまり、覆土輪を高く上げる構成とすることは難しくなるのである。また、畝表面の凹凸に対する追随性も劣ってしまうのであるが、上記から明らかなように、機体フレーム2上に設けた苗供給部7より苗26を移植爪51内に投入して、該移植爪51を圃場25面へ移動して移植し、その後方に設けた覆土輪22にて覆土鎮圧するする野菜移植機において、覆土輪22を昇降可能に構成し、該覆土輪22を機体下降時或いは機体下降及び植付けクラッチ入り時に同時に下降するように構成したので、作業開始時や回行後の作業再開時に機体を下げる或いは機体を下げ、かつ植え付けクラッチを入れると同時に覆土輪22も下降されて、覆土輪22の下げ忘れを防止することができ、覆土輪22の下げ操作の手間を省くことができた。
【0066】また、前記覆土輪22を覆土輪フレーム73の後部に支持し、該覆土輪フレーム73の前部を機体フレーム2後部に枢支部を設けて枢支し、該枢支部近傍に上昇位置で覆土輪22をロックするロック部89を設けたので、昇降ハンドルに誤って触れても下降することがなく、移動時・回行時にその振動・衝撃で下降してしまうこともなく、意図せぬ時に覆土輪22が下降することがなく、確実に上昇位置に位置させておくことができた。
【0067】また、前記ロック部89を機体を昇降操作する昇降レバー32或いは機体を昇降操作し同時に植付けクラッチも入り切りする昇降レバー32と連動連結したので、昇降レバー32の下降操作或いは下降操作及び植付けクラッチ入り操作により同時に覆土輪22を下降することができ、覆土輪22の下降操作を省くことができて、操作性を向上することができた。また、昇降レバー32とロック部89は近くに配設することができ、連結機構を簡単に構成できた。
【0068】また、前記覆土輪フレーム73の後部と機体フレーム2より後方に延設したハンドル部材6との間に、覆土輪22を下方へ付勢する付勢部材79bを設けるとともに、該付勢部材79bは覆土輪22上昇時に死点越えにて上昇位置を保持するようにしたので、覆土輪22を下げたときには、覆土輪22が圃場25面に押圧するように付勢し、上げたときには覆土輪22が上昇位置で保持されるようになり、上昇位置で維持する補助力を負荷できて、ロック部89の剛性を大きくする必要がなく、簡単な構成で安価に構成できるようになった。
【0069】次に、左右一対の覆土輪22間への苗ガイド機構100について図20,図21により説明する。該苗ガイド機構100は、移植爪51により畝25面に移植孔を開け、かつその移植孔に落下放出された苗26の葉部を、左右両側から支持案内する左右一対のガイド部材101・101からなり、本実施例では各覆土輪22の外側の覆土輪支持フレーム91に一端を枢着した平面視レの字形状のガイド杆をガイド部材101として開示しており、ガイド杆は各覆土輪22の外側から前方に延出され、覆土輪22の前方に折曲げ部を位置させ、該折曲げ部から先の後方に向いて延出される自由端部側を苗26のガイド部とし、左右のガイド部の間に、左右一対の覆土輪22の間にこの前方から苗26の葉部を誘導するための、後部に行くにつれて通路幅が狭くなり後端部の通路幅を左右一対の覆土輪22の接地部の間隔と略同じにするガイド通路102を形成し、移植孔に落下放出された苗26の葉部を、該ガイド通路102により覆土輪22の前方で支持案内しながら左右一対の覆土輪22の間に誘導することにより、移植孔への落下放出時に苗26が左右に傾いたり、また覆土輪26により根部に対して覆土・鎮圧されるまでに苗26が風等で左右に傾いても、その傾きを修正して適正な姿勢で移植できるように構成している。尚、本実施例ではガイド部材101は移植部20と覆土輪22の間に設けたが、前部を移植部20より前方に延出させ、ガイド部材101・101の間で移植爪51による苗26の畝25面の移植孔への落下放出を行わせてもよく、また後部を覆土輪22の間に延出し、少なくとも苗26の覆土鎮圧が完了するまで苗26を移植姿勢に保持するようにしてもよい。
【0070】ここで、従来から、野菜移植機の覆土輪は一条分が左右一対で構成され、それが多条植えの場合、移植条数分機体フレームに覆土輪フレームを介して高さを揃えて左右に並べて設けられていた。ところが、苗を移植する畝の上面は中央部から端部に向かって低くなるように山形に形成され、排水性を向上させるようにしているため、畝端部側の覆土輪ほど接地圧が低くなり、また畝上面の傾斜がきつい場合には畝端部側の覆土輪が畝面から浮上ってしまい、移植条数が多くなればなるほど適正な覆土鎮圧が行えないという問題と、移植爪から落下放出された苗が畝面の傾斜で左右にかたむいたり、或いは玉葱の苗等の根鉢を有しない軽量苗の場合、風等でも左右にかたむく場合があり、従来では、覆土輪は、苗を傾いた状態で覆土鎮圧してしまう(移植してしまう)問題もあったが、上記から明らかなように、機体フレーム2に設けた苗供給部7より苗26を移植爪51内に投入して、該移植爪51を畝25上へ移動して移植し、その後方に設けた覆土輪22にて覆土鎮圧する野菜移植機において、覆土輪22を機体フレーム2に左右傾倒自在に支持したので、覆土輪22を畝25面に略同じ接地圧で接地でき、多条植えの野菜移植機における覆土鎮圧性能を向上することができた。
【0071】また、機体フレーム2に昇降可能に支持する覆土輪フレーム73に対し覆土輪22を左右傾倒自在に支持したので、畝面25の左右傾斜と共に凹凸に対する追従性も同時に確保でき、多条植えの野菜移植機における覆土鎮圧性能を一層向上することができた。また左右傾倒自在な部分(覆土輪支持フレーム91、覆土輪22)が必要最小限であるので、応答性(反応)がよく軽量となっている。
【0072】また、機体フレーム2に設けた苗供給部7より苗26を移植爪51内に投入して、該移植爪51を畝25上へ移動して移植し、その後方に設けた覆土輪22にて覆土鎮圧する野菜移植機において、畝25上に落とされた苗26を左右両側から支持して左右一対の覆土輪22の間に案内するガイド部材101・101を設けたので、移植孔への落下放出時に苗26が左右に傾いたり、また覆土輪22により根部に対して覆土・鎮圧されるまでに苗26が風等で左右に傾いても、その傾きをガイド部材で101・101で修正して、苗26を略真っ直ぐに起立させた状態で、覆土輪22による覆土鎮圧を行わせることができ、適正な姿勢で移植できるようになった。
【0073】また、ガイド部材101・101を苗26の葉部に作用させたので、葉数が多い苗や大きな苗葉を有する苗であっても、ガイド部材101・101が苗葉を寄せ集めて束ねる働きをし、覆土輪22の間を適正に苗葉を通過させて、その根部への覆土鎮圧を適正に行わせることができると共に、覆土輪22の接地部の間隔を従来よりも狭くでき、苗26の根部のすぐ横で確実に覆土鎮圧を行うことができるようになった。
【0074】次に灌水装置105の構成について図5、図7、図8、図23、図24より説明する。灌水装置105は苗26の活着補助のため、移植した苗26に灌水を施すもので、苗供給部7の受継部50の近傍にノズル台106を設け、該ノズル台106の上部に左右二つの灌水ノズル107・107を取り付け、該左右の灌水ノズル107・107の噴出口を移植爪51・51の上方に移動した苗搬送ポット40・40の上方に延出させ、灌水タンク108から灌水ポンプ109を介して左右の灌水ノズル107・107に圧力水を供給し、左右の灌水ノズル107・107により移植爪51・51の上方に移動した苗搬送ポット40・40の内部にこの上方から灌水するように構成している。
【0075】灌水タイミングは、移植爪51・51の上方位置においてローラ47・47が同時に開口部39a・39b内に落ち込み、蓋体45・45が下方に回動して開いた時とし、苗搬送ポット40・40の内面と苗26に水がかかり、該水で苗26を勢いよく強制的に下方に排出させ、苗搬送ポット40・40から移植爪51・51内へ苗26を確実、かつ素早く落下投入させると共に、該水で苗搬送ポット40・40内面に付着した泥・土を流し落とすのである。さらに苗搬送ポット40・40の内面を伝って下方に流出し、苗26と共に開口部39a・39bを介して上昇端に位置する移植爪51・51内に受け入れられ、移植爪51・51による畝25面への苗26の移植と同時にその苗26に灌水すると共に、該水で移植爪51・51の内面に付着した泥・土を流し落とすのである。灌水に使用する水に肥料や薬剤を入れても良い。
【0076】そして、ノズル台106に灌水センサーであるタイミングスイッチ110が取り付けられ、該タイミングスイッチ110は一方の開口部39aの真上に苗搬送ポット40が移動する度にその苗搬送ポット40によってスイッチアームが押されてオン動作し、苗搬送ポット40間の隙間でスイッチアームが復帰してオフ動作する。該タイミングスイッチ110が灌水制御部111に接続されると共に、灌水制御部111は図示しない電磁開閉弁を介して連通接続される給水口112及び送水口113を設け、該給水口112に給水ホース114を介して灌水ポンプ109の吐出口を接続し、送水口113に送水ホース115を接続し、該送水ホース115の端部に分岐用のホース継ぎ手116を介して二本の分岐送水ホース115a・115bを接続し、各分岐送水ホース115a・115bの端部を各灌水ノズル107・107に接続している。そして、灌水ポンプ109を作動させた状態で電磁開閉弁をタイミングスイッチ110が2回オン・オフ動作する度に所定時間だけ電磁開閉弁を開き、灌水タイミングに合わせて間欠的に灌水を行わせるのである。尚、灌水ポンプ109は灌水タンク108内に設ける電動水中ポンプを使用しており、移植作業中常時作動させ、電磁開閉弁が閉じられた時の余剰水はタンクにアンロードさせる構造となっており、灌水ポンプ109を間欠的に作動させるものに比べ応答性に優れ、高速移植にも対応できるようになっている。
【0077】また、灌水タンク108は、左右前輪12・12及び左右後輪17・17からなる4輪走行装置に対して右側に変位させた機体(走行部)の左側、即ち機体を変位した側と反対側の機体左右一側に設けるもので、機体フレーム2の前部左側に延出される前輪支持軸10の中途部に前部を枢着固定し、機体フレーム2の中途部左側に延出される回動支持軸14の中途部に後部を枢着固定して、機体の前半部左側にタンク支持フレーム117を取り付けている。該タンク支持フレーム117は回動支持軸14の上方となる後端部上側にタンク載せ部118を形成し、灌水タンク108の荷重を回動支持軸14にかけるように灌水タンク108を着脱自在に搭載支持している。そして、タンク載せ部118の一側に灌水制御部111を取り付け、タンク載せ部118の直前のタンク支持フレーム117の中央部上側にバッテリ載せ部119を形成し、該バッテリ載せ部119にバッテリ120を搭載支持し、該バッテリ120を灌水装置105の灌水ポンプ109・灌水制御部111等の電気機器の電源としている。
【0078】こうして、4輪走行装置(左右前輪12・12と左右後輪17・17)に対して機体が左右一側に変位し、左右バランスが左右一側に偏る野菜移植機にあって、重量物である灌水タンク108を変位した側と反対側の機体左右一側に搭載支持し、野菜移植機の左右バランスの改善を図り、走行性能及び操縦性能を向上している。また前輪支持軸10の中途部と回動支持軸14の中途部がタンク支持フレーム117で連結固定されて剛性をアップしている。
【0079】ここで、従来、複数個の苗搬送ポットを取り付けた円板を回転させて、人手によって各苗搬送ポットに供給された苗を移植爪の上方に搬送して該移植爪内に落下させる構成とした苗供給を設けた半自動式の野菜移植機は公知となっている。また、野菜移植機に、苗の活着補助のため、移植時或いはその直後に少量の灌水を行う灌水装置を装着することも公知となっている。該野菜移植機の灌水装置は、移植爪の洗浄を兼ねて灌水をできるように、灌水用ノズルを移植爪の周辺に取り付け、移植タイミングに同調させて一苗ごとに灌水する構成としていた。半自動式の野菜移植機で、玉葱の苗等の根鉢を有しない軽量苗を移植する場合、苗が搬送ポットの内面に付着する等して移植爪に供給されず欠株を発生させていた。また、苗供給部から移植爪への苗の高速供給も困難となり、高速移植もできなかったのであるが、上記から明らかなように、苗供給部7より苗26を移植爪51内に投入して、該移植爪51を畝上へ移動して移植する移植機において、苗供給部7の苗搬送ポット40に対して灌水を行う灌水装置105を設けたので、苗26に対する灌水によって苗供給部7の苗搬送ポット40から移植爪51への苗供給を確実、かつ素早く行えるように補助でき(苗26の落下を補助でき)、軽量苗でも欠株を発生させることなく確実に移植でき、かつ軽量苗でも高速移植ができるようになった。また同時に、苗搬送ポット40の内部及びその底面の蓋体45、さらに移植爪51の内部を洗浄することができ、泥・土の付着による苗搬送ポット40内面と移植爪51内面の滑性低下及び蓋体45の作動不良を防ぎ、苗搬送ポット40から移植爪51と該移植爪51から畝25面への苗26の落下をより円滑に行わせることができると共に、土の付着による移植爪51の移植性能の低下を防止することができた。
【0080】また、移植爪51の上方で、かつ苗搬送ポット40の上方に灌水ノズル107を設けたので、苗26に対する灌水を苗搬送ポット50に漏れなく確実に入れることができて、苗26に対する灌水を無駄なく有効に利用して苗26の落下補助を行うことができた。
【0081】また、苗26の苗搬送ポット40から移植爪51への落下タイミングに合わせて灌水タイミングを制御する手段111を設けたので、苗26に対する灌水を無駄なく有効に利用して苗26の落下補助を行うことができた。
【0082】また、機体を左右前輪12、12及び左右後輪17、17からなる4輪走行装置に対して左右一側に変位させると共に、変位した側と反対側の機体左右一側に灌水装置105、詳しくは灌水タンク108を設けたので、灌水タンク108が機体の左右バランスをとるウエイトの役目を果たし、機体の左右バランス、ひいては直進性を向上できた。
【0083】なお、本実施例においては、2条植えとしているが、移植爪及びその駆動機構を更に一対左右方向に付加して4条植えとすることも可能である。また、本実施例では走行部(機体)が進行方向右側に偏心しているが、左側に偏心した構成とすることも可能である。
【0084】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したので、以下に示すような効果を奏するのである。即ち、請求項1の如く、苗供給部7より苗26を移植爪51内に投入して、該移植爪51を圃場25面へ移動して移植する移植機において、苗供給部7の苗搬送ポット40に対して灌水を行う灌水装置105を設けたので、苗26に対する灌水によって苗供給部7の苗搬送ポット40から移植爪51への苗供給を確実、かつ素早く行えるように補助でき(苗26の落下を補助でき)、軽量苗でも欠株を発生させることなく確実に移植でき、かつ軽量苗でも高速移植ができるようになる。
【0085】請求項2の如く、移植爪51の上方で、かつ苗搬送ポット40の上方に灌水ノズル107を設けたので、苗26に対する灌水を苗搬送ポット40に漏れなく確実に入れることができて、苗26に対する灌水を無駄なく有効に利用して苗26の落下補助を行うことができる。
【0086】請求項3の如く、苗26の苗搬送ポット40から移植爪51への落下タイミングに合わせて灌水タイミングを制御する手段111を設けたので、苗26に対する灌水を無駄なく有効に利用して苗26の落下補助を行うことができる。
【0087】請求項4の如く、機体を左右前輪12、12及び左右後輪17、17からなる4輪走行装置に対して左右一側に変位させると共に、変位した側と反対側の機体左右一側に灌水装置105を設けたので、灌水装置105が機体の左右バランスをとるウエイトの役目を果たし、機体の左右バランス、ひいては直進性を向上できた。
【出願人】 【識別番号】000005164
【氏名又は名称】セイレイ工業株式会社
【住所又は居所】岡山県岡山市江並428番地
【出願日】 平成14年1月18日(2002.1.18)
【代理人】 【識別番号】100062270
【弁理士】
【氏名又は名称】藤原 忠治
【公開番号】 特開2003−210006(P2003−210006A)
【公開日】 平成15年7月29日(2003.7.29)
【出願番号】 特願2002−10005(P2002−10005)