| 【発明の名称】 |
水田作業機 |
| 【発明者】 |
【氏名】田中 政一 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
【氏名】折本 正樹 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
【氏名】東尾 登 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
【氏名】樫井 秋雄 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
【氏名】園田 義昭 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
【氏名】松村 哲也 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
【氏名】大利 公彦 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
【氏名】網代 成良 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
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| 【要約】 |
【課題】昇降リンク機構と苗植付装置との着脱構造のコンパクト化を目的とする。
【解決手段】走行機体3に対して昇降リンク機構6を介して苗植付装置4を昇降自在に、かつ、昇降リンク機構6の後端リンク47に対して苗植付装置4を支持した連結ブラケット48を着脱自在に連結すべく構成する。連結ブラケット48を、後端リンク47と互いの側板面が重ね合わされるように相手側に対して外嵌係合すべく、両側板47A、48Aとそれら両側板を連結する横向きフレーム48B、48Dとで箱型に形成してある。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行機体に対して昇降リンク機構を介して作業装置を昇降自在に、かつ、前記昇降リンク機構の後端部に備えた取付部に対して前記作業装置の被着部を着脱自在に連結すべく構成した水田作業機において、前記昇降リンク機構の取付部と、前記作業装置の被着部との一方を、互いの側部が重ね合わされるように相手側に対して外嵌係合すべく、両側部とそれら両側部を連結する横向きフレーム部とで箱型に形成してある水田作業機。 【請求項2】 走行機体に対して昇降リンク機構を介して作業装置を昇降自在に、かつ、前記昇降リンク機構の後端部に備えた取付部に対して前記作業装置の被着部を着脱自在に連結すべく構成した水田作業機において、前記昇降リンク機構の取付部に対して前記被着部を介して取付けた前記作業装置をローリング作動自在に構成するとともに、前記走行機体に設けた動力源より前記作業装置を駆動する伝動軸を分離連結可能に構成し、前記伝動軸の分離連結部を左右及び上下移動自在に前記取付部に支持してある水田作業機。 【請求項3】 走行機体に対して昇降リンク機構を介して作業装置を昇降自在に、かつ、前記昇降リンク機構の後端部に備えた取付部に対して前記作業装置の被着部を着脱自在に連結すべく構成した水田作業機において、前記作業装置を前記被着部に対してローリング作動自在に構成して、前記作業装置を前記昇降リンク機構に対してローリング作動自在に構成するとともに、前記取付部と前記被着部とが連結状態から分離状態へ移行するのを阻止する抜け止め具を設けるとともに、前記被着部と前記取付部とを分離した状態で、取り外した前記抜け止め具を、前記被着部と前記作業装置とに亘って付け替えて、前記被着部と前記作業装置とのローリング作動を規制するローリング規制具に兼用構成してある水田作業機。 【請求項4】 走行機体に対して昇降リンク機構を介して作業装置を昇降自在に、かつ、前記昇降リンク機構の後端部に備えた取付部に対して前記作業装置の被着部を着脱自在に連結すべく構成した水田作業機において、前記作業装置に設けたその作業形態を変更する切換変更機構と走行機体に設けた切換操作具とを操作ケーブルで連係し、前記切換変更機構に連係された機構側操作ケーブル部と切換操作具に連係された操作具側操作ケーブル部とを連係解除する連係解除機構を、前記取付部と前記被着部との着脱部位に設けるとともに、前記連係解除機構を前記操作具側操作ケーブル部に属する操作具側連係具と前記機構側操作ケーブル部に属する機構側連係具とで構成し、前記作業装置を前記昇降リンク機構に装着した状態で操作具側連係具が機構側連係具に対向する操作可能状態に設定するとともに、前記作業装置を前記昇降リンク機構から取り外す際には操作具側連係具が機構側連係具から離間するように、両連係具を当接式に構成している水田作業機。 【請求項5】 走行機体に対して昇降リンク機構を介して作業装置を昇降自在に、かつ、前記昇降リンク機構の後端部に備えた取付部に対して前記作業装置の被着部を着脱自在に連結すべく構成した水田作業機において、前記作業装置に設けた制御用機器と走行機体に設けた制御装置とをワイヤハーネスで連係し、前記制御用機器に連係された機器側ワイヤハーネス部と制御装置に連係された制御装置側ワイヤハーネス部とを解除可能に連係するコネクター機構を、前記取付部と前記被着部との着脱部位に設けてある水田作業機。 【請求項6】 走行機体に対して昇降リンク機構を介して作業装置を昇降自在に、かつ、前記昇降リンク機構の後端部に備えた取付部に対して前記作業装置の被着部を着脱自在に連結すべく構成した水田作業機において、前記作業装置に設けた作溝器と走行機体に設けた粉粒体繰出機構とを供給ホースで連係し、前記作溝器に連係された作溝器側ホース部と粉粒体繰出機構に連係された粉粒体繰出機構側ホース部とを連結解除可能なホース連結解除機構を、前記複数の作溝器側ホース部を一体連結する作溝器側連結解除部と前記複数の粉流体繰出機構側ホース部を一体連結する粉流体繰出機構側連結解除部とで構成してある水田作業機。 【請求項7】 走行機体に対して昇降リンク機構を介して作業装置を昇降自在に、かつ、前記昇降リンク機構の後端部に備えた取付部に対して前記作業装置の被着部を着脱自在に連結すべく構成した水田作業機において、前記作業装置に苗植付装置と播種装置を備えるとともに前記苗植付装置に対して播種装置を着脱自在に構成し、前記播種装置を着脱自在に構成するに、前記播種装置を取付た支持フレーム枠を、前記苗植付装置に立設した支持部に対して着脱自在に連結構成してある水田作業機。 【請求項8】 走行機体に対して昇降リンク機構を介して作業装置を昇降自在に、かつ、前記昇降リンク機構の後端部に備えた取付部に対して前記作業装置の被着部を着脱自在に連結すべく構成した水田作業機において、前記作業装置に苗植付装置と播種装置を備えるとともに前記苗植付装置に対して播種装置を着脱自在に構成し、前記播種用作溝器を、前記播種装置の前記苗植付装置に対する着脱ブラケットから後方に向けて延出した揺動フレームに取付けてある水田作業機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、走行機体に対して昇降リンク機構を介して作業装置を昇降自在に、かつ、前記昇降リンク機構の後端部に備えた取付部に対して前記作業装置の被着部を着脱自在に連結すべく構成した水田作業機に関する。 【0002】 【従来の技術】取付部と被着部との連結に関する構造としては、例えば特公平7−8161号公報に開示されているように、取付部としては、後端リンクの上面に係合凹部を形成した上部係止フック(公報番号6)が形成されるとともに、後端リンクと左右ロアーリンクの近傍に相手側に係合する下部係止フック(公報番号2,2)を設けて、構成してあった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記構成のものは、上面の上部係止フックと下面左右に配置された下部係止フックの3点構造を呈しているので、左右に占めるスペースが大きく取付部と被着部との構造が大型化するものとなり、改善の余地があった。 【0004】本発明はこのような点に着目してなされたものであって、連結構造としてコンパクト化を図ること、取付部と被着部との装着時に伝動軸の連結を円滑に行うこと及び作業装置のローリング作動にも対応した伝動軸の連結構造を達成すること、取付部と被着部との連結解除にかかる部品の兼用化を図ること、操作用ケーブルを連結・解除の迅速容易化を図ること、制御配線接続解除忘れの防止を行うこと、施肥用ホースの接続解除を簡易迅速に行うこと、苗植付装置とともに設ける播種装置等の着脱作業を円滑に行うこと、播種用作溝器の姿勢の適正化を図る、ということが達成できる水田作業機を提供することを主たる目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】〔請求項1に係る発明の構成、作用および効果〕 【0006】(構成) 請求項1に係る発明は、前記昇降リンク機構の取付部と、前記作業装置の被着部との一方を、互いの側部が重ね合わされるように相手側に対して外嵌係合すべく、両側部とそれら両側部を連結する横向きフレーム部とで箱型に形成してあることを特徴とする。 【0007】(作用) 上記構成によると、取付部を被着部に外嵌係合させると、両側部同士が重ね合わされる状態になり、横振れさせる荷重に対して両側部同士が協動して対応できるので、その為の機構を必要としない、又は、軽微なものですむ。しかも、取付部と被着部との一方は箱型に形成されるので、それ自体でも機械的強度の高いものに形成されているので、従来構造のような左右に大きく広がった支持構造を必要としない。 【0008】(効果) 従って、取付部と被着部との構造をコンパクト化できるとともに、箱型構造の採用によって強度面での低下を来たさない有用な連結構造を提供できるにいたった。 【0009】〔請求項2に係る発明の構成、作用および効果〕 【0010】(構成) 請求項2に係る発明は、前記昇降リンク機構の取付部に対して前記被着部を介して取付けた前記作業装置をローリング作動自在に構成するとともに、前記走行機体に設けた動力源より前記作業装置を駆動する伝動軸を分離連結可能に構成し、前記伝動軸の分離連結部を左右及び上下移動自在に前記取付部に支持してあることを特徴とする。 【0011】(作用・効果) 取付部を被着部に装着作業を行う過程で、分離連結部に位置ズレが生じていても、分離連結部が上下左右に移動可能であるので、その分離連結部が移動して位置合わせを行い、分離連結部と相手側との連結を開始でき、取付部と被着部とが係合を完了すると、分離連結部も正規の位置に戻ることになる。また、分離連結部を相手側連結部と連結した作動状態において、作業装置がローリング作動した場合に分離連結部に連結された取付部の伝動軸が左右上下方向に移動可能である。したがって、伝動軸がローリング作動によっても位置変動を来さないように、その伝動軸をローリング軸芯位置に設置しなければならない、とする制約は受けない。 【0012】〔請求項3に係る発明の構成、作用および効果〕 【0013】(構成) 請求項3に係る発明は、前記作業装置を前記被着部に対してローリング作動自在に構成して、前記作業装置を前記昇降リンク機構に対してローリング作動自在に構成するとともに、前記取付部と前記被着部とが連結状態から分離状態へ移行するのを阻止する抜け止め具を設けるとともに、前記被着部と前記取付部とを分離した状態で、取り外した前記抜け止め具を、前記被着部と前記作業装置とに亘って付け替えて、前記被着部と前記作業装置とのローリング作動を規制するローリング規制具に兼用構成してあることを特徴とする。 【0014】(作用・効果) 取付部と被着部とを連結した状態では、それらが分離することを阻止するように機能する抜け止め具を、被着部を取付部から取り外した状態で、被着部と作業装置のローリング作動を規制するローリング規制具としても機能するので、部品の兼用化を図ることができる。 【0015】〔請求項4に係る発明の構成、作用および効果〕 【0016】(構成) 請求項4に係る発明は、前記作業装置に設けたその作業形態を変更する切換変更機構と走行機体に設けた切換操作具とを操作ケーブルで連係し、前記切換変更機構に連係された機構側操作ケーブル部と切換操作具に連係された操作具側操作ケーブル部とを連係解除する連係解除機構を、前記取付部と前記被着部との着脱部位に設けるとともに、前記連係解除機構を前記操作具側操作ケーブル部に属する操作具側連係具と前記機構側操作ケーブル部に属する機構側連係具とで構成し、前記作業装置を前記昇降リンク機構に装着した状態で操作具側連係具が機構側連係具に対向する操作可能状態に設定するとともに、前記作業装置を前記昇降リンク機構から取り外す際には操作具側連係具が機構側連係具から離間するように、両連係具を当接式に構成していることを特徴とする。 【0017】(作用・効果) 操作具側操作ケーブル部に属する操作具側連係具と機構側操作ケーブル部に属する機構側連係具とは、当接式に連係するように構成してあるので、取付部と被着部とを分離する際に、両連係具を分離する操作を必要としない。分離後再度取付ける場合にも、両連係具を結合する等の操作を必要としない。したがって、取付部と被着部とを分離連結する際に、両連係具の連結分離に意を配す必要はなく、作業能率をよくする。 【0018】〔請求項5に係る発明の構成、作用および効果〕 【0019】(構成) 請求項5に係る発明は、前記作業装置に設けた制御用機器と走行機体に設けた制御装置とをワイヤハーネスで連係し、前記制御用機器に連係された機器側ワイヤハーネス部と制御装置に連係された制御装置側ワイヤハーネス部とを解除可能に連係するコネクター機構を、前記取付部と前記被着部との着脱部位に設けてあることを特徴とする。 【0020】(作用・効果) 取付部と被着部を連結した状態では、作業装置の昇降作動及びローリング作動によっても両者の相対姿勢が変化しないので、コネクター部分に無理な力が作用せず、機器側ワイヤハーネス部と制御装置側ワイヤハーネス部との接続状態が外れたりすることに意を配す必要がない。しかも、コネクター部分が取付部と被着部との着脱部位に設けてあるので、着脱作業時には必ず確認する部位に設けてあることになるので、分離する際には必ずコネクターより取り外す作業を行うことができ、連結した後では必ず接続する作業を行うことができ、コネクターに対する接続・解除忘れを少なくできる。 【0021】〔請求項6に係る発明の構成、作用および効果〕 【0022】(構成) 請求項6に係る発明は、前記作業装置に設けた作溝器と走行機体に設けた粉粒体繰出機構とを供給ホースで連係し、前記作溝器に連係された作溝器側ホース部と粉粒体繰出機構に連係された粉粒体繰出機構側ホース部とを連結解除可能なホース連結解除機構を、前記複数の作溝器側ホース部を一体連結する作溝器側連結解除部と前記複数の粉流体繰出機構側ホース部を一体連結する粉流体繰出機構側連結解除部とで構成してあることを特徴とする。 【0023】(作用・効果) ホースを連結又は解除する部位において、複数のホースを纏めて一体で扱えるようにホース連結解除機構を設けているので、連結解除操作が容易になるとともに、連結された状態でもホースが纏められているので、ホースの配置スペースを確保し易く、他の機器との輻輳も少なくできる。 【0024】〔請求項7に係る発明の構成、作用および効果〕 【0025】(構成) 請求項7に係る発明は、前記作業装置に苗植付装置と播種装置を備えるとともに前記苗植付装置に対して播種装置を着脱自在に構成し、前記播種装置を着脱自在に構成するに、播種装置を取付た支持フレーム枠を、前記苗植付装置に立設した支持部に対して着脱自在に連結構成してあることを特徴とする。 【0026】(作用・効果) 播種装置を支持フレーム枠に取り付けて、播種装置を構成する各種機器を一体で取り扱うことができるように纏め、この支持フレーム枠を苗植付装置に立設した支持部に対して着脱自在に構成したので、着脱の為の操作が容易迅速になり、播種装置の全体複数条分を予め支持フレーム枠に取付ける前組立が可能になり、製作上での作業能率を高めることができる。 【0027】〔請求項8に係る発明の構成、作用および効果〕 【0028】(構成) 請求項8に係る発明は、前記作業装置に苗植付装置と播種装置を備えるとともに前記苗植付装置に対して播種装置を着脱自在に構成し、前記播種用作溝器を、前記播種装置の前記苗植付装置に対する着脱ブラケットから後方に向けて延出した揺動フレームに取付けてあることを特徴とする。 【0029】(作用・効果) 従来、播種用作溝器は四連平行リンクの後端リンクに連結されていた。したがって、上下動しても作溝器の姿勢は対機体平行姿勢に維持されていた。しかし、走行機体が前後揺動するピッチング作動を行う場合には、作溝器が浮き上がってしまうこともあり、作業姿勢が適正に維持されてなかった。そこで、作溝器を揺動アームに取付け、走行機体がピッチング作動をおこなっても作溝器が適正な姿勢を維持し、播種深さが安定するようにする。 【0030】 【発明の実施の形態】図1に、本発明に係る乗用型田植機の全体側面が、また、図2にその平面が示されている。この乗用型田植機は、操向可能な前輪1および操向不能な後輪2を備えた4輪駆動型の走行機体3の後部に、6条植え仕様の苗植付け装置4が、油圧シリンダ5よって駆動昇降される平行四連リンク構造の昇降リンク機構6を介して昇降可能かつローリング可能に連結されるとともに、運転座席7の後方箇所に施肥装置A、苗植付装置4の後方に播種装置Bが備えられた基本構造を有している。 【0031】走行機体3の前部には動力源としてのエンジン8が搭載され、その出力が前後進の切り換えが可能な静油圧式無段変速装置(HST)9に伝達され、その変速出力がミッションケース10に入力されて更にギヤ変速された後、前輪1と後輪2に伝達されるとともに、ミッションケース4から取出された作業用動力が伝動軸11を介して苗植付け装置4に伝達されるようになっている。 【0032】前記苗植付け装置4には、左右向きに配設された角パイプ状の支持フレーム22、支持フレーム22の中央部に連結されたフィードケース23、左右方向に所定間隔を隔てる状態で支持フレーム22から後方に向けて延設された3基の植付伝動ケース15、苗を載置して一定ストロークで往復横移動する苗載台12、この苗載台12の下端から一株分づつ苗を切り出して植付ける6組の回転式の植付け機構13、圃場の植付け予定箇所を均平にする3個の整地フロート14、等が装備されており、植付け機構13は、並列配備された3個の植付け伝動ケース15の後部左右にそれぞれ2組づつ装着されている。 【0033】詳細な構造は省略するが、上記のように構成された苗植付け装置4は、各条での植付け深さの安定を図るために、田面に追従して昇降制御およびローリング制御されるようになっている。 【0034】図1〜5に示すように、苗植付装置3は、苗載台12を各植付機構13に対して左右方向に一定ストロークで往復移動させる横送り機構24、苗載台12がストローク端に到達するごとにマット状苗を縦送りする縦送り機構25、及び、各植付機構13による苗植え付け箇所に対して前もって整地作用を施す3基の整地フロート14、などによって6条分の植え付けを行えるように構成されている。 【0035】フィードケース23は、走行機体3から伝動軸11を介して伝達された動力を、横送り機構24の横送り駆動軸24a、縦送り機構25の縦送り駆動軸25a、及び、各植付伝動ケース15に支持された植付機構13に分岐伝達するように各植付伝動ケース15に内装された分岐伝動系の入力軸26に伝達するように構成されている。 【0036】図4に示すように、各分岐伝動系は、各入力軸26に装着されるトルクリミッタ53、各回転軸27に装着される植え付け用の畦際クラッチ28、及び、トルクリミッタ53から畦際クラッチ28に減速伝動するチェーン式減速機構29、などによって構成されている。 【0037】植え付け用の各畦際クラッチ28は、対応する畦際クラッチレバー30が切り位置から入り位置に操作されると、対応する植付機構14に対する伝動状態が現出されるようになっている。又、対応する畦際クラッチレバー30が入り位置から切り位置に操作されると、植付機構13に装備された一対の植付爪が圃場及び苗載台12から離間する姿勢で停止させることができるようになっている。 【0038】図4に示すように、横送り機構24は、苗載台12に連結された移動体24bに内装されたコマ部材(図示せず)を、横送り駆動軸24aの回転に伴って、横送り駆動軸24aに形成された無端の螺旋溝24cにてネジ送りすることで、苗載台12を左右方向に一定ストロークで往復移動させることができるようになっている。 【0039】図4に示すように、縦送り機構25は、苗載台12の各苗載面に一対ずつ配設される第1縦送りベルト25Aa〜第6縦送りベルト25Af、右側方から2条目の苗載面に配設される第2縦送りベルト25Abと3条目の苗載面に配設される第3縦送りベルト25Acとの間に配設される入力部25B、入力部25Bから左右に向けて延設された6角軸からなる縦送り軸25C、縦送り軸25Cに相対回転自在に外嵌されるとともに右側方から1条目の苗載面に配設された一対の第1縦送りベルト25Aa及び2条目の苗載面に配設された一対の第2縦送りベルト25Abを連動連結する第1筒軸25Da、を備えている。 【0040】そして、左右中央に位置する3条目と4条目の苗載面に配設された一対の第3縦送りベルト25Acと一対の第4縦送りベルト25Adとを連動連結する第2筒軸25Db、縦送り軸25Cに相対回転自在に外嵌されるとともに右側方から5条目と6条目の各苗載面に配設される第5縦送りベルト25Aeと第6縦送りベルト25Afとを連動連結する第3筒軸25Dc、縦送り軸25Cと第1縦送りベルト25Aaとの間に介装される第1縦送りクラッチ25Ea、縦送り軸25Cと第4縦送りベルト25Adとの間に介装される第2縦送りクラッチ25Eb、縦送り軸25Cと第6縦送りベルト25Afとの間に介装される第3縦送りクラッチ25Ec、などによって構成されている。 【0041】入力部25Bは、縦送り駆動軸25aに所定間隔を隔てて並設された一対の駆動アーム25bが、苗載台12が左右のストローク端に到達するごとに、縦送り軸25Cにワンウェイクラッチ25cを介して装備された操作アーム25dを蹴り上げ操作することで、縦送り軸25Cを間欠的に回転させるように構成されている。 【0042】上記の構成から、縦送り機構25は、苗載台12が左右のストローク端に到達するごとに各苗載面に載置されたマット状苗を所定量ずつ縦送りすることできるようになっている。 【0043】次に施肥装置Aについて説明する。図1及び図5に示すように、この施肥装置Aは、粉粒状の肥料を貯留するホッパ31、このホッパ31の下部から肥料を所定量ずつ繰り出す4組の肥料用の繰出し機構32、繰出された肥料を風力搬送するための搬送風を発生するブロワ33およびこれを駆動する電動モータ34、発生した搬送風を各繰出機構32に分配供給する送風ダクト35、風力搬送される種籾を後方に供給案内する供給ホース36、肥料を圃面内に導入する施肥用の作溝器37等から構成されている。 【0044】前記肥料用の繰出機構32は2条単位に構成されており、図5に示すように、4組の繰出機構32のうちの左右両端のものは2条分の繰出しを行い、中央の2組は、2条分のうちの1条分のみで繰出しを行うことで、2条単位の4組の繰出機構32を使用しながら全体としては6条の繰出しを行うようになっている。 【0045】ホッパ31は、内部を仕切って左右端に位置する2条用の大容量区画31aと、内側に位置する一対の1条用の小容量区画31bとを備えた一体形の樹脂成形品として構成されている。図2に示すように、小容量区画31bは、その前部が大容量区画31aよりも凹入され、ここに運転座席7の後部が入り込み配置されている。このように、中央部が凹入したホッパ31を導入することで、苗載台12と運転部との間を大きく空けなくてもコンパクトに播種装置Aを配備して、機体全長の短縮化が図られているのである。なお、ホッパ31の後壁には、各区画31a,31bにおける肥料の残量を検知する光センサ58Cが装備されている。また、8条仕様の機種においては、4組の繰出し機構32のそれぞれで2条分の繰出しを行うことで、8条分の繰出しが可能となるものであり、この場合のホッパ31は、4つの区画それぞれが大容量のものと交換される。 【0046】各繰出し機構32は、図5及び図6に示すように、外周に繰出し凹部aが周方向に沿って所定ピッチで多数形成された繰出しロールRが水平横軸心周りに回転可能にロールケース41内にロール軸42を介して横架支承された構造となっており、ロール軸42の外端に備えた従動ギヤ43が、各繰出機構32に亘って水平横架された駆動軸44の駆動ギヤ45に咬合連動されて回転駆動されるようになっている。ロールケース41は、ホッパ31の下端に連結される上部ケース41Aと、これの下端に連結される下部ケース41Bとの上下分割構造に構成されており、下部ケース41Bの下部に一体形成した2条分の出口管41Cの前端が送風ダクト35にそれぞれ差込み連結されるとともに、各出口管41Cの後端に供給ホース36が接続されている。 【0047】供給ホース36の着脱構造について説明する。図5から図9に示すように、各出口管41Cの後端に繋がれた供給ホース36は、2条分づつ纏められており、出口近傍で着脱自在な構成を採っている。供給ホース36は、粉粒体繰出機構側ホース部36Aと作溝器側ホース部36Bとに分離可能に構成してあり、粉粒体繰出機構側ホース部36Aと作溝器側ホース部36Bとの、夫々の、接続部位においては、2条分のホースを一纏めにする繰出機構側接続具36Cと、作溝器側接続具36Dを備えており、粉粒体繰出機構側ホース部36Aを取付けた接続具36Cは、上部ケース41Aから垂下したブラケット65に形成してある。上記ブラケット65は、左右両端に位置する上部ケース41Aから夫々後方に向けて延設した左右の板状ブラケット61に亘って、左右向き姿勢のチャンネル状の繋ぎ部材62を架設し、この繋ぎ部材62のより垂下されている。このブラケット65は、繋ぎ部材62の長手方向4箇所より垂下されており、各1個が2条分のホースの接続を担うことになる。 【0048】図7から図9に示すように、繰出機構側接続具36Cは、ブラケット65の繰出機構側に向かう面に二つのホース連結筒36c、36cを延出するとともに、苗植付装置側に向う面に金属製の二つのオス側連結筒36b、36bを一体形成して取付けてある。ホース連結筒36c、36cと出口管41Cとに亘って粉粒体繰出機構側ホース部36Aを装着する。この粉粒体繰出機構側ホース部36Aは、後記するホースアダプター63と同じ部品である。一方、繰出機構側接続具36Cに着脱自在な作溝器側接続具36Dは、楕円状の基板に二つのメス側連結筒36d、36dを一体形成し、オス側連結筒36b、36bに外嵌装着可能に構成してある。メス側連結筒36d、36dは大径基端部36e,36eと小径先端部36f、36fとで構成されており、小径先端部36f、36fにホースアダプター63を介して作溝器側ホース36Bを装着するように構成してある。大径基端部36e、36eには、連結固定用のバックル64Aが設けてあり、繰出機構側接続具36Cのフランジ部36aには係合孔64Bが形成してあり、作溝器側接続具36Dを繰出機構側接続具36Cに装着した状態でバックル64Aを係合孔64Bに差し込んで引掛け係止することによって、連結状態を固定することができる。ここに、バックル64Aと係合孔64Bとで連結状態を固定するロック具64とする。 【0049】図6に示すように、ロールケース41の分割面上にロール軸42の軸心が位置するように繰出しロールRが軸支され、下部ケース41Bを上部ケース41Aから離脱することで、簡単に繰出しロールRを取り外すことができるようになっている。なお、1条分の繰出しを行う中央2組の繰出し機構32においては、2条分の出口eの一方のみに供給ホース36が接続される。また、各ロールケース41には揺動シャッタ47によって開閉される排出口48が形成されており、ホッパ31に残留した肥料を機体下腹部において排出回収できるように構成されている。また、上部ケースの下部はロート状に絞り込まれており、この絞り込み部位の内部には、繰出しロールRにおける各ロール部分r1 〜r3の外周に摺接する5つの仕切り壁が並列形成されている。 【0050】上記のように構成された繰出し機構32における前記駆動軸44は、走行系から取出した動力によって駆動されるようになっている。つまり、図1に示すように、走行機体3の下部には、ミッションケース10から機体後部の後車軸ケース16に動力伝達する後輪駆動用の伝動軸17が配置されており、この伝動軸17から施肥装置Aに動力分配するための動力取出しケース18が設けられている。この動力取出しケース18には、走行系の動力を受けて横軸心周りに回転駆動されるクランクアーム19が備えられるとともに、このクランクアーム19と、繰出し機構駆動用の駆動軸44に備えた受動アーム20とが、押し引きロッド21を介して連動連結され、クランクアーム19の回転に伴って受動アーム20が往復揺動駆動されるようになっている。詳細な構造は省略するが、受動アーム20と駆動軸44とは周知の一対の一方向回転クラッチを利用した一方向駆動手段を介して連動連結されており、受動アーム20の突上げ往動および引下げ復動によって駆動軸44が常に時計方向に回動して、繰出しロールRを所定角度づつ一定方向(図6において反時計方向)に脈動的に連続回転駆動するように構成されている。 【0051】次に、苗植付装置4の昇降リンク機構6に対する着脱構造について説明する。図10から図13に示すように、苗植付装置4を着脱するための構造として、まず、昇降リンク機構6の後端リンク47を説明する。図10及び図11に示すように、後端リンク47は、側部としての左右一対の側板47A、47Aと、その左右の側板47A、47Aを連結する横向きフレーム部とで形成される。横向きフレーム部としては、左右側板47A、47Aの上端同士を連結する上横向きフレーム47Bと、左右側板47A、47Aの中間高さ位置でその内面同士に亘る前後面枠フレーム47Cとが設けてある。左右側板47A、47Aの下端には、略U字状の支持枠47Dを取付けてあり、伝動軸11の連結部位を載置するように構成してある。 【0052】上横向きフレーム47Bは、上向きに開放する凹部47bを左右側板47A、47Aに亘って形成してあり、その左右側板47A、47Aにおいては、その凹部47bに対応して切り欠き部47a、47aを形成してあり、後記する苗植付装置側の対応する筒部を受け止める部分として機能する。上横向きフレーム47Bの下方で左右側板47A、47Aの内側面には、夫々、チャンネル状のブラケット47f、47fが固着してあり、昇降リンク機構6のアッパーリンク6Aを軸47gで回転自在に支持する支持部となる。 【0053】図10に示すように、前後面枠フレーム47Cには中央部に貫通孔47cを設けてあり、苗植付装置4を昇降リンク機構6に装着した場合に、両者を連結する後記する連結ピン48Eを挿通させて、連結固定構造を構成する。前後面枠フレーム47の下方には、ロアーリンク6Bを貫通支持するための、筒軸47Eを配置してあり、この筒軸47Eを左右側板47A、47Aの横外側方に突出する状態で固着してある。後端リンク47の前面側、つまり、運転席7に向かう面に、左右側板47A、47Aに亘ってアングル状のブラケット47Fが横向きに架け渡してあり、後記する畦際クラッチ28用の操作側連係具54Aを止め付けるために使用される。以上のような構成のものが、昇降リンク機構6の後端リンク47に設けてあり、このような構成を持った後端リンク47が作業装置を着脱自在に取付ける取付部として機能する。 【0054】次に苗植付装置4に設けてある被着部としての連結ブラケット48について説明する。図12に示すように、左右に側部としての側板48A,48Aを配置するとともに、側板48A、48Aの上端同士を上板48Bで連結固定し、上板48Bの下方において連結棒48Cを左右側板48A、48Aに亘って架設し、連結棒48Cの下方において左右側板48A、48Aの後面に亘ってチャンネル状の連結フレーム48Dを架設固定してこの連結フレーム48Dに前後向き姿勢で連結操作具としての大径の連結ピン48Eを突出してある。この連結ピン48Eが前記した後端リンク47とこの連結ブラケット48とを連結固定する際に後端リンク47の前後面枠フレーム47Cの貫通孔47cに挿通されて、連結固定状態を維持することになる。 【0055】両側板48A、48Aにおける連結ピン48Eの取付位置より下方では、前向き開口の凹入部48aが形成してあり、連結ブラケット48を後端リンク47に両側板47A、48A同士が接触嵌合する状態で装着する場合に、後端リンク47の筒軸47Dがこの凹入部48a内に位置するように構成してある。両側板48A、48Aの下端部においては、前後向き姿勢のローリング作動用のボス48Fを取付けてあり、苗植付装置4のフィードケース23より延出したローリング軸49を挿通支持して、連結ブラケット48に対して苗植付装置4をローリング作動自在に構成する。両側板48A、48Aより夫々横外側方に向けてT字状のブラケット48G、48Gを設けてあり、畦際クラッチ操作用の機構側連係具54Bを取付けべく構成してある。 【0056】両側板48A、48Aの上端位置には、左右側方に向けて突出する制御フレーム48H、48Hを取付けてあり、図16に示すように、苗植付装置4に設けた苗残量センサ58A、肥料用作溝器37における肥料詰まりセンサ58B、粉流体用の貯留ホッパー31の肥料残量センサ58C等の制御用センサ機器58と走行機体3に設けた制御装置59とを連係するワイヤハーネス57における、制御用センサ機器58に連係された機器側ワイヤハーネス部57Bと制御装置59に連係された制御装置側ワイヤハーネス部57Aとを解除可能に連係するコネクター機構56を設けてある。センサ等58の検出結果は警報装置60等に伝達される。図13に示すように、上板48Bの上面には更にモータブラケット48Jが立設してあり、このブラケット48Jに対して苗植付装置4を昇降リンク機構6に対してローリング作動させるローリング駆動モータ50を取付けてある。 【0057】ローリング駆動モータ50はその上方に位置する二つのプーリ81,81を駆動し、一方方向への回転により、一方のプーリー81に巻き付けたワイヤー82を巻き取り、他方のプーリー81に巻き付けたワイヤ82を繰出すように構成してある。両ワイヤ82,82の先端部は左右に延出されて、苗載台12の左右端部に固定された係止板12A、12Aから延ばされたコイルスプリング83、83に連係されている。以上の構成より、駆動モータ50を所望の傾斜方向に回転駆動すると、ワイヤ82が回転方向に繰出されるとともに反対側のワイヤ82が巻き取られて、苗植付装置4がローリング作動する。 【0058】以上のように構成された、後端リンク47に連結ブラケット48を後方より外嵌合させると、図17及び図18に示すように、両側板47A、47A、48A、48Aとが互いに接触する状態になるとともに、連結ブラケット48の連結棒48Cが後端リンク47の上横向きフレーム47Bの凹部47bに嵌入して位置決めされるとともに、連結ピン48Eが前後面枠フレーム47Cの貫通孔47c内に入り込み、後端リンク47の筒軸47Eが連結ブラケット48の側板48Aにおける凹入部48a内に入り込み、後端リンク47と連結ブラケット48とを上下左右前後に相対移動不能に連結される。連結ピン48Eの貫通孔47cより突出した先端部にはピン軸に直交する半径方向に沿った孔48eが設けてあり、抜け止め具としての抜け止めピン51を差し込んで連結ピン48Eを抜け止め固定するように構成してある。抜け止めピン51は、図17から図19に示すように、苗植付装置4のローリング作動を規制するために、苗植付装置4と連結ブラケット48から延出された延長ブラケット52とに亘って差込装着されるものであり、頭部に設けられた食い違いリング51Aを倒すことによって抜け止め固定される。したがって、この抜け止めピン51は、苗植付装置4を昇降リンク機構6より取り外した場合のローリング作動を阻止し、苗植付装置4を昇降リンク機構6に取付けた場合に両者の取付状態を維持するように、兼用化してある。 【0059】走行機体3に設けた動力源としてのエンジン8より苗植付装置4等を駆動する伝動軸11を分離連結可能に構成し、伝動軸11の一方の分離連結部11Aを左右移動自在に構成してあることについて説明する。図21に示すように、後端リンク47の下端に設けられている支持枠47Dの両側枠47d、47dより回転自在な回転軸47e,47eを支持枠47D内に突出させる。支軸47e、47eの先端部に伝動軸11の一方の分離連結部11Aを保持するボス47hを設け、そのボス47hを伝動軸11を挿入保持した状態で支軸47e、47eの軸芯周りで上下揺動自在に支持している。支軸47e、47eにはコイルスプリング47j、47jを外嵌してあり、ボス47hを左右中心位置に付勢するとともに、ボス47hの左右及び上下方向への移動を許容する構成を採っている。 【0060】図22に示すように、伝動軸11の一方の分離連結部11Aに咬合可能な他方の分離連結部11Bは、被着部としての連結フレーム48には取付けてはなく、フィードケース23下端部より前方に向けて延出してあり、連結フレーム48を後端リンク47に取付けた状態で分離連結部11A、11B同士が連結結合するように構成してある。分離連結部11A、11B同士は回転位相が合致すると完全な結合状態となるように、他方の分離連結部11Bは一方の分離連結部11Aに向けて突出付勢されている。両分離連結部11A、11Bが結合した状態で、作業中において苗植付装置4がローリング作動すると、ボス47hが左右上下に変位してローリング作動による伝動軸11の変位を吸収するように構成してある。 【0061】次に、図3に示すように、畦際クラッチレバー30と、畦際クラッチ28及び縦送りクラッチ25Eとの連係構造について説明する。つまり、請求項4において記載した構造は、作業装置に設けたその作業形態を変更する切換変更機構として畦際クラッチ28及び縦送りクラッチ25Eが該当し、走行機体3に設けた切換操作具としての畦際クラッチレバー30とを操作ケーブル38で連係する。この連係構造は、畦際クラッチ28及び縦送りクラッチ25Eに連係された機構側操作ケーブル部38Bと畦際クラッチレバー30に連係された操作具側操作ケーブル部38Aとを連係解除する連係解除機構54を、昇降リンク機構6の後端リンク47と苗植付装置4に取付けられた連係ブラケット48に設けるとともに、連係解除機構54を操作具側操作ケーブル部38Aに属する操作具側連係具54Aと機構側操作ケーブル部38Bに属する機構側連係具54Bとで構成する。苗植付装置4を昇降リンク機構6に装着した状態で操作具側連係具54Aが機構側連係具54Bに接当する操作可能状態に設定するとともに、苗植付装置4を昇降リンク機構6から取り外す際には操作具側連係具54Aが機構側連係具54Bから離間するように、両連係具54A、54Bを接当式に構成している、とする構成についての具体的なものを説明する。 【0062】図11に示すように、後端リンク47の両側板47A、47Aより横向きに突出したブラケット47F、47Fに対して操作具側連係具54Aとして揺動駆動アームを取付けている。本実施例においては、6条植仕様であるので、紙面右側(機体左側)のブラケット47Fにおいては二本の畦際クラッチレバー30,30が連係され、左側のブラケット47Fにおいては一本の畦際クラッチレバー30が繋がっている。 【0063】図11に示すように、右側ブラケット47Fにおいては、二つの畦際クラッチレバー30,30夫々に繋がる各一本の操作具側操作ケーブル部38A、38Aのアウタワイヤ端が取付け固定されるとともに、各インナーワイヤが天秤式揺動駆動アーム54Aの両端に夫々連結固定されている。一方、図13に示すように、苗植付装置4に取付けられた連結ブラケット48の右側板48Aより延出されたT字状ブラケット48Gには、二本の天秤揺動アーム54Bが一体で揺動可能に枢支されており、二本の天秤揺動アーム54Bの一方のアーム部を入力用として、前記した天秤式揺動駆動アーム54Aと係合して駆動すべく構成し、他方のアーム部を機構側操作ケーブル部38Bと連係する、出力用として構成されている。機構側操作ケーブル部38Bは、図3に示すように、出力用天秤揺動アーム54Bbとは一本の操作ケーブル38Baで連係されているが、途中より分岐機器を介して二本38Bb、38bcに分岐され、畦際クラッチ28と縦送りクラッチ25Eとに別個に連係されている。 【0064】図11に示すように、紙面左側(走行機体右側)のブラケット47Fにおいては、一つの畦際クラッチレバー30に繋がる操作具側操作ケーブル部38Aのアウタワイヤ端が取付け固定されるとともに、各インナーワイヤが片持ち状の揺動駆動アーム54Aに連結固定されている。一方、苗植付装置4に取付けられた連結ブラケット48の左側板48Aより延出されたT字状ブラケット48Gには、一本の天秤揺動アーム54Bが揺動可能に枢支されており、天秤揺動アーム54Bの一方のアーム部を入力用として、前記した揺動駆動アーム54Aと係合して駆動すべく構成し、天秤揺動アーム54Bの他方のアーム部を機構側操作ケーブル部38Baと連係する、出力用として構成されている。機構側操作ケーブル部38Bは、図3に示すように、出力用天秤揺動アーム54Bbとは一本の操作ケーブル38Baで連係されているが、途中より分岐機器を介して二本38Bb、38Bcに分岐され、畦際クラッチ28と縦送りクラッチ25Eとに別個に連係されている。 【0065】右側ブラケット47Fでの操作連係構造について説明する。図24に示すように、操作具側連係具54Aを構成する片持ち状の揺動駆動アームは、回転軸芯に近い基端部に畦際クラッチレバー30,30に連係された操作具側ケーブル部38Aを連結固定し、基端部と平行する状態に折り返した先端部に係合凹部54Aaを形成してある。一方、入力用天秤揺動アーム54Baの両アーム部には、夫々、係合ピン54Bcが突設されている。 【0066】上記したような構成において、苗植付装置4を昇降リンク機構6に取付けた状態では、図24(イ)(ロ)に示すように、天秤揺動駆動アーム54Aの係合用の凹部54Aaが入力用天秤揺動アーム54Bの係合ピン54Bcの下方に位置することになる。その状態より対応する畦際クラッチレバー30をクラッチ切り側(紙面上方)に操作すると、天秤揺動駆動アーム54Aが揺動して係合ピン54Bcに接当して、畦際クラッチ28と縦送りクラッチ25Eとを切り作動するように構成してある。このような構成によって、苗植付装置4を昇降リンク機構6に装着した状態で操作具側連係具54Aが機構側連係具54Bに接当する操作可能状態に設定するとともに、苗植付装置4を昇降リンク機構6から取り外す際には操作具側連係具54Aが機構側連係具54Bから離間するように、両連係具54A、54Bを接当式に構成している、とする構成が現出されている。 【0067】以上の構成により、右側の畦際クラッチレバー30のみを切り位置に操作すると、右側2条分の植付作動を停止させることができて左側4条分の端数条植えを行えるようになる。右側と左右中央の各畦際クラッチレバー30を切り位置に操作すると、右側4条分の植付作動を停止させることができて左側2条分の端数条植えを行えるようになる。逆に、左側の畦際クラッチレバー30のみを切り位置に操作すると、左側2条分の植付作動を停止させることができて右側4条分の端数条植えを行えるようになる。左側と左右中央の各畦際クラッチレバー30を切り位置に操作すると、左側4条分の植付作動を停止させることができて右側2条分の端数条植えを行えるようになっている。 【0068】図4に示すように、フィードケース23から植付伝動ケース15の入力軸26への動力伝達は、中間軸45と2個のカップリング46,46とによる軸伝動機構を介して行ってある。2個のカップリング46,46により、コスト的に有利であり、かつ、シンプル構造としながら、フィードケース23の出力軸(符記省略)と入力軸26との多少の相対位置ずれや傾斜を吸収しながら伝動することができている。 【0069】以上のような構成より、昇降リンク機構6の取付部としての後端リンク47と、苗植付装置4を取付けている連結ブラケット48とを介して、苗植付装置4を昇降リンク機構6に取付ける方法について説明する。図示はしていないが、苗植付装置4を適当な高さに位置させて、走行機体3の後方に配置し、後端リンク47を苗植付装置4の連結ブラケット48下方より挿入して、後端リンク47の上横向きフレーム47Bの凹部47bを連結ブラケット48の連結棒48Cにあてがって、昇降リンク機構6を上昇作動させると、連結棒48Cを中心にして連結ブラケット48が相対的に回動して、連結ブラケット48が後端リンク47に外嵌係合した状態となり、苗植付装置4が昇降リンク機構6に取付けられる。連結後は、抜け止めピン51を連結ピン48Eの貫通孔48eに差込み抜けどめ処理を行う。 【0070】次に、播種装置Bの構造について説明する。図26及び27に示すように、左右両端の植付けケース15の後端部には縦姿勢の厚板材からなる取付け板66が連結固定されるとともに、取付け板66の横側面に斜め姿勢で大径の支点ピン66Aを固着し、取付け板66より斜め上方に向けて延出している。播種装置Bには、2条分の種籾を収納する貯留ホッパー70を3個備え、各貯留ホッパー70の下方に施肥用繰出し機構32と略同様の機構を備えている播種用繰出し機構71を設け、この播種用繰出し機構71から導出されて播種用ホース72が作溝器69に連通接続されている。 【0071】播種装置Bは、支持フレーム枠Cに取付け構成されており、この支持フレーム枠Cは次のように構成されている。複数の播種用繰出し機構71と貯留ホッパー70とを支持する横向き角フレーム68Aと、その横向き角フレーム68Aの左右両端近くより垂下した二本のパイプ状縦向きフレーム73、73と、縦向きフレーム73の下端に取付けたボス73Aと、縦向きフレーム73とボス73Aとの横側面に亘って固着してある板状のブラケット73Bとで、支持フレーム枠Cを構成してある。したがって、ボス73Aを支点ピン66Aに装着することによって苗植付装置4に対して播種装置Bを取付けることができる。 【0072】一方、図26に示すように、板状のブラケット73Bに対して、横向き支点x周りで上下揺動自在に揺動アーム67を枢支するとともに、上下揺動アーム67の先端と縦向きフレーム73の中間位置に設けたブラケット73aとに亘って揺動アーム67を下向き付勢するバネを架設してある。なお、板状ブラケット73Bの下端部73bは折り曲げられて水平に僅かに延出されて、上下揺動アーム67を下方から支持する構成を採っている。つまり、上下揺動アーム67は下端部73bに接当するまでは上方への揺動は自由に行うことができるが、下端部73bに接当した状態では下方へは揺動することはできない。つまり、下端部73bが上下揺動アーム67の下降限界を設定している。上下揺動アーム67の後端には左右横向きフレーム68Bが連結され、この横向きフレーム68Bに播種用作溝器69を6個取付けている。播種用作溝器69には前端側に溝きり板69Aを一体的に取付けている。左右横向きフレーム68Bから後方に向けて6個の板状フレーム74を延出するとともに、板状フレーム74に板金製の覆土具75を取付けてある。以上のような構成によって、貯留ホッパー70、繰出し機構71、ホース72、作溝器69、覆土具75を苗植付装置4に対して一体で着脱自在な構成を採っている。 【0073】播種用繰出し機構71の駆動構造について説明する。2条分の播種用繰出し機構71に亘って駆動軸76を設けるとともに、繰出し機構71の一端に突出した軸端に二本の駆動ロッド77が一方向クラッチ(図示せず)を介して連結してある。詳細な構造は省略するが、二本の駆動ロッド77の突上げ往動および引下げ復動によって駆動軸76が常に時計方向に回動して、繰出し機構71の繰出しロールを所定角度づつ一定方向(図6において反時計方向)に脈動的に連続回転駆動するように構成されている。 【0074】二本の駆動ロッド77の下端部は、単一のボスに板ブラケットを装着した着脱ボス部78のその板ブラケット78Aに夫々連結され、植付機構13における一対の植付アーム13Aに亘って連結されている連結アーム79に対して中心より偏位した位置に連結ピンを突設し、着脱ボス部78を連結アーム79の連結ピンに対して着脱自在に構成してある。 【0075】[ 別実施の形態]苗植付装置4の後方に播種装置Cを取付ける構成を示したが、支持フレーム枠Cに対して肥料散布機を代わりに取付けてもよい。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ 【住所又は居所】大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号
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| 【出願日】 |
平成13年12月4日(2001.12.4) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107308 【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎
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| 【公開番号】 |
特開2003−169512(P2003−169512A) |
| 【公開日】 |
平成15年6月17日(2003.6.17) |
| 【出願番号】 |
特願2001−370078(P2001−370078) |
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