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【発明の名称】 草抜き機
【発明者】 【氏名】永田 繁夫

【氏名】田中 裕士

【要約】 【課題】ピンに引っ掛かった草をピンから離脱させるための構造を単純化して製造コストを低く抑えるとともに、ドラムの回転方向が制限されないようにした草抜き機を提供する。

【解決手段】ドラム3に固定された複数のピン6をそれぞれ貫通させる複数の貫通孔8dが形成され、ドラム3の軸方向へ突出して車体1dに連結されたカム12aの周面12cに摺接する摺接部8cが設けられた複数の回動部材8を、ドラム3の周面3bに径方向Qへ回動自在に連結する。回動部材8は、ドラム3に連結したばね13でドラム3の周面方向に付勢される。ドラム3を回転させると、摺接部8cがカム12aの周面12cに乗り上げ、回動部材8をドラム3の径方向Qへ回動させて、複数のピン6に引っ掛かった草をピン6から離脱させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】走行しながら地面に生えた草を抜き取る草抜き機であって、車体と、前記車体に回転可能に支持され、草抜き用の複数のピンを周面から突出するように固定したドラムと、前記車体に前記ドラムの軸方向の側面と対向するように連結されたカムと、前記ドラムの周面にドラムの径方向へ回動自在に連結され、前記複数のピンをそれぞれ貫通させる複数の貫通孔が形成されているとともに、前記ドラムの軸方向へ突出し前記カムの周面に摺接する摺接部が設けられた複数の回動部材と、前記ドラムに連結され、前記回動部材をドラムの周面方向に付勢するばねと、前記ドラムを回転させる駆動部と、を備え、前記ドラムが回転することにより前記摺接部が前記カムの周面に摺接し、前記回動部材が前記複数のピンを前記複数の貫通孔に貫通させた状態でドラムの径方向へ回動して、前記複数のピンに引っ掛かった草をピンから離脱させることを特徴とする草抜き機。
【請求項2】請求項1に記載の草抜き機において、前記回動部材は、回動部材と前記ドラムの周面との間に入り込んだ土を地面に落とす土落とし部を備えていることを特徴とする草抜き機。
【請求項3】請求項1または請求項2に記載の草抜き機において、前記摺接部と前記カムの少なくとも一方に、耐磨耗加工が施されていることを特徴とする草抜き機。
【請求項4】請求項1または請求項2に記載の草抜き機において、前記摺接部に代えて、前記カムの周面を転動するローラーを設けたことを特徴とする草抜き機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耕地や荒れ地等に生えている草を走行しながら草抜き用のピンに引っ掛けて抜き取る草抜き機に関し、特に引っ掛けた草をピンから離脱させる構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】広い耕地や荒れ地等の地面に生えている雑草を効率よく抜き取れるようにした雑草抜き取り機が特許第3195781号公報に記載されている。図8は、上記公報の雑草抜き取り機を示す概略構造図である。図8において、50は地面GLをX方向に走行する雑草抜き取り機である。51は雑草抜き取り機本体であり、回転しない固定の水平軸52に回転自在に支持されたドラム53と、ドラム53の円周方向に4等分された90°の間隔で配置された複数のピン54a〜54dと、ドラム53に内蔵され、複数のピン54a〜54dをドラム53の周面から突出させたり引っ込ませたりするためのカム機構55(図9に図示)とから構成されている。なお、複数のピン54a〜54dは長手方向に垂直な断面が円である丸ピンからなり、ドラム53の軸方向に一定のピッチで一列に配置されている。56は雑草抜き取り機本体51を進行方向Xに前進させるための動力手段であり、動力源であるエンジン57と、エンジン57の駆動をドラム53に伝達する伝達手段58とから構成されている。なお、伝達手段58はスプロケット59a〜59dと、スプロケット59a〜59dの回転を伝達するチェーン60a、60bとからなる。64は抜き取った雑草を回収するスクレーバーであり、65はスクレーバー64により回収した草を収納するためのかごである。エンジン57が駆動して雑草抜き取り機本体51が進行方向Xに前進すると、スプロケット59a、59bとチェーン60aが連動してY方向へ回転し、これにともなって、スプロケット59c、59dとチェーン60bが連動してY方向と逆方向であるZ方向に回転し、ドラム53もZ方向に回転する。
【0003】図9は、雑草抜き取り機本体51の内部構造図である。図9において、61はドラム53の内部で水平軸52に固定されたカムであり、カム61の上部には段差部61aが設けられている。段差部61aの下端はカム61の半径rが最小半径r1であり、ここからドラム53の回転方向Zに向けて半径rが徐々に大きくなり、カム61の最下部で最大半径r2になっている。そして、この最下部から段差部61aまでは、半径rは最大半径r2のままであり、段差部61aに至ると半径rは再び最小半径r1となっている。62a〜62dはドラム53の周面に設けられたピン挿通孔であり、ドラム53の内部からピン54a〜54dが出没自在に挿通されている。なお、ピン54a〜54dは、図示しないばねによって、常時ドラム53の中心方向へ付勢されている。63a〜63dはピン54a〜54dの後端に連結され、カム61の周面に当接するころである。
【0004】次に、上記のような構成の雑草抜き取り機50が、草を抜き取るときの各部の動作を説明する。最初に、動力手段56を駆動し、雑草抜き取り機本体51を地面GL上で草に向けてX方向に前進させ、伝達手段58によりドラム53をZ方向に回転させる。これにより、ピン54a〜54dもドラム53とともにZ方向に回転し、ころ63a〜63dがカム61の周面上を摺動するため、ピン54a〜54dがカム61の形状に応じてピン挿通孔62a〜62dから突出したり、引っ込んだりする。そして、カム61の半径rが最大半径r2となるカム61の最下部で、ころ63cがカム61に最大限押し上げられ、ピン54cがピン挿通孔62cから最大長突出し、地面GLを深く掘って草を掘り起こし、掘り起こした草をピン54cに引っ掛けたまま地面GLから抜き取る。抜き取られた草はピン54cに引っ掛けられたままドラム53の上部に運ばれ、ドラム53の上部にあるカム61の半径rが最小半径r1となる段差部61aの下端により、ピン54cがピン54aのようにピン挿通孔62aからドラム53内部へ引っ込むことで、ピン54cに引っ掛かった草はピン54cから離脱させられる。この後、ピン54cから離脱させられた草はスクレーバー64に回収され、かご65内へ収納される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来の雑草抜き取り機50においては、カム機構55をドラム53の内部に設けてピン54a〜54dをピン挿通孔62a〜62dから引っ込めることにより、ピン54a〜54dに引っ掛けて抜き取った草をピン54a〜54dから離脱させているが、このようにピンを出没させるためのカム機構55は部品点数が多く構造が複雑であるため、この複雑なカム機構55をドラム53の内部に設けて雑草抜き取り機50を製造するのに多大なコストがかかるという問題がある。また、ドラム53の内部に図9のようなカム機構55を設けると、ドラム53はZ方向にしか回転できないが、ドラム53がZ方向にしか回転できないと、草抜き作業の前後で雑草抜き取り機50を移動させる際に、ドラム53のピン54a〜54dが地面GLに引っ掛かり、雑草抜き取り機50を移動させるのが非常に困難であるという問題がある。
【0006】本発明は、上記問題点を解決するものであって、その課題とするところは、ピンに引っ掛かった草をピンから離脱させるための構造を単純化して製造コストを低く抑えるとともに、ドラムの回転方向が制限されないようにした草抜き機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる草抜き機では、草抜き用の複数のピンをドラムに固定するとともに、車体にはドラムの軸方向の側面と対向するカムを設ける。また、ドラムの周面に複数の回動部材をドラムの径方向へ回動自在に連結し、この回動部材に複数のピンをそれぞれ貫通させる複数の貫通孔を形成するとともに、ドラムの軸方向へ突出しカムの周面に摺接する摺接部を設ける。さらに、ドラムには、回動部材をドラムの周面方向に付勢するばねを設ける。ドラムが回転すると、摺接部がカムの周面に摺接し、回動部材が複数のピンを複数の貫通孔に貫通させた状態でドラムの径方向へ回動して、複数のピンに引っ掛かった草をピンから離脱させる。
【0008】このようにすることで、ピンを出没させなくてもピンに引っ掛けた草をドラムの周面に連結した回動部材の回動によってピンから離脱させることができるため、従来のカム機構のような複雑な機構をドラムの内部に設ける必要がなく、ドラムの構造を単純化して草抜き機の製造コストを低く抑えることが可能となる。また、図9の構造ではドラムが一方向にしか回転できないが、本発明によるとこのようなカム機構をドラムの内部に設けていないため、ドラムは回転方向に制限を受けなくなる。これにより、草抜き作業時には、車体を走行させる走行車輪の回転方向と逆方向にドラムを回転させると、ピンが地面を深く掘って草を根こそぎ掘り起こすので、掘り起こした草をピンに引っ掛けて抜き取ることができる。一方、草抜き作業の前後で草抜き機を移動させる際には、走行車輪の回転方向と同じ方向にドラムを回転させると、ドラムのピンが地面に接地した状態であっても、車体はドラムから抵抗を受けることなくスムーズに走行して行くので、作業者は草抜き機の移動を容易に行うことができる。
【0009】また、本発明にかかる草抜き機においては、回動部材は、回動部材とドラムの周面との間に入り込んだ土を地面に落とす土落とし部を備えているのが好ましい。
【0010】ピンに引っ掛かった草の根に付着した土や砂等がドラムの周面や回動部材に付着して堆積すると、回動部材がドラムの周面から浮き上がり、回動部材の貫通孔から突出するピンの突出量が小さくなって、地面に生えている草をピンに引っ掛けて抜き取ることができなくなるおそれがあるが、上記のような土落とし部を設けることで、土や砂等がドラムの周面や回動部材に付着して堆積するのを防止することができるため、地面に生えている草を常にピンに引っ掛けて確実に抜き取ることができる。
【0011】また、本発明にかかる草抜き機においては、摺接部とカムとの少なくとも一方に、耐磨耗加工が施されているのが好ましい。
【0012】このようにすることで、摺接部とカムとが磨耗し難くなるため、長期間に渡って摺接部とカムの周面とを安定に摺接させて、回動部材の回動量が減少するのを防止し、ピンに引っ掛かった草を確実に離脱させることができる。
【0013】さらに、本発明にかかる草抜き機においては、摺接部に代えて、カムの周面を転動するローラーを設けてもよい。
【0014】このようにすることで、ローラーがカムの周面と摺接せずに、カムの周面を転動するため、ローラーやカムに前述した耐磨耗加工を施さなくてもローラーやカムが磨耗し難くなり、長期間に渡ってピンに引っ掛かった草を確実に離脱させることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につき図を参照しながら説明する。図1〜図5は本発明にかかる草抜き機の構造を説明する図であり、図1は草抜き機の側面図、図2は草抜き機の平面図である。図3は(a)がピンの斜視図であり、(b)がピンの側面図である。図4はドラムの断面図であり、図5は図1においてドラムをA方向から見た場合の斜視図である。
【0016】図1において、100は草抜き機である。1は草抜き機100の車体であり、作業者が草抜き機100を支えるために手で持つコの字形のグリップフレーム1aと、グリップフレーム1aを支持する支持フレーム1b、1c(1cは図2に図示)と、グリップフレーム1aと支持フレーム1b、1cにボルトで連結されたボディフレーム1d、1e(1eは図2に図示)とからなる。
【0017】3は内部が中空のドラムであり、ドラム3の両側面を閉じるように連結された根切り刃4a、4b(4bは図2に図示)の支持孔4cに支持軸2を通し、この支持軸2をボディフレーム1d、1eの下面にボルトで連結することにより、ドラム3はボディフレーム1d、1eに回転可能に支持されている。根切り刃4a、4bの刃先には凹凸が設けられていて、この凹凸の刃先が地中に入り込むことで、地中で広範囲に伸びている草の根を切り、草抜き作業幅をドラム3の軸方向の幅に限定し、この幅内にある草を抜き取り易くする。また、根切り刃4a、4bの側面には、図2に示すように、保護リング5a、5bが取り付けられていて、ドラム3を支持する支持軸2の支持部分を保護し、この部分に草が絡まることを防止している。
【0018】6はドラム3の周面3bから突出するようにドラム3に固定されている複数のピンである。この複数のピン6が、ドラム3とともに回転し、地面を掘り起こして、草を地面から根こそぎ抜き取る。図3(a)において、ピン6の本体部6aは中空のパイプからなり、材料としては、防錆処理を施したステンレスや鋼等の金属材料を用いる。ピン6の先端部6bは、図3(b)に示すように本体部6aを斜めに切断して先鋭な形状に形成されている。このため、硬い地面においても、ピン6は着実に地面に入り込み、地面を深く掘り起こす。また、ピン6の本体部6aは先端部6bからピン6の長手方向へ所定寸法S1で潰し加工が施されていて、この潰し加工の内側には略V字形の谷部6cが形成されている。このため、ドラム3とともにピン6がR方向(図4に図示)に回転すると、ピン6は谷部6cによって土を受けながら地面を掘り起こし、草を引っ掛けて抜き取って行く。また、本体部6aの根元部6d側に潰し加工を施していないことで、ピン6の真直強度が維持され、ピン6の谷部6cで地面を掘り起こす際に、ピン6が地面から受ける反力によって変形するのを防止する。
【0019】7は複数のピン6をピッチP1で一列に配列させて固定する固定板であり、この固定板7は一列に形成された複数の固定孔7aのそれぞれに複数のピン6を通し、ピン6を所定の突出長S2で突出させて、下面7cにピン6の根元部6dを溶接により固定している。この固定板7に一列に固定された複数のピン6は、この後、図5に示すようにドラム3の軸方向へピッチP1で列状に形成された複数の孔3aへドラム3の内側からそれぞれ通され、ドラム3の周面3bから突出させられる。そして、図4に示すように固定板7の上面7aをドラム3の内面3cに密着させてスポット溶接等により固定することで、複数のピン6はドラム3に一列に配列されて固定される。なお、このとき、孔3aの近傍にあるピン6の本体部6aとドラム3の周面3bとを溶接により固定すると、一層強固にピン6をドラム3に固定することができる。また、固定板7とドラム3とをスポット溶接ではなくボルトやビス等で着脱自在に固定すると、ピン6をドラム3から取り外すことができ、ピン6が磨耗したときや変形したときに、ピン6を容易に交換することができる。上述した固定手順と同様の手順で、ドラム3の周面3bには、複数のピン6のピン列がドラム3の円周方向に8等分された45°の間隔で配置されている。この角度間隔はドラム3の直径や回転速度に応じて適宜設定すればよい。
【0020】また、複数のピン6のピン列は、図5に示すように、隣り合う列L1、L2同士でピッチP2だけずらし、千鳥状に配置されている。このため、列L1は一定のピッチP1で5本のピン6が一列に配列され、列L2は一定のピッチP1で6本のピン6が一列に配列されている。ピッチP1、P2の寸法はドラム3の軸方向の幅や地面に生える草の密集度に応じて適宜設計すればよい。また、配列するピンの本数も同様に適宜設計すればよい。このように複数のピン6を千鳥状に配置することにより、たとえば、列L1のピン6eとピン6fとの間で抜き取られなかった草が、列L2のピン6gで抜き取られるため、草の抜き残しをなくし地面から草を確実に抜き取ることができる。さらに、一つの列におけるピン6のピッチP1をある程度広くしても草の抜き残しがなくなるため、地面を掘り起こすときにピン6にかかる地面からの抵抗力を分散させ、ピン6の破損を防止することができるとともに、ドラム3の回転効率を上げることができる。
【0021】8はドラム3の周面3bにドラム3の径方向Q(図4に図示)へ回動自在に連結された複数の回動部材である。回動部材8の本体部8aはドラム3に沿うように円弧状(図4に図示)に加工されていて、ドラム3の円周方向の一端に複数のヒンジ部8bを設け、他端に丸棒からなる摺接部8cを設けている。摺接部8cは溶接により回動部材8に連結されている。また、本体部8aの中央にはドラム3の軸方向へ一列に複数の貫通孔8dが形成されている。複数のヒンジ部8bは内部が中空であり、この内部にボルト9が通されている。ボルト9はヒンジ部8bの内部を通るとともに、ドラム3の周面3bに溶接により固定された複数の締結部材10の内部にも通っている。なお、ボルト9の軸部(図示省略)は円筒部とねじ部とから構成されていて、円筒部はヒンジ部8bの内部を通り、ねじ部は締結部材10の内部に締結されている。このため、回動部材8はドラム3の周面3bに連結されるとともに、ヒンジ部8bを回動中心として回動自在となる。
【0022】摺接部8cはドラム3の側面から軸方向へ突出していて、ボディフレーム1d、1eの上面にドラム3の側面と対向するようにボルト11で連結されたカム12a、12bの円弧状(図4に図示)の周面12c、12dに摺接する。このため、ドラム3が回転することで、図4に示すように回動部材8の摺接部8cはカム12aの周面12cに摺接しながらカム12aに乗り上げ、回動部材8をドラム3の径方向Qへ回動させて行く。なお、このとき同時に、図5に示すカム12bの周面12dにも回動部材8の摺接部8cが摺接してカム12bに乗り上げている。また、摺接部8cである丸棒の材料としては、耐磨耗加工が施されたステンレスや鋼等の金属材料を用いる。本実施形態では、耐磨耗加工として丸棒に焼入れ加工が施されているが、この他、表面に耐磨耗性の樹脂をコーティングしたり、高強度の金属粉末を付着する等の加工を施してもよい。また、同様に、カム12a、12bの材料としても、耐磨耗加工が施されたステンレスや鋼等の金属材料を用いる。このため、摺接部8cとカム12a、12bとは磨耗し難くなり、長期間に渡って摺接部8cとカム12a、12bの周面12c、12dとを安定に摺接させることができるので、磨耗によって回動部材8の回動量が減少するのを防止できる。なお、上記の例では摺接部8cとカム12a、12bとの両方に耐磨耗加工を施したが、どちらか一方にのみ耐磨耗加工を施してもよい。また、摺接部8cやカム12a、12bが磨耗したときは、回動部材8やカム12a、12bはそれぞれボルト9、11で連結されていて取り外しが可能であるため、新しいものに交換すればよい。
【0023】図5において、列L1に典型的に示されているように、各貫通孔8dの形状は円ではなく、ドラム3の円周方向に広がった長円形に形成されていて、ドラム3に一列に固定された複数のピン6をそれぞれ貫通させている。このため、回動部材8は常時ピン6を貫通孔8dに貫通させた状態で回動する。なお、回動部材8が回動していないときは、ピン6は回動部材8から所定の突出量S3(図4に図示)で突出している。また、このとき、ピン6の谷部6cは回動部材8から表出している。そして、回動部材8が回動して行くと、ピン6の突出量S3は徐々に小さくなって行き、谷部6cも回動部材8から表出しなくなる。
【0024】13は回動部材8をドラム3の周面3b方向へ付勢する板ばねであり、一端を回動部材8の本体部8aの表面に当接させ、他端をドラム3の周面3bに形成された長穴3dに通されてドラム3にリベット等により連結されている。このばね13によって、回動部材8は、摺接部8cがカム12a、12bの周面12c、12dに摺接しているとき以外はドラム3の径方向Qへ回動しないようになっている。
【0025】上記のような構造により、ドラム3がR方向へ回転すると、摺接部8cがカム12a、12bの周面12c、12dに摺接しながらカム12a、12bに乗り上げ、回動部材8がばね13の弾性力に抗してドラム3の径方向Qへ回動するため、ピン6に引っ掛かった草が回動部材8によりピン6の先端部6bへ押し上げられ、ピン6から離脱させられる。また、ドラム3がL方向へ回転しても、摺接部8cがカム12a、12bの周面12c、12cに摺接しながらカム12a、12bに乗り上げ、回動部材8がばね13の弾性力に抗してドラム3の径方向Qへ回動するため、ピン6に引っ掛かった草はピン6から離脱させられる。
【0026】また、回動部材8には、図5に示すようにヒンジ部8bの近傍にある本体部8aを切り欠いて、土落とし部8eが形成されている。回動部材8によって草をピン6から離脱させる際、草の根に付着した土や砂等がドラム3の周面3bと回動部材8との間に入り込むが、この入り込んだ土や砂等は土落とし部8eから地面に落とされる。これにより、土や砂等がドラム3の周面3bや回動部材8に付着して堆積するのを防止することができるため、ピン6が回動部材8の貫通孔8dから常に所定の突出量S3で突出し、地面に生えている草を確実にピン6に引っ掛けて抜き取ることができる。
【0027】図1において、14はエンジンとモータ等からなる駆動部であり、ボディフレーム1d、1eの上面に固定されている。14aは駆動部14のエンジンが駆動するための燃料が入ったタンクである。この駆動部14の駆動力が以下の順序で伝達されることにより、ドラム3はR方向またはL方向へ回転する。最初に、駆動部14の駆動力が軸部15aを介してスプロケット15に伝達され、スプロケット15がV方向に回転する。スプロケット15の回転は、駆動用チェーン16によりスプロケット17へ伝達され、スプロケット17もV方向に回転する。次に、スプロケット17のV方向への回転が軸部17aを介して駆動変換部18の内部に伝達され、駆動変換部18の内部で、軸部17aに対し垂直に配置された上段駆動軸19のR方向またはL方向への回転に変換される。なお、この上段駆動軸19の回転方向は切り替えが可能であり、この切り替えはグリップフレーム1aに連結された切り替えレバー32(図2に図示)を作業者が操作することで行われる。また、切り替えレバー32は軸32aを中心に回転し、このレバー32が作業者によってR1方向へ回転させられると上段駆動軸19の回転方向はR方向へ切り替り、L1方向へ回転させられると上段駆動軸19の回転方向はL方向へ切り替る。たとえば、切り替えレバー32をR1方向へ回転させて上段駆動軸19の回転方向をR方向にすると、上段駆動軸19がR方向へ回転するとともに、上段駆動軸19に固定されているスプロケット20もR方向に回転し、ドラム用チェーン21によりスプロケット22がR方向に回転する。そして、このスプロケット22はドラム3の側面に連結された根切り刃4aにねじ23で固定されているため、スプロケット22の回転とともにドラム3がR方向に回転する。
【0028】一方、切り替えレバー32をL1方向へ回転させて上段駆動軸19の回転方向をL方向にすると、上段駆動軸19がL方向へ回転するとともに、上段駆動軸19に固定されているスプロケット20もL方向に回転し、ドラム用チェーン21によりスプロケット22がL方向に回転する。そして、このスプロケット22の回転とともにドラム3がL方向に回転する。つまり、切り替えレバー32を操作することで、ドラム3の回転方向をR方向とL方向とに切り替えることができる。なお、ドラム3が回転する回転方向Rは、ドラム3に固定されたピン6によって草を引っ掛けて抜き取る草抜き作業時の回転方向であり、ドラム3が回転する回転方向Lは、草抜き作業の前後で草抜き機100をF方向へ移動させる移動時の回転方向である。
【0029】24a、24b(24bは図2に図示)は草抜き機100を走行させ、ドラム3を図1のF方向へ前進させる走行車輪であり、草抜き作業時に、硬い地面でも軟弱な地面でも地面に食い込んで、確実に草抜き機100を走行させる複数の羽根部材24cを外周部に備えている。この走行車輪24a、24bは、ドラム3と同様に駆動部14の駆動力が伝達されてW方向へ回転する。この伝達順序としては、駆動部14の駆動力が伝達されて上段駆動軸19が切り替えレバー32によりR方向またはL方向に回転するところまでは、上述したドラム3が回転するときと同様である。この後、たとえば、切り替えレバー32をR1方向へ回転させて上段駆動軸19の回転方向をR方向にすると、上段駆動軸19がR方向へ回転するとともに、上段駆動軸19に固定されているギヤ25もR方向に回転し、ギヤ25と噛み合うギヤ26がW方向に回転する。ギヤ26は下段駆動軸27に固定されているので、下段駆動軸27がW方向に回転し、これに固定されているスプロケット28もW方向に回転する。このスプロケット28の回転は、走行車輪用チェーン29によりスプロケット30に伝達され、スプロケット30がW方向に回転し、スプロケット30が固定されている走行車輪軸31もW方向へ回転する。その結果、走行車輪軸31の両端に固定されている走行車輪24a、24bがW方向へ回転し、これによって草抜き機100がF方向に走行するとともに、ドラム3がR方向へ回転しながらF方向へ前進する。なお、このとき、ドラム3が回転する回転方向Rと、走行車輪24a、24bが回転する回転方向Wとは逆方向になっている。このように、ドラム3の回転方向を走行車輪24a、24bと逆方向にすることで、ドラム3に固定されたピン6は地面を深く掘って草を根こそぎ掘り起こす。
【0030】一方、切り替えレバー32をL1方向へ回転させて上段駆動軸19の回転方向をL方向にすると、上段駆動軸19がL方向へ回転するとともに、上段駆動軸19に固定されているギヤ25もL方向に回転する。このとき、上段駆動軸19の回転方向がL方向に切り替る際、ギヤ25とギヤ26との噛み合いが外れて、2つのギヤ25、26の間に小ギヤ25aが噛み合う。このため、ギヤ25のL方向の回転は小ギヤ25aに伝達され、小ギヤ25aがU方向へ回転し、ギヤ26はW方向に回転する。そして、このギヤ26のW方向への回転が、上述した上段駆動軸19がR方向へ回転するときと同様に、走行車輪24a、24bに伝達され、走行車輪24a、24bがW方向へ回転する。これによって、草抜き機100がF方向に走行するとともに、ドラム3がL方向へ回転しながらF方向へ前進する。なお、このとき、ドラム3が回転する回転方向Lと、走行車輪24a、24bが回転する回転方向Wとは同じ方向になっている。このように、ドラム3の回転方向を走行車輪24a、24bと同じ方向にすることで、草抜き機100はドラム3から抵抗を受けることなくF方向へスムーズに走行する。
【0031】33は、ドラム3の近傍であって草抜き機100の走行方向Fに対して前方に設けられた草押さえ部であり、ドラム3に近接するようにボディフレーム1d、1eに連結されている。草押さえ部33は本体部33aと、本体部33aに溶接された複数の櫛部33bとからなり、図2に示すように、複数の櫛部25bはドラム3に千鳥状に固定されたピン6とピン6との間にそれぞれ配置されている。この草押さえ部33により、丈が長くて茎が地面から真直状態に生えている草がドラム3の前方で倒れて押さえつけられ、草同士が交差して絡まり合うようになる。そして、この交差して絡まり合った草をピン6が引っ掛けて抜き取って行く。 34はドラム3の後部に設けられたバケットであり、支持フレーム1b、1cに溶接された取付部材35a、35b(35bは図2に図示)に着脱可能に取り付けられている。このバケット34は回動部材8によりピン6から離脱させた草を受け入れて回収する。なお、草押さえ部33およびバケット34は、オプション品として必要に応じて取り付けるようにしてもよい。
【0032】36は草抜き機100の後部に設けられた補助タイヤであり、支持アーム39a、39b(39bは図2に図示)に車輪軸40を介して回転可能に支持されている。支持アーム39a、39bは固定部材37a、37b(37bは図2に図示)に、回転ボルト38a、38b(38bは図2に図示)を介して回転可能に連結され、この固定部材37a、37bは支持フレーム1b、1cに溶接により連結されている。補助タイヤ36は、草抜き作業の前後に草抜き機100を移動させるときや、軟弱地盤で草抜き作業を行うときに、ドラム3が地中に入り込んで前進できなくなるのを防止するためのタイヤである。また、支持アーム39a、39bには固定部材37a、37bとの間に固定プレート41a、41b(41bは図2に図示)が連結されていて、支持アーム39a、39bとともに回転する。固定プレート41aには固定孔41c、41d、41eが設けられていて、固定部材37aに取り付けられたロック部42aのロックピン43aが固定部材37aを貫通し、固定孔41c、41d、41eに挿入されることで、補助タイヤ36は実線位置、2点鎖線位置または破線位置のいずれかの位置に固定される。
【0033】すなわち、ロックピン43aが固定部材37aを貫通し、固定孔41cに挿入されると、補助タイヤ36は実線位置で固定される。草抜き作業の前後で草抜き機100を移動させるときは、補助タイヤ36をこの位置まで下げて地面に接地させる。このとき、ドラム3のピン6は地面から浮いた状態となるので、ドラム3に邪魔されずに、補助タイヤ36を利用して草抜き機100を迅速に移動させることができる。なお、凹凸の多い地面や軟弱地盤等で補助タイヤ36を実線位置に下げて地面に接地させても、ドラム3のピン6は地面から浮いた状態とならず、地面に接地したままとなるようなときは、前述したようにドラム3をL方向へ回転させ、走行車輪24a、24bをW方向へ回転させると、両者の回転方向が同じ方向となり、草抜き機100はドラム3から抵抗を受けることなくF方向へスムーズに走行するため、作業者は草抜き機100を容易に移動させることができる。
【0034】また、ロックピン43aが固定部材37aを貫通し、固定孔41dに挿入されると、補助タイヤ36はドラム3の上方の2点鎖線位置で固定される。通常の草抜き作業を行うときは、補助タイヤ36は必要ないので、補助タイヤ36を跳ね上げてこの位置に固定する。また、ロックピン43aが固定部材37aを貫通し、固定孔41eに挿入されると、補助タイヤ36は破線位置で固定される。軟弱地盤で草抜き作業を行うときは、補助タイヤ36をこの位置まで下げて地面に接地させる。このとき、ドラム3が軟弱地盤中に沈み込むのを補助タイヤ36によって防止することができる。固定プレート41bについても同様に、固定孔が設けられていて、ロック部42bのロックピン43bが固定部材37bを貫通し、固定孔に挿入されることで補助タイヤ36は所定位置に固定される。
【0035】次に、草抜き機100が草抜き作業を行うときの各部の動作を説明する。図6は、本発明にかかる草抜き機100の草抜き動作を説明する図である。図6(a)は、ドラム3が草Gに向けてF方向に前進している状態である。このとき、ドラム3はF方向にドラム3を前進させる走行車輪24a、24b(図2)の回転方向W(図1)と逆方向であるR方向に回転し、ドラム3の最下位置にあるピン6が地面GLに入り込んで地面GLを深く掘っている。また、ピン6が貫通している回動部材8は、ばね13によってドラム3の周面方向に付勢されている。この状態から、ドラム3が草Gの手前まで前進すると、ピン6が草押さえ部25(図1)によって倒された草Gの根の付近にある地面GLを深く掘り、草Gの根の下部に入り込んで行く。そして、ドラム3が前進しながらR方向に回転すると、ピン6もR方向に回転し、ピン6は谷部6c(図3(a))で草Gを根の下部から根こそぎ掘り起こした後、図6(b)に示すように、草Gを引っ掛けて完全に地面GLから抜き取って行く。さらに、ドラム3がR方向に回転すると、ピン6は抜き取った草Gを引っ掛けたままドラム3の上部へ回転して行く。ピン6がドラム3の上部へ回転して来ると、ピン6を貫通させた回動部材8の摺接部8cがカム12aの周面12cに摺接して、回動部材8がドラム3の径方向Qへ回動して行き、図6(c)に示すように、ピン6に引っ掛かった草Gが回動部材8によりピン6の先端部6bへ押し上げられる。なお、このとき同時に、他方のカム12bの周面12dにも摺接部8cは摺接している。そして、ピン6の先端部6bへ押し上げられた草Gは、図6(d)に示すように、ピン6から離脱させられ、草G1のように地面GLに落下する。
【0036】この後、地面GLに落下した草G1は、作業者によって地面GLから除去されて別の場所に捨てられる。なお、ドラム3の後部にバケット34を取り付けておくと、ピン6から離脱した草Gがバケット34内に入り込むため、バケット34を取り外して草Gを別の場所に捨てることで、作業者は草G1を地面GLから除去する手間がかからなくなる。ただし、丈や根の長い草を抜き取る場合には、バケット34は抜き取った草や、草の根に付着している土等ですぐに一杯になり、頻繁にバケット34を取り外して草Gを捨てなければならなくなるので、バケット34の着脱に余計に手間がかかってしまう。そこで、この場合には、バケット34を取り付けずに、ピン6から離脱した草Gを地面GLに落下させ、草抜き作業終了後、まとめて地面GLから除去して捨てるほうが作業効率はよくなる。
【0037】以上のように、地面GLに生えている草Gをドラム3に固定したピン6に引っ掛けて抜き取り、ピン6に引っ掛けた草Gをドラム3の周面3bに連結した回動部材8の回動によってピン6から離脱させることにより、ピン6をドラム3から出没させなくても草Gを払い落とすことができるので、図9に示した従来のカム機構55のような複雑な機構をドラム3の内部に設ける必要がなく、ドラム3の構造を単純化して草抜き機100の製造コストを低く抑えることが可能となる。また、従来の図9の構造ではドラム53がZ方向にしか回転できないが、本実施形態ではこのようなカム機構55をドラムの内部に設けていないため、ドラム3は回転方向に制限を受けなくなる。これにより、草抜き作業時には、走行車輪24a、24bの回転方向Wと逆方向(R方向)にドラム3を回転させると、ピン6が地面GLを深く掘って草Gを根こそぎ掘り起こし、掘り起こした草Gをピン6に引っ掛けて抜き取ることができる。一方、草抜き作業の前後で草抜き機100を移動させる際には、走行車輪24a、24bの回転方向Wと同じ方向(L方向)にドラム3を回転させると、ドラム3のピン6が地面GLに接地した状態であっても、草抜き機100はドラム3から抵抗を受けることなくF方向へスムーズに走行して行くので、作業者は草抜き機100の移動を容易に行うことができる。
【0038】以上述べた実施形態においては、回動部材8に溶接により連結した丸棒を摺接部8cとし、この丸棒の周面をカム12a、12bの周面12c、12dと摺接させる場合を例に挙げているが、本発明はこれに限定するものではない。たとえば、回動部材8の側面にドラム3の軸方向へ突出する突起を回動部材8と一体に形成して、この突起を摺接部としてカム12a、12bの周面12c、12dと摺接させてもよい。この場合、突起には耐磨耗加工を施して、磨耗し難くするのが好ましい。また、摺接部8cに代えて、カムの周面を転動するローラーを用いてもよい。図7は、この場合の実施形態を示す図である。図7において、44はローラーであり、回動部材8に連結された丸棒からなる支持軸8fの両端部に、ベアリング(図示省略)を介して回転自在に連結されている(右端部は図示省略)。なお、この支持軸8fは回動部材8と一体に形成してもよい。45はボディフレーム1dにボルト11により連結されたカムであり、このカム45にはカムの周面を構成するレール部45aと、レール部45aに沿って設けられたガイド部45bとが形成されている。なお、図示を省略しているが、ボディフレーム1eにも同様のカム45が連結されている。このような構造において、ドラム3が回転すると、ローラー44はレール部45a上をガイド部45bに案内されながら転動して乗り上げて行き、回動部材8をばね13の弾性力に抗してドラム3の径方向Q(図4)に回動させて、ピン6に引っ掛かった草をピン6から離脱させる。このようにすることで、ローラー44がカム45のレール部45aと摺接せずに、レール部45a上を転動するため、ローラー44やレール部45aに耐磨耗加工を施さなくてもローラー44やレール部45aが磨耗し難くなり、長期間に渡ってピン6に引っ掛かった草を確実に離脱させることができる。
【0039】また、上記実施形態では、回動部材8の本体部8aを切り欠いて土落とし部8eを形成した場合を例に挙げているが、本発明はこれのみに限定するものではなく、これ以外にも、本体部8aに複数の貫通穴や複数の貫通溝等を形成して、土落とし部としてもよい。つまり、回動部材8とドラム3の周面3bとの間に入り込んだ土や砂等を地面に落とすことができる形態であればよい。
【0040】また、上記実施形態では、回動部材8をドラム3の周面方向へ付勢するばねとして板ばね13を用いた場合を例に挙げているが、本発明はこれのみに限定するものではなく、ばねとしてはこれ以外にも、コイルばねやカール状に曲げ加工が施された薄板ばね等を用いてもよい。なお、このようなばねを用いる場合は、板ばね13のように回動部材8の本体部8aを表側から押さえつけなくても、本体部8aを裏側から引っ張るようにすればよい。つまり、ばねにより回動部材8をドラム3の周面方向へ付勢できればよい。
【0041】また、上記実施形態では、回動部材8の摺接部8cと摺接するカム12a、12bの周面12c、12dを円弧状に形成している場合を例に挙げているが、本発明はこれのみに限定するものではなく、これ以外にも、カム12a、12bの周面12c、12dを頂点に面取りを施した山形状や台形状等に形成してもよい。つまり、カム12a、12bの周面12c、12dと摺接部8cとが滑らかに摺接できればよい。
【0042】さらに、図6の実施形態では、ドラム3を走行車輪24a、24bの回転方向Wと逆方向であるR方向へ回転させることにより、回動部材8をドラム3の径方向Qへ回動させてピン6に引っ掛かった草をピン6から離脱させる場合を例に挙げているが、本発明はこれに限定するものではなく、ドラム3を走行車輪24a、24bの回転方向Wと同じ方向であるL方向へ回転させることにより、回動部材8をドラム3の径方向Qへ回動させてピン6に引っ掛かった草をピン6から離脱させてもよい。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、地面に生えている草をドラムに固定したピンに引っ掛けて抜き取り、ピンに引っ掛けた草をドラムの周面に連結した回動部材の回動によってピンから離脱させることができるため、従来のカム機構のような複雑な機構をドラムの内部に設ける必要がなく、ドラムの構造を単純化して草抜き機の製造コストを低く抑えることが可能となる。また、ドラムは回転方向に制限を受けなくなるため、草抜き作業の前後で草抜き機を移動させる際に、走行車輪の回転方向と同じ方向にドラムを回転させて移動を容易に行うことができる。
【出願人】 【識別番号】502046836
【氏名又は名称】タイメック株式会社
【出願日】 平成14年4月26日(2002.4.26)
【代理人】 【識別番号】100101786
【弁理士】
【氏名又は名称】奥村 秀行
【公開番号】 特開2003−310003(P2003−310003A)
【公開日】 平成15年11月5日(2003.11.5)
【出願番号】 特願2002−125322(P2002−125322)